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2020-11-17 10:08

#187 システムが見えない大人たち

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システムの中に生きている。システムの中に文化や慣習、雰囲気が生まれる。これをまず大前提として理解しておきたい。人々の語り口をよく聞いていると、「システム」そのものに物申すことはほとんどなく、システムの中に漂う「雰囲気」について意見が述べられている。システムについて言及する人は異常なまでに少ない。


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みなさんこんばんは、上水優輝でございます。
サイコパスのラジオ、ぜひ最後までお付き合いください。
今日は、システムが見えない大人たちという話をしたいと思っています。
僕はですね、日本人で日本のことしかわからないので、日本話みたいな言い方をしますけども、
多くの日本人がシステムが見えない、システムについて語れないっていうことが多いなと思っているんですよ。
雰囲気には敏感であると。それはミクロからマクロまでそうだ。
自分自身はちょっとわかんない。身近な人たちの雰囲気とか、所属するコミュニティ組織の雰囲気、いわゆる職場の雰囲気とかね。
あとは自分がサークルに所属しててとか、サークルの雰囲気とか。
あとは自分が住んでいる市町村の雰囲気とか、人柄とか。
あとは日本という国のね、そういったところの雰囲気、日本人っぽいみたいな雰囲気とかね。
あとは国際社会の、今世界ってこんな感じだよね、今ヨーロッパここだよねとか、ざっくり見ただけでもこんな雰囲気だよねみたいな雰囲気をキャッチする力っていうのは結構、
ミクロが得意かマクロが得意かとか全部いけるかとか人によるんですけども、雰囲気を感じることは結構得意であると。
ところが、システムを捉えることがすごく苦手だなと思うんですよね。
例えば所属する職場の雰囲気みたいなのはめちゃくちゃ肌で感じてるんだけども、それが起こってる原因が意外とシステムが原因だったりするとか。
例えば、あるサラリーマンの方に聞いて、そこのある企業のね、かなり上の役職の方にも話を聞いたときに面白かったのは、下の方のある方はですね、
なんかすごい好き嫌いで役職が与えられているみたいなことで、すごい不満気に出たんですね。
それは確かに不平等で良くないことだなと思ったりとかして。
で、上の方に聞いたら、いやいやいや、人事制度で全部書いてありますよって言うわけですね。
つまり、ルールブックに書いてある通りの、いわゆる明文化されたルールに則ってついていってるものがあるのに、それが好き嫌いでやられているというふうに思ってしまうと。
もちろん面談側とか、質的なものが入ってくれば、いくらシステムが明文化されていようと、好き嫌いになってしまうでしょうけれども、
そのレベルの話ではなくて、そもそもルールを理解していない、みたいなことがよくあるんですよ。
ルールはシステムの一部ですよね。大きな一つの要素だと思うんですよね。それを理解していないと。
だから、例えば所属する会社側とかじゃないにしても、例えばこの社会の中の結構今ね、経済に毒されているという意味では、
資本主義ゲームみたいな、資本主義のルールみたいな、とか価値観みたいなものを理解しないまま消費活動をやっていたり、
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投資はあまり意識がないとやらないかもしれないですけれども、消費活動をしたりとか生産活動をしたりしているという方がいて、
結局そこのカネカネした雰囲気でとか、どんどんスピード感が早まっていく雰囲気でとか、
スキルがないと、希少価値がないと、そういう雰囲気でそういうものを感じているんだけれども、
いやいや、構造、そのシステム、資本主義のシステムみたいなものって見えてますか?って時に、よくわからないって人が多いんですよね。
意外と目の前の課題を乗り越えたいな、乗り越えたいなというかどうにかしたいなと思った時に、
その雰囲気ももちろん大事なんだけども、ちゃんとシステムからね、理解しないといけないんじゃないかなというふうに思うんですね。
本当か嘘かどうかは知りませんけれども、なんかコテンラジオというね、他のポッドキャストがあって、僕が大好きなポッドキャストがあるんですけども、
その中のね、何の回だったかな、何回の回で出たんですか、人々の価値観とか雰囲気みたいなものっていうのは、
制度が先にできて、制度に紐づいて倫理観とか雰囲気とか価値観ができてくるよみたいな、そういうお話があったんですけども、
それ本当そうだなと思って、今言ったのはまさに先にシステムがあって、システムに紐づく形で、だからこれやっちゃいけないよね、
例えば何だろうな、人を殺しちゃいけないよねとかって日本人だと当たり前に思いますよね、
けどそれは人を殺していい時代があったというわけであって、それはシステムが変わってるわけなんですよ。
今のシステムは一人一人の人権を大事にするとかっていうね、一人一人の人権ありますよねみたいな感じで民主主義がどうたらこうたらとか言ってですね、
一人一人が尊重される武器だといったときに、そんな人が殺されたりとかしたらよくないわけじゃないですか。
だからそれは僕たちの感覚がすると当たり前でしょって思うんだけども、人を殺していい時代があったと考えたときに、
それはシステムがそうだったから殺してもいいという価値観だったみたいなのがあって、価値観がそうだからシステムがこう変わるっていう順番が一部では確かにあるかもしれないですね、
空手だというか、革命を起こす、レボリューションを起こすみたいなね、チェゲバラみたいな、そういう話だったらまた別ですけども、
みんなの意識が高まって変わるみたいなのはあんまりないと思うんですよね。
どっちかというとシステムが変わって、そのシステムに慣れていく過程でだんだん価値観とか雰囲気までそうなってくると。
例題を出すなら、今働き方がずっと日本の企業というのはメンバーシップ型、会社に就職すると。
なのでどこの部署に配属されるかわかんないし、そこの会社の人としていろんなことをやるという感じなんだけども、
例えば日本以外のほとんどの国、日本以外全部とは言えないか、ほとんどの国がジョブ型なんですよね。
例えば自分はマーケティングが得意だから、マーケティングの職でここに入らせてくれって感じで、自分ができることで働くっていうのが当然のことになってるわけですよ。
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なのでそれがだんだん日本もやらないといけないよね、コロナの中で、例えばメンバーシップ型だったら在宅勤務とかしても何が成果なのかわからないみたいになっちゃうので、成果をちゃんと定義して成果型にしてしまおうとすると、
やっぱりジョブ型に変わっていかないと、あなたの仕事はこれで、こういう成果を出せば評価されるし、こういう成果を出さないと評価されないよみたいな感じで、
ジョブ型に切り替わりつつあるって言われてるんですよね。
今過渡期だから、まだピンとこない方も中にはいると思うし、逆にはそれにピンときて次の時代に向けて転換しようとしてる人もいると思うんですが、
そこら辺の過渡期にあるかわかりづらいんですが、もうちょっと時代が下ると、ジョブ型でしょみたいな、スキル、自分ができることで働かないと意味わかんないじゃんみたいなことを言い出すのが主流派になると思うんですよ。
今までは何ができるかじゃなくて、その会社に所属してるかしてないか、そこの会社に対してちゃんと真面目にやってるかみたいな、なんかその誠実さが求められた、従順さが求められたんだと思うんですけども、
これからはね、そういったスキルとか自分の結果が求められてくる働き方になるよねみたいなのは、なるよねって今漠然と皆さん思っているんだけども、
本当に価値観レベルで変わっていくっていうのがシステム、構造が変わって、結果自分たちの価値観とかライフスタイルみたいなのが変わってくるよっていうところなんですよ。
なのでそう考えると、雰囲気がどうだこうだっていうのも感じ取るのも大事なんだけども、雰囲気ってのは別に未来を見通せないので、
どっちかというと構造をしっかりキャッチして、構造がこう変わるとここの雰囲気ってこういう風に変わってくるよねとかっていう感じで、構造を先に見ると、
細胞、わかりますかね、細胞関係があって、細胞液があって、いろいろ要素があって、細胞膜で囲まれているんですけど、
細胞膜みたいなところが実はシステムで、その中にいろいろとぐちゃぐちゃとした雰囲気があるという考え方をしたときに、
その膜を見ないとどういう入れ物の中に自分たち入っているのかっていうことを考えていかないと、
単純にその、なんだろうな、その中のふわふわした雰囲気の中で、今こういう雰囲気だ、こういう雰囲気だ、なんとかだって反応しているだけだとね、
目の前のことを反応しているだけだと、ずっと反応し続ける人生になってしまってね、大変だと思いますよ。
えーとね、きついと思うんで、まずね、やっぱシステムをしっかりとキャッチする必要があるんじゃないかなと思います。
僕がなんでこんな話をしているかというと、えーとね、なんでこんな話をしているかというと、
結局その、反応する人生ってつらいですから、つらいですよ。
なんでかというと、自分でコントロールできないから、相手にコントロールされる人生になっちゃうから、やっぱ苦しいと思うんですよね。
自分で決めていける、自分で先手先手でね、意思決定していけるっていうのは、やっぱ人生のこうなんていうのかな、
自由度というか、自分で決めることができているっていう、満足度につながると思いますので、
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そのためにもですね、システムを理解すると、システムとか言うとちょっと難しく感じるかもしれないので、
単純にね、ルールを理解する。よく言いますけど、サッカーをするのにね、サッカーのルールを知らなくてサッカーをしていたら、
やっぱサッカーで勝てないじゃないですか。その分かりますよね。野球をするのに野球のルールが分からなかったら、野球でとても勝てないと。
まずルールを理解して、そこからですよね。なのでルールを理解する癖をつけていくっていうのが大事なんじゃないかなというふうに思います。
今起こっているいろんな雰囲気について、そこは実はこういうルールが元になっているんじゃないかなということを改めて考えてみるといいんじゃないかと思います。
社会レベルでそれをやるのは確かに複雑で、僕も全然そのような関心のある分野とか関心のある時に調べたりとかっていうレベルですけども、
例えば自分が所属する会社とか、そういうレベルではめちゃくちゃ毎日接するとか、めちゃくちゃ影響を受けるコミュニティなわけだから、
そこのルールとか、そこのシステムとかはよく理解しておく必要があるんじゃないかなというふうに思います。
本日は以上でございます。またお会いしましょう。さよなら。
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