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今日のテーマは、前科者ですね。 じゃあ、原垣さん、解説お願いできますか?
映画トトム会員をします。 罪を犯した前科者たちの後世、社会復帰を目指して奮闘する保護士の姿を描いた同名漫画
香川雅人さん、築島透治さんの作画よりものを、阿香谷の騎士、吉浩監督の目外本
有村霞と森田豪の共演で映画化。 保護士を始めて3年となる阿香谷は、この仕事にやりがいを感じ、様々な前科者のために奮闘する日々を送っていた。
彼女が担当する、物静かな前科者の工藤誠は、順調な後世生活を送り、 香川雅人も誠が社会人として、自立する日を楽しみにしていた。
そんなも、誠が忽然と姿を消し、再び警察に追われる身となってしまう。 一方その頃、連続殺人事件が発生する。
捜査が進むにつれ、香川雅人の過去や、彼女が保護士という仕事を選んだ理由が次第に明らかになっていく。
香川役を有村、誠役をこれが6年ぶりの映画出演となる森田が演じるほか、 磯村優とリリー・フランキー・木村平が顔を揃える。
はい、ありがとうございます。 じゃあまず触りの感想入っていこうと思うんですけれども、 原口さんいかがでした?
はい、で、ちょっとさっきカットしたんですけど、 前日さんのドラマ、えーと、アマゾンとかワーヴワイでやってたやつは見れなかったんですけど、
なんせこう、前科者を演じている人たちのイメージの変わりっぷりがすごいなーっていう。 本当森田豪が森田豪だって森田豪でないみたいな感じで、結構すごい演技を見せてくれたなぁと。
あと、若葉龍也さんも、すげーっていう謎の男を演じてたなーっていうところで、 やっぱその、前科者だった人たちの演技がすごいと思いました。
はい。 前田さんいかがですか?
あの私、ひめやのる以来森田豪のファンというか、もうやっぱりあの森田豪がすごい良かったので、 今回も前科者ってことで、犯罪を犯したその役ってことで、すごく期待をしてみたんですけど、
森田豪はもちろん本当に原口さんがおっしゃった通り、出てるキャストの演技が素晴らしかったなと思って、 この作品に関してはそれに尽きるかなと思ってます。
はい、マリオンさんいかがですか?
僕はそうですね、保護士っていうそもそも職業自体を全然知らなかったので、 なんかそういったテーマを描いたっていうところはすごく意義深いなと思うし、
テーマ的にもすごく全ての人に公正の道を示すって、 重要でもあるしとても難しいことでもあるっていう、ちゃんと触れていくっていうのはとても良い映画だなと思ったし、
あと役者陣の演技もすごいなと思ったんですけど、 なんか僕はちょっと細かい演出とか脚本にちょっと乗れないところが僕は結構多かったなっていう正直印象があって、
で、なんかちょっとそういうちょっとなんか嘘臭いなフィクションぽいなみたいなところとか、 雑だなって思うところがどんどん増えていっちゃってもうなんか見てる間、長いなこの映画ってちょっと最終的にはなってしまったかなっていうのが正直な感想でした。
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なるほど。 えっとじゃあ僕なんですけど、まず1個前の回で全家モノを見た話してて、
ちょっとね盛りすぎたかもしれないなって気持ちが少しだけあって、 人の感想とか見てて、あれ?なんか思ってたより出来良くないのかってちょっと冷静になってしまうところがあったんですよ。
でまぁ確かにあの見てても僕気になるところはちょこちょこはあったんですけど、 ただね僕本当にね、
森田豪さん演じたマコットに幸せになってほしくて、もうそのそれ以外のこと考えられなくなってたっていうのがあって、
ちょっと僕は割と冷静に見てなかったかもしれないです。もうとにかくもう何とか不幸になってくれるなと思いながら見てたので、
そんな意味ではもうむちゃくちゃ良かったんですよ。 細かいところは確かにそうだなって後から思いながらしたりはしました。
でも僕は好きな映画です。 ではネタバレ含む話入っていきたいなと思いますので、ご覧になる予定されている方は是非見てから聞いていただけたらなと思います。
はい、じゃあどっから話していきましょうかね。 まあ多分本作語る時に何よりまず注目してしまうところってやっぱり役者陣の演技だとは思うんですよね。
でも何よりも森田豪さんですよね。とにかく。 やっぱあの人ちょっと前までV6やってたとは思えないオーラ出しますよね本当に。
今回そういうオーラが最初なかったやんか、森田豪らしいオーラが。 意気消沈としていうか、善か悪としての。
いやなんか本当、途中、あれこれ森田豪じゃんって結構途中になって気づくぐらいな感じありませんでした。
最初にこの工藤っていうキャラクターが登場した時全然森田豪に見えなくて、なんか途中でもうなんかちょっと出始めて1分か2分ぐらい経って、
これ森田豪かって途中で気づくみたいな感じ。それぐらい結構溶け込んでたなと思いましたよね。
なんかそれこそジャニーズだったじゃないですね。今もジャニーズですね。
なんかジャニーズなのにってことじゃないかもしれないですけど、ここまでかっこよさを消せるっていうのがすごいなと思って、
かっこいいっていう気配を全消してもすごい振り切った。 演技というよりもすごく雰囲気から作るのが上手いなぁと思って。
いやなんか結構森田豪に関してはすごいハードル期待値をすごい上げてたんですけど、それはすごいもうあっさりクリアしてくれたなっていう感じがしましたね。
そうですね。本作も彼のオーラにどこまで持っていかれるかどうかで評価変わるかなとは思って、僕はもうあれに全乗っかりできたんですよね。
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彼のオーラに。ただそうじゃないとちょっと冷静になっちゃうとこは多いのかなって気はしたんですけど、やっぱ僕もその出所して一番初めに牛丼屋で牛丼を食べるところで
もうグッと掴まれてしまって。 正直僕、牛丼屋の牛丼あんま好きな食べ物じゃないんですよね。
ただ、ああいうジャンクな食べ物をずっと食べてこなかった人が本当にひさかたぶりにああいう食べ物を食べると。
で、その時のなんかそのすがるような食べ方っていうのが本当に掴まれて、なんかそれだけでこの人に不幸になってほしくないと人生を取り戻してほしいって思ったし、
で、この後の話がどう考えてもこの人がもう一度不幸になる話になるじゃないかっていうのがどんどん見えてくるから、もうやめてくれよって思いながら見てたんですよ。
もうそれだけで僕はもうちょっとやられてたなと思います、この映画に。
あと有村霞もすごく良かったなぁと僕個人的に思ってますね。 やっぱりすごく綺麗な女優さんで、何やっても綺麗な人って感じがするんですけど、
今作の有村霞って本当になんか花がないような人をちゃんと演じてるなっていうのはすごくなんか、こういう花のある人ってやっぱもうなんかそのオーラとか花を消すのって結構難しい女優さんってやっぱいるじゃないですか、中には。
テレビでのイメージが強すぎてなんかそういう明るいイメージが抜けないような人とか、それが魅力の人ももちろんいるんですけど、
けど今回の有村霞はそういったオーラとかを綺麗に消してて、ちょっと役者としてもすごくなんか有村霞すごいぞっていうのはちょっと思いましたね。
あと俺個人的には石橋静香が割と好きなんですけど、夜空はいつでも最高密度の青色だとか入れて、割と黒髪の真面目な役が多かったと思うんですけど、
今回茶髪でずー本本な感じで、最初本物は石橋静香ってわからんかった。よくよく顔見たら石橋静香やーっていうアレやったんで、ここまで変われるもんかっていうのはびっくりしたから。
彼女ってもしかしてテレビドラマ版のキャラクターなんですかね?
あ、元は阿川の初めての保護観察対象者で出てて、今回も出ていると。
いやもうなんか石橋静香の親友ポジションっていいっすよねっていう、あの子は貴族に引き続き思いましたけど。
あーそうだね。
いいなーと思いましたね。
ポジションはそうやけど全然ちゃうなーって思った、ほんと。
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なんか私あの、役者さんって言ったら、まあその森田豪は最初から期待して言ってるんで、あーいいなーって感じだったんですけど、個人的に一番良かったのはリリー・フランキーで。
リリー・フランキーこそ私、えっこれリリー・フランキーってわからなかったんですよ。
あ、まじっすか。
なんてんやろ。ちょっとリリー・フランキーの綺麗なイメージが強すぎるのか、なんやろ、すごいあのヨレヨレな。
なんかね、ほんとそういう人にしか見えないって感じですごい良かったなと思って。
リリー・フランキーいつもいつもヨレヨレっちゃヨレヨレなんですけど、この人こんなになんかこう、いい役でも嫌な役でもないっていう演じ方がすごい。
いい人にも悪い人にも思わない、ただそういう人なんだっていうのが良かったなと思ったんですよね。
そこまで実はいい人だったとか、やっぱり嫌な奴とかっていうことじゃなくて、なんか寂しいなぁみたいな風に思わせるのがすごい好きでしたね、リリー・フランキー。
あの父親の背景を描かなかったのは僕は良かったかなとは思ってて。
義理の父っていうね、立場。
彼を悪人にも戒心した善人にも描いてないというか、ただ年老いた人として描いているっていうのは、なんかこのテーマに対しては割と誠実な切り口なんじゃないかなと思って。
あそこで彼が戒心しましたとか、あるいは未だにちょっと嫌な人でしたみたいなのを描いてたら、結構この話の焦点うまく定まらなかったんじゃないかなと思って。
一応だから奥さん、奥太いの母親を殺して捕まって、出所後は再犯してなくて、工事現場の警備員やってるっていう。
そうですね。
やっぱどんな人であっても社会からのレールから外れないような風にしていきましょうっていうテーマがやっぱあると思うんですよね。
保護士っていう職業を描くという上で。やっぱそういう描き方、いい人にも悪い人にもどっちかに偏らせず描くっていうのはそういう意味でもやっぱ大切なことですよね。
なんかその流れでいきなり最後の方の話しちゃうんですけど、なんかあのリリー・フランキーのそういうただ寂しい人っていう感じの雰囲気が、あの兄弟もそう感じたからこそ、本当は多分憎む相手としていてほしかったと思うんですよね。
でもやっぱり、今そうやって姿を見た時に憎める相手でもないっていうか、それがすごいなんかその一瞬絶望みたいなものも伝わってきて、だからこそ撃てなかったっていうのもあると思いますし、
なんかそこですごくこう最後に絶望してしまったんだろうなっていう感じがあのラストに繋がったのかなと思います。
そうですね。あと僕あの犯罪に巻き込まれた人が、もう世の中の片隅でひっそりと暮らしている部屋描写が結構あのいろんな映画で刺さるんですよ。
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あの去年で言ったらゆうこの天秤とかもね、ああこの人本当に今までの人生をすべて捨てて何とかここでギリギリ生きてるんだなっていう感じの部屋にめちゃくちゃつかまれるんですよね。
そこはあの罪の声とかでもあったんですけど、今までの人生がもう残ってない、今あるここが自分のすべてって本当にギリギリのところで生きてるって感じが、
その部屋の生活感、部屋の生活レベルから見えてくるっていうのがやっぱりなんかそういうのってあんまり想像力持てないところだなって思うんですよ。
ニュースとかだけ見てても、あいつは罪を犯したやつだとか、まあまあその後どうなるかとかあるいはその家族がどうなるとか、
あとその被害を受けた側、その被害を受けた人の家族が後のことって我々知らないじゃないですか。
なんやったら知らないようにしてるわけですよ。しんどいから、めんどくさいから。
でも本当はその後もう全部失った後でも生きていかないといけないっていうのが部屋描写にグッとくるんですよね。
なんかそこでもまた作品の一個許容度が上がるというか、この描写があることでもこの作品のことをどうしても受け入れてしまうみたいなところがあって。
VHSで記録残してるのとかね、すげーグッとくるんですけど、
まあなんかあんなに動物園行った時だけいい父親してたのかとかそこは引っかかりましたけどね。
虐待する父親ってそういうもんかな?普通のとことカートナル部分と二面性というところですね。
まあそうですね、愛情深さの裏返しみたいなタイプっぽくも見えましたからね。
逃げられた相手を追っかけて虐縄してしまって殺しちゃったみたいな感じって。
ただ一方的に暴力的だったというよりは、どうして俺捨てるんだよ、俺にはお前しかいないんだよみたいな感じじゃないですか、あの人って。
まあまあなんかよくあろうとした瞬間っていうのはあったんだろうなっていうのはまあ想像はつきますかね。
ちょっとまあツッコミ入れるとしたらまずその僕的に一番大きいツッコミポイントとしちゃったのが、
その父親の部屋の前での取り物の時の音楽の使い方むちゃくちゃ安っぽいなと思ったとこあって。
大行な音楽がババーンって流れながら兄と弟が引き裂かれてみたいな、こんな音の感の話じゃなかったんじゃないのって思ったとこありましたけどね。
あと僕ちょっと引っかかったところあるんですけど、基本的にその森田郷と和歌場龍也演じる謎の男の過去、
まあ二人は兄弟じゃないですか。でまあその暗い過去みたいなのが過去シーンが描写されるじゃないですか。
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なんかやけにどのシーンもなんか優しい光に包まれてませんみたいな柔らかい映像だったのがすっごい引っかかって。
えーとか施設の映像やな。
そう、え、なんでって感じがするじゃないですか。
だってかなり辛いことが起こるじゃないですか。
なんかね、児童養護施設や虐待命だこともされてるしとか、
なんかかろうじでお母さんが亡くなっちゃってるところとかはちょっと暗い感じはしましたけど、
警察でいても取り合ってもらえなかったみたいなとこがなんかやけに柔らかい、なんか青春映画みたいな柔らかい映像作りしてるのが意味がわかんなくて、
いやどういう意図って感じがまずちょっと乗れないんですけどみたいな感じになって。
なんかそういうところ…。
でも日本映画ってああいう施設ってなんかちょっと固い中でグラウンドが大きくて窓が大きくて光がよく入ってるっていう絵多くない?
なんか邦画の過去の改装シーンってああいう柔らかい光がめっちゃ差し込んでてみたいな絵多くないですか。
なんかもうそういうとこからしてすごく…。
なんか分からんじゃないですか。
色っぽいなって感じもするし、意図が全然わからないし、こんな暗いのになんでこんな柔らかい明るい色してんの?みたいな感じがするのも全然意図がわかんないし。
なんか、であと若葉竜也のキャラ造形、僕全然なんか実在感ない人だなって僕思ったんですよね。
それはちょっと…。
まずあの見てくれ?ルックスですか?なんかいわゆるなんか特殊なことを起こす人ってこういう特殊なルックスなんでしょ?みたいな。
いわゆるジョーカーとかそういう的ななんかちょっと現実感のないルックスにさせられてるのってすっごくなんか引っかかるなって思って。
それはわかります。
あそこだけやけにこういわゆるフィクションの犯罪者的なキャラ造形だなって思ったんですよ。
なんかその前に出てくる保護士がこう構成させようとしてる人?森田郷とか含めてすごく実在感のある人なのに、
彼だけすっごくなんかもういわゆる漫画とかアニメっぽいキャラクターな造形にさせられてて、
なんかそういうちゃんと弱者の苦しみとか描きあるの?ってやっぱそういうところで姿勢としてちょっと虎しくだけじゃね?って思い入れちゃって、なんかすっごい引っかかっちゃったんですよね。
それはねわかります。ラーメン屋で初めて会った時にブツブツ喋ってて、全部白髪で、歩き方もちょっと変わってるみたいなので、いわゆるカギかっこサイコパスみたいな感じのキャラクターで誇張がきついんですよね。
で、なんかそのちょっと話の都合を感じるような気はしてて、そのああいう状態からそういうかつて自分の人生をにじ曲げた人たちに復習をしていく決断ってできるのかなっていうのが、
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結構物語上の都合で動くためのキャラクター造形には見えたんですよね。それはわかります。
だから結局職場とかにも馴染めずに人生を路頭に回ってて、だから若干あの感じがいわゆる不老者の雰囲気を出してる感じはあるかなと思って。
一応家はあるけども、そういう風貌かなっていう。
だとしても?
そのサイコパスとブツブツ言ってる謎不老者のバランスで描いてるかな?その境目ぐらい。
まあ、だとしてもその意図はあんまり伝わんないかな。
だとしたらあんまりちょっとこの保護士っていう職業とそれを取り巻く環境みたいなのを描く上ではちょっと覚悟足らなくない?って僕は思っちゃうかなっていう気がしますね。
しかも結構物語の重要なとこじゃないですか、これって。
この事件が何が物語の中心になることだし、そういうところが引っかかる。
確かに。
一番現実的というよりはキャラクター感が強いなと思ったけども、あの風貌からして。
強いですね。
彼の役割って結局モニターゴーが演じるマコトをもう一回罪の世界に引き戻すための存在でしかないところはあると思うんですね。
まあね、その役割はね。
彼が家族思いの存在であって、家族のためならどうしても何かをしてしまう存在であって、母親を亡くしてしまってるからもう一人だけ最後に残された弟がいて、その弟のためなら何でもする、何でもしてしまうっていうための存在だと思うんですよね。
で、この話そのモニターゴー演じるマコトが良すぎるので、そこの都合の良さも飲み込めちゃったんですけど、正直そのマコトさえ仕上がっていれば、他のシナリオ、割と違うものでも全然この話良いものになったんじゃないかなって気がするっちゃするんですよね。
それぐらいやっぱ彼の造形とか彼の持ってる重力がむちゃくちゃすごいなって思うんですよ。
なんかそこをちょっと大味さで濁してほしくなかったっていうのは正直ありますそれは。それはすごくわかります。
とりあえずマコトの表情を変えるための存在かな、結局。
名声を引き出すための。
例えばその髪の毛を白髪にするとかでも真っ白とかじゃなくてポツポツポツとかって入ってたら急に現実感出ると思うんですよ。
そうそうそう。そういうところが足りないと思います本当に。
そうなんですよね。それは思いましたね。
現実的にはいないじゃんか。あの若さでああいうのってどんな精神状態なんだって話しやすきか。現実的にああいう人間はいないよね。
いるのかもしれないですけど、本当にそういう現実感を持っているように描いてたかどうかと言われると微妙かなとは思いましたかね。
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あと最後の復讐相手が弁護士の先生っていうのも結構無理やりやなっていう。
そうそう、父親の弁護やね。
だからマコトの最後の復讐を止めるためだけにあの人が標的になってるじゃないですか。
いややり直せるんですよって言ってあの保護士の人が止めるためにあの人がまだ標的として残ってるわけですよね。
まああそこもね、なんか話としても割と強引かなと不自然かなって気は。
いやでも復讐対象を守る人も復讐対象になるっていう理屈にしたいんだよな。
まあその言葉で言われるとその理屈ってわかるけれども、なんかそんなになんかあんまピンとこないんですよね。
結構なんか私あの探す回いなかったんであれなんですけど、探すがすごい良かったなと思うのは
邦画にしては珍しく重たいテーマとサスペンスの面白さがちゃんと成立したなと思うんですよ。
で結構この善化者に関してはなんかそのそこがちょっと中途半端というか、
もう重たい真面目なテーマだけでいっても良かったところを、そういうサスペンス要素を入れたかったがために
多分最後標的一人残ってるとか、そういうベタなことをしちゃったりっていうのは私もちょっともったいないなと思ってて。
しかも森田豪の性格的にそれやるかなっていうのも思うんですよね。
なんか弟の罪を隠したりとかちょっとした手助けはするかもしれないけど、
自分が能動的に冷静な状態で罪を犯すとは思えないのでキャラクター的に。
そうなんですよね。
そこがちょっと違和感はめちゃくちゃありましたね。
だからやっぱロジックとしては森田豪も若葉竜也を救いたかったと。
やっぱ保護士としてのそういうふうな役割みたいなことを彼に施してあげたかったけどできなかったみたいな、
そういう塩梅にした方がやっぱり保護士という職業の難しさとか重要性というかもっと解けたでしょうって思うし、
なんかそういうなんかサスペンス要素というかいわゆるなんかちょっとフィクション的な物語の進め方っていうのがちょっとあんまり出来が良くない気がするっていう。
そうやとちょっと脱足にも感じるんやな最後の。
ちょっと欲張ったなって感じはしますね。やっぱり。
その劇場版っていう感じの盛り方じゃないですか。
連続殺人事件次の標的は誰だみたいなそういうちょっと盛り方がこの話がもともと描ける許容範囲を超えてるような気がするんですよね。
この保護士っていう物語が描ける範囲を超えてどうしてもなんかフィクションに足を突っ込まざるを得なくなるっていう部分で、
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ちょっとまあバランスを変えたとこあったのかなとは思いましたね。
あと僕すごい見ててこうなったらいいのになって思ったとこがあって、
その主人公の有村霞さんの装いなんですよね。
彼女だけ髪の毛後ろでパッとくくってるだけだったりとか、そんな飾った服装もしてないとか地味な暮らしをしてますよっていうのは出てるんですけど、
その例えばその普段着てるセーターがめっちゃ綺麗なんですよね。
毛玉とかが全然ついてない感じがあったりとか髪の毛も全然乱れてないとか地味な髪型ではあるけどツヤツヤなんですよ髪が。
あとその自転車もねあのすごい綺麗になってるんですけど、
やっぱ彼女って他人のために自分の人生のすべてを捧げるっていう束縛を自分で自分にかけた人だと思うので、
自分に対してかけれるソースって残ってない人だと思うんですよ。
そういう人からどうしてもこぼれ出てしまう日常のほころびみたいなものが出てた方がこの話全体的にリアリティ出たなと思ったんですよ。
セーターに毛玉があるとか髪の毛がちょっとなんか乱れてるとか、
あと自転車のブレーキがキキキーってなるとかね自転車が錆びてるとかそういうところに彼女のリアリティが出たんじゃないかなって思うんですよね。
でも彼女って地味な人として完璧な装いなんですよ。
そうですね。
やっぱその地味でかつ人生のソースが残ってない人感が僕は見たかったんですよね。
そこまでやってくれたらむちゃくちゃいいなって思ったんですけど。
確かにな。
あとちょくちょく有村霞の演じてるキャラクター怖いことしますよね。窓ガラス割るとか。
いきなりは?ってなりましたし。
あとなんか目の前で転んでしまって怪我したところでも立ちなさいとか言うとか。
ちょっと怖いよこの人みたいなところはちょっとどういう、
まあなんかそれはあれですかね、前日さん的なドラマで描かれてることなのかもしれないですけど、
なんかちょっといきなり映画からこれを見るとこの人怖い人みたいなよくわかんない人っていうふうにはちょっと見えました。
なんか発言としても善かものは人間じゃありません。
で、罪をなんか受け入れることで人間に戻ってこれるみたいなこと言ってませんでした?
言ってましたね。
なんかふと出る価値観怖ぇぞこの人っていうところがちょこちょこあるんですよ。
まあ一応使命感が強いっていう立場で描いてはいるんだけども。
いやまあいいんすよ。だからヤバい人なのはわかるからですね。ヤバい人なんですよ。
本来の意味のサイコパスってああいうことかもしれないですね。
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確かに振り切れてるという意味ではあのキャラ造形は間違ってはないのかもしれないですね。
使命感の強さが勢い余って言っちゃったっていう。
マリオンさんがさっき言ってたライティングの話とかあとその主役の装いが全然乱れてないのとかって
映画というよりはテレビドラマのなんか文脈のような気がするなと思って。
なんかテレビドラマって深刻なシーンでもライティングほんわか当たってたりするような気がするかなと思うし。
その主役の装いもあんま乱れないイメージがあるんですよ。
なんかそういう本格的な衣装デザインとかライティングとかって
なんか劇場用作品だと見かけるような気がするけど、なんかテレビだとそのあたりってあんま踏み込まないような気がしてて。
なんかテレビドラマのバランスのまま劇場版作ったようになってたのかなって気はちょっとしましたね。
そういうことなのかもしれないですね。
私最近素晴らしき世界を見たんですよ。
はいはいはい。石上アサン。
全然内容と関係ないこと言っちゃうんですけど、なんかあの主役所の人、主役所なんですかね。
主役所の人全く同じようなポジションで素晴らしき世界にも出てたのかな。
あれ働いてる?世界線繋がってるとかも。
あっちも北村由紀やったっけ?
そうですね。北村由紀。
そうです。なんか似たようなポジションの役やったんで、ちょっと面白かったです。
素晴らしき世界もヤクザというかね、人が構成できるかみたいな話ではあるから、似てるっちゃ似てますけどね。
素晴らしき世界がちょっと素晴らしすぎたんで、あんまりここで比較はせんとこうと思うんですけど。
そういう意味で話が綺麗にまとまりすぎてる感はちょっとあったかなとは思ってて、
あんまり見てる側が葛藤するような葛藤を感じる部分はちょっとなかったかなと。
矛盾とか葛藤とか社会に対してっていうところが、ちょっとこっちが考える余地がちょっと薄くなっちゃったかなってのはあるんですけど、
話がどうっていうよりも結構それを役者さんの演技で支えてるって感じの。
それはそうですね。
例えばこれをテレビ、ドラマで見たら結構絵も見たなって感じすると思うんですよね。
やっぱ劇場で見ると期待設定というか、奥行きの求め方が変わるなと思うんですよ。
映画には映画の奥行きを描いてほしいなっていう思うところがあるかなと思って、
映画でこうやって欲しい奥行きまでは作ってない映画なのかなとはちょっと思いましたかね。
最初の始まり方が結構保護士とはみたいな、ちょっとライトな感じで始まるのが、
例えばそれがドラマやったりシリーズものだったら有村霞を通していろんな人の人生を見ていくって感じの感覚なのかなっていうのはあったんですけど、
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確かに一本の映画として最初の始まりのライトさと徐々に急に重たくなって、
そのバランス感も最初と最後って結構違ったなとかっていうのもありますね。
そうですね。
ちょっと僕、さすがに罪の声は言い過ぎたかなって気が。
僕もちょっと罪の声好きだったので、ちょっとその期待値を上げちゃったなっていうのはあったかもしれないです、正直。
でもこの映画がやっぱり描いてることって別にそんな悪いことじゃないというか意義深いことなのは本当だし、
やっぱり一度何か罪なり何か犯してしまった人を再生させるというかそういう放り出すんじゃなくて、
ちゃんとまた元の道に返すっていうか、やり直すチャンスを与えるって、なんか今すごく大切なテーマだと思うんですよね。
スパイダーマン、ノーウェイホームですらそういうテーマがあるわけじゃないですか。
そうですね。
そうですよ。今やっぱりそういう時期だと思うんですよ。やっぱりいわゆるキャンセルカルチャーの問題とかもあるし、
キャンセルカルチャーのその先ってどうなのってあんまりみんな考えてないので、進んでることが多かったりするので、
やっぱり今そういうテーマってすごく大事なんだろうなってすごく思うので、見る価値はすごくあると思います。
でも確か、弁護士のとこはちょっとなんで弁護したんですかっていう、
あそこはちょっと考えさせられるというか、その切り返しちょっと納得せざるを得なかったけど、結構なんかモヤモヤというか、
そういう脅迫犯罪、今回の映画に出てくる、でも脅迫犯罪ですよね。
めちゃくちゃね。
法的に。
そうですね。
そう考えたらリリー・フランキーの方が公正の機会を与える与えないの対象者なのではとか思うんですけど。
森田郷よりもリリー・フランキーの方が脅迫なので。
はい。脅迫出てましたからね。
あ、そっち行くか。
脅迫とね。
一応先言ってたけど、罪の声と今回で宇野昌平さんが出てますけども、
今回コンビニ店長の役でいい役を。
そんなとこですかね。
では前回の話をこれにて終わりたいと思います。
ではお知らせになります。
2月も映画の話さすぎるバーを開催する予定です。
場所は大阪の南森町にある日刈り弁当型カフェバー週刊回り。
日時は2月19日土曜日オープンが17時クローズが21時予定となっております。
すいません今回も私店長として欠席をさせていただく予定となっておりますが、
他メンバー3人でお迎えさせていただく予定ですので、
よかったら遊びに来てください。
あとこの番組ではリスナーの皆様からお便りを募集しています。
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番組の感想、取り上げた作品の感想などを送りいただけると幸いです。
メール、ブログのお便りフォーム、ツイッターへのリアクトメッセージのいずれかより受け付けております。
詳しくはポッドキャストの番組説明文をご確認ください。
はい、それでは映画の話スタッフギルラジオリニューアル第50回全家物の回を終わります。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。