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もんざえもんの最近。今日は対話会ということで、沼津上流所の小笹さんに来ていただきました。
小笹さん、よろしくお願いします。
これは聞いてる人がビビビるんじゃないかなって。
僕は本当に、今日は小笹さんとしゃべるのが1つのテーマだったので、本当にありがとうございます。
いやいや、こちらこそありがとうございます。
沼津以外の友人も結構聞いているので、ぜひ軽く自己紹介をお願いします。
静岡県の沼津市でクラフトジンを作る会社をやっております。
沼津上流所をレイジーマスターというクラフトジンを作っているのを代表しております、小笹といいます。
ありがとうございます。小笹さんはたまたますけど、僕の1個上で、81年生まれで。
2個かな?
あ、2個か。80年生まれですね。年も近くて。
こんなに仲良くなれるとは思ってなかったんですけど。
そうですね。レイジーマスターは僕も来たての時ぐらいに、実は何回かお店の方で飲ませていただいて、
沼津に遊びに来た東京の会社の友人と一緒にここでも飲んでたりはしましたし、
その時にお土産で東京のメンバー、東京の取引先の方にお送りしたら、
あ、知ってる?ってなってたらすごい。
超マニアック。
でもクラフトジンの走りですよね。
走り、そうですね。僕らが免許を取った時は、まだ大手、サントリーさんとかそれを含めて、
27件目。
えぇ、すごいなんですね。
スピリッツっていうジャンルの免許になるんですけど、種造免許ね。
27件目だったかな。28件目とかそれぐらい。
それだけしかなかったんですね。
これは知らんかったっすね。
今はね、もう8件超えてるんで、120件とか。
僕らが出した時は2020年ぐらい。
せっかくなんでもう少し掘り下げると、なんで笹さんジン作ったんですか?
そう、これね、いろんなところで話させていただいてるんですけど、
簡単な経歴というか、流れというか。
大学のときに建築学科にいて、そのまま、静岡人あるあるなんですけど、関東圏で。
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ほんまめっちゃ聞きますよね。
神奈川でデザイン事務所に勤めて、
30歳の頃に戻ってくる。
よくあるあるのパターンですね、この辺の人たち。
戻ってきて、飲食店を10年やっていて、
その飲食店も後半のほう、2016年とかに日本でクラフトジンが出だしたんですよね。
その頃、やっぱり僕もお酒を扱う商売だったので仕入れて。
で、これ香り付けって日本のジンって何使われてるのかなと思って、そこの会社のホームページとか見てたりしたら、
玉露煎茶、柚子とか書いてあって。
でもう、すごい安直だけど、お茶と柑橘で、静岡ピンみたいになって。
そんなライトな感じだったんですね。
僕はすごく上流酒が好きで、特にジンとかラムとかが大好きで、
これはもう日本の新しい地酒になるんじゃないかって予感がしただけで、製造の免許を取りに行ったって感じですね。
僕もバーテンを20歳の前後のときにやってたときは、焼酎が当時めちゃくちゃ流行ってて、
それこそ倉本がいろんな焼酎を出したり、焼酎って言ってるけど裏見たらスピリッツってなってる果実酒系がすごい出てたので、
そのときぐらいからなんやって考えると、すげえ長いなって感じがやっぱりしてますよね。
でも最近のクラフトジン見ると、ほんと何でもありですよね。
今も、さっきも言いましたけど100件超えて、名殻で言うともう150近くあるかもしれないですけど、
すごくテイストというか、毛並みが多岐に渡っていて。
日本は海外と違って、ジンの定義というのがかなり緩いんですね。
ジンに一番必要なジュニパーベリーという実があるんですけど、根酢の実ですね。
これが一粒でも入って蒸留すればジンと名乗っていい。
ってことは他の副原料はめちゃくちゃ入れられるんですよね。
なので、かなり自由度が高いので、すごくいっぱい出てると思いますね、今種類が。
じゃあ今も根酢の実はほんとに少し入っててっていう。
そうですね。そういうふうにやってるところもあれば、僕らはやはりジンなので、
その根酢の実、ジュニパーベリーが大半を占めてます。
入れてるボタニカルっていうんですけど、香りづけの大半を占めてますね。
それで言うと、ぜひレイジーマスターの特徴も少し触れていただいてもいいですか。
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特徴はですね、やっぱりこの沼津県、静岡県東部と伊豆半島っていうのはかなり、
香りづけに使うボタニカルっていうのが豊富な地域でですね、
多分他の土地の人に羨ましがられるぐらい豊富なんですよ。
というのは、北のほうに行くと柑橘とか取れなかったりするので、
やっぱり柑橘は別の土地のものを使ったりするんですけど、
僕らのレイジーマスターは、ほぼほぼメインになるものは地元のもので香りづけしてますね。
静岡県東部、伊豆半島のもので。
柑橘をはじめ、花だとバラだったりとか、
お茶はもちろん桜の葉っぱとか、松崎の有名ですね。
いろんなものが豊富にあるので、まだまだいろんな種類が出せるのかなと思います。
そっか、まだまだ今後も。最近出たのがわさび。
そうですね。わさびって言うと伊豆が有名なんですけど、
実は水がきれいなところだったらすごくわさびが育つということで、
御殿場のわさびを使ってますね。
そうだったんですか。
富士山の雪解け水で育ってる、松島わさびっていう品種のわさびを使わせていただいてます。
へー、そうだったんだ。
いやーでも本当に僕がこんなこと言うのもおこがましいんですけど、
一応バーテンやってたから、いろんなお酒飲んで、かなり偏りはあるんですけど、
癖っ気があるやつがちゃんと好き。
尖ってる感じがちゃんとあるから僕すごい好きですね。
基本的には日本のクラフト人と呼ばれるのは、
最初はベースのアルコールっていうところで、手に入りやすい焼酎を使ってるところが多かったんですけど、
僕らは地元のリパブリュー山ですね。
行き前に浄蔵所があったり、今三島にもありますけど、
そこでモルト由来のベースのアルコールを作っていただいて作ってるので、
今モンさんが言ったみたいに、ちょっと周りのジンとは違う風味があるのはやっぱり特徴ですよね。
独特やなってすごい思いました。
最初はジンぽくないなと思いつつも、ボタニカルの最初のクッとくる感じは残りずつ、後味がやっぱり全部違うっていうのがすごいおもろいなっていうのが。
やっぱり特徴かもしれないですね。
さっきも言いましたけど、ジュニパーベリーをかなり入れてるので、
最初の香り自体は特徴がない感じがするんですけど、
僕らのやつは飲んだ後のアフターというか残りがとか、下の奥に溜まる味っていうのは、かなりよくできてるんではないかなとは思いますね。
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ありがとうございます。きっちりした自己紹介を。
本当に冒頭の話に戻っちゃうんですけど、
僕は新町っていうところから、それこそ山ちゃんとか、いろんな方のつながりからわっと友人関係が広がっていく中で、
沼津上流書さんがそんなに絡んでるって当然知らなかった。後輩先輩とかも知らんかったんで。
全然みんな仲良くて、まさかこういう感じでお話できるっていうのがすごくありがたいなって思いつつも、
一応毎日やってるんですね、回数的には。
いつか、移住者じゃない人とか、移住関係じゃない人、辞儀の人と喋ってみたくて。
さささんといつか、いろんな人と喋った上で、お話できればいいな、でも僕移住者やから、すげー怒られてもいいから。
そんな感じじゃないよ。
でも本当に僕は好き勝手遊ばせていただいている中で、いろんな移住者だけに限らず、
さささんとか、茶とらコーヒーのフルさんとかもそうなんですけど、
すごい受け入れてくださってるというか、楽しく飲むのバッととことか。
ちょっと僕、昔のことを振り返ると、自分の周りで飲むの嫌やなって思ってた。
誰かに絶対貼っちゃうんで、そういうのちょっと嫌やったんですけど。
さささんのスタンスで、いろんな方と程よい距離でお付き合いされてる感じもありつつ、
めっちゃストレートに、僕みたいな移住者って、いろんなことやりたいんですとかって言ってるやつを、どう思ってるのかなっていうのは、めっちゃ聞いてみたかったんですよね。
どうなんだろう。沼津。僕のすごい偏見が入っちゃうんですけど、
例えば10年、20年ぐらい前の沼津は、移住者っていうのはかなり少なくてですね。
自分たちもこの町のようは、ポテンシャルというか、今あんま気づいていないから、
田舎者の根性みたいなのがあって、
よそ者?移住者ですよね。移住者とか県外から遊びに来てる人みたいなのには、すごく田舎あるあるで閉鎖的だったとは思うんですよ。
それ10年、20年ぐらい前ですか?
20年ぐらい前とか、それよりもっと前はずっとだと思うんですけど、かなりね、おそらく閉鎖的な町ではあったと思います。
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あ、そうなんですね。考えられないですね。
考えてないんですよ。かなり閉鎖的な町だとは思います。
やっぱり田舎、ほんと田舎あるあるですよね。
転勤で、お隣にどこどこ県から何々産地が来たみたいよみたいなのが田舎中で流れたりとか、
近郊中で流れたりとか、そういう本当によくある田舎町だったとは思いますね。
だけどたぶん最近、やっぱり僕みたいなタイプがね、
一回どこか大都市とかで働いて戻ってきてる人間が、
すごくバランスじゃないですけど、今の40代、30代、40代、50代ぐらいの人たちが、
やっぱり外の世界を知って、町のバランスを保つようになってきてるんではないかなって個人的にはそう思ってます。
バランスの一個前の閉鎖的な時代も当然過ごしてるんですね。
そのときにはもうすでにこの生涯は始まってたんですか?
始まってないですよ。
全然学生とか、子供のときとか。
それって何を機に変わっていったっていうのを、笹さんの視点では見えてるんですかね?
このときぐらいから何か変わり出したなぁみたいなのあります?
やっぱりさっきも言ったけど、僕ら世代がずっと地元で、
さっき言ってた閉鎖的っていうとちょっと印象悪いかもしれないけど、
その世代はたぶんおそらく地元で就職して、例えば家業を継いだとか、
地元で就職してとかで、ずっと出てない人が多い段階。
その当時、就職してとか学生時代に出た人っていうのは意外とずっと外にいるんですよね。
確かに。
関東圏に行って、そのまま向こうで家を建てて暮らしているような人たちとかが多いんで、
それが沼津の有給物件が繋がっちゃうと思うんだけど、
こっちはこっちに何個か物件とかを持ってるけど、自分たちはもう東京に暮らしてるから、
地元の残っている不動産はちょっとおざなりになってる、みたいなところから有給物件が増えたりする。
でも僕らの世代は、意外と30ぐらいの時に地元に帰りたくなるとか、
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地元の街が錆びれてく、たまに帰ってくるとどんどん錆びれてくのに、
これをどうにかしたいとか思っちゃう人が多分何人か出てくるんですよね。
そうすると多分戻ってきたりとか。
で、街に賑わいっていうとあれですけど、何かできるんじゃないかというふうには感じるんだと思う。
そのときに自分たちは東京とか大阪とかに出てた人たちなんで、
この人たちが移住をしてきたりとか興味を示したとしても、すごく潤滑流というか、
あの沼津の街の人との間に入って、うまいこと移住者が増えるとかに一役買ってるんだと思うんですよね。
そのバランスというのはそういうところだと思うんです。