2025-08-28 35:35

#330 【音源間違い再アップ】制御盤の熱設計について【ものづくり系ポッドキャストの日:テーマ冷却】

音源間違えました。再アップします

サマリー

今回のエピソードでは、制御盤の熱設計について、特に冷却の重要性や設計の基本が議論されています。制御機器の耐熱温度を下回るように設計する方法や、発熱量と放熱量のバランスを取るための計算についても説明されています。制御盤の熱設計においては、冷却の重要性や設計の難しさが語られ、新しい機器の追加が冷却条件に与える影響について考察されています。また、温度管理の巧妙さや扉開けによる簡易的な対策、ファンの配置に関する基本的なルールが紹介されています。このポッドキャストエピソードでは、制御盤における熱設計の重要性と、サーボアンプの配置に関するさまざまな見解が紹介されています。特に、バン外部にサーボドライブを出すことが熱問題解決に繋がるという考え方が強調されています。

制御盤の冷却と設計
明日のファクトリーオートメーションへようこそ、メンバーソンライティングの高橋です。
クリスです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
クリスさん、本日イベントです。
バチバチバチバチ。
各月でやっているものづくり系ポッドキャストの日というものづくりのラジオというポッドキャストの支部長さんという方がいらっしゃるんですけど、この方が主催で行われて、ものづくりに関する製造業系のポッドキャストが共通テーマについて各月で話していくというイベントがありまして、我々それに毎回参加しております。
今回の共通テーマが冷却ということで。
冷却。
我々で冷却ということで、ここはストレートに制御版の冷却の話をしていこうかなというふうに思います。
当たり前ような制御版での話ですね。
クリスさん、制御版の冷却って設計したことあります?
ないです。基本はファンをはめるというイメージしかないです。
そうですね。
当たってます?
全然当たってないです。
すみません。ごめんなさい。恥ずかしい。教えてください。
そもそも、版の熱設計ってどういう意味だと。何がOKなればOKだと思います。
何がOKなのか。
要は、それから何を満たせばいいんだって。版の熱設計って。
まず、版の熱設計スポンサーも熱がこもってるから、これを標準、基準以下下げないといけないですよね。
そうですね。
これ下げるためにこの設計をしなきゃいけないという理解ですか、まず。
下げるんじゃなくて、基本的にまず目的ですよ。
版の熱設計の目的っていうのは、制御版の中にある制御機器を壊さないためにやるんです。
はい、そうですね。
制御版の中の制御機器っていうのは一番、要は耐熱温度が決まってるわけですよね。
そうですね。使用時間でも全部。
このPLCは-5℃から55℃まで使えますよとか。
ありますね。
ある機器は80℃まで使えますよとか。
その全ての機器の中の一番低い温度の機器が一番壊れやすいわけですよね、熱で。
そうですね。
じゃあそれは例えば55℃だとするじゃないですか。
はいはい。
じゃあ制御版の中を55℃以下に絶対になるような制御版熱設計っていうのはどういうことですかねっていう話なんです。
なるほど。この版の中で使ってる全ての機器の中で一番使用温度が低いものを基準として設計するのがこの制御版の熱設計ですね。
究極的に話をするとね。
なるほど。
だからとりあえずファンで冷やすとかクーラーつけるとかそういう話じゃないんですよね。
すいません、ちょっと浅いでした。
なるほど。
熱設計の計算方法
じゃあ次にクリスさん、その版の中の熱ってどうやって決まると思います?
版の熱どうやって決める?
そう。版の温度って計算できるんですよ。
計算できるんですか?
計算できるんですね、版の中の温度っていうのは。
はい。
版の温度が何度になりますか?平均何度になりますか?っていうことは計算できるんです。
どうやって決まると思います?
どうやって決まるの?
版の中の部品?部品の加減がありますよね。
部品の稼働の温度?すべての?違うわ。
すべての稼働の部品の最高温度を取り出して、それを平均値を計算する。合ってます?
違います。まず温度は関係ないです。
温度関係ないです。
もう一回ヒント。前回ヒントくれますよ。
単純に物理計算です。
そうなんですか?
はい。
単純に物理計算?
物理計算です。
え?
答え言いますね。
お願いします。
制御板の中のすべての制御機器の発熱量と、制御板が外気に放熱する放熱量がイコールになる温度です。
もう一回でいいですか?もう一回でいいですか?すみません。もう一回。
制御板の中に発熱する機器がありますよね?
ありますね。
制御板の中の発熱しているものがあって、制御板は筐体なんで、そこから外気に温度をどんどん放熱していくわけじゃないですか。
そう、出てくるんですね。
これが外気の方が大きかったら、板の中の温度は下がるわけですよね。発熱量が。
そうですよね。
ですよね。
で、その差があったときに、例えば発熱量がこれだけで放熱量がこれだけだったら、それがどんどん縮まっていくわけですよ。
そうですね。
じゃあどっかで一緒になりますよね。イコールになりますよね。発熱量と放熱量と時間とともに。
そこが板の温度です。
分かるような分かんないような、だいたい理論が分かるような…なるほど。
はい。
で、この温度を分かったら、例えばこの板の温度を分かったら、それだと…
もうそれ終了です。それが55度以下だったら別にそれで終わりですよ。
できるだけ組んでからサーモングラフィックのPPB値を測ると思うんですけど、その前に計算するんですね。
はい。
恥ずかしいな、私。その試験してなかった。
そうですね。
はい。
そういうことです。
で、これを例えば板の温度が分かりました。だいたいこれくらい分かりました。
で、次は設計ですよね。部品の置き場所とか、これをコールして設計するってことですか。
いや、そんなん関係ないです。
これも関係ないからだった?
関係ないです。関係ないことはないですけど、そんな特殊な事例の話で。
はい。
基本的には、もう制御板っていうのは制御板の中の機器の送発熱量と、制御板の送放熱量がイコールになるところの温度が55度以下になるって設計をするってことなんです。
簡単に言えば。
で、これをさえ満たせばもう基本はOK?
OK。
で、当然その温度っていうのは制御板の中の平均温度なんですね。
発熱と放熱のバランス
そうですね。はい。
で、制御板の中で温度の偏りがあって、あるところは55度ちょっと超えますってことはあるかもしれない。場合によっては。
まあ、ありますね。
あるかもしれない。ただそれはよっぽどの特殊事例で、基本的にはさっき言ったものだけなんです。
それだけでいい?
そうですね。はい。それだけでいいです。
もしこれを超えた場合はどうすればいい?
超えたら単純に発熱を減らすか放熱を増やすかどっちかです。
物を取るか、その物を減らすか、それでも何かつけて熱を出すか。
もうそうだし、板をデカくするっていうのもあります。
なるほど。
まあ、一個一個説明していきましょうか。
まず発熱っていうのは簡単ですよね。
そうですね。
まあ、板の中の機器がどれだけ発熱するか。
それは何に決まってるかっていうと、流している電流量であったりだとか、機器の可動率であったりとかで決まってるわけですね。
そうですね。
これをどうやって計算するかっていうと、大体の平均率を取ったりだとか、カタログの最大値をとりあえず入れてみたりだとか。
ある程度の決め事があって、それを全部出したら、中の発熱量っていうのが決まるわけです。
なるほど。
はい。
これはもうほぼ動かないですね。
動かないですね、今日は。
で、放熱ってどうやって決まってるかっていうと、基本的には外気と制御板との温度差。
そうだね。
かける放熱係数なんですよ。
放熱係数?
放熱係数?
放熱係数っていうのは、外気との温度差がこれくらいだったら、これくらい放熱しますよっていう。
この係数みたいな、こういうパラメータみたいなものですね。
それが面積あたりの放熱係数っていうのが決まっています。
だから、外気と触れている場所が2倍になれば放熱は2倍になります。
まあ当たり前ですね、そこがあると。
そうですね。要は冷却フィンとかあるじゃないですか。
ありますね。
あれがいっぱい、じゃあなんでトゲトゲしてるかっていうと、面積を増やすためにトゲトゲしてるわけですね。
なるほど、なるほど。
要は冷たい空気と触れている面がでかければでかいほど、そこから放熱されますよって話なんです。
なるほどね。
なるほどね。
これで、トゲトゲが超えたらどっちを減らすかで温度を超えないようにするんですね。
そうですね。だから一つは放熱を上げるために空気と触れている面積を増やすっていうことがまず一つ。
そのためにはバーンってかくなったりとかさらに高さがバーンってなったりするんですね。
そうですね。バーンをでかくするだとか、例えばバーンが壁際に設置されているんだったら壁から離すとか。
空気と触れている面をとにかく増やすっていうのがまず一つですね。
なるほど。
もう一つはファンやクーラーで冷却するってことです。
でもこっちだったら当然高いですよね。圧力もつけるから。
そうですね。高いし大きくなるしっていうのもあるわけですね。
高谷さんは今までの経験はファンとかクーラーとかつけ…
つけますよ。当然つけます。
つけないとダメですね。つけないとダメですよね。
逆に高谷さんの中で熱設計で失敗したケース見たことありますか?
熱の計算を失敗してやり直してはない、そこまではないんですよね。
あります。だってさっき言った発熱量の計算っていうのは結構ノウハウ的なところがあるわけですね。
例えば全ての機器の最大発熱量を足していったらとんでもない値になるわけですよ。
その中でこれがそんなに使わないんだろうとさじ加減を入れて。
例えばサーボモーターがありますと。これは5秒に1秒しか動かないから20%にしましょうとか。
そういうふうにいろんな前提を置いて減らしていくんですよね。
減らさないとバンでかくなっちゃうから。
なるほど。
ただ実際動かしてみたらそれより、例えば5秒中1秒しか動かないはずだったのにサイクルの変更で2秒刻になりましたとか。
全然あるわけじゃないですか。
ありますね。普通ありますね。
そうしたら実は増えててとかもあるし。
それはわからないね。
もっと言うと放熱の話って外気温とバンの中の温度の差なんですよね。
そうですね。
これが例えばバンの中55度までっていうふうに設定をしたときに、55度になったときに何本冷えるかって話なんですよ。
それは外気温との温度差で決まるわけですね。放熱量っていうのは。
例えば外気が25度だったら55度との差は30度ですよね。
30度分の放熱があるはずなんですよね。
そう考えるとさ、外で置いてるバンは結構シビアですね。
だから今特に日本は暑いじゃないですか。
そうです。そういう話だとバンのも付いてないんですから、外のバンで。付いてないんですよね、外のバンで。何も付いてないんですよね。
相当でかいのはそのせいです。外のバンが。
ファン、こういうの付けられないからもう使用するしかないってこと?
いや別に付けてもいいんですけど、壊れる、メンテナンスできないじゃないですか、外にあるバンなんて。
例えば山奥にあるバンってファン付けてファン壊れたかどうか見えないですよね。
見えないね。
であればメンテナンスレスでファンなしですげげでっかいバンにしたほうが良くないですかって。
なるほど。なるほど。
じゃあ今日本暑くなってるから、このバン設計破綻ちゃう場合もあるんですか?もともとそこまで暑くないそうで。
ありますよ、普通に。だから例えば僕の例で言うと、クリーンルームに置かれるはずだったバンを設計してますよね。
そうですね。
でもそれが例えば出来が良いからって言って他のものにも使いますってみんなが使い始めたときに、炎天下に置かれて。
ダメになった。
ダメになった。中の機器壊れたみたいなことはやっぱりあったりしますね。
そっか。
だからある前提で設計してもその前提じゃないところに持っていかれたらもうやっぱアウトなわけです。
なるほど。だからたまにそんなでかいバンなのに中の機器はそんなに置いてないなんでだろうなと思って、その理由ですね全部。
まあ考えてないっていう場合もあります。
とりあえずこれくらい大きすればいいんだろうという。
そうですね。要は熱設計するの結構時間かかるんですよね。
あそこでそこまで時間かかりたくないという。
そうです。
とりあえずでかくてかくしようと。
ギリギリ攻めて3日とか4日使うぐらいやったらもうでかくして、その分のお金払った方が安いんじゃないですか、トータルっていう話ですね。
なるほどね。
普通に設計者の1日って10万ぐらいかかりますからね、パワーレートで。
冷却の重要性と課題
そう考えるとちょっと高畑くんが今日冷蔵庫の話を聞いたらちょっと街中で歩いたらなんでこの場所がでかいんだろうなと思ったらちょっと理由分かれました。
そうですね。まあ考えなくてよくすることによってトータル安くしてるっていう面は多分あるでしょうね。
なるほど。なるほどね。
で、これを冷却で失敗のケースは間違ってと室内。でも室内あんまり失敗のケースないですよね。そんな厚く、そうでもないか。難しいか。
いや別に難しいんですよ、冷却。
難しいね。
難しいね。
難しいとか設計のときはいいんですけど、その後どう使われるかがいまいち読めない。
そうだね。
例えば制御盤の中になんか新しい機器追加されたときに今まで55度が一番下だったけどそれが35度のもん入れられたらもうアウトじゃないですか。
つまり結構余裕を持って、ある程度余裕を持ってやらないといけないですよね。
そうしたらバーンでっかくなりますよね。
うわ、これコーストと場所と将来の拡張性の。
トレードオフなわけですよ。
だからいつもどういう差し掛けにかけてるんですか、この拡張性と盤の大きさとコーストで。
それはもう時代の流れによります。
時間の流れ。
時代の流れ。
その時代その時代で求められてることってやっぱり変わってくるわけじゃないですか。
はい。
例えばめちゃめちゃ大量生産してたら全然考えんでいいように統一していくでしょうし、全部同じ盤でみたいな。
でもめちゃめちゃ攻めた設計をするような時期だったら、もうとにかくちっちゃくしろみたいな感じになるでしょうし。
温度管理の知恵
設計ときのその都度の思想ではこの盤のどうやって冷却するかを考えるのも変わるんですね。
コンセプトによる。
コンセプトによる。
意外と深いというか難しいですね、これ。
この冷却で。
間違えるとなんか木、死んじゃうんですよね、なんか木って。
死んじゃう場合もあるですもんね。
そうですね。
なるほど、なるほど。
深いこの世界。
焦げたことありますよね、高谷さんは今まで、この冷却のせいで。
僕はないですけど、部署の人たちがそれをやったことはあります。
ちょっと想定外の使い方されて。
そうですね、はい。
なるほど。
そういうときはもうどうしようもないというか、もうとにかくファンがつけて、こうしかないですよね、もうそうなったら。
じゃあ、冷却。
最悪扉開ければいいんですよ。
いいんですか、開けて。扉開けて。
一旦はね、一旦扉を開けて、もう誰も触るなよみたいな感じにして。
で、時間をちょっともらって、例えば新しいバンを作らないといけない場合は新しいバン作るし、ファンつけないといけない場合はファンつけないといけないし。
新しいバンを作ることもあるんだ、そうだね。
そうですね、だから熱の関係で、今日は何かせなあかんってことはあんまないです。
どうやって言うの、ドアを開ければいいんですか。
そう、ドアを開ければいいから。
そうか、ドアを開ければいいか。
よく考えたら、究極ね。
そうだね、別にそこまでシビアだけど、最悪の場合はドアを開ければなのかなの、今日。
ただ、ずっと開けていいわけじゃないからっていうのはありますよね。
入室でも3日ぐらい。
ただ、熱対策のお手軽な対策は扉を開けるってことです。
なるほど、確かに扉を開ければいいやんな。面白いね、これ。
見たことないけど、扉を開けて熱を逃がすというのは。
いっぱいありますよ。
あります?
熱暴走なんてそっちはありますからね。
例えば、さっき僕の話は平均的な熱の話をしてるわけですよね。
でも、例えばファンを使ってるものとか、熱がこもる場所ってあるわけですよ、大流とかで。
そうですね、ありますよね。
これファンつけてくれば大丈夫って言ってるけど、そのファンの冷却効果が及ぶところっていうのは、熱の大流によるわけですよね、空気の流れ。
じゃあ、端っこの方がちょっと高くなって、安定化電源が落ちちゃうとか、そういうことっていうのは稀にありますよね。
ちょっと待って、さっき言った話だと、
たぶんサーボアンブルの方がやっぱり熱いじゃん。絶対熱いですよね、あの辺。
え、じゃああそこだけめっちゃ熱こもってて、上に置いてる方がこわれたとこないんですか?それはないよね。
というか熱は上に上がるんですよ、基本的に。
そうですね、上のものがどんどん蒸し上げてみたいな感じ。
そうですよね。
そうですよね。
で、ちょっと誤解があるのは、火じゃないんですよ。火みたいに、炎みたいに、上のものを加熱してるわけじゃないんですよね、熱源っていうのは。
なんかちょっとなんだろう、ディムさん蒸してるみたいな感じですけど、そうじゃなかった?
あくまで温めてるのは空気なんですよ。
あー、だからこのバランス、中に全体的にこもってる、熱がこもってるみたいなイメージですね。
そうです。だからその上の機器の周辺の温度が上がるんですよね。
そうですね、はい。
だから熱を加えてるのはちょっと表現が違うんですよ。
あ、それ違うか。なるほど。なるほどね。
サーボアンプが熱いとこ、あの辺だけは熱い。
まあ、せいで、せいでこもってる、熱はこもってるみたいな。
そうですね、一部のところはこもったり、影響を受けたりっていうのはあると。
で、その時に扉開けたら一旦全部解決するわけです。
扉開ける。扉開けたら。
もうとりあえず、熱の問題があったら扉を開ければいいです。一旦は。
だからさ、あの、あの、給料アドバイスです。
みなさんも知ってるんですね、給料アドバイス。
リンケーターみんな知ってます。とりあえずファンを開ければいい。
あともうちょい聞いていいですか?ファンをつけるときにファンをつける場所とかも何か決めるルールはあるんですか?
基本は対角です。
ファンの配置と設計
あ、下から、下から。
下というか、対角ですね、対角。
一番離したところに置くっていうのは基本です。
あ、全体的に回せるように空気が。
そうです。例えば、バンの右上にファン一個つけたいんだったら空気穴は左下に置くってことですね。
なるほど、対気は対角。
例えば、向かい合わせなんかにしたらもう最悪ですよね。
え、向かい合わせですか?
向かい合わせ。
同じレベルの…って意味ないね。
そう、同じ位置にファンを置いたときに空気穴をその裏側に置いたら全く意味ないですよね。
なるほど。
あ、そっか。でもファンともあんまり設計間違いないですよね?さっきやったところあんまりないですよね?
いやいや、ファンの設計なんて死ぬほど大変ですよ。
だって場所ないですもん。
場所ない…え、でもファンとかさ、バンの左から右の側面につけるんですよね。イメージは多いんですけど。違うか?
そこに壁がないなんて言えないし。
あー、そうか。8個置いたらもうアウトだな、あれ。あの設計は。
そうっすね。で、制御バンっていうのは取り付け面っていうのがあるわけですよね。
あ、あのー、あーなるほどね。はい、ありますね。
少なくとも6面のうち、どこか1面は取り付け面になるわけです。
なります。なります。
そこはつけれないですよね。
そっか、それだけでも違うな。
だから自由に配置できるわけじゃないですし。
はい。
で、あと別に、あれ、バンの内側に入るわけじゃないですか。
ファンっていうのは。
入りますね。はい。
じゃあそこに物がないわけではないですよね。
ありますよね、絶対。ほぼありますよね。
ですよね。じゃあ、つけれる位置っていうのはあるわけですよね。
ここには置けないっていう場所があるわけです。
じゃあ基本、いわゆる制限があるんだね、バンを。
あります。全然ありますよ。
あ、そうか。6面あるから楽と思ったら全然違うね。取り付けもあるし。
で、でかいバンだとこれがめっちゃ楽なんです。
置き場所が多いから。
置き場所とか、横につけても中の機器とは当たったりしないからですね。
そう考えると、バンが薄くなっちゃったら薄いな、バン結構大変ですよね。
閉めれないですよね。
例えばさ、バンクーラーなんか、そのバンの後ろ100mmとか200mmとか取りますからね。
もう、え?あ、そうか。
その分の位置も、エリアも、場所もケアしなきゃいけないですよね。
そうですね、はい。
うわ、大変やんこれ。
ですよ。
大変やん。これなんか電気ケアとかそういうのがシミュレーションできるんですか?これ熱とか。
できないです。
あ、そうか。
やるんだったら、まあ、ANSYSとかそういう解析系のソフトでやるしかないし、
それも機器の発熱量をシミュレーションしないといけないわけですよね。
そうですね、はい。
で、さっき言った通り、発熱量っていうのは適当に決めてるわけですよ。
だから、確かなしくないですよね。
確かにシミュレーションもできないですね、これ。
本当に発熱量が正しくわかってないとシミュレーションはうまくいかないです。
この冷却位が深いんですよね。
ギリギリ攻めようとするとめっちゃ深いですね。
ただ、まあ、だいたいはもうガバガバにしてあんま考えないっていうのが一般的だと思います。
高橋さんはギリギリ攻める派ですか?
そういう時代を生きてきた人ですね。
あ、なるほど。基本はギリギリ攻める。
ギリギリを攻めるコンセプトの時代に僕は生きてた。
じゃあ今でも思想で沿ってギリギリ攻める派なんですね。
それはコンセプトによります。
これもコンセプトによる?なるほどね。
バンドレガツはドアを開ける?
そうですね。
ただ、納品した後にドアを開けたくなったらあり得ないから、納品するまでに何とかするんですよ、それは。
これはまだ自分でやるぐらいのシステムですか?
そうです。自分でやるぐらいのシステムです。
高橋さん、今までこの熱暴走で一番ひどくあった現象はありますか?
安定化電源が落ちることですかね。
電源落ちたらどうにもならないな。
混納庫が固まったりしますか?するんですか?熱。
そうです。
熱が固まったりしますか?
そうです。
熱が固まったりしますか?
混納庫が固まったりしますか?するんですか?熱暴走で。
壊れたりすることはあります。PLC壊れたりすることはありますよ。
今までの人生の中でPLCの熱がやられたことは全くないんですけどね。本当にやられるんだ。やられちゃうんだ、PLC。
サーボとかも結構、熱の過度範囲が広いんですよね。
サーボも焼けますよ。
焼けるんだ。
でもちゃんとマネーが乗ってますよね。サーボのアンプの間に最大限これくらいの距離を置いてくださいとか。
そうですね。ただ、あれを守ったらめっちゃでかくなるわけですよね。
じゃあ結局、材質の戦いですね。
そうですね。あれをどこまで詰めるかっていうのも一つの選択ですよね。
じゃあ意外と結構制限されちゃうんですね、この熱を考えると。ギリギリ攻めようとすると。
そうですよ。例えば、メーカーが55度まで大丈夫ですって言ってるとするじゃないですか。
そうですね。
実際には55度以上も大丈夫なわけですよね。
もちろんたぶん余裕を持ってますよね。
余裕を持ってますよね。そこを攻めるんですよ、ギリギリやるときは。
攻めるって言ってないですよ、これ青じゃないですか、そもそも。攻めると言えるんですか。
そう、実用上大丈夫ですっていうラインを攻めるんです。
でもこれは55度、だいたい55度でメーカー描いてて、これプラス10%ぐらいで感じですか、高谷さんの。
それは物によりますよね、もうそれは。
電源とかサーボとかによって、ちょっと差し加減も違う。
そうですね。
全部差し加減じゃないですか、高谷さん最終的には。
そうですよ、経験とノウハウでもだいたい決まってきます。
ここら辺はだいたい暑いんだろうと。
これよって機器の配置も決めるってことですよね。
機器の配置はもう熱では決めないですね。機器の配置は基本的には配線の長いで決める。
熱設計における課題
熱はもうどうにもならないですね、よく考えたら。配置も全部これで考えてないし。
そうですね。
だからやっぱりいろいろ流派があるわけですよ。
例えばサーボアンプって一応発熱源なわけじゃないですか。
サーボアンプは一番上に置きましょうっていう派閥と、
普通に配線したらブレーカーが一番上なんだから上から下に配線するのが綺麗だよねって言って、一番下にサーボアンプを置く派閥とか。
めんどくさいね。
僕はサーボアンプは一番下に置く派閥ですけどね。
高さが一番下?サーボアンプは一番下?
僕はもう熱より圧倒的に配線のしやすさの方が大事だと思ってる。
熱は何のほうが解決できるかな?
根拠がよくわからんのですよ、熱って。
根拠はよくわからん。
要は上にこもるっていうのは確かにそうなんですけど、熱って。
じゃあ上にこもることがどれくらいバンに悪影響を与えてるかって多分誰も知らないですよ。
多分測れないですよね。測れないですよね。
それは悪いのは悪いけど、意味あるぐらい悪いかっていうのは誰もわからんわけです。
測ったらまだ配線の人を考えた方がいいんじゃないの?ということ?
そうですね。配線はしっかりと出るじゃないですか、結果が。
そうですね、これで配線しやすいとか配線しにくいとかね。
熱は評価できないですからね。何か壊れんかったわ、今回みたいな。要はその程度です。
誰も熱のことを後で振り返ったり評価なんかしてないです。
でも配線のことが間違えたらみんな言われる。こいつのバカ。
そうですね、要は次に繋がるわけですね、普通に。配線は。今回よかったねとか。
今回のあれだったら次はイマイチやなとか。
そうですね、そういう関係から僕は熱よりは配線の方が大事じゃないかって思ってます。
バン外部へのサーボドライブ配置
面白いこの話、深いな冷却、あの冷却の話。
変なこと言わすとね。
深い。高谷さんこだわり強そうだからこの辺を気にせめる派だと思います、私は高谷さん。
そうですね。
まあぶっちゃけあれですよ、サーボドライブをバンの外に出していいんやったら熱問題はほぼほぼ解決します。それ以上に熱いものはないから。
今ね、サーボアンプをバン外で出せるんだったら熱問題はほぼ解決と言いましたね、さっき。
ほぼ解決。だから僕はずっとバンの熱問題やってきたからIP67をやりたいんですよ、めんどくさいから。
あ、そうか。バンの中に奥の機器が少なくなればなるほど熱問題はなくなるんですよね。
そうですね。
そうそう、バンもなくなるんだったら熱問題はほぼ解決。
これ言えます?
そりゃ言えますよ、だって熱こもらないです。
あ、ないもん。バンないもん。こもらないもん。
こもらないです。
高橋さんが今まで熱の設計で苦しんでたこの10年の中で出てきた最後の結論は、バンなくなれば熱の設計言えなくないという話ですね。熱の問題に関する設計が。
そうですね。
なるほど。
要は熱の問題のせいでサーバーアンプの間40ミリとか50ミリとか開けなあかんやったら外に出したほうがいいんじゃないですかっていう。
なるほど。
って思いますね。
ありがとうございます、すぐ便利になりました。
みんなも嬉しい、みんなも幸せです。
そうですね。
そうそう、これ以上もうバンのドアを開ける必要なくなりますね。もうバンないし。
開ければいいんですよ、バンなんて開ければいいんです、最悪。
めっちゃ怒られるけどこんなに言ったら。
てことは、この人のバンが開けちゃったのを見たら、このバン多分熱こもって何度も何度も勝っちゃうってことですよね。
まあそうっすね。
これだとバンの設計が下手だなど分かってしまう。
下手ではない、そういうもんです。
そういうもんです。
誰も予想できない。
でも逆にそれだから攻めれるんですよ。
最悪開ければいいから攻めれるんですよ、ギリギリまで。
なるほど、だから攻めれるんだね。
最後の手段がある。
これちょっとミスってちょっと熱こいちゃってこのままいったら壊れますわみたいな話があった時に、とりあえず開けとくっていう緊急手段があるから攻めれるんです。
あ、その間に時間を貸せて何かする。
バックアップがちゃんとあるよって。
ちゃんとこけないようにあるよというのをあげる。
機械設計とかのギリギリ攻めるよりは全然攻めれますね、熱設計は。
バンはね、最悪開ければいいから。
こけても対策はある。
なるほど。面白かったこの話。
なるほどね。
ちょっと明日また現場に行ったらバンが開いてるところがあるからちょっと見てきます。
ちょっと隙間空いて挟んであったら怪しいと思ってください。
でもあるよ。隙間空いてるバン見ましたよ、私。
あれはこういう原因?それも閉まるの忘れちゃっただけかな。
ずっと空いてたら熱抜く可能性があります。
たぶん朝行って夜に帰ってもまだちょっと半開きみたいな。
あれはたぶん熱の問題がある可能性はありますね。
忘れられないですね、あれ。
分かりました。明日ちょっとまた現場なのでちょっと見てきます。
というわけで本日はモノづくり系ポッドキャストの冷却という話で、
我々はバンの熱設計の話を今日は少しさせていただきました。
ただバンの熱設計はいろんな考え方があると思うので、
これはあくまでその一例ということで、
皆さんもバンの熱設計いっぱいしてると思うので、
もし俺の熱設計はこうなんだみたいなこだわりがあれば
ぜひお便りで教えてください。
というわけで以上で終了します。ありがとうございました。
ありがとうございました。
35:35

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