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2024-05-27 50:50

【第50回】シリーズ:2077年に至るまで その①<崩壊(コラプス)編> ~「サイバーパンク2077」ゲーム内の歴史~

「サイバーパンク2077」ゲーム内の歴史について話すシリーズの第1回。 聴きやすさより熱量、という気持ちで、なるべく語りたいことを詰め込んだ結果、シリーズ全体で4時間超えのボリュームとなりました。 長すぎて聴きづらかったら申し訳ないですが、濃密なものになっていると思うので、まずはこの第1回から聴いてみてください。


() あいさつ・前置き

() 前置きその2・崩壊(コラプス)とは

() 情勢の崩壊

() 経済の崩壊

() 自然環境の崩壊

() エンディング

<参考文献> サイバーパンクRED ルールブック (https://hj-cyberpunk.com/) ワールド・オブ・サイバーパンク2077 (https://www.seibundo-shinkosha.net/book/art/60908/) Cyberpunk Wiki | Fandom (https://cyberpunk.fandom.com/wiki/Cyberpunk_Wiki) サイバーパンク2077|原作2020タイムライン (https://forums.cdprojektred.com/index.php?threads/saibaapanku2077-2020taimurain.11003401/) サイバーパンク2077大辞典 (https://stellar-gamer.com/cyberpunk2077) プレイ前に読みたい「サイバーパンク2077」前史・徹底解説。英雄ジョニー・シルヴァーハンドの足跡から“暗黒の未来”を振り返る (https://www.4gamer.net/games/423/G042332/20200907074/) ついに発売されたTRPG「サイバーパンクRED」に見る,2045年のナイトシティ。2077へと続く世界と最新ルールの見どころを徹底解説 (https://www.4gamer.net/games/605/G060556/20220529001/) ーーーーーーーーーーーーーーーーー メッセージ、お便りは以下からお願いします。 ご意見、ご感想、あなたのゲーム話など、お気軽に送ってみてください。 出来る限り番組で取り上げようと思います。 <メッセージ投稿フォーム> ⁠⁠⁠⁠https://forms.gle/BkTRvEBxxFYYQzRB8⁠⁠⁠⁠ <メールアドレス> game.hanashi.sasetekure@gmail.com ------------------------------------------- 公式Xアカウントはこちら。 ⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/g_hanasasete⁠⁠⁠⁠⁠ 最新回更新のお知らせをしています。 ※感想等はハッシュタグ #ゲーバナ をつけてポストしてみてください。 可能な限り返信、いいね、RTをします。 -------------------------------------------


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00:16
みなさんこんにちは。そして、お久しぶりです。パーソナリティのアルマです。
ゲームの話をさせてくれ、第50回です。
この番組は、私アルマが思いっきりゲームの話をする番組です。
というわけで、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
ごおさだしております。
前回からかなり間隔が空いてしまいましたが、
3ヶ月くらいですかね、何も発信しない期間があったので、
もう終わったなと。あの番組もう終わったなと思われた方もいるかと思います。
ただですね、私としては、実は今回の準備をずっとしていまして、
不定期更新って伝えていたので、それをいいことにですね、
ちょこちょことサボりながらですね、少しずつ準備をしていました。
それがようやく配信ができるようになりました。
今回はですね、全部で4回にわたってお届けします。
対してシリーズ、2077年に至るまで、
サイバーパンク2077ゲーム内の歴史です。
この番組を聞いている方であれば、サイバーパンク2077というゲームを
私が結構話しているのもあって、ご存知の方も多いと思います。
一応簡単に説明しておきますと、PCとかプレイステーションとか
XBOXで展開されている一人称視点のロールプレイングゲームで、
テクノロジーによる身体改造が当たり前となった2077年を舞台に、
プレイヤーはBという主人公として、ナイトシティという街で
様々な出来事に巻き込まれつつ生き抜いていくというゲームですね。
2つは、ウィッチャー3などでおなじみのCDプロジェクトレットです。
このゲームの舞台である2077年に至るまでの
ゲーム内の歴史を徹底解説していこうというのが今回のシリーズになります。
何回かこの番組でも言っているんですが、
自分はこのゲームがめちゃくちゃ好きでして、好きすぎて味わい尽くしたいと思ったんですね。
03:08
今年は2024年は、一つのゲームに対してしっかり時間を使って楽しみたいと思っていたので、
いろんな資料を見たりして、このゲームの設定とかをまとめてみようと。
そうすればこのゲームがもっと楽しくなるぞと思って調べたりして。
それをせっかくなので、この番組で話せば面白いかなと思いました。
つまりですね、研究報告みたいな回です、今回は。
ただの研究報告だとマニアックすぎるし、一元さんお断りみたいになってしまいかねないので、
せっかくならこの自分の熱量が誰かのCyberpunk 2077を遊ぶきっかけになってくれるといいなと思ったので、
Cyberpunk 2077というゲームを遊んだことがない人でも聞いて楽しめるものにしようというふうに準備をしてきました。
それでですね、ゲーム本編のネタバレをせずに興味を持ってもらえる内容ということで、
ゲーム本編に至るまでのゲーム内の歴史を話そうじゃないかということで今回の話となります。
自分もそうだったんですが、このゲームってかなり情報量が多くて、最初はわけがわからないですよね。
どういう理由でここにいて、ここはどこでそもそも、こいつは誰だと、どういう状況なんだと、なりかねないですね。
やっていればある程度わかるようになるものの、結構情報の洪水みたいな、情報を浴びせられるような感じになるので、
それに溺れてしまって、ちょっとよくわかんないなと。
なる人もいるんじゃないかなと思うので、であれば遊ぶ前に予習をして、
この世界がどういう世界でっていうのを予習すれば、この問題は解決するかもと思ったし、
各要素、ゲーム内のいろんな要素への解像度が上がれば、
能動的にゲームに入り込めて、より楽しめるのではと思ったのも今回のシリーズをやってみたきっかけになります。
遊んだことがない人向けのライトなものになっているかというと、
06:07
全然そんなことはなくて、既に遊んだことがある人も、私もですけど、
あれってそういうことだったんだと、そういった新たな発見があると思うので、
遊んだ人にもぜひ聞いてみてほしいなと思っています。
むしろ本末転倒なんですけど、初めての人はちょっと引くくらい濃密なものになっていると思います。
これ準備していく中で、あまりの膨大な設定を前にして、
私も結構おののいたんですけど、
聞いてる方もね、あまりの膨大な設定に手に負えないから遊ぶのやめようかなってなる人が出てこないか心配なレベルです。
そのくらい濃密なものになっているということですね。
量が膨大、設定が膨大なので、なるべく時系列順に、かつテーマで区切って、
分かりやすくまとめたつもりです。
なので全員聞けます。
全員聞けるようになっていると思います。
やってない人もやった人も全員聞けると思いますので、
聞いてですね、サイバーパンク2077の濃密な世界の魅力っていうのを知ってほしいなと。
なのでぜひ一度どんなもんかなというふうに聞いてみていただけると嬉しいですね。
3ヶ月間何も発信しない間ずっと準備してきて頑張ってきたので、ぜひ聞いてみていただけると嬉しいです。
おそらく準備する上でいろんな資料も参照するわけですけど、
サイバーパンク2077というゲームを踏まえた上で、
ここまでのボリュームでかつ網羅的で整理してある形で、
サイバーパンク世界の歴史について解説してある資料っていうのは、
日本語だとあんまないと思います。
全部聞いてもらえると、
あれは頑張ったんだなと、
あいつ頑張ったんだなと思える内容になっているかなと思います。
ちょっと前置きが長くなってしまってますが、
今回のシリーズですね。
09:01
最初にも言った通り、4回に分けて話をしようと思います。
まず第1回ですね、今回は、
このゲームの世界のすべてのきっかけについて解説する崩壊、コラプス編と題してますが、
そういった内容ですね。
第2回は、主人公その1、プレイヤーキャラクターであるBの背後に連なる歴史について話すB編。
第3回は、主人公その2であるジョニー・シルバーハンドについて話すジョニー編。
そして最後第4回は、主人公その3、
ナイトシティという街の起源から2077年現在の状況までを話すナイトシティ編。
この全4回ですね。
こういった内容で話をしていきたいと思います。
順に聞いてもらえると理解しやすいので、
なるべく第1回、今回から順に聞いていくのをお勧めします。
そもそも、なんでそんなにゲーム内の歴史の設定が膨大にあるの?というふうに疑問に思う方もいるかもしれませんが、
このサイバーパンク2077というゲームは、原作はサイバーパンクシリーズというTRPG、テーブルトークロールプレイングゲームなんですね。
なので、この原作であるTRPGの方は3作、厳密には4作既に発売されているんですね。
それらはビデオゲーム版2077の前の時代の話なんですよね。
つまり、それらTRPGの設定とかストーリーというのは、そのまま2077に至るまでの歴史になるんですよ。
今回参考とした資料については、概要欄にも記載しますが、
そのTRPGの最新版であるサイバーパンクレッドのルールブックと、
このサイバーパンク2077というゲームの公式設定資料集であるWorld of Cyberpunk 2077、
そしてネットで調べた情報を元に今回まとめています。
TRPGのルールブックって何?って感じだと思うんですけど、知らない方は。
ルールブックっていうからにはルールがいろいろ書いてあるわけですけど、
もちろんそれだけじゃなくて、世界設定本みたいな側面もあって、
自分はサイバーパンクシリーズしか知らないんですけど、他のTRPGがどうかちょっと分からないですが、
12:07
少なくともサイバーパンクレッドのルールブックっていうのは、かなり世界設定本の色が強いですね。
ルールの解説をする際も、無機質にルールだけを説明するんじゃなくて、
世界観を壊さない口調とか、設定を細かく入れながら語られてるんですね。
こういった世界設定の塊みたいな本なんですね。
おそらくなんですけど、私TRPGやったことないんで推測なんですけど、
TRPGってプレイヤー同士で判断したりとか、ロールプレイをする必要があるので、
世界設定が非常に重要な遊びだと思うんですね。
世界を知ってないと、ちゃんと知ってないと判断もロールプレイもできないじゃないですか。
そんな感じですね。ルールブックには大量の設定が記載されているんですね。
それらサイバーパンクレッドのルールブックと、World of Cyberpunk 2077という公式設定使用集という一時情報を基本的には参照してまとめているんですけど、
この2冊以外にもサイバーパンクシリーズっていうのは本当に膨大な設定ソースっていうのが存在していて、
今回自分が購入した2冊以外にもものすごくいっぱいあるんですけど、
それらはどうしても手に入れられないし、お金的な面でも、そもそもプレミアがついてるとか、そもそも手に入らないみたいなこともあったりして、
ネットの情報に頼らざるを得ない部分っていうのが結構ありまして、そこは少しだけ信頼性が落ちるかもしれません。
重ねて注意点ですけど、今回の話っていうのは私なりのまとめであって、私の解釈が入っている部分っていうのが少なくありません。
また原作TRPGの中とか2077との繋がりにおいて、矛盾点っていうのもあるんですね。すごく長い歴史があるシリーズなんで。
それらの精査を全部できているかっていうとそういうわけでもないんですね。
あと単純に私が間違えているとか、そういう箇所もあったりするかもしれません。
なので今回の私の解説が絶対正しいというわけではないということをまず了承して聞いていただけると助かります。
もし有識者の方が聞いていれば、間違いが見つかれば是非ご指摘をください。
15:05
というわけで非常に前置きが長くなってしまいましたけれども、
2077年に至るまで、サイバーパンク2077ゲーム内の歴史第1回崩壊コラプス編を始めたいと思います。よろしくお願いします。
はい、というわけで本編です。
今回はコラプス編と、崩壊かコラプス編という回ですが、
ちょっとまだね、本題に入る前にもう少し前置きというか前提の話というのをしておきましょうということで、
まずビデオゲームであるサイバーパンク2077っていうのは、オープニングでも話しました通り原作はTRPGなんですね。
それがサイバーパンクシリーズというTRPGで、最初はサイバーパンクという、シンプルにサイバーパンクというタイトルで、
1988年に発売されました。
こちらは今となってはサイバーパンク2013とも呼ばれるんですけど、
1988年に2013年の未来を舞台にしたTRPGとして発売されました。
そしてその第二版、つまりルールを改訂して、ゲーム内の歴史を、時代をさらに先に進めたものとして、
サイバーパンク2020というのが1990年に登場します。
こちらはタイトルの通り2020年が舞台。
さらにその次に第三版、2030年代を舞台にしたサイバーパンクV3.0、バージョン3.0って読むんですかね。
というのが2005年に発売されまして、最近最新版である2045年を舞台にしたサイバーパンクREDというのが2022年に発売されています。
こういったTRPGの流れというのがあるんですね。
この4つのシリーズのうち、初版のサイバーパンク2013、第二版のサイバーパンク2020、そして最新版のサイバーパンクREDというのが精子として扱われています。
18:00
それらから繋がる未来としてサイバーパンク2077があるわけですね。
ちなみに第三版のV3.0っていうのはちょっと評判が良くなかったようで、なかったことにされたというか、パラレルワールドの出来事というふうにされたそうです。
それをV3.0を抜きにしても、1988年に発売された初版から様々な関連資料によって積み上げられた膨大な世界観設定というのがあって、
同時に年代が進むにあたって更新されていくゲーム内の歴史というのがある上でのサイバーパンク2077なんですね。
なので、設定の量といったらこの辺の知識がない方が想像する10倍くらい世界が作り込まれているんじゃないかという、
そのくらい非常に膨大な設定があって、さっきも言ったんですけど、
自分も今回調べていくうちにあまりにも深い沼におののいったし、それがあって準備に時間がかかってしまったということでもあるんですけど。
そんな感じで、サイバーパンクシリーズというのは2013年を舞台にした作品から始まるわけなんですけど、
2013年の時点で既にサイバーパンクな世界を舞台にしているわけですね。
サイバーパンク世界、ゲーム内の世界のことをこれからサイバーパンク世界と呼ぶんですけど、
サイバーパンク世界っていうのは、ある時点までは我々が暮らしている現実世界とほぼ変わらない世界だったんですね。
なので、ある時点から我々の世界と時間軸が分岐したというか、我々の世界とは別の道を歩んだ結果、暗黒の未来になってしまった世界っていうのがサイバーパンク世界。
というわけなんですね。
もしかすると、この辺りっていうのは単に我々の世界がそのまま2077年の未来に進んだのがサイバーパンク2077の世界だと思っていらっしゃる方だったり、
そもそも我々の世界、地球とは全く関係のない世界が舞台だと思っているという方がいらっしゃるかも。
そうではなくて、あるところまでは現実世界と、我々の世界と同様の歴史を紡いできた、いわば地球の別の可能性の話なんですね。
21:07
我々と同じ地球ですけど、ある時点で枝分かれした世界であるっていう前提を頭に入れておいた上で、ようやく本題に入っていきたいと思います。
ではですね、今回は崩壊、コラプス戦ということで、崩壊っていう言葉を英語にするとコラプスというわけですが、何が崩壊したのか、コラプスしたのかっていうところをまず話しておきたいんですけど、
崩壊したのは主にアメリカのことです。
基本的にはアメリカが崩壊したことを崩壊と、コラプスというふうに言います、この世界では、サイバーバンク世界では。
世界的にも深刻なダメージはあったんですけど、基本的には主にアメリカのこと、アメリカが崩壊したことですね。
崩壊の詳細についてこれから話していくんですけど、この崩壊、コラプスが起こったのは1996年頃。
ただ、1996年に急にドンと崩壊したわけじゃなくて、1990年から1996年の間にサイバーバンク世界で様々な出来事が起きた結果、崩壊に至るんですね。
そこをまずちょっと抑えておいた上で、一体何があったのかというところを話していきたいと思います。
崩壊についての解説にはパートを3つに分けて話そうと思います。
その3つっていうのが、情勢の崩壊、2つ目が経済の崩壊、3つ目が自然環境の崩壊、この3つに分けて話していきたいと思います。
まずは、情勢の崩壊。
さっき1990年から1996年の間にいろんなことが起こったというふうに話しましたが、まずは第一次中米戦争という、これ今、架空の世界の話をしてますよ。
まずは第一次中米戦争という戦争が起こるんですけど、これが第一次中米戦争が現実世界と異なる最初の出来事です。
これが1990年から1994年頃に起こった戦争ですね。
この戦争っていうのは、アメリカと中米4カ国、パナマ、ニカラグア、エルサルバドル、ホンジュラス、この4カ国が対立して起きた戦争ですね。
24:12
アメリカがですね、パナマに、パナマ運河ってあるじゃないですか。
パナマ運河を奪還しようと軍事侵攻をしたのがきっかけでこの戦争が起こるんですね。
で、なんでそんなことをしたかというと、共産主義とかテロとか麻薬とかそういったものに対抗する国防のためというのが表だった理由なんですけど、
それは大義名分でして、単にアメリカがですね、各地を支配して強大な国家になるためと、もっと言うと利益のためですね。
そのためにパナマ運河を奪還しようとして対立すると。
中米へのアメリカの影響力をより強固にしようと画策し、強行手段を取ったんですね。
しかし強行手段だったがゆえに中米諸国っていうのは手を組んでアメリカに反発すると。
それが第一次中米戦争になっていくんですね。
この戦争なんですけど、大規模なアメリカ軍に対して中米諸国っていうのはゲリラ戦を仕掛けたこともあって泥沼化してしまって、
結果としてこの戦争によって何十万人もの犠牲者を出すことになってしまうと。
こういった出来事がまずありました。
もう一回言いますけど、架空の世界の話でサイバーバンク2077に連なる歴史の話を今しています。
あまりにもリアルな話かもしれないですけど、何の話をしてるのって思ってるかもしれないですけど、
ちょっと一旦ついてきてもらっていいですか。
そういった第一次中米戦争、詳細は別に覚えなくても大丈夫です。
こういう設定があるんですけど、この設定を覚えたからといって2077が劇的に面白くなるわけではないが、
崩壊っていう出来事がめちゃくちゃこの世界において重要なので、ちょっと詳細を話してみる感じですね。
第一次中米戦争というのが起こりましたと。
これが現実世界で起こった最初の出来事ですよと。
第一次中米戦争と同時期に麻薬戦争、これは特に名前はない麻薬戦争が起きてまして、
アメリカの麻薬取締局という、これ現実にもあるんだっけ、多分あると思うんですけど、
が麻薬原料を根絶させるという大義名分の下、人工病原体を開発して拡散するんですね。
27:11
つまりこの人工病原体っていうのは麻薬をダメにする病原体、これを拡散しちゃうと。
特に南米っていうのは麻薬栽培が盛んな地域だったため、
それらを根本から壊滅させることで国家を不安定化させてアメリカが征服するっていう、そういう狙いもあったようです。
それによってこの人工病原体によって麻薬で回っている国々、チリとかエクワドルとかアフガニスタンとか、
そういったところの政府っていうのが崩壊してしまいまして、かなりすごい人工病原体だったようですね。
これで政府が崩壊してしまって、そこにアメリカが攻め込んでいって、それらの国々とアメリカとの間で戦争が勃発してしまうと。
こちらもアメリカの侵攻に対して勢力的には規模が小さいので、
ゲリラ戦を第一中米戦争と同じようにゲリラ戦を展開したことで泥沼化してしまうと。
この戦争の大きな出来事としては、戦争の中でアメリカがコロンビアの首都のボコタっていう都市に攻撃をして、
その報復としてコロンビアの麻薬王っていうのがニューヨークで小型戦術核、核爆弾ですね、ちっちゃい。
でのテロを起こして甚大な被害が出たりしたと、こういった出来事も同時期に起こっているんですね。
こういった戦争っていうのがまず起きてしまった。これがアメリカ崩壊への最初の一歩でした。
今説明してきたこの2つの戦争ですけど、これらに関しては全て話したようにアメリカが一方的に仕掛けてきているんですね。
現実世界のアメリカに比べて暴力的じゃないですか。
それもそのはずで、実はこの時のサイバーパンク世界のアメリカ政府っていうのは裏で操られているんですね。
1990年あたりからアメリカ政府っていうのはジョン・レンという、ギャング・オブ・フォーと呼ばれたりもするんですけど、
ギャング・オブ・フォーという組織に裏で操られているんですね。
30:04
大統領っていうのは傀儡、操り人形で、事実上のトップっていうのは副大統領だと。
そういったギャング・オブ・フォーという組織によって操られている、秘密裏に操られているんですね。
このギャング・オブ・フォーっていうのは何なのかというと、アメリカの政府機関であるCIA、よく聞きますよね、中央情報局と呼ばれるCIA、国家安全保障局であるNSA、連邦捜査局であるFBI、
さっきも出てきました、麻薬取締局であるDEA、この4つの機関とこの時の副大統領が手を組んで結成した秘密組織と、これがギャング・オブ・フォーというふうに言われています。
第一次中米戦争前には、すでに裏でクーデターを起こしてアメリカを乗っ取っていたんですね。
資料によっては1950年代から活動していたというふうに書かれていたりもしますが、とにかく中米進行したのも、人工病原体を開発して散布、拡散したのも、南米進行したのも、アメリカっていうよりかはギャング・オブ・フォーなんですね。
こいつらが全部悪い。こいつらが全ての現況と言ってもいいと思います。
このギャング・オブ・フォーの行動原理っていうのは、強いアメリカのためとか、そういう愛国心みたいなところじゃなくて、自身の利益のためなんですね。
そういった組織がいたっていうところが、現実と明確に違うところです。
そんなわけで、このギャング・オブ・フォーという存在がコラプスの原因ひいては、サイバーパンク世界をサイバーパンク世界にした決定的な要因と言っていいと思います。
こいつらをきっかけにして、このサイバーパンク世界は暗黒の未来に突き進んでいってしまうということなんですね。
ここまでが情勢の崩壊でした。
次、経済の崩壊。経済の崩壊っていうのは、1994年にこのサイバーパンク世界では、世界株式市場大暴落という出来事が起こります。
33:01
この大暴落の原因も、やっぱりアメリカというかギャング・オブ・フォーなんですね。
そもそもの背景として、サイバーパンク世界の1990年頃っていうのは、ヨーロッパで各国が手を組んで、
EECという、ヨーロピアン・エコノミック・コミュニティ、欧州経済協同体という協同体を構成していたんですね。
今でいうEUみたいな感じです。
この協同体は、ヨーロッパだけじゃなくて、あらゆる国と手を組むことを歓迎していたんですけど、
アメリカは、ギャング・オブ・フォーが自身の利益だけを目的に動いていたので、拒否するんですね。
お前らとは手を組まねえよ、ヨーロッパとは手を組まねえ、というふうに拒否しまして、
協同体として力を増すヨーロッパと、そのアメリカの間で静かな戦争という、クワイエット・ウォーと呼ばれる冷戦みたいな感じですね。
というのが勃発していったという、そういう時代背景があるんですね。
アメリカとしては、拡大していくヨーロッパの経済力に対抗するために、
そして、ギャング・オブ・フォー自体の利益のために、ヨーロッパとアジアの株式市場を裏で操作するんですね。
あいつらに抵抗するためには、株式市場を操作するしかねえ、ということで裏で操作をすると。
それが、ヨーロッパの協同体にバレて、明るみに出ちゃうんですね。
アメリカが裏で操作してんぞ、ということが、世界の明るみに出ちゃうわけです。
そんなことが行われているとわかってしまうと、やっぱり世界経済的には株価が暴落してしまうわけです。
そんな株式市場を信用できねえと、世界株式市場大暴落というのが起こってしまって、
これによってアメリカ経済というのが崩壊しちゃうんですね。
失業者とかホームレスというのが溢れてしまう。
そういった世界株式市場大暴落という事件も起こってしまいます。
ちなみにの話なんですが、この世界株式市場大暴落という事件によって、
アメリカの通貨であるドルの価値というのは底辺に落ちちゃうんですね。
ヨーロッパの共同体、EECの主要通貨であるECUというヨーロピアンカレンシーユニット、これが世界の主要通貨となってきます。
36:07
ドルはもう価値を失っちゃうんですね。
現時世界でいうとEUの通貨ってユーロじゃないですか。
アメリカの通貨はドルですよね。
ユーロがドルの代わりに世界のアメリカの主要通貨になる、そういったイメージですね。
これが地味にサイバーパンク2077に繋がっていて、2077でも変わらずECUという通貨が利用されているんですね。
このECUって呼び方が複数あって、ゲーム内でも場面によって呼び方が変わるんですよ。
そこの説明をしておきたいんですけど、ここでしかできないので、説明をしたいんですけど、
まずECUという表記、これは先ほど説明した通りヨーロピアンカレンシーユニットの略ですね。
次がユーロドル、もしくはユーロダラーとか呼ばれますけど、ユーロドル。
単純にユーロとドルを合わせたような呼び方ですね。
ユーロドル。もう一つがADと言われたりもします。
ユーロのEとドルのD、EDと書いたのをそのまま読んでAD。
これらがECU、ユーロドル、AD。
これは全部同じ通貨なんですね。
同じ通貨を指すんですけど、さっきも言った通り場面によって呼び方が変わるんで、人によって変わったりもするんで、
ゲーム内で結構混乱するんですよ。
このADとユーロドルって違うの?とか、どういう通貨なのこの世界は?
って自分も思ったんですけど、こういった理由なんですね。
こういった世界株式市場大暴落っていうことが起きて、こういう風に通貨が変わって、
それが2077年でも引き続き使われていて、人によって呼び方が違うというところを説明をしておきました。
ゲームで使用するお金にもこういった背景があるということを知っておいてもらえるといいかなと思います。
というわけでお題がちょっとそれましたけど、そういった感じで経済も崩壊してしまうということですね。
最後3つ目、自然環境の崩壊。
サイバーバンク世界ではアメリカもギャングオブフォーが裏で操作して利益優先で動いているんですけど、
この時既に企業というのは結構力を持っていて、その企業もやっぱり利益優先で動いているというところは同じでして、
39:12
とにかくこの利益優先で動いている世界なんですね、サイバーバンク世界というのは。
サイバーバンク世界というのはこちらの現実世界よりも。
企業のより利益優先な行動、つまり環境破壊を気にせずに経済活動をするせいか、
現実の地球温暖化よりもかなり進みが早いというのがこの世界なんですね。
この地球温暖化によって海面が上昇してアメリカの東海岸とか南部とか、
そういった大部分がすでに水没していたりとか沼になっていたりとか湿地化していたりとか、
そういった世界なんですね。
さらにその地球温暖化によって気候変動が起きていて、至るところで干ばつが起きていたりとか、
そのぐらいもう深刻なまでに地球温暖化が進行している世界。
あと酸性雨とか、そういった自然災害も企業による公害が原因だったりとか、
ラストボールという超大規模な砂嵐と思ってもらったらいいかと思います。
干ばつに加えて、企業による大規模な農耕地化、
とにかく利益優先で農場とかを広げてやれという動きのもと、大規模な農耕地化がされていて、
それらによって舞い上がった砂というのが嵐となってぶわっと押し寄せるみたいな、
そういったことが起きてありました。
この砂嵐というのは、実際1930年代、現実のアメリカでも同じような原因で、
大規模な農耕地化によって巻き上げられた砂が、
災害、人災ですね。
そういったものが実際に1930年代に発生しているんですけど、
そういったものがこの世界でも再び発生していたりします。
こういった自然環境の崩壊によって、
大規模な農耕地化によって、
この世界でも再び発生していたりします。
こういった自然環境の崩壊は、さっきも言った通り企業がきっかけでして、
それもひいては、自分本位な人々によって引き起こされたと見ていいかなと思います。
この後も災害というのはますます増えていくんですね。
良くはならない。自然環境はどんどん悪くなっていく。
実際、サイブパンク2077でも砂嵐というのが起きていたりとか、
42:05
自然環境は悪いんだなというのは遊べばわかると思うんですけど、
この時からすでに自然環境はかなり深刻に悪化していたという感じでした。
というわけで、情勢と経済と自然環境、これらが1990年代でもめちゃくちゃだったんですね。
こういったことによってアメリカの多くの自治体は立ち行かなくなってしまって、
政府も機能停止してしまいます。
アメリカは何百万人のホームレスであふれ返ってしまい、暴動とかも多く発生して、
自治体も財政破綻して機能していないし、ということで治安は最悪になってしまう。
このままではもうどうしようもないということで、アメリカは秩序を維持しなければならないということで改憲令を仕組むんですね。
改憲令というのは緊急時に軍に権力を移して武力で秩序を維持するという非常事態宣言みたいなものですね。
そういったものが出てしまうんですね。
ここまでの一連の流れをアメリカ合衆国の崩壊、コラプスと呼びます。
こういう状態になってしまったのが1996年のことだったんですね。
この後アメリカに属していたいくつもの州、カリフォルニア州だとか、州があると思うんですけど、
そういった州は、いくつかの州は政府を見限って独立を宣言して、独立を宣言した州は自由州と呼ばれて、アメリカは分裂しちゃうんですね。
文字通り崩壊してしまうと。
こういったことをコラプス、崩壊とこの世界で呼んでいるんですね。
崩壊の影響ですけど、もちろん影響はアメリカだけじゃなくて、世界に広がるし、悲劇っていうのはこれで終わりではなくて、この後もいろいろ起きるんですね。
1997年、崩壊の1年後ですね。
核紛争が起こって、中東が壊滅したりとか、世界の石油供給量が半減してしまう。
核紛争なので、核兵器による放射性鉱化物っていうのが世界中に拡散してしまうっていう大変な状況になってしまうんですね。
1998年には、アメリカ中西部でこれまた大規模な干ばつが起こって、大地は枯れ果ててしまって、自衛農業っていうのが消滅してしまうと。
同じ年に、アメリカ中西部にも核兵器の放射性鉱化物が発見されました。
45:01
同じ年に、ロサンゼルスでマグニチュード10.5の地震が発生して、ロサンゼルスのおよそ3分の1が太平洋に飲み込まれたりとか。
1999年には、ロサンゼルスの地震が発生して、ロサンゼルスの地震が発生して、ロサンゼルスの地震が発生して、
1999年には、殲滅病というウェイスティングプレイルと呼ばれたりもしますけど、っていう病気が大流行して、
ヨーロッパとアメリカで数百万人が死亡、多くの成人が犠牲となってしまって、多くの子供が孤児となってしまうと。
そういった病気も流行ったりしますし、2003年には第二次中米戦争というのが勃発してしまったりとか。
またこの辺りで、技術の進歩というのは崩壊しているとはいえ、こっちの世界よりだいぶ進歩は進んでいて、進みすぎていて。
圧倒的な進化についていけなくなった人々の間で、テクノショックという精神病というのが発生します。
このテクノショックも崩壊の一因であると言われたりしますけど、あまりにも技術が進化しすぎて、自分を見失うというか、
人同士の絆を失ってしまうというか、そういったテクノショックという精神病が発生してしまう。
そんなもので、1990年から2000年初頭ぐらいまでの10年チャットで、これでもかというくらい世界がめちゃくちゃになってしまうんですね。
もちろんこれで終わりじゃなくて、この後もたくさんの事件とか戦争というのが起こっていくんですけど、そういったことが起きている世界なんですね。
これまで話してきたことについては、実は2077年のストーリー中ではほとんど触れられないんですね。
フレーバーテキストとか、そういった読み物の中で触れられたりはするんですけど、ストーリーにがっつりかかってくるかというと別にそういうことはない。
むしろその後に起こった、崩壊の後に起こった事件とか戦争が2077に直接関係してきたりするんですね。
なので今回の話っていうのは、ゲームを遊ぶ上では別に知らなくても問題ないといえばないんですけど、
ただし各地に散らばっている、さっきも言ったフレーバーテキストとか読み物とか、そういったものだったり、
48:08
様々な登場人物との会話の中で断片的にフレーバーとして触れられたりするので、知っておくと解像度が上がって楽しいですと。
関係ないとはいえ、アメリカが崩壊した世界っていうのがサイバーパンク世界の土台になってるんで、
ここから全てが始まっていくんで、このサイバーパンク世界は。
そういった意味は非常に重要ですね。
これから第2回、第3回、第4回と話していきますけど、これらもこのコラプス、崩壊を起点に始まっているので、
まずとっかかりとしてコラプスの話をしました。
このコラプスを踏まえた上で、次回からそれぞれの主人公の歴史っていうのを見ていきたいと思います。
はい、というわけでいかがでしたでしょうか。
掘れば掘るほど細かいところまで設定が作り込まれていて、今回話した内容もいろいろと割愛してこのボリュームなんですけど、
でも簡単に言うと、サイバーパンク世界の人類っていうのは、こちらの世界の人類よりも自分本位な人間が多くて、
それが様々な方向に悪影響を与えているんですね。
その結果、どうしようもないところまで事態は悪化して崩壊してしまったと。
いろいろ言いましたけど、とりあえずそこを抑えておけば大丈夫です。
はい、というところで今回の崩壊編は終わろうと思います。
次回は主人公その1であるプレイヤーキャラクターのB。
このBの背後に連なる歴史をライフパスの解説という形で話していく回となります。
お楽しみに。
というわけで、ここまでついてきた方がいるのかちょっとわかんないですが、今回はこれで終わろうと思います。
最後までお聞きいただきありがとうございました。
お相手はアルマでした。
また次回、お楽しみに。
それではまた。
50:50

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