言葉遣いの悩み
こんにちは、サチュアルコです。
いきなりですけど、「ああ、今の言葉、相手にどう伝わったかなぁ?」とか、「ああ、もっといい言い方あったかもしれないなぁ?」とか、後から一人反省会をしちゃうことってないんですか?
私ね、めちゃくちゃあるんですけど、今日のは、そんな言葉遣いのあるあるなお悩みについてです。相手や場面に合わせて、どう話したらもっと思いが伝わるのかっていう
SNS発信とかしてたら必ずぶつかる壁について、一緒に考えていきたいなと思います。
私自身がフリーアナウンサーとして11年間、テレビとかラジオとかで言葉を皆さんに届けてきて、本当にたくさんの方々とお話しする機会もいただいてきました。
でももちろん最初からうまくできたわけではもう全然なくて、というかこういうのって一生勉強だと思ってるんですけど
やっぱり特に昔は言葉選びで大失敗しちゃったり、ああもうマジで今のなしにできませんかねって思うけど生放送だから取り消せないっていう失敗をね
正直数えきれないくらいやってきてるんですよ。なので今日はそんな私の恥ずかしい失敗談と、いろいろ試行錯誤してきた中でこれを意識したら
反応してくれる人が圧倒的に増えて、コミュニケーションとか発信がスムーズになった3つの視点についてシェアさせていただきます。
もうね言葉遣いの調整って本当に難しいんですよね。ああ今日の相手どんな感じで話せばいいんやろうなーって毎回ちょっとした賭けみたいな感じで
自分のいつもの話しやすいスタイルがそれぞれ人にはあるし、無理に相手に合わせようとするとなんかね自分が自分を偽っているような変な感じになっちゃったり
そういって自分のスタイルを貫きすぎると、これはまたこの人私のこと全然考えてくれてないなーとかって思われちゃうかもしれなくて
本当にね難しい問題なんですけど、ちょっとここで突然のクイズです。突然すぎるクイズということで
もし今聞いてくださっているあなたがラジオパーソナリティだとして、ご自身の番組の中でねちょっと個性的なアーティストでいらっしゃるAさんにインタビューをするとします
そのAさんの魅力はご本人も自覚しているひねくれてるところなんですよね
でインタビュー中にAさんがこう言うんですよ
いやー僕ひねくれてるんで
さてこの後あなたはAさんに何と返しますか?
今から私が言う2つのセリフ、どっちがより相手の心に響いて、かつ聴いているリスナーさんたちにも、そのラジオを聴いているリスナーさんたちにも好印象なのかというのをぜひ考えてみてください
1つ目、そのひねくれてる部分がAさんの魅力ですよね
2つ目、Aさんがおっしゃるそのひねくれてる部分が魅力ですよね
もう一回言いますね、Aさんが僕ひねくれてるんでってちょっと自虐も込めて言った後
1つ目、そのひねくれてる部分がAさんの魅力ですよね
2つ目、Aさんがおっしゃるそのひねくれてる部分が魅力ですもんね
さあどっちだと思いますか?
Thinking time! ポクポクポクポクポクポクチーン
正解は、2つ目のAさんがおっしゃるそのひねくれてる部分が魅力ですよねの方が、より好ましいんですよね
もしかしたらね、これ聞いて何がそんなに違うんかなって思われたかもいらっしゃるかもしれないんですけど
っていうかなんならね、私自身も最初この違いがよくわかんなくって
褒めてるんだからどっちでもいいんじゃないかなーくらいに思ってたんですよ
この2つのセリフの大きな違いって何なのかっていうと
誰の視点を持って話してるのかっていうことなんですよね
これが今日お伝えしたい、誰とでも心地いいコミュニケーションが取れるようになる3つの視点とつながってくるんですけど
その3つの視点っていうのは、1つ目が相手視点、2つ目が自分視点、そして3つ目、大さんの視点
私は愛情込めて鳩の視点って呼んでるんですけど
この3つを意識するだけで話し方が自然と変わってきます
まず1つ目の相手視点ですけど、これは相手の立場に立った話し方なんですよね
人って自分に関係があるぞって思った時に初めて真剣に話に耳を傾けるから
これめちゃくちゃ重要で、相手は今どんな気持ちかな、どう伝えたら受け取ってくれるかなって想像する力ですよね
さっきのクイズのAさんがおっしゃるっていうのは、相手の言葉を一旦受け止めるクッション言葉みたいになっていて
あなたがそうおっしゃってるその部分についてっていうリスペクトを示すような大事な相手視点なんですよ
自分でひねくれてるっていうのはOKで、もう他人にねいきなり
そうひねくれてますもんねーって断定されたらカチンとくる人もいらっしゃいますよね
例えばね謙遜で、いやもう私なんてまだまだですよって言ってたら、相手がほんとまだまだだもんねとかって目の前の人に言われるのと一緒で
人によってはイラッとさせるリスクがあるからこれ要注意なんですよね
で次2つ目の自分視点、これはみんなが持ってる自分はこう話したい、自分のことわかってほしいっていうような自分視点ですね
もちろんこの視点ってあなたの個性そのものでめちゃくちゃ大事なんですよ
でもこの自分視点だけだと一方通行になっちゃうこともありますよね
駆け出しのラジオパーソナリティだった頃、私もラジオリスナーさんって私よりも年上の方が圧倒的に多いのにも関わらず
私の世代で流行っている曲ばっかりを番組でかけたり、自分の世代で盛り上がるネタを話しちゃったりして
リスナーさんの反応を得られずっていう失敗をいろいろやっちゃったことがあって
やっぱりそれは完全に自分視点だけで突っ走ってたわけですよ
そこに相手視点、つまりリスナーさんは何が聞きたいのかなっていう視点を入れてあげることで、初めて相手にも心地のいい話し方が完成するんですよね
これはSNS発信も一緒ですよね
自分の好きっていう自分視点と、それをどう届けるか、相手は何が知りたいのかっていう相手視点のバランスが大事になってきます
最後三つ目、第三の視点、波濤の視点ですけれども
波濤の視点
ポッポッポッポーって空から自分と相手のやりとりを冷静に眺めている視点のことですね
駅前とかでさ、人間を客観的に見ている波濤みたいな感じで
そういう視点を意識すると、二人の関係性とか周りの状況とか、ふーっとね、もっと広い視野で見えてきますし
感情的にならずに、多角的に話せるようになるんですよ
波濤すごいんですよね
だから、さっきのクイズの状況でのこの第三の視点っていうのは、リスナーさんの視点ですよね
もっと言うと、Aさんのファンの視点
インタビューする側が、そのひねくれてる部分が魅力ですもんねとか言っちゃうと
一部のファンの方々は、お前が言うなってカチンと来るかもしれないけど
Aさんがおっしゃる、そのひねくれてる部分っていう表現をしたら、ファンの方も悪くは思わないわけですよ
あと、夢に何回も出てくる失敗談なんですけど
私テレビリポーターの仕事で、リアル脱出ゲームをクリアした後に
自分としてはね、テレビで使いやすいように、短いパンチのある言葉言わなきゃってね、思って
ちょろいですねって言っちゃったことがあったんですよ
そしたらテレビの応援アートに年上の視聴者の方々から、ちょろいっていう言葉遣いに対して
リポーターとしてどうなのかとか、もう少し言葉を選んでほしいとかね、厳しいご意見をいただきまして
まさにこれが第三の視点、視聴者視点がなかったから怒っちゃったんですよね
たとえ現場の人が笑ってくれてても、視聴者の方々がどう感じるかまでは想像できてなかったんです
いやもうこれ若かったとしか思えないんですけど、反省ですね
今ってSNSでも目の前の人だけじゃなくて、その向こうにいる不特定多数の視聴者の方々がいますよね
言葉を選ばずに、あえて炎上しながらバズらせる方法もあるけど、そうじゃない伸ばし方
ちゃんと誠実に自分をしっかり届けていくためには、今日ご紹介した3つの視点、ぜひ意識してみてください
私もお伝えしながら、改めてこれからも修行していきたいなと思っております
今回はもう一つ、海外の研究でわかった第一印象を良くする究極の方法はこれというテーマで話している回をチャプターに貼ってます
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