こんにちは。福井で転生、都会を離れた移住者が出会った、ちょっと面白すぎる人たちへようこそ。この番組は、都会から福井に移住した地域おこし協力隊のつかちゃんが、福井で出会ったちょっと面白すぎる人たちの人生を探求していくポッドキャストになります。
今回のゲストは引き続き、福井大学医学部で一人親の家庭支援をするNPO法人養理堂を立ち上げている堂木彦君に来ていただいています。よろしくお願いします。
前回が養理堂の活動内容、仕事の内容であるとか、そもそも一人親の課題って何なんだろうっていうところを話してもらったんですけど、今回は堂木彦君の生い立ちの部分を聞いていきたいなと思っております。よろしくお願いします。
実際、前回の話でいくと、自分の子供の目線からすると親は笑顔だったけど、親はその間に実は鬱状態があってみたいな話があって、結構子供から見る親の像と実情は結構変わってるっていうのは、結構自分の中にも確かに思うことがあったんだけど、
実際、堂木彦君自身の子供の時、思い出に残ってることみたいなのから聞いていきたいなと思うんだけど。
そうですね。一番思い出に残ってるのが、福井新聞の取材してる時にも言わせてもらって、それを母親が見て、これ覚えてたんやって言われたことなんですけど、昔花丸の日っていうのがあって、
花丸の日。
花丸の日っていうのがあって、カレンダーに1日だけ花丸が書いてあるんですよ。
で、その日は外食に行けて、月に1回だけ。
蔵寿司とか、あとは、どこやろ、ココイチとか、結構蔵寿司が多かったイメージなんですけど、そういう海天寿司とか、外食に行けて、それがめっちゃ楽しみだったんですけど、それを母親も、
花丸の日来たよみたいな感じで言ってくれて、言ってたんですけど、で、今大人になって考えると、それが、もう、あんまり決まってなくて、何日とか。
でも、月末なんですよ。覚えてる?25日とかやったんですか?25日、26日とか、そこら辺が多くて。
で、今大人になって思い出したら、たぶんそこが、親の休日曜日やったような。
そうだよね。25とか26だったら。
そうなんですよ。なんで、それで楽しみ作ってくれたんやっていうのがあって、で、それを母親が覚えたんやって言われて、確かに僕が小学校入ったか入ってないかぐらいの話やったんで、
確かにめっちゃ昔のことやけど、めっちゃ覚えてるなと思って。
へー。
それめっちゃ楽しみでしたね。
いや、もうなんかその話、いい話すぎて泣きそうなんだけど。
いや、なんで、その、その癖が残ったんで、中学生上がった時に、僕、中学受験させてもらって、国立入ったんですけど、周りめっちゃお金持ちの子ばっかじゃないですか。
で、遊び、今やったら、今大学生になって普通なんですけど、めっちゃ外食行くじゃん。
ああ、行くね。
だから、それがもうめっちゃ考えられなくて、外食、そんな何回も行っていいもん。
で、外食行った時も、親が結局払うわけやから、これ行っていいんかなみたいなふうに思ったりとかはありましたね。
確かに。子供ながらに、花丸の日以外は外食しちゃいけないみたいな。
いやー、そうです。なんか思いましたね。
確かになー。でもさ、中学受験しようと思ったのも、どういうきっかけやったの?それは。
僕、年の離れた結構18こ上ぐらいの兄がいて、
で、だから、僕の実の父親が亡くなった、母子家庭になった理由が、3歳の時に父親が亡くなったっていうところなんですけど、
だから、母親の欠縁が、もう僕と、僕の兄しかいなくて、
で、母親も結構昔、人生壮絶やって、もう両親いないんですよ。
そうなんや。
そうなんですよ。それで、本当に僕と年の離れた兄。で、兄ももう社会人で、
で、そういう時に、小学校5年生の1月、小学6年生上がる前の時に、僕の兄が亡くなって、
え?
そうなんですよ。僕の兄が亡くなって、ほんまに、もう、
もう、欠縁関係として、まあ、親戚とかは多少おりましたけど、いい親戚もいっぱい恵まれたんですけど、
本当にやっぱり家族っていうところで、守れるのはもう僕しかいないなと思って、
で、まあ、もともと算数とかができたほうなんで、
で、僕の実の父親も賢かったっていうのを、母親からすごい言ってたんで。
そうなんですよ。で、なんとなく、その、実の父親も、ちょっと家庭が複雑で、中卒になっちゃったんですよね。
で、高校卒業できなくて、でも、京都大学はA班で出てるみたいな。
えー、すごいね。
でも、行けなくて、僕の中で、京都大学行きたいみたいなのがあったんですよ。
なんとなく、いい大学行きたいみたいな。
で、それで、まあ、母親も守るのは僕しかいない。
で、しっかりいい大学も行かないと、行きたいっていうので、
ここで環境を変えないとと思って、中学受験を親にさせてほしいって頼んで、
で、なんとかギリギリ滑り込んで。
あー、滑り込んだらすごいね。
滑り込みましたね。で、進学しましたね。
あー、なるほどな。いやー、なんかもうすごい話だな。
いやー、ほんまに、小学6年生になって、週1とかで塾行き始めて、
中学受験するのに週1ってめっちゃ少ないので、ですけど、なんとか勉強していけてっていう。
そうだよね。だって、なんかこう、まあ多分、この中学に入る周りの人たちから考えたら、
それこそ、なんかこう、提供されるものへの格差みたいなのがあるはずで、
週1しか塾行けない中でも、なんかその格差の部分を努力値でどうにか補ったみたいなところなのかなと思ってて。
で、その中学終わって、で、高校、中学も高校もそのまま上がっていく?
いや、エレベーター式じゃなくて。
あ、そうなの?また受験本が?
そうなんです。で、中学は、中学受験は3つ受けて、第1志望、第2志望。
で、第1志望、第2志望落ちて、で、第3志望の国立なんとかかって、
で、高校受験で、中高一環のところに編入して、私立のところに編入して、
そこが結構、わりと、日本全国の偏差値ランキングとかだと、2位とかの。
えぐっ。
ところで、結構いいところに進学させてもらって、中学受験終わった後も、結構勉強そのままし続けてたんで、そのまま癖で。
で、なんとか順位も上げて、学校内でも。で、塾の中でも1位みたいなのになって。
えぐっ。
なんとかいい高校に行けて。
すげーな。
今は医学部入れてみたいなんで。で、そうですね。母親の人生をやっと安定させられたかなと思って。
それはなんかモチベーション的にさ、お母さんを守れるのは自分しかいないみたいな気持ちがあって、
そこに守るためには、自分はもうここの順位をめっちゃ上げなきゃいけないみたいな、そういう感覚だったりするの?
あーそうですね。今は、その家庭を守る。今の母親と、今の親の家庭を守るっていうところと、これからできるであろう自分の家庭を守るために努力してるわけですけど、
初めはでも多分、勉強めっちゃしてた理由は、結構楽しかったのもありますね。順位上げの。
それで、もともと勉強も、塾の父親の遺伝のおかげで。
遺伝のなんか、結構さ、勉強って、理解力の速さとか遺伝の部分あるかもしれないけど、
コツをつかむ、何だって言ったのかな、結構努力量あるじゃん。
それこそ、数学とかは、考え方をどう習得するかみたいなところがあるし、
英語とかだとなんかもう、単純に単語の暗記量が大事でとか。
あーありますね。
なんかおもろいね。
どうやったら自分の子供が勉強してくれるのかって結構親になったらさ、めっちゃ考えるだろうけどさ。
そうですね。それも含めて、今の教育支援、僕のあれが生きるかなと思って。
よりどうでみなるが、生きるかなと思って。
なんで土木君はそんなにさ、勉強が楽しいと思ったの?順位が上がっていくことが面白いみたいな。
めっちゃ褒めてくれて、僕の母親が。
へー、そうなんだ。
別に、どっかいい高校入ってほしいとか、別に高望みもされなかったですし、
勉強しなさいも言われたことがなくて。
でも、100点取ったり、順位がめっちゃ高くなったり、
あとは、テスト結果見せても偏差値とか言っても何もわかんないんですよ。母親が。
よくわかんないんですけど、え、これ100点満点じゃないの?みたいな。
なるんですけど、こうやって、これがこうで、ここが高いから、だからすごいみたいな。
僕に説明してるときは、もうずっと聞いてくれて。
なんで、すごい褒めてくれてますし。
なんか親が喜んでくれる姿が嬉しいみたいなのがありそうだね。
そうですね。
背景には。いいね。だから何だろう。
なんか、親目線で言うと、子どもがやってること、まずはちゃんと何をやってるのか聞いた上で、
しかもめっちゃ喜んでくれるみたいなのが、子ども側からしたらやる気のモチベーションが上がる背景にあるかもしれないね。
そうですね。結構上がりましたね。
いいですね。
ペッチャーさんも勉強、なんでそんなモチベーション高いのかすごい気になるけどさ、
その親の部分はやっぱ大事だった?
そうですね。やっぱ小学生、中学生とかやと、やりたいことバシッと見つかってる子なんかほとんどいないと思うんで。
そうだね。
まぁそんな中で、ちょっとでも親が自信を示してくれるとやりやすいんかなと。
まぁちょっと1%ぐらいでも。
確かに確かに。
僕はそうですね。結構、法人主義ぐらいに思われるかもしれないんですけど、
でも、いいことにはいいって言ってくれますし、ダメなことはダメって言ってくれたんで、
そこはすごい暮らしやすかった。
確かになんだろう。そうか、だから法人主義と言いつつも、完全に野原にほっぽり出すみたいな感じじゃなくて、
悪いことをしたらちゃんとダメだよって道を正すし、いいことをしてたらめっちゃ褒めてくれるしみたいなので、
子供ながらに、この道はいい方向なんだろうなみたいなのがちょっとわかる。
でも、どういう手段を取るとか、何をするとかは任せますよみたいな。
そうですね。基本そんな感じで生きてきましたね。
すごいわ。面白いね。
で、それを経て、今は医学部に入ってるわけだけど、
医学部入りたいと思ったのは?
医学部入りたいと思ったのは、僕が昔から勉強なんでしてんのってちょくちょくパフォーマンスに聞かれてたんですけど、
僕はもう小学生の頃からそれも変わってなくて、選択肢を増やすためっていうのはずっと言い続けてたんですよ。
で、選択肢を増やすために、今やりたいこととかいっぱいあったとしても、これからそれが変わるかもしれないし、
考え方が変わって、もっとこうすべきやからこうしようっていうふうに軌道修正していかないといけないし、
で、今もそれは変わってないんだけど、
で、いざ大学入るってなったときに、その大学進学に関しては、やっぱり職業とかも狭まって、
最初は中学・高校の進学とは違って狭まってくる場面だって、どこに進学すべきかなって考えたときに、
いろいろやりたいことあったんですよ。物理が好きとか文系科目というか法学とか政治とかも面白いなと思ったんだけど、
すごく共感するというか。
いろんな話がすごい共感するものが多いんだけど、
勉強することが選択肢広げるための手段っていう考え方、俺めっちゃ好きだし。
で、環境で周りが医学部行ってるからいけるっしょみたいな感覚もすごい大事だなと思っていて。
で、しかもどうきえ君の親がやったらすごい褒めてくれるみたいなのが嬉しいみたいな。
めちゃくちゃいい話だなと思ってて。
いいね。なんだろう。
でもやっぱり、社会人になった時にどうやって自分のやりたいことを見つけるかみたいな話を考えた時に、
今地域公式協力隊として俺は若者のチャレンジ応援しますって言ってるけど、やっぱりやりたいこと見つかってない人結構いるなと思っていて。
これは学生とか大人とか関わらず自分のやりたいことをどう見つけるかって結構探してる人多いなと思ってるんだけど。
でも俺結構大事にしてるのは、やりたいことは見つかってないけど、もし見つかった時にそれにすぐスタート切れる準備をしておくのはめっちゃ大事だなと思っていて。
それは結構人の出会いで、人がやりたいことを持ってきてくれると思ってるタイプだから。
でもその人がやりたいことを運んできてくれたとしても、それをスタート切れる準備ができてないと。
それが勉強なのかとか、お金的な話なのか、体力なのかとか、いろんなものがあるから。
もし自分のやりたいことが見つかった時のために準備をしておくみたいなのはすごい大事だなと思ったから。
それがたぶん道家くんの勉強で選択肢を増やすみたいな話だったのかなってちょっと思って。
そうですね。
共感でしかなかった。
大事ですね。
じゃあ最後に、さっきの話でいくと、道家くんは養理堂ゼミナルとか、道家くん自身も勉強めっちゃ頑張ってて、
かつ今、中学生とかに勉強してる立場にあると思うから、どうやったら子供が勉強してくれるようになるのかとか、
モチベーション高くできるのかみたいな話をしたいんですけど、どう思ってますか?
そうですね、勉強、まずその子が勉強したくない理由っていうのをすごい聞きたくて、
まず僕がなんで勉強がそもそも本質的に大事なのかっていうのは、
人間がこれから人生を生きていく上で成長していくには、まず1個がいろんな失敗をして経験することが多分大きいと思うんですよ。
で、なんならもう実際にやれることはそれしかないというか、たぶんきっと成長するならもうそれしかない。
で、でももう1個あると思ってて、それが歴史を学ぶことで、
たしかビスマルクの鉄血大将のビスマルクの言葉で、
愚か者は経験のみから学び、賢いやつは歴史から学ぶみたいな言葉があって、
やっぱり自分の範疇の中にしかない、狭い範疇しかない経験から成長していくのはすごいもったいないことで、
そうではなくて勉強をして歴史を学んで自分の幅を広げていく。
で、勉強っていうのはただただちょっと点数を取りに行くとかそういうものではなくて、
歴史を学ぶっていうところでも社会だけじゃなくて、国語であったり数学であったり、
そういうものはもう先人が積み上げてきたものなので、
勉強をするっていうこと自体が歴史を学ぶっていうことなんですよね。
で、これから社会をより良くしていくっていうためには、やっぱり自分の行動をより良くしていかなきゃいけない。
で、自分の行動をより良くするためには、より良い知識であったり、より良い考え方、能力っていうのを持っておかないといけない。
で、そういうものを身につけられるのは経験と歴史。
で、歴史を学ぶにはやっぱり勉強をしないといけないっていうところで、
僕はやっぱり勉強が大切だなっていう、選択肢を増やすっていうところももちろんそうなんですけど、
そもそも社会をより良くしていくっていう部分では、勉強をたくさんしていかないとちょっと寂しいなとは思います。
いいね。めちゃくちゃいいこと言ってくれますね。
いやいやいやいやいや。
ありがとうございます。
今日はおいたちの部分をいろいろ聞いていく中で、じゃあどうやって、
どうけいくん自身が子供頃、花丸の日が大好きだったみたいな話から、
勉強するモチベーションどうやってあげてきたかみたいなところとか、
そもそも何を持って職業、大学選択してきたかみたいな話をさせてもらって、
めちゃくちゃいい話だなと思ったので。
いやいやいやいや。ありがとうございます。
次回はターニングポイントについて話が聞ければいいなと思っているので、
一旦ここでおいたちの話は終わりにしたいなと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。