田中 愼一
僕の方で、一つ面白かったなと思うのはいくつかあるんですが、
やっぱり、今不確実性がどんどん高まってるっていうことで、
トランプ2.0なんかが象徴的な現象。想定外がボンボン起こってくる。
ここでも話しましたけど、有事365日の時代に突入して、
いわゆるチャンスってもう来ないよと。すべてがピンチなんだよと。
だからチャンスをチャンスに変えるっていう従来、昔かつての発想っていうのはもう絶対ダメで、
要はピンチをチャンスに変える以外ないっていう世界に我々入ってるんだっていうふうに、
僕は話した記憶があるんですけどね。
ただそれは、ある意味で言うとその前提は、
どんどん変わってくる、ピンチがどんどんやってくるっていうのは、
僕はある程度外の世界っていうふうに理解してるんですよね。
だから我々の外の世界でどんどんピンチがやってくるよう、
そこにどう迎え撃つかっていう話だったんですけども、
実は昨日か、あるビジネスマンの方と話をしてるときに、
彼が言ってたのは、ピンチってのは外から来るだけじゃないんだと。
実は内側からも来るんだっていう話。
今何が厳しいかというと、
外の不確実性が高まると同時に、内側の不確実性も同時に高まっていくっていうね。
ダブルの不確実性の登場、到来だっていう話になって。
これどういう意味かというと、
外の不確実性がどんどん高まってるというのは、皆さんも日々経験してると思うんですけども、
実は企業側も今何やってるかというと、トランスフォーメーションが花咲かりなんですね。
つまり彼ら自身が今、トランスフォーム、つまり構造改革をやろうとしてて、
当然ながら社内の不確実性がとてつもなく大きくなってきてる。
そのダブル不確実性によって、徹底的に今の経営のリーダーたちは叩かれちゃってて、
そこの中でどう生き残りを図っていくかということで、四苦八苦してるっていう実態っていうんですか。
だからそれは非常に、なかなか今までにない不確実性が、外と内、両方で同時に起こってるっていう。
これはもうある意味で言うと、僕が言ってた有事365日の時代の次元が上がっちゃってるっていう。
外の次元だけで回ってるんじゃなくて、内の次元も同じように不確実性が高まってる。
これどう向き合うのかっていうのは、かなり重要な話で。
そうすると、いわゆるピンチしか来ないってことは、ピンチをピンチとして受け取ったらもう終わりなんですよ。
ピンチと見た瞬間にチャンスって見る感度を、我々のほうで培わなきゃいけない。
企業側でもそういう感度を培わなきゃいけない。トランスフォーメーションをやっていけないし。
田中 愼一
あえて言うならば、企業に限らず個人のベースで考えたときも、
今、個人はある意味そういう不確実性の中で、自分自身をトランスフォームしなきゃいけないわけでしょ。
言い方を変えると、個性のトランスフォーメーションっていうんですか。
個性を変容させていくってことが、今これから求められてくるわけですよ。
企業もそうだけども、実は個人もそうで。
ちょっとそんなことを考えてくると、個性って何なのかなってきたときに、
なんか一見今まで僕は個性っていうのは生まれたときにその個性があって、
その同じ個性をずっと持ち続けるっていうふうに、ちょっと思ってた節があって。
でも実は個性ってどんどん変容していかなきゃいけないんじゃないかって。
でその変容っていうのは、今の企業で言うならばトランスフォーメーションで。
だから我々企業に限らず個人もですね、自分たちの個性っていうものがですね、
今後どんどん周りの環境が変わる中で、あらゆる環境が変わる中で、
やっぱりトランスフォームしていく、変容させていくってことがすごく重要なんじゃないかなと。
じゃあ個性の変容ってなんだと。
いうのに入ってくると、だんだん深みにはまってきちゃうんですよね。
でも、我々自身が自分たちの個性を変容させていかなきゃいけないんだって意識を持つことは、
たぶん大事なんだろうなっていうのが、この数日間ちょっと考えてることなんですけど。
出発点はね、企業が置かれてる時代の不確実性がダブルで高まってるうちと外で。
でもそれはある意味で言うと個人にも言えることで、
そうすると個人が持っている、個人といった時に自分で感じる自分だって感じるのは個性ですよね。
そうすると、もしかしたらその個性のトランスフォーメーションも今強く求められてるんじゃないかなっていうのをちょっと強く感じたっていう言葉ですね。
どうですか、みなさん。
中川 浩孝
なんかでもこれ前からっていうか、たぶんけいこさんと私はそこはすごく似てる部分があるような気がするんですけど、
ピンチをピンチとして受け取らないというか、ただの事象としてこうニュートラルな気持ちで捉えるっていうのがすごい大切かなと思っていて、
ピンチだと思っちゃうと、そこでやっぱりネガティブな自分の気持ちがすごく嫌だなとかっていうのが強まってしまうので、
もちろん嫌なんですけれども、そういうふうにあまり捉えない。
特に私、仕事の時の自分とプライベートの自分っていうのはある意味その性格をちょっと分けるようにしている部分があって、
そのプライベートの時はもちろん感情的にすごくなる部分もあると思うんですけど、
仕事においてはあんまりそのネガティブとかポジティブみたいな、あんまりそういうのを強く出さずに比較的ニュートラルに捉える。
何事も何に対しても捉えるような、どちらかというと心持ちを持っているっていう感じは自分の中ではあるんです。
なので、ちょっと嫌なことがあったとしても、それはこういうことが起こったらこういうふうに対処しましょうっていう、
なんかすごくニュートラルなというか、論理的な思考でなるべく考えるようにして、
あんまりその自分の気持ちを下げたりしないというか、あんまりブレないようにするっていうのは自分の中ではそういう考え方をしているっていうか、
長年の経験の中からそれで自分の心をあまり傷つけないようにするっていうなんか術をもしかしたら身につけてきているのかなという感じは一つありますね。
田中 愼一
それはあるでしょうね。今言ってたその状況に応じて自分の人格変えるっていうような話が出てたと思うんですけど、個性を変えるっていう。
よくヨーロッパのエリート教育で演劇っていうのはすごく重要なのは、なりきる力を養うっていうことで、
どんな相手が出てきてもそこの相手に最もふさわしい人格になりきっちゃえばいいわけですよ。
そうするとどんな人と会っても基本的にはしっかりとやっていけるっていう、そういう発想があるんで。
今、ヒロさんが言った自分の人格を場面場面によって変えていくっていうのは、実は一つの力であると思うんですね。
さっきヒロさんが言ってたのは、そこの一つの方便として、論理的にね。
どんなことが目の前で起こってもそれを論理的にマネージしていく、理解していく、把握していくっていうのは、たぶん第一歩ですごく重要だと思うんですね。
実はその第二歩があって、次の次元というのが。人間って理論だけで元気にならないんですね。
やっぱり心情のところがついてこないと。
だからそうなるとですね、論理的に理解したっていうのはまず前提ですね。
まず論理的に理解するっていうのは絶対必要なんだけども、さらにもっと深く入っていくっていう。
そこあたりはどっちかというと、イマジネーションの世界。どれだけ見えないものをイメージできるかっていう。
それによって実は心情のほうも、心のほうも動くわけですよ。
だからまず論理的に物事を受け止めて、傷つけない自分の心情を。
ただ次に一歩もっと攻めて、見えないイメージを膨らませながら、そこで元気を養うっていうかね。
単に左脳だけで元気にはならないんですよ。
中川 浩孝
そうですね、それは間違いないですね。
田中 愼一
右脳が入らないと絶対元気にならないんですよ。
だからその右脳を稼働させるためにはやっぱり、心を動かさなきゃいけない。
心を動かすもんって僕イマジネーションしかないと思ってて。
何をイメージするかがワクワクしたりがっかりしたりするわけですよ。
だからイマジネーションをどう作っていくのかっていうのがすごく重要だなって。
クライシスの話をしてたときに、ある人がね、これ結構クライシスの専門家なんですけども。
事業会社側でやってる。
彼が言ってたのは、やっぱりねイマジネーションないとクライシスには対応できない。
それはやっぱりリスクをイメージする、リスク感度を高めるってのは、もうイマジネーションの世界以外に何でもないってことです。
これを言ったら誰が怒るか悲しむか、ワクワクするか、動くかって、これをイマジネーションでシミュレーションしなきゃいけないんですよ。
そういうのを聞いてたら、さっき言った一番ロジカルにまず理解するっていう、さっきヒロさんが言ったプロセスは間違いなくあって、ファーストステップに。
ただそこだけで止まんないんですね。
やっぱりもっと先を見て、リスク感度でイメージを広げていく中で、徐々に見えない部分を自分がどうイメージするかによって、ピンチがチャンスに見えてくる。
このメカニズムは間違いなくある。
だから論理的にまず攻めながら、さらにはイメージ力を高めて、いわゆる心身ともにワクワクするみたいな感じ。
ピンチが起こるとワクワクするような感じ。自動的に。理解するニュートラルっていうものを超えて、もうワクワクする。
中川 浩孝
でもね、私はもうそれはしょうがない。それこそAIがある世界の中で、問題を解決するっていうところしか、私たちの力を発揮するところはあんまりなくて。
平常運転というか、通常運転でできるものっていうのは、別に誰でもできる。ある意味誰でもできちゃう。
やっぱり何かが起こった時に、それを解決するっていうことが、自分の喜びっていうか、その仕事の価値だなっていうのは、もうここ何年だろう。わからないですけど、すごい思ってるので。
そこはむしろ喜びというか、問題が解決できること自体が、私が存在している意味だよねって考えてるっていうのはあると思います。
田中 愼一
ありますよね。存在意義っていうのを強く感じれば、それだけ人間は元気になりますから。
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
間違いなく自分が存在してるって実感することが、やっぱりすごく重要で、その実感っていうのは、やっぱり相手の役に立てたときなんかに実感する。
お客さんにちゃんとしたサービスを提供できたとか、しっかりとした商品を売り込んだとか、やったなって感じありますよね。
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
そこに市場価値がつくと、なおさら元気になる。
やっぱり市場から評価されてないとダメなんですよ。今の世界は。
高木 恵子
私が今その話を聞いてて、私はなんかもっとそこの、そこのもっと手前なんだろう、こう気がつかない人っていますよね。
たぶん今の会話って、もう分かってる人たちが、こうイマジネーションを膨らませようっていう、その先の話を言えるんだけど、
実はここまでに至ってない、気がつかない人っていうのが実はいっぱいいる。
田中 愼一
いるんですよ。
高木 恵子
そうなんですよ。だからそこに私も、クライシスの時に、ちょっとこの最近クライシスがあって、すごいそこを直面したことがあって、
気がつかない人が、だからクライシスじゃない、これってクライシスだよねって思ってない人がいるっていう。
中川 浩孝
そうですね。
高木 恵子
だから今話してた、まだそこのステージに立たない人たちっていうのがいっぱい実はいるから、
気がつくっていう、なんだろう、そこの考え方なのか、感じ方。
中川 浩孝
感度ですよね。
高木 恵子
そう、田中さんがいつも言ってる感度ですよね。だからそこも実は磨くなんかがないと、
今まさに冒頭で話してたところの話に行かないかなっていう。
田中 愼一
だから逆に言うと、そこへの処方箋っていうか方便っていうのは、やっぱり僕はコミュニケーションだと思ってる。
受信発想発信っていう基本的な行為を、人間が行っている基本的な行為をですね、
しっかりと意識して回していくと、徐々に自分が見えてくる、相手が見えてくる。
そういう中で気づきが出てくる。そうすると、仏教用語で今気づかない人たちのことをですね、
無明って呼ぶんです。明らかに無いって書いて無明。
人間は生まれたときみんな無明なんですよ。そこをいかに覚醒させていくかっていうのが、
仏教思想の一つのソリューションなんですね。
だから基本的に無明から脱出する、そこからいかに覚醒していくかっていう、
その方法論を解いてるのが仏教思想なんですね。
でも仏教思想って難しいから、そうじゃなくても、
僕はコミュニケーションと仏教って共有する価値観っていうのはずいぶんあると思うんだけども、
僕が言わせれば、コミュニケーションっていうものをちゃんと意識すれば、
意識するってどういうことかっていうと受信することを意識し、
受信によって降りてきた発想をしっかりとリスペクトし、
それをしっかりとして発信という形で表現していく。
これが我々日常を動いてるところじゃないですか。
人間が違うところっていうのは、もちろん受信が高いから降りてくる発想も高いんですよ。
発想が高くなると表現も高くなってくる。
実はこの前、うちの犬をずっと観察してたんですよ。
そうしたら、今言った受信・発想・発信のプロセスって、発想の部分がえらい短いんですよ。
受信した瞬間にもう発信してるんですよ。
つまり発想するプロセスが非常に短いってことは、あんまり発想してないって話なんですよね。
一瞬羨ましく思ったんですよね。受信してすぐ発想するから、悩みってのがないんだろうなと思いながらね。
ところが人間はそうはいかないんですよ。受信するといろんなことを発想してしまうんですよ。
その発想したことによって元気になるかならないかも決まって、
発信や外に対する表現も決まってきちゃうんですよ。
だから我々は発想がどんどん溜まってくるわけですね。
そうするとそれが良い方に展開するのか悪い方に展開するのか、発想っていうのは言い換えるとイマジネーションですよ。
だから人間はイメージする動物なんですね。他の動物よりも最もイメージする動物で。
だから受信、発想、発信っていうのを意識して気をつけて見ていくと、ここを手直ししなきゃいけないと、ここはこうなんだと。
日々毎日が反省会っていうかね、いうことが起こると徐々に無明という、まだ気づいていない部分がどんどん覚醒していって、
仏教使わなくてもコミュニケーションの基本、我々がやってるコミュニケーションの基本行為っていうのをですね、しっかりと意識して回していけばですね、徐々に自分は覚醒していくっていうのは僕のコミュニケーション理論ですね。
高木 恵子
で、そうなんです。私がそのクライシスの最中の中に、すごい気がついたことは、多分私が一番困ったんですよ。ある事象を目の前にして。
まず第一印象、一番最初の反応が、私が一人で困ってたんですよ。
田中 愼一
それは何で困ってたかって聞きたいですね。
高木 恵子
クライシスが起きたって。
クライシスが起きちゃったから、別に何て言うんだろう。私たちに否はないけれども、このお客さんのことでクライシスが起きるとやっぱり困りません。だって自分たちはサービスを提供するわけだから。
まあ当然困りますよね。
クライシスが起きるってことは、まず私の第一印象というか、最初のセリフは、困っちゃったわね、困ったねっていう、こういう表現なんですよ。私が一番最初に出たのは。でも困るっていう表現が出ない人がいっぱいいたんですよ。
中川 浩孝
そういうことですよね。
高木 恵子
だからこれをクライシスだっていうふうに、
中川 浩孝
受け取ってない。
高木 恵子
だから今田中さんが受信発想発信をって言ってたけど、受信を正しく受け取れる訓練が必要だなってすごい感じで。
高木 恵子
私はやっぱり困るっていうことは、実はいい感情だと思っていて困るってことは、困るっていう気持ちが起きるってことは、手前味噌ですけど、私が誠実だからだと思うんですよ。考え方が。
誠実じゃないと困るっていう感覚が生まれてこないと思うんですよね。
すごい私は自分でクライシスのときに、あ、私すごい実は誠実なんだって思い返しちゃったんだけど、私一人で困ってたんです。
田中 愼一
でもそれは、ある意味コミュニケーションの受信発想発信の輪を回していくと、最終的には表現する、つまり発信することになるんで。
しっぺ返しは必ず来るんですよ。それを反省して、自分の受信を修正し、それによって発想も変わり、また表現が変わっていく。
でも表現しちゃったら何らかの反動がくるわけですよ。いい意味での反動あるかもしれないけど悪い意味での反動が。
ただそういうのを日々毎日自分自身に果たしてね、要するにこういうこと言っちゃったなぁ、まずかったなぁとかね、やってるうちに徐々に相手の視点に立つってことを覚え始めるんですよね。
日本人は実は相手の視点に立つことが非常に長けてる民族で。
高木 恵子
確かに。
田中 愼一
そうすると相手の立場にすぐ自動的に入ってっちゃうから、困ったっていうお客さんの気持ちにも感情移入ができるんで。
それが誠実っていう表現で表せるんだと思います。だから多分けいこさんはすごく誠実な方だと思います。
中川 浩孝
そのけいこさんのケースの場合は、実際にクライアントの人に対して、この今困ってる状況どうして困ってるとけいこさんが感じてるかっていうのを説明したら理解されたんですか?
高木 恵子
そうなんです。だからやっぱ同じ困り方、同じ困ったっていうことだったんですよ。結果的に話をしたらね。
中川 浩孝
でもやっぱり私以外の、サービスを提供するこっち側サイドの、我々サイドの方は私だけが困ってたんですよ。最初。
高木 恵子
だからこれって、一つまたここで私が気がついたのは、私はやっぱりもしかしたら人よりもこの感度が高い困るっていうことがすぐ見えるというか感じられるのであれば、
私がこれをどんどん私の周りの人に言っていかなきゃいけないなと思って。そうするとこういうことで困らないといけないんだって。
最初はね、強制的に周りの人はさせられるかもしれない。そうしていかないとここの感度って高まらないのかなと思って。
そこがひとつ、ここのトレーニングのやり方?みたいなことを感じたことがあります。
田中 愼一
昨日飲んだ相手がですね、2人と3人ぐらいで、三軒茶屋で飲んだんですけど、その時の議論のひとつで面白かったのは、
コミュニティ作ろうって話になって。そのコミュニティっていうのが、前もいろいろここで議論した、寺小屋じゃないけど、お悩み相談所っていう。
人間はさっきの仏教用語を使うと無明っていう気がつかないっていうのはですね、やっぱりかわいそうなんですよ。
結局人間は気がつかずにずっと人生を終えてしまうっていうこと自身が、ある意味それを良いとするのかダメとするのかっていうのは両方視点があるけども、
基本的には仏教徒なんかは、それはダメ。なるべく多くの人を覚醒させることが重要だって話になる。
だから今のように、まさに仏教活動ですよね。これから無明を築かない人たちを築かせていくっていう活動になる。
そういうコミュニティの巫女になってこうやっていくと。レオ14世もね、決まったことです。
高木 恵子
そうですね。決まりましたね。
田中 愼一
アメリカ人、初のアメリカ人。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
そういうこともあって、これから結構やっぱり宗教とかそういうよりも、気づかせることをどう布教していくかっていうかね、それは結構重要な話なんだろうなと思いますね。
もっと言い方変えると、相手の立場に立てない人が増えてるんですよ。
相手の立場に立てれば、自然と困ったときは困ったって感情が共有できるんですよ。
相手の視点に立てないから、基本的には相手の気持ちになれない。だから気づかないんですよね。
そういう無明の人たちって言ったら怒られちゃうけど、これが今、実は非常に増えてきてる感じ?
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
さっき養老孟司の言葉で、いわゆる言葉が先行することは危険だって彼が言ってるんですけど、
言葉っていうのは実は非常に限られたコミュニケーションの手段で、もともと人間オギャーって生まれたときは言葉なんか知らないわけですよ。
非言語しかないんですよ。ギャーギャーギャーって。
考えてみれば人類の歴史を紐解いてみると、みんなはじめは非言語だったわけでしょ。
叫び声とかそういうことでお互いコミュニケーションをとって、だんだん言語っていうのができてきた。
ところが今はどっちかというと言語のほうで頭でっかちになってて、非言語をほとんど意識してないっていう。
こういう世界で生きてると、逆にさっき言った相手の気持ちになるっていうのは、これ、左脳の働きじゃないですから。
右脳の働きだからどんどん右脳が弱まってくるんですよね。言語中心になってくると。
だからたぶん養老孟司が危機感を感じたのは、言葉が先行しちゃうとどんどん左脳のほうに頼っていくと、
人の気持ちがわかんなくなるっていう右脳の機能がどんどん衰えていくっていうね。
ましてやAIなんかがどんどん進み始めると、ますます人間の右脳機能の低下っていうのがますます出てくるっていう危機感を、
たぶん僕は養老孟司の言葉から読み取ったんですけども。
だからそういう今時代にいる、まさにけいこさんが今言った、気づかせてあげるって布教活動は、絶対的に僕は重要だと思います。
中川 浩孝
そうか。
田中 愼一
わかんないけど、こっちもいろいろとね、会社から離れたコミュニティを作りたいとは思ってるんで。
また皆さんと相談したいなとは思ってるんですけど。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
まさにもうすでに巫女がいらっしゃるわけですからね。
高木 恵子
いやでもちょっと私は今日は無明っていう言葉が、いいですね。
なんか新しいなんか私のボキャブラリーに入りそう。無明いいですね。
田中 愼一
人間は無明から覚醒しなきゃいけないんです。
高木 恵子
ねえ、そうなんですね。
田中 愼一
覚醒するためには我々の基本的な行為であるコミュニケーションというのを意識していきましょうよと。
ましてや非言語に対する意識がまるっきりないっていうのはね、
本当にいろいろリーダーの方々セッションしてやってると気づくのは、自分の非言語っていうのを全然認識してない。
映像を見せるとはたと気が付くわけですよ。
え、俺こんな顔してんの?って。
中川 浩孝
いやでもそうなんですよね。自分の話してる姿なんてあんまり普段見ないですからね、確かにね。
田中 愼一
だから僕こうやって今オンラインでやってる時、大体ほとんど自分の顔見てるんですよ。
そういう癖になっちゃう。
高木 恵子
あーなるほど。
中川 浩孝
まあでも気になりますよね。どう見えてるかっていうのはね、相手に対して。
田中 愼一
相手にどう今見えてるかっていうのを頭に入れながら、話をするっていうんで。
だから対面だとそれがわかんないんですよね。
高木 恵子
うーん。
中川 浩孝
そうですね、むしろね。対面の方がそれは気が付かないですね。
田中 愼一
対面の方がわかんないから、もっと対面の時の方は自分の非言語っていうのを意識していかないといけない場面なんですよね。
中川 浩孝
そうですね。
田中 愼一
だって生で会うから、非言語っていうのはものすごく通じやすくて、ちょっとした機微なんか相手に伝わっちゃうんですよね。
中川 浩孝
いやそうですよね。
田中 愼一
まだオンラインだったら楽だけど。
中川 浩孝
なんかね、自分と話してる時にね、スマホ見てたりとかちょっとちらっと見たりとかするのだって気になりますもんね。
田中 愼一
そうそうそう。手の動きとかね、落ち着きのなさとかね、貧乏ゆすりとかね、あと目つきの動きとか目の動きとかでもね。
中川 浩孝
そうですよね。
田中 愼一
そっから人間の好き嫌いって出てきちゃうんですよね。
高木 恵子
あー。
そうかもしれない。
田中 愼一
人間の好き嫌いを。
高木 恵子
あと私、匂いもね、すごい敏感。
田中 愼一
でしょうね、多分ね。匂いっていうのは。
あれはやっぱり、いろいろな意味で、匂いっていうのはやっぱり非常に敏感で鋭敏なとこですよね。
高木 恵子
ですよね、やっぱり。匂いがね、私すごい鼻がいいみたいで。
いろんなところでいろんな匂いがすぐキャッチできちゃう。
田中 愼一
すごいな。
高木 恵子
だからご飯とかも、あんまり私料理してないんですけど、なんかね、食べてね、おいしいとかね、っていう批評ができるんですよ。
中川 浩孝
なるほどね。
田中 愼一
あれだな、けいこさんと会う前は3回風呂入ってシャワー浴びてね。
高木 恵子
いや、なんていうのか、別に。
田中 愼一
準備していかないとちょっとやばいんでね。
高木 恵子
別に、なんだろう、そんな、誰かの固有の体臭とかじゃないんですよ、全然。
匂いにすごいこう、これは例えば変な話、これってどっかの香水の匂い、それこそ香水の匂いだなとか、
これってなんかもうフルーツの匂いだなとか、なんとかの匂いだなとか、いろんなのがすごいわかる。
で、これって、この人前にカレー、カレーはよくわかりますよね、カレー食べたよねとか。
で、この人直前までタバコ吸ってたとか、別に好きとか嫌いじゃなくて、匂いがわかっちゃう。
田中 愼一
なんかすごい。
あのダメだな、シャワーだけじゃないな、風呂入って歯を磨いて、もうどえらい準備した上でこうお会いするって感じ。
でも臭覚が強いってのはコナンがそうなんですよ。
彼の一番の強さってのは臭覚なんですよ。
高木 恵子
私もコナンになれるのかな。
田中 愼一
コナンになれるんですね。本当にビビる匂いを嗅ぎ分ける能力が彼持ってる。
あんまり臭覚でことを抑えるっていうのはないんですよね。
目で見た印象とか音とかね、そういうもんで捉えるんだけど、臭覚で捉える探偵っていうのはコナンですね。
面白い。
中川 浩孝
なんかそれで得したことあります?けいこさん、匂いの感覚が鋭いことによって。
田中 愼一
おいしい食事食べられるじゃないですか。
高木 恵子
それはね、だからそういう意味で言うと、匂いのおかげなのかわからないけど、
例えば知らない場所に行って旅行とかでもね、フラッと入るお店で外れたことはない。