田中 愼一
両方そうなんですけど、若手の方は若手で、
怖気ずにどんどんどんどん自分の意見を言うべきだし、
上の方の人間は基本的にはそれを受け入れていくっていう姿勢を考えないと、
あまりにも上下関係での対話に慣れちゃってるから、
まず自分を落としていくっていう、
どっちかというとまずマネジメントが変わらなきゃダメですよ。
そうですね。
社員やスタッフはマネジメントの対話が変われば、
下もついてくると思うんですよね。
その平等な対話っていうのをどうやっぱり組織の中でやっていくかっていうのは、
働き方改革のエンパワーメントっていうことから考えてるには、
すごく重要な要素だと思いますね。
中川 浩孝
それ、私もう一つ思ったのがあって、さっきエンゲージメントみたいな話があったんですけど、
同じ場所にいた方がエンゲージメントが高まるっていうのは、
もちろん私も人間ですから理解はするんですけれども、
そこに本音で話してるかどうかっていうのがもう一つ関係してるような気がするんですよね。
私、アメリカの会社でしか働いてないからあまり比べられないんですけど、
やっぱり対話というか、ディスカッションでもそうですし、
いろんな場でそうなんですけど、みんな自分の意見を置くすることなく言うし、
それが全員の意見と違ったとしても、やっぱり述べる人が多いと思うんですね、そういうのを。
私の勝手な推測ですよ、日本の企業だとやっぱりそういうのが言いづらい、
雰囲気として言いづらいとか、そこの場で本当は言いたいけれども言えなかったので、
後で部長のところの部屋に行って、例えば言うとか、わからないですけど、
あとは会社以外の飲みニケーションでするとか、
会社の中で本来起こるべき会話がもしかしたら全部起こってないから、
それ以外の場で必要なんじゃないかっていうのを私は勝手に想像したりしてみたんですけど、どうですか?
田中 愼一
昔はそうだったんですね、確かに。
昔は飲みニケーションとか言って、本音は飲みながらやろうぜっていうのがあって、
僕なんか入社した時っていうのは結構飲み会っていうのが随分あって、
さすがに僕の世代では社員旅行っていうのはあんまりなかったんですけどね。
でも飲み会は結構あって、そこでバランスを取ってるっていう。
だから組織の中での対話と、いわゆる飲み会なんかの対話。
ところが今はっきり言うと若手の方は飲み会望みませんよね。
中川 浩孝
そうですよね。
田中 愼一
酒飲まなくなった。
飲み会も夜遅いの嫌ですっていう形で。
だからそれはそれで一つの僕はスタイルが変わってきてるっていうことで、僕はいいと思うんですけども、
そうなるとやっぱりどっかで本音ベースで話せるっていうか、そういう場っていうのがどんどん少なくなってきてるんですね。
ましてやリモートになったらもっとそれが広がっちゃうわけですよ。
で、やっぱり飲み会なんかがなんで機能してたかっていうと、飲み会っていうのは立て前じゃなくて本音で話すところなんですね。
で、本音で話してると実は非言語がくっついてくるんです。
だから間違いなく飲んでたらこいつ本気に言ってるなっていうふうにお互いが本気で本音で話してるんだっていうのがわかるんだけども、
これがだから組織の中に入るとそこが本音で話さなくなるから、そうすると本音で話さないとそれ本音じゃねってわかるんですよ、非言語で。
間違いなく非言語って本当に心で思ったことが素直にそのまま表に出てくるんです。
声のトーンとか目つきとかこういう手振りから、表情から全てが出てきちゃうんですよ、本音じゃないと。
っていうのが非常にあるのと、それから組織でやっぱり横行している対話っていうのは報告なんですね。
高木 恵子
そうですね。
田中 愼一
報告でしかなくて対話じゃないんですよ。
だからいろいろ僕なんかセッションでやってると、そこがクリアに分かれてない人が多くて、報告では簡単になるべき余計なことを言わずに直接的に話すってことを求められますから、
対話なんかとてもじゃないけど必要、効率が悪いって言われてしまいますなっていう意見が来ちゃうわけですよね。
だからやっぱり基本的には会社の中でのコミュニケーションっていうのはやっぱり報告っていうみたいなものが非常に強くて、
対話というところの部分がなかなかできてないなって気はしますけどね。
これはどうかな。僕も外資系に長年いるけども、
日米で、日米っていうかグローバルと日本で国内で大きな違いっていうのはあるのかしら。どうですか、ヒロちゃんのところで。
中川 浩孝
何ですかね。逆に私たちはちょっと先を行き過ぎてる部分があると思うんですけど、私たちの場合は報告に関してはもうミーティングをしないと基本的には。
ビデオで録画してそれを送ってください。そうすれば見る側も好きなときに見れるし、好きな速度で見れる。
会話とか対話とかディスカッションとかブレインストーミングみたいなものはもちろんオンラインの会議でやりますと。
あるいは重要であれば実際に会ってやりましょうっていうふうになっているので、そこは逆に言えばだからミーティングとかいうか、
せっかく例えば3人とか5人とかっていう人を集めてやるわけですから、その時間はみんなの時間を使っているっていう意識がやっぱりすごく高まるので、
その時はみんながいないとできないことをしましょうっていう。つまりディスカッションとか何かディスカッションをするとか、
そういう場でしかミーティングはもうしないっていうふうに基本的にはなっています。
田中 愼一
なるほどね。
そうすると新しいワークスタイルっていうことを考えたときに、より組織内での対話を広めろって話になってるわけですかね。
その場合の対話ってのは明確に縦構造の上下関係の対話じゃなくて、もともと上下関係の対話っていうのはなくて、
それは報告と指示という指示報告っていうところで対話にはなってないんですよ。
そういう逆に言うと対話っていうものを増やしていくっていうような環境を作っていくっていう、
そういう対話に対する認識っていうのをもう少し持ってもらうっていうのが一つやっぱり、
組織の一人一人をエンパワーするっていう意味では重要なんでしょうね。
中川 浩孝
それは大切ですね。
もう一つさっきの話で考えていたのが、
結局、飲みニケーションだったものがなくなって、
中川 浩孝
そういうやっぱりいろんな人たち、いろんな方向の人たちに対してみんなが幸せになる。
それこそさっきまさに田中さんが言っていたように、全員が多分元気にならないといけないので、
一部の人が元気になるのではよくないので、今まで見ていなかった人たちの元気さ、
元気をどういうふうに取り戻せるのかっていうところまで考えると、
やっぱりリモートワークもOKにするっていうことがすごく重要になってくるんだと思います。
田中 愼一
いいと思いますね。僕もそう思います。大賛成、ヒロちゃんの。
なぜかというとエンパワーメントのやり方がもっと多様化してるんですよね。
昔はね、司馬遼太郎でよかったんですよ。
昔は飲み会でよかったんですよ。
でも結局今は人それぞれの価値観が多様化する中で、
エンパワーされるものっていうものがみんなそれぞれ違うんで、
だからそういう意味で言うと、そういう選択肢がある、
自分をエンパワーするための選択肢がある仕組みっていうのがやっぱり一番重要で、
そっちの方向に働き方っていうのは新しいライフスタイルっていうか、
ワークスタイルっていうのはいくんじゃないかなって気はしますね。
そうすると企業からすると、とにかく主軸はエンパワーするってことを一人一人をですよ。
一部の人間だけじゃなくて一人一人エンパワーするってことを主軸に置きながら、
多様なエンパワーメントの選択肢っていうんですか、
っていうのを提供する場を作っていくってこんな感じなんですよね。
中川 浩孝
多分そうだと思うんですよね。
田中 愼一
で、あとはやっぱり組織の中での対話という新たな対話に対するコンセプト、
やっぱり平行な対面、対等なディスカッションというか対話っていうものを、
もっとやっぱり増やしていくっていうのが重要なんでしょうね。
中川 浩孝
本音で話せる機会っていうものですかね。
田中 愼一
そういう意味ではやっぱりマネジメントの人たちが降りていかなきゃいけないんですよ。
自ら平等、対等な対話っていうのをどんどん仕掛けていく。
そういうのがやはりこれからもっともっと重要になっていくんじゃないかなって気がしますね。
だからマネジメントの方々トップも含めてですけども、
やっぱり対話する能力っていうのかな。
高めていくっていうのがこれからのビジネスリーダーの必須、
絶対的に必要な条件。
対話力のないリーダーは去れっていう時代。
やっぱり対話で人に動いてもらうっていう能力はこれからすごく重要になってくると思うんですね。
中川 浩孝
そうですね。
そういう意味ではもう一つあったのは、
そういうのがリモートで働く人とか出てきてバラバラになってくると、
じゃあなんでこの会社で働く意味があるんだろうとか、
この会社でいる必要はどこにあるんだろうとかっていうのが出てくると思うので、
そこは例えば会社のメッセージであるとか、
パーポスみたいなものがすごくはっきりしていて、
この会社で働くために別にどこで働くのは関係なくて、
それを達成するために私はこの会社で働いているから、
それはどこで働こうとどういう形で関わることになったとしても、
それを達成するためにこの会社で働いているっていうやりがいみたいなものを
すごく強く感じられるようにしないといけないのかなっていうのも一緒にありますね。
田中 愼一
そうですね。そうなると結局はもっと言い方を変えると、
組織の対話力っていうんですかね。
組織が社員も含めてあらゆるステークホルダーとの
エンゲージメントを強められるような対話をどんどん仕掛けていくっていう、
田中 愼一
そういう対話力、組織の対話力っていうのはこれからますます。
その組織の対話力は極端に言うと、
一人一人のマネジメントの人たちの対話力の相対になりますから。
単にCEOだけじゃなくて、あらゆるところで対話を仕掛けていく、
対等な対話をトップマネジメントが仕掛けていくっていう
努力をしてもらわないといけないんで、
ただで忙しいマネジメントの人たちなんだけども、
さらにそういうところにも自分のエネルギーをやっていくっていうことが
重要になってくるんだろうと思いますからね。
やっぱり自分がエンゲージメントが高いっていうのは
やっぱり自分のいる場所があるってことですよね。
組織の中でちゃんとした自分の居場所が。
居場所がなくなった瞬間に、居場所が感じられなくなった瞬間に、
人間はやっぱり非常に不安があり、
さっき言ったマイナスになってきますから。
だから今そういう人が増えてきていくと、
また一方では事実なんじゃないかなと思いますね。
中川 浩孝
確かにそうですね。
そういう意味では 1 on 1 とか、
1 on 1 みたいな機会が大切なのかなっていうのはあるんですよね。
オンラインで、リモートで働く場合は。
田中 愼一
そうですね。1 on 1 が重要だということと、
でも単によくあるのが、タウンホールミーティングを開いてるっていうね。
タウンホールミーティングを開けば、これでもうエンゲージメントは大丈夫だって
思ってるトップが結構いるんですけど。
あくまでそれは単なるチャンネルであって、
タウンホールはそこで何を語るか、
何をそこで対話するかっていうのが鍵なんですよ。
中川 浩孝
くだらない話聞かされるために仕事を、
本当はこういう仕事をしようと思ってたのに、
くだらない話を聞いた。
田中 愼一
逆にマイナスになっちゃう。
だから仕組みで入ると僕間違えると思うんですよね。
中川 浩孝
もうその通りですね。
リモートワークとかハイブリッドワークは何のためにこれをやるのかっていうのを
まず最初にすごく考えないといけないんですよね。
とりあえず入れてみようではなくて、
もちろんコロナの時はしょうがなくて入れた部分もありますけれども、
今後やっぱり導入していく場合には、
これがなぜ必要なのか、これが誰をハッピーにするのかとか、
そういうのをすごいちゃんと考えて。
田中 愼一
だからやっぱりキーワードは僕はエンパワーメントだと思ってて、
一人一人をどうまんべんなくエンパワーしていくのか。
そのやり方が今は単純じゃもうなくて、
いろいろな選択肢があるわけで、
そのいろいろな選択肢を提供できるようなワークスタイルっていうんですか。
だからやっぱり一人一人がエンパワーされて、
一人一人が元気になって、
一人一人がプライドを持って仕事をする。
こういうのを可能にするようなエンパワーメントっていうものを与えていく必要があって、
僕のコミュニケーションという視点から言うと、
やはり対話という組織の中でおけるその対話というものを、
やっぱり一つ、なんていうのかな、
重要視するっていうんですか。
やっぱり一人一人が対話力が上がればですね、
やっぱりそこあたりってのは、これは別にマネジメント人たちだけじゃなく、
一般の社員の人たちもそれぞれが対話力を上げることによって、
より全体としてのエンパワーメントは大きくなっていくんじゃないかと思う。
だから対話ですね。
コミュニケーションからの視点で、
新しいワークスタイルって何なのかっていったときに、
やっぱり基本はエンパワーメント。
エンパワーメントするのは対話しかありませんよと。
いわゆる対等な対話ですね。
それというのがやっぱり、
昔福沢諭吉が、天は人の上に人を作らずとかね、
人の下に人を作らずって言ってたけど、
あれですよ。
要は対等な対話。
これをどういろんな形で実現するかって感じですかね。