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2022-06-17 16:13

No.2:「アクティブラーニング」をざっくばらんに語る

アクティブラーニングの弊害/アクティブラーニングの効果的な使い方など

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アクティブラーニングの弊害が最近あるんじゃないかなって思っていて。
みなさんこんにちは。今もあの日の生物部、しろです。
今もあの日の生物部、とよです。
教育をざっくばらんに語るラジオ、略していくざく。
この番組は、教育最前線の2人が、おのおのの経験をもとに、
教育にまつわるあれこれをゆるーくざっくばらんに語る番組です。
若干30歳、教育の世界ではまだまだひよこではありますが、ざっくばらんに語っていきます。
考え方がちぐはぐな点や、知識の変更、至らぬ点など、もろもろあると思いますが、
教育最前線の働く若手の雑談をぜひお聞きください。
さっきキーワードで、アクティブラーニングって出たじゃない。
あれってなんかこう、なんだろう、講義型じゃなくて、
自分たちでこう、調べたりだとか、なんか、深めるだとかっていうことだよね。
であとはなんかグループ、まあ簡単に言えばグループワークとかで、
教え合ったりみたいな。
とにかくその聞くだけじゃないよ、受動的だけじゃないよっていうのが、
アクティブラーニングだよね。
いろんなあれはあるにしても、でもアクティブラーニングの弊害が最近あるんじゃないかなって思っていて。
なんかその授業、講義っていうのはね、やっぱすごい必要なもので、
その先生っていうのが培ってきた知識を、なんだろう、ある種授けるみたいな。
だから知識武装をしてってるっていう感じだよね。
まあ諸説があれど、ラーニングピラミッドで講義っていうのは一番聞いてて頭に入らない、
最低なっていうふうに言われてるらしいけど、
だけどやっぱ知識を授けるっていうのは必要なことで、
アクティブラーニングがものすごい頻繁に行われると、
多分その知識っていうその使い方だとか、
知識量がそんなに確立されてないままでの深め合いっていうのは深まらないんだっていうのを感じてて、
やっぱりこう中学生から高校生に上がるときってやっぱり結構まだ知識がないとさ、
立ち打ちいかないところもあるじゃない、大学受験とかをしっかり。
そうだね。
だけどやっぱ蓋開けてみると、あ、ちょっとそれ知らないの?みたいな。
中学校で習わなかった?みたいな。
実は入ってない?みたいな。で、偏りがすごく生じちゃってるみたいなことも、
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やっぱり例としてあるのかなって思うんだよね。
あー、なるほどね。
確かに思考力は高いけれども、知識がないから深い思考までたどり着いていないっていう。
うん、確かにね。なんかそのアクティブラーニングやるとさ、時間かかるじゃん授業の。
いやそうなんだよね。
なんかこんなこと教えちゃえば5分で終わるのにっていうようなところを、
なんかわざわざそのみんなで調べてってやることによって1コマ1時間使う。
うん。
50分とかっていう風に使うってなると、やっぱなんか授業の進度も遅くなるだろうし。
そうだねー。
うん。で、それでなんかちょっと見ていて思うのが、例えば社会の先生とかよくやってるんだけど、
うん。
なんかその、まあ調べるっていうのはそこの知識はすごく良くなるんだけど、なんかその地域に分かれるんだよね。
例えば、中学生の、まあ先生にもよるだろうけど、えーと中学生の社会っていうのは、
なんかその中学1年生で世界をやって、中学2年生で日本をやるんだよね。
うんうん。
で、2年生の日本の歴史の中で、例えばその東北地方、関東地方とか、中国地方とかっていうのをやっていくんだけど、
それをグループワークにするんさ。
あー。
あなたのチームはじゃあ関東調べてね、じゃあ東北調べてね、みたいな感じにするんだけど、
うん。
で、えーとそれぞれ何時間か経って調べて、で調べ合ったものを随時発表していくというか、
うん。
っていう形式を取ってるところも結構あって、
うんうん。
あれってさ、例えば関東地方とかだったらできるけど、
うん。
中国地方とかを知らないわけじゃん。結局自分が調べてないから。
うん。
っていうような弊害はやっぱりある。
そうだよね。
うん。
で、まあなんかアクティブラーニングにもいろんな手法があるんでしょ。ジグソー法だとかなんだとかっていう。
うん。
で、そうするとなんか調べたチームの半、半分がまた別の半のところに行って教え合うみたいな。
あ、そう。
そういうことをして、なんかこう教え、やっぱさっきも言ったけど、そのラーニングピラミッドっていう、
うん。
いろんな火種の元になってるちょっとやばいピラミッドの中で、
そう、討論だとか議論だとかっていうのはやっぱりその定着率っていうのがすごい60パー70パーとかでかなり高いんだよね。
うん。
そうだね。だから多分そこまでやれば意味があると思うんだよね。
うん。
なんかそのお互いこうに全員が全部のことを知れる何かカリキュラムがあればいいんだけど、
うん。
なんか調べて発表しておしまいっていうとやっぱなんかそれで終わっちゃう。
そうだね。
がちょっとどうかなっていう。なんかその全部が全部アクティブラーニングをしようとするのは間違ってる。
そうだね。
うん。
それは、だからバランスだね。
うん。
だからこの単元の中でここだけやるみたいな感じで、毎回毎回取り入れようとするんじゃなくて、
うん。
まあ1ヶ月に1回とかそれぐらいでいいんじゃないかなって。
まあそうだね。
うん。
なんか夏休み前とかさ、冬休み前とかこれから長期に入りますってなったときにじゃあ調べてきてください。
で、明けにじゃあちょっと擦り合わせをしてじゃあここで発表みたいな。
うん。
06:00
なんか休みの期間とかもうまく使ったらいいのかなって思う。
そうだね。確かに。いいかもしれない。
うん。
なんかやっぱりめっちゃあれだけど、ほんと少し前だけれどもやっぱ世の中的にアクティブラーニングアクティブラーニングって言い過ぎてたところがあるのかなって思う。
うん。
僕自身高校の教育に結構がっつりね触れているんだけれども、社会の歴史、歴史の先生がやっぱり言うにはある程度中学校での知識はめちゃくちゃ詰め込んでおいてもらわないと、
うん。
もうあのもっと発展的なことができないから、そのアクティブラーニングよりもちょっと知識の方を武装しといてほしいっていうのをすごい毎回なんか言ってるなっていう感じがするんだよね。
なるほどね。そっか。セクションを分けちゃえばいいんか。そのなんか中学生では知識をとにかく詰め込む。
うん。
高校生でそれを発展させることができる。
そっかそっか、そういうことか。
まあでもね、アクティブラーニング、確かに思考力はかなり上がって、あ、そういう考え方もできるんだとか、いろいろ身につくことはあるからね。
うん。
思考力に振るのか知識力に振るのか、限られた時間の中でどのパラメーター上げていくのかっていうのが、やっぱね、皆さんゲームとかやっていく中でね、悩ましいところだとは思うんですよね。
そうだね。であればさ、もうテストをさ、持ち込み管理しちゃえばいいんじゃない?大学生みたいに。
ああ、大学みたいにね。
そう。で、テスト作る側がすげえ大変だろうけど。
大変だろうね、きっとね、怖くなっちゃう、そんな。
なんかそうすればさ、なんかその、思考力っていうところに、だから知識は結局さ、なんかその、ね、じゃあ仏学もやってるわけだから仏学につながる話もすると、
なんだっけ、あの、ホモサピエンスとネアンデルタール人の違いであれば、やっぱアウトプットをしてなんか別のところに保管で、保存できる、文字として記録できるっていうのが、我々ホモサピエンスの強みじゃないですか。
そうだね。
うん。ということであれば、その書いてあるものの持ち込みはすべて科で、それを活かすっていう方向に前振りしていけばいいんじゃない?
ああ、いいな、その考えめちゃくちゃ大切だなって思って。
一応海外とかだとさ、例えば科学とか数学って電卓持ち込み科なんだよね。
うん。
確か。
そうね、結構そういうのも出てくるね。
計算力なんかはもう機械が発達してるから、やっちゃえばいいし、ただその解き方だとか、アプローチの仕方の方が重要視されてるっていうか、やっぱそういうふうに考えたらそうだなとは思うんだよね。
ちょっと前にね、ちょっと前って言っても5年、6年ぐらい結構前なんだけど、今も同じ入試形態やってるかどうか調べてないからわかんないけど、
国際キリスト教大学の入試の一部でワインについての入試が出たんだ。
うん。
それが何かっていうと、その場でワインについてのVTR読み。
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で、その中には全て入ってて、ワインの歴史からワインの製造方法、ワインの化学式とか、そういうのも全部入っていて。
で、VTR自体見てないからどういうものかわかんないけど、それをその場で見た上で、そこでメモとかノートとか取っても構わない。
で、その後それに対してのテストが出る。
うーん。
だからその場で学んだことをその場でしっかりと記録をできるかどうかとか、理解ができるかどうか。
で、それをその場で理解してアウトプットするというか。
うん。
っていう入試が出て、すごいなって思った記憶があるんだよね。
あー、確かにね。
うん。
そうか。
うん。だからどれだけ詰め込んでるかじゃなくて、どういうふうにその情報を理解できるか咀嚼できるか。
うんうん。
っていう方向だよね、その入試はね。
あー、でもその入試がこう結構スタンダードになると、もう授業の形式ではなく、やっぱりアクティブラーニング重視型の方がやっぱ力はつくよね。
そうなんだよね、そうなんですよ。だからなんか難しいよね。なんか今、多様性多様性っていうので、なんかいろんな方向性を示してるけど。
うん。
多様性って言いながらいろいろ出てきていて、どれにも定まらない感じがあるから。
定まらない。
そう、だから多分先生次第になっちゃうんだよね、その現場にいる。
じゃあ俺はアクティブラーニングの方が大事だと思う。言えばそっちの方向に振られるし。
うん。
あと言って、いや知識がないと何もできないでしょっていう先生がいればそっちの方向に振られるし。
うん。
うん。バランス良くなったら、これからは。
えー、確かにね。
うん。
でもアクティブラーニングはめちゃくちゃ重要で、要所要所にやっぱ差し込んでいくっていうのは重要なんだよね。
知識を、卵が先かニワトリが先かってあれだけど、その知識はどうやって使えるのかっていうと、そういうアクティブラーニングだとかそういう探求だとかっていうので使い方を学んで、
じゃあ知識がやっぱりもっとないともっと深い学びができないな、調べられないなっていう風になって、
それのなんかこうPDCAサイクルを回していくみたいなのがやっぱりいいのかなって。
だから知識の使い方は今まで習ったところでじゃあここはこうやってこういう風に使うんだよみたいな。
でもこれ足りなかったね、じゃあここから授業でこう知識をどんどんやっていこうかみたいな。
これってこういうことなんだよみたいな、そういうバックグラウンドだとか背景だとかそういうのを先生が伝えて、
で、生徒たちはじゃあそれってそう使うんだっていうのをアクティブラーニングでやっていくっていう流れがいいよね。
うん、いいね。
はい。
なんか多分、多分なんだけれどもその文科省がやっぱりアクティブラーニング重要だっていう風に言ってるじゃない?
やっぱり入試もちょっとずつ変わってきてるから、
共通テストって言ってただ知識を問うだけじゃなくて思考力を試されるっていうのもあるから重要だよって言ってて、
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各校長ででは皆さんと朝の朝礼かなんかで言うんですよ職員会議で。
文科省からやっぱり知ってるの通り文科省からこう昨今の入試が変わりましてつって。
ということで我が校もアクティブラーニングを取り入れていきたいと思うんで、
各教科の先生方はですね教科会を開いてアクティブラーニングを用いた授業の展開をよろしくお願いしますってやるんですよ。
きっとね。
きっと。
きっとね。やるんですね。
そうなるとそうやって降りてきちゃうから、
じゃあ全部アクティブラーニングでいかなきゃいけないのかってなっちゃうんだよね。
たぶん一番最初は全部アクティブラーニングにしようとしたんじゃないかなって思うんだよね。
そうね。出てきた当初は全部なんだよね。
だけどどんどんどんどんやっぱ難しいし、なんか力になってるような気がしてこないっていうか。
測りづらいところがやっぱあるよね。
確かにね。
身にはついてると思うんだけどね。力にはなってると思うけれども。
でもやっぱりこれって本当に大丈夫なのかっていう不安もあるよね、教える側としてはね。
教えてるほうが楽だしね。
楽だよね。
これ教えた、これ教えてないっていうのは明確になってるじゃん。
でもアクティブラーニングだとどこまで理解したのか分かんないから、
なんかこれはもう自分たちで調べてるからこれは知ってるでしょって思ったら、
え、その単語知らないの?みたいなのがありそうだよね。
そうだね。しかもグループに分けるんだったらグループに偏りが生じちゃうからね。
だから一番最初に型にはめてる日本の教育なんだかとかって言ってたけど、
ある程度型にはめてないと難しいところがあるよね。
確かに。
確かに楽をしようと思ったら型にはめちゃうっていうのがやっぱ合理的だよね。
その中でどうやって主体性だとかオリジナリティを伸ばしていくかっていうのは難しいな。
なんかもうちょっとすごい授業の1時間でこういう進め方をしてますみたいな。
なんか期間ごとじゃなくて、例えば最初の10分は講義をして、
で、次の10分間は問題を解いて、で、最後は今日学んだことをじゃあみんなで話し合って、
世の中ではどう活かされてるのか調べてみましょうみたいな。
そういうスタイルになってったらいいかもしれない。
バランス良くね。
僕は結構その感じ。
なんか調べ学習だけの時間っていうのはやっぱしんどいし間延びしちゃうよね。
だからメリハリっていうのはある程度大切だし、
でも型にはめすぎるのもあんま好きじゃないしなっていうのがあるんで、
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僕は割とそういうふうにやりたいなって思うけど、やっぱ毎日はうまくいかないよね。
僕なんかほらやっぱ喋りたいくなっちゃうからさ、
気づいたらずっと喋ってたみたいな。
なるほどね。そうだね。
お聞きくださりありがとうございました。
いくざくは皆様からの温かいお便りを募集しています。
概要欄のお便りフォームからお送りください。
またツイッターにていくざくのお知らせを色々配信しています。
ホームページにもリンクを貼っているので、ぜひそちらも見ていただけるとすごく嬉しいです。
この番組は今もあの日の生物部がお送りする教育最前線の若手2人の雑談番組です。
これを聞いての感想は物部院の皆様に委ねます。
ではまた次回お会いしましょう。
お疲れ様でした。
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