おじいちゃん先生との会話
こんばんは、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
ちょっと素敵な出会いがあったので話したいなと思います。
私は、都内の私立の高校にスクールカウンセラーとして訪問することがあるんですが、
そこに非常勤講師のおじいちゃん先生がいらっしゃるんですね。
いつもひっそりとデスクに座って作業されている姿が印象的なんですけど、
そのおじいちゃん先生と、たまたま先日話す機会があったので、ちょっとお話ししてたんですね。
話をしてたら、実はその人、もともとはゴリゴリの研究者の方だったんです。
今の私の話をすると、すごい状況を理解してくださっているなというふうに感じて、ちょっと嬉しかったりしたんですけど、
締め切りいつなのとかって言われて、いやちょっともうすぐなんですよみたいな話をしてて、
今すごい大変な時期だねみたいな感じで。
その人がですね、僕が研究している時も本当に大変でっていう話をしていて、
当時は本当に大変だなと思ったんですけど、
当時はパソコンとかワープロもないから、全部手書きで書いてたそうなんですね。
手書きってなったら本当にちょっと挿入したりとか、ここ消したりとかになったら全部やり直しじゃないですか。
あとは本当に厳しい超スパルタな指導があったみたいで、
嫌がらせかのようにですね、どんどんどんどん書いても書いてもキャッカキャッカみたいな感じで本当に追い詰められていたと。
最後の最後の大詰めの時は、
もう本当になんか、食事の時にお箸でご飯を持って口に入れようとするのに、
口じゃなくてずっとこうおでこに向かってお箸をつけてたりとかするぐらい、
もうなんか訳わかんなくなってたんだよねって話をされてて、
いやそれはすごいなというふうに思ったんですけど、
でもまさに今多分私は大詰めの時で、
すごいずっとずっと研究のことを考えているんですね。
本当にこううーんといろいろ考えながら、
ああでもない、こうでもないと進めているんですけど、
なんかもう考えすぎて、その人がですね、もう考えすぎて鼻血とか出てたよって言ってたんです。
で、まさにその前日私鼻血が出て、
あ、まさに私も昨日鼻血が出ましたみたいな報告をしたら、
いやでもまだ片方だけでしょみたいな、
もうね両方から出てくるようになるよみたいな言ってきたりとかですねしてくれて、
面白いなと思ってたんですけど、
その人がそういう大変さを汲んでくれながらも、
印象的だった言葉が一つ一つ一文字一文字積み上げていけば、
必ず光が射してくる時があるから、
今本当に暗闇を進んでいるような感じかもしれないけど、
確実に積み上げてきたら見えてくるものが絶対あるからっていうことを言ってくださって、
それと本当にやってたら絶対視野が狭くなるから、
たまにはちょっと離れたところで一息してもいいからちょっと眺めてみるとかね、
ちょっと一旦寝かせてみるとか、
そういうことも大事だよみたいなアドバイスをくださって、
すごい希望とか勇気をもらえたなっていうふうに思って、
いい時間というか、とてもいい機会だったなっていうふうに感じました。
回転焼きと焼き芋
でも本当にその人はもうめちゃくちゃすごい研究者の方で、
本当に私は足元にも及ばないような、
その方は生物学の分野で活躍されてた方なんですが、
結構生物学界の中で、
結構世紀の大発明をしたみたいなレベルのことをされてた方で、
だからこそすごい学会で発表した時も、
むちゃくちゃ反対勢力からの大批判を受けたりとか、
発表した後もそれまで一緒にやってた研究室の仲間たちが、
その論文に対する反対論文を次々出してきてとかですね、
書いてる時もすごい大変だったと思うんですけど、
発表した後もそうやってすごい勢力が来たりとか、
本当にすさまじい精神力がないとやっていけないだろうなっていうような状況というか、
お話を聞いてですね。
でもやっぱりそういうのってあるみたいですね。
本当に私には全く分からないですけど、
その学問において最先端を行く人たちの中での攻防というか、
面白い世界の話を受けたなというふうにも思いました。
そのおじいちゃん先生と話した後に、
しばらくしてですね、
私の相談室にまたその方がいらっしゃってですね、
袋を持っていらっしゃってて、
「はい、話し出して!」みたいな感じで回転焼きと焼き芋をいただきました。
もうね、めっちゃ嬉しかったです。
とっても美味しくいただきました。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
えりむすでした。