ホワイトな地面詩っていうのを挙げていただいたかと思うんですけど、
そもそも地面詩って何でしたっけっていうところから始まってもいいですか。
そうですね。地面詩の映画になったじゃないですか。
あれは本当に所有者じゃないのに所有者になりすまして、
土地を詐欺で売ってお金を儲けるっていうのが地面詩で、
僕ら不動産業界の人たちは、
多くの知見者にお金を積んで土地をまとめてくるみたいなのは、
もう地上げっていうんですけど、
地上げ自体は全然悪いことでもないんですけど、
悪いイメージがつきまとっているんですよ。
地上げしに行く、知見者に相談しに行くときにもですね、
この辺武装ですからねみたいな木造だと思いやすいですよねみたいな、
そういうトークが今だったら完全アウトじゃないですか。
なんですけど、昔は地上げ屋さんとかそういうトークをしてるし、
本当にもうヤクザとかが昔はいたんですよ。
地上げをする人の中には、何かわかんないけどトラックに突っ込まれるみたいな。
昔の話ですよ。昔の話もトラックに突っ込まれると、
もうちょっと集めないじゃないですか、ちょっと壊れるからしょうがないから売ろうかなみたいなときに、
大丈夫です、強引です。
そういうイメージがあるんですけど、
権利調整とか地上げ屋さんっていうのは、昔はそういう手法が一般的じゃないかもしれないですけど、
たまにあるみたいな話だったんですけど、
今はそういうことは全く認めていられないから、
そんなことやってすぐ逮捕みたいな話なんですけど、
モリビールは超ホワイトにやってるんでしょうからね。
昔はわかんないですよ。
昔はトラック使ったんですね。
地上げっていうのは土地を買うっていうだけだと思ってたんですけど、
買うだけではないと。
モリビールがやってるような何十人とか、
時には100人単位の所有者を一軒一軒回って、
それを地上げっていうのが。
土地をまとめ上げて開発するのが土上げっていう。
本当に2階建て3階建てとかの一軒屋とかが東京とか札幌もあると思うんですけど、
それって、私計画法とかっていうのがあって、
要積率って言うんですけど、
土地が100に対して要積率が600パーって決まってるんですよ。
それは何かっていうと、
100坪かける600パーなんで、
600坪までこの土地には建てていいよっていうものなんです。
結構建つんですよね。
なんですけど、昔の効率ができる前から建てる一軒屋とかって、
それにのっとって建ててないんで、
本当に平屋とか2階建てとかだったりするんですよ。
そうすると、ポテンシャルを生かしきれてないじゃないですか。
すごい高い建物を建つエリアなのに低いものしか建ってない。
そこに森ビルとかそういう地上屋さんとか訪問していって、
このポテンシャルを生かしましょうって。
普通に一軒屋として売ったら5000万にしかならないけども、
600パー要積率が立つんで、
じゃあこの土地を2億で買いますって。
嬉しい。
嬉しいじゃないですか。
なぜならこの単体では5000万でしか売れないんですけれども、
我々は今周りの人たちと一緒に周りの土地をまとめてるんですと。
そうすると2億で買ったとしても、
最終的に4億で売れるとかわかんないですけど、
そういうロジックが成り立つんで、
だから僕らだから2億出せるんですっていうのを一件一件根気強く交渉して回る。
そうするとやっぱ爪が長い人もいるっていうか、
俺のところがまとまんないんだったらこれ全体的にうまくいかないんだろうみたいな。
じゃあ俺は3億だ4億だみたいな人たちが出てくるわけですよ。
そういうのを一個ずつ丁寧にとはいえですよって。
まとまらなければ5000万の価値ですよみたいな。
確かにそうですよね。
そういうそれぞれの個別の皆さんの気持ちとかを求め上げるっていうのが時間も金もかかるっていうのを、
それをやり切るっていうのも本当ですか?
とにかく時間がかかる。
具体的な話をしたけど六本木ヒルズって2003年に立ち上がってるらしいんですけど、
取り掛かり始めたのがこれをwikipediaの情報によるとですよ、
1960年代、40年かけてやってるんですよ。
30年以上の歳月をかけて400人以上の土地の所有者から土地を取得した。
すごくないですか?
俺はこのままこういう街を作るんだ、理想的なビルを作るんだっていうのでまとめ上げるっていうその情熱。
それはもう本当にすごいなっていうふうに思いますよね。
他の会社はそこまでしないみたいなのが出会ってますか?
そうですね、やりたくてもできないっていう人がほとんどだし、
もしできたとしてもやらないっていう人もほとんどだと思うんですよね。
安倍さんがじゃあ30年後にめっちゃ大金持ちになります。
それまでずっとウィンボーですみたいな話とかもあるわけじゃないですか。
あの極論ですけどね。
その30年を犠牲にしてでも東京のシンボルになるようなものを作るんだっていうふうな情熱を持ってやったというようなところが
並大抵の不動産屋じゃできないことですね。
確かに、なので売る人にとってもメリットがあるっていうことを伝えて
根気強く交渉することが森ビルの特徴っていうことですよね。
オフィスだったりとかテナントの賃料を上げられるっていうような
もちろんそういう計算があるんだと思うんですけど
海外デザイン設計士と組んで工事費が1.5倍になります。
ないしは2倍になります。
ということをやっている人たちってほとんどいないですね。
それを行政とか国とかが街のためにやるんだっていうのはわかるじゃないですか。
その国のブランディングとかね。
それをやることによっては経済効果が民間にたくさんあるからみたいなことで
すごく理解しやすいんですけど
それを一民間がリーダーシフトってやるっていうのが
これはかっこいいですね。
裏ではブラックアウトやってるのかもしれないけど
すごい俺がこの街を作るんだみたいなところを実現されてるっていうのが
それがもう今4代目とか5代目の社長なんですけど
それを脈々と受け継いで
それを今のそういった方向性に導いたのは2代目の方だっていうふうに言われてるんですけど
その人も全然亡くなられてて
亡くなった死後の世界を作ってるわけじゃないですか。
それは本当にすごいなっていうふうに思いますね。
確かにシンボリックっていうのは特徴的な
もちろん見た目のことも意味してるし
ソフト面というかそのエリアを見に来るっていう価値もあるし
いろんな意味があるんですね。
ライフスタイルのデザインっていうんですかね。
働く場所も住居も食べる場所も一つの理由にあるっていうところで
暮らしを作ってる
そうです。
表現上手ですね。まさに暮らし
そこで暮らせるっていうのは
そこで暮らすのもものすごい高いんですけど
一食中すべてがそこにそっと乗ってるみたいな
そういう理想のライフスタイルみたいなのを提案してるみたいなのも
モリビューの特徴ですね。
この海外設計師とタッグを組んでやってるっていうのが特徴ってことだったんですけど
これってやっぱり海外有名設計師じゃないと
それは作り得ないんですか。
日本の方とかも安藤忠夫とかもモリビューのプロジェクトやったりするんで
必ずしも海外の人のみじゃないんですけれども
日本のデザイナーでもいいんですけど
それこそ本当にコストいくらかかってもいいんで
特徴的なものを作ってくださいとかっていう風な感じで
オーダーするわけですよ。
そういうオーダーをしてくれるデベロッパーがないから
全世界から集まるというかコンペに来るみたいなところがあるので
いったん自分が思い描いたような都市設計とか
ビルみたいなデザインをしたら
実際に実現してくれるみたいな人って少ないわけですよ。
だからそういう有名な人たちも楽しんでっていうか
喜んで協力してくれるみたいなところで
日本の有名な人たちでもできるんだと思うんですけど
でもモリビューとしては
ここのエリアに関してはいろんな人と組んでるんですよ。
ここのエリアの開発はアメリカの誰々と組もうみたいな
このエリアのデザインに関してはイギリスの誰々と組もう
ここは日本の人たちと組もうみたいな感じで
いろいろやってるっていう感じですね。
設計師をオファーしてるっていうよりは
さっきコンペをしてるみたいな話も
オファープラスコンペなんだと思いますね。
1社にいただいて1人だけお願いするっていうよりは
数社ぐらいに声をかけて提案してもらったものの中で
これがいいねという形で採択して依頼してるんだと思います。
私のイメージだと設計師の
もちろんデザイン性というか特徴的なデザインを作れる人がすごいと思ったんですけど
設計師がすごいのもあるけど
そもそも依頼をできるモリビューがすごい
そうですね。両方だと思うんですけど
不動産って基本的には立てられるマックスのものを立てるみたいなのが
多いんですよ。600坪マックスまで立てると
架せる床が一番大きいわけじゃないですか
コストをなるべくかけないようにして架すという風なのが
一番投資対効果が高いんですよね
なんですけどそうじゃなくて4席とかも捨ててと
そうじゃないですか。経済合理性から言うとすごく効率が悪いことなんですけど
それでもやってみようという風なコンセプト
大きなビジョンを掲げて
それに対してデザイナーたちとか設計師の人たちは
すごいいいねみたいな
こんな都心の真ん中に公園つくのいいねみたいな
人たちがコンペで提案をしてくれる
そうすると他の人がサイエンにはできないような
大マナミックな都市開発ができる
普通であれば経済合理性というところを
すごい考えてしまうんじゃないかなと思うんですけど
そこを捨ててでもシンボリックな街を作れるというのは
なんでなんですかね
なんでなんでしょうね
経済合理性っていうところを
どの時間軸で取るのかみたいなことが
思想として違うかもしれないですね
不動産の考え方って
リ回りっていう概念があるんですよ
何年で回収できるのかみたいな考えなんですけど
例えばリ回り10%って10年で回収できる
10億円としたら毎年1億円ずつ利益があって
10年で回収できる
これがリ回り10%なんですよ
リ回り5%って20年で回収するっていう意味なんですね
いかにこのリ回りを上げるのか
短期で回収できるのかみたいなのが
不動産業者の多くが判断軸にしてるものなんですけど
おそらくその判断軸ではなく
もっと長長期に100年間の間で
このエリアから得られる収益みたいなのが
最大化できるにはどうしたらいいんだろうかぐらい
その辺のって言ったらあれですけど
一般的な不動産会社が持っているのは
指標とは全く別軸の長い期間でのですね
リターンみたいなのを考えてるんじゃないかな
っていうふうに思いますね
そうじゃないと30年もかけて
まとめるなんてできないんですよ
そこにはすごく壮大なビジョンとか情熱とか
狂気的なものがあったから
こうなし得ていると思うので
お金の話もちろんちゃんと考えてると思うんですけど
それ以上のものが多分狩るようにはあって
それがもう60年とか月日を経て
経てそれが今経済収入として
入ってきてるわけじゃないですか
数十年前の描いてたビジョンのものが
収益としても彼らにしかできないような
ものを作ったがいいえに