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2025-11-11 09:17

赤ちゃんは乳房を壊したい?ー対象関係論が描く心の世界

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サマリー

このエピソードでは、メラニー・クラインの対象関係論を通じて、赤ちゃんが母親の乳房をどのように理解するかを探求しています。心の中での安全な空間やサディスティックな妄想が、赤ちゃんの成長にどのような影響を与えるのかを考察しています。

エクスペリエンスベースドの紹介
おはようございます、えりむすです。この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
昨日の配信でですね、昨日、エビデンスベースドも大事だけど、エクスペリエンスベースドも大事だみたいな話の配信をしたんですけど、
その中のそのエクスペリエンスベースドの話をする中の一例で、精神分析のですね、話をして、
赤ちゃんはお母さんの乳房をですね、破壊するっていう想像を何度も繰り返しているみたいな話を一例であげたんですけど、
コメントをですね、よりこぴさんとあきねさんからその放送をいただいたんですが、
お二人ともそこに関するコメントだったので、どういう理論なのか気になる方もいらっしゃるかなというふうに思ってですね、
ちょっと解説しようと思って放送を撮っています。
まずコメントを読みますね。よりこぴさんありがとうございます。
赤ちゃんは父にただの愛着じゃなくて好奇心も持っていると思ってたけど、まさか噛みちぎってたとは心理学ってほんま奥が深いですねということであります。
ありがとうございます。赤ちゃんがどんなことを考えているかって私たちには知りようがないんですが、
もしねそんなふうに考えてたらちょっと怖いかもしれないですよね。
そしてあきねさんですね。かかかかかみちぎ確かに受流で乳首は切れるけどもということで、
あの想像しただけでも痛いだし、お母さんの大変さがよくわかるコメントだなと思いました。
そんなふうに物理的に痛い思いをされることもあるかと思うんですが、
今回の赤ちゃんがちぶさを破壊するというのはどういうことなのかっていうのを話したいなというふうに思います。
この話はですね、メラニー・クラインという人が提唱した対照関係論という理論の中で出てくる話なんですね。
この対照関係論ではですね、人は生涯を通じて2つのポジションの間を行き来するっていうふうに考えられているんですね。
赤ちゃんっていうのは生まれて間もなくですね、お母さんのおっぱいから栄養をもらうじゃないですか。
生まれてすぐの赤ちゃんっていうのは、母親っていう全体像で捉えることが難しくて、
おっぱいっていう部分対象で捉えてるっていうふうにされてるんですね。
お腹を満たしてくれるっていうのは赤ちゃんにとっていいことじゃないですか。
なのでお腹を満たしてくれている、お母さんからおっぱいをもらっているとき、
これは母乳をくれて安心感を与えてくれる、それはいいちぶさなんだっていうふうにイメージするんですね。
逆にお母さんがお腹が空いているのにおっぱいを与えてくれないときとか、母乳が出ないときっていうのに、
ちぶさっていう対象を悪い対象として捉えるんですね。
自分の欲求を満たしてくれないっていう。
なのでお腹を満たしてくれるちぶさはいいちぶさ。
満たしてくれないちぶさは悪いちぶさとして体験されて、
心の中で世界をいいものとか悪いものっていうふうに分けて感じるようになるんですね。
この心の状態を分裂的ポジションって言います。
これが一つ目のポジションですね。
その満たされないときっていうのが赤ちゃんは心の中で
ちぶさを噛むとか壊すとかっていうようなサディスティックな攻撃的なファンタジー、妄想、空想を抱いているっていうふうに言われてるんですね。
実際に行動するんじゃなくて、あくまで内面の想像として起こるものなんですけど、
とにかく頭の中でそうやって悪いちぶさに対して自分が攻撃するっていう空想を抱く。
しばらく経つと、だんだんちぶさっていう部分的な対象から、
お母さんっていう全体を対象として見れるようになるんですね。
だから部分的な理解だったのが、これは母親というものの一部なんだっていうふうに理解するようになってくる。
そうすると、今までのいいちぶさ、悪いちぶさって分けてたものも、どっちもお母さんだっていうことに気づくんですね。
その気づいたときに赤ちゃんは、自分にとってとっても大切ないいちぶさも悪いちぶさもお母さんだった。
そうやって自分が大切に思っているものを、もしかしたら自分が壊してしまったかもしれないっていうふうに感じるようになって、
ポジションの行き来と学び
ここで罪悪感とか、修復したい気持ちっていうのが芽生えてくるというふうに言われているんですね。
この心の動きっていうのが欲打つポジションっていうふうに言われていて、2つ目のポジションなんですね。
こんなふうに子供の頃に獲得したこの2つのポジションを、発達の一方的な段階としてではなくて、
メラニー・クラインはその生涯を通じてこのポジション、2つのポジションを人は行き来しているっていうふうに考えているんですね。
1つ目のポジション、分裂的ポジション、妄想分裂ポジションとかっていうふうにも言いますが、
このポジションっていうのは、少し被害的というか迫害的、非迫害的な感じですね。
悪いものがあるから自分はどうにかしないといけないっていうふうに囚われているような不安な状態かなというふうに思います。
欲打つ的ポジションっていうのは、ちょっと安心して大丈夫だったとか、落ち着きがあるというかですね。
分別のあるような心の部分っていうふうに言われているんですね。
藤山直樹さんという人が書いているですね、集中抗議精神分析という本があるんですが、
その中にですね、この2つのポジションを行き来する分かりやすい例え話みたいなのがありますので、ちょっと読みますね。
ある精神分析家の例え話。
人はこの2つのポジションを行ったり来たりし人生を歩む。
私は閉店時刻が迫る。
美味しいラーメン屋に向かって早足で歩いている。
すると後ろから同じように早足で近づく足音が聞こえてくる。
私は振り返った。
きっとあいつもあのラーメン屋に行こうとしている。
妄想分裂ポジション。
負けてたまるかと歩調を早める私。
ラーメン屋のすぐそばまでたどり着いた。
抜かれていない。
勝った。
と思った瞬間、後ろの彼は角を左に進んでいった。
なんだ俺の独り相撲か。
情けない。
アホみたい。
欲打つポジション。
というですね、例え話です。
こんな感じで人はこの昔々に獲得したこの2つのポジション行き来してるんじゃないかって考えているのが
メラニー・クラインの対象関係論のお話でした。
普段私は精神分析をベースとした臨床は行っていないんですけれども、
ただ精神分析学からいろんなですね、たくさんの学びを得ているなというふうにも思っています。
もともと精神科病院で勤務していた時の精神科の先生はですね、精神分析をベースとした方でしたので、
先生からいろんなケースについて教えていただいたりというのもありました。
また当時は病院のケースをスーパーバイズで見ていただいていたというのもあって、
当時のスーパーバイズの先生も精神分析ベースの心理師さんだったりもしました。
ちょっと一部切り取ってインパクトのあることを言ったりするとびっくりするかもしれないんですけど、
でも本当にどういう方向性からであっても人の心を見てより良い人生を送られるように、
いろんな臨床科の方、研究者の方が培ってこられてきたものなんだろうなというふうに感じます。
一方でですね、やっぱりちょっとついていけない時もあったりもして、
それはちょっとえーみたいな、本当にびっくりさせられるものもあったりするんですが、
人間ってそういう面も含めて面白いなというふうに思って日々学びを深めております。
貴重な機会をありがとうございます。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。
エリムスでした。
09:17

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