みなさん、こんにちは。都市デザイナーの杉田真莉子と、エクスペリエンスデザイナーの石川由加子です。
Good News for Citiesは、世界中のグッドなニュースから、自分たちの手で都市の暮らしを豊かにするアイデアを探求していく番組です。
はい、みなさんこんにちは。こんにちは。先週に引き続き、最近私たちが気になっていることや、取り組んでいることにひも付けて、いろいろおしゃべりしていけたらと思いますが、
由加子さん、最近何してますか?今日は何の話をしましょうか?
今日は、東京についてちょっと話してみたいなと思っています。
というのも、結構今、東京が関東大震災から100年っていうところで、いろいろな東京の都市計画だったりとか、プロジェクトの節目みたいな形で、いろいろ面白い取り組みが出てきているので、そことかも含めながら、
そういえば100年前の東京とか、これからの東京ってどうなるんだろうね、みたいなとこちょっと話せたらと思っている、今日この頃です。
あとこれ、収録して出るのはまだ先だと思うんですけど、今収録日がね、3月11日で、ちょうど震災があった日で、この日って結構、私にとって都市を考えるきっかけになった日なんだよね。
まさにさ、東京という存在も、エネルギーの原発事故とかもあったし、そういったエネルギーの流れとかも含めて、東京とかそういう大都市とそれ以外についての違いとか、政治性みたいなところを意識するきっかけにもなった日なので、
そんな日に東京の話をできるのはすごい楽しみだなと思っております。
そう、でまさになんか、そういう関心を持ち始めたのも、まさにこれからの100年後どう描くっていうようなコンセプトで、私が今、造園学会の100周年記念の東京百景っていうアイデアコロキウムって言い方をしてるんだけれども、
その審査委員になっていて、これからいろんな人たちとこの東京のビジョンをどう考えていくかっていう取り組みをまさにスタートしたところだったのね。
で、まあそれが東京百景になった背景っていうのも、この企画の委員の方かな、やっている、私たちもよく知っている東京大学に今入られている山崎先生が、結構去年から、それこそワイヤードのリジェネラティブシティの特集でも、緑地都市になり損ねた街、東京についての、
そういう意味でも今回そういうメッセージを打ち出したんだろうなぁと思って、今日はちょっと、じゃあ100年前の東京ってどういう計画で、それがどういう変遷を経っていったのかとかも、少し簡単に触れられたらと思います。
で、そうそう、アイデアコロキウムなんだけど、ぜひ応募してほしいなと思っていて、今回アンダー35になっていて、基本的に35歳以下の個人またはグループが応募できるものです。
コロキウムっていうのは、研究者とか学者が、学術的な、そう、討論会とか研究会とかセミナーをさせていて、基本的に集まって議論を交わす場としての意味を成してます。
なので、あえてコンペティションと呼んでいないようなんですけど、それも審査員で話したときに、優劣というよりかはこれ自体のプロセスが、今後考える良いヒントになるんじゃないかっていうところで、
面白いね。コロキウムという名前のこういうコンペは初めて聞きました。
ね、みんな知ってんのかなと思いながら。
微妙だね。
ここで説明しておきます。
はいはい。
で、アンダー35については、
はいはい。
で、そこのね、ステートメントでも言ってるんだけど、1923年、帝都復興計画っていうのがね、関東大震災を受けて作られたというところで、東京においては、都市機能を強化する機械として、この燃え広がった大震災によって、
高範囲の東京の都市構造を整備するっていうような計画として立てられたものが、ちょうど100年前にできたと。
で、このときに結構その、公園の緑地とか広場が火を燃え広がらないように、
大規模な公園とか小学校の隣接地に公園が新設されるっていうような動きが出てきたようです。
これがまあ、帝都復興計画。
まあ結構これが東京の中でもかなり大きな影響を受けて、
えー、この山崎先生が書いたワイヤードの特徴は、主に緑地とか緑の計画についてピックアップしていたんですけど、
広場によってが、
復興計画結構これが東京の中でもかなりベースとなっている 都市計画だったよねっていうところでまぁ参照されていると
でこの山崎先生が書いたワイヤードの特徴は主に緑地とか緑の計画について ピックアップしてるんだけど
なるほど面白いなぁと思って見てたの1932年から39年にかけて東京緑地計画ってまた 日本初の大規模な都市緑化計画が行われたらしく
これがえっとなんかアムステルダムかな オランダで開かれたその国際会議みたいなところでグリーンベルト構想っていう
環状緑地帯っていう都市の周りに 緑地を作ることで無秩序な都市改革大を防ごうっていうこれとと自然環境保全しよう
そして自由環境を向上させようというところで立ち上がったこの緑地化計画を 参照して東京もそういった東京緑地計画という大規模な
大規模な緑地化計画を作っていったと でそういうのを追っていくと
それが全部要は見てるといろいろ戦争があったりとか戦後の財政難で立ち消えたりとか いろいろなことが起こってすべて叶わなかったっていうところも含めてそこで特集では書かれてるんだけど
もし全部の計画が完全に成功してたら 今東京の緑比率っていう敷地に対する緑地面積の割合が50%になってたかもしれないっていうのが出てて
結構この緑比率東京あの世界比較ですごく低いってずっと言われていて えっと今21.1%とか20%台で
結構これが他の国と比較してもすごく低いと平均が大体46%ぐらいらしいんだけども 40%ぐらいのすごいねそれは
この間言ってたさカラッカラのメキシコシティとかが18%の緑比率 えっ同じぐらいじゃんみたいな
うんでベルリンとかは60%とかうん だからこそあの山崎さんのワイヤーの特集は緑地都市になり損ねた
まあそうそうなりそこだったねそう だからまあある意味緑を単純に増やせばいいっていうわけじゃないけれども
やっぱその都市の希望のバランスだったりとか人々のこう 住みよい生活環境の実現に向けて昔からやっぱ緑っていうものが意識されて都市の中でも
語られてきていたが果たして今はどうかみたいなところ なんかそういう緑だけじゃないけれどもなんかいろんな人と考えてみたいなというふうに
改めてこの変遷を振り返って 感じていた
なるほどねあのなんでなり損なってしまったのかみたいな一つと一つの理由も気になるし なんかじゃあその東京が今その緑地率が面積が50%以上になった時の東京の姿ってどういう
どういう姿とか暮らしなんだろうみたいな そういうのもちょっと思い描けたら面白いなぁと思いましたねそうそう
でもなんかロンドンとかも全然緑ないなぁみたいなイメージだったけど それよりそれの半分ぐらいってことやばいロンドン57.3%
あるじゃんスクエアみたいな感じでガーデンがさ結構 都市の中に結構計画的に配置されていて
意外と多いのかもしれないねソウルもだから35パーぐらいって今 書かれてて意外と多いなぁと思ったんだよね
なるほどね あとは100とかで行くとあの
今は二郎さんの東京銀座街風俗記録から100年っていうところでこれもまさに震災後の 東京大正時代の銀座の街並みは人々の様子を
詳細に記録した貴重な資料として みんなが参照しているものだけど結構さ
昆和二郎好きたちが去年からソワソワしている様子を私は見てもいい なにしてるんだろう
みんなで観察しようみたいなのやってたりとか あとさあの銀座の時にあの私たちが見た
地図物語の銀座を書いてた早稲田大学の佐藤陽一先生のゼミとかが今まさにあの 現代版を作ろうとしているらしくてこの間ちょっとマップを見せてもらったんだけど
もうすっごい細かいさ住宅地図とかを拡大してスキャンして切り張りしてそこにみんなで マッピングしてってて
すごいあの気の遠くなる作業だけどめっちゃ面白いデータが集まってきてて なんかそれも展示やるって言ってたかな
紹介できるといいね 面白いね
あとなんか100っていう数字じゃないけどその 私最近江戸に興味があるって話を結構前からしてたと思うんだけど
なんか江戸から東京にさあなったのが1868年じゃない なんかそのなんか
江戸から東京に変わることで何が大きく変わったのかみたいなところの話とかも してみたいなと思ったんだよ
で江戸ってどういう存在だったんだろうとかさなんかその近代都市としての東京 が結構シンボリックにあるわけだけどその近代都市
以前のあの今でいう東京という場所の姿 どうなったどんなものだったのかなみたいな議論もいつかしてみたいなと思いました
真莉子さんはどうですか最近なんか 調べていることとか気になっていることなんかありますか
東京とは全然関係ないんだけどさ あの今までの会話からめっちゃガラッと変わってしまって恐縮なんですけど
なんか最近 友達が作った本でデザインはみんなのものっていう
小冊子 これさなんか台湾に私去年レジデンス行ってた時に台湾のアートブックフェアに彼らが出してて
そこで買ったんだけど台湾で謎の日本の方 友達から買うっていうことをしたんだけどさ
なんかえっとフェミニズムかけるデザインの視点で5つのエッセイが入っていて でなんかそれぞれあの
書いてるエッセイ書いてる人が違うんだけどトルコとかノルウェーとかあとどこだったかな インドとかパレスチナとか
からのそれぞれエッセイ人があの書いていてもともとスイスを拠点に活動している フェミニストコミュニティが掲載したあの中から
えっとまあ私たちもね友達でもあるあの井上まなみさんっていう方が えっとその5つをピックアップして翻訳してその
デザインはみんなのもの デザイン is for everybody っていう書冊を作ったんだけどむちゃ良かったのこの1ヶ月ぐらいで毎日ちょこちょこ朝読書する習慣をねあのつけようとしてるんだけどその時はちょこちょこ1ページ2ページずつ読みながら見進めていて最近予約読み終わったんだけど
なんか結構そのデザイン分野に特化してフェミニズムの話をするとか あとなんか日本だけじゃなくてそういうこう
あのいろんな地域からあのその声を聞くっていうのがすごい面白いなぁと思って特に なんかパレスチナの人が書くさフェミニストデザインのなんか
インドとかも結構そのカーストの話とかが出てきて そのカースト差別にそういったこうデザインとかその工芸みたいなものとかこのカーストの人はこういう職業みたいな昔からひも付けられているところがあってそれで結構その今のいわゆるクリエイティブ業界みたいなものもそれに影響されているところがたくさんあるみたいな話とか
なんかちょっとあのフェミニズムの話はもっとフラットでみんなといろいろ話をしてみたいなぁと思っていたからこそ なんかこういう本に出会えてよかったなぁと思っていてそうあの
井上まなみさんがあの パートナーのね人と一緒にやっているミスフィッツのストーリーを伝える
トラブルメーカーズっていう冊子もすごい素敵なので ぜひいろんな人に読んでもらえたらなぁと思うんだけどそうなんかそういったこう
なんだろうなデザイン行為におけるこうなんだろうな フェミニズムの話だけじゃなくてもなんかそういったこうマイナリティの人たちの話とか
そういったあたりに最近とても関心がある今日この頃でございます この5本の著者はどういう人たちが書いているの
みんなデザイナーでグラフィックデザインの人がいたりとか
えーっと そうだね何ら何かしらのデザインデザイナーをしている人たちでさっき言ったようにトルコとかインドとかパレスチナ出身の人たち
でなんかタイトルとかも結構面白くて ちょっと開くと
おばあちゃんはサイボーグじゃないとか パステルカラーの暴力とか
そう パレスチナは何てタイトルですか
それがパステルカラーの暴力だね なんかその
アニメとかなんかかわいい文化に隠れて 結構暴力的なものがその中でこう
描写されているにもかかわらず なんかその暴力性みたいなものが結構隠れてしまうみたいな
なんか最近そのXとか見ててもすごいこう なんか勝手に広告とか流れてくるじゃないでなんか
こう機関銃を持っている女性が角にこうセクシャライズされて胸がすごい大きかったりとか 下着みたいな服を着ていてでも行為としてはそういった殺人行為的な
機関銃を持ってたりみたいな そういったなんかかわいいとかフェミニンな描写の中でカラフルな
こうなんかキラキラした描写の奥に隠されているそういった 暴力的なものをなんか改めて議論してみようっていう話でざっくり言うと
それこそなんか今イスラエルの
イスラエル国防 イスラエルの兵隊さんで女性の人もいるんだけど
そういった人たちが結構あのティックトックであのいろいろ発信をしているらしくて結構セクシーな感じで自分を描写したりとか
なんかその中ででもあの結構 パレスシナへの差別的な発言だったりとか
イスラエルの側の暴力をそのセクシーさの裏で隠蔽してしまうようなビデオが結構あったりとかしてそういった話が載ってたりするんだよね
そう結構 重いんだけど内容は
こういった話を今年は結構みんなでしてみたいなぁと そのフェミニズムの話だけじゃなくて政治の話とか
今アメリカもすごいすごい怖いことになっちゃってる じゃないからそこら辺を政治の話をもっと私たちの場合は都市とかそういった日々の
暮らしみたいなところに絡めてできると面白そうだなあっていうふうに思いましたね
あとはなんかデザインという行為の延長でいくと 最近私が京都であのやっているブリッジスタジオってところでカーペンタイズインレジネンスみたいな
のをしようとしてて アーティストインレジネンスならぬ大工インレジネンスみたいな形で
いろんな人に来てもらおうと思ってるんだけどその一環でなんかそういえば カーペンタっていうとなんか男性の言葉
男性多くないですかみたいなことをスタッフの子に言われてそうだってめっちゃ気づいて 調べたんだけど確かに全然いなくて
なんかインスタとかで大工女性とか入れたらなんか セクシー系の人がなんかセクシーにセクシー系がいるみたいな
そうなんか結構出てきてあれなんかなんでだろうみたいなのでちょっとその違和感をインスタのストーリーに書いたら
なんかすごい反響が来ていろんな人からメッセージをもらって まああの結構いるんだよねあのちゃんと女性であのその業界で
大工としてやってる人とかさん結構男性社会であるけど女性でやってる人もちゃんといて なんかまあたくさんいるんだっていうこう勇気と
勇気をもらったしなんかそれに関連して例えばなんか土木分野は女性が多いけど 意外と多いらしくて私たちの土木学会の
あのねあのインタビューとかもこのポッドキャストでやらせていただきましたけどはい その方も女性だったりとかなんだけどやっぱそういった職人
職人大工みたいなところはあの男性がすごい多かったりとかでも海外だったらどうだ どうなんだろうみたいな議論とかさ
なんかそういうこう ハンディーなハンディーさその手を動かせるとか
こう なんかパッとものを作れるとか修復できるみたいなことが結構
そのマスキュリニティみたいなものに男性性みたいなものに結構いろんな社会で紐付け られている現状みたいなものがあるなぁと思ってそこらへんも最近気になっている
トピックなので早速あの関西在住の 8女性の大工の人にも来てもらうことになったんだけどまあなんかその女性のってラベルをつける
のもすごい違和感ではあるんだけどねもちろん
でもそれこそ 西村組とかね私たちがよくやっているチームとかも
結構全国から男女ともにいろんな人がその大工の技術とかを身につけに来てるなぁというのは
印象としてはあるよね確かに総体としては少なそうだけど なんか世代的にはどんどん女性増えていくんじゃないかなっていう感じもそんな気がしますよ
ね 結構時代は変わってるなぁと思ってそういう意味でなんか
いろいろ調べてた時にまさにそうインスタでその投稿に反応くれた方で えっと教えてもらった新建築職人論ってオープンなものづくりコミュニティっていう
松村先生っていう方が書かれた本 読んでたんだけどなんか今まさにそれこそ女性の職人さんとか
あといわゆる通称コミュニティ大工っていうような なんかこう設計もできるし大工も手も動かせるみたいな人とかこうコミュニティに
根差した形でこう手を動かすような大工さんだったりとか あとこう diy カルチャーだったりとか
なんかいろんなタイプの技能者が集まっていろんなタイプのそのものづくり 建築に関わる場づくりとかものづくりのコミュニティが増えているよねっていう話で
今実際日本もね人手不足とか高齢化みたいなところでいわゆるこう 日本だけじゃなくてあの
海外の先進国でもカーペンターいわゆるカーペンターって人たちのこう 数がすごい少なくなってきているみたいなけど
その中でいかによりオープンにものを作っていくのか手を動かしていくのかみたいな ところが今後結構あの焦点になっていきそうだなぁと思って
このあたりは引き続き議論したいところですね 大工で言うとそれこそ私なんか最近大工について会話したのだと
なんかその綿毛 その寒暖の綿毛もさあのモンジュさんて大工のさんのチーム
モンジュ一部に行ってもらったんだけどすごい私 一味感があっていいなーってすごいいつも思ってたのね
でなんか親方とか親分みたいなコミュニティの作られ方が大工の人たちってあるなぁと思ったんだけど すごいやっぱりその
モンジュさんっていうその親方じゃないけどもリーダーの なんていうの人間性みたいなものにもみんながついていっている
感じがしていて結構面白いあの大クリエイティブ大工たちのチーム 知っている人たちをこう俯瞰してみると
何かしらこうすごい求心力のある チャーミングで魅力的なこうリーダーがいてそれにこうなんて言うんだろう
仲間たちがこう集まって多様な仲間たちが集まっていってっていうところで なんかこう緩やかに組織が構成されてて
困った時にいろんなジャンルの人がどこからともなく出てきてこう助け合うみたいな ことができてるなぁと思うと
なんか技術的なところだけじゃなくてすごい 人間性みたいなのってもしかしたら大事なのかもなぁとか
そういう話をちょっと大工にまつわるトピックとして友達と話したんだよね 最近
だからまたなんか会社もそうなのかわからないんだけどなんかその よりグルーヴ感一味感みたいなものが大工コミュニティにもあるのかもなぁと思って
そことかも面白い特徴だなぁと思って 見てたね