2025-12-06 30:36

#126 トップダウンが重要?

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田中さんがサポートしている会議で話された企業トップの話から。

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仕事でコミュニケーションを扱う 3 人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何か?を一緒に考えていくポッドキャストです。

出演者🎙️

田中 愼一 (Blog)

高木 恵子 (Facebook / LinkedIn)

中川 浩孝(note)

ご意見・ご感想、3 人に話してほしいトピック、3 人へのご質問などありましたら、以下のフォームからお送りください。https://forms.gle/ZGKtUCBn3m25Nr6J6

サマリー

ポッドキャストエピソードでは、コミュニケーションにおけるトップダウンの重要性とその背景が議論されます。AIやグローバリゼーションの影響で、企業のリーダーシップスタイルの変化が求められています。このエピソードでは、企業の意思決定の構造におけるトップダウン、ボトムアップ、ミドルアップ、ミドルダウンの重要性が議論され、特にAIの役割が考察されています。また、日本の経営者における個性の重要性や、自立的な組織の形成が今後ますます求められることが取り上げられます。このエピソードでは、AIと人間の個性の重要性が議論され、個性を鍛えることや心を鍛えることの大切さが強調されます。さらに、AI時代における人間力の向上についても語られます。

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中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。 仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
みなさん、こんにちは。コミュニケーションを極めると、自分が見えてくる、世界が見えてくる。
コミュニケーションの世界に携わって40年以上、コミュニケーション・命。 シン・田中こと、田中愼一です。よろしくお願いします。
高木 恵子
SEからPRコミュニケーション業界に転職して、約30年、高木恵子です。
中川 浩孝
外資系企業でマーケティングを経験してきた、アメリカ在住中川浩孝です。
G1経営者会議の経験
田中 愼一
今回は、僕のほうからの経験談、今週の経験談ですけれども、これは名前を言いますけど、G1経営者会議という会議があってですね。
そこでいろいろな形で、日本の大手企業の方々、大体400人弱かな、大体500以上の方々がトップまで含めてですね、
年に1回、1日集まって、いろいろなパネルディスカッションをしながら、いわゆる経営課題っていうものが今何なのか、
さらにはその中で、どういうやはり方向性に企業っていうのは進まなきゃいけないのか、
その中で企業を引っ張っているリーダーの方々は、どういうことに気をつけながら、どういう視野に基づいてやらなきゃいけないのかっていうところを議論するわけですね。
第14回だったんで、14年間も続いてるんですけども、僕の場合はそこのですね、いろいろな形でサポートさせていただいていて、
僕自身もそのパネルを持ってですね、1つのパネルをオーガナイズするっていうことをしながらやってきたっていうところです。
この場でね、ちょっとお話ししようっていうのは、この会議っていうのは非常に面白くてですね、
参加するまではそのパネルのオーガナイズで結構緊張があって、あーめんどくさいなとか、あーなんか緊張するなとかなんだけども、いざ出て終わるとですね、元気をいただけるんですよね。
いわゆる、やっぱりいろいろな人との対話をね、しかもその企業の最前線でね、いろいろ悩んでいるトップマネジメント層の方々とこう対話したり聞いたり人のやっていると、やっぱり何ですかね、対話っていう場がですね、人を元気にするんだなっていうのがですね、いつも実感するんですね。
田中 愼一
だから僕14回目だから、14年前からそれを毎年実感してて、始まる直前が一番ですね、緊張感で、えーやだなーなんて思いながら、始まって終わると、あー元気、元気ってこんな感じで、いやー来年もやんなきゃなーって言うんだけど、来年が近づくにしたがってまた元気がなくなる。
こんな会議なんですけども、まあ自分を叱咤激励するための一つの機会だと思って、一生懸命やってるんですが、まあいずれにしても今年のですね、テーマはやっぱりAIなんですね。で、AIの中でやっぱり日本の企業、大手企業の経営ってどうあるべきなのか、どういう、AIをどういうふうに捉えるべきなのかとか、じゃあAIっていうのはどこまで何ができるのか、さらにはAIで気をつけなきゃいけないことは何なのか。
この議論がですね、まあ一日中、まあ実際のまあなんていうかな、学者の方々での議論というよりも、実践の場で困っているビジネスの方々の議論なんで、そのやっぱり実践知が入ってて非常に面白い。
で、参考になったというかね、いやかなり刺激を受けてきました。で、その中で僕が受け持った話っていうのは、まあある意味、AI、さらにはSNSの進化がどんどん広がる中で、そのリーダーの発信力っていうのはどうあるべきなのかっていうのが中心テーマで話をしました。
で、僕のほかにあと3人ぐらいのですね、いろいろな経験者、まあマスコミの方々とか、あるいは実際のビジネスを経営してこられた方々とか、そういう方3人ぐらいに来ていただいて、僕と含めて4人でやりました。
で、その中でいくつかすごく面白い話っていうのが1つあったんですが、僕がちょっと気になったのがですね、そういう中で、実際対話ですから双方向です。
トップダウンの必要性
田中 愼一
パネリストだけが勝手に話すっていうんじゃなくて、パネリストの話が終わった後はもう徹底的にQ&Aをやるっていうことで対話なんですけども、その中で多くの方々がですね、トップダウンがやりやすくなったっていう話ができたんですね。
で、なんでトップダウンがやりやすくなったかっていうところで議論が始まって、でわかってきたのが、実は今の時代トップダウンがやっぱり重要になってきてると。
かつてはボトムアップっていうのがですね、1つの合言葉になってたんだけど、もうトップダウンを強化せざるをえない状況が実は来てると。
で、それはやはり変化が激しい時代っていうのは、ボトムアップをやってる暇がないっていうことなんですね。
で、ボトムアップだったら時間がまずかかるっていうこと。しかも多分意思決定が遅れるっていう、時間が遅れるっていうのは、かかるっていうのは。
で、意思決定が遅れると対応できなくなっていく。それほど今の変化っていうのはスピード感がもう桁違いに違うんで、絶えずトップダウンで指揮系統をどんどん動かしていかないと、
やばいっていう実戦感覚って言うんですかね。が多くの方々から述べられていて、これはですね、僕はその時に話をしたのがですね、
変化の時代、変化の時代とか変化が加速する時代とか、これからはもう皆さんもあらゆるものが変化しますよっていうのは、かなり昔から言い古された言葉なんですよ。
でも今我々が直面している変化っていうのは、これは僕の考え方ですよ。感じ方ですけど、皆さんの意見聞いて。やっぱり未曾有の変化なんですよ。
つまり人類が今まで経験したことのないような変化。で、その変化って何かというと、単なるAIという技術が出てきたっていう世界じゃないんですね。
単にそれだけで効率が図られるっていうだけに留まらず、もうありとあらゆるものがAIという新たな、僕の言葉で言うと新たな相手ですね。
技術というよりも技術でもあるんだけども、新たな人間が向き合わなきゃいけない相手が出てきて、でその相手っていうのは分野によってはですね、人間を超えた能力を持っていて、
もっと言うならばそれが今どんどん進化する中で、どんどんどんどん人間を超える能力を身につけていく中で、こことどう向き合うのかっていうのはですね、かなりこれ人類にとって初体験になるわけですね。
で、それが今の根底にある変化の激震をですね、大きくしているということで、人類が、昔から変化の時代って言って人類初めての変化だとか言ってるけども、そのレベルじゃないような気がする。
これは分かんないけど、皆さんもそうだと思うんですけど、この2年か3年の変化って、コロナでもすごい変化したと思ってたけど、もうこのAIの登場してから1、2年がものすごいスピードで過ぎていくわけですよ、変化が。
いろいろね、AIで何ができる、これがすごいなってさっきね、これ始まる前に議論してましたけども、日々新たなことが起こって、これに対応するためには企業っていうのはですね、もういかにトップダウンでやっていくかっていう。
これはですね、まさに今グローバライゼーションがすごく大きくなって、これはもう本格的になってきて、昔はグローバライゼーションはいいものだって言われてる世界があったけど、今実はグローバライゼーションは決していいというだけじゃなくて、やっぱり性アクセスの部分も出てきてるわけですね、グローバライゼーション。
それからオープンイノベーションなんかもう一つの特徴ですよね。もう一つの会社でイノベーションなんて起こせないっていう時代になってきてる。
それからあと働き方改革っていうことで、いわゆる今までの働き方が大きく変わりつつある。これはもう今オンライン化を含めても全てわかるように。
その中でDE&Iみたいにいわゆる価値観の多様化、ダイバーシティーですよね。ダイバーシティーっていうのもさっき言ったように、ダイバーシティーっていうのは性善説で捉えてる人たちも多かったのが、最近はそれを性悪説的に捉える人も増えてきてる。
だからこういう変化が大きくなると何がどうも企業の中で起こってるかというと、遠心力がものすごく働いてくるんですね。遠心力を逆に言うと使わなきゃ、レバレッジしなきゃいけない時代に入ったことも確かなんですよ、企業としては。
ただ遠心力だけブンブン回っちゃうと企業崩壊で求心力がほとんどなくなってくる。そうするとそういう求心力を強化するっていった時に、これもうトップダウンしかないんですよね。まずはトップダウンがギアチェンして動き出すっていうのが多分すごく重要になってくる。
これは本当にトップ企業の会長、それから社長クラスの方々もおっしゃってたのが、そのトップダウンを回すときにAIがあることによって、いわゆるエビデンスをつけることができるようになったと。
だから今まではAIがないときはトップダウンをバーンと実施するときにですね、なかなかわかってもらえなかったと、エビデンスがないから。ところが今はAIがあるんで、逆にトップダウンでこれしろってなぜそれをしなきゃいけないのかっていうWhyのところっていうものがエビデンス付きでバーッと押し込むことができると。
これはトップダウンがやりやすいっていう話なんだ。つまり今までのトップダウンっていうのはWhyの説明が強くなかったわけですよ。トップダウンでこれやれって言うんだけどなぜそれをやらなきゃいけないかの説明っていうのはね。
これよく言われるように日本の企業の発信力の弱点の一つにWhyがないっていうのはよく言われるんですけども、やっぱりトップダウンのときはやはりそのWhyの部分っていうものが下の人間からするとWhyがしっかりしていれば、それはもう意識も変わりやすいし動きも早くなるっていうのは当然の話ですよね。
だからトップダウンはやりやすくなった。しかもトップダウンをしなきゃいけない背景っていうのは今いった企業が今、求心力をどう強化するかっていうのが重要になってきた。なぜ求心力が重要かっていうと今もグローバライゼーション、オープンイノベーションや働き方改革などダイバーシティなど、とにかくどんどん組織が外へ外へと意識が動いている。遠心力が働いちゃってる。
このままだとバラバラになってしまう。ただ遠心力は働き続けさせなきゃいけない。でもそこを担保するのが求心力だって。よっていわゆるトップダウンだって話なんですね。
ボトムアップとのバランス
田中 愼一
ただそれからどんどん話をみんなでしているうちにですね、徐々にですね、もっと実は大きなことが起こっていて、トップダウンでまず落とすっていうのは、これはまあギアをエンジンを始動するときって感じですね。ステージとして。
で、その中で次に何をしなきゃいけないか。昔はね、トップダウンかボトムアップかのね、単なる二元論でね、語られてた時期って多かったんですよ。どっちがいいのかっていうね。でもそうじゃなくて今は、全てが重要で、トップダウンも重要だけど、実はボトムアップもこれから重要になってくるわけですね。
で、実はそれ以外にもミドルアップっていうのも存在するし、ミドルダウンっていうのも存在するわけですよ。
だから企業の意思決定っていうものがですね、あるいはその決定したことを実践して実行していくっていう中で、いくつかの流れ、トップダウン、それからボトムアップ、それからミドルアップ、ミドルダウンっていうものがですね、この4つのですね、ものの構造みたいなものがですね、
絶えず変化によって、つまり求心力と遠心力のバランスによってですね、どうやって求心力をチューンアップしていくのか、それによって遠心力とバランスをとっていくのか、で、その中でトップダウンをいつ、どの時期にどういう形で下ろすのか、さらにはボトムアップをいつから仕掛けるのか、さらにはミドルを中心にしてミドルアップ、ミドルボトムっていうのをどう展開していくのかっていうのをうまく組み合わせていく。
企業を今の変化の時代を乗り切って成長路線を持っていくというのが重要なんだろうなっていうのは、大体議論の中で気が付く点っていうんですか。
だからそういう中でAIっていうのは少なくともトップダウンには、ボトムに対してエビデンスを明確に打ち出して、Whyというものを、いわゆる説明責任ですよね、ある意味ね。そこをしっかりやれる意味ではAIは効果があるっていうのは、結構トップの人たち、CEOクラスの方々からの言葉でしたよね。
だからなるほどなと、これからそういう時代に入っていく。そうすると次の課題っていうのは、じゃあいつボトムアップを仕掛けるのか。じゃあそこの中でAIはどう役割をするのか。さらにはミドルアップ、ミドルボトムっていうのを、今度ミドルの連中にどうやるのか、そこにAIはどう関わってくるのかっていうのが、一つ非常に面白い展開、AIの役割っていう意味ですね。展開になっていくんだろうなっていうのはありますね。
どうですか、皆さん、そういう課題の。
中川 浩孝
私、あえて反対の立場から言わせていただく。
田中 愼一
いいですね。
中川 浩孝
もうちょっとトップとかボトムって言ってること自体がちょっと古いかなって私はさっきも感じていて。
誰かが言い出したとか、それを誰が決めるっていうのは、もちろんヒエラルキーというか会社の中にはマネージメントの組織がありますから、もちろん誰かが承認しなくてはいけないっていうのはあると思うんですけれども、何か物事を進めていくときのアイディアっていうのは、そこで誰かが決めたっていうよりはみんなで決めたっていうふうにやっぱり持っていかなくちゃいけないかなというか、みんなが決めたというか、それこそワイガヤとかと似てると思うんですけど、
みんながその場でいた人たちが議論に参加して、みんながそれに対してOKだな、いいなって思えるっていうアイデアにやっぱり進んでいくっていうふうにならないといけないかなと思っていて、
そういう意味では私、最近やっぱりオートノマスっていうかですね、自律的な組織っていうのをすごくやっぱり気にしていて、
やっぱり誰かが上から言われた、下が言ってるからこうやってる、上がやってるからこうやってるって言い方って、どこかみんな結局自分で責任を負いたくないっていう感じがすごい聞こえるんですよね。
そうじゃなくて、みんながコミットする、その同じことに対してコミットするっていうのは、誰かが決めたからこうやってるんじゃなくて、みんながそう決めたからそうやってるっていう方向にやっぱりやっていかないとうまくいかないなと思って、
トップ、ボトムの今話を聞いていて、その通りと思うところはすごくあるんですけれど、正直言ってトップの人がこの時代が変化が早いとか言ってるのはもうそれこそ田中さんがおっしゃってたように、
もうずいぶん前から言われてることであって、今さら何言ってんのなわけじゃないですか正直言うと。
なので、例えばそのAIへの対応がどうのこうのみたいなのって、もう3年くらい遅れてるわけです。そういう意味ではもうそういうことを今言ってる時点で。
っていうことはトップの人はそれを考えてなかったんですよねっていうふうに私的にはすごい思ってしまう。
田中 愼一
あのね、すごく正しいと思います。
中川 浩孝
なので、それってトップダウンでやるのはいいですけど、もうあなたたちの判断すでに遅れてますよねっていう感じがあるので、
多分実際にはボトムの人たちは使ってたと思うんですね。AIとか平気で普通に業務で。
それをトップは知らなかったとか見ていない、分かっていない。で、それをやっとなんとなく気づいてこれ使わなきゃダメ。
使ってるの実はみたいな、多分そういう状態の会社たくさんあると思うんですよ。
なので、トップの人たちがそんなにトップダウンでやりたいんだったらやっぱりその人たちはそれだけ早く情報をつかまなきゃいけないので、
もっと今まで以上に情報収集に時間を使わなくちゃいけないし、そこってトップダウンでやっていいんですけど、
だったらあなたたちもそれだけの努力はしてくださいねっていう感じはすごくやっぱり傍から見てるとしますよね。
自立的な組織の形成
田中 愼一
それでね、実はそっちの議論もしたんですよ。
基本的にですね、かなり多くの経営者がこれから間違いなく組織はフラット化するってことね。
要するに縦構造を壊していかなきゃダメだと。
だから間違いなくフラット化するっていうことで。
で、そのフラット化が起こると何が起こるかって言って、遠心力がやっぱり中心になるんですね。
で、その遠心力によってフラット化がどんどんどんどん進んで、フラット化によってまたさらに遠心力が進む中で、
やっぱりそこを求心力を高めてやっていかなきゃいけないんじゃないのっていう議論まで。
これはね、どっちかというと別のセッションで議論したですね。
で、そこあたりは、そこあたりにもCEOのクラスの人もいましたけども、
もうまさにフラット化はマストだっていうのがあって、
で、その中でいわゆる一種のエコシステムみたいな形で、
個々の人たちが、個人が、いわゆる自分の判断で自律的に行動できる組織論っていうのが、
非常にこれからは重要になってくる。
で、そういう意味での求心力を強めることはすごく重要だって議論があったんですね。
で、それがもっと進展してって、そうなると今のトップの発信の仕方の問題点っていうのは、
特にこれは日本の企業に言えるんですけども、個人っていうものを抹殺するんですね。
つまり自分を抹殺するんですよ。
で、欧米のトップっていうのは個性を徹底的に使い切るんですね。
つまり、個性っていうのが欧米のリーダーの人たちからすると、
一つの資源なんですよ、自分の発信力を強める。
もっと言い方変えてよくストーリーを語れっていうのはあるけども、
ナラティブを言えっていうのはあるけども、
あれ全部ある意味で言うとかなりの部分、その人の個性のなせる技で、
だから日本の経営者は自分の個性っていうものをもう一度見直す必要があると。
なぜかというと、フラット化した社会の中ではトップダウンの命令系統がないからあんまり、
そうするとやっぱりそこで得る求心力の作り方っていうのは縦構造じゃ絶対もうないわけですよ。
そうすると一つの共感とか、一つの各自がそれを自分なりに受け取って、
自分なりに自律的に動くような組織にするためには、単なる左脳的な理解だけじゃダメで、
やっぱり右脳発信がすごく重要になってくるだろうっていう話になって、
その中でやっぱり、これは逆に言うとそのうちのパネリストの一人っていうか、
ファシリテーターの一人が指摘したところなんだけど、個人の時代なんだとこれから。
だから自分の個性というものをですね、しっかりと日本の経営者層も語るべきなんだけど、
ほとんどの日本の経営者の発信っていうのは、情報発信はしてるんだけども、
自分の個性っていうものはほとんど語らないんですよね。
中川 浩孝
肩書きですよね、どっちかっていうと。
田中 愼一
だから今、ヒロさんが言った話っていうのはまさにいいとこついてて、
まだそういうボトムアップっていうところを持っている経営者層もいれば、
逆にフラット化が必然性だと、それを楽観視はしてない、逆に。
これかなりきついぜって話でみんな楽観視はしてない。
中川 浩孝
きついと思うんですよ。
田中 愼一
だって自分をさらけ出さなきゃいけないし、
それからあるトップがね、日本を代表する一流のトップが質問に、
あなたの後継者ってどう選ぶんですかって。
あとあなたは意思決定どういうふうにしてるんですかって言ったときに、
その人が一言言ったのは、個性で選ぶって言ったんですね。
この人面白いこと言う。
なるほどと、要は最終的にもう個性で選んじゃうんだよ。
これが2人だったかな、誰でも知る大手企業の、
これあんまりもっと詳しく言っちゃうと分かっちゃうからやめとこう。
おっしゃったことで、最終的には自分の後継は個性で選んだ。
だから個性が大事なんだよっていうのが一つ。
だから意思決定、かなりの人たちがですよ、トップにいた、
大きな意思決定した人たちが言ったのは直感って言いました。
AIがどんなに立派な資料を作ってきても、
腑に落ちないとか、違うんだよなとかね、違和感。
それで最終決定するって言ったんです。
中川 浩孝
でもそれしか逆に言うとその人の能力っていうかないですからね。
田中 愼一
だからそういう直感っていうのは実は個性とつながってるんですよ。
やっぱりどういう個性を持ってるかっていうのは直感力のありようっていうのをして、
その直感だっていろいろあるんですよ。
中川 浩孝
でも個性っていうのはすごくいい言葉だなと思うのは、
この人が言ってることはこの人が考えてることを思ったことを言ってるんだなというか、
その人の考えがよく分かるっていうこととかなりニアリーイコールな気がする。
高市さんみたいな、例えば発言の内容が非常に一貫性があって、
分かりやすいっていうのと似ていて、個性が出ているっていうのはそういうことなんですよ。
その人の考え方が非常に分かりやすく伝わってくるっていうことなんですよね。
田中 愼一
高市さんの場合は一番すごいのは非言語ですよね。
要するに言葉じゃないところから伝わってくる高市。
中川 浩孝
まさに個性ですよね。
田中 愼一
個性っていうのは基本的には非言語の世界なんですよ。
だからそれは非言語の世界って嘘つかない。
非言語は何とか嘘つかないって言葉は昔あったけど、
非言語は嘘つかないんですよ。
非言語は心でいつも思ってることが表に出てきちゃうんですよ。
これ非言語なんですよ。
だから非言語を見てるとこの人は信頼できるかできないかっていうのがある。
多分今の高市さんの高い支持率っていうのは
あの人の非言語がそういうふうに何か個性を伝えてるんでしょうね。
そこが高い理由っていうのは言えると思いますね。
だからこれからは発信力っていうことを考えたときに、
やっぱり個性っていうものをより大事に意識した発信力がこれからのリーダー。
あらゆるリーダーですよ。
別に大きな企業のトップだけがリーダーじゃなくて、
極端に言えばね、一人一人が自分の人生のリーダーなわけですから、
AIと個性の重要性
田中 愼一
やっぱりそういうところをしっかり見ていただくと面白いんじゃないかなって気はしますね。
だから個性っていうのがもう一つ面白かったなって。
だからこういうふうに見てるといろいろな個性との対話っていうのはね、
やっぱり人元気にしますよ。
いろいろな人がいましたね。
今回はね結構真面目にAIっていうこともあったんで、
真面目に聞いたんですよ。
今まではこれ言っちゃうとあれだけど、
自分のパネルは自分でやらなきゃいけないけど、
あとはね、本当に面白い、
あと出てる人、誰が出てるかっていうところで結構やってたんだけど、
あんまり真剣にバーッポケーッとして聞いてた部分もあったんだけど、
今回は本当に真剣に聞きましたね。
頭がね、もう大変。大変ですよ。
まだその余韻が今でも残ってるけど。
やっぱり人間個性といろいろ違う個性と接するって大事ですね。
実感しました。
皆さん、接してますか?
変わった個性と接するほうが効果高いと思います。
中川 浩孝
確かに、刺激は確かに受けますよね。
田中 愼一
あとね、最後のパネルではですね、
真言密教宗のね、大阿闍梨が出てきて、
なかなか深い話をしてました。
やっぱりね、仏教を説教するわけじゃないんですよ。
仏教の発想っていうものを、
AIと絡ませて話をしてるって感じ。
あのね、話し出すとちょっと長くなっちゃうからだけど、
やっぱりメッセージはですね、
これはほとんどの人が同意したのは、
なんだっけな、個性を鍛えろ。
それから心を鍛えろ。
あとね、覚悟を鍛えろ。
だから、えーとね、
えー、なんて言ってたかな、
なんか三原則みたいなの言ってたな。
えーと、語りの三原則とか言ってた。
覚悟して語る。
目的を持って語る。
最後なんですか、もう一つなんかあったかな。
とにかく語ることは覚悟しろっていうのが伝わってきたですね。
だから、
まあ、僕コミュニケーションしてたから言うと
覚悟するっていうのは非言語と言語が一致するっていう風に
僕は思っちゃうんですけど。
だからやっぱある程度、なんて言うんですかね、
AIの時代っていうのも重要なんだけど、
ある程度、覚悟して動くっていうのが重要ですよっていうのは
なんかメッセージだったのかなって気がしますけどね。
まあいずれにしても、覚悟することを鍛える、
それからあと心を鍛えるとか、
そういう言葉が随分来てた人たちの心を掴んだことは事実ですね。
だから別の回ではね、あれがあったんですよ、
人間学。
人間学のとこも面白い話がたくさん満載でした。
つまり、そこではAIと向き合うっていうか、
ここに人の温度差があるんですけど、
向き合うっていう一つの対立構図で捉えるのか、
あるいはAIと溶け合うって表現してた人見たけど、
溶け合うのか、
これは両方ともそれぞれ違う考え方の系統があえて分けるとね。
つまり向き合うのか、もうね、是なんですよ、AIは当然ながら。
これは起こることなんだからね。
だから向き合うのか、それとも溶け合うのかって、
この2つの軸で考える人はいるんだけど、
ただその中で結局いずれをするにしてもですね、
人間力を高めることが重要だと。
っていう論法を張られるセッションがあって、
これは面白かったですね。
人間力の向上
田中 愼一
ただ人間力ってじゃあ何?って言ったときに、
これは人それぞれが考えなきゃいけないことなんですけど、
なんか人間力で片付けちゃってる嫌いがあるんで、
人間力で片付けないでくださいって言いたかったんだけど、
人間力じゃあ何なのかって言ったときに、
例えば心っていうものを人間は持ってるのであれば、
それを心を鍛えるとかね。
これは大阿闍梨が言ってたことだけど、
あるいは覚悟するってのもある意味人間力の一つなのかとか、
そこをもう少しね、やっぱり。
ただ人間力を鍛えるってのは今後ちょっと考えていく意味ではいいのかなと。
人間って何?って話になって、
そこでどういう形でAIとパートナーシップを組んでいけるのか、
あるいはAIと向き合っていけるのかっていう、
この選択肢が増えるんであれば面白いかなっていう感じですかね。
いずれにしても今回は本当に面白かったですね。
やっぱりAIっていうのはあらゆるところで、
これも一つの変化なのかなと。
今まで不真面目だった僕が真面目な学生になったっていうね。
はい、ってことです。
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