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群馬県のニュースをお伝えします。 (1)県内の「人食いバクテリア」の患者数が増加しています。
手足の急速な壊死や多臓器不全を引き起こし、「人食いバクテリア」の異名を持つ 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の県内患者数が10日までにおよそ半年で25人に上り、
過去最多だった2023年13人の倍近くまで増えています。 「人食いバクテリア」は致死率が3から7割と極めて高く、県内医療機関から保健所に届けであった時点で死亡していた患者は3人確認されています。
主な病原体は子どもの多い咽頭炎の原因となる「A群溶血性連鎖球菌」で、 劇症型は30代以上で多く、体の痛みや発熱といった症状から急激に多臓器不全や手足の壊死に進行します。
疾病対策課によると、新型コロナの5類移行後に幼齢期による咽頭炎の患者が例年より多いことや、 病原性と感染力が強い株が増加傾向にあることが可能性として考えられるとしています。
全国の患者数も6月末までに1144人と、過去最多だった昨年の941人を上回っています。
(2)群馬県が本年度初めて発行するグリーンボンド(環境債)の利率が発表されました。
調達した資金を脱炭素社会実現のための事業などに活用する「グリーンボンド(環境債)」について、県は10日までに利率を10年債で1.13%、
5年債で0.633%だと発表しました。 通常の地方債より0.02%低く設定できたため、2500万円の利息軽減効果があるとしています。
本年度初めて発行する5年債には80億5000万円の応募があり、10年債は104億6000万円の応募がありました。
(3)群馬県と前橋市は自動運転バスの運用について、一般道で25年度にも運行を開始することを目指すと発表しました。
特定のルートで運転手を乗せずに運行するレベル4の自動運転実現に向けて、県と前橋は10日、JR前橋駅から上毛電鉄中央前橋駅間で
2025年度中の運転許可所得に向けた準備に入ると発表しました。 本年度は自動運転バスのセンサー高度化や道路改修を行い
第三者機関が自動運転技術を検証し、結果を踏まえ25年度にも国土交通省に認可を申請するとしています。
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一般道で認可を所得できれば全国初となります。 渋川市も自動運転バスの最高速度を時速55キロに引き上げる実証に乗り出すことを明らかにしました。
(4)夏の県民交通安全運動が11日から始まるのを前に、交通取締にあたるパトカーや白バイ出動式が伊勢崎警察署で開かれました。
伊勢崎警察署で10日行われた出動式には警察官や伊勢崎市の臂泰雄市長などおよそ50人が参加をしました。
この中で伊勢崎警察署の新井署長は、「県内では今年5月以降、交通死亡事故が相次いで発生し厳しい状況にある。
取締りを強化推進し、ドライバーに歩行者優先の意識の徹底と、思いやり譲り合う運転の徹底を図っていく」と訓示しました。
この後、パトカーと白バイが取締りに向かうために出動していきました。 県警によりますと、県内で今年上半期に起きた人身事故は4404件で、去年より485件減ったものの、亡くなった人の数は24人と一人の減少に留まっています。
夏の県民交通安全運動は、今月20日まで行われます。
以上、県内のニュースをお伝えしました。