2023-11-18 38:03

#21 志と想い

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突然冒頭のコメントを変えた田中さん。朝シャワーを浴びている時に「降りてきた」というところから、無意識と意識の話に。そんなところから「志」、そして「どうする家康」の話へ展開。

そして、田中さんが話していた戦略コミュニケーションブログはこちら:

https://tanakashinichi.blogspot.com/

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仕事でコミュニケーションを扱う 3 人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何か?を一緒に考えていくポッドキャストです。

出演者🎙️

田中 愼一 (Blog)
高木 恵子 (Facebook / LinkedIn)
中川 浩孝(twitter / Facebook / LinkedIn / note)

ご意見・ご感想、3 人に話してほしいトピック、3 人へのご質問などありましたら、以下のフォームからお送りください。https://forms.gle/ZGKtUCBn3m25Nr6J6

サマリー

コミュニケーション力の重要性や将来への不安に焦りを感じる年齢の中で、彼は自分の思いと逆説的な志の重要性、そして人間の評価や行動について考える必要があると感じます。彼らは発信することの重要性や将来への過度な妄想についても議論しています。

コミュニケーション力を極める
中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。
仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、
コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
コミュニケーションを究めると、自分が見えてくる、世界が見えてくる。
コミュニケーション、命。
シン・田中こと、田中愼一です。よろしくお願いいたします。
高木 恵子
田中さんのコメントが変わったので、ちょっとびっくりしてますが、
SEからPR、コミュニケーション業界に転職して、はや四半世紀、高木恵子です。
中川 浩孝
外資企業でマーケティングを経験してきたアメリカ在住、中川浩孝です。
なんで変えたんですか、突然これ。
高木 恵子
そうですよね。かっこいい。
田中 愼一
降りてきたんですよ、降りてきたんだ。
シャワー浴びたら降りてきたんだと。
お前の今のフレーズはなんだと、あんまりね、もう全然訴えるメッセージがないって言うんですよね。
確かによく考えてみたらね、コミュニケーションの修羅場っていうのは、ようわからん言葉だし、
なんかね、メッセージねえぞと言われましてですね、天から。
やっぱり降りてくるものって大事にしなきゃいけないんですね。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
降りてきたっていうことから感じ取ったのは、やっぱりメッセージないなっていうふうに降りてきたんで
やっぱりメッセージとしては、やっぱりこのね、ポッドキャスティングっていうのは、やっぱりコミュニケーションを究めていくっていうかね、
いろいろな側面から日常茶飯事の出来事っていう中に、どういうコミュニケーションのメカニズムが働いているのかっていうのを、
田中 愼一
この3人でいろいろ解きながら話しながら、できれば他の人もね、登場願ってですね、語っていこうと。
だから見てる人にとっては、自分の日常生活の中でどういうところにコミュニケーションというメカニズムが生きているのか、
そういうものをやっぱり感じ取ってほしいという、僕の願いということでコミュニケーションを究めるっていう言葉を使う。
で、実はコミュニケーションを究めるっていうのは、あくまで成果物は何?って言われますよね、当然ながら。
そうすると、コミュニケーションを極めると何かいいことあんの?って言われたときに、やっぱり僕自身が得ている成果物っていうのは、
40年以上コミュニケーションを仕事としてやってきてるんですけど、基本的にはやはり自分が見えてくるんですね。
自分が見えてきて、次の回か前の回にも話したけど、多重人格っていうかね。
自分探しっていうよりも、自分の中にこんなに自分がいたかっていうことが、徐々にコミュニケーションを究めていくとわかってくる。つまり自分を知ることができるんですね。
で、面白いことに自分を知ることにできると、実は自分の周りの世界がわかってくるんですね。
これはね、やっぱり自分の人生にとって大きく影響してくるもんだというふうに思っていてですね。
っていうことを天から語り尽くしされたというかですね。
シャワー浴びてるときだったんですけどね。
あ、やばいなこれ、早くメモ取んなきゃなと思いながら、こういうメッセージをいただいたんですね。
ですから、いや、これはもう心機一転しなきゃいかんなと。
中川 浩孝
シャワー浴びてるときによくメッセージが降りてくるみたいなこと言ってますもんね、田中さん。
田中 愼一
そうですよね。やっぱり人間って、僕の場合はそうですけど、多分皆さんもそうだと思うけども、
起き立てっていうのが一番いろいろなものが降りてくるんですね。
で、それはやっぱり寝てるときの無意識の働き。
無意識でこう、一生懸命働いてるんですね、寝てるとき人間って。
無意識がね、一生懸命働くんですよ。
で、その中で、意識があったときに、いろいろ受信した、いろいろなものの発想とかそういうものっていうのを、
無意識が、感じ的に言うと整理してくれる。
整理だけじゃなくてね、AIじゃないけどさ、要は答えを出してくれるんですね。
だからそういう意味では無意識っていうのはですね、今話題の生成AIどころか、
それをですね、完全に凌駕する対話機、対話相手っていうか、
大きな自分の味方だと思う必要がある。
ですから、自分って言ったときに自分の意識だけの自分っていうのを知るっていうのが重要なんだけど、
意識してる自分なんて本当にちっちゃい。
ほとんどもう、自分を形成させてるのは実は意識ある自分じゃなくて、
いわゆる無意識の自分っていう風な感覚がね、最近富みに。
で、そうなるとやっぱり自分を知るっていうのは、その無意識、
意識する自分だけじゃなく、自分の無意識の世界にももう少し広げていけるっていう。
そうすると自分が生きている世界ってどういうものなのかなっていうのが、
なんとなくイメージできてくるっていうのがこの言葉ですね。
つまり、自分を知ることができるし、さらには世界を知ることができる。
で、これはやっぱりコミュニケーションを究めていくっていうのにつながってるんだな。
こんな感覚ですね。
今日は別にいろいろあるんですけど、せっかくなんでね、降りてきたわけですから、
よく志っていう言葉をリーダーシップ論で話をしますよね。
そういうときに、志を持て、志を持てっていう人が言うんですけども、
みんな大きな勘違いするんですよ。
あ、志を考えなきゃいけないんだって、一生懸命。
俺の志はこうですっていう、そういう安易な志がどんどん出てくる。
本当にそういう安易な志っていうのは、後々を引きまして、
自分の生き方に大きく悪影響を出します。そういう単なる安易な志。
志って、よく僕なんかも聞かれるんだけども、何ですか、志。
志っていうのは、自分の限られた頭で考えるもんじゃなくて、
しかもその頭で考えるっていうのは、意識してる自分の頭ですからね。
他にも無意識っていう自分がいるんですよ。
それをも考えずにですね、単に意識している自分の頭だけで志をひねり出したとしても、
ろくな志出てきません。
ってことは、降りてくるっていう感覚を伴った志っていうのが重要なんです。
人間って、よく降りてきたとかね、突然悟ったじゃないけど、
来るじゃないですか。おーっていう感じ。
それは、やっぱり降りてくるっていう感覚。
降りてくる時を感じる頻度が一番高いのが、僕にとってはシャワーなんですよ。
それは、その前までは無意識の自分っていうのが動いてたわけですね。
それが僕は志の自分ごとかっていうことで、
自分ごと化できない志なんていうのは、もう何の役にも立たない。
というか、害あって理一切なし。
降りてきたメッセージ
田中 愼一
それをね、パッと考えたとき。
どうかな。あんまり好きじゃない「どうする家康」を見てて。
今までずっと見てきて、なんなんだこれはって、
全然リーダーたちが志がないんですよ。
みんなね、なんていうのかな、信長なんてすごい志持ってるんだけど、
あそこで表現されてる信長っていうのは、まるっきりもう暴君一辺倒っていうかね。
絶対的に俺が偉いんだっていう、そういう志で天下を取るんだっていうふうに描かれてる。
あまりにも志がひどすぎるっていうか、少なくとも僕が感じはね。
家康自身も、志志って言ってもあっち行ったりこっち行ったりって言って、
本当にどうするのっていうタイトルは非常に合ってるんですね。
昨日はちょっと目覚めたのがですね、これ降りてきたって感覚で降りてきたのがですね、
ムロツヨシの演じてる秀吉ですね。
彼はね、ちょっとね僕にとって新しい秀吉像をね、気づかせてくれたっていうところで、
僕は毎回見ないんですね。あんまり気に入ってなかったから。
だから録画してたやつを撮って、
昨日はね、朝鮮出兵、それから撤退のところの、いわゆる家康が諫言する秀吉に、っていうようなところ。
で、あと茶々がだんだんなんか悪そうになってきたっていうね、そういうとこだったんだけども、
それ見てないんでね、そのあとこれからちょっと見なきゃいけないんですけど、
そこまで見て少なくとも秀吉の僕の思ってたイメージ、今まで思ったイメージに新たなチャプターを加えたなっていう。
面白かったですね。で、それは何かっていうと、さっきの志にも関係するんですけども、
あのね、やっぱり僕は信長は偉かった。
信長の志っていうのは、天下布武っていう言葉で表現されてるんですけども、
天下に、武は武力の武ですね、武をしくっていうことで、
一見みんなイメージとして、信長は武力によって天下を統一したって思われてるんですけども、
僕はもう全然真逆で、彼はコミュニケーションというなるべく対立を避けてことを成すっていうことに全力を挙げた英雄なんですね。
そこの面を表現してる人ってあんまりいないんだけども、
でもあれだけ短期間に、49歳で死んでるんですけども、短期間で、
どれだけ多くの人の意識を囲い込み、あるいは意識改革をしたかっていうのは、
信長ほどの人は日本の歴史上僕は出てないと思うんですね。
すごい短期間ですよ。50年経ってないわけですから、50年も経ってないのに、
一挙に天下が統一されるような意識をですね、
日本全国に広めたってのは、僕はすごいし、それをドライブしたのがやはり彼の志なんですね。
彼の志というのはほんまもんっていうことですね。
ムロツヨシ演じる秀吉はですね、何が面白かったかというと、
やっぱり秀吉は信長の意志というよりも、信長の持っていたアイディアを全部借りて、
その後の天下統一を動かしていったっていうことで、
ある程度統一するまではすごく良かったんですね、秀吉。さすがにすごい。
昨日のビデオでも家康が諫言するときに、
いわゆる秀吉のお前の強さはどこに行ったっていうことを言ってたんだけども、
秀吉はそこまではすごく良かったんですよ。
天下統一してトップに立った瞬間に彼の志が、実に本物というよりも借り物だった信長から。
そうすると自分がトップになったら、先をどうすればいいのかわかんなくなるわけですよ。
信長は本当に秀吉に言ったのかどうかは知りませんけども、
よくいろんな本を読んでると、やっぱり信長はその先を考えてることは事実なんですね。
日本というものを統一した先を考えてる。
それがどのぐらいまで明確に認識してきたかっていうのは、僕はまだ読み取ってないんですけども、
でも少なくとも秀吉はそれを追っかけたんでしょうね。
自分で考えたんじゃなくて、信長が思ってた志をそのまま借りてやった。
昨日見たムロツヨシの秀吉っていうのは、実は借り物の志でやってきた秀吉が、
実は借り物だっていうことによって、これから先どうすればいいかわかんなくなっちゃった。
じゃあ朝鮮出兵やーっていう馬鹿な判断を出した。
ましてや朝鮮から撤退するっていう。ここあたりを実にうまく演じてる、そういう秀吉を。
俺の志は借り物だった。事実かどうかは別ですよ。
でも俺の借り物だったんだっていうことを表現した秀吉っていうのは、何がやっぱり面白かったかというと、
自分に対して気づきとかを与えてくれるんですよ。そういう秀吉の姿を見ると。
どういう気づきかって言うと、やっぱり志って本物じゃなきゃいけないんだと。
さっきの話ですよ。要は自分ごと化してないと志っていうのは結局は行き詰まるっていう話。
これがね、やっぱり僕にとっては面白かったですね、昨日。
だから気づきを与えてくれるっていうのは、コミュニケーションで気づきを与えてくれるっていうのはもう本当に戦略兵器ですよね。
要するに気づきを与えられると共感するとか。
これだけ僕は家康どうするを批判、今までね、なじってきた男がですよ。
あの一作のムロツヨシの秀吉を見て、「おお、気づきを得たぞ。」っていう番組。それが事実か事実じゃないかは意味ないんですよ。
そのドラマがどういう気づきを僕に与えてくれたかっていうのが、やっぱり一番重要なポイントじゃないですか。
そういう意味ではね、昨日、朝鮮出兵撤退のところの家康どうするはなかなか秀吉でしたね。
高木 恵子
なんかムロさんにそのコメントを聞かせてあげたいですね。
田中 愼一
ここまでなんかすごい深く感じていて、
ムロさんの演技を素晴らしいって多分、コメントしたらご本人喜ぶでしょうね。
本当に素晴らしかったです。
久々になかなかすごい。
僕にとって一つ、さっきも言いましたけど、昔から僕好きなんでね、信長・秀吉・家康っていうのは、
その中で新しいチャプターを秀吉像の中に加えてくれたっていうのは感謝ですね。
だから我々やっぱり志っていうのは僕、人間誰でも持たなきゃいけないことだと思うんですね。
だって人間って自分の人生のリーダーじゃないですか。
一人一人が。
だからなんかね、管理職以上がリーダーだとかね、社長がリーダーだとか、そんな話はなくて、
我々一人一人がみんなリーダーなんで、
だからリーダーである限りやっぱり志を持つってことが重要で、
志を持つっていうのは、降りてこないとダメよって話ですよ。
だからそんな感じじゃないですか。
そこを紐解いていくと、なんとなく今度は意識する自分だけじゃなくて、
意識しない自分っていう無意識の世界の自分の存在に気がつき、
焦りと志
田中 愼一
それを気がついてどんどん深掘りしていくと自分っていうのが、
いや実はいろんな人格からなってるんだなっていうことに気づき、
その人格がだんだんだんだん、今僕の中ではもはや名前を付けることができないほど増えちゃって困ってるんですけど、
自己増殖しちゃって。
もう数も把握してません。
どんどんどんどん増えていくって感覚ですか。
このままいくと精神分裂になっちゃうかもしれませんが、その時はすみません。
高木 恵子
気をつけてくださいね。
田中 愼一
そういうふうにね、なんとか自分がわかってくると、
やっぱりね、世の中が見えてくる感じがするんですよね。
それがね、面白いですね。
そういう、いかがでしょうね。
自分が独演会しちゃってる感じで、だんだん気持ちがですね。
中川 浩孝
いや、聞き入ってはいるんですが、
私はね、逆説的にというか、
一人一人がそんなに高い志を持つ必要はないとちょっと思っている部分があって、
それは逆説的にわざと言ってるんですけど、
っていうのは結局、世界中に80何億人の人間が例えばいて、
一人一人のやれることはやっぱり小さいと。
で、もちろん起業家になってとか政治家になってとか、
その世界を変えるようなリーダーになる人もいれば、
別にそういうことはなく、日々自分の範囲で生活できる範囲で
そういうことをやってる人もいる。
で、なんかね、最近ちょっとね、
起業家ブームじゃないんですけど、
一人一人があまりにも、
スティーブ・ジョブスみたいにとか、
イーロン・マスクみたいになった方がいいみたいな感じのことを言っているような気がして、
私はちょっとそれには反対で、
それって自然にそういうヒエラルキーではないんですけど、
そういう役割の人が多分社会にはいると思うんですね。
そういうふうに世界の頂点に立つような、
政治の頂点に立つような人もいれば、
それを支えていく側の人もいる。
それをあまりにもリーダーシップであるとか、
アントレプレナーシップであるとか、
そういうところにばっかりフォーカスしてしまうと、
みんながそっちに行ってしまうと、
やっぱりもっと他の歯車も必要だよねっていうのは思っていて、
それこそ私それが、
例えば先進国の問題、
例えば知的な労働ばっかりやってしまって、
どちらかというと体を動かすような労働者が足りなくなって、
結局海外からそういう人材を入れなくてはいけない。
アメリカもまさに私それだと思ってるんですけど、
職業に対する貴賤みたいなのがちょっと出てくるんですよね。
私はこういう仕事をする人であって、
トイレの掃除をするようなことはしませんみたいな、
例えばですよ。
一例ですけど、
私それはちょっと嫌だなと思っていて、
あまり志だとかそういう高いことを言い始めてしまうと、
そこに結局差別ではないんですけど、
区別意識は絶対生まれてくるなと思っているので、
私はあんまり結局人間なんて、
本当にこの長い歴史の一瞬しか生きていない小さな存在なので、
あんまり大きなことを考えず、
自分のできることというか、
自分の身の回りの自分にやりたいこと、
自分がこういうふうにしたいと思うことをやっていけばいいのではないかなと思っていたりもします。
田中 愼一
でもそれはすごくいい逆説的質問でありましてですね。
実に僕も今その話を聞いて、
なるほどと思ったのが、
やっぱり志にはですね、
はっきり言って上下関係ないんですよ。
中川 浩孝
そうなんですよね。
田中 愼一
つまり、どんなことでも志っていうことが通じるわけ。
例えば身近なところでね、
例えば介護という形で地域社会に貢献するとか、
それだけじゃなくていいんですよ、本当に。
極端な話、犬を飼うっていうことだって一つの志になるかもしれないし、
生き物ですからね。
生き物をやっていくっていう。
だから今の話、質問で面白いなと思ったのは、
ひとつ志っていうのは上下関係がないっていうことと、
実は今の世の中、志っていうとみんな上下関係があると思っちゃってるんですよね。
たぶん。
だからヒロちゃんが今言った話っていうのは実はすごく本質ついていて、
志っていう言葉の理解のされ方が間違ってきてるって言ったほうがいいかもしれないですね。
中川 浩孝
そうですね。
健康な老後
田中 愼一
だから僕なんか、志っていう言葉ってあんまり使ってないんだけども、
逆に対立軸を出すために志って使ってた場合があるんだけど、
天命っていう言葉と志は違うんだぞというような話はするんだけども、
やっぱり上下関係はない。
もっと言うならば、想い?
わかんない。他の言葉ではわかんないけど、
志っていうとそういう偏見が存在するんであれば、
やっぱり想いっていうものをしっかり持つっていうのは重要なのかもしれない。
想いっていうふうにトランスレートをしたほうがいいのかもしれないですね。
中川 浩孝
そうですね。
そして人の意見というか人の意見じゃない、
人の想いに対してどうこういう筋合いは全くないっていうのは私はすごい思っていて、
そこを評価してしまうとか、
人のそれぞれの想いを自分の軸で評価しちゃうんですよね。
それは良くないと思うんですよね、やっぱりすごく。
田中 愼一
つまり人の評価を自分の軸で評価するって感じですね。
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
で、確かに知ったこっちゃないんですよ。
人、自分の想いはみんな別々に持ってるし、
それによって自分がこうやってるわけだけど、
やっぱりよくいろいろな人と会ってると。
結構みんな相対論の呪縛にあっててですね。
特にスタートアップとか、
スタートアップだけじゃないですよ、ある程度成功した人たちと話していろいろ行くと、
相対論であいつと俺のほうが今勝ってるとか、
あいつと俺ちょっと遅れてるなとか、
そういう相対性原理じゃないけども、
それによって比較する。
だから志の比較とかね、実績の比較とかね。
そういうとこに入ってくるとですね、
人間どんどん呪縛にはまってって、
思いのほうが汚染されてくる。
自分の純粋な思いっていうのが破壊されてくる。
例えば本当にささやかな思いなんだけど、
周りからお前はこんなちっちゃな志しか持てないのかなんて言われて、
自分が持ってる思いが破壊されてしまうとか、
自分自身が周りから言われなくても自分自身がそう思っちゃうとかね。
でもこれみんなあるでしょ、みんな人間の性なんですよね。
中川 浩孝
あると思います。
田中 愼一
そこをどう向き合うかっていうのは結構実は煩悩みたいなもんですよね。
こことどう毎日向き合うかっていうのは本当これ煩悩で。
だって僕だって思うもんね。
あ、なんでだとね。
俺が先手打ってこれやったのに
なんであいつはあんなにうまくやって大きくして上場しちゃったのかとかね。
こんな下らない話あるし、
いろいろありますよ。
だからそういうのとどう向き合うかっていうのは確かに重要ですけど、
やっぱり志っていう言葉は安易に使うべきもんじゃないのかもしれない。
人に誤解を与えるし、自分に誤解を与える。
高木 恵子
私が最近たまたまなんですけど、
今年60歳になったとか去年60歳になったみたいな、
本当に還暦をちょうど今年去年ぐらいに迎えたっていう方たちと
知り合う機会がすごいこの1、2年あったんですね。
私もいつか間もなく還暦を迎えるとは思うんですけれども、
今50代だとそれこそ多分ヒロさんなんかもそうかもしれないけど、
老後のことをむしろもうちょっと先の老後、
本当どうしようかなって。
世の中で言われている、いくらあると老後って生きてけるかなとか。
なんか寿命も伸びてきちゃってるし、どうしようって。
比較的もっと長い先のことをちょっと心配っていうか考えますよね。
もしね。
友達と同じ世代の本当、友達とどうする?
私はもう両親いないんですけど、当然今の世代の我々の友達たちって、
両親をまず見送ってから自分みたいなことになると、
すごいまだ時間が遠い長い話っていうので、
みんなこう話し合うことが多いんですけど、
還暦を迎えたとか、迎えたばっかりみたいな人たちって、
もう本当にこの5年とか10年を思いっきり楽しむっていう、
たまたま私たち、私が会った方がみんなそうなのかもしれないんですけど、
すごい5年10年のところだけをすごいフォーカスしてるんですよ。
いわゆる今ですよね。
今、健康寿命って、寿命は長く100歳近くまでとかね、
平均年齢もみんな90近くまで、女性なんか86歳までとかなってますけど、
健康寿命っていうことだけ考えたら、せいぜい70代前半だろうと。
ってなると、この60代が一番重要なんだと。
この時に一番好きなことをやってないとわからないみたいなすごい話を、
少なくともすべて60になった人たちに会った方で、
みんな同じことを私聞かされて、そうかっていう、
ある種その人たちの志までいかないけど想いですよね。
私としては今、すごい先にその還暦を迎えるわけで、
その後にもっと老後になるから、
私の中で今またいろんな考えがぐるぐるぐるぐるぐるめぐってきて、
でも彼彼女たちは口でも言うし、実際に自分たちでもアクションを起こしてるんですよ。
だから自分が今、この健康寿命まで楽しまなきゃっていうので、
人それぞれの何が一番楽しめるかっていうことがきちんとわかってて、
それをその家族とか周りの人が何を言おうがやってるんですよね。
なんかそこがすごい私の中では、
コミュニケーションって言葉とその非言語っていうところも重要ってところにつながると思うんですけど、
言葉とさらに行動で自分たちはその方たちは示してるんで、
めちゃくちゃ説得力があって、
今私の中では一番楽しく考える課題を与えられたような感じなんですよね。
将来への不安と今を生きる
田中 愼一
そうでしょうね。
高木 恵子
田中さんはちょっと過ぎちゃったかもしれない。
田中 愼一
私などはもう還暦とっくに過ぎちゃったんで。
思うのは、その背後にあるのは焦りでしょうね。
要するに50代にいるときの焦りと60代のときの焦りと、たぶん70代の焦りっていうのがあるんでしょうね。
50代のときにだんだん還暦に近づいてくると焦るわけですね。
より一生懸命やろうとするわけです。
一生懸命やって実行する、できることだけ一生懸命やるという意味で、
その焦りっていうのは僕はすごく重要だと思うんですね。
つまり、あと2年しかない、あと1年しかない、還暦にね。
そこをいろいろ一生懸命日々動くっていうことはすごく重要なんですけども、
一方で気をつけなきゃいけないのが、還暦に近づいていくと時間がなくなっていくっていう概念になっちゃうんですよ。
それまでこれやんなきゃいけない、やんなきゃいけない、これやんなきゃいけないっていう焦りがどんどんどんどん高まっていくんですよ。
結果としては焦りがあるから行動し、いろんなことを、たぶん焦りがなければ動かなかったこともちゃんと動くっていう意味では効果があるんですが、
一方でその焦りがだんだん短くなって、あと6ヶ月、あと3ヶ月っていうのが、
これが実は結構、そこをどう迎えるかっていうのがね。
ここはね、わかんないけど、なるべく早いタイミングで、その焦りをなくす必要があるんです。
で、それをなくすっていうのを実際、僕は経験してたわけですね。還暦を迎えて、還暦の後っていう話があったんだけど、
還暦を迎えると何が見えるかっていうと、別のものが見えてくるんですよ、風景が。
手前勝手かもしれないけど、いよいよ還暦か。もう諦めがあるんでしょうね、還暦になっちゃって。
でも諦めと同時に、焦りの諦めがあって、風景ががらっと変わって、
やっぱりあれだなと、70代をどう過ごすかの勝負は60代だなっていう思いが出てくるわけですよ。
新たなステージに上がったっていう。これはね、僕が50になった時も同じような感覚だったんですね。
50を迎えるときに、えーって同じような感覚で焦って、パッと見たら、50って言ったらもうこれ年寄りだろうって思ってたわけですね。
だって普通の会社だったら55定年ってその当時言われてたぐらいだから、
そういう先入観がたくさんあって焦りを起こしてるんだけど、50になるとまた次の風景が見えてくる。
それからあと、実際60になったら本当に風景が見えてくるんですよ。
で、たぶんそれが徐々にまた今度70に近くなると焦りがまた出てくる。
たぶんね、これ繰り返しだとは思うんですね。ただ、今を一生懸命生きようっていうのは僕は大事だと思います。
もっと大事なのは、5年とか10年って言うのもいいんだけど、もっと短くして、今日。
発信の重要性
中川 浩孝
でもそうですよ、明日死んじゃうかもしれないですからね、突然事故にあって。
田中 愼一
今日、あれはね、もっと短く言うならば今。
僕、なんていうのか、このトライアングル大好きなのはですね、ゴールデントライアングル大好きなのは、
結構ね、話したりみんなと議論してると、結構ね、俺生きてるぜっていうのが感じるわけですよ。
これはね、結構ね、やっぱり議論すると面白いし、人間ってやっぱりね、発信しなきゃいけないんですよ、みんな。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
発信するっていうの、なんていうのかな、いわゆる発信するということを前提にすると受信が高まるんですよ。
中川 浩孝
それはありますね。
田中 愼一
受信をいくらためても発信は増えないんですよ、努力しないと。
ここね、すごく重要で、受信は増やすっていうのは重要なんですけども、受信、いわゆる感度っていうのをもっと高めるのは重要なんだけども、
受信ばっかりしてても受信にならないんです。
発信するということを頭に入れてるから何を受信するかが出てくるんです。
中川 浩孝
それは確かにそうですね。
田中 愼一
このメカニズムを考えると、こういう場で僕はどんどん話す。
これはみんなね、けいこさんもヒロちゃんもこう話すわけでしょ。
話すっていうことは、ネタを絶えず考えておくっていう話。
それが繋がった結果としてね、結果受信なんだ。
だから重要なのは、やっぱり発信っていうことを絶えず人間は生きるというイコール、発信するに置き換えると。
いろんな場で発信していかなきゃいけないですね。
ゴールデントライアングルで発信してもいいし、戦略ブログっていうのを今再び活性化。
皆さん、戦略ブログぜひとも読んでください。
戦略的って入れちゃダメですよ。戦略コミュニケーションブログ。
将来への過度な妄想
田中 愼一
あるいは戦略コミュニケーションって書いただけで、基本的にはググるとすぐ出てきます、一番。
中川 浩孝
わかりました。Podcastの下の説明欄のところにURL入れておきますから。
田中 愼一
ありがとうございます。
そうするとブログで発信する、トライアングルで発信する、いろんな場で会議で発信する、トレーニングを仕事上でやってると発信するという、つまりそういうのっていうのが一つの生きる実感につながっていくって感じは最近はよくしてます。
でも確かに発信するから、普段から意識でアンテナ立てておくというか、面白いネタないかなとか入ってきたら、これここで話せるなとかっていうのを考えられるというのは確かにそうですよね。
そういう意味では、やっぱり我々人間っていうのは表現する動物っていうか、絶えず発信っていう表現をね、表現をしながら絶えず発信してって、その中で生きていくんで、やっぱり発信なくしてね、人間なしっていうか。
そんなやっぱり世界に我々生きてるんじゃないかなと思いますね。だからやっぱり1日1日、あるいは今をね、ちゃんとそういう実感を持っていられるかどうかっていうのは鍵で、その鍵を握るのが発信ですね。
そういう境地に一応。しばらく、還暦経てからしばらく経って。
中川 浩孝
まあそうですよね。確かに人間はあれですよね。時間をあまり最初、じゃああと何年生きられるのかとかあんまり考えないから、日々の行動をあんまり悩まずできるところもあって、例えばじゃあこれが明日死にますって言われたら、
24時間のうちに何しようって今からすごい突然考えなくちゃいけないとかって言われても、多分思い浮かばないんですけど。
思い浮かばないじゃない。
まあね、そんなこと考えながら生きてないから、あと何日とかあと何年とか考えながら生きてないから、不安なく生きてるんですけどね。やっぱりそれが時間を突然言われると突然こう、何をしなくちゃいけないというプライオリティー付けをすごい、こうなんですか、はっきりしないといけなくなっちゃいますから大変ですもんね。
田中 愼一
大変ですよ本当に。で、基本的には人間の不安っていうものを一番作り出すのが、これからどうなるかっていう将来なんですよ。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
将来を思うから今悩むわけですよ。でもそれは現実じゃないんですね、今目の前の。
で、もちろん将来を考えるっていうのは重要ですよ。でもそれにとらわれすぎると不安ばっかり持っちゃって。
中川 浩孝
そうですよね。
田中 愼一
で、実際は今別に何もないわけですよ。生きてるわけですよ、ちゃんと。
で、それがね、「いやー、何年後先?」とかね、「いやこれから5年かな?」って勝手に妄想として描いちゃって、その妄想によってこちらが不安に思ったりやる気がなくなったり、いわゆる願いの実害が起こっちゃうんですよ。
妄想ってのは実害もヘッタクレもないんですよ。妄想は妄想でしかないからないものなんですよ、もともとね。
でもそれが、いかにもその妄想にとらわれて、今現在不安に思うとか、そういうことを感じるって、これはもう実害になるわけですよ。
今の自分に影響するわけですよ。
よくわれわれキーメッセージ作るときに将来仮説とか言って、将来仮説はこういうふうに描きながらなんて言ってるけども、
実はあまりにも将来を自分で考えすぎちゃうと、それは今現在の実害につながってくるっていうのは間違いなくある。そこは気をつけないといけない。
特に人間って思い込みの動物でしょ。
こうなるって思い込んじゃったらそういう突っ走る。いい意味でも思い込みを作ればいいんだけど、悪い意味での思い込みが作られちゃうと本当に実害になりますよね。
高木 恵子
うん、そっか。
中川 浩孝
確かにそうですね。
田中 愼一
なかなか今日は深い話ですね。
やっぱり僕のフレーズを変えたことですね。
あと戦略コミュニケーションブログ、聞かれてる方よろしくみてください。
今週に1本か2本は必ず出してますんで。
中川 浩孝
おお、そんなに頑張ってるんですね。
38:03

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