石黒正数原作、阪元裕吾監督、映画「ネムルバカ」について
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サマリー
ポッドキャストでは、映画『眠るバカ』について語りながら、登場人物たちが大学の寮で過ごす日常の切なさや、物語の中で明らかになる「終わる気配」について深く掘り下げています。特に、主人公たちの成長や人生の選択が描かれ、若者像とその悩みが印象的に表現されています。映画『眠るバカ』では、先輩と後輩の関係性が描かれ、才能や自己実現に対する葛藤がテーマとして取り上げられています。先輩が限界を感じながらも決断する様子が、観客に深い問いを投げかけています。物語は、現実の厳しさと人間関係の複雑さを浮き彫りにしています。このエピソードでは、映画『眠るバカ』とそのテーマについて議論しており、異なる人間関係や世代間のリアルな感覚が描かれ、現代の大人になることの意味も探求されています。
映画『眠るバカ』の序章
あのちょっと前に、【ベイビーワルキューレ】の回を撮ったじゃん。
お前が、お前の大好きな【ベイビーワルキューレ】の。
そのキャラなのか、その設定か、まあいいや、あ、マジでウケようそれは。
だってお前が見ろって言ったから俺は見たんだしって。
ねえ、その結果なんか分かんないとか言い出すっていうね。
そうそう、あの【ベイビーワルキューレ】シリーズって何なんだろうなっていう回を撮ったじゃん。
うんうん。
俺的にはそんなに好きじゃないけど、お前的にもそんなに好きじゃないけど、なんかあるよなっていう変な魅力みたいな。
そう、なんか癖になる的なね、感じの不思議な魅力。
だけどなあ、みたいな。
なんかこう、こんなんでいいのか、みたいななんかね、微妙な。
って回を撮ったけど、あの【ベイビーワルキューレ】シリーズの監督の坂本優吾監督の新作が3月20日、これもうたぶん上がってる頃には公開されてるかもしれないけど。
そうね。
【眠るバカ】。
【眠るバカ】。
これ、ありがたいことにあの、試写でまた見せていただきまして。
なるほど、眠んなかった?
眠んなかったです。さすがに。【ベイビーワルキューレ】の時は寝たこともあったけど。
1の途中とかでちょっと寝たことあったけど。
登場人物の描写
なるほど、ガチ起きる、あ、眠るバカだったのが、覚醒したわけね。
見に行ったんですよ。
だってさ、俺、お前なんか予告とか見たことある?
なんか見たような気がするけど、あんま覚えてない、正直。
ここにまたチラシもあるんですけど。
チラシって怖いんだよな、こいつがチラシ出すと。
トラウマになってんじゃねえよっていう。
俺も怖いよ、あの音声トラブルが起きないかどうかが。
あ、そっかそっか。
ブレイキングダウンからみなさん聞いてくださいね、たまには。
ブルーファイトのかい。
まあいいや、あの眠るバカね、これ。
ポスター見たらさ、これもう明らかに【ベイビーワルキューレ】じゃん。
そうね、金髪と黒髪の若い女性2人。
同棲してる大学生の話だね。
同棲か。
寮に入ってる。
ちゃんと同じじゃん、ルームメイトってことね。
そう、ルームメイトなの。
これ原作漫画があって、石黒雅一さんかな。
の眠るバカって漫画あるけど、これ知ってる?
いや、知らんかった。
ほんと?
俺も知らなかったんだけど。
ちょっと前の【ベイビーワルキューレ】のかい聞いてもらったらわかるけど、俺ね、あんまり【ベイビーワルキューレ】にハマってないからさ。
まあ、そうね。
だいぶハマってなさそうな感じだったね。
だいぶハマってなかったから。
まあ、ドラマだけちょっといいかなっていう感じで。
そうね。
俺も似たようなもんちゃん。
似たようなもんだな。
まあ、おそろおそろ見に行ったわけ。
忍び足で。
忍び足で。
これがね、良かったんだよ。
おー。
今どっちになるのかなと思いながらこう。
俺も抜き足差し足リアクションって感じでこう。
あ、良かったんか。
これ良かったんだ。
なんだ良かったじゃん。
俺はこういう【ベイビーワルキューレ】が見たかったっていうものだった。
はー。
なるほど。
ちょっとこうやっぱ【ベイビーワルキューレ】感もやはりあるって感じなのか。
うーん。
まあ、キャラクターが要するに黒髪ロングと金髪っていうのと、
まあ、二人のダラダラ日常みたいなシーンとかもあったりするわけ。
うん。同じじゃん。
同じなんだよ。で、まあアクションはないんだけど。
あ、ヤバいじゃん。
俺唯一アクションがちょっとおもろいかなっていう【ベイビーワルキューレ】の、
そのアクションがないっていう。
ヤバいじゃん。
ヤバいじゃんっていうさ。
だからおそろおそろ俺見に行ったんだけど。
そうか。でも良かったと。
これがね、良かったんだよ。
はー。
ちなみに僕は見てません。
見てないよね。
見に行って?これ。
行きますわ。終わりますかじゃあとか言って。
終わりますかって。
えー、なんかあれだな。
こういう何?こういう【ベイビーワルキューレ】が見たかった的な言い回しか?
お前の。
人を殺さない【ベイビーワルキューレ】が見たかったみたいな。
いや、あの、
これ二人が大学の寮で同棲してるんだけど、
先輩と後輩なわけ。
うんうんうん。
で、あの、バンドに打ち込む先輩。
金髪の方が。
わかりやすい。
金髪の方が、
ルカ先輩。
ルカ先輩。
後輩の方が、
日々をただ過ごす後輩って書いてあるんだけど。
何の役割も与えられない。
バイトして、
やりたいことが見つかってないっていうね。
あー、なるほど。
イリスっていう
黒髪の方。
仲いいわけやっぱり。
うんうん。
で、先輩の方のバンド、
ギターボーカルで、
なんだっけ、
ピートモスっていう。
ピートモス。
っていうバンドなんだけど。
で、インディーズで、
ギター、ドラム、ベースと、
ルカ先輩で、
4人でやってるんだけど。
結構ガチでやってるっていう設定の、
サークルでやってるとかじゃなくて。
デビューとか目指して、本気で打ち込んでる。
先輩と、
やることが見つからないけど、
その先輩にちょっと憧れを持って、
一緒に生活している、
イリスっていう。
この2人の話なわけ。
ある種、
典型的かつ対照的な
若者像だな。
そうそう。
今回はネタバレしないんだけど、
俺がなんで
こんなベビーワルキューレが
見たかったかっていうと、
ベビーワルキューレって、
終わらない
生活がずっと続くじゃん。
そうね。
終わらないのがいいみたいな。
てか、まあ、
終わりたくないっていう
願望で進んでる
みたいなとこある話はね。
で、実際に終わらないし。
終わる気配もう見せないんだよね。
これはね、
終わる気配がプンプンすんの。
なるほど。
本人たちもそれを自覚してるっていう。
いいね。
そっちの方がいいね、確かに。
切なさが。
だってこれ大学の寮なわけ。
そもそもそうか。
そもそもそうなの。
人生の長い間の中で、
ここの瞬間しかない
この生活みたいな。
っていうのが描かれてるから。
だからいいんだけど。
しかもあれだ。
本人の意思とか関係性が云々じゃなくて、
あらかじめ終わることが確定されてるっていうことね。
そう。
で、その
バンドに打ち込む先輩に、
これ多分まあ、
ネタバレには入んないと思うんだけど、
あらすじに書いてるから。
一応あらすじ読もうか、これ。
あらすじ読みましょうか、これ。
命をかけてないよね。
命をかけてるかどうか教えて。
ちょっと似てるな。
それたちまだ終わっちゃいねえよっていうのと、
ちょっと似てるな、これ。
私たちまだ大丈夫って書いてる。
切なさと終わる気配
まあ、そうかそうか。
とりあえず読んでみていいよ。
大学の女子寮で同じ部屋に住む後輩イリスと先輩ルカ。
イリスはこれといって打ち込むものがなく、
なんとなくフル本屋でバイトする日々を送っている。
一方ルカはいつも貧血状態だが、
インディーズバンドピートモスのギターボーカルとして、
自らの夢を追いかけている。
二人は安い居酒屋でダラダラ飲んだり、
暇つぶしに古い海外ドラマを見たり、
ゆるくもどこか心地よい日々を過ごしていた。
そんなある時、
ルカは大手音楽レコード会社から連絡を受け、
二人の日常に大きな変化が訪れる。
ブレイキングダウンスタッフとは。
クローズゼロのスタッフが、
人生をかけた話だった。
おー、なるほど。
天気が訪れるのはもう明かされてるからね。
大手レコード会社から連絡来るわけ。
結構中盤以降かな。
後半になってからそれが起こり始めるんだけど、
それまで結構そのダラダラ日常とか、
バンドのライブのシーンとか、
後その後輩のほうのバイトの現場での話とか、
結構そういうサブエピソードみたいなのがいっぱい入ってるんだけど、
明確にメジャーデビューを目指している先輩の元に、
レコード会社から連絡が来るっていうところで、
天気が訪れるわけ。
要するにここがまだ通過点なんだっていう設定なわけよ。
あー、なるほど。
終わりのない日常がずっと続くことをメインにするわけじゃなくて、
もう過ぎ去るものであると。
モラトリアムだね、やっぱ。
あー、すごいね。
いいことは知ってるね。
ありがとうございます。
心理学のブレイキングダウンが人生を変えてあります。
自分のモラトリアムをかけてお伝えする、お送りする。
あー、なるほどな。
そう。
俺はこれ2回見たんだけど、すでに。
1回目見たときに、
終わるっていう感覚がすごい明確に描かれてるから、
やっぱ切ないわけ。
切ないし、すげービターな話なの、これ。
おー。
で、2回目見たときに、
序盤の結構、ベビーワルキューレでも結構見たような、
2人の何気ない日常の会話とか、
部屋でのダラダラしてる会話とかに、
終わるっていうことが結構描かれてたりするわけ。
あー、にじまされてるってこと?
そう。
最初に、
2人とも金がないわけ。
で、家に炊飯器がないはず。
おー。
なんかよくありそうな話じゃなかったか。
そうそう。
そういう友達いたな、なんか。
そうそうそう。
で、そろそろドンキで炊飯器買おうよ、みたいな。
うんうん。
っていう話が出るんだけど。
で、その炊飯器買うみたいなくだりっていうのは結構後に、
いろいろ生きてきたりするんだけど。
へー。
その時に、
でも炊飯器って、これ出るときに、
どっちを持っていくかとかで揉めたりするじゃないですか、みたいな。
あー、なるほど。
そういうスッとした声優とか入ってんの。
なるほどね。
さりげなく、もう、でもそうだもんな?
確かに。
そうなんだよ。終わるって。
で、ベビーワルキューレの2人はそんな会話絶対しないじゃん。
終わるみたいな話は絶対しないわけ。
確かに。
で、この2人はそういう会話してたりとかするっていう。
うんうんうん。
もうなんかすごい後から見て気づくし。
うん。
他にもなんか、終わるっていうね、
まあこれ詳しくは言わないようにするけど、別にネタバレでもないが、
うん。
ある登場人物がすごい、あの、
継ぎ込んでるなんかサービスみたいな。
アプリのサービスみたいなのがあって。
ほうほうほう。
それがサービス終了するみたいなシーンとかがあるんですよ。
あー。
で、なんでだよってなるっていうようなのとか。
あー。
なんかその終わるってことは結構いろんなところで出てんの。
うんうんうん。
むしろそのことをなんか描いてるっていうことなのか。
そう。
対照的だねベビーワルキューレと。
そうそう。
だからすごいビターで、なんかうわーって結構なるっていう。
おー。
うわーって結構なるってなんだよって話だけど。
でも。
いやなんか、終わんだよなそうだよなっていう。
だからこそ今のその生活、その何気ない居酒屋でのチンチロハイボールみたいなのとかも。
学生、学生だなー。
そう。
とかもなんか、うわー儚いけど大事な時間だなってなるっていう。
うーん。
なるほどな。
いやそうだよな。
終わりがあるから、なんていうか。
才能に対する葛藤
だからもう終わったら、フェーズが変わるっていうか一個先に行くなり、別の人生のステージが始まったら、もう絶対その量には戻れないわけよね。
そう、戻れない。
旅行はもう出ていかなきゃいけない。
うんうん。
いずれは。
学生運動の一つみたいな、ずっと学生料入れるみたいな。
ノー、ちょっとやめておこうこれなんか。
危ないから。
怖いから。
あーなるほどな。人生そのものだね、そう考えるとね。
し、もう一個のテーマが、これ才能についての映画でもあって。
うーん。
まあ先輩がバンドやってて。
殺しの才能じゃないよね。
殺しの才能じゃない。
そうか。
いや殺しの才能って本当に真逆なわけ。あれってさ殺しの才能ってさ、なんかもう天性のものみたいな感じで描かれてるじゃん。
もうあった、もうなんかそういうことですって。
テーです。だから才能論でできてる話なわけ、あれは本当に。
うんうんうん。
でもこのこっちの眠るバカの方のその先輩は周りからはそういうふうに思われてる。
あの人才能あるから。
イリスとかも思ってるわけ。才能があるからこうやって打ち込めてて。
うんうんうん。
私なんか才能が何もないし、やりたいことも何もないんだ。
うんうん。
この先どうしていこう。先輩すごいなーって。
なんかすげーリアルだなー。
あったわ。サークルでもゼミでもそういう先輩、俺がそう思ってる先輩いたわ。
いたでしょ。
でもそのルカっていうね、その先輩の方からしたら、彼女は彼女でその自分の才能が見えてるわけよね。
うんうんうん。
自分の限界が見えてるわけ。本気で打ち込んでるからやっぱり。
うん。
だからなんとかしてそれを打ち破りたい、外に出たいって思うけど、うまくいかないみたいな。
いたわ、そういう先輩。
あるあるですって。
いたわ。
周りから見たら、先輩いいっすよね。やりたいことがあって打ち込むのがあってみたいな。
僕らなんか本当にやりたいことないからみたいな。そういうこと言うやつが出てくるんだけど。
うんうんうん。
人間ってそのやりたいことが見つかって、それに打ち込むことができる人は2割ぐらいで、残りの8割は何に打ち込んでいいか分かんない人間なんですよみたいな。
っていうセリフはサブキャラっていうかモブが言うわけね。
そうそうそう。
あー言ってたかもーなんか。
俺が?
あーなるほど。
でそれに対してルカがぶち切れるのよ。
おー。
こっちは必死でその殻を破ろうと、外に出ようとしてんのに、なんでそんなそのいいなーみたいな。
やりたいことあっていいなーみたいな感じで甘えたこと言ってんだよっていう。
社会人の時に俺言われたかもしんない。
後輩見ろもうじゃあこの映画。
眠るバカでした私が。
眠るバカだよお前はって。
はー。
そうよだってもうね、どんだけ努力してると思っとんねんみたいな感じで言われたよねすごく。
すぐこうなんか新しいやることが見つかっていいっすねみたいな仕事上で。
イエーイみたいな。
お前らが見てねえところでみたいな。
怒ってたわ先輩は。
そう。
一個先、やっぱ先輩だからね。
一個先行ってんだよ。
先にいるやからなんだよね。
やからじゃないよそれはだからブレーキングダウンでしょ。
そうだそうだ。
危ねえ。
危ねえ危ねえ。
危ねえ危ねえ。
うーん。
その過ぎ去っていくステージみたいなのを描いてるっていうか。
終わらない一定のものじゃなくて先に行こうとする先輩。
その後ろ姿を見てる後輩っていうのが描かれて。
限界と決断
で、クライマックスで本当になんかえっていう終わり方をしたりするんだけどこの映画。
ほー。
その先輩がある決断をするっていう。
え。
なに。
俺のダークンドクニュ先輩みたいに公務員になっちゃうのかな。
可能性はあるよねそれはね。
いやでも本当にそういうリアルな話でもあって。
その先輩は自分のその才能と戦ってるから限界も見えて何とか何とかそっから出ようとするんだけど。
やっぱ敵わない勝てないみたいな抗えない力みたいなのが出てきて。
で最後ある決断をして。
でその主人公というかイリスかイリスが呆然とするみたいな。
なるほど。
え、それはなんかあの大丈夫?
金網のリングに入っていくみたいなことじゃない?
ブレイキングル決断を。
このままだと私ビッグになれないからみたいなここで直ぐってみたいな。
ねえとんでもない決断じゃないよね?
もっとビターなんだよねきっとね。
もう本当にビターでその決断重大な決断するんだけどそれが本当にねその正しい決断かどうかわかんないまま終わるっていう。
人間関係の複雑さ
ほー。
リアリティが。
映画終わった後も考え続けちゃうね。
あの先輩はあれで良かったのかな?
えー。
結構いい映画ですよこれ本当に。
確かにあの先輩もそれで良かったのかな?
お前のお前の話に全部仕上がってってこう思いになったんだね。
まあでも今幸せそうです先輩は。
そうね。
そうか。
いいねビターな話なんだよな本当に。
そう。
現実はほろ苦いっていう。
で、もう一個そのベイビーワールドキューレとまあ比べて申し訳ないんだけど。
うんうんうん。
いいなって思ったのはやっぱりそのベイビーワールドキューレって。
うん。
その主人公たちが割とそのまあ社会とか。
うん。
そういう外側の人たちから虐げられてて。
自分たちは安全な場所にこう避難してるじゃないけど。
あの2人が生活する部屋だけは誰からも侵されないなんか生意気みたいな描き方じゃん。
うん。
まあ殺しの依頼が来るってのもそうじゃん。
そのどうしてもそれやらなきゃいけないっていう状態に追いやられてるわけよね彼女は。
まあね確かに。
生活のためにっていう視点がすごい強いなって思って。
それがあんまりこうなんか引きこもってるって感じがしてあんま好きじゃないんだけど。
まあだからある種その被害者意識で自閉してる感じがするってことだね。
そう。
あのいわゆるまああるあるだけど例えば成長志向とかなんかやればできるみたいな根性論とか。
そういう今まあ多分若者に限らず結構苦しんでる人がイメージするような外からの力みたいな。
うんうんうんそうね。
っていうのを結構いろんなものに置き換えてそれで共感が得られてるような気がするんだけど。
まあ確かに理不尽ではあるのだがそれにしても被害者だなこの人被害者でいるんだなっていう感じではあるな確かに。
でこの映画の中でそのさっき言った後輩の方イリスって方がフル本屋でバイトしてて。
でそこのエピソードで結構ねそういうやつがやっぱ出てくるわけ。
その意識の高いやつとか。
なるほど。
君ももっとこうやってこういう場に出て人脈を作って成長した方がいいよみたいな。
なるほど典型的な本当なんていうか嫌な感じのやつだな。
そうフル本屋の同僚でそういうやつが出てきないとかっていうのが描かれたりあとお店に来るねおじさんがなんかいきなりこうVHSをフル本屋だからさ売りに来て。
なんすかこれみたいなちょっと回答してないんですけどみたいな感じなんだけどこれ見たことないの?みたいな。
めんどくせえサブカルチャー。
めんどくせえジジイが来るの。
なるほどな。
でだから同じようなシーンがあるわけそういうイヴァルキューレと同じような構図だなって見ながら見てたんだけど
こっちの方がやっぱりねその1個視点が上っていうか大人だなっていう風に見えたのがその俺が一番好きなシーンなんだけど
そのさっき言ったそのVHS持ち込んだおじさんいんじゃん。
昔の映画のVHSとかなわけ海外ドラマみたいな。
で最初なんかめんどくせえ親父来たと思ってこう会話してんだけどおじさんすげえ事故中だから。
そうだこれ君にやるよとか言って買い取れないんだったらもう君見てよこれ見た方がいいよみたいな。
めんどくせえ。
めんどくせえじゃん見ろよって言われてパーって帰っちゃう。
でちょっとって言ってなんだけど後日VHSのデッキが家にあることが判明してそれをなんか2人で見るんだよねそのルカとイリスの2人で。
なんか作業をしながらまあ暇だし見てみるかって言ったらこれがめっちゃおもろくて。
で後日古本屋で会った時にあれ見ました面白かったでした。
でしょって言ってそこで関係性ができるんだよ。
なるほど。
これすごい良い話でしょっていう。
いやだからあれでしょそのなんかマウントサブカルクソジジイだと思ってたけど思ってバカにしてたし聞く耳持たねえっていうので終わることが終わるはずだったのが寄り添ってみたら歩み合ってみたら。
意外とあのなんていうの関係性が深い関係性じゃなかったとしてもちょっとした関係性が生まれるっていう。
すごい良い話。
なんか良い話なんかすげえあのやっぱ一個上の多差像だよなんか。
そうそう。
聞いてみたら歩み寄ってみたら意外と自分が分かってないだけだったみたいなのとかそういうことだよね。
でもそれもさなんかその結果的に向こうの方が正しい人だったとかじゃなくてさ。
その行為自体はさ鬱陶しいじゃんやっぱその追い付けて帰っていくっていう。
確かに。
だけどその先にちょっとだけその関係性が芽生えるっていう。
なんかその白黒じゃなくてなんかほんのちょっとそのつまんないバイトの中に関係性が生まれてちょっと楽しくなるみたいな。
その程度のことが描かれるっていうのはすごいことじゃないって思って。
俺はベイビーワールドキュリーなかった視点じゃないっていう。
そうね。
リアルだよねだってそっちの方が。
こっちの眠るバカの方が。
なんか180度変わるとかじゃなくてなんかほんと2度変わるみたいな5度変わるみたいなさ。
でもそれってさなんか角度がさちょっと変わるとさすげえ全然別の方面になっていくわけじゃん線が引かれていくとしたら。
そうそう。
すげえいい話だよな。
俺あのだからこれ見た後にさ。
うん。
もう1回ちょっとベイビーワールドキュリー見ようと思ってさ。
なるほど。
おー。
俺あのナイスデイズ。
ベイビーワールドキュリーナイスデイズ3作目の映画見てなかったからさ。
見ようと思って見たわけ。
お前も見てるでしょ。
前のあっちゃん食ってるやつね。
そうそうあっちゃんと池松壮介が出てるやつ。
見た。
あれ見たんだけど今の話の流れで言うと俺がすごいあの映画にやっぱりあんまり俺はおもろいと思えなかったんだけど。
うんうんうん。
あの前田敦子のキャラがさ。
うん。
すごい嫌なあの人物像としてずっと描かれるじゃん。
途中まで。
そうね。
その主人公2人と敵対する感じのなんか上から物言ってくるしみたいな。
うんうん。
すごい固くてあの業務最優先みたいな。
うんまあなんか四角四面の先輩みたいな感じだね。
そうそう。
うん。
それがさなんかさあの実は人付き合いが苦手でみたいな。
うんうんうん。
不器用でって分かった瞬間にさその雪どけるじゃんこうバンって。
そうね。
その。
結構分かりやすく本当。
そう。
反転する。
確かに。
こっち側の人間ねってなった瞬間のあのこのあの褒美みたいな感じ。
あー。
やっぱ僕だもん。
マイメインみたいな感じになるじゃんあの2人が。
うん。
あれがすごい俺は気持ち悪いなって思った。
なるほど。
ラッパーを気持ち悪いって言ってんの?
違う違う違う違います。
違います。
なるほどね。
まあただなるほどな。
そうあのなんていうかまあ敵味方図式は保持されてるわけだもんね。
そう。
要するに。
あっこっち側の人間でした。
オタク文化と人間関係
しかもなんかあのオタク趣味みたいなのがありますっていうさ最後にちょっと。
あったね。
匂わせるじゃん。
うん。
こうやって見えても実はそういうアニメとかが好きであっこっち側の人間ですよね。
仲間っていうこの図式がすごい俺は気持ち悪くて。
なんだろうなんかげんなりすんだよねなんか。
そう。
それとは違うその関係性じゃん。
うんうんうん。
別にあのおじさんはあのこっち側の人間とかあっち側の人間とかじゃなくておじさんなだけなんだよ本当に。
割と無神経なおじさんなだけっていう。
うん。
そう。
だけどなんかそこでも一応繋がれるっていう希望が描かれてて。
うんうんうん。
これだよなって俺は思ったっていう。
おじさんは基本別に好きでもなんでもないんだけど。
うん。
あの一理あるってことでしょ。
そうそうそう。
だからそのなんか真っ黒の人間いないよねっていう意味でもあるわけよね。
そう。
映画「眠るバカ」のリアリティ
めっちゃいい話だよねそれって。
うん。
あっち側こっち側みたいなのがやっぱりベビーは悪いけどそのナイスデイズでも味方になる人は大体みんなそんな感じなわけよね。
うんうんうんうん。
で、なんかあのマッチョな味方みたいなのいたでしょ。
いたね。
うん。
あれもだからこっち側ってことじゃんそのなんか筋肉に筋肉オタクなわけだから。
うんうんうん。
オタク機質こっちっていう。
その。
はいはいはいはい。
うん。
そういう関係性好きじゃないんだよなっていう。
なんだろうねそのやっぱりなんか仲間は属性で決まるみたいな。
うんうんうん。
うっすらした差別意識が根底にあるよな多分そういうのって。
うん。
そうなの。
でも汚いおじさんは汚いんだが、汚いおじさんとか。
汚いとか俺は一言も言ってないんだよお前のその差別意識。
すいません、すいませんでした。
おじさんに対して自分がおじさんだからってもうなんかあの自己敬語が乗っちゃってみたいな感じで。
乗ってます。
まあまあまあとにかくおじさんは愛い入れないし仲間にはならないんだけど。
うん。
要するにでも同じ人間ではあるなっていうことだよね。
くくりがもっと大きいみたいな。
うん。
それに気づかされてくれるのが一応見てみるかっていうこの歩み寄りみたいなことだよね。
うん。
でもなんか別にあのおじさんが言うから見てみようじゃなくて。
うん。
なんか本当にやることがなくてみたいな。
あーなるほど。
そういやなんか家の隅っこから前の住民が置いてったVHSデッキ出てきたから見ますかみたいな。
うんうん。
なんかなんなんかよくわかんないんですけどねみたいな。
うん。
なんか二人で作業しながら暇つぶしに見たらおもろかったっていう。
あーリアルだよななんていうのかな。
そう。
そこでいやあのおじさんにも一理あるかもとか言って。
そうそう言わない。
ビデオに入れたらもうんなことはねーよっていう。
ないっていうのは日常でそんなことはあんまないよっていう。
そんなに人間交渉じゃないんだからっていうことだけど本当に。
でもある種それは偶然でありちっちゃい奇跡だよねでも。
そういうのあるよね本当。
ある。
あー。
すごいいい話じゃん。
いい話なんだよっていう。
びっくりしたんだよ俺はっていう。
なるほど。
食べててすみませんでしたっていう。
だからやっぱその坂本監督はこれ一応原作ものだけど脚本も坂本監督が書いてるから。
あーなるほど。
まあだからベビーワルキューレはそういうものとしても描いてるんだろうなーって。
うんうんうん。
こっちはこっちでそのまあ別の視点からそういう関係性を描いてるのかなっていう。
わかんないんだけどね。
まあでもある意味だからどっちもリアリティのある話ではあるわけでしょ。
なんて言ったらいいのかな。
だからベビーワルキューレもある種のZ世代とかでくくれることもないけど現代の若者のリアルな感覚が投影されてるみたいな反映されてるみたいな。
終わりの形と期待
でも眠るバッカーはノラトリアムが覚える話でしょ。
ってことは大人になる話なわけだ。
そう。
ってことは大人になるということを経た人にとってのリアルが反映されるっていう。
本当に結構好きな映画だなって思った。
意外な感じだよなしかもな鳥居屋市がアイドルが出てる映画を。
そうねこれ乃木坂の子なのかな。
黒い方でしょ。
そう久保しおりさん。
金髪の方も何をされてるか分からない。
あっこさんのやつ。
タイラーユーナーってこの人もちょこちょこいろいろ出てる人なんだけど。
そうなの女優さんなの?
一応女優タレントでイーテルとかに出てたのかな。
なんか一番有名なのはなんだっけな。
小枝監督の奇跡っていうのになんか子役として出てたはずなんだよな。
あーなるほど。
じゃあ昔子役からやってる人なんや。
そうそう。
てっきりなんかアイドル2人出てるアイドル映画かと思ってたら。
でもねこのねこの2人はすごい良いですよ。
良い?
良いですよこれ。
なんだこのおじさん。
特に俺はあのその金髪の方の先輩はあの実在感すげえなっていう。
こういうバンドマンの大学生いる。
そしてこういう先輩いるだろうなっていう。
で俺このタイラーさんって人知らなかったら後でさ調べて画像とか見たらさその潜在写真とかいっぱい出てくるじゃん。
全然違う人なんだよね。
なんか普通にテレビに出るタイプの人だなっていう。
あーなんかまぁザ若手女優みたいな感じってこと?
そうそう。
モデルとかもできるだろうなみたいな感じなんだけどこの映画では本当になんかうだつの上がらないバンドマンみたいな。
やさぐれパンクスみたいな。
そうやさぐれ。
へー。
でもすごい良かった。
でなんかあの終わった後に先輩どうしてんのかなって思ったもん。
ほんとに。
父も北とかにいるのかなみたいな。
いやそうなんだよね。
どこにいるかだよねほんとに。
もうあのネタバレができないからちょっと何と言ってもいいかわかんないけど今ねどうなんだっていう。
なるほど。
西アザブとかにはいないでほしいなほんと。
いやそれはやだな確かに。
いやなんかいいねちょっと見てみてえなこれはな。
漫画も読んでみたいんだけどね。
漫画は何もう完結してるんかな?
なんか一巻完結って言ってた。
この人にも聞いたけど。
でその終わり方もほぼ一緒らしくて。
なるほどな。
ぜひ見てみてください。
そうかじゃあちょっと。
じゃあ最後締めてください。
えー。
いや俺言いたいことも全部言い切ってきた。
丸投げるバカじゃんもう。
いやね。
いつ公開だっけ3月。
3月20日。
なるほど。
じゃあちょっともういくつ眠りながらちょっと楽しみに待ちましょう。
滑るバカでした。
結局あの自分を下げることでしか終われないやつだなお前はなほんとに。
くそ。
下げるバカだよなお前は。
くそ。
ちくしょう。
いっつもそれ。
お前もなんだよじゃあ褒めろ褒めろバカっていう。
褒めろ。
ここで顔上げるために。
なんだよなんでだよ。
33:57
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