スピーカー 1
【前回からの続き】
スピーカー 3
ちょっとさっきの話と絡むんですけど、制作案件における受注スキルと発注スキル。
これ代理店のクリエイターとクライアントの間に立つ代理店の方が必要なスキルだと思うんですけど、
なんかこれって、はるさん的にはどういうものをスキルと定義しているのか。
スピーカー 2
これは面白い。
スピーカー 1
クライアントから何か案件を依頼するときって、オリエンテーションっていうのを受けることが多々あるんですけども。
スピーカー 3
今回のお題はこれです、みたいな。
スピーカー 1
そうです。今回の商品はこれで。
じゃあその商品を認知を上げたいのか、購買意志を上げたいのかとか、つながってる場合もあったりするんですけれども、
その商品をどういうふうに持っていきたいのかっていう話とか、目標とかそういうことを支援いただいたりするっていう場があるんですけど、
それをそのまま、そのもらったオリエンシートっていうのをそのまま制作者の人に、
もちろん渡してもいいんですけど、それを指示として渡してしまうっていうことが必ずしも正解じゃないっていうパターンがすごくたくさんあって。
スピーカー 2
この辺はちょっと聞きたいね。
スピーカー 1
もちろんクライアントの思いっていうのはすごい大事だから、
そのオリエンシートっていうのは私は必ず制作者の方に皆さんにお渡しするようにはしてるんですけれども、
少なくとも補足は必要だと思ってます。
結構クライアントからのオリエンシートってインパクトあるCMを作りたいみたいなことが書いてあったりすることもあるんですよ、例えば。
じゃあそのインパクトがあるってどういうことみたいなのってやっぱあるし、
どういう狙いがあってそういうインパクトがあるCMを作りたいっていう気持ちになっているのかとかもそうだし、
その狙いによってはもしかしたらこういうCMを作りたいっていうのがインパクトのあるCMを作りたいっていう答えに必ずしもなるわけではないときもあったりもするので、
やっぱりそこのところをクライアントとよく揉むみたいな仕事も大事だし、
あとは、例えば何かいい例えないかな。
例えばこの商品の特徴はこれこれこれで、こういうふうにいい商品だからこの特徴を伝えたいみたいなことをクライアントからは書かれていたりするんだけれども、
実はこれ売り上げたいんだったらこの特徴をすごく伝えるというよりはまだ全然知られていない商品だから、
この商品の存在そのものを知られるようなCMにした方がいいんじゃないみたいなこととかもあったりするので、
だからそこの制作者へのオーダー内容が結構大事っていう話ですね、ざっくり言うと。
だから受注スキルっていうのはクライアントさんからオリエンされたときに、
じゃあ本当の彼らの課題が何で、そのアプローチは何が良くてみたいなことをちゃんとクライアントとの間でやり取りするっていう、
だからクライアント自身もそこのところがちゃんと整理できてないままオリエンされることもすごくたくさんあるので、
あとクライアントさんの社内の中でもいろいろな意見があるみたいなときとかもあったりするんですよね。
だからある人の書いたオリエンペーパーで制作してみたら、社内でその制作物を展開したときにちょっと全然違う戻しが来るみたいな、
やっぱちょっと違う方向でみたいなのがめちゃくちゃあるんですよ。
だから結構最初にそこで、私たちはどういうことをクライアントと代理店で話して、
どういうものを作りたいんでしたっけ、どういうものを作るべきなんでしたっけみたいなことをきちんと整理するとか落とし込んでいくっていうのは受注スキルだなと思っているし、
だから発注スキルでいうと、そういうきちんとしたリクエストをするっていうオーダー内容を伝えるっていうのは結構発注スキルですね。
だし発注スキルも結構やっぱりその幅の規定とかもすごい大事で、
スピーカー 3
幅。
スピーカー 1
結構オーダー内容を細かくガチガチに1から10まで、こういう手順でこういうものを作ってくださいぐらいのことをやっぱりオーダーするのって私はナンセンスだと思っていて、
やっぱりそこは制作者のクリエイティブジャンプというか、今回こういう狙いがあって、こういうことは予見必ず抑えなきゃいけないポイントで、
こういう感じのものを考えているんだけれども、こういった条件の中で何か考えてみてもらえますかっていうところをどれぐらいまで細かく指示をというか発注内容を規定するかとかも、
これ結構相手によって分けたりもするんですけど。
スピーカー 2
そうですね。
いやもうこの話は相当あるやろ。
あるある。
スピーカー 1
ありますよね。
スピーカー 3
例えば言うと、インパクトのあるものにしたいっていうときに、クライアントが思いつくインパクトって激しいEDMみたいな、エレクトロみたいな、
今風の音がインパクトがあるものだと思っていたかもしれないが、実は今並列にCMをバンバンバンって見ると、それって逆にインパクトが出なくて、
例えばフランスのシャンソンみたいな歌のアカペラみたいな方がインパクトがありますよとか、昭和歌謡みたいな楽曲の方がインパクトありますよみたいな提案もできたりするんですけど、
なんかそれってインパクトの定義どうするかみたいな。
スピーカー 2
そうなんです。解像度と定義よね。だからインパクトって感情のこと言ってるのか、トンマナのこと言ってるのか。
そうそうそうそう。
いやいや違うんですよ、感情じゃなくてインパクトバーンっていう音のこと言ってました、実はみたいなこともあるよね。
スピーカー 3
そうね。
スピーカー 1
あとは独語感のこと言ってる場合とかもありますもんね。
スピーカー 3
これは詳しく聞かないとわからないんですけど、インパクトの狭め方が狭めすぎてしまうと、なんか発注いただくときにですね、
狭めすぎてしまうと、そのエレクトロのギャンギャンした音でみたいなオーダーだったら、昭和歌謡みたいなんてもう出せなくなるんですよね。アイデアがこっちにあったとしても。
なんかそれ出すとアホみたいだから、こっちが。なのでやっぱり発注いただくときの、なんかどのぐらいの幅を持たせるかってすごく大事だなって改めて思いますね。
スピーカー 2
これあとなんか相手によるっていうのも、これ僕はじゃあ音楽プロデューサーの立場で作家にお願いしてたときもあるし、僕は逆に作家としてプロデューサーから指示を受けた両方の立場を経験するんですよ。
ってなったときにマジでこれ相性ですね。
相性。この人からの指示はめちゃくちゃわかりやすいから、細かく指示もらった方が早くくる。僕今じゃあ作家の立場として。Aさんは指示めっちゃ上手いから細かい方がいいし、逆に幅を出そうとしてもAさんの中でも完璧にイメージがあるから、幅出してもあんまり違うってなること多いっていう人もいるんですよ。
肩やBさんはふわっとした指示しかくれないけど、めっちゃいろんなものを出した時にいいねって言ってくれるみたいな。全然思った通りと違うけどいいねって言ってくれるパターンもあったりするんですよね。だからこれどっちが正解ってないなっていうのが結構体感であって。
スピーカー 1
そうですね。結構私も発注する、今回は誰々さんにお願いする、Aさんにお願いする、Bさんにお願いするっていうのがあったときに、このAさんの場合は結構どっちかっていうとクライアントの持ってる課題みたいなのをふわっと伝えた上でNG事項だけ伝えて、ちょっと後を考えてみてっていう風にお願いした方がすごい良いものが出てくる人もいれば、そんなふわっとしたものをもらうとちょっと困りますみたいな人もいて。
別にどちらが良いとか悪いとかじゃないんですけど、そこは私も相手によってめちゃめちゃそのオーダーの仕方は変えてます。
スピーカー 2
だから本当に一概には言えないですけど、じゃあ僕がプロデューサーとして誰かに頼むときも、この人は職人タイプなのかアーティストタイプなのか、バカッと分かれないです。グラデーションですよもちろん。職人派だ。8割でアーティストは何割みたいな人がいたら、多分ある程度細かく指示をもらわないと何やっていいかわかんないみたいなことあるだろうし。
スピーカー 2
逆にアーティスト要素が強い人にガチガチに指示しても、この程度やっときゃ満足するんでしょ?はい。どうせ自分の色出さないんでしょ?はい。はい。って終わるパターンもあるしみたいな。
スピーカー 1
モチベーション下がって終わりみたいな。
スピーカー 2
そうそう。だからどっちが良いかみたいなのは本当に人それぞれあるなっていう。
スピーカー 1
その見極めは本当発注スキルの一つだなーって感じですね。
スピーカー 3
まあ経験と感によるものが多いですよね多分。
スピーカー 1
あとなんだろう、この人こういうタイプなんだなっていう相手の洞察じゃないけど。
なんかやっぱ話す中で、今まで仕事を何回かしてればだいたいそういうの分かったりするんですけど、初めましての人だと、いやこんな人はどういうタイプなんだろうなーみたいなのが、いろいろ打ち合わせとかで距離測りながら。
だからあんまりやっぱガチガチにいろいろ言いすぎるとモチベーション下がるタイプの人もいるし逆に上がるタイプの人もいたりするから、結構特に初めましての仕事したことない人の場合は、相手を知るみたいなことから始めたりします。
スピーカー 2
ですよね。で僕最初この広告業界入った時に、なんかずっと同じ人同士が同じチームでやってるっていうことに対してイラついてたんですよ。
いやお前らそうやって、既得権益を守りたい奴らだけで固まって、俺らみたいな新座者を入れさせんようにしてるし、もっといろんなパターン試せやって思ってたんですけど、いざやり始めるとやっぱり初めての人とのコミュニケーションコストめちゃくちゃかかるっていうことが分かって。
スピーカー 1
カロリー高いですよね。
スピーカー 2
だから大きい案件だったりとか失敗できない案件であればあるほど、やったことがあって間違いない人に言っちゃうっていうのが、実は発注側になってわかるみたいなことがあって。
なるほどね。
スピーカー 3
時間のかかり方とも関係してくるもんね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 3
僕も幅を持たせる場合と作家さんとかプレイヤーとかに、持たせる場合と持たせない場合があるんですけど、やっぱり時間があるときは幅を持たせます。
例えば半年後納品でいいみたいな案件だったら、最初自由にやってもらって、みたいなことはあるんですけど、やっぱり1週間以内に形にしなければいけないみたいなときは、幅をぎゅっと狭めて発注しないとたどり着かないから、みたいなことはありますね。
スピーカー 1
納期大事な要素ですよね、幅っていう意味では。
スピーカー 2
本当に納期が厳しいから、この業界って。
この感じも、さっきの上手い人に発注してもダメみたいな話あったじゃないですか。
上手い、要は音楽の世界でいうと、めちゃくちゃいい曲を作る人に発注してもいい曲ができるとは限らないみたいなこととかあると思うんですけど。
スピーカー 1
発注スキルが低いと、上手い人に発注しても、え?ってものができちゃったりするんですよね。
それはね、絶対その人の問題ではなくて、発注スキルの問題。
ですよね。
スピーカー 2
とか、あとなんか、たぶん住んでる世界が広告業界じゃなかったりしたら、納期に対する感覚も全然違っているとか。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
で、納期、例えば、何日の何時ですって言っても、アーティスト業界とかって若干ゆるいじゃないですか。
だったら、あ、ごめんなさい、ちょっとバタついてて、まだできてなくて、みたいな。
スピーカー 3
そうなんですよね。
スピーカー 1
あるんすよね。え?みたいな。あ、じゃ、明後日までに必ず送りますって言われたりとか。
スピーカー 2
この辺もなんか、やっぱり、あ、なるほど、この人ってこういう人なんねっていうのが、やっぱ、分かってないと結構不安なこととかがあるなっていう。
スピーカー 1
いや、あるけど、やっぱりそれは完全には排除できないし、完全に排除することが必ずしもいいことじゃなかったりもするので、
例えばある商品を毎回毎回同じチームで作ってますっていうのは、それはそれでやっぱり積み重なっていく良さっていうのは絶対あるんですけど、
ただなんかやっぱりどこかで、なんか新しい視点が欠けてくるっていう部分を、まんねりというか平たく言うと。
っていうのもあったりもするので、そういう意味でやっぱ、少しずつ新しいそういう人なり、要素なりって入れてくのは大事なんですけどね。
スピーカー 2
だからバランスっすよね。なんか新規代謝とか、新規開拓をしつつも、でもやっぱり安定したところは安心した人ってやるみたいな。
なんかそれ多分って、どっちが良い悪いで僕は広告業界に入った時は考えてたんですよ。新しいもの万がん入れないとダメやろっていう視点しかなかったんですけど、
入ってみると、これバランスだよなとか、余裕がある時にこういう新座物に来るんやなってことは、このチャンス逃したらやばいだなとかいうのが、やっぱり両方経験するとわかるようになってくるというか。
スピーカー 2
そうなんですね。もうこの曲知ってますもんね。多分皆さん知ってると思う。
聞いたことあります。
これはもうめちゃくちゃね。
スピーカー 3
はるさんの立場からそういう風に音楽のデモの感想をいただけるとめっちゃ嬉しいですね。
スピーカー 1
いやすごいね、すごい聞いてますよ。聞いてるし、やっぱ代理店の立場で言うと、これどういうオリエンスしたのかな、制作プロデューサーとかもすごい考えます。上がってきたものを見て。どういうオリエンスしてこういうものに今なってんのかなみたいな。いい時も悪い時も。
スピーカー 3
ちなみに。
スピーカー 1
気になります。
スピーカー 3
ちょっと気になったのが、クリエイティブディレクターはいいと思ったけど、はるさんはうーんと思ったみたいなことってあるんですか。
スピーカー 1
ありますあります。そういう議論もクリエイティブディレクターとしますね。
スピーカー 3
そうなんですね。その辺は僕らから聞く話だったらわからないですもんね。代理店がNGと言ってますぐらいしかないので。
スピーカー 1
そうですよね。どういうケースかっていうと、これ聞いてる方のわかりやすさっていう意味で説明すると、クリエイティブディレクターがいて、そこから制作プロダクションっていうのがいて、制作プロダクションが発注してる監督がいて、監督から太陽さんとかの音楽プロデューサーが発注されてるって感じだと思うんですけど、出てきたものを聞いてみて、クリエイティブディレクターがこのデモで言うとA案がいいと思うんだけどみたいな時に、
スピーカー 2
あれ?それは私Bの方がいいと思いますみたいなことは全然よくあって。
スピーカー 1
それはありそうやね。
ありますあります。ただそういう時って好き嫌いで私たち議論することってなくて、Aの方がかっこいいじゃんとかそういう議論することなくて、どちらかっていうと私がそういう時に言うのは、
クライアントがこの商品をやっぱりこういうイメージで伝えたいって思ってる時に、このBの音楽、Aの音楽っていうのはちょっとそのイメージと逆行しません?とか、
あと使ってる音楽がすごく男性に刺さる感じのものだった時に、商品はただ主婦向けターゲットであるみたいなものであった時に、
いやちょっとこの音楽は確かに男性にはグッとくるかもしれないけれども、今回の商品のターゲットを考えるとちょっと取っ付きにくいんじゃないですかねみたいな、そういう意味で議論することは全然ありますね。
スピーカー 3
そうなんですね。
スピーカー 1
確かにそうだねみたいにクリエイティブディレクターになる時もあれば、いやいやこれは女性向きってことなんてもちろん俺だってわかってるんだけど、
あえてこういう風にしているんだみたいな意図を聞いて、逆に私がなるほどって思って、じゃあそっちで提案してみましょうってなることもあるっていう感じです。
スピーカー 3
そうなんですね。なんか僕らの印象だったら、音楽がそんな風に代理店側で真剣に議論されるイメージがあんまりなくて、
スピーカー 1
いやもう1回してますよ。
スピーカー 3
コピーとか映像とかデザインはされているイメージがあるんですけど、音楽って映像監督が独断で決めているっていうイメージが多かったんですよ。そうじゃないってことですね。
スピーカー 1
そうじゃないですね。私たちのところに上がってくる時点で一案決め打ちっていうことはあんまり少ないです。
結構映像監督もこれもいいと思うんだけどこういう方向性もありかな、ぶっちゃけどっちがいいと思いますみたいなのは相談っていう意味でも上がってきたりしますね。
よほど映像監督がいや今回はこれでしょって自信持ってる時は一案で来ることもありますね。
スピーカー 2
たぶんそう思うのは、司舎やった時に映像に対する直しって結構あるんですけど、音楽に対する直しって。
スピーカー 1
マジ大きくしてくださいみたいな。
スピーカー 2
左右のロゴのタイミングコンマ1秒みたいな話は結構あったりするんですよ。でも音楽に対する司舎の時のあれってあんまなくて、っていうのもあるんですよね。
なんか目に見えるもんと見えないもんやったら結構修正がしにくいのかなみたいな。
スピーカー 1
でもさっきの話に戻っちゃいますけど、司舎の時の環境はあると思いますけどね。
画面にかぶりついて何ならヘッドホンして音も聞いてたりするじゃないですか。
そんな環境で実際CM見る人なんていないんですけど。
いないですね、確かに。
ただそうやってかぶりついて見てるからなんかすごいちょっとした映り込みが気になっちゃうみたいな。
ちょっとこの後ろで歩いてる女子高生のスカート短いんじゃないみたいな。大丈夫かな、なんか言われないかなみたいな。
結構やっぱクライアントさんはいろいろ気にしなきゃいけないような雰囲気にちょっと最近なっちゃってるから。
スピーカー 2
特にそれが映像の方がリスクがあるんでしょうね。
スピーカー 1
そうですね。
まずいものを出した時のリスクが大きい。
スピーカー 2
だからついつい映像は修正点探しみたいになっちゃってる。
スピーカー 1
なっちゃいますね。
スピーカー 3
死者の時の話で言うと、僕ら目線でよくあるかんぱけ映像をいただいた時の感想を言うと、
ちなみに僕らってMA現場とか死者に行かないことが多いんですよね。
で、わざわざ呼ばれることが少ない。音楽プロデューサーが。
で、MA終わりました。
MA現場っていうのは何なんですか。
最終的に音楽とかナレーションとか効果音を合わせて映像を完全に完成させる。
かんぱける作業のことで。
で、この最終仕上げにはクライアントの方や代理店の方や映像監督などが大集結するんやけど。
なるほどね。
音楽プロデューサーが呼ばれることが少ない。
スピーカー 2
ないんや。
スピーカー 3
僕みたいな。
スピーカー 2
で、最終的に上がったものをデータでもらって、かなりの確率であるのが音楽ちっちゃいですね。
スピーカー 3
ボリュームが単純にちっちゃいっていう。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 3
で、たぶんこれ想像すると、やっぱナレーションをはっきり聞こえさせなければいけないっていうのがまずあるじゃないですか。
で、上手いMAエンジニアだったら、音楽の迫力保ちつつもどっちも同居できるんですけど。
音楽の迫力もナレーションの聞きやすさも同居できるんですけど。
なんかそこでナレーション立たせてくださいみたいなリクエストだけだったら、わかりましたで音楽めっちゃちっちゃくして。
で、それに対してもっと迫力出したほうがいいんじゃないですかっていう立場の人がそのMA現場の場にいないっていうことがあって。
で、たぶん音楽プロデューサーがいたら、もうちょっと高音下げて、ボリュームはもうちょっと復活させていいんじゃないですかみたいな、
どっちも同居できるような提案ができると思うんですけど、その場にそういう人がいないっていうことが結構あるだろうなって。
で、これさらに加えて言うと、MAのエンジニアからしたら、完璧にマスタリングされてきたもののEQをいじったら後々問題になるとかが普通にあると思うよね。あまりやるとね。
スピーカー 2
ごめん、ちょっと高井くんわかるかな。要は音質をいじると、後々こんなミックスしてないのにって言って怒られるリスクがあるってことよ。プロデューサーが怒る。
スピーカー 3
だから、そんなに高音を抑えるとかをやれないっていう立場上の話もあると思っていて。だからちょっと複雑な問題ではあるなと思った、今の話。っていう。すみません、挟みました。
本当は音楽プロデューサーがいたほうがいいとは思うけど、いけない理由がいくつかあって、まずほとんどの音楽プロデューサーは駆け持ちをしまくっている。映像監督だと不可能な本数を駆け持ちしてますね。
で、その理由は音楽プロデューサーでガンガンやれる実力の人が日本に少ないからっていうのがまずあるのと、一本一本の音楽制作の単価が少ないから駆け持ちせざるを得ないっていう理由があります。で、もう一個は音楽プロデューサーが広告の知識があまりない人が多いので、単純にクリエイターのエゴ的なことしか言えない人も多いと思います。
たとえばどういうことですか?クリエイターのエゴって。
スピーカー 2
もうおもんないって言われる前提でやらないといけないですからね。
わかんない。こういうわからない人いますからねでもね。
スピーカー 3
言われ続けてきたやつ。
スピーカー 2
という人が湧いてくるのもしょうがないですよね。
だからコミュニケーションも仕事ってなったらね。
わからないだけですからこの人が悪い人じゃなくてね。
いいものを作るためにその人を理解する場を作ってるっていうものになってるわけですよねきっと。
スピーカー 1
でもなんかやっぱ心を開いてもらうみたいなのはすごい大事だったりするので
クライアントが恥ずかしいと思わずに話してくれるとか
あとなんかその社内でのこういう議論をしていってみたいなすごい生々しい話とかしてくれたりするんですよね。
役員のなんとかさんはこうやって言ってるけど別の担当の役員のなんとかさんはこう言っててみたいな。
なんかそういう本来代理店にはいろいろまとまってから戻すようなことも
プロセスの中でも普段の愚痴みたいに話してくれるようになるんですよ。
でもなんかそういうリアリティってすごい私たちの仕事で大事で
なるほど今そこのところがみんな気になってそういう感じになってるんだとか
あとはこの会社こういう感じの意思決定プロセスなのねみたいなことが頭にインプットされると
ちょっとここスケジュール余裕を見といた方がいいなみたいなことも聞き落ちができたり
スピーカー 3
周辺の空気感がわかってくるみたいな感じですよね
スピーカー 2
それを作り手にもちゃんと伝えないといけないですからねそこで積み上げたものを
スピーカー 3
それをわかった上で
スピーカー 1
作り手に言うこと言わないことを分けたりもします
あえてこのことは作り手に言ってもモチベーション下げるだけだから
スピーカー 3
もう私のところでとどめておこうっていうこともたくさんあります
クリエイティブディレクション講座で先生が言ってたのが
オリエンシートに欲望が書かれているとは限らないって言ってて
スピーカー 2
ほんとの欲望はマウンティングみたいなことがあるみたいな
スピーカー 3
CMを打つ目的が商品の機能を知ってもらいたいとか認知させたいではなく
同業者へのマウンティングな場合もある
それはオリエンシートには決して書かれてないから
いろいろ紐解かなきゃいけないみたいなことを今でも覚えてますね