はい、なんかちょっと私も軽く聞いたことはあって、文献を例えば読み漁ってとかいろいろ伺ってるんですけど、
詳しくもうちょっと聞かせていただいてもいいですか。
ありがとうございます。そうですね、はい。文献は結構読み漁りまして、それこそ戦時中というか、
日本軍はなぜああいう展開になったかみたいなところで、有名な失敗の本質っていう野中先生の本ですね。
全部読み漁るだとか、あとはドラッガーとか、いわゆる経営学者の著名なフレームワークは多分組織作りという名が付くものを多分全部読んだんじゃないかなってところもありますし、
あとはリセンホロイツとか、あとベンチマークとか、それら有名な米国VCが発信しているウェブ上に載ってるコンテンツみたいなのを全部読み漁ったところまではやったっていう感じでしたかね。
はい、ちょっともう体系的な知識というか、組織と名の付くもの、もう過去に遡って過去の組織がどうであったかっていうのと、
あとキャピタリストの脳内にある知識みたいなところが融合して、その組織作りの裏心板というものがまとめられたっていうイメージですかね。
そうですそうですはい。まさにそんな感じで、それは僕だけじゃなくて、この組織作りに関連するプロジェクトだとか、ジェネシアメンバー全員でちょっといろんな本を分担し読み合うとか、議論とかをしていってやってたって形なんですね。
キャピタリストの各個人の方々もこのプロジェクトをやるにあたって、脳内のこうどう出していくかとか、文系読んでいただいてみたいのも進めたんですか。
そうですね。キャピタリストに関しては、おのおのが持っている組織作りに関してはナレッジみたいなのが結構あるんですよね。
ジェネシアって、自分たちでもあれなんですけれども、比較的やっぱり投資した後の起業家だとかの伴奏をしっかりやるというか、VCの特徴があったりするので、そこにおける実践地のノウハウがおのおの持っているんですよね。
それらをワークショップみたいな感じでやって、みんなで議論して、こういうフレームワーク作れるんじゃないかみたいなところまではやりましたね。
で、それらのワークショップだとか文献を読む中において、一個出た結論みたいなのがちょっとありましてですね。
これが去年ですね、発信したスタートアップ企業会の10の問いというシリーズにつながっている感じなんですけど、組織作りって採用だとか、カルチャー設計だとか、権限以上目標設定とかいろんな要素があったりするんですけど、
結局やっぱりその経営者個人の振る舞いだとか、経営者個人がどういうふうなマインドセットを持って組織作りだとか各種施策に向き合うかみたいなところってすごい重要だなって思いまして。
企業家個人の振る舞いだとかマインドセットが何よりもセンターピンだよねみたいな結論に立ったんですね、リサーチの結果。
ただそのマインドセットみたいなところを、第三者がこうした方がいいって言って指導するとか変えることってまずないなって思ってるっていうところと若干ごごましいというかところもあるかなと思ったときに、我々としてできるかなと思ったのはマインドセットの中でも特に組織作りにおいて意識するべきポイントみたいなものを少しずつ要点を抑えていって、
それらがこういうふうに考えられてるかみたいなところを問いみたいな感じで整理をして、マインドセットみたいなところを変えるというところには当然踏み込むつもりは全くないんですけれども、
それを考えるきっかけを作るみたいなことをやること自体は何か意味があるんじゃないかなと思って、組織作りにおける要点を10個ぐらいのポイントとかにまとめて10の問いという形式にしていったみたいな、そんなプロセスを経てるみたいな感じですね。
なるほど。この10の問いもすごい秀逸だなと思うんですけど、しかもこのジェネシアベンチャーズの中でもこの10の問いというのが1個のシリーズとして確立されてきているかなと思うんですけど、この10の問いの選定っていうのはどういうふうにやられたんですか?
さっきのプロセスのところですかね。具体的に組織作りにおいて失敗したパターンだとか成功したパターンを洗い出していって、そこのデータベースを分類をしていった結果としてのカテゴリーが10個あったみたいな感じですね。
なかなか採用とかが結構論点であることが多いんですけれども、分類していった結果として採用だとか、ミッションビジョンバリューだとか、それこそカルチャー設計っていうテーマそのものだとか、さまざまなカテゴリーのところに分類ができて、もろもろ整理した10個になったみたいなところの秘訣だったかなって感じがしますね。
なんかいろいろあると思うんですけど、この10の問い。結構興味深い組織作りにおいての権限移除だったりとか、事業作り、資金調達に及ぶまで、組織作りに関わることで重要な問いが集められてると思うんですけど、この中で黒崎さんが印象的だった問いとインタビューの内容だったりとかってありますか?
実際、10の問い見たことないリスナーの方々は概要欄にリンクを差し込んでおきますので、ぜひ見ていただければと思うんですけれども。
10個の問いですね、それぞれ1個ずつのテーマにそのテーマを明らかに体現しているという先輩企業家にインタビューをしているんですけれども、すごいみんなやっぱり著名な方で実績を残された方ばっかりだったので、
全部やっぱ印象的だった、めちゃくちゃ多かったかなと思ってますと、その中でいくつかちょっと時間も限られているので、言うとすると、我々の年先でもあるんですけど、北斗さんですかね。
北斗という会社は臨床の現場に携わるお医者さん向けですね。
で、そのお医者さんが使うような医療用アプリみたいなものを提供している会社なんですけど、北斗はですね、採用のところがテーマでインタビューさせていただいて第1弾だったんですけど、これはなかなか面白かったですね。
北斗さんってやっぱり経営者自らが採用に集中してコミットしましょうみたいなところって、教科書的には結構言われてることであって、とはいえ現実的な足元の仕事だとかに囚われてる中で、それをどう体現するか悩んでるみたいな方も多いんじゃないかなと思うんですけれども、それを結構自で体現してるような方ですね。