腰痛の種類と解決の見込み
今回は、腰痛は根本解決できるのか、という話をしてみようと思います。
以前、肩こりは根本解決できるのか、というテーマで話しました。
参考に興味がある人がいれば、それも聞いてもらえればと思います。
今回は腰痛です。
腰痛肩こりは、日本人で訴える方が多いです。
厚生労働省が調べている有所率調査でも、男性女性それぞれ1位、2位に腰痛肩こりがくるという話がありました。
かなり多くの人が腰痛を感じていて、困っている方もいるのではないかと思います。
これが根本解決できるのか、全国民みんな腰痛肩こりに悩んでいる人がいませんというのは、ちょっと難しいというか、無理かなとは思います。
個人単位であれば、悩みが減ったり、少し改善することはもちろんあると思います。
参考になればいいかなと思って話します。
まず、腰痛とは何ですかね。
いろんな種類があるので、それを知っておくのはいいかなと思っています。
大きく分けるのは、得意的な腰痛と、非得意的腰痛があります。
得意的腰痛というのは、つい看板ヘルニア、脊椎分離症、脊柱環境削削症、内科的な疾患によって腰が痛いとか、こういうところがあったりするんですけど、
レッドフラッグという言い方をしたりもしますね。
こういうのは、病院で診断をつけてもらって、治療して解決する方がいいかなと思うので、
なかなかこの話を聞くだけで良くなりますみたいなことはないんですが、
急な強い腰痛があるとか、ずっと長く続いてしまっているとか、
何か違う体調不良と併発しているとか、足に痺れがあるとか、
いろいろ悩みが大きい場合は、病院受診した方がいいかなとは思うので、
レッドフラッグとか特異的腰痛みたいなものもあるので、
まずはしておいてもらえると良いかなと思うんですけど、
次に非特異的腰痛というところで、これが本当に多いと言われているんですけど、
例えば腰が痛くて病院に行きました、整形科に行きましたと言っても、
レントゲンとか取っても、骨には異常はありませんねとか言って、
尻尾とか痛み止めを処方されるみたいなこともあるかなと思いますし、
リハビリ的に運動を教えてもらうとかもあるかもしれないですけど、
はっきりとした診断はつかないけど、腰が痛いという人が本当に多いかなと思うんですよね。
最初に言った厚生労働省の調査の中でも、
非特異的腰痛的なものを感じている人は結構多いんじゃないかなと思いますね。
さっき特異的腰痛はレッドフラッグという赤信号みたいなものですかね、
こういう話をしたんですけど、
もうちょっとイエローフラッグとかグリーンフラッグ、グリーンライトという言い方もしますけど、
黄色信号、青信号って感じですよね。
この非特異的腰痛はどっちかというとこのぐらいのレベルの人が多いかなと思うんで、
ここをしっかり分類して見ていくっていうのが、
自分たちセラピストは意識するようなところだったりはするんですけど、
この非特異的腰痛は病院では診断つかないとしても、
やっぱり何かしら原因はあったりするので、
そこは細かく見ていけるといいかなと思うんですよね。
メンタルの影響と治療のアプローチ
自分も理学療法士アスレチックトレーナーとして、
現場で患者さんというかクライアント、腰が痛い人というのがいたら、
こういう観点で見ますよというのもあるんですが、
大きく分けると背骨の上が痛いのか、
その周りの筋肉のあたりの部分が痛いのかみたいなところでも結構違ってきますね。
背骨の真ん中あたりが痛いというときは、
椎間盤あたりが原因なのか、椎間関節というか、
脊椎、背骨の間の関節のあたりで痛みが起きているというパターンが結構あって、
前かがみになって背骨真ん中あたりが痛いというときは、
比較的椎間盤性のものが多くて、
反るときにつまる感じがして背骨の真ん中が痛いみたいなときは、
椎間関節性みたいなところが多いかなと思ったりします。
あとは腰の周りもいろんな筋肉があるので、
場所とか痛みの質とか、
どういう体を動かしたときに痛いかとか、
そういうのを聞いていくと、どの辺が原因かなというのは分かってきたりしますし、
それに合わせて体マッサージみたいな施術でほぐすと回転するパターンもあれば、
何かしら運動をして姿勢を整えていったりとか、
筋肉をほぐしたりとか、
逆に鍛えていって姿勢を安定させるみたいなことをしていくと、
腰の痛みが出づらくなってくるみたいなことはあったりするので、
この関節とか筋肉とか、
純粋に身体の問題で腰に痛みが出ているみたいなことは、
比較的得意分野というか、自分はよく対応してきましたし、
例えばスポーツと関わっていると、
スポーツ特有の体の動きで痛みが出たりするというのもあるので、
そういう体の使い方とかも意識しながら関わっていくと、
回転することがあったりしますかね。
これがいわゆるグリーンライト、青信号みたいなもので、
確かに病院では診断がつかなくて腰が痛くてというのはあるんですけど、
身体に何かしらの原因がちゃんと見極めれて対処できるものというのは、
比較的改善がしやすいかなと思うので、こういうものですね。
もう一つ間の黄色信号、イエローフラッグみたいなものというのが、
精神面とかメンタルとか、社会環境というか仕事の内容とかですね、
こういうのが絡んできて、
単純な身体の問題じゃないよねみたいなところが、
イエローフラッグとか黄色信号みたいなところで、
これがなかなか難しいし、
世の中感じている人が結構多いかなとは思うんですよね。
子供の頃とかっていうのは腰が痛いっていう子、
そんなに多くないと思うんですけど、
激しいスポーツとかすると腰が痛めるみたいなことは、
大概レッドフラッグだったりとか、
グリーンライト、グリーンフラッグみたいな黄色信号か青信号で、
精神的な不調によって腰が痛いというのは、
比較的少ないかなとは思いますね。
例えば不登校になって引きこもり気味で、
かなり精神面苦しくて体が重たる子とかは、
もしかしたらいるかもしれないですけど、
大人であるようなイエローフラッグとはちょっと違うかなという感じで、
やっぱりだんだんですね、
大学生とか社会人とかになってきて働いてくると、
結構イエローフラッグ型の精神面が絡んできたりとか、
仕事の内容に影響してきてとか、
こういう方が結構多いような印象を受けてますね。
なので、自分がセラピストとして一人に関わるときは、
まず身体的な問題がないかというのはよく見ますし、
あとは問診とか話をする中で、
今の仕事どうしてるのかなとか、
人間関係どうかなとか、
どういうふうにストレスを感じていて、
どう対処してるのかなみたいなことは結構聞いていて、
そこでその場で何かアドバイスして改善できるようなことであれば、
改善を目指していくみたいなこともありますし、
なかなかこれが時間かかることもあるので、
そういうときは別の専門家と協力しながらやることもあるかなと思うんですけど、
こうやっていろんな原因があって腰が痛むというような感じですね。
この痛みっていうのがなかなか厄介なもので、
腰痛と痛みの主観性
例えばなんか血圧とかですね、
そういうものであれば外から客観的に測って見えるものだったりするんですけど、
痛みっていうのはなかなか客観的に100%把握しづらいもの、
主観的な要素が強かったりするので、
もちろん本人に今の痛みどうですかって聞いて、
10段階でとかアンケートで点数化してみたいな客観化はあるかなと思いますけど、
この患者さんとかクライアントが目の前で痛いって言ってるのがどのくらいの痛さかっていうのはなかなかわからないところ。
結構セラピストとして体に触れて施術をするっていうときも、
めちゃめちゃ軽く触れただけで痛がるような人もいれば、
結構強く押したりしても痛気持ちいいですぐらいな人もいたりして、
この辺が結構本人の感じ方が結構違うかなと思うんですよね。
なので冒頭にあった厚生労働省の調査とかで、
腰痛を訴えるっていう人がたくさんいるっていうのは確かにそうかもしれないですけど、
どのくらいの強さで痛いのかとか、
1日の中でどのくらい痛いのかとか、
その痛みの強さとか質感とかっていうのは、
こういう調査ではなかなかわからないところではあるので、
また痛みに対する捉え方、結構日本人的な考え方だと、
我慢しがちっていうか、軽い痛みとかだと休まないというか、
対処しないっていうことも多いかもしれないですけど、
これもちょっと聞いた話なので、
なかなか実感を持ってまだ言えないところではありますけど、
結構アメリカとかだともうちょっと痛かったらすぐ薬飲むとかですね、
痛みっていうのはない方がいいっていうか、
そういう考え方があるような国とかもあるというふうに聞いてますし、
日本人はですね、やっぱり痛みとか抱えてるのは当たり前っていうか、
お疲れ様みたいな言葉が一般的に使われるっていうのも、
疲れてるのは当たり前とかちょっと不調あるぐらいで、
我慢して活動するよねみたいなところが結構あるような気がするので、
その辺でですね、腰痛肩こりを訴える人がすごい多いっていうのも、
もしかしたらあるのかなとは思いますが、
なんだかんだ、もちろん腰痛とか肩こりってない方がいいかなと思いますし、
そういう不調を感じずに活動的にできたりとか、
悩みが少ないみたいな方がいいかなとは思うんで、
一応腰痛っていうのにもいろんな原因があって、
特に精神面絡むところで悩んでる人は結構多いかなと思いますし、
そうなるとやっぱり働き方とか捉え方に関する要素も結構多いかなとは思うんでね、
この腰痛を根本解決しようと思うと、
もちろん体的に負荷がかからないようにトレーニングしていくとか、
仕事の環境を整えていくとか、
そういうところで関係解決できるところもあるかもしれないですけど、
結構精神面も大きいので、
日本人でこの腰痛を根本解決しようみたいなことを考えたりすると、
やっぱり身体だけじゃなくてこういうメンタルとか精神面のことも考えていかないと、
ちょっと根本解決は難しいかなみたいなことも考えているので、
前回とかでも日本人の健康感の変化みたいなこともあったりして、
最近だと結構未来志向で身体を整えていこうというか、
健康的な資本を蓄えていこうみたいなことを考えたりする人が増えてきているかなとは思いつつ、
みんながみんなそうではないと思いますし、
その人が感じている健康感とか健康の定義とか、
そういうのに合わせて関わり方を変えていったりすると、
少しずつ腰痛とかを訴える人が減ったりとか、
腰痛の悩みが減るんじゃないかなみたいなことを考えているので、
これからも試行錯誤していくんですけど、
もしそういう悩みを感じている人がいればどうしたらいいですかみたいな相談をしてもらうのも一つかなと思いますし、
そこで自分も発信できるところがあればまた話していきたいなと思いますので、
今回はすぐこれをしたらいいですよみたいな感じではないですけど、
腰痛は根本解決できるのかみたいなテーマでちょっと喋ってみました。
根本解決に向けて
以上です。ありがとうございます。