2022-10-07 22:44

No.19「ずらす戦略」をざっくばらんに語る【ニッチから考える生き方2/4】

前回に引き続きニッチについて深めました。

メインは日本タンポポに学ぶニッチ戦略です。

ずらすということは逃げるのではなく工夫するということなので、一つのことにこだわらずに自分が輝けるところを見つける視野の広さも必要ですよね。

でも正直どこが自分のニッチかはわからないから努力はしないといけませんが・・・生きるって大変!

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【参考】

・植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし/稲垣栄洋(ちくまプリマ―新書)

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自分はここは頑張るんだってところを、何か決められるといいんだよね。
そうだね。
これがダメなら、これならいけるなっていう、この起点の聞かせ方。
臨機応変力みたいな、アイディア力とかっていうのも大切だし、
なんか考え尽くせそうなところがあって、やっぱ大切なことだよね。
競争っていうのはね。
そうだね。
みなさんこんにちは。今もあの日の生物部、しろです。
今もあの日の生物部、トヨです。
教育をざっくばらんに語るラジオ、略していくざく。
この番組は、教育最前線の2人が各々の経験をもとに、
教育にまとわるあれこれをゆるーくざっくばらんに語る番組です。
本日もどうぞお付き合いください。
前回は、ちくまプリマー新書の稲垣秀博さん、著書、
植物はなぜ動かないのか、弱くて強い植物の話から、
ずらすっていうことで、生物がナンバーワンになれる、
オンリーワンな場所を探してるんだよっていうことを話しましたね。
このずらした生物の居場所のことを、
生物学ではニッチっていうふうに呼びました。
ニッチっていうと、ビジネスの場とかでも結構使いますよね。
そうだね。
ニッチ市場とかニッチ戦略っていうふうに言われるんですけど、
これ、ビジネスで使われる場合のニッチって、
大きな市場と大きな市場の隙間の、
誰も狙ってないような小さな市場っていうところを狙っていこうみたいなイメージが。
まだ目がつけられてないところってことだよね。
そうそうそうそう。
っていうようなイメージが結構強い気がするんですけど、
もともとのニッチっていうのは、生物学でも違って、
寺院などのお寺とかの壁に設けられたくぼみのことなんですよ。
そこに装飾品をここに置いていくんだけど、
一つのそのくぼみ、ニッチには一つの装飾品しか置けないっていうことから、
生物学上の一つのニッチには一つの生物種しか生息できないっていう意味で使われるようになりました。
前回も言ってたけど、日本語では生態的地位っていうふうに訳されますよね。
それぞれの生物が自分だけのニッチっていうのを持っていて、
もちろんこのニッチは大きいニッチや小さいニッチっていうさまざまいるわけじゃないですか。
で、これらは重ならないようにやっぱりなってるよね。
ていうか、実際重なってしまったらどっちかがナンバーワンになれなければ生き残れないってことなんで。
そうだね。競争が発生して淘汰されての結果だよね。
03:00
そうだね。
この時間帯、この場所、この空間にこの生物がいるっていうのは、おそらくどっかで競争が生じての結果だよね。
そうだね。
っていう感じですね。
ニッチが重なった瞬間に競争が起こって生き残れなくなるっていうのは結構悲しいことだけどね。
まあね、そうだよね。
話し合いで解決できればいいんだけどね。
説中案を設けてね。
そうだね。
でも人間は話し合いができるし、お互い思考があるからさ。
でもお互いずらすって難しいか。
まあよっぽどの人格者っていうのかね、そういう人同士だったら何かこう。
そうだよね。
確かに。
わかんないけどそんな、ではどうかな。
譲り合いの精神が大切かも。
難しいね。
でもじゃあちょっと植物のニッチ戦略についてざっくり紹介していきたいと思います。
はい。
例えば森林の中でも森林の上の方と下の方では棲み分けてるし、
よくその辺で見る雑草でも道端に生えてる種と公園に生えてる種っていうのも違うじゃないですか。
しかも同じ道端でも道の脇か道のど真ん中かでも生えてる種って実は違うんだよね。
なので生えてる場所っていう空間がやっぱり若干ずれてるっていうのもあるし、
あとは同じ場所に生えていそうでもニッチっていうのは実は棲み分けていて、
ハルジオンとヒメジョーンって知ってますか。
ハルジオンだけ知ってる。
似てます。ほぼ一緒なんですけど。
花びらが細かいやつがブワーってあるかちょっと太めのやつがちょっと多めにあるかとか、
茎が空洞になってるか詰まってるかみたいなそういうちょっとした違いはあるんだけど、
多分見た目はほぼ一緒じゃないかな。
なるほどね。
なのでハルジオンとヒメジョーンっていうのがあるんだけど、
これもハルジオンは春に花を咲かせるんですよ。
でヒメジョーンはその後の初夏から秋にかけて咲く花を咲かせる。
丸かぶりしてるけどそうか時期が違うってことか。
そうそうそう。だから同じような種に見えてこういうふうに実は棲み分けてるってことだね。
だから時期で日地を分けるっていうのも、さっき昼と夜っていう話も前回か。
昼と夜っていう話もしたけど、季節によって分けるっていうのも一つだね。
いいね。こういう日地の分け方はとても平和的だと思うよ。
06:02
人間社会だと結構難しいよね。
じゃあ、俺は中3になった時の学力では戦えないから中1の時に戦おうみたいなそういう感じ。
難しいね。
でも高校入試は中3だしね。
そうだね。
確かにね。
夏モノブランドの服屋と冬モノブランドの服屋が同じ場所で時期を変えて売り出すみたいな。
実際は難しいよね。春モノブランドと冬モノブランド同じお店がやるしね。
そんな偏りのある店なんか存在しないよね。
そうだね。
意外とじゃあこれは実社会にはなかなか難しいかな。
だからあれじゃない?海水浴で海の家ってあるじゃん。
あれ夏はあれだけど、なんか冬でも有効活用してなんかできたら、
同じ場所でも時期ずらしてっていうのはできるよね。
確かに。それまた別の戦略じゃない?
フニッチずらしてることになるから。
ずらしてるっていうか使ってないからそこに入り込むっていうか。
なんかまた別だねちょっとね。
そうね。じゃああれじゃない?なんかあのハロウィンのイベントとかって、
例えばディズニーランドとかあるじゃないですか。
ハロウィンイベントをちょっと早めにやる遊園地が出てくる。
え?それ?
ないか。
ないんじゃない?
ないか。なかったね。
そうすれば一年中ハロウィンを楽しめるよみたいな。
今日はここ行って、この時期はここ行ってみたいな。
ハロウィンって10月の30何日だからハロウィンで、
それ以外ってコスプレ大会みたいになっちゃうよね。
そっか、確かに。
確かにそっか。全然違ったね。
そうね。
という感じですね。
この日地戦略の中で環境をちゃんと理解できてるかっていうのが、
結構生存に直結する例があるんですよ。
なんでこれをちょっと紹介したいんですけど、
日本には在来種の日本タンポポと外来種の西洋タンポポっていうのがいるんですよね。
もちろんこの中に例えば西洋タンポポとか関東タンポポ関西タンポポとか江戸タンポポとか色々あるんですけど、
今回は単純に在来か外来かで区別します。
日本タンポポっていうのは西洋タンポポが生息域を広げていて、
09:02
西洋タンポポは生息域が狭まって追いやられてるっていうふうに結構感じると思うんですけど、
わかんないか。
日本タンポポの数が減っていて、西洋タンポポの数が増えてるんですよ、実際。
でも日本…わかるわかる。
小学校の頃に在来のタンポポを探しに行ってくださいみたいな、
夏休みの自由研究っぽい宿題が出たんだよね。
それを友達と一緒に二人で探しに行って、朝からそいつん家に集合して、
いろんなところを自転車で巡って山とか行ったりして、
わ、ないね、全然ないじゃん、全部西洋タンポポじゃんっつって。
西洋タンポポってあれだよね、花の額だっけ?あれが開いてるんじゃなかったっけ?
そうそうそうそう。
閉じてるのが、額がビャーって出てるのがさ、
どっちだっけな、双方だよね。双方がどっちかあったね。
まあそれで区別できるんだけどさ、
全部なんか西洋タンポポの方で、
うわー全然ないわっつって、でもう夕方で日が沈むぐらいだったんだよね。
夏ぐらいに行ったからもう7時ぐらいまで駆け回ってたのよ、朝からずっと。
でもダメだっつって、その友達の家に帰って、
ダメ元で庭とかあるタンポポあるじゃんって、
あれちょっと調べてみようかっつったら、
そいつの家に生えてたタンポポが在来のタンポポだったのよ。
こんなとこあったのかよみたいな。
すごい。でもそれ奇跡だね、結構。
なんだったんだみたいな、午前中からずっと。
東大元暮らしってやつですね。
そうそうそうそう。あるわけないって思うじゃん。
家の近くに咲いてるようなものなんてって、
なんかどっかで固定概念があったんだよね。
っていうのを今ちょっと思い出しました。
あー確かに、面白いね。
でもそうなんですよ、
日本では日本タンポポが減っていて、
西洋タンポポがとにかく生息域を増やしているというのがあって、
実はこれこういうふうに感じるんだけど、
実際そうなんだけど、ニッチがそもそも違うんさ。
そうなんだ。
西洋タンポポっていうのは都市化したところに生えています。
日本タンポポっていうのは田園地帯や郊外に生息している。
がっつり田園地帯だったけど、磨けなかったな。
まあでもそれは多分時期的なものとかもあるね。
なので、今その日本タンポポが減って西洋タンポポが増えてるっていうのは、
単純に日本全体が都市化してるっていうことですよね。
まあ全てではないにしても。
12:01
それぞれの特徴についてちょっと話をしていくと、
西洋タンポポっていうのは種子が小さくて軽いんですよ。
なるほど、広がりやすいんだ。
そう、なので遠くまで飛んでいけるよね。
あと小さい種でいいってことはさ、
同じサイズの花から小さい種だったらたくさん作れるわけでしょ。
なので数も多く作ることができる。
なるほどね。
あとは日本タンポポっていうのは蜂とかアブによって受粉をしてもらう多色性なのに対して、
西洋タンポポっていうのは次色性なんですよ。
そうなんだ。
だから自分の召し上げと自分の召し上げで蜂に受精するっていうのができる。
なのでつまり西洋タンポポに関しては一株でもあれば種子を作ることができると。
だからちっちゃい種を作って、それがめちゃくちゃ遠くに行ってそれが根を下ろして、
一本でも株ができればそこからはもうバーって増えていくことが可能。
そりゃ広がりやすいね。
という感じなんです。
あとは日本タンポポっていうのは春にしか咲かない。
のに対して西洋タンポポは一年中花を咲かせることができる。
だからか。夏になんか咲いてないよね。
そう。だから別に完全に咲かないってことではないから。
ニッチの話なので、周りに競争するものがなければ日本タンポポっていうのも夏に咲くから。
だから庭とかそうなんじゃない?雑草とかがめちゃくちゃはびこってるわけじゃないから。
そっかそっか。
だから日本タンポポが生えられたっていう感じなんだと。
実際に日本タンポポと西洋タンポポを比べてる写真とかもあるわけだから。
同じ時期とかにもあるんだろうね。
ここまで聞けば西洋タンポポの方がすごくないって思いますよね。
小さいから遠くまで行けるし、たくさん種子作れるし、
自食生だから一株でも増えられるし、
一年中花を咲かせられるから何度でも何度でも世代交代できるし。
すごい。
っていうのですごいなって思うんだけど、
実際は日本タンポポっていうのは日本の環境に合った進化を遂げてきたんだよね。
だから日本の環境、日本の四季っていうものを理解し尽くしてる感じ。
日本タンポポっていうのは、
これは自然豊かで他の植物が生えてるところで結構力を発揮する種なんですよ。
なので種子が大きいっていうのは遠くには飛べないけれども大きな芽を出すことができるので、
他の植物と競って伸びるには必要なことだし。
あと多植性っていうのも確かに何か増えづらいっていうのはあるけれども、
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やっぱり遺伝的にバラエティに富むこともできるよね。
そうね。
あとは春にしか咲かないっていうのも結構大事で、
夏にはやっぱ他に背の高い植物がたくさんいるわけじゃないですか。
なので競争相手がめちゃくちゃ多いから、
背の低いタンポポっていうのは頑張ってもやっぱりなかなか勝てないよね。
なので春にさっさと花を咲かせて子孫を残したら根っこだけ残して枯れてしまうっていう戦略を取ることで、
ライバルが多い夏にはナンバーワンになれない、そもそもなれないから、
ライバルが芽を出す前にナンバーワンになって引退しようっていう戦略ですね。
なるほどね。
なのでそれに対して西洋タンポポっていうのは日本のような四季っていうのを知らないんですよ。
だから一年中咲くことができるんだけど、
この四季を知らないからこそ他の植物が生い茂る夏に芽を出してしまって、
葉を広げようとするんだけど、そこで勝てるわけもなく枯れてしまう。
なるほどね。
という感じですね。
西洋タンポポ?じゃあ在来のタンポポを探し回ってたあの日は、
もうパッていなくなってたから見つけるのが難しかったっていうことなんだな。
そうだね。それもあるし、
やっぱりタンポポを見つけるんであれば、周りの植物がいないところだよね。
そうだね。
やっぱりロゼット状になってるのは人に踏まれても大丈夫とかっていうのもメリットとしてあるから、
そういう動物とかに踏まれやすい場所に生えてたりするしね。
なるほどね。
たぶん夏だったと思うんだけどね。小学校。
でも、だから日本タンポポも別に夏にも咲いてはいるので。
しかもあれだよ。一緒に行った友達っていうのが、
同じ大学で地元が一緒のやつがたまたまいたのを覚えてる。
地元の友達がたまたま同じ大学に進学してて、
しかも生物部にも入っててっていう。
覚えてる覚えてる。
彼と一緒に探しに行ったんだよね。
なるほどね。
そっか。
いたわ。
そうなんですよ。
でもそれ聞いたことある気がするな。小学生の時遊んでたっていう話を。
そうそうそうそう。
死ぬほどペーパーマリオやったよ。
そうなんだ。
環境をちゃんと知るっていうのがやっぱ大事なんじゃないかな。生き残るには。
だから運動会とかで勝つためにはどうすればいいの?
18:02
知らない。
どうすればいいのかね。
でもやっぱあれじゃない?情報戦なんじゃない?
100メートル層にはこいつが出るから、自分は勝てないから、じゃあもう1500メートルに出よう。
なるほどね。環境とはちょっとリンクしてないかもしれない。
確かに。難しいな。
うまくリンクできない。
土のグランドだったら瞬速を吐いて、人工的なゴムみたいなさ、陸上競技場だったらスパイクを吐いてみたいな。
分かんない。違うか。
確かに。
どんな生物でもやっぱ日地があれば生きていける。
ですけど、日地っていうのは約束された暗中の地ではやっぱないわけですよ。
実際に日地を奪い合うような競争っていうのは起こっていて、常にそこでナンバーワンであり続ける必要があるってことですね。
そうだね。
なので、例えば高校野球で甲子園優勝って言えば、当たり前ですけどめちゃくちゃ競争率高いわけじゃないですか。
そうだね。あの激戦だもんね。
激戦だから。並大抵の努力で。めちゃくちゃ努力しててもできないことじゃないですか。
そうだね。
でも県大会優勝だったら全国優勝に比べれば優しいし、それでも大変だけど。
ボタン数が全然違うしね。
さらに例えば市町村で優勝とか、町内で優勝って狭めていけばライバルもどんどん減っていくよね。
こんな感じで範囲を狭めていけばナンバーワンになりやすくなるんですよ。
さらに言うと、野球の中でも打率とか投類、コントロールっていう風に戦う場所を少しでも勝負の内容をずらせばナンバーワンになりやすい。
別にね、これさっきもちょっと運動会の話でもちょっと出てきたかもしれないけど、別に野球自体をしなくても野球選手の名前をたくさん知ってるっていうところで勝負してもいいわけだね。
なるほどね。
なので、条件を細かく設定すればそれだけナンバーワンになれるチャンスが生まれるっていうことなんで。
まともに競い合うだけじゃなくて、条件をずらしながら日地を獲得できる場所を探した方がずっと効率がいいってことですね。
もうその通りだと思うね。視野を広く持ちましょうねっていうところにもつながるかね。
そうだね。
自分はここは頑張るんだってところを何か決められるといいんだよね。
そうだね。そういうところの視野の広さを持つこともそうだし、これがダメならこれならいけるなっていうこの起点の聞かせ方、臨機応変力みたいなアイディア力とかっていうのも大切だし、
21:12
一つ取ってもすごい色々考え尽くせそうなところがあって、やっぱ大切なことだよね。競争っていうのはね。
そうだね。これやっぱり安住の地ではないわけだから、与えられるものでもないよね。
そうだね。
だから自分でこれだったらみたいな感じで自分でやっぱり探して、そこでナンバーワンになるための努力。
でもじゃあここだったら他にライバルいないからナンバーワンになれるからいいやーじゃなくて、そこでやっぱりナンバーワンになれるためのちゃんと努力をしなきゃいけないっていう。
これがあれかね。総合選抜型入試とかにも関わってくるんかね。大学入試。
そうなのかね。多様性を重視したっていうところだよね。
そうだね。だからここのずらしたところのナンバーワンのところがどれだけ輝いてるかっていうのも見てもらえるようには昔よりはなったんじゃないかな。
じゃないかね。
まずは環境をちょっと理解しようっていうことと、やっぱ勝負する内容をちょっとずらしてでもナンバーワンになれるところを探そうってことですね。
そうだね。その努力はやめちゃいけないと思うよね。
そうだね。はい、ということで今回は以上です。
はい。
はい、お疲れ様でした。
お疲れ様でした。
22:44

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