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みなさん、こんにちは。編集者・ライターの杉田麻里子と、
プロジェクトディレクターの石川絵加子です。
この番組は、都市というテーマが好きで好きでしょうがない2人が、
都市に関する様々なグッドニュースをザックバランに話す場所です。
都市をテーマに、国内外の様々なプロジェクトやトレンド、雑誌、スポット、音楽など、
毎回気になるテーマを1つ取り上げて、フリースタイルでおしゃべりしていきます。
はい、今回は都市のリサーチの仕方というものをテーマにおしゃべりしていきます。
はい、都市のリサーチの仕方って、リスナーの方からリクエストいただいたんですよね。
ありがとうございます。
で、リサーチの仕方って、ハテナっていう人もいると思うんですが、
要は、新しい町とか知らない町にどう介入するのか、分析をしていくのか、自分が理解するのかみたいな、
そのアプローチとか手法みたいなものですかね。
あとなんか、プロフェッショナルな専門家とか、学生さんとかは、やっぱり方法論みたいなところは、すごい気になるところなのかなと思っていますが、
なんか今までこのテーマで誰かと話したりとかしたことある?
そうね、でもリサーチだけに特化してはあんまり話してないかもしれないな。
なるほどなるほど。なんかね、京都で面白いイベントがあって、今もちろんコロナで休止してるんだけれども、
リサーチ、建築とか都市のリサーチをしている、ラットっていうチームの坂木バラさんっていう方が、
共催しているイベントで、都市を知る、なんていう名前だったかな。
なんか都市とリサーチをテーマにした、すごいニッチなところをついたイベントをシリーズでやっていて、
毎回ね、なんか面白い人たちを呼んできて、彼らが新しい街とかに行った時に、どう分析するかみたいなことを聞いてるんだよね。
すごい面白くて、なんか不動産業界の人だったらとか、なんか結構アカデミックな人だったりとかで、
人によって変えにいく方法というか、
いろんな作法があるんだ。
そうそう、あって面白いなと思って、なんかいずれ、レポコシと話してみたいテーマだなと思っていました。
なんか手法というところで、パッと思い浮かぶのは何かありますか?
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でも、定量調査、定性調査みたいなのみんなね、結構最初に学んでね。
それが定量です。こうやってやりましょうみたいな。
ゆかこ氏は都市社会学を勉強していて、
私も都市社会学と都市デザインの方もやっていたんだけど、
結構リサーチ方法って学校で学ぶけど、大体二分化されてるっていうかね。
大きく分けるとね。
大きく分けるとそうなのかなみたいな。
定量調査って、アンケートとかデータとか、
数値的なもの。
数値的なもので、定性調査、きっとこれは私たち二人とも定性よりだと思うんだけど、
質的な情報ね。
数に落とせないものだよね。
なんかフィールドワークしたりとか、
インタビューしたりとかね。
なんかこの前話したサウンドサンプリングとかも、結構定性調査の範囲内ですね。
なんか私最近、今までずっと定性調査の方が主流だったんだけど、
そもそも職業的に編集とかライティングの仕事をしてると、
リサーチをしなければ話にならないので、
すっごいリサーチをするんですよ。
デスクトップの調査もあるし、現地に今向いてっていうのはもちろんあって、
その手法、いろんな手法をすごい結構知るのが好きで。
で、最近定性調査が多かったんだけど、最近気になっていたの、気になり始めたの、定量調査の方も気になり始めて、
で、なんかね、Googleのサイドウォークラボ、
トロントで、なんか都市関係の人も知ってるとかなり有名な話ですが、
トロントから撤収することになって、
で、そこがやっぱこう、ビッグデータとかを使った街づくりとかをいろいろ実験しているところで、
それも結構きっかけの一つとなって、
なんかデータアーバニズムとか、GISとかすごい気になり始めて、
数年前からすごい気になっていて、
結構工学的というか、私数学もあんまり得意ではないので、データとかも得意ではないので避けてきたんだけど、
結構なんかね、GISをいじり始めてみたりとか、なんかデータ分析、データビジュアライゼーションみたいなのを勉強してみたりとか、なかなか面白いんです。
なんかね、まさにコロナがあった後も、ドイツだったかな、ドイツが結構すぐにデータ情報を開示してて、
病院ごとに何人の陽性患者を今そこで治療しているかみたいなデータを市民に向けて公開していたりとか、
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日本でも今回いろいろデータ公表されてたと思うけど、UIとか、誰でも分かりやすくアクセスできるようなビジュアルできちんとデータを掲示してたりして、
なんかこういうコミュニケーションって一つ、一般の人が都市づくりだったり都市を考えるにあたって結構重要なツールだなと、
見た目で今回思ったかな。
そうだよね、なんかね、数年前は定性調査、インタビュー、フィールドワーク、エスノグラフィー第一みたいな、定量は人間味がなくて嫌いみたいな、正直ね、そんな感じだったんだけど、
なんかそう、ここ数年で定量調査の面白さっていうのも感じ始めてきた。
データの扱い方だったり、データの表現の仕方って、すごいもっともっと豊かだし、いろんなやり方があるんだなと思った。
あとはね、ちょっと前に、ロンドンのオリンピックの後の時にできたっていうようなことを人に聞いたんだけど、
コミュニティガーデンみたいな、町の市民で耕している。
アーバンファームみたいなね。
アーバンファームみたいな、そのデータをまた管理するようなプラットフォームができあがって、
そこが枯れてたり、そこに今日お世話に来ましたみたいなデータとかを投稿して、みんなで管理できるようなシステムを作ってたりとか、
結構なんか、そういうのに私も興味があって、
意外と日本だとあんまりこう、日常的には使われてないのかなっていうような印象があるかな、まだまだ。
確かに確かに、なんかデータアーバニズムみたいなの言うとすごいさ、それこそGoogleの町づくりみたいな大きなスケールの話に行きがちなんだけど、
さっき言っていた事例だったりとか、なんか日常レベルで、都市の介入方法としてもっと入ってきても面白いんじゃないかなと思った。
なんか不動産系のアプリとかは多いんだけど、建物のアプリは多いんだけど、そういうガーデンとかなんかもうちょっとね、
なんか違う領域にもどんどんデータが活用されていくと面白いな。
確かに確かに、そうだね。
でもやっぱUIが大事なのではないですか、表現の仕方にセンスを感じるよね。
確かにね、そうだよね、UI大切だね。
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そうね、データみたいなところももちろん興味があるけど、個人的にはずっと都市へのそういう介入方法として大事にしてきた視点っていうのがあって、
いかに視点をずらせるかみたいなのを常に個人的には意識してて、今までやってきたプロジェクトに関してもベースとなってきた考え方なのね。
で、結構その視点をずらすっていう意味では日々暮らしてると結構さ日常が当たり前になっていって、
無意識の中でそういう固定概念とか視点の偏りができちゃうなと思ってて、
だからこそそれをなんか意識的に日常を見る目をずらすっていうことで都市の状況を多角的に見れないかなってずっと思ってて、
そうやって視点をずらす仕掛けだったり体験をすることで、その都市に潜む可能性とか素材がなんか鮮明に見えてくるなって思っている。
そうだね。視点をずらすっていうのは本当にリサーチの一番土台の大切な考え方だなと思っていて、
なんかエスノグラフィーとかをしているとやっぱりさ自分の潜入、なんていうの?ステレオタイプ?潜入観念?潜入観念っていうのかな?
を頭に物事を見てしまうリサーチャーとかも多いし、リサーチャーに限らずの話なんだけれども、
一旦リサーチャーとかになると仮説があった上で町に入っていったりしちゃうので、それってすごい危険なことだなと思っていて、
視点をずらす仕掛けがあるとさらにそれがやりやすかったりするので、まずはそこから始めてみる。
まさに今マリコ氏が言ってくれたみたいに、結構頭で見ちゃうとなかなか抜けられない。
自分の常識だったりから抜けられないから、私の中では結構身体的にずらすっていうのがポイントかなと思っていて、
身体的に目の前の状況に身を投じてみるっていうことからまずリサーチを始めるっていうことが多いかなというふうに思っています。
結構身体的にずらすってどういうことなのって、いろいろもちろんいろんな手法があると思うんだけど、
ゆかこ独自ルールっていうと、結構ゲーム的要素を使って身体的にずらすっていうのを結構やってきたなと思っていて、
ゲーム的要素って結構小難しい作法ではなくて、誰もがすでに持っている感覚を拡張するみたいな、
そのための入り口としてそういうゲーム感覚、ゲームみたいな要素をちょっと取り入れたりしてたんだけど、
私が前に言ってた渋谷の都市づくりのプロジェクトでいくつか渋谷博物プロジェクトっていうもんでやってたのをちょっと紹介したいなと思うんだけど、
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渋谷ってなんていうの、よそ行きの街だったり、他人ごとの街っていうか誰も自分の街と思ってないところが結構あって、
そこをどのように自分に引きつけるかっていうところを思ってたときに、
なんか街が自分の家のようにしてみようと思ったのね。
いろいろな人と話しながらスリッパウォークっていうのをやってみようってことになって、
みんな靴を脱いでスリッパに履き替えて、街中に出てセンター街とか歩いて、
スリッパで身体的に距離を近づけて、どのように自分の感覚だったり視点が変わるかっていうのをやってみたりとか、
フィクション撮影会って名付けたイサチ方法では、もしここが○○だったらっていうのを見出したのに、
簡単な道具をみんなで持ち寄って、いろいろ電柱の間とか隙間とか、
ここはちょっとお茶できそうなテーブルが作れそうとか、雨宿りスポットになりそうとか、
そういうものを道具を使って一時的にシミュレーションして写真を撮って考察していくみたいなのがあったりとか、
あとはベスポジ陣取りっていうリサーチ方法があるんだけど、これも自分たちで作ったんだけど、
マスキングテープを持って街に入れるんだけど、感覚的に居心地のいい場所を陣取りして、
マスキングテープでパーソナルスペースを街で作ってもらうね、マスキングテープ。
すぐ剥がれるしね、マスキングテープ。
そこに何分間か佇んでもらって、どういう気持ちになったり、どういう風景が見えるかとか、
どういう素材が見えるかとか、そういうのをリストアップして、何か今後作るものの素材にしてもらったりとか、
なんか結構こういう風に身体的に、誰もがゲーム的感覚で楽しんで介入できるような、開発してたりしたなぁと思いました。
すごいね、床こぶしが効いてますね。
でもその身体、頭って考えるとか見るだけじゃなくて、身体からちょっと視点をずらしてみるって面白いなと思うので、
京都でも左折しかできないツアーみたいなのが誰かやっていて、ひたすら左折しかできないっていう、
ゲーム的要素だね、さっき知ってたみたいな。
どこにたどり着くんだろう、戻ってくんのかな?
戻ってくんのかな、それもさ、左折しかできないからこそ見えてくる、都市の風景とかがあるなと思って。
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面白いね、そうやってルールをちょっとつけて。
楽しいっていうのが大切だなと思って、リサーチをするのね。
書館に行ってガリガリと専攻研究とか見るのもリサーチの一つですが、
私たちって結構、新しい町とかに介入するときに、ユーモーだか、遊び心っていうのを大切にしているなと思っていて、
真面目に考えてたらね、見えるものが見えてこない。
そうだね、それは結構大事かもしれない。
やっぱりリサーチであるって言って、真面目にここを観察せねば、みたいな感じでいくと、
なんかやっぱり見えてこないから、ちゃんとそこの空間とか空気を楽しんだり、
自分のものにしていくっていうのが大事だよね、遊び心とかユーモア。
なんかインスピレーションをもらった、面白いリサーチプロジェクトとかある?
いくつかあるので、今日はちょっとそれも紹介したいなと思うんだけど、
これはまりこ氏も知ってるかもなんだけど、最初一つ目はディアデータってプロジェクト。
はい、いいよねこれ。
知ってる?
2人の女性によるプロジェクトなんだけど、1人がニューヨーク在住で、
1人がロンドン在住だったらしい。
1年にわたって毎週、2人のパーソナルな出来事っていうものをデータにして送り合う、
ポストカードで送り合うっていうのをやってたのね。
一応ルールとしては毎週共通のテーマで、言葉ではなくデータを描くっていう、
日常生活のビジュアライゼーションをするっていうことなんだけど、
ポストカードに2人で書いて交換し合うみたいなプロジェクトなんだけど、
結構笑いとか不平不満とか毎週のテーマにワンワードぐらいであって、
そこからそれぞれが想像してお互いの日常時間っていうのをビジュアライゼーションしてるんだけど、
結構2人の描き方が違ったり、
パーソナルだよね。
無意識に日々過ごしているものを意外と可視化するっていうのは、
面白い認識の仕方だなと思って、
やっぱ見せ方もすごい素敵だなと思って。
うまいよね。
これは都市都市してるというよりもね、
日々の出来事とか、個人的に今日食べたものとか、
なんかデータを面白く見せているなっていうところで、
興味深いんだけど、
これを例えば都市版にして京都と東京みたいな感じのポストカードを送り始めたりとか、
面白いなって思う。
面白いかもね、色とかね、
色とかも都市によって変わってきそうだなとかね、
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ムードによっても多分変わるし、
なんかすごい面白いプロジェクト、ぜひ見てほしい。
あとは、結構これも好きなチームのプロジェクトなんだけど、
ナイトウォークウィズティーンエイジャーズっていうプロジェクトで、
アーティスティックディレクターのダレン・オドネルさんっていう人たちがいて、
ママリアンっていうのが、
アートアンドリサーチ集団って言ってるらしいんだけど、
ママリアンっていうチームが企画したもので、
結構彼らが地域に入り込んで、
その地域の人と共にアートプロジェクトをやっているような人たちなんだね。
このプロジェクト、すごい良かったのが、
地域のね、中大とのワークショップっていうのは、
すごい良かったのが、地域のね、中大とのワークショップを通じて、
彼らが都市を歩く視点をツアーにするんだよね。
そのツアーを、その地域の親とか大人と共に体験するっていうようなプロジェクトで、
意図としては、親と子供のブリッジを作るみたいなところで、
子供の視点とか子供の悩みって、なかなか親だったり、地域の大人に共感していただかったりするんだけど、
そこを、都市を彼らの視点で歩くっていうツアーを通じて、
理解し合うみたいな試みをしてて、
これもなんかすごい素敵な。
そうだね。ナイトウォークっていうことは、夜に歩くってこと?
そうそう、夜に歩くの。
ティーンエイジャーと?
ティーンエイジャーと。でね、100年くらい参加したらしくて、
おもしろいのが、結構ティーンエイジャーは、高いところに登りたがるみたいな、
はしごとか木とか、そういうところに登りたがるらしくて、
そういうルートが盛り込まれてたりとか。
なるほどね。それはおもしろいね。
彼らが来た時、日本に来た時にいろいろ話を聞きに行ったんだけど、
結構日本でもプロジェクトとかもやっているみたいで、
ぜひチェックしてみて、いいプロジェクトがたくさんある。
なんか動物の視点で街を歩いてみるみたいなことがある。
猫になったつもりで歩いてみるとか、
そもそも人間ではないのであれば、どんなところに目をつけるのかとか、
それもおもしろいプロジェクトだなと。
なんかすごく演劇的で、一瞬誰かになりきって他者の視点で都市を見るって、
やっぱりすごく重要なこと。さっき言った視点をずらすとか、
そうだね。
主観以外で見るっていうところもすごい重要かもしれない。
確かに確かに。
私もちょっとリサーチプロジェクトでインスピレーションになっているところがあるので紹介したいんですが、
アムステルダムのチームでモニックっていうところがあって、
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モニック?
モニックっていうリサーチチームがいて、何本か本を出していて、
東京がテーマになった東京トーテムとか、
あとはベイルートとかワルシャワとかいろんなところを移動しながら、
現地の人とワークショップを行って期間して、
その内容を本にまとめるみたいなことをしていた、いるチームで、
毎回ね、その切り口がすごい面白くって、
どこの街でもなんか主観的都市ガイドみたいなのを作ってる。
で、ワルシャワで作った時は、
フォームをね、くつろげる、日本語で言ったらこう、
ワルシャワでくつろぐ方法みたいな感じの題名になっていて、
それこそワルシャワの地元民、ティーネイジャーとかを集めて、
自分の好きなワルシャワの姿みたいな観光視点じゃなくて、
超主観的に語ってもらって、
あんまり役に立たない、ガイドブックとしては全然役に立たないガイドブックみたいな、
でも読んでいたらその街の模様が浮かび上がるようなものがすごい多くて、
東京トーテムもすごい何人ぐらいかな?
たくさん機構を集めていて、
ワークショップに参加した人たちを中心に、
一つ一つすごいニッチな内容なんだよね。
着眼点が面白いよね。
そうそう。
なのでガイドブックではないんだけど、
一つのリサーチの手法として面白いなと思って。
確かに。
あとはね、
ドイツに行けたら一緒にこの人たちのとこ行ってみたいなっていう人なんだけど、
プロジェクト名はプランブーデっていうプロジェクトで、
ハンブルグにあるエスト団地っていう大きな団地があって、
そこの再開発にあたって、
そのプラン、プランニング計画を市民が計画段階から参加できるような取り組みのプロジェクトとしてやった。
そういうチームなんだね。
彼らも日本のゲイティスティンシュートに行ったときに話を聞きに行って、
なかなか面白いなと思ったんですけど、
芸術分野の人だったり建築分野、投資開発学の人とか、
結構異なる分野の人からなるようなチームで構成されてて、
プランブーデっていう意味が、ブーデっていうのはたぶん小屋っていう意味で、
計画小屋っていう風に名付けられた小屋が、
その地区に建てられて、
そこを中心にいろいろなワークショップとか、
そういう対話活動を通じて、市民が設計プロセスに参加していくっていうプロジェクトだった。
結構設計ツールとかも面白くて、
いろんなワークショップとか開発されてるんだけど、
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例えばナイトカードっていうツールでは、
2020年の、たぶん2020年、今年に出来上がるはずなのかな、
の家の姿をその当時市民に描いてもらうっていうのがあって、
小さい子から大人まで、
そのね、団地の絵を描くわけですよ。
屋上にこういうのが欲しいみたいな、
こういう風に遊びたいみたいな、子供が描いてるみたいな、
そういうイラストを集めたりとか、
なんか意見を集めたりとか、
いろんなワークショップをやって、
トータルで2300件ぐらいの願いとか、
デザイン提案みたいなものが市民から集まったらしい。
それを彼らが取りまとめて、
3つの提言にまとめて、
それをもとにコンペにかけて、
建築チームを採択して、
結構大きなプロジェクトだから、
そういう建築チームも入って、
実際にその提言をベースにしたデザインを落として、
今開発が進められているらしいのね。
なるほど。
で、なかなかその手法も秀逸だなと思って、
結構大きなプロジェクトで、
いろんなセクターを巻き込みながら、
そういう曖昧なそういう一個のね、
イラストとかそういうものをきちんと、
上に上げてデザインを落としていくっていう、
一貫したプロセスとして、
すごく成功している事例なのかなと思って、
ぜひ彼らにも会いに行きたいなと。
会いに行きたいね。
最後にそのリサーチをしっぱなしじゃなくて、
提言にまとっているというところが素晴らしいと思って、
これも説明も兼ねて、
ちょっと議論したいなと思っているポイントなんだけれども、
そういったリサーチしたものを、
どうドキュメントしていくかっていうのが、
結構リサーチの手法として、
そこばっかり語られてて、
アーカイブだよね。
アーカイブの仕方、シェアの仕方とかね、
あんまり語られないなと思っていて、
それを今日は話したいなと思った。
リサーチって、もちろん個人、
自分のためっていうものもあると思うんだけれども、
そのリサーチしたものを伝えないと、
誰かに伝えたりとかしたいなと思っていて、
学問的にも、プロフェッショナルな人も、
やっぱりリサーチしたものを最後に、
じゃあどうするの、それを持ってどうするの、
どうアクションにつなげるのっていうところが、
すごい大切だなと思っていて、
まさにそうだね。
それこそさっき話しに出た、プランデュード、
プランブーデ、
ドイツのプロジェクトを最後に、
ちゃんと提言としてまとめていたりとか、
私が紹介したモニックだったら、
雑誌という形で最終的に、
アウトプットをして、
英語でまとめて、
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いろんな国の人に読んでもらえるような形にしたりとか、
もしかしたらドキュメンタリーみたいな形で、
まとめているチームもあるだろうし、
リサーチして、いろいろ調べて、
知った気になっているものを、
どう伝えるのかっていうのは、
結構この仕事をしている身として、
永遠のテーマだなって。
そうだね。
そこは本当に課題であり、
いろいろな可能性でもあるかもね、これからもね。
そうね。
せっかく面白いものが出てきても、
例えば、ベスポジ陣取りの話、
さっきしてたりとか、
遊び心を持って、
街に介入してみるとか、
すごい、とても素敵だし、
私はそれが大切だと思うんだけど、
それを最終的にどうまとめて、
どうその面白さっていうのを伝えるのかっていうのも、
大切だなと思って。
何に落としていくかっていうところだよね。
そうだよね。
例えば、都市計画とかさ、
大きなディベロップメントがあるときに、
やっぱり数字って、
なんていうんだろう、
シェアしやすいというか、
説得力もあるし、
経済指標みたいなところを中心に、
進められてしまうとか、
今の都市開発とか、
街づくりとかだと思うんだけど、
それに主観的なものであったりとか、
うまく言語化できないもの、
例えば音とかもそうだよね、
音とかさ、
地元のインタビューとかの内容とかさ、
そういうのをどう届けるのかって、
リサーチャーとしての使命だと思うんだよね。
まさに、
プランブーでも音のリサーチとか、
インタビューとかも全部やってて、
それをしっかりと7つにまとめ上げ、
やっぱ彼らが秀逸なのは、
組織組というか、
ちゃんと市を動かし、
そういう専門チームを動かし、
その人たちと会話する言語を、
彼らが持ってるっていうところが、
やっぱ強いなと思って、
そういう人たちとちゃんと目的を共にし、
そのために全てのリサーチを落とし込んでいくってところがね。
そうだね、チームをちゃんと組んで、
いろんな人と一緒にやっていくっていうのは、
大切かなと思った。
学生時代に修論とか書いてて、
これこんなに時間かけて書いてるのに、
誰が読むんだろう?みたいなことを思ったこともあって、
結構学生期間、
学生期間あるあるだと思うんだけど、
そういうものをテキスト、
誰も読まない論文ではない形でまとめてみたりとか、
同じ情報でも見せ方によって、
全然リーチというか、
伝わるパワフルさとか、
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伝わる相手とかが違うと思う。
そこも今後考えたいね。
アーカイブとかそういう落とし方が上手いプロジェクトとか、
絵とかもリサーチしてみようか。
そうだね。アーカイブの回やりますか?
やりましょう。
リサーチの次の、
ドキュメントアーカイブの回。
いいまとめですね。
はい。
今後もこの番組では、
都市をテーマに様々なおしゃべりを繰り広げる予定です。
次回もお楽しみに。