田中 愼一
パネリストだけが勝手に話すっていうんじゃなくて、パネリストの話が終わった後はもう徹底的にQ&Aをやるっていうことで対話なんですけども、その中で多くの方々がですね、トップダウンがやりやすくなったっていう話ができたんですね。
で、なんでトップダウンがやりやすくなったかっていうところで議論が始まって、でわかってきたのが、実は今の時代トップダウンがやっぱり重要になってきてると。
かつてはボトムアップっていうのがですね、1つの合言葉になってたんだけど、もうトップダウンを強化せざるをえない状況が実は来てると。
で、それはやはり変化が激しい時代っていうのは、ボトムアップをやってる暇がないっていうことなんですね。
で、ボトムアップだったら時間がまずかかるっていうこと。しかも多分意思決定が遅れるっていう、時間が遅れるっていうのは、かかるっていうのは。
で、意思決定が遅れると対応できなくなっていく。それほど今の変化っていうのはスピード感がもう桁違いに違うんで、絶えずトップダウンで指揮系統をどんどん動かしていかないと、
やばいっていう実戦感覚って言うんですかね。が多くの方々から述べられていて、これはですね、僕はその時に話をしたのがですね、
変化の時代、変化の時代とか変化が加速する時代とか、これからはもう皆さんもあらゆるものが変化しますよっていうのは、かなり昔から言い古された言葉なんですよ。
でも今我々が直面している変化っていうのは、これは僕の考え方ですよ。感じ方ですけど、皆さんの意見聞いて。やっぱり未曾有の変化なんですよ。
つまり人類が今まで経験したことのないような変化。で、その変化って何かというと、単なるAIという技術が出てきたっていう世界じゃないんですね。
単にそれだけで効率が図られるっていうだけに留まらず、もうありとあらゆるものがAIという新たな、僕の言葉で言うと新たな相手ですね。
技術というよりも技術でもあるんだけども、新たな人間が向き合わなきゃいけない相手が出てきて、でその相手っていうのは分野によってはですね、人間を超えた能力を持っていて、
もっと言うならばそれが今どんどん進化する中で、どんどんどんどん人間を超える能力を身につけていく中で、こことどう向き合うのかっていうのはですね、かなりこれ人類にとって初体験になるわけですね。
で、それが今の根底にある変化の激震をですね、大きくしているということで、人類が、昔から変化の時代って言って人類初めての変化だとか言ってるけども、そのレベルじゃないような気がする。
これは分かんないけど、皆さんもそうだと思うんですけど、この2年か3年の変化って、コロナでもすごい変化したと思ってたけど、もうこのAIの登場してから1、2年がものすごいスピードで過ぎていくわけですよ、変化が。
いろいろね、AIで何ができる、これがすごいなってさっきね、これ始まる前に議論してましたけども、日々新たなことが起こって、これに対応するためには企業っていうのはですね、もういかにトップダウンでやっていくかっていう。
これはですね、まさに今グローバライゼーションがすごく大きくなって、これはもう本格的になってきて、昔はグローバライゼーションはいいものだって言われてる世界があったけど、今実はグローバライゼーションは決していいというだけじゃなくて、やっぱり性アクセスの部分も出てきてるわけですね、グローバライゼーション。
それからオープンイノベーションなんかもう一つの特徴ですよね。もう一つの会社でイノベーションなんて起こせないっていう時代になってきてる。
それからあと働き方改革っていうことで、いわゆる今までの働き方が大きく変わりつつある。これはもう今オンライン化を含めても全てわかるように。
その中でDE&Iみたいにいわゆる価値観の多様化、ダイバーシティーですよね。ダイバーシティーっていうのもさっき言ったように、ダイバーシティーっていうのは性善説で捉えてる人たちも多かったのが、最近はそれを性悪説的に捉える人も増えてきてる。
だからこういう変化が大きくなると何がどうも企業の中で起こってるかというと、遠心力がものすごく働いてくるんですね。遠心力を逆に言うと使わなきゃ、レバレッジしなきゃいけない時代に入ったことも確かなんですよ、企業としては。
ただ遠心力だけブンブン回っちゃうと企業崩壊で求心力がほとんどなくなってくる。そうするとそういう求心力を強化するっていった時に、これもうトップダウンしかないんですよね。まずはトップダウンがギアチェンして動き出すっていうのが多分すごく重要になってくる。
これは本当にトップ企業の会長、それから社長クラスの方々もおっしゃってたのが、そのトップダウンを回すときにAIがあることによって、いわゆるエビデンスをつけることができるようになったと。
だから今まではAIがないときはトップダウンをバーンと実施するときにですね、なかなかわかってもらえなかったと、エビデンスがないから。ところが今はAIがあるんで、逆にトップダウンでこれしろってなぜそれをしなきゃいけないのかっていうWhyのところっていうものがエビデンス付きでバーッと押し込むことができると。
これはトップダウンがやりやすいっていう話なんだ。つまり今までのトップダウンっていうのはWhyの説明が強くなかったわけですよ。トップダウンでこれやれって言うんだけどなぜそれをやらなきゃいけないかの説明っていうのはね。
これよく言われるように日本の企業の発信力の弱点の一つにWhyがないっていうのはよく言われるんですけども、やっぱりトップダウンのときはやはりそのWhyの部分っていうものが下の人間からするとWhyがしっかりしていれば、それはもう意識も変わりやすいし動きも早くなるっていうのは当然の話ですよね。
だからトップダウンはやりやすくなった。しかもトップダウンをしなきゃいけない背景っていうのは今いった企業が今、求心力をどう強化するかっていうのが重要になってきた。なぜ求心力が重要かっていうと今もグローバライゼーション、オープンイノベーションや働き方改革などダイバーシティなど、とにかくどんどん組織が外へ外へと意識が動いている。遠心力が働いちゃってる。
このままだとバラバラになってしまう。ただ遠心力は働き続けさせなきゃいけない。でもそこを担保するのが求心力だって。よっていわゆるトップダウンだって話なんですね。
田中 愼一
それでね、実はそっちの議論もしたんですよ。
基本的にですね、かなり多くの経営者がこれから間違いなく組織はフラット化するってことね。
要するに縦構造を壊していかなきゃダメだと。
だから間違いなくフラット化するっていうことで。
で、そのフラット化が起こると何が起こるかって言って、遠心力がやっぱり中心になるんですね。
で、その遠心力によってフラット化がどんどんどんどん進んで、フラット化によってまたさらに遠心力が進む中で、
やっぱりそこを求心力を高めてやっていかなきゃいけないんじゃないのっていう議論まで。
これはね、どっちかというと別のセッションで議論したですね。
で、そこあたりは、そこあたりにもCEOのクラスの人もいましたけども、
もうまさにフラット化はマストだっていうのがあって、
で、その中でいわゆる一種のエコシステムみたいな形で、
個々の人たちが、個人が、いわゆる自分の判断で自律的に行動できる組織論っていうのが、
非常にこれからは重要になってくる。
で、そういう意味での求心力を強めることはすごく重要だって議論があったんですね。
で、それがもっと進展してって、そうなると今のトップの発信の仕方の問題点っていうのは、
特にこれは日本の企業に言えるんですけども、個人っていうものを抹殺するんですね。
つまり自分を抹殺するんですよ。
で、欧米のトップっていうのは個性を徹底的に使い切るんですね。
つまり、個性っていうのが欧米のリーダーの人たちからすると、
一つの資源なんですよ、自分の発信力を強める。
もっと言い方変えてよくストーリーを語れっていうのはあるけども、
ナラティブを言えっていうのはあるけども、
あれ全部ある意味で言うとかなりの部分、その人の個性のなせる技で、
だから日本の経営者は自分の個性っていうものをもう一度見直す必要があると。
なぜかというと、フラット化した社会の中ではトップダウンの命令系統がないからあんまり、
そうするとやっぱりそこで得る求心力の作り方っていうのは縦構造じゃ絶対もうないわけですよ。
そうすると一つの共感とか、一つの各自がそれを自分なりに受け取って、
自分なりに自律的に動くような組織にするためには、単なる左脳的な理解だけじゃダメで、
やっぱり右脳発信がすごく重要になってくるだろうっていう話になって、
その中でやっぱり、これは逆に言うとそのうちのパネリストの一人っていうか、
ファシリテーターの一人が指摘したところなんだけど、個人の時代なんだとこれから。
だから自分の個性というものをですね、しっかりと日本の経営者層も語るべきなんだけど、
ほとんどの日本の経営者の発信っていうのは、情報発信はしてるんだけども、
自分の個性っていうものはほとんど語らないんですよね。
中川 浩孝
肩書きですよね、どっちかっていうと。
田中 愼一
だから今、ヒロさんが言った話っていうのはまさにいいとこついてて、
まだそういうボトムアップっていうところを持っている経営者層もいれば、
逆にフラット化が必然性だと、それを楽観視はしてない、逆に。
これかなりきついぜって話でみんな楽観視はしてない。
中川 浩孝
きついと思うんですよ。
田中 愼一
だって自分をさらけ出さなきゃいけないし、
それからあるトップがね、日本を代表する一流のトップが質問に、
あなたの後継者ってどう選ぶんですかって。
あとあなたは意思決定どういうふうにしてるんですかって言ったときに、
その人が一言言ったのは、個性で選ぶって言ったんですね。
この人面白いこと言う。
なるほどと、要は最終的にもう個性で選んじゃうんだよ。
これが2人だったかな、誰でも知る大手企業の、
これあんまりもっと詳しく言っちゃうと分かっちゃうからやめとこう。
おっしゃったことで、最終的には自分の後継は個性で選んだ。
だから個性が大事なんだよっていうのが一つ。
だから意思決定、かなりの人たちがですよ、トップにいた、
大きな意思決定した人たちが言ったのは直感って言いました。
AIがどんなに立派な資料を作ってきても、
腑に落ちないとか、違うんだよなとかね、違和感。
それで最終決定するって言ったんです。
中川 浩孝
でもそれしか逆に言うとその人の能力っていうかないですからね。
田中 愼一
だからそういう直感っていうのは実は個性とつながってるんですよ。
やっぱりどういう個性を持ってるかっていうのは直感力のありようっていうのをして、
その直感だっていろいろあるんですよ。
中川 浩孝
でも個性っていうのはすごくいい言葉だなと思うのは、
この人が言ってることはこの人が考えてることを思ったことを言ってるんだなというか、
その人の考えがよく分かるっていうこととかなりニアリーイコールな気がする。
高市さんみたいな、例えば発言の内容が非常に一貫性があって、
分かりやすいっていうのと似ていて、個性が出ているっていうのはそういうことなんですよ。
その人の考え方が非常に分かりやすく伝わってくるっていうことなんですよね。
田中 愼一
高市さんの場合は一番すごいのは非言語ですよね。
要するに言葉じゃないところから伝わってくる高市。
中川 浩孝
まさに個性ですよね。
田中 愼一
個性っていうのは基本的には非言語の世界なんですよ。
だからそれは非言語の世界って嘘つかない。
非言語は何とか嘘つかないって言葉は昔あったけど、
非言語は嘘つかないんですよ。
非言語は心でいつも思ってることが表に出てきちゃうんですよ。
これ非言語なんですよ。
だから非言語を見てるとこの人は信頼できるかできないかっていうのがある。
多分今の高市さんの高い支持率っていうのは
あの人の非言語がそういうふうに何か個性を伝えてるんでしょうね。
そこが高い理由っていうのは言えると思いますね。
だからこれからは発信力っていうことを考えたときに、
やっぱり個性っていうものをより大事に意識した発信力がこれからのリーダー。
あらゆるリーダーですよ。
別に大きな企業のトップだけがリーダーじゃなくて、
極端に言えばね、一人一人が自分の人生のリーダーなわけですから、