経営の視点から人生を考える
このポッドキャストは、ギークな二人が興味がある技術や熱中していることについて語る番組です。
オクです。 ゾイです。
はい。今回は、世界は経営でできているっていう書籍をですね、読んだので、こちらの本を紹介しつつ、読んだことの話をしていきたいなと思います。
本書なんですけども、岩尾俊平さんが書かれた、経営にまつわるエッセイになってます。
この方はですね、慶応義塾大学小学部純教授で、ビジネスモデルとイノベーションを教えている立場の方です。
はい。
この方が、経営の視点で家庭、恋愛、勉強、老後、科学、歴史っていうのを論じるっていう形の本です。
本書ですね、エッセイなんで、いわゆる思ったことを書いたりするのがエッセイだと思うんですけど、
その全体を通したおっきな主張っていうのは3つあって、
本当は、誰もが人生を経営しているのに、それに気がついていない。
誤った経営概念によって人生に不条理と不合理をもたらし続けている。
誰もが本来の経営概念に立ち返らないと、個人も社会も豊かになれない。
っていう3つですね。ここで出てくるこの誤った経営概念っていうのを、ピンとこないかもしれないんですけど、
これがですね、経営っていうのを企業のお金儲けと同一視して、
経営をするのは企業だけと思い込むこととしてます。
この視点から考えるとですね、学校経営とか病院経営とか家庭経営とかも視野から外れてるんですね。
本来の経営っていうのは、他者と自分を同時に幸せにする価値創造っていう究極の目的に向かって、
中間目標と手段の本質意義有効性を問い直し、
究極の目的実現を妨げる対立を解消し、豊かな共同体を作り上げることとしてるんです。
この豊かな共同体で言うと、今回先に挙げてる家庭経営なんていうのは間違いなく豊かな共同体の原始的な最小単位だってわかるかなと思います。
貧乏の定義とその影響
ここまで喋ってもまだピンときづらいかなと思うんで、本書の中に書いてる例を挙げてみたいんですけど、
貧乏は経営できているっていう章があります。
どんな人にも貧乏は忍び寄ってくるっていう話なんですけども、
この本でですね、貧乏の定義がですね、お金、知識、時間、信頼といった資源の収入と支出のバランスが崩れた状態って定義をしてます。
はい。
例えばですけど、高級腕時計にオーダーメイドスーツのできる営業サラリーマン、お金持ってそうな感じがしますけど、
実は極端な生活主義のために自爆営業に晒されてて、
顧客の候補に食事を送ったりプレゼントを用意したりと、儲かってるフリをしながら、
自宅は目黒区、港区、渋谷区で4.5畳で激安ウインナーを食べてるみたいな、
見た目は裕福なそうに見えるのに出ていくお金が多いことで、
貧困ではないけど貧乏であるっていう不条理を例に出してるんですね。
はい。
また貧乏を恐れるあまり、ケチに走りすぎて、文化的な質もせず、悪化するまで病院に行かず、教育にお金をかけない、
っていうこれも、自分自身で絞りすぎることによって、先に挙げてる定義からすると貧乏です。
そして、どんな借金でも怖い。できれば借金を避けたいですけど、奨学金を借りることを避けて、
休学しながら、4年じゃなくて6年7年とお金時間かけながら大学を卒業したんだけど、
いわゆる4年で卒業っていうような時期の就職の時期を逃して、そういうのを封印して障害年収を下げるとか、
あとはもう卒業した後ですね、高給取りの頭脳労働者のできるビジネスパーソンっていうのは、
育児もしっかりできなきゃいけないと思い込んで、自分自身でなるべく時間を使った結果、睡眠時間を極度に減らすとか。
うん。
これ一番分かりやすい例かもしれないけど、日々の食事に困っているのにスマホもテレビも最新で一式揃ってるとか。
今挙げた例っていうのは、先に挙げたお金とか知識とか時間とか信頼の収入バランスみたいなものが、どれも全部崩れた状態、バランスを書いた状態でしてます。
仕事を楽しむための経営
こういった方たちへの処方箋として、欲しいものは自分で作るってことを本書で勧めてて、
例えば仕事を例にとっているんですけど、仕事を問題解決のゲームとして気晴らしと退屈しのぎに変わるものとしてできるかもしれないと。
もしこれ、問題解決ゲームとして気晴らしとか退屈しのぎになれば、もしかしたら先に挙げたスマホをわざわざ最新のものに揃える必要なんかなくて、
そういったもので最新スペックでゲームでしたいみたいな、そこの無駄遣いみたいなものは避けれるかもしれないですよね。
うーん、なるほど、はい。
そんなのは無理って言われる方に対して、なのであればどうすれば仕事自体を楽しくできるのか。
楽しくない仕事を楽しくやるっていう二律背反を成立させるっていうのに対して、良い作を考えるってこと自体が経営なんだってこの人書いてるんですよ。
うーん、はい。
なかなか本書ですね、いろんな例が出てくるので、良ければぜひ読んでほしいみたいなことを思うんですけど、この本読んでですね、この本自体からちょっと離れたところで、昔見てた漫画アニメのことを思い出しまして、
起動警察パトレーバーって作品があるんですよ。その作品で、簡単な表紙をしゃべると、日本の警察組織に大きなロボット、3、4メーターぐらいのサイズのロボットが導入されて、それを扱う部署の話みたいな漫画作品なんですけど、
そこに配属されるメンバーっていうのが、警察組織からは妻弾きになっているような半端もの落ちこぼれ警官みたいなのが集められて、その当時の埋め立て地ですね、今みたいに発展する前のお台場みたいなとこに基地があってって話なんですよ。
そこの隊長がですね、結局そういう部署に対してロボットがあてがわれて、そういう変なメンバーばっかりいるわけですよ。で、上の方から上層部からは、それをロボットを使った花話お手柄みたいなものを求められると。
要は、ろくでもないメンバーと華々しい成果っていう二律背叛があるわけじゃないですか。
そこに対して、この隊長が割と作品冒頭だったと思うんですけど、メンバーに対してみんなで幸せになろうよって言うんですよ。
これって結局、いろんなことあるんだけど、この共同体、今チームですよ。チームの中でみんなでうまくやろうよみたいな。みんなのやりたいことをポジティブに達成していこうみたいな話が結構この話で近いなと思ってて。
なんかね、これが、話がこの二つが一本線で繋がったり、自分の中で繋がったっていうのがちょっとハッとしたんですよね。
この、例えば割と昔の作品なんですけど、ハッとして思い出してっていうこの体験を含め、ちょっとこの本読んで新鮮だったっていう感想なんですよね。
はい。今回は世界は経営でできているというこちら本書ですね。紹介して、その本を読んだ中でのことをお話ししました。興味あればぜひ読んでみてくださいね。