今回のテーマ作品は、『リンダ リンダ リンダ』です。はい、ではあらすじ解説の方、そのまんま僕の方で読ませていただきます。
リアリズムの宿の山下信宏監督が、高校生活最後の文化祭で、ザ・ブルーハーツのコピーバンドをすることになった少女たちの奮闘を描いた青春映画。
とある地方の高校、文化祭を目前にしたある日、慶音楽部の5人組ガールズバンドのギタリストが指を骨折し、
内は揉めによってボーカルが脱退してしまう。残された3人のメンバーは途方に暮れながらも、
なりゆきから韓国人留学生ソンを新しいボーカルとして迎え、ザ・ブルーハーツのコピーバンドを結成。
文化祭最終日の本番に向けて練習を重ねていくが、韓国の人気女優ペドゥナが留学生ソンを演じ、バトルロワイヤルの前田亜紀、
ローレライのカシー・ユー、ロックバンドベースボール・ベアーの関根しおりが共演。
アメリカのロックバンドスマッシング・パンプキンズのギタリストとして知られるジェームズ・イハーが音楽を担当。
はい、というわけでここから皆さんの感想を伺っていきたいなーって思うんですけど、まず大石さんいかがでしたか?
そうですね。いや、めちゃくちゃ良かったなというか、青春を貴重がってないのがめちゃくちゃいいなと思って。
なんていうか、その切なせだけを閉じ込めてるというよりも、ただ映してるって感じ。貴重がってない感じっていうのが、なんかすごい見てて清々しくて。
本当に初めてから思ったんですけど、ほんと数日間だけの話ですよね。
うん。
なんか、このたった数日間だけの、しかももう消えてしまうものというか残らないものに、そこにこう一瞬のなんか全力をかける。
で、しかもそこが、なんていうかな、ちょうどちょっとだけ走り切れてないところも含めて、めっちゃいいなと思って。
最後ちょっと寝て若干すっぽかすところとか、ああ、高校生ってこうだよなってちょっと思ったというか、その高校生のイデアがそこにある感じがしたというか。
なんかその、もうなりふり構わない感じというか、先をそんなに心配しない感じというか、とにかくそこ通った主人公の孫さんに声かけてバンドやっちゃうとかっていうところも含めて、なんかそこがすごい良かったです。
全然古びてないなっていうふうに思いました。
で、そうですね、なんか、あともう一つそれこそ思ったのが、見ててそれこそやっぱり軽音とか、まあその後にこう続くようなボザロもそうですし、ガールズバンド系のコンテンツってその後結構あると思うんですけど、
調べたんですけど、これがむしろその走りというかきっかけになってるようなところがあるんですよね。
ちょうど年代的にもっていう意味で。
だからある意味そのガールズバンドでブルーハーツをやる、ロックンロールど真ん中というか、パンクロックど真ん中、日本で起きるパンクロックのある種の近似党であるブルーハーツをその女子高生がやるっていうことが、その後にロックというものからある種の男性性を育むことに成功したっていうことなのかなーとかちょっと思ったりもして。
なんかそういうところも含めて、これはそもそものその元祖というか、今のこの時代を作りつつあるものの基礎なんだなっていうのもなんかすごい思ったので、なんか2000年代のその変わりつつあるいろんな空気感にすごいフィットした映画だったんだろうなっていうのも見ててすごい思いました。はい、こんな感じです。
はい、では山口さんいかがですか。
はい、僕もかなり久しぶりに見直して、見終わった後の感覚としては意外と低体温に見終えたっていう感覚ではありました。
はい、ちょっと俯瞰してみた感触だったかなと思ってるんですけども、大石さんがおっしゃる通り、その青春を体操なものとして捉えてないっていうのがやっぱり本作の良さだなっていうのを改めて思いましたね。
本作の中にもその青春を体操なものとして捉えた片鱗みたいなのはちょこちょことあるんですよね。
その文化祭を記録している映像とかは、青春がいかに尊いものかみたいなのをご体操に語ってて、そのシーンがむちゃくちゃ浮くんですよ。本作の中で。
それが、いや青春ってそうじゃないよなっていう風に、すごいコントラストが強く見えるようになってて、あとそのブルーハーツっていうチョイスそのものもなんですけど、
ブルーハーツを選ぶ手前って、K-1部のメンバー3人は結構ちょっと茶化してた感じ。
ブルーハーツが解散してから10年ぐらい経ったタイミングなんですけど、あの青春パンクど真ん中感って、ちょっとまぁ笑っちゃうねみたいな感じで、
まあいい歌だけどちょっと笑っちゃうねみたいなのに対してちょっと茶化した感じを入れたりとかっていう、その青春って熱くなりきらないんですよねっていうのと同時に、
それでも一歩だけちゃんとその熱に踏み込むようなバランス感覚。だからメンバー4人いる中で3人は踏み込まずに1人だけ踏み込んでるみたいなバランスが多いんですよね。
3歩踏み込まずに一歩だけ踏み込むみたいな常に4分の1の熱量で進んでるような感覚だなって思って見てます。
あとあの時間っていうものを描いてない映画になってて、もうこれは絶対に意図的だと思うんですけど、そもそもこの文化祭って何日間やってるのかよくわからなかったりとか、
え、これバンド結成したの何日前なの?みたいなのもよくわかんないなと思って。その登場人物たちが何かそのタイミングに言及してるシーン、あるいはその時間的な長さに言及してるシーンがほぼなくて、それが結果的に青春を描いてることになってると思うんですよね。
このタイムリミットに向けていかに積み上げるか頑張るかって努力しきるかみたいなのじゃなくて、もうふわっと決まった目標に対して、別にそこに至るまでの過程など特に設計せずにやるっていう。
で、寄り道もします。で、結果、寝坊もします。その過程も結果もどっちもそこまで重視してない。なんか漂った果てにあった何かみたいなの。良かったよねーみたいな。それをまあその彼女たちがそこを重視してないっていうのもあるし、その時間を描かないことで我々もそれに乗れるようになってるなって思って。
これ時間描いてたら、観客側としてはお前らもっと頑張れってなっちゃうと思うんですよ。あと何日みたいなのがはっきりしたら、このタイミングでこれみたいなのがちょっと違和感になっちゃうところが描いてない。だから別にこれって文化祭の話じゃなくて、もしかしたら3年間の話かもしれないんですよね。
3年間をむちゃくちゃだらーっと引き伸ばした話かもしれないし、ラストに至ってはどこまで本当かどうかも分からない。それぐらい閉まらないものとしてわざと作ってるなっていうのが上手いなと思いました。ディティールはこんなと話していきたいなと思います。以上です。
はい、では最後に僕の感想なんですけど、実は僕ラジオで言及したことあるんですけど、リンダリンダリンダそういえば。
うん、ありますよね。
ありますね。もう一桁台ですよね。
一桁?一桁です。
一桁台ですよね。それぞれがお題を決めて、それのベスト3を考えてきてくれみたいなのをやったときに、たぶん僕、青春映画のベスト3を教えてくださいみたいな。で、僕は青春映画のベスト1に選んだくらいだったんですけど。
いや、俺やるじゃんっていう感じなんですけど、ほんとベスト1だよなっていう感じ、ほんと思うんですよね。
で、今回で2回目ぐらいですかね。ほんと久しぶりに僕も見て。で、改めてやっぱり愛おしいなって映画を見ながら思いましたね。
本当になんかゆるいっていう。ゆるいなーっていう。でもこういうゆるいこと、何気ない日々ばっかりだったじゃんっていうことをすごく思い出させてくれるっていう。だから愛おしいんだなって思うんですよね。
で、なんか劇中でも言ってましたけど、なんか本当に確かに本当に高校時代のことを思い出してくださいって言ったときに、すごいどうでもいいことばっかり覚えてるなって思うんですよね。
なんかね、そういったことも当てはまるんで、自分の中でも。彼女と同じような経験をしたというよりかは、自分と思い出を照らし合わせたときに覚えてることが本当にどうでもいいことだったりとかいうか、
下校中にあの人と一緒に帰ったなーとかっていうその時間のことをすごい覚えてるんですよね。話してる内容とかは覚えてないんですけど、
あの時あの人とああいうことしながら生きてたなっていう時間を過ごしていたなっていうことをめちゃくちゃ覚え出すんですよね。
だからそういったことをあの映画にはすごい封じ込められてるような気がして、で、それをまとめ上げることで特別な一作になってるっていうふうにやっぱ思いましたね。
青春を特別じゃなく描く特別な一作っていうか。
でもなかなかできることではないと思うんで、やっぱ青春って特別じゃんってここに描かれてることみたいなふうに、やっぱなってしまいがち。
どうしてもしょうがないんですけど、映画っていうものっていうか作品にまとめるってそういうことだと思うんですけど、
けどこれは今作に限ってはそれができてるみたいなっていうのが本当にやっぱ慶運の作品だよなっていうのは改めて見ながら覚えましたね。
という感じですね。はい。ではお便り来てますので、ではオイさんお便りお願いします。
はい、グッチョンさん、あとハラグチさんですね、からいただきました。
2005年にリンダリンダリンダがロードショー公開され、劇場で鑑賞した頃のことを今でもよく覚えています。
当時は音楽やロックフェスに浸水していたので、その頃はインディーズで活躍していたベースボールベアーの関根潮売さんが映画に出演するという知らせだけでもワクワクしていました。
また天使の歌声を持つ湯川潮音さんが出演することも見逃せないと書き出したい注目ポイントがいくつもある作品でした。
山下信博監督作品ならではのシュールレアリズムに満ちた緩いストーリーテリングでありながらも、
ザ・ブルーハーツのリンダリンダを見事に披露してくれるのだから劇場で熱狂せずにはいられませんでした。
その後、2017年に閉館した立成シネマにまつわる企画「立成プロンパーティー」で久しぶりにリンダリンダリンダを体育館で見た時、作品と繋がったような感覚で鑑賞できたことを覚えています。
そこでは劇場公開当時は現在のように知られていなかった松山健一が出演していることに改めて気づかされ、シアター内がドビューめいたこともありました。
今になって思えば本作のキャスティングは奇跡と言っても過言ではないです。
現在は映画に出演していないキャストもいますので、撮影が行われた2004年だからこそ実現できたのではないでしょうか。
そんな作品が劇場公開されて20年後に4Kリマスター版として上映することは実に喜ばしい限りです。
2005年に見ていなかった方が2025年の今を見るとどんな感想を抱くのか、ぜひとも伺ってみたいです。
なお、本作は国外にもファンがおり、アメリカのバンドTHE LINDARINDERSは本作に由来するバンド名であることも記しておきますとのことです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
体育館でリンダリンダリンダ見るのいいっすね。
確かに、正解の劇場環境なのではっていう。
いやー、音楽軸で語るっていうのはすごい原口さんっぽいなぁ。
確かに。そうっすよね。
原口さん、常に音楽と映画の両輪の方ですからね。
うんうんうん。本作を見るまで、ベボベは結構僕、高校と中高時代、割と聞いてたんですけど、
関根さんが映画に出演してること全く知らなくて、劇場に行く前に一回調べた時に、あれ?ベボベの関根さん出てんの?っていう。
結構驚いたんですけど。
そうですね。しかもこの1本しか出てないっていうことですよね。
そこからどちらかというとベボベの関根さんというか、バンド活動の方に。
そうですよね。でも全然、演技もできると思うんですよねって思ったんですけど。
そこもちょっとこの映画の進化化にもつながってる感じもしますけど、映画のクオリティももちろんですけど。
お便りも書いてますけど、なんかもう映画に出演されてないキャストさんとかもいるみたいな書いてあると思うんですけど、
やっぱりこの時にしか集まらなかったメンバーというかスタッフで作り上げたものなんだなっていうのはすごい感じますよね。
なんか20年ぶりに今4Kリマスター版やるってなっていて、そのティーチーンとかが結構各地で開設されてるようなのは結構Xで見かけたんですけど、
そこでまたこのキャスト4人が集まって軽い同窓会みたいになってるっていうのを。
こっちも嬉しくなりますよね。 そうですよね。
いやー、何でしたっけ、あれか。前夜祭の舞台挨拶の時に松山健一がサプライズ来たやつ見ました?
うん、見ました見ました。 でも暑いですよねーっていう。
しかもあの告白シーンの再現までやってくれてるっていう。嬉しすぎるでしょって言われましたよね、やっぱね。
そう、なんかやっぱりなんていうか、ちょうどみんな何者でもなさがまだあるというか、そこがすごいリアリティに繋がってるんだなっていうのは思いますよね。
今それこそある種キャストも含めて何者でもある、何者かになった人もいるし、そうでない人もいるっていう状況なんですけど、
それこそ高校時代じゃんってちょっと思って。
はい、じゃあ次のお便りを山口さんお願いします。
はい、光小太郎さんからいただいてます。
今回、リンダリンダリンダを取り上げると聞き、いてもたってもいられずメールいたしました。
私はカラオケで初手にリンダリンダかトレイントレインを歌って人盛り上がりを作る程度でしかブルーハーツに見き合えてはいません。
ですが彼らの曲を聞くと熱くなるし元気にもなります。
そしてどんなメンツでのカラオケであっても全員が等しく盛り上がることから老若男女みんなある程度ブルーハーツを知っていて好きなのかなと思っております。
しかし詳しく掘るほどではない。
エモさとドライさのちょうどいい塩梅がブルーハーツへの距離感、思い返した時の青春、そしてリンダリンダリンダという映画の魅力に共通しているのかなと思います。
心の全てを曲にぶつけるでもなく、人生ここ一番の盛り上がりというわけでもなく、
すべてが終わってしまう寂しさに囚われるわけでもない。
それでも確かに熱くなれたし終わって過ぎ去って思い出にはなった。
あのラストは何度見ても泣いてしまいます。
深く熱く語られずとも人生ベストですねとさらりと言いたくなるそんな不思議な映画です。
自分語り多めかつ死理滅裂な文章になってしまいすみません。
店長メンバーの皆さん、そしてリスナーの方々の熱い感想を受け止めて4K版上映へ向かいたいと思います。
応援してますと。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
いや、いいですね。
ブルーハーツへの距離感と思い返した時の青春の距離感って一緒じゃんって思いましたね、これをお便り見て。
いやー、僕この絵はやっぱりブルーハーツを選んだ時点でも買ってるんですよね。
そうですよね。
で、もうリンダリンダじゃないのがいいんですよ、タイトル。
あー、なるほど。
そっくりそのままじゃないのがいいなと思います。
コピーバンドなんだねっていう。
そうか、確かになんかそこにこう、まあ知ってはいるけどぐらいの距離感であることが伝わるしっていう。
そうですよね、このエモさとドライさのちょうどいい塩梅っていうか、
本当ブルーハーツに対しての距離感、本当にあの街で僕も遠いというか、
カラオケで僕歌いもしませんしっていうぐらいなんですよ。聞いたことあるよぐらい。
感じなんだけど、でもやっぱこの映画のことは好きだし、あの曲最高だよねってなるっていうのは、
それこそ山下信寛監督だとカラオケ以降における紅もそういう映画だったようなっていうか、
曲と映画との距離感は一緒だったなって思い出しまして。
2曲にすること共通してるかなって思うんですけど、タメがあるっていうのがやっぱいいなと思って。
タメがね。
そう、盛り上がる、もうみんなが知ってるフレーズになる前の一度タメがあって、
こうそれを爆破させる形で来るじゃないですか、フレーズが。
なんかそれがすごい映画映えするなっていうのは思いましたね。
はい、では次のお便りいきたいと思います。大石さんお願いします。
はい、タウルさんからいただきました。
こんにちはタウルです。
自分ごとで恐縮ですが、高校3年生の時文化祭用のバンドを組んでいて、
ベース担当でああいった殺風景な体育館のステージで演奏しました。
そんなこともあり、ノスタルジーに潜ってしまう自分が予測をされ、
それがなんだか嫌で、見るのもどうしようかなと思っていたのですが、
こちらのお題にもなり、いい感想も多かったので10年ぶりぐらいに見ました。
もちろん思い出が重なる作品でしたが、
それ以上に改めて青春映画としての切り口の素晴らしさにノックアウトされて見入ってしまいました。
特に演奏までの残り時間にあまり言及せず、
ありきたりのサスペンス効果や逆算で考える大人の世界からも離れて、
1日が長くて思いつきばかりで、どこかダラダラしていて、いつも眠い、
そんな思春期の頃のあの時間間隔に観客を放り込む作風がとても良かったです。
また終盤、カシー・ユーの夢の世界からはファンタジックな感じもあり、
あそこでもしね過ごしたままステージに立ってなかったとしても映画としては盛り上がらないが、
それはそれで良くて何気ない普通の時間が大切だとちゃんと思える、
そんな青春の本質を捉えた映画だったと思います。
では皆さんのお話楽しみにしております。
とのことです。
はい、ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
あのタウルさん僕、見終わった時お会いして劇場一緒だったんですよね。
へー、そうだったんです。
その後ちょっとお話ししてたんですけど、むっちゃ喰らってて。
そうだったですね。
僕は結構低体温だったんで、ちょっとなんかこの温度差申し訳なかったなって後で思ってたんですけど。
タウルさんはブルハッスというか、ビットルズというか洋楽めっちゃ好きで、
ここ時代バンドやってたってお話も聞いて、
やっぱバンドやってた人の入り方また全然違うだろうなと思うんですよね。
うんうんうん。
そうですよね。
この中でバンドやってた人いないですよね。
いやー、もうね。
空岸ですよ。
本当に。
でもちょっと距離近いところで僕は見れてた方なんですけど、
やっぱ水槽楽部だったので、やっぱ軽音楽部なかったんですよね、僕の高校。
なので練習しに来るんですよね。打楽器やってたんで打楽器部屋のとこにドラムがあるって。
で打楽器チーム、打楽器やってるからドラムやってよみたいに頼まれて、
で友達が出てみたいなとかよく見てたんで、練習とかもよくしたら見たので。
まあなんかすごく距離感ちょっと近いところでは見てはいたんですけど、
どこまで行っても観客でしかなかったので。
なるほどなぁ。当事者いたらまた今回違ったでしょうね、話も。
そうなんですよね。
そうっすねー。
うん、確かに。
ただなんか学祭で、
まあでもこれもちょっと自分の距離とは遠いんですけど、
友人がマジックをしたいからってアシスタントしてくれって言われたことがあって、
まさにその今回みたいな学祭のステージ、
荒野祭みたいなのがあるんですけど、うちの高校に。
で、その荒野祭のステージで披露する。
しかもなんかオーディションかなんかがあって、10組ぐらいしか出れないやつに選ばれて、
で、そこで友人大失敗するんですけど。
いやー、そっかー。
いやでもなんかね、それがまた良かったんですよ、ちょっと。
そうですよねー。
いや、なんか青春って、できなかったことがすごい尊いなって思うなって。
今作もやっぱり、いろいろできてないこと多いじゃないですか。
けどそれがいいじゃんっていう感じがすごくいいですよね。
ドラムの子の結局言えなかったわーっていうのが一番印象に残っちゃうのとかと一緒で。
もちろんできて達成できたこともめちゃくちゃ覚えてるんですけど、
できなかったことの方がめちゃくちゃなんか、その後の人生にすらちょっと影響出てくるじゃないかってぐらい覚えてるよなっていうのはありますよ。
うんうんうんうん。
そうっすよねー、なんかその失敗をしても結局その人の、なんていうかな、記憶というかその人の人となりにその後こうしっかりとこう残っていくものというか、
別にそれは何か成果を出すもの、成果を出したからいいっていうもんじゃなくてっていう。
なんかそういうところが本当に、なんていうかな、負け隔てなく描かれてるのがやっぱすごく、この映画はなんかすごいなって思います、ほんと。
なかなかそれってやろうと思ってできることでもないなと思うので。
うーん、そうっすよね。
なんでこのバランスでできるのかなって不思議なぐらいなんですけど。
うーん、うーん。
しっかり満足して帰れますからね、鑑賞してるこっち側も。
うーん。
あとやっぱり山口さんも言及されてた、あの演奏まで残り時間にあまり言及してないっていうのとかタオルさんも同じしてるんですよ。
うーん、うーん。
てかあの、タオルさんと話して気づいたっていう。
あー、そういうことですね。
そこの話をしてたんですよ。
あー。
うーん、その時間感覚を描いてないというか、その時間感覚じゃないな、その時間軸を明記してない。
だから感覚だけで時間が流れていってる話。
だから長いか短いかもよくわかんないっていう。
あれ、何日前なんすかね、まじで。
なんかイメージできました?
これ何日間の話とかって。
なんか僕見てた時には、学祭この学校やたら長いなと思ったんですよ。
なんか3日ぐらいやってますよね。
そうそうそうそう。
なんか普通学祭って、たぶん2日間ぐらいしかやらないもの。
まあ僕の高校とかだとそのイメージだったんですけど、学祭3日間あってその前日の準備から入ってるから、
4日間ぐらいの話なのかなとかっていう。
前日に結成してたんでしたっけ?
たぶんそう。
あー、すごいなぁ。
むちゃくちゃでしょ。
いや、むちゃくちゃですよ。
むちゃくちゃやし、それでバンドやろうぜって言って、コピーバンドと言って、いや無理やでってちょっと思いますけどね。
うん、だからそういう意味では、きちんと上手いとは言えないけど、でも4日間の仕上がりにしては上手いっすよ。
そうそう。まあ、それはあれだな。
軽音でも思いますけど、いやお前ら上手えなみたいな。
ダラダラしてる割には上手いな、お前らみたいな感じとちょっと近いですけど。
いやー、それこそ時間間隔がわからないって意味だと、リズとアオイトルとかも結構それに近い演出だなと思ってて。
おー、なるほどな。
その、1日のことというふうにも捉えられるし、数日間の、何なら数か月、数年間のことのようにも見えるようなバランスじゃないですか。
うんうんうん。
あれ?なんかこれってついつま合ってんのかな?みたいな。
もしかして幻想?でもそこまでついつま合ってないわけじゃないしな、みたいな。
その、明言してないけどちょっとだけふわついた感じを入れてるなっていうのはあるなとは思って。
で、その明言してなさがすごい良さとしてあるなっていうのがあって、
この手の学園祭終わってほしくないものの超名作として、
うるせえ奴らビューティフルドリーマーっていう映画があるんですけど、
学園祭終わってほしくない準備楽しすぎって言って、学園祭の準備が永遠に続くって話なんですけどね。
だから、いやもうこれ時間間隔もうわかんない。ずっと続いてほしい。楽しすぎるみたいな。
で、それはうるせえ奴らビューティフルドリーマーはその永遠に続くっていうのが、
劇中のシステムとしてそうなってる話なんですよ。
うるせえ奴らがSFだからなんですけど、それって明言してるわけじゃないですか。
もう時間間隔が一定じゃない。そして現実かどうかも確かじゃないっていうものが、
劇中のシステムとして用意されてるんですけど、
このインダリンダリンダってそこも別に言わない。
これは誰かがずっとこれ続いてほしいなって気持ちが現れてるから、
時間間隔とかが不厚いてるんですよとかっていうのも言わないっていう。
でももしかしたらそうなのかなっていう。
というより我々観客がなんかその言及されてない状態で、
自分たちの不厚いた感じを預けてみれるっていう感じになるかなっていう。
そういうシステムの話じゃなくって、
そういう内部にそういう構造があるんじゃなくて、
僕たちが楽しい、ずっと続いてほしい、
ラストもうなんか夢でもいいみたいなものをちょっと預ける。
でもそれは100預けてない。
なぜなら劇中でそれが100であるっていう風に語ってないから。
本当に数パーセントだけその雫を入れてることで、
なんかこのちょうどいいものを摂取しているなっていう感じがあるなと思って。
うんうんうんうんうん。
そうですね。
でも最後終わらない歌を歌おうって言っても、
終わらないっていうことを願うような歌ですけどもねっていうのはありますね。
あー。
なるほどなー確かに。
うん。確かに。
時間の区切りがめっちゃしっかりしてる感は確かに、
今まで見てても確かになかったので、
これがじゃあなんか、
K-ONとかだったらなんか卒業式の子とかがもうすでに頭の片隅チラついてしまうみたいなのが発生するんですけど、
リンダリンダリンダはあんまそんな感じにならないんだよなっていうのがあって、
やっぱそのバランス感覚で成り立たせるのってやっぱすごいことだなって思いますね。
はいはいはい。
あのーなんか、
デッドエンドに合わせもしないですもんね。
リンダリンダリンダリンダは。
うんうんうんうん。
なんかこれがもう終わっちゃうんだなーみたいなというか、
あんまないんですよね。
なんか、あぁ終わったなーみたいな。
うん。
やっぱそこですね。
あのK-ONでさえデッドエンドに怯えながらですからね、後半は。
あのK-ONでさえ。
そうですね。
もう終わりの気配プンプンしてきますもん、K-ON。
しますよね。
なんかそれ感じさせないバランスで終わらせる青春映画はやっぱない、なかなかないと思いますし、
すごい、それがすごさだと思いますね。
ね、青春映画って言われるようにその有限性を描くこともまあある種、青春らしさだかなとは思うんですけど、
なんかそうじゃなさっていうか、そこがやっぱりなんかすごいなと思ったし、
あと確かどっかの記事で読んだんですけど、山下信宏監督がこの作を作るにあたって台風クラブを結構参考にしたって話が出てきたりもして、
あぁこの引き延ばされ感、確かに台風クラブのあの一晩の話っぽい感じもあるかもなともちょっと思ったりはしました。
うーん、なるほどね。
あの、プールのシーンで台風クラブは思い出したんですけど、
まあ僕、台風クラブは悪夢の青春だと思ってるんですけど、逆にこっちは幸せなやつだなぁと思って、
あれも台風で閉じ込められたことで、もう地獄が永遠に続いてるみたいな。
うんうんうん、そうですね、あれは時間がなくなることで無限地獄になっていくっていう話ですもんね。
ラストああなるしかなかったなって僕は思ってます、あれは。
うんうんうん。
ではここからは我々からちょっと感想というか、なんかトピックスを挙げて話していけたらなーって思うんですけど、
そうですね、このシーンが好きですみたいなのとかあります?
そうですね、どこだろう。
なんかね、特別特段ここがっていうのが逆に難しい気はしてるんですけど、
ただ、なんだろうな、全体的なショットの印象として、すごい遠くから撮るショットが多い感じがしたというか、
あんまりアップしないなっていうのは結構見てて思ったんですよね。
なんかそれが学校だとか、あるいは峠校だとかの道も含めての青春の風景みたいなものをやっぱり映し出すことに成功してるんだろうなと思って、
なんかあの教室の感じとか、あと上書きの感じとかっていうのがスクリーンの中にしっかり全部映ってる。
なんかキャラクターにそこまでグッと入るというよりも、なんかその風景そのものが自分の中のゲーム風景とちょっとだけ重なったりする感じがして、
それがなんかこの映画のショット一個一個に全部刻まれてる感じがすごい良いなと思ったんですよね。
確かになんか一個一個のシーンがなんかすごい風景っぽく見えるっていうか。
うんうん。
結構ほんと長回しで撮られてると思うんですけど、結構なシーン。
なんかそれも相まってなんか、より自然な感じも出るし、一個一個がほんと青春のゲーム風景感が出るっていうのはなんか思いますよね。
うんうんうん。
あと僕はあれですけどね、松山健一の告白シーンが大好きなんですけどね。
うんうんうん。
あーうんうんうん。
いいっすよね。
堅くなに韓国語喋ってるのに、受け答え、ねえ、孫ちゃんの方は日本語っていうあたりのチグハグさとかで、いえいえおいおいみたいな感じとか。
あと字幕が小さいっていう、もう字幕で笑ったのは初めてなんですけど、あれ。
そういう意味でも大好きですけどね。
孫さん、恋バナ大好きだし、たぶん恋愛漫画読んでるはずなんですけど、当事者になった瞬間むちゃくちゃ他人語の上。
むちゃくちゃドライヤンみたいなね。
すごいっすよね、あのピンときてない顔。
ドラえみたいなね、顔してますからね。
いやー、頑張ってなー、こういうこと言いたいですって言って、韓国語をこう学んでこうメモ書いて読んだんやろうなーと思って。
なんかそれが報われなかったとしても頑張ったんやけどなーっていう感じがね、大変好きなんですけど。
うん。
うん。絶対もうこの後バンド解散してるし。
あーなんかちょっとこれwikipediaに書いてあったんですけど、これ本当かどうかわかんないんですけど、後日談みたいなの考えてあったらしくてみたいな。
あーうんうんうん。
まあ多分設定ぐらいの感じだと思うんですけど、おそらく。でやっぱ普通にバンドも解散して、でソンさんが帰るときに最後バイバイって言ってくれるの一人しかいないみたいな。
うんうんうんうんうん。
歌詞優の役の子しかいないみたいな感じだったみたいなのが書いてあって、まあこれちょっと本当かどうかわかんないんですけど、けどめちゃくちゃ解釈一致って思いましたよね。
もうこういうのね、もう大人になったらすっごいサラッと忘れてるぐらいがめちゃくちゃね、精神のあるかたちでちょうどいいと思ってるので。
うんうんうん。
あの僕、本作の後、もうあの4人の関係性が途切れてもいいしずっと続いてもどっちでもいいなと思ってて、本作自体が未来を重視してないからだと思うんですよね。
うんうんうんうん。
別に先がどうなってもあんま関係ないというか、今この瞬間4人でバンドやりましたっていいじゃないですかって言ってくれてる感じがいいなと思って。
で、まあもちろんそのソンさんと他3人はこの数日間で仲良くなって、まあすごく楽しい時間を過ごしたんでしょうけど、本当に何もなかったかのようにこの関係が終わっても全然おかしくないと思うんですよね、本当に。
うんうんうんうんうん。
いや、ほんとにそういう。
あとあの、Kと後の2人も、そもそも仲そんなにいいんかなってちょっと見てて思って、結構Kってたちいち腫れ者というかかなり感情的で扱いづらい人としてみんなが扱ってたと思うんですよ。
で、Kが一番関係濃いのってあの喧嘩してたボーカルの子じゃないですか。
うん、そうですよね。
むしろこう、感情的に物事を引っ張っていくKにしょうがねえからやるかってついていってるのが後の2人みたいな感じで、別にそんな仲良くないんじゃないかなって見えたんですよね、僕。
うんうんうんうんうん。
だからなんかKはすごい情熱厚いんやろうなっていうキャラなんだなって思いますよね、シンプル。その誤実賛同を踏まえてるものですけど。
そうよね、うんうんうん。
それがいいなと思ってます。
だから、よく映画とかで彼ら彼女たちの日常をずっと見たいみたいなのってよくあると思うんですけど、僕本作に関してはいらないと思ってるて、さっきも言いましたけど、未来を通ってない話だから別にここでいいっていう。
ここから先はもう全然関係のないものになると思うので、もうここで終わりですで、全然いいなっていう感覚ではあるんですよね、僕の感覚ですけどこれは。
うんうんうんうんうん。
なんかそんな話ってなかなかないなと思って、K-ONとかだったらもう永遠に続いてくれって思っちゃいますけど、もう終わんないでくれってなるけど、終わるとかどうかもあんまり通ってないなっていう感覚があるんですよね。
うんうんうんうんうんうん。
確かになぁ。
そうですね。
いやでも、そうっすよね、高校生の頃別にそんな未来なんて具体的に思い描けなかったしなっていう。
あー、まぁそうそうですね。
うん。
でも大石さんは結構思い浮かべてる側の人だと思ってたんですけど、結構そのなりたい目標とかある人じゃないですか、あった人じゃないですか。
あれですよ、それは夢を見て、あの、なんていうかな、将来になりたい夢っていう意味で夢でもありますけど、その、Kが見てた夢みたいなもんなんですよ、僕にとって。
そうなの?
そう、将来の夢って、だからそうやってなんていうかな、ラモンズさんとPLさんが拍手してくれるぐらいの、たぶん回答でしかなかったんですよ。
今思えば、てかまぁ実際にそれを経験しようと思っていった先のことを思えば全然そうだなっていう。
でもたぶん高校生なんてみんな、まぁ夢があってもなくても、全然そのぐらいの解像度でしか未来を捉えられてないと思います。
そうですね、そうですね。僕も全然夢っていうか、将来の天国か、なんもわからんまま過ごしてましたけど、でも大石さんですらそうやったんやっていうのが意外だったっていうか。
だから僕ここ最近、スチームラジオでもちょっとだけ話したけど、夢なんて疑問だって話してますからね。
疑問だって、疑問だって。
だから抱かなくても何の罪もないって話をずっとしてますからね。
そうですよね。なんかね、でも本当にでも確かにでも、当時やっぱりみんなやっぱ進路の話とかしてる時ってやっぱ、
あ、みんな考えてて偉いなーみたいな。何も考えてないのになーって思ってたんで、僕。
で、やっぱそうやってで、何も考えてない自分がやっぱどんどん置いておくらってる感じになって、めちゃくちゃ不安だったなってこととかも思い出しますけどね。
本作ってそういう未来に対する焦燥感みたいなの全然ないですよね、本当に。
全く描かれないですよね。
もちろん観の女たちにもあるはずなんですけど、今は学園祭でバンドをやることだけ考えてますっていう。
別にそれも100ではやらないんですけど、だらだらっとやってたりはね。
でもその学園祭の時間だけはそれを忘れていいみたいなことはちょっと自分もあったなーと思ってて。
そうですね。
なんかこの2日間はもうただ学園祭で、自分の高校とか出し物でその暮らすことに順位がついたりしたんですけど、
もうとにかく1位を取るぞみたいな。暮らして1位を取るぞみたいな、そういう本当に目先だけの何の意味もない目標に全力で臨んでたなーと思って。
ありますよね。確かに文化祭という行事の名のもとにやっぱね、勉強の時間なくなるじゃないですか。授業って。
どんなに嬉しいことかって感じですよね。勉強しなくていいみたいなね。
本当はやんなきゃいけないですけど将来のことを思うんだったらね。
でもそれだけじゃないしっていうことですよね。確かにね、合唱コンクールとかあったなーみたいなとこ思い出したりしますし、
出し物劇みたいなのやってたなーみたいなとか思い出しますね。
いやでも、青春を描いてる物語でその未来を見合わせもしないって他あります?僕ちょっと浮かばないんですよ。
あるかな?
あると思うんですけど、少なくとも僕は浮かばなくて、だって僕がもしこういう話作るんだったら絶対進路指導のシーンとか入れたくなる。
白紙の進路希望の紙とかのシーン入れて、また私の未来は白紙なんだーみたいなことを、これはメタファーですみたいな感じでやりたくなっちゃいます。
お前まだ進路の紙出してないの?みたいな。絶対入れますよね。
大好きですもん、あれ。
わかる。
そこから自意識ってのは生まれてきますからね。
それがないんですよ、この映画。そこが特別やと思うんですよ。
そうですね。
徹底的に切な的ですからね。
切な的で、マジでどうでもいい時間の積み重ねっていうのが達成できるシーンがなかなかないんじゃないかな?
映画、そうですね。難しいかもなー。
それこそ劇場版公開前のゆるキャンはちょっとそうだなって思ってたんですけど。
そうなんですね。
一時期アニメシリーズを見てたので、ただ劇場版になって大人の話が出ちゃったんで、完全に未来が確定しちゃったじゃんってなって。
あれ、僕劇場版ゆるキャンだけ見てるんですけど、大人シリーズ見ずに。
めちゃくちゃ大人のロジックで動くんですよね、みんな。
そうなんですよ。
時間がかなりヤバいんで、キャラの話をしたいんですよ。僕。
まずね、菓子優さんの毛かっこよすいません。かっこよすいません。本当に。
あの人だけアニメっぽいんですけどっていうぐらい仕上がってるんですよね。
仕上がってますよね。パーカーを腰巻きにしてて、タイちょっと緩めにしてる。ちょっとえにおいすぎるんですよね。
似合うんだよな。本当にあの格好が。
あんな感じのキャラから影響を受けたであろうアニメキャラたくさんいるなって感じするじゃないですか。
なんとなくアイドルマスターのシンデレラガールズの渋谷リンとかアレのイメージとすごい重なるんですけど。
すっげえ影響力強いんじゃないかって勝手に思ってますね。
ちょっとアイコンっすよね。Kのキャラはアイコンだと思う。
あの格好を今やったらむしろやってるというか何かに寄せてる感じになっちゃうはずなのに。
自然なのすげえなと思って。
自然な感じではないですよね。自分こういう感じなんて言ってキャラ作りでやってる感じに見えますよね。
今やるとどうしても多分そうなっちゃうと思うんですよ。
いやでもあのビジュアルで家に帰ったらジャージ履いてるんですよ。
良すぎる。良すぎる。本当にもう。
ジャージ履いてなんぼっすよね。ああいう高校時代って本当って思いますけど。
でもザ高校生チャリみたいなの乗ってるんですよね。
そうそうそうそう。良すぎる。
めちゃくちゃ大人びて見えるけどやっぱそこはすごい年並みっていうかね。
もうね何回見てもかっこいい。本当に。
ちょっとだけ多分元慶應部の先輩であろう大人の彼氏がいるあたりも含めですよね。
それすげえと思うわ。
いるよね。なんかやけに大人びてるやつ高校に。
そういう意味だと屋上でずっといる多分留年してる先輩というかあの人も超いいんですけど。
人多いっすよね。
あの人やばいっすよね普通に酒飲んでるし。
そうそうそうそう。もしかしたら20歳本当に超えてるのかもしれないですけど。
ちょっとあの人だけなんかもうなんだろうな概念なんだよな。
ちょっとファンタジー嫌なって。
そういない人なんだよなこの世にみたいな感じがするんだよな。
だってあの声酒焼けじゃないですか。
酒焼けでしょうね。
でしょうね。
僕はあの人天狗やなって思って。
森美人彦の小説ってよくああいう留年してて年上でもはや半分天狗になってる先輩ってよく出てくると思うんですけど。
あれやなと思って。
もうちょっとあの世界のルールで動いてない人になっちゃってるじゃないですか。
あの先輩ちょっと良すぎるしもう歌も渋すぎるし。
そうブルースなんすよね弾くのがね。
かっこよすぎませんかっていう。
ああいう人になりたいっすよねみたいな憧れますわみたいな。
高校生にとっての理想というかイデアの大人っていう感じがして。
そのまあもとかれますちょっとそうなんですけど。
なんかそこの高校生解像度で見たこの先にあるかもしれない未来がそこにちょっと現実してる感じがまたいいなと思ってます。
全然しっかりしてないっていうのも含めて。
本作に出てくる大人の男たち大概よた者だなって思います。
本当ですよね。もとかれ東京行って大丈夫かなっていうね。
しょっちゅう帰ってくるつもりでしょう。もうなんかちゃんとやる気ないじゃんみたいな感じだし。
でもねそこをねこう女子高生はキャーキャー見てるんですよ。
そうそうそうそう。
そんなによた者を。
それがそうやなってリアルやなと思って。
僕ね今あんな男見たらこいつあかんわって親戚思うと思うんですけど。
そうなんですよね。なんかそこがまた純粋でいいのかいいんですよね。
まあでもなんかそういう自由な人に憧れるみたいなのはやっぱあると思うんですよね。
なんか目標とかにがんじがらめになっていい生き方ができるんじゃないかみたいな。
っていう憧れみたいなのはやっぱあると思うんですよね。
あと僕4人の中でのぞみが好きで。
はいはいはい。
いやーあのキャラいいなっていう。
それこそあのオープニングで話した坊ちゃん的立ち位置やと思うんですよね。
そうですねそうですね。
ボソッと真を食ったことを言うっていう感じやなと思って。
いいキャラしてるなって。
そうなんですよ。
であれで料理味付け濃いんですよね。
大家族やから。
そこら辺の解像度もちょっとね、高かったりとかして。
確かに一番この映画のテーマ的なこと言うの彼女ですもんね。
こういう時間はマジ記憶に残るからさ。
たぶん本番よりもすごいあっという間終わっちゃうからさ本番さみたいな。
あれ一番シーン送ってますよね本当に。
それはメンバーは全員ちょっと茶化してるんですけどね。
何言ってんだよって。
あんなに大真面目に言ったのに聞いてくんないよみたいなね。
それでちょっと泣くあたりも含めてここでだなって思いましたけど。
その熱くならないっていう本作の良さが一番出てるシーンかなって思うのが
3人がブルーハーツ、りんだりんだを結構ちょっと茶化しながら歌ってる後に
ソンさんがブルーハーツ聞いて泣いてるっていうシーンで顔を映さないんですよね。
そうそうそうそうそれすごいと思いました確かに。
だからなんでしょうそのあの時ブルーハーツを聞いて雷に打たれたロックに目覚めたとかじゃないんですよ。
ほんのりなんか泣いちゃった。
しかもその表情を映さないからそこまで熱量のあるものに落とし込んでなくって
むしろちょっと3人そんなに?みたいな感じの。
でもソンさんがそこまで響くんだったらやっぱブルーハーツでいいかもねみたいな
その高い体温になりきらない熱量で走るっていうものがすごく落とし込んでるシーンだと思うんですよねあれ。
そうですよね一応動機づけにはなってるけどぐらいのバランスですもんね。
確かにな顔を映さないだけでそれができるんだもんな。
あれで顔を映したらこの話ロックが中心になっちゃいますからね。
一気に変わりますね。ブルーハーツが中心に行きますからねそしたら。
もう僕そうなってたら多分ねもうけっロック市場主義みたいな感じでたぶん聞きたい人いると思いますね。
そういう感じで聞きたいしてる映画が僕あるんでっていう。
あれですよね。マリオンさんロックの権威主義感めっちゃ嫌いですね。
何がロックじゃって言ってますんで。
そこでやっぱり本作でブルーハーツが主役にならないし本作のタイトルがリンダリンダじゃないところなんですよねあそこが。
上手い。
えらいすましてやっと偶然こうなったのか本当にわかんないなって思いますよね。
ちょっと時間の方がもうやばいかなって感じなのでちょっとまた多分話したいことたくさんあると思うんですけど。
足りないですね。足りないですね。
本当はねもっと自分のどうでもいい高校のエピソードとかみんなの聞きたかったんですけどみたいなね色々あるんですけどまあこれはもう個別でやりましょうっていう。
ラジオの方ではこれで締めさせていただきたいなというふうに思います。
ではお知らせになります。映画の話ししたすぎれば次回開催日は10月11日の土曜日になります。
これまでは毎月最終土曜日の開催が基本でしたが今後は開催タイミングが流動的になりますのでご注意ください。
場所は大阪南森町週刊曲がり19時オープン23時クローズです。
そしてあなたに見てほしい映画を紹介する映画紹介屋さんというイベントで映画紹介屋さんとして店長メンバー3人が参加します。
開催日時は9月6日土曜日と9月7日日曜日の10日から19時。
場所はJR大阪駅の商業施設ルクワイーレ4階イベントスペースです。
予約制となっておりますのでお早めにご予約ください。
またこの番組ではお便りを募集しています。
番組全体やトークテーマ作品へ向けてご自由にお送りくださいませ。
バーの最新情報次回テーマはXおよびインスタグラムにて告知しております。
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ。
それでは映画の話し久しすぎるラジオ第227回リンダリンダリンダの回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。