はじめに:梅雨と耳鳴り
グッドライフ漢方、この番組は渡辺薬局の提供でお届けします。
渡辺桂子です。 寝崎市で漢方相談薬局をしています。
体調のご相談、いろいろな女性のお悩みなど、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
梅雨入りですね。
山梨県の梅雨入りは、だいたい6月7日頃ということですが、
昨年は5月22日、とても早かったんですね。
今年は、まあまあ平年並みということですが、早くも台風が上陸しました。
熱帯低気圧の影響で、かなり雨の多い地域もありますよね。
今回の台風の上陸は、2012年以来14年ぶり、過去4番目に早いというので、
今年は台風の回数が多くなるかもしれません。
防災準備ね、ちょっと必要じゃないでしょうかね。
台風は低気圧の塊ですし、梅雨ということで、
日頃から低気圧体調不良の人にとっては、悩ましい季節になります。
特に多いのが、頭痛やめまい、耳鳴りといった感覚器の症状です。
耳鳴りで悩んでいる方ね、結構いらっしゃいますので、
今日は耳鳴りの看保対策を考えてみましょう。
耳鳴りの原因と中医学的アプローチ
キーンという音がする。
じーっと蝉が鳴いているような音がする。
日中は気が紛れているけれども、夜になると気になって眠れない。
そんなご相談を受けることがよくあります。
もちろん耳鳴りにはいろいろな原因がありますから、
例えば、目にいる症候群とか、高血圧とか、自律神経とか、
そういうこともありますので、医療機関での診察も大切です。
検査をしても耳自体に異常が見つからないので、
うまく付き合っていきましょう、そんなふうに言われることも少なくありませんね。
そういうときは看保の出番になります。
中学には、人は耳に開境するという言葉があります。
この開境というのは、つながるとか通じるという意味で、
耳の働きは、人の状態と深く関係していると考えます。
歳を重ねると耳鳴り、それから難聴、これが増えるのも、
人の生と呼ばれる命のエネルギーですね、
生命エネルギーが少しずつ減少するためと考えます。
そのため、高齢者の耳鳴りには、
補尽薬と呼ばれる人を補う看保薬がよく使われます。
疲れやすくて足腰が弱くなった、夜間尿が多い、
そして難聴だっていうね、そういうふうな方では、
この人の性の不足や人の気、元気、それが不足する、
そういうことが背景にあることがよくあります。
でも実際の耳鳴りは、人だけでは説明できないこともあります。
例えば、肩こりがひどい、首筋がいつも張っているとか、
頭痛がある、冷えが強い、ストレスが多い、
このような方の耳鳴りですよね。
耳っていうのは、とても細かい脳細血管と神経に支えられています。
特に内耳、肩つむり、肝なんていうのがある内耳ですね。
体の中でも血流の影響を受けやすい器官ですから、
血液の流れが悪くなると、酸素や栄養が十分にいかなくなって、
耳の神経や感覚細胞が正常に働きにくくなるんですね。
その結果、耳鳴りや難聴、めまい、そういった症状が現れてきやすくなります。
中医学には、不痛即痛と言いまして、通じざればすなわち痛むという言葉があるんです。
流れが悪くなると不調が生じるという意味ですが、
例えば、川の流れも水が十分にあって、流れている川は澄んでいるんですけれども、
流れが滞ってきたり、ごみがたまると水も濁ってきますね。
体の中も同じで、気や血液がスムーズに流れていれば健康ですが、
どどこおりが生じると、いろいろな様々な不調が出てきます。
具体的には、神経痛や腰痛、肩こり、そういった症状が出てきますね。
耳鳴りも、気や血の流れの悪さというのが関係していることが多いんですね。
漢方薬「活絡丹」による血流改善
ここでご紹介したいのが、滑落痰という手法なんですね。
滑落痰という名前は、軽落を生かすという、軽落の流れを良くするという意味があるんですね。
古くから神経痛とか関節痛、腰痛やしびれなどに用いられてきたんです。
渡辺薬局でも、膝が痛いとか、雑骨神経痛がある、腰が痛いという方によく使っているんですけれども、
この滑落痰の特徴は、単純な痛み止めではないんですね。
この本質は、軽落の流れを整えて、そして血流を改善して、微小循環を良くするというところにあるんです。
この耳鳴りの中には、首こりが強いとか、肩こりを伴うとか、
後頭部、頭の後ろの方が張るような感じ、そして冷えがあったり、耳鳴りと肩こりが同時に悪化する、そういうタイプもありますよね。
こういう方では、首から頭への血流低下、そういうものが関係している場合があります。
この滑落痰の特徴の軽落の流れを整える、そういう働きで、こうしたタイプの耳鳴りに役立つことがあるんです。
この滑落痰に含まれている症薬は、乳酵、もつ薬、磁流、強滑、毒滑、こういった症薬が配合されていて、
この乳酵ともつ薬というのは、古くから血流改善とか痛みに使われてきたんですね。
磁流というのは、地面の地に立つというのを書いて、実は耳酢なんですね。
この耳酢を乾燥させた症薬で、やはり同じように軽落を通して、血液もきれいにするんですね。
で、流れを改善していきます。
セリカの強滑、それから毒滑、ウドなんですね。
これは、体に停滞した風、寒、湿、風が寒さに乗って、湿気も含んで体の中に入り込んでくる、
それを取り除いて、めぐりを良くしていきます。
滑落痰は、滞った流れを改善するという漢方薬として使われているんですね。
女性特有の耳鳴りと「参茸補血丸」
女性の耳鳴りというのは、特に血に関係するという特徴もあるんですね。
中医学では、女性は血をもって本となす、基本の本ですね、と言われているので、
この月経とか妊娠・出産で血を消耗しやすいですし、年齢とともに血を作る力も低下してきます。
すると、めまい、不眠、肩こり、疲れ、そして耳鳴りというのが現れやすくなるんです。
年齢の高い方ばかりではないんですね。
妊娠・出産する若い世代から、後年期前後の女性、この血の不足が背景にあることが割と多いんですね。
こういう場合は、流すだけでは足りないということです。
いくら川の底をきれいにしても、水そのものがないと川って流れないんですよね。
ですから、体もそれは同じなんです。
活躍炭でめぐりを整えても、血液とか栄養そのものが不足していると、手応えを感じないことがありますから、
気や血を補う三畳補血丸というのを併用するのがおすすめです。
この三畳補血丸には、人参や六畳、鹿の角なんですね。
あと陶器、塾塩というのが含まれていますから、疲れやすいとか顔色が悪い、貧血傾向がある、
後年期以降に体力が低下した、耳鳴りが長引いている、こういう方に効果的なんです。
私はご相談の中で、耳鳴りの方にこの活躍炭と三畳補血丸というのを組み合わせることがよくあって、
効果もいいのですが、特に女性の方におすすめしています。
例えて言うと、活躍炭で道路の整備をして、そして交通の流れを良くする。
その良い状態の道路を三畳補血丸が、まるで荷物を運ぶトラックの役目をする、こういうことでしょうか。
道路とトラックの両方が揃って、初めて必要な場所に、必要な時に栄養が届けられる、そういうことなんですね。
さらなる効果を高める「玉川人参」と生活習慣
血流の改善をもう少し改善したいという時には、電子人参というのも注目です。
もともと電子人参というのは、止血しながら活血する、出血を止めながら流れを良くする、
そういう相反する特徴を持つ小薬で、血流を整えながら微小循環を改善すると考えられています。
耳というのはとても細かい血管で支えられていますから、活躍炭とか三畳補血丸、
そういった補血薬と電子人参を組み合わせると、効果も大きくなりますね。
日常生活で気をつけたいことは、ヘッドホンですね。長時間大きな音で年数長く聞く。
強い音の振動が慢性的に続くと、内耳の下牛の有毛細胞という音を感じる筋肉がパタッと倒れてしまうことがあります。
倒れると耳鳴りや難聴にもなってしまいますし、一度死んでしまった有毛細胞は元に戻らないと言われている、
とてもデリケートな細胞なので大切にしたいですね。
耳鳴りは全身の状態の表れ
耳鳴りというと耳だけの問題というふうに思いがちですが、実は体全体の状態を表していると言えます。
人の力はどうか。血液や栄養は足りているか。首や肩のこりはないか。血流は十分か。冷えやストレスはないか。
こうした全身の状態を見ながら原因を探していきます。
同じ耳鳴りでも使う漢方薬は人によって違いますので、
お悩みの方は一度耳だけではなくて、体全体の体質、そういう視点から見直してみてはいかがでしょうか。
では今日はこの辺で。提供は新崎市渡辺薬局でした。
健康についてのご相談はホームページからまたは電話番号
0551 22
6161 もう一度言いますね。
0551 22
6161 まで。
どうぞお気軽にご相談ください。お待ちしています。
グッドライフ漢方。ではまた来週。