2025-10-18 30:47

#119 自民党総裁選

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自民党総裁選は高市氏の勝利に終わりました。その感想戦。

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仕事でコミュニケーションを扱う 3 人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、コミュニケーションとは何か?を一緒に考えていくポッドキャストです。

出演者🎙️

田中 愼一 (Blog)

高木 恵子 (Facebook / LinkedIn)

中川 浩孝(note)

ご意見・ご感想、3 人に話してほしいトピック、3 人へのご質問などありましたら、以下のフォームからお送りください。https://forms.gle/ZGKtUCBn3m25Nr6J6

サマリー

自民党総裁選を通じて、高市早苗氏が初の女性総理大臣になる可能性が話題になっていますが、その報道はあまり盛り上がっていない現状について議論が交わされています。また、政治における期待値管理の重要性が指摘されています。自民党総裁選においては、高市氏の期待値と麻生太郎氏の影響が重要なテーマとして浮かび上がります。議論では、党内の派閥や若者の支持状況、新たなビジネスと国民の不安についても触れられています。自民党総裁選において、高市陣営と小泉氏の戦略の違いが浮き彫りになり、特にSNSやコミュニケーションの重要性が強調されています。また、次期リーダーに対する期待が高まる中で、日本政治における新たな展望が示されています。

高市早苗氏のビジョン
中川 浩孝
コミュニケーション力を究めるゴールデン・トライアングル。 仕事でコミュニケーションを扱う3人が、これまでの経験や最新の話題を語りながら、 コミュニケーションとは何かを一緒に考えていくポッドキャストです。
田中 愼一
皆さん、こんにちは。コミュニケーションを極めると自分が見えてくる、世界が見えてくる。 コミュニケーションの世界に携わって40年以上、コミュニケーションが命。
シン・田中こと田中愼一です。よろしくお願いします。
高木 恵子
SEからPR、コミュニケーション業界に転職して約30年、高木 恵子です。
中川 浩孝
外資系企業でマーケティングを経験してきた、アメリカ在住、中川 浩孝です。
今日、田中さん、ちょっと低調じゃないですか。大丈夫ですか?
高木 恵子
そう、元気ないですよね。声が元気ない。
田中 愼一
昨日か何か、いろいろ口先だけでやってるんじゃないかというような指摘をいただきまして。
高木 恵子
そんなこと言われたんですか?
田中 愼一
少し、少しこうちょっとね、ちょっと慎み深く語ってみようかなと思って。
高木 恵子
あらららら、そんなことないですよ。
田中 愼一
今それをですね、まさに今決め言葉ありますよね、一番初めの冒頭の。
高木 恵子
はい。
田中 愼一
それはちょっと意識してね、言ったんですよ。
やっぱり即非言語に出ますね。
高木 恵子
出ますね。出ますね。
田中 愼一
やっぱりあのね、心を決めるとね、心の在り方を決めると、非言語がすぐ出てくるんですよ。
だからさっき僕の言ったね、タタタタってこうね、コミュニケーションを極めると自分が見えてくるっていうところをですね、
ちょっと落ち着きムードでね、ちょっとやってみたら、慣れぬことはやらぬことであってですね、即バレるという。
高木 恵子
落ち着きよりも、なんか気落ちしてるんじゃないかっていう。
田中 愼一
そっちに逆にね。
だからこっちはね、落ち着きっていうのを示そうと思ってるのに、周りはね、気落ちしてるって受け取っちゃう。
これがね、コミュニケーションの難しさなんですよ。
高木 恵子
本当ですよね。
田中 愼一
で、あと非言語がね、やっぱり前から言ったように70%近く占めちゃうんで、
非言語をね、コントロールするっていうのは、これはね、至難の技ですね、何年かかっても。
高木 恵子
確かに。
田中 愼一
だから皆さん、ちょっと非言語、気を付けてください。
本当に。
だってマネージの仕方さえも明確じゃないんですから。
唯一僕が言えるのは、経験上言えるのは、心を操作すると、要するに思い込みをしっかりとね、持つと、
あるいはなりきると、あるいは覚悟すると、その非言語が出てくる。
っていうのは、これは経験上出てるんだけど、それ以外の手法っていうのはよくわかんないんですよ。
言葉は簡単じゃないですか。
考えて、これは言わない、これは言ったほうがいいだろうっていうね、
頭で考えてコントロールできる言葉と、頭でいくら考えてもコントロールできない非言語っていうのは、
これはもう全然レベルが違うんでね、非言語、
非言語をよくね、意識しないと人間は幸せになれない。
というぐらいまで、すいません、なんかそっちに話が向いちゃったんだけど。
やっぱり高市さんですよね、今回。
少し語るっていう意味で。
僕が今回の高市さんの選挙というか、実際の立候補から、総理への立候補から、総裁立候補か、
そこの総裁になるまでの道筋を見てると、何か一つあれと思ったことがあるのは、
これ、初の女性総理大臣の可能性があるわけですよね。
高木 恵子
そうそうそう。
田中 愼一
で、実は本来だったら多分ね、もっと騒がれてもいいはずなんですよ。
要するに、選挙戦っていうか、自民党内のね、総選挙っていうか、
フルスペックっていうことで、党員の方々も投票する形になって、議員だけじゃなくて。
それをやってる中で、一連の2週間ぐらいにわたる選挙戦がありましたよね。
それ見てるとね、これ僕の気のせいかどうかわかんないんだけど、
日本での報道を見てると、
女性初っていうような騒ぎ方。一旦総裁になって、
可能性が大きく、総理大臣として女性初というのがなる段階においても、あまり騒がれてないんですよね。
これがね、なんでなんだろうなっていう。
普通はですね、結構日本初の女性総理大臣が誕生。少なくとも総裁に決まったとき。
総裁決まってないときはまだね、そこはまだそれほどフォーカス当たらないけど、
総裁決まってから、これはもしかしたら女性初だぞーって。
初の女性総理大臣だろっていうのが、あんまり今マスコミに騒がれてないじゃないですか。
どうですか皆さん。
中川 浩孝
いやそうですよね本当に。
田中 愼一
なんか普通だったらね、もっと騒いでてもおかしくなくて、
なんでそこがあんまり騒がれないのかなっていうのがあって。
で、なんなんでしょうね。
高木 恵子
あえてあんまり女性発っていうのをマスコミは言わないのかなっていうのを逆に私はすごい感じたんですけどね。
田中 愼一
でも結構、例えば日本の話じゃないけど、オバマがなるときなんかも黒人初かそれとも女性初かどっちだっていうんで、
クリントンとオバマが、どっちが先だっていうような書き方とか報道というか捉え方、あるいは騒ぎ方。
周りがね、あのときはね騒いでたり。
小池東京都知事がね、一瞬天下とるんじゃないかっていうのが数年前ありましたよね。
あのときも女性初っていうのが随分もてはやされていて。
なんかだから今回それに比べるとね、もちろんある程度あんだけどあんまり騒がないなっていうのが僕の期待とはちょっと違ったんで。
期待値の管理
田中 愼一
なんでかって。
高木 恵子
やっぱりこの数年でもうダイバーシティっていうか、ここら辺乗ってすぐ叩かれるから、
メディアはもうあんまりそこのなんかワードを強調しなくなったんじゃないかなってすごい思うんですけどね。
田中 愼一
なるほどね。
まあそれは一つあるんでしょうね。ダイバーシティに対する受け入れがより進んだってことなのかもしれないですね。
高木 恵子
それを何かあえてそういう言い方で発信してっちゃうと、やっぱりそこをまたつつく人たちがすごい昔に比べるともっと増えたから。
田中 愼一
そうでしょうね。それはね、僕がある程度関係したことで、民主党が政権交代2009年8月にやったわけですよ。
圧倒的な単独過半数取っちゃって、308議席ぐらいだったかな。
そのときにですね、とてつもない期待感が上がってきたんですね。
本来、民主党としてあそこは何をすべきだったかっていうと、これはいろんな人にも話したんだけども、期待値を下げろっていう発信をしないとダメだと。
とにかく期待値が最大の敵になるよって、これからっていう話をずいぶんしたことがあるんですけど。
ところが結局、例えばあの当時の総理大臣の方が、沖縄での基地問題で、どこに米軍の基地を置くかって言ったときに、
最低でも県外、つまり沖縄県外っていうことを言って、期待値を一挙にさらに上げちゃったんですよね。
ただでさえ、圧倒的な大勝利ですから、単独過半数308議席っていったら。
その上にさらに煽って期待値を上げたもんだから、数値的に期待値を何パーセントって出すのはなかなか難しいんですけども、
一挙に感覚的に90パーぐらいの期待値が上がっちゃって、支持率がドカーンと上がっちゃったって感じで。
結局それが全部ブーメラン効果になって、民主党がガタ、そこからボロボロに批判されて、
期待に応えられないからどんどんレピテーションが下がっていったっていうのはあったんで。
その後、もう一つ面白い事象があったのが、第2回目の安倍政権になったときに、期待値がすごい低かったんですよ。安倍さんに対する。
第1次安倍内閣のときはすごかったんだけど、2回目はものすごく期待値が低くて。
ところがですね、その期待値が低かったことがこうそうして、要するに全てその後やることが期待値を超えてるんですよ。
だから、別にこれ選挙だけじゃないんですけども、期待値をコントロールするっていうのは非常に重要なことで、
だいたい人間の関係性が壊れるっていうのは、お互いの期待値がレベルが違ってて、相手に対する期待値が高すぎて、
相手がそれを達成できなくて相手と不仲になるか。
自分に期待されてる期待値が高すぎて、それに応えられなくて相手に不評価を買うか。
だいたいその期待値のコントロールをマネージしないとダメなんですね。
そういうことから見てると、今回の高市さんの場合は非常にいい出発かなと思ってて。
つまり女性初の総理大臣、総理大臣って騒がれてないだけ、もっとクールに世論は見てるような気がするんですよ、高市さんに対してより。
だからこれから高市さんが国民が思ってる期待よりもエクシードする、つまり期待値、Exceeded Expectationという表現があるんですけども、
期待値を少しでも超えるような言動をしていくと多分支持率上がっていくんですよね。
メディアの報道傾向
田中 愼一
だから期待値は今最初に抑えておいた方がいいという戦略から言うと、今のところの高市さんの発信は穏やかですよね。
ただ面白いのはたまに選挙戦の時に鹿の話しましたよね。
あれで一挙に支持率が高まったんですよね。
SNSとか党内の党員クラスに影響があったみたいで、本音を語ったという風に受け取られたんですよ。
高市さんらしいという風な受け取り方。
特にああいう本音を語るとSNSが喜ぶんですよね。
そういう意味で、今のところなかなかこれからどういう展開になっていくのかなっていうのが興味津々ですね。
そんな感じなのかな。
どうですか、ヒロさん。外から見てて、アメリカから見てて。
あんまり報道も少なかったのかな。
中川 浩孝
私は日本人だから気にしてましたけど、多分そんなに大きく報道されてないですよね。
いつものことながら。
トランプさんもうすぐ日本に来るっていう話があったりするので、
その時に一応アジア行ったよねっていう中で、もちろんその話は出てくると思いますけれども、
それ以外はあんまり、アメリカ人は基本的にアメリカの外のことはあんまり興味ないんです。
田中 愼一
基本的にそうですね。
中川 浩孝
なのであんまり知られていない。
田中 愼一
ロイターとか通信会社で英文で出た表記ではやっぱり女性初というのが表にあるので、
その次に何が来るのかなと思ったら、政策じゃなくて、
日本をやった先ほど慶豪さんが言ったように、ダイバーシティの進捗してきてるんだって現れであるんで、
それが2つ目に来ちゃうんですよね。
で、3作目に政策というと、どっちかというとライトウィングかっていう。
中川 浩孝
そうですね。
それは世界的傾向としてみたいな感じの一連の流れとして出てきますね。
田中 愼一
流れとしてね。
だからこれから高市現象というものが起こるのかどうかわかりませんけども、
僕は今だから期待値っていうことに焦点があって、
高市早苗と期待値
田中 愼一
どういうことを今高市さんに期待してるのか。
本当にそれほど期待値は高くないであるならば、たぶんこれは高市さんにとっては有利かなと。
ただ期待値が変に高いとね、
たぶんそこで足つまずくっていう危険もあるんで、
だからそこあたりが一つの見どころじゃないかなって気がしますね。
そういう意味で一つですかね、高市さん。他に何かありますかね、高市さんを分析すると。
高木 恵子
いやでもなんか全然、私はもう麻生さんの存在がこんなに最初から見えちゃってるのがもう嫌で嫌で。
田中 愼一
でもね、たぶんね、弱点は、高市さんの弱点っていうのは、一つは麻生さんですよ。
麻生さんが唯一の派閥と言われている。
高木 恵子
そうですよ。
田中 愼一
仕切ったというのは、報道を見ればもうわかりますよね、この数日の。
高木 恵子
だって俺が勝たせたって感じじゃないですか。
田中 愼一
勝たせたっていうのが、報道を見てるとどんどん伝わってくるんですよ、国民に。
あれが今一つ、ある意味最大の弱点に近いでしょうね。
高木 恵子
でも実際はほんとそれで勝ったわけじゃないですか、結局。
田中 愼一
まあね。
高木 恵子
票の作り方って、なるほどなって私も今回もまたさらに思ったけど。
田中 愼一
あの恩を得るために小林でね。
高木 恵子
ほんとですよ。
田中 愼一
これに票を少し、第一選目はね、分けてあげて、で第二選目はこっちに投票するようにして。
高木 恵子
そう、なんかもう。
田中 愼一
でそれをさ、またあのマスコミが細かく解説するんですよね。
高木 恵子
そう、そうなの。
田中 愼一
で、解説するアナウンサーも得意げに解説するでしょ。
だから、ひろさん、こっちのバラエティとかワイドショーとか見てないだろうけど。
もうね、アナウンサーがもう得意げにこう、麻生さんのね、手口をこうね、細めにやって、強かだ強かだって、こうやるわけですよ。
だから国民それ見てるもんだから、麻生さんの強かだったっていうのが具体的にイメージできた。
そうするとさっき言った、けいこさんが言ってた、麻生さんが陰で全部俺が作った、しかも唯一自民党に存在する派閥のドンがって。
で彼の写真がたくさん出てくるわけですよ。
麻生さんがそういう報道っていうのをどう捉えてるのかわかんないですよ。喜んでるのかもしれないし、やっぱりね、いやまずいかなと思ってるのかどっちかわかりませんが。
でもあの報道は高市さんにとってはやっぱり非常に、今度は期待値との逆、偏見で見られる。
つまり、高市さんに対する期待じゃなくて、高市さんがもともと背後に持っている風景っていうものが黒く、麻生色に塗り替えられつつあるっていうのは間違いないですね。
中川 浩孝
確かにそうですね。
田中 愼一
あれはね、やっぱり麻生色でしょうね。
高木 恵子
そうですよね。
あと萩生田さんを閣僚に入れたっていうのも。
田中 愼一
そうそうね。あれも基本的になるでしょうね。
そうすると今多分国民の期待値っていうのは、やっぱり自民党を革新するっていうね。生まれ変わるっていうのが。
まだ期待してる人はいると思いますけど、今塗られてしまった風景ね、麻生色の風景。
それから旧安倍派のね、金銭まみれといっては怒られちゃうな。
高木 恵子
そこがだってグレーで、そもそもの自民党の不信感ってそこから始まってるのに。
田中 愼一
それを使って勝ったかって言われる。
高木 恵子
だからちょっともう私は、私の中でも本当自民党ないなって。
中川 浩孝
でもそれ言ったら今若者っていうか若い世代から全く支持をされてないわけじゃないですか、基本的には。
そこが今回また公明党と組んでそのままやっていくのか、もっと右寄りの若者から若い人からも支持されている、もっと右寄りでいくのかっていうのはちょっと興味深くて。
自民党の変革と支持層
中川 浩孝
それこそ自民党が変わるかどうかというか。
良い意味か悪い意味かわからないですけれども、もっとまた右に寄るっていう風になったら、もしかしたらそれが新しい自民党なのかもしれないなって、外からはそう見えてます。
田中 愼一
そう見えますよね。企業の論理から言うと、もっと右に行ったほうがいいんですよ。
そこで差別化したほうが、たぶん穏健、いわゆる中道的なほうにシフトするよりも、たぶん高市さんのイメージからして、
それから今、ひろさんが言った若手の動き、支持っていうのが、本音ベースの話をしてほしいってみんな思ってるんで。
そんな建前主義をばっかり言われても困るよって、本音を言ってくれって、本音でやるやつに票をあげるぞっていうような傾向を見ると、右に寄っちゃったほうが、
ただそのときに何が起こるかっていうと、野党側でその反対の作用が起こるんで。
だからそれはそれでいいんだと思いますけどね。
どっち行くかですね。右なのか中道行くか。これ面白いかもしれない。
中川 浩孝
そこはね、面白いですね。そういう意味では、女性なんだけど保守的っていう、本来だったら、今までだったら保守と女性っていうのはどっちかっていうとそぐわなくて、
そこに女性が来たことによって若干マイルドに見えるっていう感じが、私はすごくうまくやってるのかなっていう気がしたりはするんですよね。
田中 愼一
まあね、でも僕は、ひろさんは高市さんの鹿発言のシーンって見ました?
中川 浩孝
その実物というか、その映像は見てないです。ただ記事で見ただけですね。
田中 愼一
記事でね。あれはね、僕にも刺さりましたよ。
僕にも刺さりましたよ。これね、今国民が結構考えてるのが、
やっぱり、さっきちょっと議論した異質なものとの接点っていうことで、今、新たな体験を日本国民してるんですよ。
いろいろなルートで。これはもう、ビジネスの世界に行けばグローバライゼーションは基本で、
グローバライゼーションっていうのはこっちから出てくるだけの話じゃなくて、向こうからも入ってくるんですよ。
高木 恵子
受け入れもね。
田中 愼一
ビジネスの世界もそういう世界で、どんどんそういう新たなビジネスが日本に流入するし、日本のビジネスも海外に行くって、こういう時代ですね。
それから一般庶民の、我々の庶民の生活の中でも、もう明らかに日本人じゃとは異質の人たちっていうのが、
どんどん日々の日常生活の中で広がっている。
で、しかも報道もですね、そこに焦点を合わせてどんどんですね、
あっちこっちの観光の地で、いろんな問題が起こっているとか、あるいはもう人が一人だかりで富士山も見えないとか、
なんかいろいろなコンビニの前がね、もうこれもう仕事ができないじゃないかと思うような、あっちこっちで今起こっているわけですよね。
それをまたマスコミは好んで報道し、
そういうのが入っていくと、あの鹿の話っていうのはですね、結構響くんですね。
多分僕が何であれに刺さったかというと、僕自身も多分そういうことに対する懸念が、
多分心の中でやっぱり醸成されているような、ある意味本音的な自分っていうんですか、
どっちかというと、我々の仕事とかそういう場では、どっちかというと建前主義っていうのが基本はですね、
やっぱり中心になって、やっぱり建前を行って、それからこう話を進めていくっていうのが重要って、これまだ重要なんですけど、
もう一方の人間が持っている本音のところっていうのは、これはもっと結構ですね、人間の心を動かしちゃって、
そうなると、そういう異質なものとの接点がどんどん増える中で、このままで大丈夫なのかって考える人と、
これはチャンスだって考える人が分かれてくると思うんですね。
ただ、今圧倒的に僕の印象で言うと、どっちかというと不安を持つ人の方が増えてるんじゃないかなっていう感覚があるんで、
異質なものとの接点
田中 愼一
そういう人から言うと、高市さんの鹿の発言っていうのは結構、なるほど、異質なもの、ルールを守らないもの、そこに対して、
やっぱりしっかりやっていかなきゃダメなんだっていうのは、そうだよなーって一部自分の不安の心に対してアピーリングだなーって、こんな感じでしたけどね。
皆さんどうでしたか、そこは。
高木 恵子
私は別にそれは、高市さんが、実はこういう人なんだなっていうのが見えたっていう感じで、そこがいいとか悪いとかっていう感じ方は、私は実はなかった。
田中 愼一
僕自身も別にそれによって高市さん支持になったわけでもなくて、
彼女の言ったことがグサッと来たってことは、結構な人があれをグサッと来てる人が多いんだろうなっていうふうに想像したわけですけどね。
だから結構異質なものって、前もこの場で言ったけど、僕の場合はやっぱり人種差別っていうのを6歳から6年ぐらい受けたっていうのが非常に、
やっぱりトラウマというよりも原体験になってて。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
だからその異質というものに対しては、よほど気をつけて対応しないと、間違いますよね。
中川 浩孝
言い方というか、それって多分グラデーションだと思うんですけれど、
外国人がっていうのをつけるかどうかは別として、鹿をいじめてはいけないと。
野生動物をそういうことしてはいけないっていうことを、それを外国人がやっている。
だから外国人はダメだっていう論法になっちゃうといけないと思うんですけど、
それをやっているのが多くが外国人であるという事実はあるのだとは思うんですけれども、
だとしても、それはその個人の外国人の人の問題であったりするので、
それによって全員が被害を被るのは大変だとか、
それをつけて外国人全員がダメってことではないから。
高木 恵子
イコールにしちゃいけない。
中川 浩孝
全部そういう話、三段論法みたいな感じで話を進めるとおかしくなことになるんですけど、
別に多分高市さんはそういう意味で言ったわけでは私はないと思いますけれども、
そういう発言をしたわけではないと思うんですけど。
田中 愼一
僕の場合は、動物愛護のところから発信したとは思ってなくて、
やっぱり本音のベースがあって、
ただそれは誤解は生みやすい表現になるっていうか、
あれはだから誤解を生みやすいってことも事実ですよね。
高木 恵子
そうなんですよね。
田中 愼一
ただ誤解は生みやすいんだけども、
単に動物愛護の視点に立って鹿をいじめちゃいけないという以上の、
あそこにはメッセージが入っていて。
中川 浩孝
もちろん。
田中 愼一
それが逆に言うと、
プロの目から見ると危険なメッセージになる。
さっき言った、つまりそこの後に外国人ってついてきちゃうよね。
でも、基本的にはその本音の部分がちらっと見えたことが、
僕の心にも刺さったっていうのは、
多分いろいろな人たちにあれが刺さってると思うんだよね。
中川 浩孝
そうでしょうね。
田中 愼一
そうすると、刺さってるってことは、
最後のほうの外人に帰結しちゃうものが、
自民党総裁選の戦略
田中 愼一
いろいろな刺さった人にも入っていっちゃったってことだから。
中川 浩孝
いや、その通りだと思います。
田中 愼一
だからそれがね、基本的には危険なんですよ。
だから、コミュニケーションからすると、
ああいう発言しちゃいけませんよっていう話になってくるんだけど、
人々が心を動かされるかされないかっていうのはまた別問題で、
それはやっぱり彼女のちらっと見せた本音が、
多くの人をアピールしたってことは、これまた一つの事実だと思うんですね。
中川 浩孝
そうですね。
高木 恵子
対比が、対比が進次郎さんですもんね。
なかなか、結局最後はどんどん彼の支持率が下がっていった理由なのかもしれないけど、
そこの旨さ、旨さって素が出ない、素が出たからこそそこが目立っちゃったっていうか、
どっちにしてもそこがダメだったわけですもんね、進次郎さんはね。
田中 愼一
確かにね、おっしゃる通り、高市陣営の方が強かでしたね。
発信に関してはね、間違いなく。
やっぱり文春報が出て、文春ボーンってやって、ステマの話が出て、
で、あれで流れ変わりましたよね。
高木 恵子
そうなんですよね。
田中 愼一
選挙ってすごいスピードで流れが変わってきて、午前中と午後で変わっちゃうんですよね。
で、それを早く察知して次の手で発信して手を打たないと、どんどんどんどん引きずられていっちゃう。
これが数時間単位で起こっていくんですよね。
だからそれに対して高市陣営の方はしっかり一応固めた。
で、逆にクライシスですよね、小泉さんにとってはね。
クライシスに対応する手立てができなくて。
で、結局会見も見て自分が責任ですと言いながらも、あんまり責任取った感覚がないというか。
っていうふうに取る人がずいぶん多かった。
それからやっぱりあの人最後の方になって、SNSでカウントされてたみたいだけど、
何回原稿に目を落としたのか。
何時間で500回ぐらい落としてるんですよね。
高木 恵子
そう、でもちょっとなんか、あれもなんかね。
田中 愼一
あれももう完全に、高市は全然そんなことしてないのに、原稿なんか読んでるのかよっていう、
なんていうのかな、ある意味陣営が慎重になっちゃったかもしれないですね。
陣営が慎重になっちゃったがために、そこのなんていうのかな、
小泉さんって演技ができないんでしょうね、たぶんね。
親父さんみたいなすごい演技役者じゃないんじゃないかな。
高木 恵子
お兄さんは俳優だしね、なのに弟は。
田中 愼一
そうそう、上の2人はすごい役者ぞろいなのに、3番目はって感じなんですかね。
高木 恵子
でもそこがなんか実は、進次郎さんの売りだったのに、なんかちょっとそこは。
田中 愼一
良さが出なかったですね。
高木 恵子
そうそうそう、私もそう思いました。
まあでも、彼も若いし、今、逆に今やっちゃって、
彼が潰されなくてよかったかなっていうのはなんとなく私の個人的な本当に。
田中 愼一
客観的に見ると、今本当に火中の栗を拾うようなもんですよね。
高木 恵子
そうそう、だからここでなんか出ちゃってね、潰されるよりは、
まあ一回高市さんにやってもらってでもいいかななんて。
中川 浩孝
あと10年くらい何か修行したら変わるのかもしれません。
田中 愼一
今43歳ぐらいですよ。
高木 恵子
そうそう、40代前半かな。
中川 浩孝
44です。
田中 愼一
ちょうどいい感じですね。
高木 恵子
そうですよね。
田中 愼一
やっぱりですかね、小泉さんへの期待値ってのは相変わらず高いと考えていいんですか。
高木 恵子
と思います。
田中 愼一
まあね、通常ではコテンパンにやられてるけど。
高木 恵子
でもやっぱり全体的には、もうだって、次のリーダー誰って、
まあこれから出てくるかもしれないけど、今のところはいないですもんね。
田中 愼一
まあね、でも結構ね、
まあ日本の政治もこれから面白くなる。
そういういろんな目で、今語ったような目で見ていくと少し面白いかもしれないですね。
どっちにポジショニングを置くのか、立ち位置どう作るのか、自民党の。
与党にどういう影響力を与えるか。
高木 恵子
そうですよ、そこがどうなるか。
田中 愼一
まあいろいろありますね。
中川 浩孝
この続きは次回お送りします。お楽しみに。
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