お仕事シリーズ第7弾!
今回はポッドキャスト番組「目からウロコの理科ラジオ」を配信されているかりうむさん🐓に出演いただきました。
後編ではかりうむさん🐓が技術職員という仕事に至った経緯についてお聴きしました。
-----------------------
かりうむさん🐓が配信されている
-----------------------
Discord(サーバー名「今もあの日の生物部部室」)はこちらから
-----------------------
いくざく3期音源(フリー素材を使わせていただいています。)
サマリー
このエピソードでは、地学を学んだアナウンサーが生物系の技術職員としての経歴や経験、特に鶏の飼育について語ります。地学の研究を通じて培った分析能力が生物の飼育にどのように役立っているのかも紹介されます。技術職員としての役割やニワトリの飼育に関する体験が詳しく語られ、研究施設での作業やハプニングについても触れられています。また、技術職員の少なさやその重要性についても言及されています。さらに、技術職員が鶏の飼育に関連する作業や管理方法について詳しく説明し、特にエクセルを使ったデータ管理やワクチン接種の重要性についても触れています。ポッドキャストでは、技術職員であるかりうむさんが科学や歴史についての話題を展開し、他のメンバーとともに多様な分野の内容を扱っています。
生物に対する運命的な出会い
でもなんか、私、今、生物の仕事をしてるけど、生物に行ったのはある意味運命だったような気がしたいこともない。
うちの親がね、両方とも小学校の先生だったんですけど、もう70代なんで、定年退職されてますけど。
大学の時、どっちも生物をとってたらしくって、教育学部。
でも私、高校の理科の選択は生物とってないんですよ。
生物とってないんですね。
生物はとってないんですよ。
物理選択だったってことですか?
物理科学だったんで。
でも私、先行は地学に行きたかったんですけど。
だから、高校で理科の選択の時に、地学を選びたいんですけどって言ったら、地学は独学でも何とかなりますって、高校のレベルだったら。
物理科学は独学で高校のレベルを習得することはできないので、物理科学をとってくださいって言われて。
だから、高校は物理科学です。
地学の興味とキャリアの移行
で、大学に行って地学です。
地学は文系の人専用です。
なるほど。
地学の先生はいたんですけど。
東洋のとこもそんな感じなんですか?
いや、地学はもうやってないですね。
やってないとこ多いでしょ。
教えられる人がやっぱりいないっていうか、別に教えられないことはないけど、なんかもう表面的なことしか言えないから。
もう地学はやめちゃってますね。
今もう高校で地学選べないのがほとんどだって話をツイッターなんかで見ますけどね。
ありますね。やっぱ共通テストの受験者数ももう何か数千人規模とか、千人規模とかなので少ないんですよね。ニーズも何かあるかないかって感じであんま開かれてないですね。
そもそも地学で免許取ってないんじゃないかな、ほとんど。
かもしんないですね。
いや、私の大学院での同級生で高校の理科の先生やってる人いるけど、科学教えてるって言ってたような気がする。
やっぱりそうなんですね。
カリウムさんは地学のどういう分野をやってたんですか?
地球化学って言って、地学の現象を科学で解いていくっていう感じのとこですね。
岩石の年代測定なんか一番有名かな。
あれも地球化学の分野で、あと他には温泉とか河川の水の成分を科学的に調べるとか。
あとはその隕石をぶつけたときに出てくるいろんなものを科学的に調べるとかいうような研究やってるとか。
放射化分析とかやってる同級生がいたかな。
なんで、別に両親と一緒に行く必要はないと思うんですけど、両親が生物系なのに地学に行こうっていう風になったんですか?
いや、地学を選んだのは多分、私が小学生のときに地学的なイベントが結構世間的に多かったっていうのがあって。
ハレー彗星が来たのが大体そのぐらいで。
あと、伊豆大島の火山の噴火も大体そのぐらいで。
で、あとNHKのNHKスペシャルで地球大気候っていう地学に特化したスペシャル番組を1年間かけてやってたんですよ。
プレートテクトニクスなんかの話なんかしてた記憶がありますね。
っていうのがいろいろ続いたもんで、地学すごく興味が出てましたね。
地震とか火山とか温泉とか天文も結構好きで。
多分それが理由だと思います。
それで大学院まで行ったんですよね。
一応、修士までは。
なんでその後に生物の技術職員をやることになったんですか。
本当に分析の仕事、化学の仕事をやってたんですよ。
大学出てからもやってたんですけど。
今のうちの大学に入ったのはもともと化学分析の仕事で入ってます。
そうなんですね。
なんですけど、その後ちょっと上司とやりあってしまいまして。
見づらくなったんで。
見づらくなってしまって、たまたま私が配属されたのは農学部だったから、
生物系の技術職員の枠があるっていうことで、そっちにスライドさせてもらったっていう。
最初は熱帯魚の飼育、熱帯魚、ゼブラフィッシュとかの餌やりとかいろいろやってましたね。
あとは卵から、フランしている途中で、色の発色があるとないので、ないほうはいらないんで、選抜するっていうような作業とか。
発生している途中を実体顕微鏡で見て、光を、波長を違うやつ入れると、
あるやつは遺伝子の組み替えをしているやつは赤くなって、そうでないやつは赤くならないっていうのがあるんで、
それをスポイトで吸って選抜していくっていうのをやったりとかして。
その後、産休に入ったんで、その仕事は抜けちゃって、産休から復帰したときに、
鶏の仕事があるけどって言った話になって、鶏になりましたね。
結構長く鳥のことをやられてるっていう感じなんですね。
7年目ぐらいかな。
7年目。
でもあれなんですね、地学で入ったけど、スライドして生物に行って行けるんですね。
分析能力の実務への応用
地学でっていうか化学。
そう、化学で。
イケメタ話だね。農学部だったから可能だったってとこがありますね。
同じ学部内で。
同じ学部でないと移動できないから基本的には。
うちの大学他にも工学部と理学部にも同じ化学分析の人たちいるんですけど、
そっちの方に移るっていうのは基本的にできないんで。
学部の中で。
だから左右の時点で学部として技術職員を雇ってるっていうような形になってるから、
学部の中でしか移動できないみたいですね。
そっちの化学系とか工学系の方に行きたいってなったら別の外部からの就職活動をしてってことになるんですね。
どうなのかな、ちょっとそこはわかんない。
いや、だとしてもたぶん居づらさとかあるのかなって気はするけど、
いまだにやり合った上司まだいるからね。
そうなんですね。
定年退職してるはずなんだけど。延長して。
気まずいですね。
あんまし合わないようにはなってますけど、内勢、建屋が別だから、私は。
そうですね。取り合ってたら関わらないんですか。
関わらないですね。
化学分析の中でも質量分析とか元素分析とかっていって、
有機合成したり抽出した物質の物質の判定をするのにいろいろ分析かけるんですよ。
なので動物とか生き物を直接扱ってる系の研究室とは付き合いがあるんですけど、
そういう分析をやってるとこうやって有機合成とか化学どっぷりの研究室との付き合いになるから、
化学分析の仕事っていうのは。
だから全然分野が違うっていうのは積み分けしてる状態ですね。
同じ農学部でも違うんですね。
違いますね。
質量分析、マスみたいな。
そうです、マスです。
化学をやってたことっていうのは今の動物の飼育につながってることとかっていうのはやっぱりあるんですか、一部。
化学分析をやってた時ってもうちょっと精密にやってた気がするんですけど、
生物をやってる時、生物の今の業務でラボでの作業、研究室の実験室とかでやる作業って言ったらPCR。
PCRをやるんですけど、PCRってそこまで精密なさがいらないなと思ってて。
ピペットで溶液をそれぞれ入れてミックスして、それを分注して、サンプルに分注して、PCRの装置にかけるっていう作業をやるんですけど、
ぴったり9マイクロずつ入れるっていうところはまじ考えなくても良さそうだなと思ってて。
それよりも最初に混合液を作ってる時の割合がちゃんと正しいことの方が大事みたい。
分析の仕事をしてる時って、1000ミリグラムまで測れる天秤使ってたんですけど、電子天秤使ってたんですけど、
1000ミリグラムって1グラムですわね。
サンプルを金属のバーキン、イメージ的にアルミカップみたいなすごい小さいやつなんですけど、
その中に持ってきたサンプルを大体1000ミリグラム程度入れなきゃいけないっていうのをやるんですけども、
ちょっとでも力かかるとすごいおかしい数字が出ちゃったりするし、
サンプル自体がすごく粘りが強いとか、吸湿性が強くてすぐ空気中の水分を吸って膨らんだりとかっていうこともあったりするし、
あと乾燥が強いからスパチュラにすごく引っ付いてなかなかカップに入れられないとか、
すごい神経尖らせないといけない作業が多かったから、それに比べるとPCRの作業ってすごい気が楽だわと思って。
そうなんですね。
っていうのがあったりするから、だから分析のときに磨いた腕が精密さを求めるっていう腕が生物ではそこまでの精度を求められないけども、
でもやってない人よりはたぶんすごくスムーズに動けるから、その辺は今でもつながっているのかなって気はします。
話がちょっと変わるっていうか、元に戻るのかな、あれなんですけど、この仕事をやって、やってしまったなみたいなのってなんかありますか?
言える範囲でいいんですけど。
やってしまったな。やってしまったなって言ったら、私なんか今ちょっと喋ってること自体が割とやってしまってる感があって。
そうなんですか?言っちゃいけないことですか?
いやね、さっき喋ってた、ナショナルバイオリソースで鶏うずらって言ったら、うちの所属の名前が出ちゃうんですよ。
あー、やっちゃってますね。
言うのはあるけれども、最近ちょっとまいったなっていうのがあって、PCR用のプライマーっていう乳液があるんですけど、増幅させたい遺伝子に合うプライマーを入れるんですけども、
そのプライマーって本当に遺伝子ごとにいっぱい種類があるんで、間違えたプライマーを使うと全く増えないわけですよ。
そのプライマーを持っている学生さんに、この遺伝子にはこのプライマーですよって渡されて、最初それを使ってたんだけど、なくなっちゃう。
希釈した液がなくなっちゃうから、また新しく作んなきゃいけないなって思って、学生さんに前に聞いたやつ、あのプライマーの原液ってどれだったかなと思って、一応メモがあったから、そっから希釈してPCRかけたら全く増えないの。
で、どうにも増えないから最後学生さんにもう一回直接聞いたら、いやそれじゃなくてこっちですよって別のやつ渡されて、それを使って希釈してPCRかけたらバッチリ増えたんで、何だったんだ今までの1ヶ月ってのがありました。
最初から聞いてればっていう。
いや聞いたやつで作ったはずだったのに、いやそれだと増えませんよってなんかしらって言われて、お前みたいな感じで。
学生さんにしてやられた感じですね、これね。配列が全然違うんだけどみたいな。
ちょっと違いましたね、そこがね。
あれは、ラボでの作業をする日っていうのが、週に2回になってて、あとの3日は経営者での作業ってことになってるんで、その週2回をうまくものにしないと話が進まないわけですよ。
だからそのプレンバーが違った事件は1ヶ月かかりましたからね、週2回を何度も何度もやって。
どうしてここが全然増えないのか、どうしてこっちがノイズ出るのかって言って、使ってる水がミリキューを使ってるはずなんだけどミリキュー良くないのかなって言って、
新しい容器を使ってそれにミリキューで、湯水でミリキュー入れてって言って、分注とかしてとかって、色々やったんだけど結局そこじゃなかったんだよね。
ダメだったりはプライマーだったんだよねっていう。
実験室での作業
それはあれなんですね、日によって場所が違うって言ってましたけど、自分がその実験室に行ってない日は別の人がそれを続けてやってるとかそういうことではないんですか?
ないですね、私だけがやってるんで、今PCRはうちの作業におけるPCRの作業は私が担当してるんで、
私がやらない日は他の人がやってるってことがないので、私が進めない限りは進まないんで。
そうするとあれですね、相談できる人もあんまりいなそうですね。
一応その前の人がいたんで、私がやる前にその作業を担当してた人がいるんで、こういう結果出ちゃったんですよねって言ったら、じゃあここのところ変えてみたらっていう風にアドバイスしてくれる人はいたんですけど、
これに関しては私しかやってなかったんで、うちのメンバーでは。その学生さんと私以外わかんないっていう話で。
ちょっと学生に切れました?違ったんだけどみたいな。
切れてないです。切れてはいないけど別に。
またね、就職活動とかで時々いなかったりしたもんだから。
そっかそっか。最初に聞けなかった、行ったらいないみたいな感じでこれかなみたいな感じになったってことですね。
最初に一番最初に希釈役渡された時にこれ元の原液はこれですよって言われたやつを使ったはずなんですよ。
その情報が間違ってるんじゃっていう話があって。
あれだってこれってこの液使ってたんじゃ、使ったんじゃなかったのって、うん違いますねって。
あるあるっちゃあるあるかもしれないですけどね。
ニワトリの飼育体験
まあちょっとね、そこはありましたけど。
なんか友達で大学の頃プライマーの設計間違えてなんかすげえ高いやつを無駄にしたみたいなのですごい怒られてる友達いましたね。
プライマーの設計。やっぱ最初はそういう感じなんでしょうね。私プライマー設計なんかは全然やってないからわかんないけど。
あれ1本いくらすんだ?2万円すんのか。
すっごい高いですよね。
なんかこんなハプニングが他にあったみたいななんかありますか?
ハプニング。
たまに朝開けるとケージから逃げ出したニワトリが床で走ってることがあります。
あーハプニングですね。
なんかちょっと餌が足りないなってたりすると逃げて徘徊するやつがいる。
そのたんびにあの網、虫取り網みたいなやつ。
一応ニワトリ用なんでもうちょっと丈夫で大きめなやつですけど、それでなんとかやるんですけど。
ニワトリ小さくて床が這いずれまっているんでちょっと人間の視線ではなかなか届かないんでこう中腰になって下を覗きながらケージの下を走ってるんで。
向こうはピョンピョンピョンってケージの下の足の部分とか通っていくんだけど、こっちは網をぶん回してもケージの足の向こう側にいられると網が届かないんで。
まず隅っこに追い詰めてだなみたいな感じで。
大変そうですねそれはね。
でもそんなにいっぱいはいませんけど。
さすがに施設から逃げ出したみたいなのない?
それはない。やっちゃダメだし。
それは大問題ですよね。
あのやってても絶対逃げないですもんね。
そうそう鳥ですね。
でもまだ飛ばない鳥ってだけでまだいいですね。
飛んだら大変、うずら飛びますけど。
技術職員の重要性と背景
うずら飛びますよね。
うずらはそこまで飛ばないにしてもホバリングして割と距離が稼げるから、体の割には。
なんであれは本当に気をつけなきゃいけませんね。
大変そうだな。
面白い、面白いな。
また違った技術職員の職種だなって思いました。
やっぱあるね、研究をその生物について研究してるっていう数だけ技術職員さんがいるんだなって思いますね。
そうだよね。
実験でハスモンヨトっていう虫を使ってやるために取り寄せてってしたんですけど、
それも多分ハスモン、そういう虫を専門にやってる技術職員の方がいらっしゃってっていう可能性があるってことですよね。
そうなんでしょうね。
実験動物として飼ったやつなんで。
確かにな、この実験動物って誰が育ててるんだろうなって、あんまり思いを馳せたことが大学の頃とかいなかったから。
もうちょっとこの話を聞けば、ああそういう人もやっぱりいるよなって、
もうちょっとありがたみを持って研究が進められたかもしれないですね。
そうだね。
でも日本全国の技術職員ってほんと少ないですからね。
多分技術職員いない大学もいるんじゃないのかな。あるんじゃないかなと思いますけど。
うちは割と多い方だと思うけど、120人くらいかな。
すごいですね。
でも隣の大学と共同経営みたいな感じになってるところなんだけど、
隣の大学は多分30人かな。3桁はいないんで。
だから理系の人だったら技術職員に出会うかもしれないけど、文系だったらそんな人いるのみたいな状態だろうし。
事務職はね、あの事務室にいるからみんな知ってるだろうけど。
あと図書館員とかね、その辺はみんな知ってるだろうけど、大学生は。
技術職員はほんとにあんまりいませんね。
そうですね。理系でも結局辻里さんの話聞くまで知らなかったですからね。
私は学生のときには技術職員いるのは知ってたんですけど、ガラス工作をする人。
ガラス工作。
科学系のときってガラスの配管とかあるじゃないですか。
あれを作ってくれるガラス工作の技術職員っていましたよ。
へー、すげー。買うもんだと思ってました。
そう、買うもんだと思ってました、そういうのって。
先生がね、自分でやるってパターンもあるけどね、配管つなげるの。
あとは金鉱室って金属加工をやる技術職員とかもいます。
へー、すごいですね。
そこは理学とか工学で物理系をやってる人とかだったら金鉱室は大体みんなお世話になってるんじゃないかな。
あとは計測系のお仕事っていうと、うちは火山と地震をやっている部署があるんで、理学部のほうに。
そこには計測制御系の人っていて、観測点の装置の設備とか保守とか点検とか設置とかそういうのをやってる人とか、宇宙をやってる部署にもいますね。
宇宙船の観測とか。船は船でもあれですよ、飛ぶほうじゃないですよ。
やってるのもあるし、あと一番簡単なのはネットワーク系ですね。ネットワークメールサーバーとかやってる技術職員とかもいたりするので、これはたぶん結構あちこちにいるんじゃないかな。
とにかく研究者とか学生が教育とか研究に専念できるようにその場を整えるみたいな感じが主なんですね。
なかなか仕事を選ぶ中にまず入ってこないんじゃないかなって気はしますけど。
そもそも知ってるかどうかっていうところの。
そう、存在感が。
カリウムさんはなんで研究者とかじゃなくて技術職員側に行ったんですか。
いや、研究職はたぶん合わないなと思った。収支の時点で研究そんなにできんかったんで、たぶんそれは題材のせいもあるかもしれないんだけど。
研究をこの続き3年やれるかって言ったら、私そんな根性ないなと思ったんで。
いやでもめっちゃわかります、それは。
で、だから最初はその分析系の仕事を民間でやってたんで。
で、それで民間でやった後、就職を民間でやって、1人目が生まれるんでその仕事を辞めて、生まれて2歳ぐらいになってきたから、もうちょっとちゃんと仕事したいな、今度は正規就職したいなって。
それまでずっと派遣だったんで、派遣で分析仕事をしてたから、できれば正規就職したいんだけど、子供もいるし難しいかなと思って、ハローワークに行ったら大学議員職員の職が募集されてました。
ここにあると思って、ハローワークにあったんです。
ピンポイントでいいタイミングで見つけたみたいな感じなんですね。
そうですね。だからハローワークであったって話したら割とみんなえーって、そのとこにあるんだって言われますけど。
今思いました。あるんだって。
通常は大学のホームページの中に職員募集で、だいたいは教員の方、あとはパートさんとかっていうのはね、たまに議員職員っていうのがあったりしますけど、そうでもないとなかなか見つからないんじゃないかな。
一応ね、一斉でやってたりはするんです。
今国家公務員じゃないんで、議員職員は。
それぞれ、うちだったら東海北陸地区で、そこに所属している国立大学とあと高専とかも入るのかな。
そこで議員職員を募集しますっていうのがあって、どこに行きたいかっていうのをその中から選ぶみたいな感じでやってるんじゃなかったかな。
そっちの道取ってないんで、ちょっとよくわかんないんだけど。
中途採用なんで。
子供を産んでから32歳ですね。
今のところに入ったのが。
何か、今のお仕事をするために必要な資格とか経験とかっていうのは何かあるんですか。
資格、何も取ってないけど。
何も取ってない。
その職場に行って、仕事を覚えるっていう感じなんですね。
そうですね、特に予備知識もなくて、生物専攻してないから、それで生物できるようになったら、
動物の飼育にそこまでの知識は特に必要ないんで。
PCRってなるとやっぱりそれなりに勉強しとかないといけないかなと思って、それなりに勉強はその後しましたけど。
最初はそうですよね。
分析の仕事はやっぱり科学やってたから、
特に修士の時には観測点の設置っていうのをやったんで、地球化学の中で。
そうするとパソコンを設置して、その中で走らせるプログラムとかもちゃんと自分で、
まあ、一から作ったんじゃないんですけど、プロトタイムが元から作ったんですよ。
新しい観測地点用にプログラムを組み立てて、装置もいろいろ組み立ててっていうのをやってたから、
多分その分析の仕事って分析の仕事以上にメンテナンスの仕事が入るんで、機械にプログラムを設置して、
その中で走らせるプログラムとかもちゃんと自分で、
まあ、一から作ったんじゃないんですけど、プロトタイムが元の原型があるからそこから改造していって、
多分その分析の仕事って分析の仕事以上にメンテナンスの仕事が入るんで、
機械がある程度分かってないとできないってとこがあって。
そこはすごくつながったなと思いましたね。
あと、今の生物の仕事でそこに若干あるのは、
私エクセルのマクロを使って、飼育している動物がいつ生まれて、いつ成形者に移ったかっていうのを全部エクセルに入力してまとめてて、
それをいちいち全部手入力してたら時間がいくらあっても足りない感じなんで、
マクロで走らせるっていうことをやったりはしてます。
うちの息子にちょっと覚えてもらって一緒に作ったっていうとこですけど。
カリウム酸が入るまでは結構アナログな感じだったんですか?
もう本当に手入力してたみたいですね。
紙に記録するんですよ、最初現場では。
で、それを部屋に持って帰ってきて、パソコンの前でエクセルに一つ一つ打ってくれて、
鶏の飼育管理
それを部屋に持って帰ってきて、パソコンの前でエクセルに一つ一つ打ってくって感じだったんですけども、
全然間に合わないんで、それやってたら。
1話の鶏にまず、いつ生まれたか、何の種類か、
その後、部屋がどんどん成長すると変わっていくんで、
そっちの一段階上の部屋に移る、最後大人の部屋に移るってそれぞれ書いて、
死んだ場合はいつ死んだか、死んだ理由は、で、オス、メスどっちかとか、
例えば実験のために提供した場合は、
どこの先生、どこ大学の誰先生とかっていうのも全部記録していくんで、
で、それで1年間に2000羽孵化させるんで。
わー、すげー。
2000個ここに手入力してたんですね。
そういうことになっちゃいますよね。
ちょっとさすがにそれはあれなんで。
で、生まれはね、生まれる日はみんな、
1回の孵化あたりに60とか、60羽ぐらい飼えるんですけど、死ぬときはバラバラなんで、
生まれるときはもう一斉にバーってエクセルの一マスコピーで下に向けてバーってコピーで済むんですけど、
死ぬときはそれぞれみんなバラバラだから、
この番号はまずその番号、ニワトリにそれぞれ番号つけてるんで、
その番号をまず探して、
で、それからこいつはいつ死んでって死んだ理由は何?って言って
一つ一つ入力するのってもうちょっと耐えられないので、
マクロを見てからずいぶんそこは楽になりました。
なるほど。
そういうのをちょこちょこ便利そうなものを作って、
便利そうなものを作るようにはしてます、マクロを。
すごいな。
プログラムを陰性のときにちょっとやってたから、そういう意味ではやりやすかったかなって気がしますけど。
めっちゃ強いですね、それはすごい。
いいな。
ニワトリに番号をつけるっていうのはどこにつけるんですか?
生まれたばっかりのときには足のところに4桁の数字が刻印されている金属の細い板がありまして、
それに全部一つずつ番号が違うわけですよ、一つずつ増えていくんで、4桁分。
それを生まれたニワトリに全部足に巻いていって、
ただ成長すると足太くなるんで、
そうするとその生まれたばっかりのときには羽のところに膜ができる。
最初ないんですけど、成長すると膜が大きくなっていくんです。
その膜にピアッシングみたいな感じで金属の板をブスって刺すと、
それでそっちの方に付け替えます。
なるほど。
そのまま大人になります。
だんだんその通したところの穴が広がっていく感じはしますけどね。
足に巻いたらどんどん食い込んじゃうんで、
大人のサイズは足に巻けないんですよ、大きくなるから。
だから途中で2週間くらいで移すんですけど、翼の方に。
そうなんですね。
2週間経ったら、生まれてから2週間経ったやつは全部番号の付け替えの作業します。
あとワクチンもします、そのときに。
鳥の飼育って言っても結構やること本当に膨大なんですね。
ありますね。
孵化したときにもワクチン2種類やって、番号もそのときに付けて、
2週間経ったら番号の付け替えをして、また別のワクチンを2つぐらいやって、
その後またもうしばらくして、もう1回ワクチン1本やって、
大人の方の建屋に移す前にもワクチン1回やって。
作るワクチンだね。
やります。
ワクチン2つって全体に広がったらいかんので。
食べるわけじゃないので大丈夫です。
食べる鶏はそこまでやるかどうか知らないけど。
なるほど。
大変ですね。
とにかく病気を持ち込まない、病気にさせないっていうのが本当に最新の治療。
そうですね。
世の中、人間のワクチンがウニャラウニャラ言ってる一部の勢力いますけど、
ワクチンやらないと後が大変なんだよ。
生き物扱ってる人間としては思いますけどね。
職員の体験と課題
面白い仕事だな。
それを全部Excelで管理するためにマクロ組んだってことですよね。
そうです。
確かに手入力だと入れ忘れとか。
そうですね。オチがあるかもしれないから。
そうですよね。
だからマクロで入力して後でもう1回チェックします。
漏れがないかどうかのチェックは。
しますね。
まあなんだかんだちょっと繋がってるかなって気はします。
昔やってたことが今では。
分野が全然違うけど、でも技術的にはもう転用もできるしっていうので、
無駄は一切なかったってことですよね。
まあそういうふうに思ってます。
この後やってみたいこととか、広げていきたいところってあるんですか?
仕事に関して?
そうです。
いや、そろそろ鶏の仕事いいかなと思ってますよ。
体力勝負なんで結構。
実験室での作業を週2回ってさっき言ったじゃないですか。
あれを入れてる理由が1つは現場からちょっと離れる時間を設けてほしいっていう。
体力的に持たないからっていうのがあって。
現場の作業を月推進に入れてて、で、科目をラボの日っていうふうに設定して。
間にってことですね。
間々で。
今ちょっとラボの作業がないのでずっと傾斜に寝ずっぱりで。
腰が痛いわ、首が痛いわ、腕が痛いわ、肘が痛いわ。
もう50近いんで、歳が。
寝ても疲れが取れない年になってしまいましたので。
意識的にメンテナンスをしております。
できれば傾斜以外の仕事に移りたいところですけれども。
でも抜けたらその分傾斜の人たちが大変になることも分かってるし、なかなか難しいところですね。
なかなか来手がありません。
募集しても。
じゃあ結構人手不足なんですね。
人手は不足してますね。
契約職員さんって5年とかで勤ないといけないんで。
勤なきゃいけないんですね。
ポッドキャストの紹介
そこで一旦就業で、半年空いたらもう一回来てもらえるんですけど。
その半年の間に他の人が来れば、別にもう辞めた人来たくなければそのままおしまいでもいいんだけど、
来てもらえなかったのでもう一回来てもらってみますね今。
一回5年契約で終わっちゃった人に、またその半年後にまた入ってもらいました。
これなかなか正社員になるのって大変ですか?
その方は正社員になるだけのことをやってたんですけど、正社員にはなりたくないって言われたんで。
そういう働き方もあるっていうことだからそうですね。
正規職員に転換も一応制度としてはあるんですけど。
じゃあこれを聞いている人で、なんか面白そうだな、正社員にもなれるんだっていう人はぜひ応募をしてほしいですよね。
来てほしいな、来てほしいな本当に。
鳥が苦手じゃないのは当然なんですけど、うちの場合はあれなんです。
自宅で鳥を飼っていないことっていうのが結構大事な要素で。
なるほど。
あと近くに養鶏場がないこと。
やっぱり病気があったらあれですもんね。
そっかそっか。
あともう一つ。
やっぱりたくさん…。
出ますね。
そっかぁ。
愛知多そうだもんななんか。
どういう意味するの?
いやぁ、その、あの…。
大切なことを、大切なことを。
その…。
大丈夫かと。
大切なことを凄く決めるために応募をしてほしいなっていうのが大事なのかなと思います。
どういう意味する?
偏見だ
やっぱり水があって餌があると
水と餌が食べ放題なんで
やっぱり寝やすいですね
そうか
一応あの医薬剤巻いたりはするんですけど
そこでゴソッてなくなるけど
何事もなかったらまたゴソッと取れますから
へー
カリウム酸は大丈夫だったんですか?
それともやってるうちに
何とも思わなくなったみたいな感じですか?
潰した後足引きずらないと
生き返りますよやつは
踏んだだけではダメですね
そうなんですね
踏んで引きずって
ちゃんと内臓が出ろって出るような感じにしておかないと
っていうぐらいにはなってます
たまに首に何か来たみたいなのがありますからね
上から落ちてきたって
上から落ちてきた
ドア開けたら
ドアの隙間にいたやつが落ちてきて
そのまま首に落ちてくるってことがあったりするんで
手袋してるから直に触ることはありませんので
その辺は
大丈夫です
あとは長靴履いてるから
靴に染みたとかいうこともないので
大丈夫ですね
大丈夫かな
それと同じこと言い出はできませんけどね
そうなんですね
変な話だ
じゃあ技術職員をちょっとやってみようかな
っていう興味がある人
今の条件にクリアしたら
ぜひという形ですけど
最後に魅力みたいなのありますか
鳥癒されます
仕事をやり始めてから
ツイッターの中で
鶏の写真とか
野鳥でもいいんですけど鳥の写真を見ると
つい
いいねを押してしまいますね
もう鳥無理とかじゃなくて
鳥愛はすごく加速してくる
もともと鳥は好きだとか
そういうことはないんですけど
飼ってもなかったし
実際鳥を飼い始めて
仕事で飼育するようになってからは
鳥のいいところ
可愛いところとか
っていうのが目につくんで
ただしリアルでは
他の鳥では一切近づけません
動物園とかでも
鳥のコーナーはちょっと離れるようにして
なるほど
日本酒作る人が
納豆食べないのと同じ
そういう感じでしょうね
イメージ的にはね
私は日本酒作れないな
納豆毎日食べる人だから
面白いですね
そうですね
最後に
ポッドキャストの告知とかあれば
ぜひアピールしていただいて
ありがとうございます
私がメインで
動いている
ポッドキャスト番組が
目から鱗の理科ラジオっていう
科学系のポッドキャスト番組です
月に4回更新してます
毎月10日に
科学系ポッドキャストの日っていう
月1イベントがあるんですけど
そこに最初
月の一番最初は
毎月10日に更新してます
それ以外に
1週間ごとなんで
10の次が17の次が
24
あと1週間後で31
31日がない場合は
翌月の1日
みたいな感じで
月4で更新してます
科学系ポッドキャストの日は
10日に出してるってことなんですね
そうです10日だって
かりうむさんの科学と歴史
基本は10日じゃないですか
その日って10日なんで
10日より1日から10日の間に
って言われてるから
私は10日に出すようにしてます
うちはその科学系ポッドキャストの日は
最近はだいたい毎回
出させてもらっていて
参加させてもらっていて
それ以外にメンバーがそれぞれちょっと
得意分野が
結構ばらけてるんで
私は
歴史と科学を絡めた
話っていうのをすることが
多いです
浮世絵の中に
使われてるインクの話とか
あと何話したっけ
ドアスリしている
猪田畑の地図って
すごく正確に見えて実は若干ずれてて
残念だって話とか
いうのあったりとか
兵狼攻めをすると何が悲惨なのか
っていう話とか
いう話とかも
やったりしてますね
あとメンバーで一人
細胞さんって方はこの方
アメリカで大学の先生やってる
方で
科学系の自治ネタを
主にやってもらってます
あとはスペシャル番組
ハイシンディで
この間の9月にやってた
ポッドキャスト配信リレー
のネタで
未来っていうテーマを選んで
未来人に手紙を書いてもらう
という体で
生成AIを使って
科学系の質問
お便りを書いてもらって
それにみんなで答えようっていうの
あれは細胞さんがやってくれました
あともう一人
日野英さんって方が
両性類VTuber
両性の性は声です
をやられてる方で
科学にすごく特化して
お好きな方なんで
元祖の話をされることが多いかな
最近ヘリウムの話をされてました
実はすごくこれ
再生回数すごく多いんで
日記の
エピソードでございます
ヘリウムの回
ヘリウムとあと
私もすごく再生回数多いですね
基礎のどこが
そんなに良かったのかなっていうの
ちょっと気になってますけど
毒の話だったんですけど
基本的には
ヘリウムの中で
私一つぶっこんだのが
あれで地震誘致もやってるんだってね
というような感じの
3人でお送りしております
すごいですね
全然違う分野の人たちが
科学のネタが好きな人たちが
集まるっていう
オンラインコミュニティの
立系トークラボのメンバーなんで
科学好きだけども
いろんな分野っていう話になってて
今はすごくそういう意味では
話題にバラエティーがあっていいなと思ってます
という感じでやっております
ぜひ聞きに来てください
つけます
概要欄につけますので
よろしくお願いします
エピソードのまとめ
ということで今回は
目から鱗の理科ラジオから
カリウムさんに
技術職員の
お話をしていただきました
ありがとうございました
ありがとうございました
他にも
またお仕事図鑑出ていいよ
っていう方がいたら連絡お待ちしてますので
ぜひお願いします
お願いします
46:44
コメント
スクロール