1. Good News for Cities〜都市に関する炉辺談話
  2. 【ラジオドラマ】Not Far_もし..
2021-06-01 19:16

【ラジオドラマ】Not Far_もしも都市が話せたら 〜 Tくん、バシ先輩、野村さんの場合

T-HOUSE new balanceのフリーマガジン「NOT FAR vol.03」の巻頭特集14ページをGood News for Citiesが担当しました。テーマは「都市とスポーツ」。私たちなりに都市と戯れる方法を様々な視点で考えてみました。

--------
特集名「メタボな都市のためのスポーツガイド」

[目次]
- 滑るアムステルダム、浮かぶアムステルダム

- 都市スポーツ妄想座談会
Illustration @nippashisan
Collaborator @laila.frances @m_sakakibara0619

- Parkour Eyes
traceur @hanaho_yamamoto
Photography @daisuke_murakami

- 都市を相手に、ゲームを仕掛ける
Collaborator @citygamesvienna

- もしも都市が話せたら〜Tくん、バシ先輩、野村さんの場合〜(ラジオドラマ)
Director @yoeimikami
--------
以下の書店でゲットできます📖

T-HOUSE Free Magazine NOT FAR 03
"Life Besides Sports" Out Today!
T-HOUSE New Balance/代官山蔦屋書店/The Monocle Shop Tokyo/UTRECHT/NADiff A/P/A/R/T/六本木 文喫 /Bookshop TOTO/Dover Street Market Ginza
---------
👂ラジオドラマ「もしも都市が話せたら〜Tくん、バシ先輩、野村さんの場合〜」👂

[Intro]
-たったったた。

パソコンやケータイから離れて、音楽を聴きながら走るのは、街を観察するのに格好の時間だ。せっかくだったら、たまにはイヤホンを外し、都市の音に耳をすましてみるのも悪くない。いつもは通りすぎてしまうあのビルや、見慣れた八百屋の看板、なんてことない電信柱のおしゃべりが、聞こえてくるかもしれない。

本企画は、俳優・脚本・演出家である三上陽永と共に、「おしゃべりする都市」というテーマで作成した音声ドラマだ。舞台はT-HOUSE New Balanceがある日本橋。実在する街の建物に命を吹き込み、建物同士が世間話を繰り広げる。懐かしい下町の風景と、再開発によって建てられた巨大なビル群が混在し、変化を続けるこの街で、建物たちは何を思っているのだろう?

街を走りながら、彼らの会話を、こっそり盗み聞きしてみよう。

[Credit]

三上陽永:俳優・脚本・演出家。劇団「ぽこぽこクラブ」主宰。「やっぱり、人は面白い」をモットーに演劇作品を創作。2020年若手演出家コンクール最優秀賞受賞。

声の出演:三上陽永(Tくん)・渡辺芳博(バシ先輩)・三上晴香(野村さん)

企画:Good News for Cities / Not Far(https://wtokyo.co.jp/branding_pr/not-far-01/


00:13
今回はですね、ちょっとGood News for Citiesのインスタグラムとかでも、お知らせをしていたんですけれども、
ニューバランスが日本橋の浜町に構えているTハウスっていうお店がありまして、そこのフリーマガジン【Not Far】っていうものを今回私たちが特集を担当させてもらったので、
それのご紹介を今日できればと思っております。
【ラジオドラマ】Not Farっていうのは、遠くはない、遠くはないって意味か、のタイトルで、名前がいいよね。私たちこの名前を聞いてピンとしたなっていうのはありましたね。
これまでね、今回第3巻目なんですけど、これまで何か過去とか、移動とか、ちょっと面白いテーマでやっていて、
今回ですね、前にポッドキャストにも出ていただいた上流家であり、ブックディレクターの江口博さんが、実はこのポッドキャストを聞いてくださっていて、
ご連絡をくれて、今回第3号目が都市とスポーツっていうテーマなので、一緒に特集やってみませんかっていう素敵なお誘いをくれて、実現した企画になります。
ちょっとびっくりしたよね、最初ね。
最初、江口さんからご連絡いただいたとき、前から知ってたので、まさかあの江口博さんか、みたいに2人ともなって、
でもスポーツっていうテーマが、私もゆかこもそんなスポーツ、ゆかこはスポーティーかもしれないけど、私はね、運動部とか入ったこともないし、
スポーツって結構人生の中で遠い存在だったんだよね。オリンピックとかも見ないし、あんまりサッカーとかも見ないし、
でも都市とスポーツって面白い組み合わせというか、なんで都市の中でスポーツを考えるのかみたいな、いいエクササイズになったかなって思いました。
そうだよね、2人で3時間ぐらいかけて、アイディエーションみたいな形、都市とスポーツって、私たちだから言えることってどんなことがあるんだっていうのを、かなり調べた、いい思い出です。
前提として、よく調べて出てくるのは、やっぱりバリアフリーなまちづくりとか、
あと、駅伝とか、都市マラソンみたいなのが出てくるし、いかにこうスポーツ、大型スポーツを楽しめる、例えばインフラを作るかみたいなところだったりとか、
そういった切り口が多い中で、私たちは専門家でもないし、さっき私が言ったみたいに、あんまりスポーツっていうのを考えたことがなかったので、
03:04
そういった切り口よりも、もっと都市と遊ぶとか、都市の中で自分の体を違った状態にしてみるとか、違った動きをしてみるとか、
もうちょっと抽象的にというか、スポーツっていう考えを広げて考えてみようかなっていうのが、今回の特集のきっかけでした。
あとね、そもそも都市で運動するって、結構みんな無理やりやってるよね、みたいな話をしてて、無理やりすき間時間見つけて、室内でジムしたりとか、
そもそもどんどん、私たちもメタボになってるし、都市自体も動いてるのかな、運動してるのかな、みたいな、都市の立場になって考えると、
街は運動したり遊んだりするものに適してるのか、みたいな視点も面白いねっていうことでね、今回のコンセプトができたんだよね。
そう、で、私たちが最終的に思いついたのが、メタボな都市のためのスポーツガイドっていうので、私たちだけじゃなくて、
実は都市もメタボ、メタボというか運動不足なんじゃないか、みたいな、ちょっとこう、擬人化したみたいな感じかな、で、いろいろ特集を組んでみました。
内容としては、何ページぐらいあるんだっけ、これね。
14ページかな、関東特集の14ページか、で、何企画あるんだろう、1、2、3、4、5、5企画ぐらい。
盛りだくさんなんですよ、これが。
そうなんですよ、テキストだけじゃなくてですね、ベルリン在住のイラストレーターの三橋さんに、今回、私たちのポッドキャストのロゴを描いてくださってる方なんですけど、
その方にも一度お願いをして、イラストを開きで作ってもらったりとか、
1つ目の企画が、都市スポーツ妄想座談会っていうところで、もし都市で遊ぶならどんな遊びしたい、どんなスポーツしたい、みたいなものを、ちょっとゲストの方と一緒に語って、それを三橋さんに街の絵にしてもらったっていうのがこれですね。
これがかわいいんですよ、ぜひ見てください。
で、もう一つの企画で面白かったのが、パルクーラーの山本花穂さん、東京で活動されている、パルクーラーって言えばいいのかな?
トレーサーっていうみたいな。
トレーサーって言うんだ、パルクーラー、コーチをされてるんだよね。
そうそうそうそう。
と一緒に東京の街を歩いて、なんか彼らが見ている、パルクーラーってそもそもみんな知ってんのかな?
そうだね、知らない人もいるかもね。
06:00
もともとフランスのこの軍事訓練の障害物を乗り越えるような動きがあったものを、スポーツとして転換して、結構街の中を体一つで柵を飛び越えたりとか、兵を飛び越えたりとか、そういう技を見せるようなスポーツに発展してて、世界的に今盛り上がっているものなんだけど、
意外とね、女性でやってる人いないね、みたいな話をしてて、ちょうどその花穂さんの情報をゲットして、今回一緒に両国のあたりを彼女の視点で歩いて、彼女にはどう街が見えてるかっていうのを記事にしてます。
あとは、例えば、スポーツって言ってもフィジカルなものだけではなく、イースポーツっていうのも今大きなテーマとして使われているので、イースポーツについてのコラムがあったりとか、りかこのね、友達、主人がやっているビーンのアーバンゲームを作っている人たちについてのコラムがあったりとかもします。
あとは、そうだね、ラジオドラマ。
でも、その前に、イントロとして、原風景みたいなところで、アムステルラムのエッセイがあるんですけど、私たちアムステルラムで一緒に活動していて、1月くらいだったかな、湖が凍ったんですよね。
で、市内の運がほぼ全部凍って、みんなスケートグッズみたいなのを持って、外に窪園ばかりに出てきて、みんなで一生懸命、運河の上を走っている姿を見て、すごい使いこなしてるというか、街と遊んでる状態ってこんな感じなんだなみたいな、原風景だったみたいな、繰り返すけれども。
スポーツって、スポーツ施設みたいなファシリティみたいなところに行って、運動神経がいい人がただやるみたいなものだけではなくて、結構本当に、今回はパルクールの記事でそういうことを書いてるんですけど、本当に道端のストリートとか手すりとか使って遊べるかもしれないし、水みたいなの使えるかもしれないし、
いろいろ今、私たちが踏んでいる都市っていう環境を使いこなして遊ぶことができるんじゃないかなっていうので、このエッセンをお勧め、ぜひ読んでみてください。
で、最後がそのラジオドラマで、結局私たちいろいろ話してるけど、そもそも街の声聞いてなくない?みたいな感じで、じゃあ建物とか都市に喋らせてみたら彼らは何を語り出すだろうっていう発想から、今回その脚本と演出家の三上さんにお願いして、実際に日本橋をフィールドワークしてもらって、
09:13
3つの建物を喋らせました。まず1つ目、Tくん、これがTハウスさんです。で、2つ目、2人目の登場人物、橋先輩、これ日本橋です。で、3人目、野村さん、これはその日本橋のふもとにある野村証券ビル、これも歴史的なビルなんですけど、この3人が登場人物として出てくるラジオドラマで、彼らは何を今思うかっていうものを作りました。
でね、今回実際雑誌を手に取ってもらえないと聞けないんですけど、ぜひポッドキャストでもこのラジオドラマ配信したいなということで、このあとこのポッドキャストで配信をするので、ぜひ聞いてみてください。
結構笑いますよ。私は初めて聞いたとき、声を出してモニターの前で笑いました。
でもなんか、こういう発想は大事だなと思って、やっぱ建物も生きてるって思うよね、これを聞くと。
そうだよね。で、なんかね、これを聞いた後に外出たくなるんだよね。なんかちょっとランニングしたいなとかさ、ちょっと公園行こうかなとか思ったなと思って。
だからこう走るときもね、なんかもちろん音楽聞くのとかもいいんだけど、ちょっと景色と対話してみるみたいなこともできるといいよね。
そうだよね、普段行かないちょっと道を走ってみるとか、今コロナでね、みんな家にいることが増えて運動不足とかも増えてると思うんですけど、
なんかジムとか行くのもいいけど、公園とかさ、道ストリートとかさ、街で遊びましょう、運動しましょうっていう感じですね。
なので、どうぞ。
それではお聞きくださいみたいな。
じゃあ、これからラジオドラマを…
ちょっとダメだ。
それではお聞きください。
もしもトシが話せたら、T君、バシ先輩、野村さんの場合。
どうぞ。
Good news for cities.
街の喧騒が聞こえる。人が行き交う音。工事現場から響き渡る金属音。高速道路を通過する車の音。
12:04
その中に紛れて、日本橋エリアの建物たちの声も聞こえてくる。
新参者であるTハウスことT君と、日本橋エリアの象徴でもある日本橋ことバシ先輩。
その隣に鎮座する日本橋野村ビルディングこと野村さんの声だ。
なんてことはない。どうでもいい、たわいのない会話である。
やっぱハードの高いっすね。
いやなんか、俺の勝手な印象かもしれないんですけど、高島さんって西エリア背負ってる感じしません?
西エリア?
はい。
ちょっと分かんないけど。
いやいや、なんかボス感がありますって。
T君ってさ、西とか東とかこだわるよね?
いや、そういうわけでもないんですけど。
ちょっと確かにあるかもしれないですね。
そもそも僕は西とか東とかあんまり考えてないからな。
バシ先輩だって中心ですもん。考える必要ないっすよ。
どっちがいいとかあるの?
いや、そういうわけじゃないんですけど。
こう、自分とかは東じゃないですか。やっぱ落ち着いてるんですよね。
まあ、確かにね。
ガツガツしてないっていうか。
西はガツガツしてんの?
いや、ガツガツ…ガツガツっていう…あ、ピカピカしてます。
ピカピカはしてるかもね。
でしょ?なんかほら、やっぱ自分川越え出身なんで、ちょっと構えちゃうんですよね。
あら、T君だってオシャレじゃないの。
野村さん、どうも。
野村さんも西エリアってピカピカしてるなって思う?
まあね、意気込みは感じるわよね。
再開発?
そう。
勘弁してよ。
私は東の静かな感じ好きだけどね。
それは自分もそうですね。落ち着きます。
どう?慣れてきた?
はい。なんかやっとバシ先輩のおかげで、日本バシファミリーの一員になれてきたのかなって。
でもまだ高島ちゃんには話しかけづらいんだって。
え?全然大丈夫よ。
いや、まだ緊張しますね。
かわいい。
言うてもさ、T君だって結構古いよね。
そうよね。川越えの蔵だっけ?
はい。元は住居屋の蔵です。
何年くらい前なの?
120年前くらいですかね。
え?私より年上じゃない。だって私90くらいよ。
15:04
いやいや、もう骨組み以外全特化してるんで、なんていうかもう生まれたてっす。
そんなこと言ったら、僕なんて何回燃えてるか分からないからね。
そうよね。日本バシさんはよく燃えてたみたいよね。
全焼と半焼合わせて10回は燃えてるかな。
木造時代ですか?
うん。
やば。
地震と空襲あったもんね。
あったね。
すごいっすね。
てか、もう不死身じゃないですか。
まあね。
そんなこと言ったら、あなただって不死身じゃない。
いや、自分は一苦ですから。場所変わっちゃってるし、バシ先輩とは全然違いますよ。
でも、面白いよね。わざわざ骨組みだけ持ってきてさ、あんな真っ白な蔵建てるなんてさ。
いや、蔵じゃないんですけどね。
確かに、相当めんどくさいことしてるわよね。
そうですね。
やっぱさ、気づいたんだね。T君の柱の良さに。
確かに、あれは渋いわよね。ゾクゾクしちゃう。
やめてくださいよ。照れるじゃないですか。
いや、でもさ、そういうことなんだよ。
バシ先輩。
何でもかんでも新しくすりゃいいってもんじゃないんだよ。
そうね。
ああ、うっとうしい。
高速道路ですか?
あの日はさ、恋しくなるのよ。真っ青な空ださ。
あと二十年でしょ。
ええ、ほんとかな。
なんすか?
埋めるんだって、高速道路。
え、マジっすか?
そうらしいよ。
え、ちょっと、え、それ、マジ、マジやばくないですか?そんなことできるんですか?
さあね。
やめてよ、野村ちゃん。まだ予定でしょ。あの子たち言うことコロコロ変わるからさ。
そうだけど、私は本気だと思うけどな。
でもさ、それって誰得って感じでしょ。
うーん、いや、そんなこと言ったらピクのお引越しは誰得いのよ。
まあ。
日本橋さんにもう一度青い空見せたいって、本気で思ってる子たちがいるのよ、きっと。
そんな子いると思いますよ。
楽しみね。日本橋さんのてっぺんにまた大きな空が広がるの。
高島さんに挨拶してみます。
18:08
あら、どうしたの、急に。
いや、なんとなく。
歓迎してくれるよ。日本橋には東も西もないから。ここら一帯、全部日本橋だから。
そうっすね。
健闘を祈ってます。
はい。
おい、もう緊張してないか。
してないっすよ。
あ、いや、ちょっとしてるかも。
あれ、高島さん。
えっ。
この企画、グッドニュース4シティーズでお送りいたしました。
19:16

コメント

スクロール