進行役の基礎知識
こんにちは、サチュアルコです。今回は、仕事とかSNSで進行役を任された時に役立つ内容でございます。
最近ね、話し方のコンサルをさせていただいているクライアントさんからも、結構、仕事先での司会進行で困っているだとか、
身近なところでも進行役任されて、ちょっとどうしたらいいか分かんないっていう話をよく聞くので、今回はこのテーマでお話ししていきます。
私がプロのフリーアナウンサーとして11年、テレビにラジオにイベントMCに、いろんな進行役を務めさせていただいてきたんですけど、
司会進行って本当に奥深くて、11年経験しても、ちょっと終わりがないと言いますか、一生勉強っていう感じだったんですけど、
それでも最初の方が私本当にひどいものでしたので、失敗しまくって学んできたことがたくさんあるんですよね。
なので今日は、そういった司会進行の役割が回ってきても、自信を持ってスムーズに場を回せるようになるという具体的な3つのコツというのをお伝えしていきますので、
よかったら参考にされてみてください。
早速一つ目のポイントからなんですが、3つの全体を把握するっていうことなんですよね。
まず一番大事なのが、その場の全体像をちゃんと頭に入れておくことなんですよ。
なんで進行役がこれを把握する必要があるのかというと、進行役がその場の安心感を作る一番の責任者になるんですよね。
イメージとしては、その場にいるみんなで大きな船に乗ってるみたいな感じなんですけど、
あなた以外はみんな、この船どう進むんかな、どこ行くんかなって無意識に不安を感じちゃってるので、進行役がちゃんと大丈夫ですよ、ちゃんと舵取りしてますよ、いろいろ行くんですけれども、
こことここに立ち寄りまして、最終的にはヨーロッパに行きますとかって言うと、最終ヨーロッパなんだ、みたいなね。
言葉と態度で示してあげることで、みんながリラックスできて、みんなそれぞれ自分の役割に集中できるわけなんです。
これがないと、誰かが何を喋っても、今どこに向かってるんだろう、どうやったらこの船の航海終わるんかなってね、集中できなくなっちゃうんですよ。
なので、つかんでおくべき全体というのは大きく3つありまして、1つが全体の流れですね。
これはその場の目的とゴール、そのゴールに至るまでの大きな流れです。
今日、私たちは何のために集まって、最終的にどこに着地したいんだっけっていうのを、最初にしっかり確認しておきます。
これがないと話がね、あちらこちらに飛んでって、あれ結局何の時間だったんだろうって、みんなが迷子になっちゃうので、これは必ず抑えておきましょう。
2つ目が全体の時間ですね。制限時間がある場合は、ざっくりと時間配分を決めておくのがとても重要で、例えば30分のお打ち合わせだったら、最初の挨拶と全体の流れの確認で5分ぐらい。
そしてメインの議論で20分、まとめと次のアクション確認で5分みたいに、スマホのタイマーをね、ちょっとこっそりセットしておくのもおすすめかなって思います。
これやってると、ちょっと時間惜しげめだぞ、巻かないといけないなとかって、冷静に途中途中で軌道修正ができるので、時間っていうのも意識してみてください。
3つ目、全体の話し手のバランスですね。これが一番難しいんですけど、一番できる進行役って思われるポイントでもあるかもしれません。
複数人が話す場面では、一人だけがね、ずっと気持ちよさそうで話し続けちゃったり、逆に全然話せてない人がポツンといたりしないか、常に気を配るんですよね。
せっかく集まったのに特定の人だけが主役になっちゃって、他の人がね、つまんなかったなー、話せなかったなーとかってなったらもったいないので、進行役がそこをしっかり確認しながら進めていきます。
だったら、これが本当に難しいんですよ。だいたい主導権って話してるその人が持ってるわけなんですね。
私もインタビューのお仕事とかで、このゲストさんめっちゃ話長ぇなーっていうか、止まらないマシンガントークだなー、どうしようっていうのもたくさん経験してきたんですけど。
でもかといえば、すっごいシャイな方で、なかなか言葉が出てこないっていう人もいるっていう、いろんな場面がありますよね。
話が脱線しちゃった人をどうやって自然にテーマに戻すのかっていうのも一つちょっとコツがあって、
例えば、トークテーマが好きな映画についてなのに、誰かが永遠に最近ハマったスイーツの話をしちゃってて、
その時に司会進行役が、「ちょっとスイーツはもういいんで、映画について話してもらえますか?」とかってぶった切ったら、場の空気凍っちゃいますよね。
そういう時は、相手の話とトークテーマの共通点を一つだけ見つけて、そこをちょっとうまく橋渡しにするっていうテクニックがありまして、
例えば、「そのケーキ、そんなに昔からずっとお好きなんですね。じゃあ映画でも昔からずっと繰り返し見ちゃうみたいな作品ってあったりするんですか?」とかって、
あくまでちょっと例えばですけど、これで言うと、昔から好きっていう共通点を一つ見つけたパターンで、相手の話をちゃんと受け止めた上で、
こっちですよ、こっちですよって、相手の熱量を生かしながら優しく方向転換してあげるのが腕の見据えどころでございます。
でも、中にはどうしても話が終わらない人もいるので、そこで使えるテクニックはまた後で紹介いたします。
とりあえずここまでが3つの全体を把握するっていうポイントでした。
全体を把握するポイント
じゃあ2つ目のポイントに移ります。2つ目が、しっかりなざしするっていうことで、
これ特にオンラインの場だったり、音声だけのコミュニケーションとかではめちゃくちゃ重要で、
今誰に話してほしいのかっていうのをちゃんと名前で指名させていただくんですよね。
じゃあ、どなたかお願いできますか?とか、みなさんどうですか?みたいに漠然と話を振っちゃうと、
え、私?僕?誰?みたいな、他の人が話すから私話さない方がいいかなとかってみんなが譲り合っちゃって、
気まずい沈黙がチーンってことになっちゃうから、そうじゃなくて、
あ、では田中さん、この件についてご意見いただけますか?とかってしっかりなざしします。
そしたら、田中さんもね、あ、自分話していいんだって安心して話し出せるし、他の人は、あ、今田中さんの番だなって聞くモードになれるんですよね。
これ、声を上げにくい人が発言しやすくなるっていうのは本当に大きくて、やっぱり話下手な人とか控えめな性格の人って、
自分から話の輪に入っていくの、めっちゃ苦手なんですよ。
あ、私入ったら邪魔かなとかって考えすぎちゃうし、私もそうだったので気持ち痛いほどわかるんですけど、
そんな時は、佐藤さんはどう思われますか?とかって名前を呼んで、渡してあげるとすごく話しやすくなりますのでおすすめです。
では最後3つ目、話をぶったげる方法なんですけど、さっきお伝えしたように場を回していて、
一番心が消耗する瞬間としてね、この人の話めっちゃ長いけど、あと10分しかないのにどうやって終わらせようかなっていう問題があって、
気持ちよく話してもらいたいけど時間も限られてるし、他の人も待ってるしっていう時、相手を傷つけずにスマートに話を切り上げてもらうためのいろいろテクニックがありまして、
一つは感謝で包んで時間を告げるっていうもので、話してる人のちょっとした息継ぎの瞬間を見逃さずに、
田中さんありがとうございます!すごい思い伝わってきました!とかって感謝と共感を全力でお伝えして、その上で、
すみません、お時間の関係で一旦ここまでとさせていただいてもよろしいでしょうか?とか、他の方にもお意見伺いたいですっていう風に、
あくまであなたの話がつまんないんじゃなくて、時間のせいなんですよっていうことをやんわり伝えてみてください。
あとは別の人に華麗にパスするっていう方法もあって、またちょっと息継ぎされた瞬間に勉強になります。
あ、それって確か佐藤さん同じような経験されてましたよね。佐藤さんどう思われますか?みたいにサッと他の人に話を振っちゃうんですよ。
これも結構使えます。話し手の人もね、それ言われたら、あ、自分のターン終わりねって指してくれることが多いです。
話をスムーズにするテクニック
はい、ということで、進行役の仕事は、とにかくその場全体の満足度を最大化させることで、
とにかく時間のせいなんですよ!のスタンスで、よかったら今日お伝えしたテクニック使ってみてください。
今回はもう一つ、圧倒的に違いが出る自分では気づかない話し方3つのコツというテーマで話している回、チャプターに貼ってます。