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2022-02-02 19:26

【#66】『世界のお墓』世界一陽気な墓・骨のシャンデリア・死者の町

【YUKAKO】が最近のことや、面白かった本について紹介していきます。今回は最近読んだ「世界のお墓」という本をご紹介。陽気なものから奇怪なものまで、世界中から52か所のお墓が美しい写真とともに綴られています。 深く知っていくと、民族ごとに弔いの仕方が違ったり、さまざまな死生観が存在していたり、自然環境が影響していたり。さまざまなお墓の、文化的・宗教的背景が解説されています。読み進めると、世界を旅しながら不思議なツアーをしているような気分になれます。

〈目次〉
1月のあれこれ
- 青森について
- 鎌倉・茅ヶ崎のフィールドリサーチ

「世界のお墓」最近面白かった本
https://www.gentosha.co.jp/book/b10101.html
- ルーマニア「世界一陽気な墓」
- チェコ「骨のシャンデリア」
- エジプト「死者の町」
- チベット「ラサの鳥葬台」

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Good News for Cities
こんにちは、Good News for Citiesの由加孝です。今日は一人で喋っていきたいと思います。今年からちょっとね、それぞれ
なんか、今気になっていることとかをもっとザックバランに話す機会を作ろうかということで、ちょっと試しに
それぞれ、ポッドキャストを撮っていこうと思います。 またね、ちょっとゲストの回とか、2人の対談の回とは別な形で
喋っていければなぁというふうに思っております。 個人で喋る、一人で喋るっていうのはなかなか難しいもので
気楽にいきたいなと思うので、リラックスして皆さんも適当に、適当に聞いてください。はい。
でですね、もうあっという間に1月も終わりを迎え、2月になってしまいましたね。あっという間でしたね、1月も。
なんだかんだ色々なところに行ったなぁというところもあるんですけど、まぁ年始はね、ちょっと青森にいて、雪深い青森の中で過ごしたんですけれども、
今年の雪なかなかすごかったみたいで、あまりどこにも行けず、本当にお風呂と美味しいご飯を食べて過ごしました。
青森ってね、あの銭湯が朝とか300円台で入れて、全部天然温泉なんですよね。
だから銭湯の中に湯の花が咲いてて、本当にチャージされるというか、お風呂の力ってやっぱすごいなぁとか思いながら探してました。
でまぁ先々週ぐらいですかね、ちょっとご縁があって、神奈川県の鎌倉や茅ヶ崎の方にちょっとリサーチ、フィールドリサーチに行かせていただいたんですけど、
なかなか鎌倉も茅ヶ崎もそんなに馴染みがなかったので、初めての風景がたくさんあったんですけど、
鎌倉はね、あるポンプ工場、元ポンプ工場みたいなところを案内していただいて、
どうやらそこがこれからレストランになっていくようなんですけど、もう本当にかっこいい建物なんですよね。
まるでなんか結構舞台のような装飾も凝った、ポンプ工場なのにこんな窓使うとか、踊り場みたいなところがあったりして、
なかなかこう舞台のようなポンプ工場で料理のしがいがあるようなところなんですけど、そこがレストランに変わるっていうことをちょっと見に行ったりとか、
あとは茅ヶ崎の方もね、鎌倉からちょっと行ったところにあるんですけど、茅ヶ崎も全然馴染みがなかったんですけど、
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意外と東京都内から行くと新宿から湘南新宿ラインとかでピューって1時間半とか2時間かからないぐらいで行けちゃうので、
行きやすい場所なんだなっていうところもあったんですけど、なんか結構いろいろ個人の面白い場所とか取り組みが始まっているというところで見に行ってきました。
結構あるんですね、茅ヶ崎山と海があるんですけど、海のところにコワーキングとかもできたりしていて、
それこそ今流行りのワーケーションみたいな形で、土日とか週の何日かはちょっと都会の県村を離れて海沿いで仕事をするなんてワークスタイルも増えてきているらしいです。
茅ヶ崎注目です。
あとちょっとお知らせみたいな形なんですけど、ぜひグッドニュース4シティーズのリスナーの方にはぜひ参加してほしいなと思っている新しい企画を4シティーズとして始めたのでちょっとご案内させてください。
2月の20日からアーバニストスクールという形で、アーバニスト、これからの都市を創造していく人たちに必要なスキルを身につけるための学びの場としてスクールプログラムを始めていきたいと思っております。
ちょっとシリーズで、年何回かやっていけたらと思うんですけれども、都市を捉えるためにどうしたらいいのか、あまりにも結構大きなことなので、なかなかこの都市っていうものを聞いて思い浮かぶものは、いろんな人によって様々かと思うんですけれども、
結構都市のこととなると建築的なデザインとか、街づくりの事例、海外の街づくりの事例を学んだり手法を学んだりとか、そういう機会は結構見るなーとかあったなーとか思うんですけど、個人が日々の生活の中で自分の生活を面白くしたりとか、今の都市がどうなっていくのか、これからの都市をどうしていくのかっていうものを捉えたり解釈したり、
街に介入していくためのアクションを起こすために、どういうことをしたらいいんだろうっていうような実践的な場所がもっとあったらいいなーっていうのをずっと思っていて、2人で話していく中で、4CITIESを始めた最初の時からこのスクールプログラムはぜひやっていきたいというふうに思ってました。
今回はスキルを学べる学びの場っていうことなので、座学だけじゃなくて、何かしらのスキルを持って帰ってもらうような実技も組み合わせた何日かのプログラムにしようというふうに思っております。
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今回のテーマなんですけれども、第1回のテーマ、都市のリズムを読み解くということで、東京リズムアナリシスというテーマで、都市音楽家の田中健太くん、以前もフォトキャストに出ていただいたんですけど、彼と共にプログラムをやっていきたいと思っております。
座学では、そもそもサウンドスケープとか、サウンドスケープデザインって何?みたいなところだったり、町のリズムってどういう種類があるのかとか、あとは町のリズムをどうやって記録したり採集していくのかみたいなところを学んでいきたいなというふうに思っています。
あと今回、とっておきのポイントとしては、オリジナルのスタディキットみたいなものも用意していて、それを来てくれた方にはお渡しして、エクササイズとして使っていただいたり、家に戻ってからも自分でその感覚を使ったり、その手法を実践するようなトレーニングができるようなキットを開発しています。
なので、それもちょっと楽しみにしていただけたらと思います。
今回はちょっと音がテーマっていうところと、田中さんが音楽家でもあるっていうところで、2日目のプログラムは、実際に皆さんに採集してきてもらった音をベースに、いろいろな音の風景に合わせた音楽だったり音風景みたいなのをその場で演奏しながら、
パフォーマンス的にちょっとやっていきたいなと思っています。
詳しくは今絶賛参加者募集開始したと思うので、リンクからホームページに飛んでもらえればと思います。
ぜひ皆さんの参加をお待ちしております。
今日は何話そうかなーみたいなところなんですけど、ちょっと最近面白い本にあったので、その紹介を簡単にしようかなというふうに思ってます。
今日は世界のお墓っていう本をちょっと紹介したいなと思うんですけれども、
去年の末に神奈川県の藤棚デパートメントっていう場所に誘いいただき、伺った時に、そこで古本とかを販売している方がいて、
その人が集めてきたコレクションの中にこの世界のお墓っていう本があって、購入させていただきました。
去年もね、ポッドキャストで墓地デザイナーのランさんとかを呼んで、弔いについてとか話してきたと思うんですけど、
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それ以来結構、死とかケアとか、終末のデザインみたいなところも気になるテーマになってきていて、
都市の中でどう終わりを迎えていくのかっていうところだったり、その終わりの迎え方の様々な形っていうのも今、関心があるんですけれども、
これは世界のお墓、えりすぐりの52箇所を集めたフォトブックっていうんですかね、写真とそのお墓の成り立ちみたいなものが52箇所分書かれてるんですけど、
本当に目次からいろいろ面白くて、タイトルがね、なかなかいいんですよね。
今ちょっと見てるんですけど、例えば、墓に住む人々みたいなのがあったり、魚と眠る海の墓とかがあったりとか、死者は森へ帰るとか、
4章に分かれてて、ヨーロッパ編、中東アフリカ編、アジアオセアニア編、南北アメリカ編って、この4章に分かれていろいろなお墓が紹介されてます。
パラパラと見てても、本当にいろんな文化やお墓の形があるなっていうところと、その地域の自然環境とかにも影響されて、どういった弔いの仕方をするかとか、そういうのも変わってきてるんだなっていう、
これを見ていると、まるで旅をしているような気分にさせられるようなもんでした。
いくつかちょっと面白いお墓があったので、ここでも触れたいなと思うんですけど、まず一つ目。
人生を楽しく語りかけてくる墓っていうところで、世界一大きな墓って言われているお墓。
これがなかなか素敵だったので紹介したいなと思うんですけど、これがあるのがルーマニアのサプンサ村っていう、北西部の小さな村らしいんですけど、
めちゃくちゃ色鮮やかで、個人の木彫りの肖像画みたいなものも描かれていて、カラフルですごいハッピーなお墓なんですね。
これがどうして始まったかっていうと、約80年前ぐらいですかね、この村の木彫職人さんが親しい人を失った悲しみを明るい墓標で表現したいということで、この職人さんがお墓を掘ったと。
お墓にはその人の肖像画と、その人の人生を綴った詩を掘っているんですけど、その人らしい姿を表現したいということで始まったということです。
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なんかなかなか詩とかも洒落が聞いてたりして面白いんですけど、この人が亡くなった後もその伝統というか文化は引き継がれて、今もこの木彫りのカラフルな陽気なお墓がこのエリアの名物というかになっているらしいです。
あとはまた全然違うタイプなんですけど、チェコにあるマクトナーホラー市にある脳骨堂の、なかなか衝撃的だったんですけど、
これね、脳骨堂なんですけど、骨のシャンデリアとかがあるんですよ。大腿骨の垂らしたシャンデリアとか、頭蓋骨を使ったモニュメントとかが作られているんですけど、
ここがもともとは大規模な修道院墓地だったらしくて、14世紀に起こったペストの流行による犠牲者を含む大量の死者が埋葬されていた場所だったらしいんですね。
そこを1860年ぐらいに買い取った一家が木彫画家を雇い、彼が10年かけて約1万体分の骨を組み合わせて、こういった骨を使ったシャンデリアとかモニュメントとか作品を作ったということなんですけど、
なかなかインパクトのあるビジュアルで、この本の表紙にもなっているんですけど、もし興味がある人いたらぜひ見てみてください。
一番興味深かったのが、もしかしたら知っている方もいるかもしれないんですけど、
エジプトカイロにあるムスリム墓地、死者の墓地と言われている墓地で、
お家の形をした墓地なんですね。
そのお家の形をした墓地の中には、今とか寝室とか台所とか、暮らしに必要な、本当に家ですよね、必要な機能が備わっていて、そこに実際に住んでいる人がいると。
その住んでいる人がいる地下には、
棺が眠っているという形の墓地らしいんですけど、
これなんでそういう形になったかというと、14から15世紀頃にこれが建設されたらしいんですけれども、
基本ムスリムの墓というのは質素らしいんですけど、これは結構色も鮮やかで、
すごくお家の形をしているので、なかなか特殊な形の墓地らしいんですけど、
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イスラム教徒は、墓は死者の最後の審判の神聖なる待合室と捉えているというところで、
その死を待つ場所として、このお家の形がまず作られたらしいんですよ。
なんですけれども、そもそもここは死者が住む場所で、生きている人が住む場所ではなかったんですけど、今、死者と生者がまさに共存して住んでいるような状態になっていると。
で、なんでこれができたかというと、
1970年頃ですかね、元はこの墓を作る職人さんとかがある意味、職人さんが墓地を作る間に住まう場所として住んでいたりとかしたらしいんですけれども、
1970年代ぐらいに回路が市街地化して、どんどん農村部からのデカセキ労働者が出てきたと。
ただどんどん地下が高騰して、土手もじゃないけれども市街地には住めないというところで、周辺にあったこの墓地に低所得者がドッと押し寄せて一気にスラム化したというような背景があるらしいんです。
なので1970年代ぐらいは貧困層が住むエリアとして、家型のお墓みたいなものが使われていたんですね。
ただ今はどんどんそれが一般的になっていって、普通に職業がある人たちも普通の家として住んでいる場所になって、
学校とかできたり、本当に町としてのシステムができて2万人もの人が今住んでいるような町になっているらしいです。
でも彼らは今も地下にある棺と共に生きているということで、
いろんな市政観だったりとか、都市の開発みたいなところも兼ね合って、この今の死者と生者が共存する町ができているということで面白い現象だなと思いました。
あとはチベット地地区も、チベットは平均標高が4000メートルもあって、なかなか自然条件が厳しく生き物の少ない土地らしいんですけれども、
チベットでは今でもいくつかの埋葬方法があるらしいんですが、その中でも人気なのが調装。
いわゆる鳥に遺体を食べてもらい、死者の魂を天空へ運んでもらうっていうような葬り方で、今でもかなり全地域で一般的に行われている埋葬法らしいです。
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やっぱり木の育たない土地らしくて、この岩場のゴツゴツとした写真がここに載っているんですけど、木が育たないということで、
仮葬をするのはなかなか容易じゃないということで、調装はそうした自然環境にも利にかなった方法であるということで、今も使われているらしいです。
こんな風にお墓を一つとっても、その場所の地域の環境だったり、姿勢感だったり、文化だったり、まさにエジプトのカイロみたいに町の発展とともにいろんな形の使われ方をしたりとか、
なかなか墓をとってもディープだなぁと思って、この本を読んでいた今日この頃でした。
まぁちょっとこんな感じで毎回本の紹介ではないと思うんだけれども、今気になっていることとか、ちょっと今気になっている人と話すとかも面白いかもしれないけど、
ちょっとこれからもそれぞれの回みたいな形でお話ししていければと思っております。
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた。
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