皆さん、こんにちは。都市デザイナーの杉田真莉子と、
エクスペリエンスデザイナーの石川由加子です。
Good News for Citiesは、世界中のグッドなニュースから、
自分たちの手で都市の暮らしを豊かにするアイデアを探求していく番組です。
ある意味、自然は恵みでもあり、脅威でもあり、
自然を読まないと自分たちが生き残れなかった。
あれだけ近接して川とか山とか自然のリアリティがあるからこそ、
ああいう街の形になっているんだなっていうのは。
はい、皆さんこんにちは。
前回に引き続き、今回もタイに行ってきましたというところで、
前回ちょっとバンコク、いろいろお話しさせていただいたんですが、
今日はメインですね、私たちが今回目的地として行ったチェンマイについて、
いろいろお話ししていきたいと思います。
私たち改めてですけど、4 Cities Weekという毎年やっている都市の祭典で、
毎年いろいろな都市に行くという自主事業を懲りずに頑張ってやっているんですけれども、
今年は舞台がチェンマイというところで、
カームビレッジというアートクラフトセンターと一緒に連携して、
1週間のプログラムを行いました。
私たちは滞在としては2週間ちょいぐらいチェンマイにいたんですけど、
みんなで、4 Citiesメンバーは大きな一軒家を借りて、
エアビーだったね。借りて、毎日毎日カームビレッジに通ったり、
チェンマイの街を歩きながら、いろいろこうディグっていったという感じです。
どうでしたか、チェンマイ。
チェンマイはですね、マンゴーがおいしかったです。
今シーズンだったね。
マンゴーの季節で、まずエアビーチェックインした途端に、
小屋の上にめちゃくちゃ野菜じゃないと、フルーツがもうごんぼりされてて、
1日1人1マンゴー、もしくは2マンゴーぐらいしてたよね。
確かに。困ることはなかったよね、マンゴーに。
なかった。で、なんかさ、エアビーのオーナーが、夜にフルーツマーケットに急に連れ出してくれて、
隣に住んでたんだよね、オーナーがね。
最初は、うちらオーナーだと思わず、草刈りのおじさんだと思ってたら、
オーナーだったっていう。
突然、夜来てね、
そう、8時ぐらいにフルーツマーケットに行くか、みたいな。
8時だよって思い出した。
やばいよね。
まあ、そりゃ行くよね、みたいな感じで、みんなで行ったんだけどね。
めっちゃ安かったね。
なんか、マンゴスチンとかもシーズンで、
マンゴスチンとか、たぶん日本で見ないし、知らない人も多いかなと思うんだけど、
フルーツの女王、マジで。
あと、ロンガンとか。
ロンガンとかね、あとライチも食べましたね。
ライチ?ライチじゃない?ライチか。
ライチ、ライチ。ライチもたわわになってたし、
あと、ドリアンも今シーズンなのかな?
もう、見たことないぐらい巨大ドリアンが、わーって並んでて、
なんか、中国系の人にすごい人気みたいで、
その、ツアー客みたいなものがバスで乗りつけて、
その、ヨナヨナ爆撃してるドリアンを、みたいな姿が面白かったね。
面白かったね。という感じで、
最初はなんか、暑さもあって、体調崩したりとかもあったんだけど、
なんか、少しずつ体が慣れていった、みたいな感じだったかなと思いました。
で、私たち今回ね、チェンマ行ったことある人は分かると思うんですけど、
四角い、なんだろう、旧市街みたいな。
お堀がね、周りにあって、真ん中が。
真ん中にあって、その外が、いわゆる新市街みたいな感じで、広がっているって感じで、
私たちは旧市街の中の方にいたんだけど、
実際結構あれだよね、なんか旧市街、なんか、観光地っぽい感じで、
地域の若者とかが集うのは外が多いな、みたいな印象があったんだけど、
どちらにせよ歩けるし、なんか遠くてもバイクで10分ぐらいみたいな距離感で、
なんかすごい快適に過ごせたなって思いました。
お寺も結構点在してて、お寺自体が結構パブリックスペースとして、
子供の遊び場になってたり、ちょっとした休憩場所になってたり、
私たちはね、お寺のタイマッサージ行ったんだけど、それもすごい良かったね。
良かったね。マッサージは2日に1回ぐらい行きましたね。
当たり外れがありましたね。
当たり外れあったけど、あるということ自体が素晴らしいと思いました。
ケアがね、できるっていうのは。
で、毎日そんな感じで、いろいろ過ごしてたんですけど、今回の舞台となったカーブビレッジ、
改めてね、ここもすごい素晴らしい場所で、
私たちもね、今回初めてチェンマイ行くので、オンライン上では、
彼女たちとやり取りしてたんだけど、本当に素敵な場所でした。
オールドタウンの真ん中、ちょっと南の方かな、に位置してて、
今、サイさんっていう我々と同年代ぐらいの女性が家族の場所として引き継いで、
弟と一緒に今運営していると。
彼女のお母さんとおばあさんが、結構そういう地域だったり、
世界中のテキストアレとか集めてたり、そういう文化的な、建築なんだよね。
お父さんもお母さんも建築で、2人が設計をして作って、
彼女がアメリカに在学中に戻ってきてやらないかっていうのを声をかけられ、
彼女も決意して戻ってくるみたいな感じ。
それもすごいいい話だったなと思ったんだけど、
家族ぐるみである場所で、根付いてやり始めている。
でもオープンして数年だけれども、
4年目。
いろんな人が来て、素晴らしいハブになっているんじゃないかな。
あれ良かったよね、結構クラフトのワークショップがあるんだけど、
近所でできる人たちがたくさんいて、
私たちが会ったのが、近所のおばさんで、かご編みのマスターみたいな、レジェンドみたいなおばあさんがいて、
彼女が毎週か月に何回か、そういうワークショップをしてくれるらしいんだけど、
本当に声をかければいろいろできるっていう、ネットワークが近場にあるっていうのもまた、
チェンマイの特徴であり、あそこの場所のすごい素敵なところだなと思って見てたな。
そうだね。
今回、鞘師さんのつながりで、いろんな現地の面白いスタジオにつなげてもらって、
例えば、ジャイバーンスタジオっていう建築ランドスケープの事務所に訪ねて、ワークショップを開催してもらったりとか、
あとシェアメーカーっていう、これも設計施工集団だね、大工仕事とかもできるチームのオフィスを訪ねたりとか、
彼らの紹介で、キティカっていう建築家であり、教育者の京都とチェンマイを行き来している実践者に出会ったりとか、
ムーンラーっていう、すごいバチバチかっこいい家具屋さんに、家具の工場に行ったりとか、いろんなところに行かせてもらいました。
私は、ジャイバーンのワークショップがすごい改めて振り返って良かったなと思って、
メディテーションワークとかをね、チェンマイって右手に川があって、左手に、左手にって言えばいいのかな?
東側に山があって、あ、違う、西側に山があって、
西側に山だね。
東側に川があるんだけど、なんかその山手の方に連れてってもらって、森の中でみんなでメディテーションワークをしたりとか、マンダラをね、みんなで作ったりとかしたんだけど、
すごいこう、振り返ってこう、なんか、じばるというか、なんか、良いワークだったなと思いました。
そうだね。
えっとね、Tさん、Tさんだったかな?なんかジャイバーンのボスみたいな最後に出てきて、
なんか、えっと、なんだっけ、
I want to invite you guys to be here って言ってて、
Really be here with me って言ってて、なんか、
えっと、ここに一緒にいることをご招待します、みたいな直訳かな。
なんかすごいこう、マインドフルネスって言ってしまったらチープに聞こえちゃうかもしれないけど、
なんか、とりあえずみんなでもうここにいるという体験を共有しましょう、みたいなのを、
なんか一日かけてやってくれたなと思って、すごい良かったです。
そうだね。みんなでそのお寺の中の森を何キロか歩いて、最後になんか振り返るみたいな体験も良かったし、
まぁ、ジャイバーン自体、今回のねワークショップ2日ぐらい一緒にね、やってもらったけど、
その自然とどう共生するかっていうところで、
彼らのいろいろな実践とか感覚とか、あるいはこう、
チェンマイの街の成り立ちというか都市の成り立ちが、
どれだけこう自然だったり、そこのちょっとこうスピリチュアルな精神から、
こう、関係しながら生まれてきたかみたいな、
そういう街の起源みたいなところからスタートしてくれたのもすごく、
イントロダクションとして良かったなっていう思いでおりました。
ジャイバーンほんと素敵でしたね。
あと、キティカのチェンマイ、チェンマイイントロダクションもとても素敵だったなと思っていて、
彼はこう、紙にこう、みんなでこう書きながらチェンマイをね、理解するみたいにやって、
まず、その旧市街の四角があって、山があり、川を書き、みたいな感じで、
どんどんこう、継ぎ足していくんだけどで、山から水がこういう風に流れてくるから、
この辺りに農地ができ、この辺りはゴーストのため、なんか幽霊がいると信じられているエリアでとか、
あと、こうなんかシンボルのお話をしてたよね。
人間のこう、体の形と街の形が重ねたときに、
ここが結構重要な街の中枢となるエリアで、ここはなんかバットラックゲートみたいな、
例えばこう、死者たちがそこから出て、あの街から出ていくためのゲートがあったりとか、
なんかそういったこう、なんだ、機能だけじゃない、シンボルの話とかもしながら、
こう、街を理解できたのすごい良かったなと思いました。
また、やっぱキティが良かったのは、やっぱり今回ちょっと建築的な人たちが多かった中で、
彼も建築バックグラウンドだけど、どちらかというとそのコミュニティ、そして人みたいなところで、
人がどうやってその空間性の中で、こう息づいてるかみたいなところが、やっぱ彼の好物であり、
彼が伝えたいメッセージでもあったので、その暮らしの風景とか、
人がどうここにいるのか、どういう感情を持ってここで生きているのかっていうところに触れられたのは、
ほんと彼のおかげだったなっていう、思ってます。
そうだね。街歩きの途中で急に民間の中に入っていって、
地元住民のなんちゃらさんとお話ししましょうって時間があったりとか。
セッションがたくさんあったよね。工房とか行ったりとか。
でも、うちらも歩くの早めなんだけど、それより1.5倍、いや2倍ぐらい足早くて、全然ついていけなくて。
やばかったね。
すごい人だなと思いながら、スマートだし、好奇心旺盛だし、チャーミングだし、すごい素敵な人だったね。
そうだね。という感じの5日間、毎日スタジオビジットとか、彼らによるワークショップとか、
あとディスカッションとかがあって、金曜日に展示の設営をして、
土曜日、日曜日で、参加者今回15名ぐらいかな、いたんだけど、
彼らのリサーチの内容をアウトプットするための展覧会っていうのをしました。
今回13テーマぐらいだったのかな、テーマとしては。それぞれがいろんなテーマで発表しましたが。
また他のポッドキャストの回で、参加者の人たち一部にもゲストで登場してもらおうかなと思うんだけど、
今回のフォシティーズウィークのテーマがトロピカルアバニズム、熱帯の都市みたいなのがテーマで、
その中でそれぞれがテーマを切って発表するみたいなところで、
例えば、素材としてのレンガに注目して、むちゃくちゃひたすらレンガを集めまくった参加者とかもいれば、
都市における蚊とかね、ギブリとかネズミとかそういう心地が悪い生物たちとの付き合い方みたいなものをテーマにした人もいれば、
あと、どんな人がいたっけな、気候による下着の話とかね、これも面白かったなと思いました。
あとシークレットコネクターみたいな感じで、お寺とか、自然とのつながりみたいなものをみんながどういうふうにコミュニケートしているかみたいなので、
機能的なもの以外の意味のないつながりみたいなものがたくさんあるよねっていうところで、そういったものをリサーチして発表したりとか、あれもすごい面白かった。
なんかいろいろ紹介していけたらいいよね。
あとあれだ、都市とスピリチュアリティ、都市における先進性の話も結構、さっきのシンボルの話にもつながるんだけど、
街中にもすごいたくさんさ、なんかリトルハウスみたいな、ちょっとお寺、スモールお寺とも違う。
ちょっと神棚的なね。
街中にあったりとか、なんか面白かったな。
あとなんか個人的には、キティカのイントロダクションとか、ジャイバーの話とかを聞いて、なんか人間がハビタットというか住まいとして占領していい土地を、
昔からここはすごい注意深く観察をして、ここって決めて住んできたんだな、みたいな。
結構洪水とかも多いエリアの気候だから、7夜にして街がなくなってしまった、みたいなことも過去にあったみたいなね、キティカ話してたけど、
その判断を間違えたら、死んでしまうから、サバイブするために、そういったどこに自分たちはいるべきかっていう、なんかポジショニングを常にずっと考えていた。
そうだね。
それってすごい面白いことだなと。
そうだね。なんかある意味、自然は恵みでもあり脅威でもあり、自然を読まないと自分たちが生き残れなかった、読まざるを得なかったっていうところもあるんだけど、
それがやっぱあれだけ近接して、川とか山とか自然のリアルが、リアリティがあるからこそ、ああいう街の形になっているんだなっていうのを思ったのと、
でも一方でやっぱり、なんていうんだろう、今年かな、去年か、去年の末ぐらいにこれまでにないぐらいの洪水が来て、今までにないぐらいの水位になっちゃって、
そこまで来るはずのないエリアが浸水しちゃったっていう話を地元の子たちもしてて、年々これ増えていくんじゃないかってみんな警戒しているっていう話をしてたんだけど、
今後も多分またそういう状況が続いていく中で、街の開発とかも進んでいく中で、どうやってそれと織り合っていくんだろうっていうところだったりとか、
やっぱり街の変遷を聞いていると、すごい自然が近いからこそ、人間が大きな開発をしたらそれがダイレクトに影響に来ている様子がすごい伝わってきて、
例えば、山合いに飛行場がね、すごい都市部に近接して飛行場がある、10分ぐらいで車で行けるんだけど、やっぱり飛行場ができたことで、そのできたことで水の流れとかが滞って、
その周辺の田んぼとか農業とかが一切できなくなってしまったっていう話とか、そういうベッドランドみたいなのがすごい残ってたんだけど、開発とか道路ができたことによって、それがもうなくなってしまったとか、
やっぱり明らかに道ができる、人間が介入したことによって、エラーが起こっているっていう状況としてはあって、その両輪がちゃんといいところと課題みたいなものが、自然との付き合いの中で出てるのが千枚だなと思ったので、