田中 愼一
つまりワンチームになってるって意識を持たないと、いざ鎌倉でクライシスが起こると対応できなくなるんですよ。
そのために、そういう6ヶ月に1回リマインディングっていうんじゃないですが
俺たちチームだよねっていうのを意識付けする。これすごく重要なんですね。
何か起こったときにそれがすぐワンチームでつながるっていうのが重要なんです。
もう一つ重要なのが、そのプロセスです。
つまり一つのクライシストレーニングから次のクライシストレーニングが6ヶ月期間あって、そこでケースを作り込んでいくわけですよ。
そこはトップマネジメントの人は参加しないんですけれども、
少なくても関係各部署の多くの人間が関わってくるんですね。
そうすると彼らのクライシスに対する感度を高めることができる。
つまりトップだけじゃなくて、実際の現場の方もクライシス感度を高めることによって、
組織全体としてのクライシスに対する免疫性を引き上げるというプログラムになるんですね。
これをクライシストレーニングという一つのプログラムとして、うちはやってるんですけども。
それを昨日やってたわけですね。
そうしたときに必ず一つ何をするかというと、一番冒頭に最近のケース、実際に起こったケースを、ケーススタディみたいなものをするんですよ。
今回は、この6ヶ月は小林製薬がガタガタしてるんですね。
小林製薬のケースを分析して、もちろん外からの分析だから事実はどうかは知らないんですけども、
実際に起こったことに基づいて、どういうプロセスでこういうことが起こったのかを分析するのは非常に重要な学びなんですね。
そのケースを紹介するときに、さっき恵子さんが言ってたオリンピックを見てると、そこにいろいろなストーリーがあって、
こういうふうに今何を考えてるのかな、今どうしてるのかなっていうところがありましたよね。
実はそれと同じことがね、目の前に10人のトップの人たちがいるんだけども、
そのケースを見ると、実際に起こったことが全部時系列で整理されて起こってくる。
基本的には、例えば小林製薬の場合、一番の弱点って何かというと、分析していくと、
1月15日にここに問題があるという一つの症例が持ち上がってきたんですね。
そのときが今年の1月15日。
実際それが対外的に発表されたのが3月22日。
高木 恵子
すごくないですか、これ。
田中 愼一
これはさすがに厚労も怒り狂って、厚労大臣が怒りの発言しましたよね。
もう小林製薬には任せてられない。我々がやる。
これはもういかんどころか。完全に怒鳴ってましたよね。
それもまた問題なんだけど、怒鳴るのもね。
でもいずれにしても、この3つの想定外。
こんなことありえないですっていうのが普通の印象なんですよ。でも起こっちゃったわけですよ。
じゃあなんで起こったんだっていう形で考えていく。
これがある意味、僕が今オリンピック見てると似たようなやつで。
こういうふうに考えると、そういえば明日こういうことがあるんだな、どうしようかな、心配だなと。
自分の問題に照らし合わせてやっていくっていうのは、まさにクライシスコミュニケーションのある意味やっている。
だからそういう意味で言うと、人生ってそもそもすべてクライシスなんだね。
人生っていうのはもう、今僕が企業に対して言ってるのは、有事365日の時代。
つまり平時は来ないと思ってください。有事と平時が一緒になっちゃったっていう。
平時だと思っていたら有事になっちゃう。つまりチャンスだと思っていたらそれはピンチだった。
そういう時代になると、とにかくクライシスが来ませんよっていうのは言ってるわけですけども、
実はこれ自分の人生にもいえることで、日々毎日365日いろいろなイシュー、課題、問題にぶつかってて、
そこを一つ一つ片付けていくっていうのが人生なのかなと。
要はそれを片付けていくのに楽しんで片付けていくか、悲しんで片付けていくか、もう嫌だなと思って片付けていくかの違いで、
そこをうまく楽しんでどんどん片付いていけるっていうのが一つの生き方なのかなっていうようなことをイメージしながらですね、
オリンピックとクライシストレーニングと同時並行でやってきたということで、一つ面白かったなっていう、ちょっとふと今ね、それをちょっと感じ取ったんで。
中川 浩孝
まあでも普段から自分ごと化できるかっていう能力というか、そういうトレーニングを進めるできるかっていうことなんでしょうね、きっと。
田中 愼一
それ素晴らしいですね。自分ごと化する能力を持つってことですよね。
中川 浩孝
トレーニングで多分鍛えられるんだとは思うんですよね。結局こういうのって、自分にはこんなこと起こるはずないや、じゃあ考えなくていいやじゃなくて、
もしも自分にこれが降りかかった時、自分だったらどうするかなって、やっぱりちょっと考える、自分なんかはちょっと考えちゃうので。
それね、面白いとこ。 もちろん全部のこと考えてるとは思えないですけど、これは自分には起こらないだろうってことは考えないかもしれませんけど、
でもこういうことってあるかもしれないよなっていうことに関しては、じゃあその時が来たら自分はどうするだろうっていうのは、やっぱりちょっと考えますよね。