1. Good News for Cities〜都市に関する炉辺談話
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2025-08-26 39:45

【#180】もし2050年に東京時代が終わるとしたら?約260年続いた江戸時代にサーキュラーエコノミーを学ぶ

// 約260年続いた江戸時代はサーキュラーエコノミーの実現のヒントがあるかもしれない!?

エドノミー/運河/町人マインド/リペア/遊びのセンス/2050年に江戸時代に戻るとしたら


NHKスペシャル シリーズ 大江戸

https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/83Z518KNW5/


出演/石川由佳子・杉田真理子

Podcast サムネイル作成/Nippashi

編集/髙橋隆太


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サマリー

このエピソードでは、江戸時代の循環経済について考察し、東京が2050年に迎える都市としての変化について議論します。水辺の生活や歴史的な町人文化に焦点を当て、江戸から学ぶべきことを探っています。2050年に東京時代が終わる可能性を考察し、江戸時代の持続可能な価値観から現代のヒントを得ようとしています。江戸の美学や資源の循環的な利用、そして新しい生活様式への提案が行われています。2050年に東京が消費社会から江戸時代のような生活に回帰する可能性が描かれています。小説『2050年は江戸時代』を通じて、未来の社会とサーキュラーエコノミーについて考察しています。

江戸の魅力とサーキュラーエコノミー
みなさん、こんにちは。都市デザイナーの杉田真莉子と、エクスペリエンスデザイナーの石川佳子です。
Good News for Citiesは、世界中のグッドなニュースから、自分たちの手で都市の暮らしを豊かにするアイデアを探求していく番組です。
はい、みなさんこんにちは。
こんにちは。
今日は江戸の話をしようと思います。
なんで江戸の話かというとですね、何でだっけ?
結構数ヶ月前から、江戸の話をポツポツ言うこともしてたかなと思うんだけど、
きっかけはおそらく、結構さっき周りで江戸のみとかね、言い始めた人がいたりとか、
あとあの、私たちのもともと同じ職場で働いてたんですけど、そこで同じオフィスをシェアしてた、アズビーブラウンっていう、
愉快なアメリカ人のね、おじちゃんが、言い方も覚えてると思うけど、
この前久しぶりに再会して、京都に来てくれて、
彼が結構江戸時代の研究とかをしてるので、なんか面白いなと思って、色々調べ始めて、
っていうところで、ちょっとポッドキャストのエピソードにしてみようかなと思った感じです。
どうですか?江戸、何がこう気になって、ホットだな、熱いなって感じですか?
えっと、なんかそもそも、江戸のみって、ちなみに周りで聞く?あんま聞かない?
うん、聞かない。
聞かない?そっかそっか、あれ、あれ、そっか、なんかね、
江戸のみって何?そもそも。
えっと、サーキュラー江戸のみとか言うらしいんだけど、なんかさ、サーキュラーエコノミーはよく聞くじゃない?
うん。
循環経済。で、私たちの知り合いとかでも、そういう活動をしてる人もたくさんいるし、
なんか結構、有名どころだと、オランダとか、デンマークとかの、なんかサーキュラーエコノミーの実践とか、
オランダとかもよく聞くよね、私たちが一緒に住んでた、実践を、なんか循環的な社会に向けての実践っていうのを聞いて、
よくこう、視察とかに行ってる人たちも多いと思うんだけど、なんか、なんか、そう、西洋的なサーキュラーの文脈を、
こっちに持ってくるだけでいいのか、みたいな、こう課題意識とか、昔から日本もやってるじゃん、みたいな、こう気づきがあったりとかする中で、
なんか、江戸に注目している人たちが、何人か周りにいていて、なんかね、なんか、いろんなところから、さわさわと江戸の話を聞くんだよね。
例えば、去年私、台湾に行ってた時に、台湾のイーランって、むちゃ田舎の方の、なんかこう、田んぼで、田んぼだらけのエリアで、
なんか、オルタナティブの、なんか、伝統農法とか、オーガニック農法とか、独自の方法での農業と、あとコミュニティ作りをしてる、愉快なおじさんに会ったんだけど、
台湾人なんだけど、日本と行き来してて、すごい、日本語もペラペラの、むちゃくちゃエキサイティングなおじさんだったんだけど、彼もね、江戸の話をしてて、
去年の秋ぐらいかな、なんか、東京が、近代都市じゃなくて、アジアの都市だったら、どういう未来になってたんだろうか、みたいなことを、目をキラキラさせながら言ってて、
どういう意味なんだろう、みたいな、聞いてた時は、あまりピンとこなかったんだけど、なんか、それのヒントが江戸にあるような気もしていて、
なんか、江戸を150年前ぐらいに、名前が変わったというか、江戸っていう場所はもうなくなって、それが東京というものになったので、
1868年か、江戸っていう名前がなくなって、日本史上最大のロストシティと言われてるみたいになったけど、なんか、その秘密に迫ってみたいな、みたいなところと、
私たちの今回のポッドキャストをね、都市の街について考えるポッドキャストなので、なんか、どんな街だったんだろうね、むちゃくちゃね、でかくて人口密度も高い街だったっていう話は、よく聞くと思うんだけど、そこからなんか得られるヒントとかはないのかな、みたいなところで、興味を持っているという感じです。
江戸のインフラと人々の生活
なんか、ちょうど江戸話をしようって言ったとき、私が読んでた本が、東京の空間人類学っていう、建築士科の陣内秀信さんが書いてた本で、この間、東京ビエンナーレっていうのがやってるんだけれども、それが今回散歩っていうテーマで、陣内さんの街歩きがあったのね。
で、まさに、あの、日本橋神羅あたりの江戸の、その町人地だったところみたいなのを巡るようなツアーで、結構この水辺とか川辺みたいなものを中心に回ってったんだけど、なんか今、それこそ神羅でいろいろ活動してるけど、やっぱり水がすごく近くて、もちろん暗郷になっているとこもあるんだけど、すぐ、すぐ、なんていうんだろう、歩いたらすぐ水辺にアクセスできるって、
意外とこの地形って面白いなって辿っていくと、やっぱり江戸のインフラとしてすごい、川辺が流通の場所でもあったし、なんかその、パズビーさんの本でも書いてある通り、こう、町の狭い住居の中に、風、冷たい風を乗り込むような冷却システムがあったりとか、
なんかその川辺にリサイクルとか修理をする人たちが集まったりとか、川辺に誘惑が集まったりとか、なんか水と暮らしっていうのがすごく結びついてるっていうのが江戸なんだなっていうふうに、なんか感じられて、その本の中でも結構面白かったのが、彼がね、なんか江戸の町の長漢図みたいな古い幕末期に書かれた江戸の長漢図を紹介してくれた。
長漢図を紹介してるんだけど、それが町人が江戸をイメージしたものとして描かれているんだけど、本当に手前に町人の生活空間が大きく描かれている中で、水辺がこう、それを縫うように描かれていて、その水辺にぎっしりと蔵とか商業的な木合いが書き込まれている。
で、その奥が江戸城があって、あるんだけど、そこはなんかすごくぼやけて描かれている。町人にとってその政治空間っていうものの解像度が低かったから、自分たちの町の手前にぎっしり描いて、奥はちょっと江戸城がちょこんって描かれていて、上に富士山と山が描かれている。山手が描かれているっていう。
で、なんか富士山も山手もしっかりと描かれているっていうところから、すごくやっぱり美しい町だったんだろうなっていうところと、自分たちの暮らしからその富士山とか山絵が見えるような風景を日々感じられてたんだろうなっていうところで、この町間図もし機会があれば是非見てほしいんだけど、
なんかそういう昔の絵とかからも、その人たちが町をどう捉えてたかっていうものがわかるのも面白いなと思って見てました。
いいね。なんか美しい町だったんだろうなっていうのは本当に前提として思うのと、水がすごい近かったっていうのはね、よく聞く話かなと思うけど、
なんかそもそもこの町が、江戸が発展したのも、その運河をうまく使ったからみたいな話もあって、今東京にいてもあんまり、もちろんね、日本橋の方とか行ったらもちろん水を感じるけど、なんかこう普段の生活で、これは水戸だなとかあんまり思わないけど、なんかすごい重要だったみたいなこと。
なんかいろんなところで聞くよね。
なんかこの中にも書いてあったんだけど、関東大震災後、川がこういう地だったのが、林間に払い下げられて、埋め立てられたりとか、違う用途に使われたりとか、そういったものを経て変わってったっていう歴史があるっていうところで。
でもやっぱほんの、なんていうんだろう、ほんの最近までは水ってすごく東京も近かったんじゃないかなっていうのは。
そうだね。
うん、思うね。
なんか、江戸が東京に変わったのって、たかが150年前なんだとか思ってたんだよね。
めっちゃ最近やんと思ったんだけど、まずちょっと江戸が面白いアスペクトがたくさんありすぎて、どこから話せばいいかなっていう感じなんだけど、なんかイントロダクションとして、街の成り立ちとか、なんかこう栄えた理由とかがすごいわかりやすく説明されているNHKスペシャルがあって、
こういう時ってだいたいNHK、なんかトピックNHKって調べたらだいたいわかりやすいイントロダクションになる番組があるのが、さすがNHKだなと思うんだけど、NHKスペシャルシリーズ大江戸っていう、これはなんか3編、なんか3つエピソードがあるシリーズなんだけど、
例えば第1週目は巨大都市建設の物語みたいなところで、徳川家康が幕府を開いてから、もう当時はほんと何もない、なんかこう、なんか水っぽいベチャベチャした土地で、なんかそこが、そこにどうやって資材を集めて、都を築いていったかみたいな話なんだけど、
例えば印象的だったのは、なんか全国からこう、すごい地盤がさ、ベチョベチョで緩やかな、もともと土地柄だから、ファンデーションを築くのに石が重要だったみたいで、それはその周辺だけではもちろん賄えないから、全国の大名たちが運んできてたんだって。
だから、皇居の石垣とかよく見ると、そのどこの大名が持ってきたのかみたいな、なんか刻印がついてたりとかして、なんかよく江戸って紙と木でできた町みたいな聞くけど、なんかそこで石もすごい大切だったみたいな話とか、土木工事の話もそこのNHKスペシャルで出てて、
こんだけたくさん人がね、人口100万の人口超えで、もともと小さかったのがどんどんパリとかロンドンにも近づいてきて、ついには追い越しちゃうみたいな、その流れが書かれてるんだけど、なんかその人口が多いっていうことは、つまり飲み水も必要だし、排泄物をどこで下水を流すのかとか、
地水工事とか、それもさ、またなんかこう名を挙げた大名が、地水工事とかをして、そこらへんの記事とかもたくさん出てるんだけど、なんかフィジカルに町をどう築いたかみたいなところが、まず説明されていて、町ってこう作るんだ、ゼロからみたいな思ったんだよね。
あのさ、ドラマの将軍って見たことある?
あー、見た見た。
見た?マリコ様とか出てくるんだけどさ、外国人にも馬鹿受けしている将軍、日本文化好きな人はすごい楽しいドラマだと思うんだけど、それでさ、徳川家康にの、画家の人物であるけど、
インスピレーションを受けたキャラクターが出てきて、その将軍のドラマに。でさ、ここに江戸を作るんだ、みたいなシーンで、もうなんか、なんていうか、水辺というか、べちゃべちゃした土地なんだよ、覚えてる?その地域。
ここに江戸ができる。
埋め立てていってね。
そうそう、埋め立てていってさ、そこの埋め立てる土をどこから持ってくるんだとかさ、どこから掘ってるんだとかさ、
そういうなんか、フィジカルな、そもそものファンデーションが面白いなぁと思いました。
意外とだから、この川とか土地も人工的というかね、計画的に工事というか、人によってこう作られたり、川を付け替えたりとか、結構こう、なんていうんだ、土地の基盤を大工事として作ってるよね。
平和な時代の江戸文化
うん、そうだね。
えー、そう、なんか、今回色々江戸にまつわる、それこそあずびーさんの本とか、こういう本とか読んでる中で、やっぱ面白かったのは、江戸で聞くとそういう、こう安くとか、武士の生活がドラマにされがちなんだけれども、
基本的にほとんどが農民だったり、町人だったり、職人、ほとんどは農民だけど、都市部、まさに神田とか日本橋あたりは、町人とか商人の街だったっていうので、やっぱその人たちの生活みたいなものが今回結構見えてきて、面白かったんだよね。
NHKで行くと、お江戸でござるって番組知ってる。
へー、知らない。
うちらもギリ世代。
へー。
作ってるんだけど、まさに江戸の町人文化をコミカルに描くっていうような、やってた番組で、もう終わっちゃったんだけど、すごい、やっぱよくできてたんだなっていうのを思っているのと、
まさにそのお江戸でござるが、前半がコメディで、後半が杉浦ひな子さんっていう江戸の風俗研究家をしていた女性が、江戸の生活について語るっていうパートに分かれていて、
今回私もこのお江戸暮らし杉浦ひな子エッセンスって本を読んでみて、漫画家でもあるんだけど、江戸が好きすぎて、江戸にタイムトラベルしたいぐらい大好きすぎて、
34歳ぐらいからこの江戸の風俗研究家っていうところで、エッセイとか漫画、江戸にまつわるものを書いていて、今回読んだこの本も超面白くて、
その彼女のエッセイとか、江戸にまつわる漫画とか、そういうものを再編集してまとめたものなのね。
基本的に彼女は、町人の文化とか、街の遊びみたいな、本当に普段の暮らしみたいなものを描いてるんだけど、
その冒頭に書いてあったのが、確かにそうだよなって思ったのが、そもそも歴史的に見ても内乱も対外戦もない、平和で安泰した世が250年ぐらい続いたっていうのが、
世界的な歴史として見ても、稀な時代で、それを維持した世界最大の町として、結構すごいんじゃないかと。
で、その250年っていうものは、GNPの伸び率なんてほぼないに等しかったし、何の変哲もない日々が止めどなく永遠と繰り返される。
その中で人々がその日々っていうものをどう謳歌していたかっていうところから語ってるのが、確かにそうだなと。
で、後半で語られてるのは結構江戸の遊びとか、江戸の蕎麦のたしなみとか、起涼詩のこととか、優格での遊び方とか、なんかそういう趣味人がどうやって生き延びてきたかとか、
江戸時代の美学と価値観
なんかやっぱり、そうじて江戸って、なんていうんだろう、その出世欲っていうのもやっぱり、武家、武士階級はその上昇志向とか出世欲は持ってたけど、
商人の人にとっては、別に諸失せないほうが楽しいし、無理して健康より、繁明でも自分なりの一生を生きたほうがいい、みたいなのが江戸の美学だったっていうので、
その250年も変わらない安全な日々が、安泰な日々が続いていたら、確かにそういうマインドにもなるかもなとか思ったりとか、
その中で生まれてきた芸術とか文化とか、あるお尻的な暮らしの価値観っていうのがあるんだなっていうので、江戸、結構、聴人マインドからもいろいろ学べるなと思って。
そうだね。
なんかまさにそこが、今私たちが江戸を感じる、考えることの意義だと思っていて、今こう、資源の枯渇とか、地球温暖化とか、なんか都市の限界みたいなことを言われている中で、
なんで江戸は、こんだけ人口を抱えながらも、250年も平和な世を築けたのか、みたいなところからヒントがあるんじゃないかっていうところで、多分いろんな人が、今江戸の美の研究をしてたりとか、
アズビー・ブラウンも、まさに彼の著作、Just Enoughって本があって、樽子と知るっていう意味なのかな。日本語だと江戸に学ぶエコ生活術っていう日本語で書いてあるんだけど、
英語の原文だとJust Enoughっていうふうになってて、なんかまさに彼らの生活とか街のあり方に何かヒントがあって、今私たちはどう生きることができるのかっていうのを考えることが大切なんだろうなと思って。
なんか昔はこうだったっていう、ちょっと歴史が楽しいみたいな、というよりは、どんなヒントを得られるのかみたいなところかなと思うんだけど。だからそのアズビーの本もね、結構何冊も本書いてて、英語の本が多いんだけど、何冊か日本語になっていて、多分一番入門として入りやすいのがさっき話していた江戸に学ぶエコ生活術。
なんかタイトルがすごいあれなんだけど。
でも素晴らしい本だね、これは。
素晴らしい本で、なんかちょっと物語調に本構成されてるんだけど、旅人が江戸にやってきて、その様子を細かに観察していくっていうシナリオになっていて、農民の生活、もう自給自足をしている農民の生活、あとさっき町人の話あったけど、
究極のリサイクル社会を実現していた、町人たちの暮らし、町がどう構成されてたのかとか、町内界がどうなってたのかとか、それぞれの家がどういう風になってたのかみたいな細かいスケッチとか、テキストだけじゃなくてスケッチがすごい良いんだけど、描かれてたりとか、
あと武士の生活も結構描かれていて、それも面白くて、例えば大体の武家屋敷が敷地の半分ぐらいは野菜育ててたみたいな話とか、だから何か基金とか災害とかが起こっても、自給自足できるように作られていた、もう究極のガーデンシティというか、エディブルシティがもう江戸にはあったみたいな話とか、
で、その上で私たちはどう生きるかのヒントみたいなところが結構描かれていて、超おすすめの一冊なんだよね。
現代への適応と提案
なんかやっぱ、そもそも水、運河があって、そこから材木とか石とか運んでこれるとて、江戸でやっぱり素材、原材料が取れるわけじゃなかったから、家を作るにしても、やっぱり遠方からトランスポートしなきゃいけなかったっていうところから、
家の形だったりも、どうやって解体後も再利用しようかとか、切った枝を拾って燃料にしようかとか、なんかある資源をちゃんとキャパシティを理解しつつ、それをどう工夫して使うかっていう、その工夫の迷惑がすごくあったんだろうなって。
ただ、現代だとやっぱりその移動みたいなものもブラックボックス化されちゃって、自分の空間とか生活を構成しているものが、どこからどう来て、どれぐらいの方かで来てるのかっていうところはやっぱ感じられなくなってる。そのなんか感覚とか身体性がなくなってるっていうところが、なんか工夫を止めちゃった。
なんか本来私たちだって絶対工夫できるし、もっといいアイディアだって浮かぶことができるかもしれないけど、その工夫のスイッチが日々の中で、想像できないような環境なんだろうな、それが都市の発展を生んだし、一概にそれが悪いとは思わないんだけど、なんかその想像力をもう一度スイッチしたいなっていうのは思うね。
なんか江戸の暮らしから学ぶ、それこそ江戸呑み的な文脈でよく言われるのが、江戸時代における修理と買取りの文化がすごいってところで、修理で言うと、いわゆるリペア文化、なんでもこうリペアをしていた、なんか家事職人みたいな人がいて、例えば穴の空いた鍋とかもすぐ直せたりとか、
なんか陶磁器とかも割れても基本的には捨てないで、金はちょっと高価だけど継ぐとか、あと障子破れたら張り替える、張り替え職人がいたりとか、あとさ、最近下駄の修理をしようとしてお店がないなんてすごい悩んでるんだけど、下駄とかも鼻緒が切れたりとかするし、基本的には消耗品じゃない?それを修理する職人もいたと。
あとなんかその買取りみたいなところで言うと、人間の例えば廃節物も農地で使うから、それをすくって、船とかに乗せて運んで、農地で使うために結構高価に買取りを、廃節物買取りしてくれる文化があったみたいで、特にいいもの食べてる物資とかのうんちは高く売れてたらしいんだけど、とか、
あとこう何か燃やした時の灰も買い取ってもらえる、灰を買ってる業者の人がいたりとか、あとコシを買い取ってくれる業者がいたりとか、紙くずとかね、基本的に全部こう使い尽くしている。
すべてが資源になっているみたいなところが、今さらカタカナで言ってるサーキュラーエコノミーやんみたいなところはあるかなと思いました。
そう考えるとさ、なんかメルカリってすごくない?
そうだね、メルカリすごいね。
メルカリをサイキュレーションして、もうちょっとこう、そういった生活によりサービスみたいなものとか。
でもあれもそうか、なんだっけ、ご近所でジモティとかもそう。
そうだね。
意外とこう、現代的なシステムの中で循環の仕組みってどんどん出てきてるのかもしれないね。
そうだね、ジモティは私もめっちゃ使ってるわ。
なんか、え、こんなもの出す?みたいなのも載ってたりする。
壊れたテレビとかも出したら取りに来てくれる。
そうだよね、土壁の土とかもね、結構みんなすぐ取りに来たり。
土も出てるね、結構。
結構面白いなと思う。
なんか、アズビーの本、あとなんかさ、家の解体をした時に、解体した小材とかも普通にリサイクルされてたらしいんだけど、
さっきのアズビーの本では、なんかこうスケッチで、家がどういう風に構成されてて、みたいな。
で、下にドマがあって、みたいな。
で、なんかこういう風に解体して、こういう部材があって、みたいな。
すごい細かく分解化されて書かれてるんだけど。
なんか、今ブルトーザでも、もう全部ゴミになるけど、かつては全部資源だったんだ、みたいなね。
え、これ使えるかな?使えるかな?みたいな感じで分別して、なんか誰かに渡してたんだろうね。
それはめっちゃ思う。
まあ、同じことを今の現代でするには、いろんなハードルもあるかなとは思うんだけどね。
なんか、そう。なので、その上で、じゃあ、今どうするか?みたいなところで、アズビーが書いてる、アドバイスみたいなのを読んだ。
君たちはどう生きるか。
まさにそれはね。
あの、めっちゃポエティックに書かれてて、なんかいいなと思ったんだけど、
例えば、都市計画は庭作りのようにしようっていうアイディアがあったりとか、
長期の使用と解体の可能性を考えた設計をしようっていうところとか、
あとなんか、いいなと思ったのが、出来合いの物彩を後ろめたく思わないっていうアドバイスがあって、
どういうことなんだろう?って思ったんだけど、
なんか、江戸時代ってすごいいろんな屋台が賑やかに街に出ていたみたいで、
なんか、今私たちも台湾とかベトナムとか行くと、だいたいこうストリートになんかいろんな食がことたりるというか、
今それ日本から消えてるけど、なんか江戸時代もそういったストリートフードとか、
あとなんか、大量に調理された食べ物をみんなでシェアするって、すごい省エネにもなるし、
食卓のバラエティも広がるし、なのでなんかこう、今私たち出来合いの物彩買ったらなんかこう、
家事できないというか、なんか後ろめたいみたいな気持ちもあるけど、
いやいや、それっていいことなんだよみたいなこと言ってたりとか、
あと家庭産業の話、さっきの物資の話で家庭産業の話あったけど、
自分の食べ物は自分で調達しようっていうアドバイスとか、
あとね、物資のところで住んでいる人を物語るような家とか、市場の宿る家を持とうとか、
いい光とは何かとか、なんかちょっとね、ポエティックな、いいアドバイスがたくさんある。
農地の確保には知恵を絞れっていうアドバイスもあって、面白いよね。
なんか例えば、金沢とかさ、すごい例に出てたんだけど、すごいゆっくり開発が進んだから、
なんかこう、都市における農地みたいなのがある程度残りつつ、都市も発展したから、
土壌が残っているし、その生産の場が都市に残っているから、すごいいい街だみたいな話をしてたんだけど、
例えば所有者がわからなくなった土地とか放棄された土地って、
もしかしたら今のね、都市計画法だったら難しいところもあるかもしれないけど、
例えば自然に介して都市型農地に変えるとか、ある程度ストラテジックにもうできてしまった都市に関しては、
農地っていうものをきちんと確保していかないと、今後やばいぜ、みたいな感じでアドバイスが書かれてたりとか。
面白いので、ぜひ読んでみてください。
でもすごい学びがあるよね。
そうなの。アズビーはもう日本に20年ぐらい?あれ?25年とか?
むっちゃ長く住んでて、日本語のペラペラのおじさんで、むちゃくちゃ江戸の話聞いたらたくさんしてくれると思う。
江戸のっていうよりも、まさに何度も言ってるけど、私たちが今どういうふうに生きれるか、みたいなところを建築とか都市計画の分野から読み解いてる人だよね。
さっきちょっと話なかったんだけど、それこそ遊びも一文なしでも遊べちゃうぐらいが江戸っ子の遊びだったっていう話も好きだなと思って。
今ってやっぱすごいパッケージングされた商品とか、どこかにお金を使って遊びに行くっていう感じだったけど、江戸っ子にとっては常に手作りで創意工夫して遊ぶみたいなのが主流で、
なんかその中でもこれやばいなと思った遊びが、晴れの見っていう、晴れたのを見るっていう遊び。
で、これ何の遊びかっていうと、冬の一面に枯れた何もない野っ腹をわざわざ見るために出かけていくっていう遊びらしくて、
そういう状況下でどこまで楽しめるかが、この遊ぶ人の才能だみたいな。
そこでちょっと一句読むとか、洒落たことを言うとか、それをこう見せ合うのが遊びの一つだったっていう。
なるほど、この感性は、現代的な時間軸と生活スタイルの中で、冬の枯れた野っ腹見に行こうぜってあんまりなんないなって。
ポエム読もうぜみたいな。
ポエム読もうぜってなんないな、チャーシュバック買ってなんないなと思って。
なんかだから、もちろんそういうね、あの生活の形みたいもあるけど、その私たちの感性とか価値観っていうところもね、
なんかそこから育まれていってたんだろうし、それをなんか現代的に、なんか余裕だなって私思っちゃうんだけど。
そうだね。
150年何も変わらない平和、そして跳ねなくても楽しい、むしろかっこいいみたいな美学がはびこっている中で、
それは確かに、そんなに頑張ったり競ったりしなくてもいいし、それは枯れた野を見て、一句読みたくなるわなっていう。
なるほどね。
枯れの実しようよ。
枯れの実いいよね。
枯れた野を見るっていう意味で、枯れの実だね。
それが冬の遊び。
冬の遊びか。確かに冬の遊びとか、すごい限られてるんだろうな。
それで思い出したんだけど、なんかそのNHKの大江戸のやつで、なんか江戸の特徴、経済の特徴の一つで、すべていろんな種類の、本当にいろんな種類の商売があったみたいなところで、
例えば、キセルを、道端で道行く人にキセルの煙草を一服吸わせるだけの商売とかあったらしくて、
なんか優女の格好をした女性が、ふすまみたいなのを一枚だけ持って、その隙間からキセルをちょっと差し出して、一服だけ飲ませるみたいな。
そういうセクシーサービスなんだね、それが。
セクシーサービスまでそうだ。
一服吸わせる。
ちょっと色っぽいサービスっていうか。
そうだね。で、そういう人たちが街中を行き交ってたらしくて、すごいよく思いつくなみたいな。
暇なんだよ、暇。暇だからいろいろ考えついちゃう。
いいね。その暇、私たちも欲しいな。
なんかさ、やっぱ私たち忙しすぎるよ、現代人、マジで、というのは思いました。
ほんとそう、ほんとそう。なんかさ、ベトナムもさ、もちろん、なんか我々結構言ってるけどさ、
ベトナムのホーチミンの良さってなんか、あんなに大都市であんなに密集した人がいるけど、
なんかちゃんと暇を遊んでるというか、暇を作ってる感じがいいなと思って。
まぁ、いっかみたいな。
じゃあ、なんか夜集まるかとか、まぁいっかこれぐらいで、みたいな。
その感覚がマジョリティだよ。
なんかムードが居心地がいいなって思うんだよね。
なんか、まさにそうで、ここまで社会力に働かないと、
私たちの生活って成り立たないんだっけ?みたいな、すごいシンプルな問いで、
なんだっけ、誰か、あ、あれ?面白い雑誌があって、名前で忘れちゃったんだけど、
なんか、人類はまだ遊んで暮らせないのか?みたいな問いの元に雑誌を作ったんだけど、
なんでこんなに、なんか労働に追われてるんだ?みたいな。
未来の江戸時代
でさ、その文脈で、2050年は江戸時代っていう小説があって、ぜひ読んでほしいんだけど、
その中でも、なんか一日3時間半働けば、もう暮らせちゃうみたいな、裏が舞台なんだけど、
舞台は未来で、2050年で、フィクション、もちろんフィクションなんだけど、
この消費社会、物質文明が行き詰まって、もうリソースがなくなっちゃって、
日本経済もそこを突いて、同じような生活ができなくなってしまい、
徐々に江戸時代みたいな生活に日本が回帰していくっていう。
で、その先にある、ある村を描いた小説なんだけど、なんかもう食料とかも取れなくなっちゃって、
もう外国から今、私たち日本、すごい輸入してるじゃない?食べ物とかも。
それを買うお金もなくなって、それぞれの国も自分たちの、自国の国民を賄うぐらいの食物しか作れなくなっちゃって、
みんな慌てて、工作放置機とかをもう一度耕して、作物作り始めたりとか、
もう新しいものを買えなく、生産して買えるような時代じゃないから、
もうわらじとか自分たちで編み始めるみたいな世界観なんだけど。
1998年に書かれてるんだね。
そうなの。そうなんですよ。でも、今こそみんな読むべき小説かなと思って。
これはディストピアが描かれてるの?
ディストピアと取る人もいるかもしれない。私はむしろユートピアかもしれないと思ったんだけど、
農業と未来の在り方
みんな幸せそうな、住んでる人たちめちゃくちゃ幸せそうで、
たまに東京時代にしがみついているおじさんとか出てくるんだけど、
それ面白い。
いろんな靴が変えてみたいな。こんな疾走な生活じゃなかった。
その小説の中では、いわゆる今の消費社会物質文明の現代のことを東京時代って呼んでて、
出代革新が起こって、今そういった江戸時代的な昔っぽい暮らしに戻っていくみたいな。
これ読んだら結構昔っぽい。
衝撃のシミュレーションって副題だね。
衝撃のシミュレーション。
でもさ、98年には衝撃だったかもしれないけど、今だと意外とそうだよなってなるのかもね。
なんか、登場人物の階層みたいなので、もともと家族で東京に住んでたんだけど、
雲行きが少しずつ怪しくなってきて、
妻だけ残して、地元が農地だったから農地に戻るんだけど、
東京に残してきた妻から、やばい、いよいよ米が買えなくなって、何もご飯がないみたいな。
で、周りで農業やってる人たちが、友達とか実家とかだったら、
その土手でなんとか植物は手に入るけど、それ以外の人たちはもう植え始めてるみたいな。
みんな買い占めたりとかして、混乱が起き始めてみたいな。
なんか、そこら辺の描写とかが、今米があんまり不足してるみたいなところもあるけど、
なんか、あり得る未来かもしれないって思わせられるのが面白いなと。
ぜひ読んでみてください。
面白いですね。
こう思うと、やっぱ江戸を切り口にして、いろんな話ができるし、いろんな人がしてるってことがわかるよね。
そうだね。そうだと思います。
これからの投資がどうあるべきかっていうところと、冒頭の私が会った台湾人のおじさんのエピソードに戻るんだけど、
いわゆる日本が目指してきた近代都市ではない形の街、都市のあり方を想像してみると、
次への道すぎが開けるかもしれない、みたいなところなのかなと思います。
ちょっと長くなっちゃいましたが、そんな感じかな。
ありがとうございました。
ありがとうございました。バイ。
Good news for cities.
39:45

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