暴力団とロマンス詐欺の事件
群馬県のニュースをお伝えします。
(1)伊勢崎市の路上で2021年3月、指定暴力団6代目山口組系組長らが拳銃で撃たれるなどして重傷を負った事件で、
殺人未遂と銃刀法違反の罪に問われ、一審前橋地裁で懲役18年の実刑判決を受けた前橋市の指定暴力団稲川会系組幹部、
上原淳被告57歳の控訴審判決公判が東京高裁でありました。
裁判長は一審判決を支持し、弁護側の請求を棄却しました。上原被告は25日までに最高裁に上告しました。
一審判決によりますと、2021年3月4日午前3時25分頃、伊勢崎市本町の路上で拳銃1丁と実弾2発を所持し、
2発を発射して山口組系の男性組長の肩と、その息子の顎に命中させ殺害しようとしたということです。
(2)前橋署は25日、SNSを通じて親近感や恋愛感情を抱かせ金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の手口で、
前橋市の64歳の男性が9781万484円をだまし取られたと発表しました。詐欺事件として調べています。
SNS型ロマンス詐欺の統計を開始した昨年4月以降、県警が認知した被害の中で2番目に多い被害額だということです。
前橋署によりますと、男性は2023年9月24日、マッチングアプリで知り合った自称グラフィックデザイナーの女性を装った人物から、
SNSを通じてレディースバッグなどを扱うネットショップの経営に誘われ、偽のアプリをダウンロード。
客が商品を購入した後に男性が原価を振り込む仕組みで利益を得ました。
男性はこの仕組みを信じて取引を続けましたが、多数の新規注文で資金に余裕がなくなり、未払いを催促されるようになりました。
その後、販売停止や店舗閉鎖の手続きを依頼すると「VIP店舗への昇格で手続きが必要」 「売上金を全額出金する必要がある」などとうそを言われ、
指定口座に現金を振り込みだまし取られました。
(3)県警捜査一課と高崎署は25日、不同意わいせつの疑いで沼田市の介護福祉士、佐川貴信容疑者46歳を再逮捕しました。
再逮捕容疑は、インターネット掲示板で知り合った県内の40歳代の女性にSNSを通じて除霊をするといった内容のうそのメッセージを送信。
昨年12月20日午前、渋川市内のホテルで女性の体を触るなど、わいせつな行為をした疑いです。
県警によりますと「女性の体を触りたかった」などと容疑を認めています。
豚熱対策と美食研究会
女性が高崎署に相談して発覚しました。
佐川容疑者は同様の手口で別の女性の体を触ったとして、不同意わいせつ容疑で高崎署に逮捕されていました。
(4)前橋市内の養豚場で豚熱が2ヶ月続けて発生したことなどを受け、前橋市は25日、防疫力強化を目的とした資材購入費を助成すると発表しました。
助成の上限は1農家あたり20万円です。
豚熱や鳥インフルエンザへの対策として、購入した消石灰などの購入費用として充ててもらいます。
購入日は2月1日までさかのぼることができます。
7月頃までの購入品まで助成する方針です。
(5)洋食の調理士らで作る全日本司厨士協会北関東地方本部は25日、伊勢崎市内の結婚式場で、美食をテーマにした研究会を開きました。
赤城山で養殖されたチョウザメや伊勢崎市内の企業が製造する豚肉などを使い、県産食材の可能性を探りました。
毎年持ち回りで開いており、会員およそ60人が参加しました。
今回は、桐生市内でフランス料理店を経営する原田大輔さんがメインシェフを務め、コース料理を提供しました。
以上、群馬県のニュースをお伝えしました。