今日のテーマトークは、『パストライブス・再会』です。
はい、では、ここから内容に触れる話していきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら、ぜひ見てから聞いていただけたらと思うんですけれども。
はい、では、さわりの感想を僕から聞かせてもらいます。
はい、えーと、まあ、いい映画だなっていう感じです。
ただ、僕、わりと進行の男性の視点には、あんまり入り込まなかったんですよね。
わりと僕、過去を忘れて生きていける人間なんですよ。
本当、僕は今のところ、人生で後悔していることは1個もないんですよ。
どうせこうしかならないっていう感覚で生きているので、ああいう風に引きずることがあんまなくて。
僕が過去を引っ張ったことがあるのは、大学時代ぐらいなんですよ。
それを、こう、ちょっと距離を置いて見てたって感じ。
そういう、自分から少し離れたところにある偶和として見たっていう感じで、それは、秒速5センチメートルとかも、わりと僕、そうなんですよね。
ど真ん中には入り込んでないんですよ。
相対化している、相対化した物語として摂取してて。
なので、ちょっと僕は今日、熱量低めかもしれないです。
まあ、なので、ちょっとそのスタンスで喋らせてもらったらと思うんですけど、
ただ1個だけすごい、僕に刺さったことがあって、主人公の体型が僕に見過ぎてるんですよね。
おー、体型?
体型が、僕、今まで映画で見た登場人物の中で一番僕の体型に似てるなと思って、そこだけ感情移入しました。
すっごい狭い領域ですね、そこって。
いやでも、体型って大事ですよ。感性以外のすべて、要は入り込めたってことなんで。
まあまあまあ、確かに。
主人公の体型の話は、僕多分この後、もうちょっと掘り下げてするんで、1回起きます。
では、マリオさんいかがでした?
はい、そうですね。
まつねずね私、秒速5センチメートルガードしております人間でございますが、
パストライブス、そりゃもう大傑作でしょ!って感じですよね。
もう、いや素晴らしかったですよ。
僕は逆にどっぷりで張り込んでしまいましたけども、
やっぱりすごい秒速5センチメートルみたいな話なんですけど、
秒速5センチメートルがたどり着けなかった豊かさだったりとかにすごく届いた作品なんじゃないかなというふうにはすごく思いました。
すごい乱暴に言ってしまえば、視野の広い秒速5センチメートルがパストライブスであるっていうことじゃないかなというふうには思うんですけど、
その豊かさみたいなものに、それが多分多くの人により広く親しまれる映画になってるんじゃないかなっていう気はすごくしましたし、
それが本当に素晴らしいことだなっていうふうに、それがしかも監督のセリーヌソン監督の自分のパーソナルな物語に着想を得た話だっていうことも含めて、
やっぱり個人の物語が世界に訴えかけるものを作るなっていうのは、
私時々レッサーパンダの時にそんな話した気がするんですけど、なんか今作もそういう映画だったなっていうふうにはすごい思いました。
本当に秒速5センチメートルみたいなんだよな。共通点多いと思うんだなっていうか、話もだし、風景とか。
劇中に映り込んでいるものに何かすごく何かが託されてるなっていう感覚は、すごい秒速5センチメートルだなっていう感じがすごくしました。
もうベストです。
秒速はリメイクと言ってもいいんじゃないかっていうぐらいなぞらえてるって言ったら違うんだけど、そういう時点は多いと思います。
ただやっぱり視野が広いっていうのは、相手の視点があるっていうのは秒速にはない要素ですよね。
そうですね。本当にそこはやっぱり違いでもあるし、似てたりするけど違いもあるから、そこがまたこの映画の良さだなっていうのはすごい思いましたね。
なんかちょっと僕あんま調べてないんでわかんないんですけど、新海誠コメント出してないんですか?この映画。
出してないんですか?見てないんですか?ちょっと気になってますよっていう。
それコメントいりますね。確かに。
いるでしょ。絶対いる。いるでしょ。欲しいですよ。
調べた限り多分ない。ないと思うけどな確か。
なかったですよね。僕も見てないなと思って。
ちょっと日本のIQ会社ちょっと不足がある気がしますね、プロモーション上。
いや、わかんないですよ。出したんだけど、コメントもらえなかったとかいうパターンだってあると思うんで、わからないですけど。
出したかどうかもわかりませんしね。でもまあ一番今聞きたい感想っていうか、この人に感想聞きたいっていうのはやっぱり新海誠ですよねっていう感じですね。
わかります。
いやー、もしこの映画見たらコメントは絶対するでしょ?
うん、絶対する。絶対してくれると僕は信じてますよ。
なんなら上英語ティーチンとかやってくんねえかなって思ってますからね。
やってくんねえかなって。いや、ほんとですよ。ほんとほんと。
では大石さんいかがでしょうか?
そうですね。もうなんかマリオンさんがだいぶ厚い感想を言ったので、僕もほぼ同意でいいって感じなんですけど。
そうですね。やっぱりその、僕2回目なんですね。今回が試写から見て。で、2回目なんでよりこうちょっとこう距離を空けてというか見てたんですけど、
普通にはたぶんしてると思うんですよ。肩から見たらって感じなのかもしれないですけど。
内面的にはなんかちょっと自分なんかちょっと、まあ僕正直あのへそん見ながら、
聞こえないけどたぶんきっと君は深海誠みたいなモノローグを言っているんじゃないかっていう質問なんですけど。
たぶん絶対言ってる?
絶対言ってるって言ってたんですけど、まあでもそれは別にいいじゃないですか。
それは僕もわかるしって思ってたんで、それでも別に前向きに生きてはいけると思うし、
それも僕はいいと思ってるんで、やっぱり今を肯定するための話だなって本当にそれは思います。
なんかやっぱりああそれは良かったねみたいなのかって誰しも思ったりしますけど、
けどやっぱり今いる場所もすごく良かったって言いたいっていうか、まあいいと思えてるしっていうのもあると思う。
そうですね。僕何より自分の人生で出会った人を否定したくないから自分の人生を否定したくないんですよ。
例えばこうやってマリオさんとか大石さんとかに会ってるわけじゃないですか。
それはもともとあった僕の持ってた理想の人生を辿ってたら出会ってないわけですよ。
僕は自分の人生が突っ転んだと思って、なんか知らんけど映画でなんかするっていうところにベッドして今生きてるんですけど、
そうしないと二人には出会ってないわけですけど、ここで僕が自分の人生全然ダメでねって言い続けてたら
二人のこと否定してることになるじゃないですか。それはやっぱ嫌ですよ。それは嫌。
だから僕が否定するのは大学時代だけです。
大学時代だけ。そこはね。
そこはもう、僕の大学時代はもう錆びてるのでもうそこは揺るぎないんですけど、それ以外は基本的には否定してこない。
なんかちょっと今の話聞いてると思ったのは、僕は先日多分オープニングで仙台に行ったって話をしたと思うんですけど、
山口さんよろしく仙台では僕の黒黒としたものがまだ残ってはいるんですが、
ただなんかあの時に、もし自分が思った通りに仙台でうまく過ごせてたら、多分大阪とか関西に来ることもなかったですし、
おそらくだからここで話すこともなかったし、なんなら映画に出会うことすらおそらくなかったんじゃないかって思ってきて、
で、それを思った時に初めてあの時の呪いみたいなものを許せるなって思ったのはちょっと覚えてます。
なんか因果応報じゃないですけど、この映画で言えばイニョンなのかもしれないですけど、
なんか、これはちょっとロマンチックすぎると自分で思いつつ言いますけど、
なんか全ての物事に、結局後から意味がついてくるんだなと思って。
その時はただの苦しみだったり苦悩だったり、等身大の悩みだったりはするんですけど、
でもそれが後々何かその人生の中で意味を持つことってあるんだっていうのはこの前言って初めて思いましたね。
わかるな。
僕、さっきも言ったけど、僕の大学時代はサビってるんですけど、
そのサビだらけの自分もお前生きてたよって言ってあげたいんですよね。
それはあの頃の自分は僕の中にはもういないけど、外部にはいるんです。
それはこうなんだろうな、一つの指針としてあるんですよ。
お前も生きてたよって言ってあげたいんですよね。
その感覚はあって、それはなんだろう、やっぱり自分、かつての自分と同じような人に優しくなりたいというか、
ちょっとこれ言語化しきれてない部分なんですけど、
そこを強要するために僕は今生きているところもあるなと思います。
あの頃の自分のサビを落とすんじゃなくて、サビたまま生きてたっていうことを肯定するために僕は今何やかんや生きてる気がちょっとするんですよ本当に。
本当に僕ギリギリやったんで。
確かに僕も大学時代、ある一時期はすごい暗黒みたいな時代があった。
ゴーストワールドの会員の時もちょっと言いましたけど、ニコ生に世界を作っていたことがあるっていう。
ニコニコ動画に自分の世界を作っていた時期があるので、大学行かずにみたいな。
そういう時期とかは確かにすごい孤独だなって、自分はどこにも多分馴染めないんだなみたいな気持ちではあったんですけど。
でもなんか僕、その大学、でもトータル結局大学時代の生活は結局プラスにはなってるというか、
終わりが良かったからなんですけど、友達とワイワイできて楽しく卒業できたっていう思い出があるので、
終わり良ければ全て良しって感じで、慣れたのであまりちょっと引きずってないところはあるんですけど。
でも確実に暗黒な時期だったなっていうのはあるし、
でもそのニコニコ動画とか生放送とかで知り合ってた時とかに今のツイッターアカウントを作っているので、
それをずーっと今も使ってるんですよ、これって。
なので、やっぱなんかちょっと意味を見出して今言っているのかなって感じはする分はあるんですけど、
決してやっぱそれは今思うと確かに結局あんまり思い出したくないほど暗いなとは思いますけど、
意味はあったかなっていうかっていう風にはそれは僕もちょっと思います。
マリオさん大学時代と地続きなんですね、じゃあ。
そうですね。
ああ、なるほど。
だし、まあ、ビオソコセンチメントを見たのも大学時代だったので、
その時期とかですね、暗黒な時代にそれと出会って、
僕は本当に誰ともなんか深く交わることもできないような人間なのかなって思ったみたいなというか。
うん。
いうことをやっぱりすごく苦悩していたような時代だったなっていうのはありますね。