1. Good News for Cities〜都市に関する炉辺談話
  2. 【#21】MY CITY BOOKS 📖紹介..
2020-08-25 23:22

【#21】MY CITY BOOKS 📖紹介!都市にまつわる私のオススメ本

今回は、前回好評だった、都市にまつわる二人のオススメの本をご紹介します!

📖MARIKO📖

●「見えない都市 」イタロ カルヴィーノ 
https://amzn.to/34uQuxR
→この本に影響されて描かれた都市のイラストレーション
https://bit.ly/2Qotk3O

●OldNYC
https://www.oldnyc.org/
ニューヨーク公立図書館に保存されていたニューヨークの昔の写真を約4万枚マッピングし、その街角の昔の姿が見られる公立図書館が主導して始めた取り組み。

●紹介したインスタグラム

mue studio
nowhere in america

📖YUKAKO📖

●「セルフビルドの世界 家やまちは自分でつくる」
https://amzn.to/2Qn0mkT

●自力でビルを建てる男(コンクリートの家を東京で作り続けている)
https://bzfd.it/2CWfH8W

00:13
皆さん、こんにちは。プロジェクトディレクターの石川由加子と
編集者・ライターの杉田麻里子です。
この番組は、都市というテーマが好きで好きでしょうがない2人が、
都市に関する様々なグッドニュースをザックバランに話す場所です。
都市をテーマに、国内外のプロジェクトやトレンド、本、雑誌、スポットなど、
毎回気になるテーマを1つ取り上げて、フリースタイルでおしゃべりしていきます。
ということで、今回は、前回もやった都市をテーマにした、
面白い本だったり、オススメの本、それぞれが最近読んだり、
面白かった、過去に読んだ本とかを紹介する企画の第2弾ということで、
やっていけると思います。
前回、結構好評いただいた回で、1ヶ月ぐらい前かな?
もっと前じゃない?
もっと前ですか?
何紹介したか覚えてる?
私は、都市の遊び場っていう本で、
いろいろ、都市の遊び場がどのようにこれまで作られてきたかって、
イギリスの英名かな?
ベースにした本を紹介しました。
私は、シティーテールっていう、ちょっと洋書で、
街を舞台にした様々な物語を集めた本を紹介しました。
今回は、日本語の本を持ってきています。
オッケーです。
なんか、最近本読んでますか?
そうですね、時間も結構取れるようになったので、
ちびちび読んでたり、あとなんか図書館、図書館に行っている。
あ、そうなんだ。東京のどこの図書館?
今はね、杉並区の図書館に行ってんだけど、
あ、そうなんだ。
図書館って、やっぱ素晴らしいなと思って、
ほんとにあらゆる本があって、
でも、前はさ、目黒区の図書館とかも行ったりしてたから、
目黒区のラインナップと杉並区のラインナップ、若干違うんだよね。
あ、そうなんだ。
目黒区の方が、トレンドの本を抑えて。
そうなんだ。
それも面白い。
面白い。
面白いね。地域柄が出るのかもしれないね。
そっかそっか。私も最近すごい本読んでて、
ニュースレターとかにも書いたんですけど、
柴良太郎に今さらながら、すごいハマっていて、すごい活字な毎日ですね。
あとなんか漫画も最近読んでいて、
アイヌ文化に興味が出始めて、最近なぜか。
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アイヌ文化について書かれた物語の漫画を読んでたりとか、
あとなんか、日本の日本史みたいなのにもちょっと興味、
柴良太郎の影響なのかもしれないけど、
興味を持ち始めて、カムイレンっていう漫画を読んでいました、最近。
これもなんか都市って感じじゃないかもしれないけど、
ちょっとなんかいろんな日本文化とか技術とかがどう発展していったのとか、
すごいわかるから面白いなと思いましたが、
今回の本題の方で、おすすめの方をまた一冊ずつ持ってきているんですが、
はい、じゃあまりこさんから。
イタロー・カルビーノっていうすごいイタリア人、
イタリア人なんですけど、すごいイタリアっぽい名前の作者の書いた、
見えない都市という本が好きです。
これは読んだのが結構前で、最初に英語で読んで、それまた日本語で読んだんだけれども、
出版がいつだったのかな、日本だったら2000年代初頭に日本版が出たのかもしれない。
イタロー・カルビーノさんは1923年生まれなので、
50年代とか60年代あたりに活躍した人なのかなと思うんですが、
結構アーバニストの間では、結構ヨーロッパで勉強してた時とか、
みんなこのイタロー・カルビーノの見えない都市って話を、
みんな好きで話していたことを覚えていて、
内容としてはすごいポエティックで、読みにくいっちゃ読みにくい本。
内容はマルコポーロと、マルコポーロって東方見聞録みたいな書いた人。
アジアで見てきた、新しい街とか文化みたいなのを書きためていたのが東方見聞録。
それのオマージュみたいな、オマージュというか、それにちょっと似せた感じで、
マルコポーロがフビライハンに、こんな街があって、こんな街があってっていうことを報告しているみたいな。
フビライハンとマルコポーロの間で、
それ、設定ごと?
そうそう、設定。本物ではなくて、フィクションね。
フィクションで、会話みたいな感じで構成されている小説、幻想小説です。
なので、そこで出てくる都市って、空想都市で、本当にある都市じゃなくて、奇妙で不思議な都市がたくさん出てくるんだよね。
オアシスの都市とか、超巨大都市とか、形のない都市とか、蜘蛛の巣で作られた街とか、
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変な話がたくさん出てきて、えー?みたいな感じで読んでしまうんだけれども、それが結構好きです。
なんで好きかというと、別に理論とかが勉強できるわけじゃないんだけど、
街を考えるイマジネーションみたいなのが、すごい解きほぐされる感じがあって、
物語とか空想とかフィクションから、街、都市を考えるってすごい面白いなと思うけど、
この本、見えない都市っていうのに、インスパイアされた空想上の、想像上の都市って、なんかたくさんあるみたいで、
なんかいろんなイラストレーターの人とか、都市研究家の人とかが、こんな街があったらみたいな、
ちょっと遠征的な、ここではないどこかみたいな世界観を、よく書いたりとか、文章に残したりとかしているみたいで、
いくつかなんか面白いリンクとかも見つけたので、このイタロウ・カルビーノさんの見えない都市に影響されて生まれた幻想都市みたいな、
まとまったウェブサイトとかを見つけて、それもまたちょっとリンクに貼っておこうかなと思います。
その対話の中に、都市の構造だったり、全体像が想像できるような要素が、なんか散りばめられてるってことなの?
そうそう、結構細かく書かれていて、なんだろうな、パイプでできた街、床も天井も壁もなく、
おそらくは建築におけるポストモダンの動向とか、なんか結構細かい描写が、対話。
なるほど、設定とかもそういうふうに書かれてるんだ、対話の中に。
そうそう、細かいんだよね、一言でクモロスで作られた街とか言われてもよくわかんないんだけど、
実際に行ってみたら、これはこんなんで、人々はこんな暮らしをしていて、建物の様式はこんな感じで、みたいな。
東方憲文録も私、中はきちんと読んだことないけど、アジアの新しい都市に行って、人々がこんな格好をしていて、
こういうふうに経済が回ってきて、何をみんな食べてて、政治がどうで、とか、
そういう話とか詳しく書いてたのかなと思うんだけど、そんな感じでフィクション都市が描かれている。
むっちゃ面白いと思う。
面白いね、対話からそうやってみんなが想像したくなるっていうのも面白いね。
かつ、不未来版の反応が気になるよね。
09:01
確かにそうだね、今ちょっと思えてる反応っていうのはないんだけど、
そうね、面白い本なので読んでみてください。
それも合わせて、前回もフィクションじゃないけど、物語みたいな本を紹介したんだけど、
結構フィクションとか物語から都市を考えるっていうのが、改めて私は好きなのかもしれないっていうのを最近思っています。
都市とストーリーテリングみたいな。
なんかよく最近仕事で、私は編集とか執筆の仕事をしてるから、ストーリーテリングとかよくやる仕事なんですけど、
なんか最近仕事で建築とか都市デザインとか街づくりの文脈にストーリーテリングを入れるっていうプロジェクトに出会うことが結構多くなってきて、
建築とかも設計師が設計をして作るだけじゃなくて、その過程にちょっとどんな物語を生むのかみたいな、
なんか考えてみたりとか、街づくりとかも、メタに都市を捉えるというよりも、
市民一人一人のパーソナルな物語みたいな、この公園で昔みたいな。
エモーショナルなね。
エモーショナルな、エッセイだったりとか、フィクションでもよくて、なんかちょっと想像上の物語とか、
少しでもあると、なんかその場所が生き生きしてくるというか、があるなと思っていて、
で、なんかちょっとそこで思い出したのが、ニューヨークの国立図書館で保存されてた昔の写真をマッピングしたウェブサイトがあって、
オールドニューヨークっていうウェブサイトなんだけど、
で、なんかそのエリア、地図になっていて、クリックしたら、昔の写真とか出てくるんだけど、
そこに市民が自分でコメントとか、そこで起こったこととか、ストーリーとか書き込めるようになっていて、
書き換えられるんだ、これ。
そうそう。
それが面白いね。
そうそう。で、なんかそういうのも面白いなと思って、
一つ一つどんな街角にもストーリーがあって、それをそこにハイライトすると、そこに目を向けると、
なんかそのトップダウン型の開発じゃなくて、もっとこうヒューマンな街アプローチってできていけるんじゃないかなとか思っています。
これは面白いアーカイブだね。
これもちょっとじゃあリンクに貼っておきましょう。
12:00
はい、ゆかこ氏の方はどんな本をお勧めしますか?
私はですね、最近読んでいた本で、ちょっとニュースレターでも少し触れたんですけど、
ちくま文庫から出ている、セルフビルドの世界、家や街は自分で作るっていう本をちょっと今日紹介したいなと思います。
作者は石山治さんっていう日本の建築家の方と、小屋写真みたいなものを撮っている中里克人さんっていう写真家の人。
この二人で作られた本なんですけど、日本と結構アジアを中心に人の手によって作られた住まいや街みたいなものを取材してきて、それを編集して一冊の本にしたっていうものなんですけど、
なんかちょっと前書に書かれてて面白かったのが、すごいなんか、ここに載っている本って、すごいなんか途端でできた家とか、手作りできた、なんていうんだろう、シェルターみたいな小屋だったり、結構ゴツゴツした、すごい無骨な、なんていうんだろう、家が手作りだからさ、そういうものが多いんだけど、
今回のこの本を作った編集者は全員女性だったらしくて、なんかそういう、作者が前書でも書いてるんだけど、そういう今まで近代建築みたいなもの、男社会みたいなところで作られてきた中で、なんていうかこのソネフビルドの本みたいなものに共感して集まってくるのが、女性だったのは面白いみたいなことが書いてあって、
なんかすごいなんかちょっとその背景がちょっと面白いなと思って、絵に撮ってみました。
で、結構そのセルフビルドっていうことで、本当に手で作られた家を紹介してはいるんだけど、この本で作者がメッセージとして伝えていることが、生活することっていうのは、表現したり、物を作る行為と同じだから、
なんかもっと人々はその自己証言として生活を作ってっていいんじゃないかみたいなことを言ってて、その作られた家をそれぞれの人の自己表現の形として切り取ってるのね。
まさにそうだなと思って、今やっぱりその家を手に入れるってなった場合、マリコスとかもね、京都で自分の家を手を加えながら作ってたけど、なんか今の人って何十年ローンを組んで、完成された家をパコってパッケージで買って、なんかそのローンをずっと返していくみたいな、なんていうんだろう、形なんだけど、
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ここに、何ていうんだろう、掲載されている家たちは、なんか自分たちで、なんか未完成のままでも手を加えながら、その自分の環境を自分で作り続けるみたいな、なんか実験活動で、なんかそれってすごくクリエイティブだし、なんか生き方として憧れるなぁみたいなところが自分の中にもあって、多分惹かれたんだろうなぁみたいなことを思って見てました。
なるほど、なるほど、いいね。
そう、で、何十個も事例がいろいろあったりするんだけど、例えば、えっと、なんか開拓者の家ってショーでは、スガダイラ高原ってところの森の中に、その開拓者として入って、それこそ家を30年ぐらいずっと作り続けている人の話とか、
あとはなんか、生地センターって、今ちょっとなくなっちゃったみたいなんだけど、千葉のね、幕張のあたりの、なんかその、何にもない野っ腹みたいなところに、生地センターっていうのを、バラックを作ってる人がいて、その人はなんかそこで、生地の自家繁殖みたいなのをずっとしてて、鳥と共にそこで、なんか生きてるんだよね。
なんかその写真も、ものすごいインパクトがあって、生地のセンターって、なんか手作りの看板が立ってて、その中に鳥小屋とか、その人の家とかがあって、やっぱなんか、小材で作られてるから、すごい不格好な感じはあるんだけど、なんかすごい力強くて、なんか魅力的な、何て言うんだろう、佇まいをしていて、
なんかやっぱそこに魂が宿ってるなっていうのが、なんか感じられる事例だったりとか、家だったりしました。
なるほど。
うん、なんかそれぞれの人の表現だったり、生活の、なんか知恵みたいなものがね、いろいろ詰まってて、とても面白い本だったので、紹介しました。
いいね、なんかその、住まいが自己表現の場になるって、すごいいいなと思って、なんか東京でさ、コンクリートのビルを自分で丸ごと一頭立てようとしてる人いるよね。
今?
うん、今もたぶん、現在進行中かもしれない。
東京で?
東京サンダ?日本のサグラダファミリアみたいな噂を聞いたことがあるんだけど、なんかその鉄筋コンクリートを手作りってあんまり聞かないよね。
そうだね、コンクリートは確かに。
それをなんか自分で作っている、岡さんって人かな?DIY工事で使用するコンクリート、DIY工事で作る鉄筋コンクリートビルみたいな、ちょっとそれも面白いので見てみてください。
18:05
そんなことやってる人がいるんだ。
それもなんかこう社会実験的というか、表現の形として建物を作っているなって思って、素敵だなって思うのと、
あとは実際に行ったことはないんだけど、京都の大原の方に住んでいるテキスタルデザイナーの女性って、
なんかもう家全体がキッチンみたいな、自分で設計して住んでいる人がいて、
彼女は別に自分で多分ビルと作るというよりも設計の方だけかもしれないんだけど、
なんかそのクリエイターとしての自分の生活そのものが自己表現になっているなと思って、素敵だよね。
だからなんかまさにさ、このコロナになった時に、家っていうものと自分の関係っていうのはさ、なんか嫌でも考えさせられたじゃん。
だからこそ、なんか家という存在をもう一度ちゃんとなんか考え直したいなみたいなことがあったので、なんかその方法を手に取ってしまったんだよね。
なるほど、それは私たちのポッドキャストの第2回目にホームについて話している回があるので、それをもう一回聞き直してください。
そうだね、そうだね。
すごいなんかその、ここでもその消費のサイクルから自立していくっていう活動としても、その家を自己表現として作るっていうことは重要なんじゃないかっていうのを提案していて、
まさにそうだなって実感値を持って最近感じていたので、そういう活動も今後なんか関わっていけるといいなみたいな、今思ってます。
いいですね。
このおすすめ本コーナーいいね。
なんかもっと本を読もうっていう気にもなるし、読んだものをそのままにしておくんじゃなくて、もう一度掘り返して考えるみたいなのがすごいいいなと思って。
なんかこの今回紹介した私の、私が言ってたイタロウ・カルビードさんの見えない都市も、読んだの自体は結構前だったので、引っ張り出してきたっていう感じがあって、
でもなんか今のプロジェクトとかと重ね合わせたりとか、そのコロナで今結構、ちょっとここではないどこか的な、ユートピアでもディストピアでもないけど、ちょっと不思議な世界観みたいなのって、
最近いろんなデザインのトンマナとかで見る気がしていて、それに重ね合わせてちょっと考えたりとかをしていたので面白かった。
なんかね、ちょっと本の話じゃないんだけど、インスタで最近フォローしているアカウントがいくつかあって、
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ムエスタジオかな?とか、あと、ノーウェア・イン・アメリカっていうちょっと海外のアカウントなんだけど、またそれもリンクを貼っておきますが、なんかすごいね、ちょっと想像上の都市みたいな、
ここではないどこか、現実逃避的な、今ここではない場所みたいな世界観がすごい体現されていて、なんか今っぽい、今っぽいというか、ちょっとコロナで不思議になって、この世界にぴったりな。
ムエスタジオは3Dイメージみたいなもので、都市というか風景を切り取っているのかな?
なんか窓をモチーフにしてるね、結構。
そうそうそう。で、なんかさ、どこにもなさそうなんだけど、カットはいえ、なんかみたいな。
ありそうで、なんかちょっと、あれだね、なんかずれてるというか、違和感がある。
そうね。
現在には起こらない風景なのかな?
そうそうそうそう。
で、ノーウェアインアメリカの方も、たぶんアメリカの普通の都市の風景みたいなのを写真撮ってるんだけど、
ちょっとなんか、ちょっとフィルターの色だったりとか、なんかちょっと現実から離れている感じがするよね。
面白いこれ、ノーウェアインアメリカ。
なんか写真よくよく見ると、なんか親とかね。
そう、こういうのを見ながら、見えない都市っぽいなって、ちょっと頭の中でこうコネクション作ってたりとか。
いいね。
うん、って考えてました。
インスタもね、なんかいろいろ紹介できるかもね、今紹介してくれたみたいに。
しかにオススメ、アーバニストにオススメのインスタアカウントあるよ、たくさんありますよ。
マリコシたくさん知ってそう。
ちょっとじゃあ、それまた今度やりましょうか。
それやろうか。
はい、じゃあ今回はこの辺にしましょうか。
今後もこの番組では、都市をテーマに様々なおしゃべりを繰り広げる予定です。
次回もお楽しみに。
23:22

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