まあちょっとスイートに追われる。
だから花束みたいな恋をしたぐらいに追われるんじゃないかなってちょっと思って。
確かに確かに。そうですね。確かにそうかもしれないな。
あと、例えばその新海誠っていう流れで見てたとしたら、あのラストって君の名前の裏じゃないですか?
おっしゃる通りですね。
振り返ったのかーいってなってんちゃうかなと思って。
君の名前だけ知ってて、そこの画面だけ知ってて、行かれた方としては、あれ?そうなんだっていう。
で、むしろ君の名前ってその秒速を知ってる側からしたら、そこが裏だったわけじゃないですか?
おっしゃる通りですね。
あれは呪いを解除するためのやつだったっていうのはあったはずなんだけど。
まずね、まずね、わかりますわかります。
そこがこう、見え方が逆転してたりするんじゃないかなと思う。
面白いそれ確かに。そうか。
確かにな。秒速好きな人の見方。
僕らはその、ちょっとどっちかっていうと、過去との、もういい距離感、過去は過去で大事にしつつ前を進むみたいな言い合わせを捉えてますけど、
本当のガチのガチで呪いに囚われるみたいな映画だと思ってる人はどう見てるのかなっていうのはありますけどね。
こんなんで救われねーよとかって思ってるのかなぁ。その感想もありだと思うけどね。
俺はここがベストなんだみたいな人が絶対たぶんいるとは思うんですよ。
僕もこんなゴリゴリ侵害のことは侵害のことだって言ってますけど、僕らももっとゴリゴリな人いるんで。
わしは星の声から追いかけておったわみたいなやつっているわけですよ。
そうっすよね。
あと単純に、会わんのかい思んないわっていう人もいるかなって。
それも正しい感想な気がします。
あんのかい?
エンタメ性を求めてる人にとってはやっぱそう思いますよね。
ラブストーリーとかで、幼馴染とくっつかないとダメな人って言うんじゃないですか。
こういう人とどう考えてもくっつくでしょって人がくっつかないのがダメみたいな。
苦手みたいな人がいると分かりますけどね。
幼馴染グループ好きですけどね、わたしは。
なんかちょっとそれに近い領域というか、そういう人もいるんじゃないかなと思って。
くっつかんのになんでこんなスッタモンが見させられたん?って。
あってもおかしくないと思うんですよ。
それももう本当正しい感想だなって思いますね。
そうですね。そこに関しては、でもやっぱ大人になっても改めて見て刺さってほしいなっていう感じはあるかな。
逆に多分アニメの秒速見て似た感想を見たことがあるので。
あー。
あ、まあそうか。
そもそもね。
元の秒速がそう見える想定。
だからこそ多分サンペルの割れてるわけじゃないですか。
まあね、そうですね。
それよりもっと巨大なものが入ってるから、その部分にくっつかないことそのものにそんなに視点がフォーカスしてないからと。
お話は元々そういう話なんですよ。
そうですね。そうですよね。
いや、なんかちょっと思ったんですけど、なんか新一回のことのコメント?みたいな。
出てたんですけど、なんかね、自分で言ってますよ。
秒速5センチメートルが奇妙な物語です。
大したドラマツルギーもなく、胸のすくい滑撃もなく、ヒーローも悪役もいない。
みんなが理由もなく傷つき、傷つけられ、いつも何かが満たされずにいる。
みたいな。書いてますよ。
でもその20年前はその何者さんが私たち自身の姿であり、生活であり、それを救い上げるようなアニメーション映画を作ろうと思っていたのです。
むしろ解釈不一致の部分もあるけど、呪いも込めてたのかな?苦しみも込めてたんだろうな?っていう感じですよね。
本人の切実な気持ちが書きたかったことだと思うんですよ。まさに一個として。
だからちょっと今、僕まだ見れてないですけど、テレビの中に入りたいとかもまさにそうだと思うんですけど、
映画の表現としての自分の心の中のモヤモヤというか、何なら折りみたいなものの消化としての作品でもあると、
そういう映画があったと思うんですよ。人を幸せにつもりが全くない映画。
テレビの中に入りたいのはそれだなと思ってて、みんなで逃れろって思ってる映画にも見える。許しはあるんですけど。
それで許される人は結構適性があるというか。
あとエヴァの急激とかも大好きなんですけど、非常に嫌な気持ちなんだって。
大好きですね、俺。
そういうのありやなぁと思って。だからめっちゃ嫌われるんですけどね。
秒速5センチメートルも。
やっぱりそこが長所でもあるし、何よりそこを丸くしたっていう意味ではやっぱり本作の到達度は高いかなって。
丸くしながら残してもいるという。この両方を達成できてるっていうね。
多分初めて見る人はしっかりエグみを捉えられるんじゃないかなって逆に思ったりはします。ここまで丸くなったとしても。
多くの人がエグいと思えるというか。
そうそうそうそう。しっかり、ちょうどよくエグいと思って買えるっていう。
そうなんですよ。もっとエグいかどうかをキャッチできる人も選ばれてるから。
もう完全にもう食べませんって人も出てきちゃうぐらいの一品にはなってると思うんで。
だからこそすげえんだけどなっていう風情ですけど、そういうもんじゃないよね。
それを嫌いって言うのも自由というか、そうだよねって思える作品だから、今回は食べた上で嫌いって言ってもまあまあそうですよねっていうバランスにはなってるなと思って。
食べ物にはなってる。もとってこれって食べ物なんですか?
食べ物ですか?みたいな感じで言いますけど、じゃないと思ったやつ。
即反応の方がデカかったですもんね、僕も最初食べた時に。
そうですよね、そういうことありますから。
やっぱすごいいいな、そう考えると。
演出面で言うと、めっちゃパストライブス意識してんなって思ったのは向きですよね。人の向いてる向き。
あー、その左向くか右向くかってところですよね。
高木はやっぱり左向きがちとか、あかりは右向きがちとか、過去と未来の方向。
特にあかりが未来、右向きを見てる率は高いよっていうのとかはあったりしたのと、
あとあれですよね、コスモナウトでちゃんとワイジローが出る。ワイジローね、思いました思いました!
あの劇中にあんなワイジローないんで。
あれは絶対パストライブにしたらワイジローですよね。
最高なやつじゃんと思うんで、嬉しくないですよね。
僕もワイジロー大好き人間なんですけど、
いなかって合う位置よくありすぎて、そんなに象徴的なものとして見えなかったというか。
いやもう僕はパストライブの人だけがあるから、全てにおいてそこが繋がりますんで。
行動から離れて人の家に入っていく指導ってめっちゃあるから。
分かるんですけど、象徴として湧いてあることはまずちょっとそこで感動してほしいなっていう。
まさに真ん中にこれが真ん中ですよっていう証明がポールがあって、そこに電線がピューって分かれたりみたいなとこ含めて、
ワイこれはアストライブスみたいな感じだなって思いましたよね。
あとまあ単純に映画綺麗だと思ってて。
これ実は一番大事なことでもあるんですよ。
描画コンピューターは映画綺麗じゃないとダメなんですよ。
そもそも。
ダメなんですね。
特にコスモログのところに触れますけど、種ヶ島は美しすぎて。
すごいワッタですね。
やっぱり畑の真ん中を原付で走っていく絵とかも、あれはやっぱり実写じゃないと出ない味をしたいと思うんですよ。
そうですね。
サーフィンしてるシーンは基本ちょっとアニメだと動きも発生するから、ちょっとまあまあアニメっぽいなみたいになるんですけど、
撮り方してどうしようもなく実在感のあるものしかならないっていう意味では魅力しかないですよね。
しかもまあ、ある種その自然の音というか、ちょっとこれ三宅章一夢な気がしてるんですけど、
あまり劇版よりも実際の自然を街の音みたいなもの、あるいは虫の鳴き声みたいなものに結構重きを置いてた気がしたんですよね、今回撮影で。
そうですね。
それこそ、僕ちょっと見る前にも事前に聞いてから言ったんですけど、結構僕映画見ると聞きしがちなんですけど、劇版好きなんで。
そのアルバムはだいたい44分くらいなんですよ。
って考えても半分もいってなくて。
そうですね。
意外と少なくってね、そういう意味では結構頑張ってるなって感じがします。
曲でこう盛り上げる、もちろんしてるんだけど、意外とそこだよりもだいぶそういう感覚はありました。
まさにその高木が桜を見に行くシーンとかも、雪のガサッガサッって音だけで認定たりとか。
なんかその音使いの演出の見事さで、それってまさにさっき言ったアニメでのフォトリアルな方からあえて世界観に戻すんだけど、現実であるっていうのはその音に宿るわけじゃないですかっていう。
そこら辺はやっぱり、ちょうど繋ぎ止める意識はしてるんだろうなと思うんで。
まさに三宅翔がね、それこそ結構目を澄ませてとかでやっていた演出法でもあるから。
そうですね。でもあれか、三宅翔くんの撮影環境ってあれか。
シノニアさん。
アーティストです。
今回違う。
でも相当レファレンスはあるよなって思います。
この人そうですね。
今村圭祐さんですよ。
はいはいはい。
僕めっちゃ驚いたんですね。
余命十年の話したことを覚えています。
あー。
一緒なんですけど。
めっちゃイマニュールルベツキみたいなことするみたいな人だったりとか。
そういうちょっとこったことできる人なんですよね。
結構バキバキというか、どこから撮るかっていうのがすごいこだわってたじゃないですか。
あえて上からのカメラワークが所々で挟まれたりとか。
あとみんな大好き河村元気の8番出口とか。
そうか、それもやられてるっていうような人だったよね。
相当東方のもんは。
そうですね。
富士に一人とって撮ってるみたいなイメージがありました。
うんうんうん。
結構はじめに刀がダメなぐらい大事な部分だったんですけど。
結構憧れをしてましたね。
そうそうそう。
そこも全体的にレピロフ高かった。
高かったなーと思ったんですよね。
一緒から最後まで全部冴えてるなーというか。
プラネタリウムシーンとかも長回しというか、
視点がぐるっとカメラ回るところで、
しかもちゃんとそこで未来の方向を向く明のシーンからぐるっと回って、
高木のところに映るじゃないですか。