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みなさん、こんにちは。プロジェクトディレクターの石川由加子と、
編集者・ライターの杉田麻里子です。
この番組は、都市というテーマが好きで好きでしょうがない二人が、
都市に関する様々なグッドニュースをザックバランに話す場所です。
都市をテーマに、国内外のプロジェクトやトレンド、本、雑誌、スポットなど、
毎回気になるテーマを一つ切り上げて、フリースタイルでおしゃべりしていきます。
今回は、思い入れのある街をカクテルで表現してもらう企画の第3弾です。
フードコミュニケーターの岩田康宏さんを迎えて、
南三陸町のカクテルを作ってもらいました。
では今回は、フードコミュニケーターの岩田康宏さんにゲストに出演していただいています。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
都市カクテル企画ということで、カクテルを作っていただいているんですが、
まず、岩田さんの簡単な自己紹介をお願いしてもいいですか?
はい。私ですが、フードコミュニケーションという領域で活動していまして、
食と結びつけていく、食の裏側を人に伝えていく、そんなお仕事なんですけど、
その中で、日本の農産漁村地域と海外のシェフをつなげる、
シェフインレジデンスというようなプロジェクトをここ数年間進めてきてまして、
今ちょっとコロナの影響で止まっていたりするんですけど、
世界の食、それを伝えていくというようなお仕事をしています。
ありがとうございます。シェフズインレジデンス?
はい。シェフインレジデンス。
シェフインレジデンス。すごい面白そうだし、美味しそうだなと思ってますけど、
何週、どれくらい滞在するんですか?大体。
大体1ヶ月間くらいですね。
ただ、人によっては、もっと長期居たいという人は長期居ていただくこともできますし。
その食のジャンルとかは何かあるんですか?
ないですね。そこでいうと。
でも、現地の食材を使って何か作ってもらうみたいなお題が一応あるんですよね?
そうですね。ただ、フリースタイルが一番面白いかなと思っていて、
唯一の縛りとしては地域食材を使って異文化の食文化が混ざり込んで、
食文化がアップデートされていくみたいなことを期待していたりがします。
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なるほど。岩田さんはシェフだったんですか?
いや、全然シェフではないですね。
シェフではない。じゃあ料理のバックグラウンドとかそういうのがあったわけではなくっていう感じなんですか?
どちらかというと強烈なそこへの憧れがあったという感じですね。
そのように食べ物を作りたいっていう憧れがあったってことですか?
そうですね。
じゃあ食べるの好きなんですね。食いしん坊なんで。
好きですね。
なるほど。
食べ物もいろんな食種として関わりがあるなと思っていて、
作る側のシェフだけじゃなくて、コミュニケーターっていう言い方されてますけど、
その食と人をつなぐコミュニケーションであったりとか、プロデュースの部分であったりとか、
今、フードジャーナリズム的な食について書いたり発信したりする人たちがいたりとか、
いろんな関わり方があるなと思って、面白い分野だなと思っています。
食ってやっぱり場所とどうしても切り離せないものだなと思っていて、
今、グローバル化の関係で全く関係のない土地に輸入された食品とかも自由に手に入るような時代になったとはいえ、
やっぱり生産者がどこにいて、どんな気候でどんなものができて、
どこにどんな食文化があるのか、すごい場所とひも付いているものだと思うので、
そういうところもカクテルと一緒にお話ししていただけたら嬉しいなと思っています。
はい。
オリジナルカクテルのネーミングを、どんなカクテルなんでしょうか。
オリジナルカクテルの名前が、サンリクコースタルオリジンという名前になるんですが、
サンリクコースタル。
今、シェフインレジデンスというのを進めていた地域というのが、
宮城県の南三陸町という、宮城県の県北エリアの作業村地域になります。
そこで海外のシェフたちが来てくれた時に、地域のお母さんのお家をお邪魔させていただくこととかがあって、
その中で、今、先ほどもちょっとお話に出ましたけど、グローバリゼーションの流れで、
地域の食というものもどんどん確立化されてきて、西洋化されてきていて、
その土地ならではの郷土料理みたいなものもどんどんなくなってきていたっていうのがあって、
そこでシェフたちと回って見つけた郷土料理の中に、タコの桜入りっていう料理がありますね。
で、それっていうのが、南三陸町ってタコが有名で、
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タコの話一つするだけでもすごい面白いんですけど、
してほしい、してほしい。
本当ですか。南三陸町って、わかめとかすごい採れる地域で、アワビとかも昔からすごい採れて、
本当に海に忍び込んでアワビ捕ってしまうような悪い人たちがいたりとかっていう歴史があったりするんですけど、
南三陸町のタコっていうのが、もともとアワビが地域のわかめを食べるらしいんですね。
で、そのアワビを地域のタコが食べてる。
アワビとわかめって言ったら、日本の和食の根源的な食材を食べてるタコみたいな、旨味が凝縮されてる。
確かに。
そのタコを使った郷土料理、その土地ならではの食べ方っていうのがあったっていうのがまずすごい面白くて、
で、そのタコの桜入りに戻るんですけど、
そのタコを包丁でバンバン叩くと、
で、細かくミンチ手前くらいの細かさまで外していって、
それをフライパンの上で炒めるんですけど、
炒めるんだ。
タコって、ちょっと赤っぽいというか赤紫っぽい色してるじゃないですか。
あれに火を通すと、どんどん色素が出てきて、液体も出てきて、
いわゆるちょっと桜色っぽい液体が出てくるんですね。
で、そういった赤紫っぽい液体が出てきたところに大根をスライスしたものをバンバン入れていくんです。
で、それを合わせて、
これはご家庭によって変わるらしいんですけど、
そこに対してお醤油をかけるか塩で味付けするか、
お違いはあるんですけど、すごい簡単なタコのミンチと大根のスライス。
それを合わせて、タコのサクラエリという挙動料理がありました。
おいしそう。
で、この家庭でこれを来てくれたシェフたちと一緒にレシピとかヒストリーとかを学んでるときに、
スライスした大根の残り汁というか、スライスした後に汁が残ってしまったんですね、大根の。
で、当時来てくれてたイスラエル人のシェフが、この汁でカクテル作れるよって話になりました。
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大根汁で。
タコと大根汁ってことですよね?
大根の方に限るんですけど、スライスして、大根おろしとか作った時の汁が残るとか。
確かに出ますね、汁。
で、その大根の汁と砂糖を加えて、ちょっとアイスで混ぜてっていうのがその場で即興でできたものなんですけど、
そこに対してちょっと今日カクテルっていうお題だったので、
どういったリキュールを合わせるかみたいなのを改めてイスラエル人のイスラエルシャーさんという料理人なんですけど、
彼にカクテル、あれをもうちょっとカクテルっぽくするんだったらどうかなみたいな話をした時に、
一緒に彼らと一緒に回った近辺にある日本酒酒蔵があって、そこの男山本店さんという酒蔵があるんですけど、
そこの蒼天伝っていうお酒をみんなすごい気に入って、まさに蒼天伝だよ。
蒼天伝を加えたらもう間違いないよ。
日本酒ですか、それ。
はい、日本酒です。
日本酒なんだ。おいしそう。
おいしそう。
渋いね。
なんかその三陸っていう漁師町なんですけど、
その漁師たちが上流酒ほど強くないアルコール度数で豪華にグイッといけるようなカクテルになるんじゃないかなっていうような話で、
三陸ポースタルオリジン、京都料理のオリジンからインスピレーションを受けてちょっと海外のシェフと試作してみたカクテルみたいな感じですね。
飲んでみたい。
面白いですよ、すごく。
なんか飲んだことのないような味な気がしますね。
大根の汁、ソースとかならわかるけど、カクテルに使おうって発想はあんまりないかもしれないね。
確かに。
辛みの後に甘みが追っかけてきて、多分そこに日本酒を加えると、程よいアルコールのなんていうんでしょう。
確かに、体にも良さそうな気がしますね。
ちなみに、イスラエルの方は南さん、シェフズインレジデンスをした理由というか、なんで日本にいらっしゃったんですか。
そもそも和食っていうのがユネスコの世界向け文化遺産でしたっけ、なんかそういったのに登録されて、
日本の食全般がものすごく興味が、料理人にとっては対象となっていて、興味の対象になっていて、
その中で農産漁村地域だったら、より地方の食文化っていうのって、ものすごく料理人からしたら喉から手が出るほど知りたい領域。
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ただそこに対してのコーディネーションとか、誰かが農産漁村地域を案内できるっていうのがなくて、
そんなことを悶々としてた時に、今回のプロジェクトをしてくださって、
これはもうまさに、僕が学びたかったことが学べそうみたいな感じで参加を決めてくれましたね。
確かに必要、かなり需要がありそうなプログラムだなと思っていて、東京でシェフズレインレジデンスするんだったら、別にコーディネーションなくてもいけるじゃないですか。
多分いろんなレストランとかもあるし、でもまさに産地に実際に作っている現場に行ったりとか、
より深く日本酒の原理みたいなのを受け止めたいと思ったら、やっぱりみんな田舎だったりとか敵地に行くと思うんですよね、興味のあるシェフたちは。
でも言葉が分からなかったらいけないし、車がなかったらいけないしとか、そういう障害とかもあると思うので、すごい面白そうだなと思います。
なんか私中国に行きたくて最近、中国の田舎にすごい行きたくて、商品のが作っている発酵食とかお酒とかすごい気になるんですけど、
いやー、一人で行ける気がしないなみたいな、コーディネート欲しいなみたいな。
そうですね、人の行き来がもう一回自由になった時には、シェフインレジデンスというのも横展開されるべきくらいにちょっと思ってたりはして、
やっぱり各一家各一家の方向からより、もうちょっと世界って多様だったよねっていうのを、食の観点からしていける、なんかそういう可能性は秘めてたかなって思ってるので。
なるほど、やっぱりそういった課題意識みたいなのが元々のモチベーションとしてあったりするんですか?その食べ物が好きっていうこと以外に。
なんかそうですね、何でしょう、社会課題、なんか食に関して言うと、多分理想の在り方って地産地消で、いかに、今グレタさんとかがすごい強烈なメッセージを発してたりしますけど、
いかに炭素排出を防ぐかみたいなことを考えていくと、やっぱりその地域で作ったものがその地域で消費されて、その中で地域の食文化も守られていく、みたいなことがある種あってもいいよな。
で、そういった時に農産漁村地域ってまさにその一時産業の下支えをしているところなので、なんかそういった海外の人たちの新しい視点とかが入っていくことによって、わりと地域の人たちって、
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なんて言うんでしょう、自分たちのことちょっと卑下してるというか、地方なんて、みたいな感じで言ってるんだけど、なんかその21世紀っていう時代は、逆にその地方なんだよっていう自信を、世界のそういったシェフたちのコメントも取り入れながら、自信を持ってもらいつつ、
うまくその地域もプレゼンスを高めていけたらな、みたいなところが結構根幹にあってのプロジェクトだったりはしますね。
実際になんか、やっぱ1ヶ月で来て帰っちゃうっていう状況だと思うんですけど、海外のシェフと彼らが地域に資産として残していくものみたいなものっていうのはどういったところにあるのかな、みたいなのが気になってて。
はい。でいうと、毎回彼らに1ヶ月間くらい滞在してもらった後には、その1ヶ月っていうある種、彼らにとっては日本の地域のリサーチだったとして、なんかそのリサーチをもとに、じゃあどういったあなた方、その料理人として料理を提案できますか、みたいなところで、
新しい郷土料理として彼らが考案したレシピっていうのが地域の人たちにお披露目されるという。
で、それも最終的にはちゃんとレシピブックになって、ただ手順だけではなくて、どういう彼らは滞在の中で感じたことがあった、どういうことを感じて、どういう視点でそのレシピを構成していったのか、みたいなプロセスも含めて地域の人たちにお届けしてるという感じですね。
いいですね。その本を見たいですね。
地元の人と一緒にご飯会とかしたりするんですか?
そうですね。まさにその最後の1ヶ月滞在がやっと終わった最後の方の週では、その彼らが考案したものをみんなに振る舞って、っていう人たちが、もちろん全部が全部彼らの口に合うわけではないんですけど、
そういう合う合わない関係なしに、こういう視点で海外の人たちって考えるんだねとか、こういうふうに地域が移ったんだ、みたいなことをみんなで楽しみながら、今まで地域の中でも出会わなかった人同士が一度に会して会話をするっていったことに1つ意味があったかな、みたいなことは思ってます。
言葉が通じなくてもみんな食べますもんね。
そのディナーのイメージをするだけでも楽しそうだよね。
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楽しそうだし、お腹も空いてますね。
ちなみに今、南三陸ですよね?って場所をやられてると思うんですけど、南三陸と出会ったきっかけというか、そこで始めたきっかけみたいなものは何かあったんですか?
そうですね、出会ったきっかけとしては、南三陸町って多分多くの方が聞いて、東日本大震災の話が紐づいてくるのかなと思っていて、
まさに南三陸町って津波で街が一掃されてしまった地域で、
その中で街が一体となって、新しい社会モデルを作っていく、そういったことを掲げていて、
そこのコンテクストというか、そこの文脈、またグレタさんの話になるんですけど、
社会の分岐点というか、社会がきっと変わらないといけないタイミングで、そういった東日本大震災があって南三陸町が、
改めて新しい社会モデルとして循環型社会とか命が巡る街みたいなことを訴えていったときに、
多分、いろんな日本の中でも地域がある中で、南三陸町ほどそういったメッセージが届きやすい地域というか、
本当に社会実装できて、社会に対して届けていける文脈がある地域ってここしかないんじゃないかなっていうのを知って、
ちょうど南三陸町も都市部で働いていた人たち、
個人を取り入れて街ぐるみをしていこうといったような流れがあったので、
そこに自分も手を挙げて南三陸町に入っていったという感じにはなります。
今、南三陸とかってどんな感じなんですか?
津波で流されちゃったエリアとかは、だいぶ街がまた戻ってきているという状態なんですか?
そうですね。
もともと海の近くに震災前はお家とかがあったりしたんですけど、
津波があった後からは、これはちょっと都市開発とかに関わってきたお二人の方がもしかしたらおかしいかもしれないですけど、
津波がまた起こるかもしれないというリスクを回避するために、
街の在り方としても住む場所と商店街というか商業エリアが二分されちゃったんですね。
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お家は全部、わりと山の方というか海から離れたところに移って、
商店街とか何か物を買うみたいなエリアは、わりと海地下にあって、
どちらも徐々にというか、まだ工事中の場所も探検されるんですが、
まあまあ営みがちゃんと成り立つレベルまでは回復してきているかなと。
コースタルカクテルでしたっけ?
三陸コースタルオリジンです。
三陸コースタルオリジンの話に戻すと、
リキュールがお酒って言ってたんですけど、色的には白いお酒みたいな感じなんですか?
そうですね、やっぱり大根の汁とお酒がメインの液体部分になるので、
濁り酒というか、白く濁った感じの色合いにはなりますね。
日本酒の大根おろし汁割りみたいな感じ。
そうですね、まさに。
なるほど、みんなと飲んでみたいなと思うんですけど、
どんな人と、もし岩田さんがそれを誰かに振る舞うとしたら、
どんな人に飲んで欲しくて、どんなシーンで飲んで欲しいとか、そういうのってありますか?
そうですね、なんかこれ自分もちょっと考えてて面白いなと思ったのが、
タイトルがアーバンカクテルじゃないですか。
でも僕がいるのってすごいルーラル、退却なルーラルだなと思ってて、
ただなんかその、アーバンって何だろうとか、ルーラルって何だろうとか、
アーバンって僕辞書で調べてみたんですけど、
なんか都会的なとか、洗練されたとか、
なんかその洗練されたってじゃあ何なんだろうとかってこう考えていくと、
今コロナで価値観のパラダイムシフトみたいなのも起こってるのかなと思ってて、
なんかその結構都市部の人が地方に恋焦がれるというか、
地方の方がすごくいいんじゃないかみたいな。
何だろうこう移住したいとか、フルリモート体制控えた地方に移るぞ、
みたいにこう言ってる友人とかもいるので、
なんかそういったことを踏まえると、
なんかちょっと質問に戻るんですけど、
アーバンエリアに今いるけど、
ルーラルエリアに恋焦がれてる人たちに、
なんかその両市町をイメージしながら飲んでもらったりすると、
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より何でしょうね、気づいたら地方に移住してるみたいな。
利悪みたいな感じ。
惑わす薬。
惑わすお酒。
はい。
いいですね。
なんかお酒の汗とかあったらクイクイ飲めてしまいそうですよね。
そのパラダイムシフトっていうのは本当その通りだなと思っていて、
都市と田舎の定義みたいなのも、
たくさんいろんな学者がいろんなことを言っていて、
それは地域にもよって違うし、コンテクスにもよって違うので、
これだ、定義はこれだっていうことはすごい言いにくいなと思うんですけど、
洗練されたっていうことをおっしゃっていたじゃないですか。
今までその都市文化っていうものが、
いろんな公益の中心であったりとか、
いろんな情報が入ってきて、
いろんなコンペティションがあって、
だからこそ洗練されてきたみたいなのが、
今インターネットの登場であったりとか、
交通技術の発達であったりとか、
それは別にもう田舎でもできるみたいな時代になりつつあるのかなと思っていて、
別に田舎にいたとしてもおしゃれな子いっぱいいるみたいな、
別にインスタとかで見れるし、
わざと渋谷に行って関西を磨かなくても、
もうなんか普通にちっちゃい、それこそ宮城県の村とかに住んでいたとしても、
なんかその入ってくる情報量とか、
オンラインでも服変えたりするじゃないですか。
そういうところがあるのかなと思っていて、
そのパラダイムシフトの中で、
これからの日本の都市、地方都市、田舎、地方みたいなものが、
どう変わっていくのかみたいなすごい気になりますね。
自分一応イタリアの方のスローフードって、
スローフード協会っていうところが作った、
大学に在籍してたことがあって、
そこでおいしさの定義みたいなことを、
スローフードはよく言ったりするんですけど、
一つはやっぱり味覚としておいしいと感じられる部分が強いんですけど、
もう一つスローフードが強調して言ってる部分っていうのが、
その土地との結びつき、
あとはその土地の人たちと一緒にコミュニティとして食するおいしさみたいなことを、
スローフード的なポジションを取ってのそういった部分もあるんでしょうけど、
なんか自分もそこにすごく共感してる部分があるというか、
何かその土地のコンテクストをしっかり拾った食べ物、
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そこに地域との結びつきがある食べ物を食べたときって、
多分南三陸町でミシュラン三ッ星の料理がデリバリーで届いたとしても、
そこまでの感動ってないんじゃないかなとかって思ったりするんですよね。
そういう意味で、地方というかその土地ならではみたいなことはすごい考えていきたいな。
そうですよね。本当にその通りだと思います。
なんか私も最近その地方とか田舎への憧れみたいなのがどんどん増え始めていて、
食も好きなので、最近知り合いに教えてもらって、
なんか中国のユーチューバーで、おそらく四川に住んでいる女性で、
何でも作る子がいて、食べ物中心なんですけど、
なんか綿をコットン自分で作って、自分で作ってしまうみたいな子で、
すごい良い感じに、今っぽい感じにビデオ撮って、
YouTubeにアップしてると、
なんかその子がもう料理するたびに外から詰んできたりとか、
ザリガニとか捕まえてきたやつ、近くの田んぼに捕まえてきたやつとか、
ないものがあったら、ご近所さんとぶつぶつ交換とかして、
その撮ってる姿とかも描かれていて、
これはやっぱり都会にはなかなかない感覚。
プロデュースがされるものと、作る距離が本当に近いというか、
一緒みたいな。
羨ましいなと思いますね。
なんかあれなんですかね、
ひとつシフトしてるものがあるとしたら、
やっぱり消費消費で、
多分20世紀って加速してきたと思うんですけど、
もう一旦ここで、自分が今の話で言うと、
身体制を帯びながら何かを作って、
それを個人として、もしくはコミュニティの中で楽しむというか、
そういったところが次なのかな、みたいな。
結構南三陸町も移住者いるんですけど、
そういう、多分いろいろ人生の中で考えてきて、
たどり着いたのが自分で何か作ることだったみたいな。
放牧豚育ててるおじいちゃんとか、
放牧で羊やってる方とか、
ワインもそうですし、
結構いろんなキャリアを築いてきたけど、
着地点がそうやって何か地域と関わりながら、
自分たちで何か作るみたいなところに来てるのがすごく面白いし、
見てて気持ちいいし、
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自分もゆっくりとそういう、
本当に今はプロデュースみたいなところにいますけど、
作るっていうところにも関わりたいな、
みたいなことは思ってたりしますね。
そろそろ30分ぐらい経ちましたが、
他に話し足りてないこととか、
もっと話したかったこととかってありましたか?
そうですね、なんか、
地方いいよね、みたいな、
話し足りなかったことじゃないですけど、
アーバンっていうテーマの中で、
従来の意味でのアーバンだと、
ルーラルって生まれなかった、
生まれないっていうか、
全然別個のものだと思ってたんですけど、
アーバンの文脈でもちゃんとルーラルを
ぶつけられてる感じが、
ちょっと時代もシフトしてるのかななんて、
いうふうに思ったりしましたね。
そうですね。
福岡湖市はこういうルーラルへの
憧れってあったりするの?
地方だからっていうよりかは、
さっき言ってたみたいに、
何か消費するってことにも限界を感じて、
何か自分が生み出していくことへの
欲求みたいなのが多分、
都市に住んでると出始めるんだろうなと思ってて、
そういうのが環境条件としてできる場所っていうと、
地方的なる環境条件の場所を選んでいくんだろうな、
みたいなのは感じている。
その境界っていうのは、
移動もいろんな手段が増えてきたりするので、
もっと確かに多様になっていくんだろうな、
みたいな話を聞いてて思いました。
そうですよね。
私の中でもともとルーラルとアーバンって
一緒に成立したものだった。
最初から一緒、二個一だったみたいな。
どっちもなくならない存在だったと思うんですけど、
今、都市での消費っていうものが
あまりにも過剰になりすぎていて、
ルーラルの方が疲弊していたりとか、
それこそそもそも人が住んでいない、
と言っていることになってしまったりとか、
そういうアンバランスが生まれているんじゃないかなと思ったので、
みんなで大根汁の美味しい大根汁割りを飲みながら、
そういった話をしたいなと思いますね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
今後もこの番組では、都市をテーマに
様々なおしゃべりを繰り広げる予定です。
次回もお楽しみに。