AIとデザインの変化
こんにちは、フリーランスデザイナーのちふねこです。
今日は、AIで作るが簡単になった今、作り手に求められるものというテーマでお話ししていきたいと思います。
皆さん、先日のチャットGPTのアップデートはご存知ですか?
多分、Xでもめちゃくちゃいろんな人が試して、漫画調の画像だったり、写真をまるまる風のイラストにしてみたいな、とかすごく精度がめちゃくちゃ上がっていて
日本語とかを入れた画像が、割と自然に作れるようになっちゃったんですよね。
それを見て、やっぱりデザイナーの私としてはもう、危機感。危機感ですね、これは。
AIとは、なるべく敵対したくないというか、私も積極的に取り入れたい派なんですけど、
なので、喜ばしいじゃないですか、こんなAI技術の発展、向上は。
とはいえ、やっぱりデザイナーじゃなくても、それっぽい画像がもうサッと作れちゃうっていうのは、
やっぱりどうしてもデザイナーの需要がどんどん減っちゃうんじゃないかっていうのをすごく明確に実感しちゃいましたね。
とはいえ、まだ文字崩れが多少あったり、指示が全て通るわけじゃないというか、
デザイナー視点で細かく指示すれば、その通り作ってもらえるかっていうと、そうでもなくて。
なので、まだまだやっぱり人の力はいる段階ではあるんですけど、これも多分時間の問題だなと思っていて。
本当にAIで全部デザインが完結しちゃう、文字崩れとかもなくなって、細かいデザイン指示も反映してくれるみたいなことが来た時に、
じゃあ作り手の人間には何が求められるんだろうっていうのを考えてみたので、今日はそれをお話しします。
結論から言うと意味付けと判断力なんですけど、まず一つ目の意味付けっていうのは、
それぞれそのデザインする時の文字選びだったり、配色だったり、レイアウトだったり、
もう全てのことには意味があると言っても過言じゃないくらいデザイナーは基本的に考えながら、
考えながらというか根拠を持って作ってるんですよね。
こういう印象を与えたいからこのフォントを選ぼう、ここをこういうふうに整えようとか、
余白はこれぐらいのバランスにしようみたいな、ちゃんと意図があってビジュアル表現に落とし込んでいるので、
そういう意味付けをしっかり一つ一つに持たせるっていうのはまだまだ人間のする部分。
AIだけだと、これもAIにちょっと聞いてみたんですけど、やっぱりAI自身も自分でそれっぽいものは作れるけど、
まだまだ完成されたデザイン、とりあえず形にするみたいなのは確かにAIの自分たちも得意だけど、
そうじゃなくてちゃんと伝わるデザイン、完成、ただ形になってるデザインと伝わるデザインはまだまだ別だと思います、
みたいなことを言ってくれたんですよ。
なので、そうだその意味付け、AIは形にはできるけど、それに深く一個一個に意味付けまではできてない。
からそういう文脈とか意味合いをしっかり、思いを込められるのはまだ人間の強みです、みたいなことを言ってくれるんですよ。
AI、面白いですよね。でそれは確かにその通りだと思いますし、
逆に言うとそういう深い意味付けがなくても、ただ形になってればいいみたいな役割のデザインも正直あるんですよね。
WebバナーとかでももうABテストをたくさん繰り返したいから、とりあえずもう何でもいいからたくさん試したいみたいなパターンとか、
あとはブログの中に文章の途中に干渉剤として入れる画像とか、
それってあんまりこだわらなくても文章の干渉剤になれば目的が果たせるものだったりするので、
細かいレイアウトとかどういう情報入れるとかあんまり深く考えずに、
その記事のテイストに合ってるとか、ちょっと関連するイラスト入ってればいいみたいな、
そういう画像だったらもう全然AIで作るもので十分だったりとかあるんですよね。
だからそういうデザインは本当にもうAIで完結しちゃうと思うんですけど、
そうじゃなくてしっかり意味を持たせる根拠あるデザインをやってる方は、
まだまだ人間としての強みが残ってるというか、そこはうまく意味付けは人間がしてあげて、
判断力の重要性
アウトプットはAIに任せるとか、方向性のラフ案だけAIでたくさん案出ししてもらう、
みたいな活用の方法になっていくのかなと思います。
続いて2つ目の判断力っていうのは、そのAIが作った画像がいいデザインなのかっていうのを判断する力ですね。
このいいデザインの定義なんですけど、私は目的に沿ってることが一つあると思っていて、
結構一番のいいデザインの条件だと思ってるんですけど、どういうことかというと、
例えばお菓子屋さんの新商品を告知する広告を作るとして、
その新商品のターゲットが男性なのか女性なのかでもきっとアプローチの仕方って変わるし、
最終的に求めるアクション、来店を求めるのか、あるいは事前の予約、
オンラインでの予約を求めるのかでも載せるべき情報って変わってくるし、
そういう感じで目的、誰に何を伝えてどういうアクションにつなげたいのか、
こういう目的の部分の違いで最適なデザインって変わってくるので、
AIで仮にそういうバナーとか広告作ったとして、それがちゃんと目的に合ってるのかっていうのを
しっかり判断できる力を人間は持っておかないといけないなっていうのが、
2点目の判断力のお話でした。
以上2点ですね。
AIでデザイン完結するようになっても、多分人間の意味付けの力とか、
その作ったデザイン、出てきたデザインのよしよしを判断する力っていうのが
大切になってくるだろうなっていうところなんですけど、
どちらにも共通するのがやっぱり目的をしっかり明確にしておくっていうことなんですよね。
目的、そのデザインを作る目的。
誰に何を伝えてどういうアクションにつなげたいのかっていう部分があるから、
じゃあそれにつなげるにはどういう表現で、ここにはこういう意味付けというか、
こういう根拠、糸を持ってこの表現にしたいっていうことにつながったり、
2点目の判断力ですね。
その目的をこのバナナは果たせているのか、情報は適しているのかっていうのを判断する力。
指示する時にもこの目的っていうのがしっかりあると、
AIのアウトプットも多分精度が上がるので、
そういう意味でもこの目的を持って意味付けするとか判断するっていうのが、
作り手の人としては多分求められてくるようになるんじゃないかなというのが今日のお話でした。
聞くだけフリーランス講座の毎週火曜日はこんな感じでサクッと学べるデザインのお話をお届けしています。
デザインをやっている方もそうじゃない方も何かスキルアップのヒントとして参考になれば幸いです。
今日も最後まで聞いてくださりありがとうございます。
