豚熱と保育料の無償化
群馬県のニュースをお伝えします。(1)河川に殺処分した豚の血が流れ込みました。
前橋市内の養豚場で2月に発生した県内11例目となる豚熱(CSF)で殺処分し埋却した豚について、
県は16日、豚の血液などの体液が近くの河川に流れ込んでいたことを明らかにしました。
県によると、殺処分した豚は内袋をした上で化学繊維の袋に入れ、ブルーシートを敷いた穴に埋めました。
ただ、豚の蹄で袋などが破損したり、体上の殺処分で袋に圧力がかかったことで体液が漏れ出たとみています。
水質検査で有害物質は検出されておらず、埋却時、小石灰を散布しているため、ウイルスが拡散する可能性は低いとしています。
(2)甘楽町は保育料を完全無償化しました。
子育て世帯の負担軽減と転入者の増加につなげようと、甘楽町は本年度から保育料を完全無償化しました。
国の制度の対象外で、町が2022年度から独自に手当てをしていた住民税・課税世帯の0歳から2歳児について、対象を従来の第2子以降から第1子児まで広げました。
保育料は国が19年に3歳から5歳児と、住民税・非課税世帯の0歳から2歳児を無償化していました。
今回の拡充によって、町内に住む0から5歳児の保育料が全て、公費で賄われるようになりました。
(「3)高崎市が児童相談所を独自整備しました。
高崎市が独自に整備を進めてきた高崎市児童相談所が問屋町に完成し、関係者を招き、16日竣工式が開かれました。
全国的に児童虐待の相談が増え続ける中、「高崎の子どもは高崎で守るをコンセプト」に、虐待を含めた子どもに関する相談により迅速かつ積極的に対応していくとしています。
市によると、中核市の児童相談所設置は全国6番目の設置で、北関東では初めてとなります。
10月1日の開始に向けて準備を行っています。
(4)日本郵便は中之条町にある2つの郵便局で、来月から平日の半日の窓口業務などを休止し、社員を配達業務に充てる取組を試験的に行うことになりました。
日本郵便によりますと対象となるのは中之条町にある六合郵便局と入山郵便局で、来月1日から窓口業務は平日の午後1時まで、ATMは正午まで休止となります。
その間、社員は地域の郵便物や荷物の集配を担う草津町の郵便局に出勤し、それぞれの局のエリアで郵便物などの配達を行うということです。
人口減少などで地方の郵便局の来客が減る中、配達業務の人手不足の緩和やコスト削減が狙いで、こうした試みは全国で初めてだということです。
(5)横溝正史ミステリー&ホラー大賞に、群馬県出身の雨宮さんが読者賞に選ばれました。
第45回、横溝正史ミステリー&ホラー大賞の選考結果が16日までに発表され、群馬県出身の男性会社員雨宮 酔さん、32歳の作品、「夢に棲みつくもの」が読者賞に選ばれました。
「夢に棲みつくもの」は、精神科医が患者から死に至る呪いの夢を見たと相談されたことから始まるもので、治療を進めるもその後患者は死亡、胸騒ぎを感じる精神科医の下に悪夢で悩んでいるという患者がまた訪れる物語となっています。
この賞はプロ・アマを問わず、ミステリーやホラーを題材とした小説を募り、今回は303点の応募がありました。
以上、県内のニュースをお伝えしました。