1. 映画の話したすぎるラジオ
  2. 旧第19回 最近観た映画「ザ・..
2021-04-16 34:47

旧第19回 最近観た映画「ザ・バッド・ガイズ」「JUNK HEAD」「ノマドランド」

最近観た映画「ザ・バッド・ガイズ」「JUNK HEAD」「ノマドランド」について話しています。一個一個の話は短めです。

「JUNK HEAD」のところで、イオンシネマシアタス心斎橋についての第16回で話した内容への反省をしています。

  • ザ・バッド・ガイズ より
  • JUNK HEAD より
  • ノマドランド より
00:09
はい、始まりました。ポッドキャスト よしの映画酒場第19回です。
今日はですね、最近観た映画を、いくつか感想をお話ししていけたらなと思ってます。
一本一本は軽めのテストでお話しできたらいいのかなと思います。
作品がですね、ザ・バッド・ガイズと、JUNK HEADと、ノマドランドです。
まず、ザ・バッド・ガイズからお話ししていきたいなと思います。
えーと、いつも通り、映画ドットコムの解説。
新幹線ファイナルエクスプレス 悪人連の人気俳優マドンソク主演によるアクション。
囚人たちを乗せた誤装者が、覆面武装集団に襲撃される事件が発生し、多くの凶悪犯罪者が再び野に放たれてしまった。
警察の上層部は、逃亡した凶悪犯たちを再び捕まえるため、元警察官のオグタクに資料を出し、
重大な罪を犯して刑務所に収監されている服役衆たちを集めた極秘プロジェクト、特殊犯罪捜査課を指導させる。
オグタクは伝説の拳と恐れられているパクウンチョルを仲間に引き入れ、天才詐欺師のクアクノスン。
犯人逮捕で過失致死に問われた元警察官のコユソンらを、原型語上級にチームに加入し、凶悪犯たちを追い詰める。
しかし、この事件の背後には国家を揺るがす謎の組織が暗躍していた。
ウンチョル役をドンスクが演じるほか、キムサンジュン、キムアジュン、チャンギヨンらが顔を揃える。
はい、えーっと、ちょっとあんまり分かってなかったんですけど、元が韓国のドラマシリーズみたいで、
配信とか見れるのかなと思ったんですけど、うまく見つけれなかったんですけど、2014年ぐらいだったかな、確か制作が。
で、その時は、主人公はマドンソクじゃなくて、別のちょっと若いハンサム系の俳優さんだったんですよ。
で、2014年ってなると、まだマドンソクそこまで大々的には売れてなかったタイミングですかね。
やっぱり新幹線ファイナルエクスプレスでドドーンと前に出てきて、主役貼れるようになった感あるかなと思うんですけど、
それ以前ってなると、本当に割と脇のごついおじさんみたいな感じの扱いだったのかなと思うんで、
ドラマの方も少し興味は出たんですけど、おそらくマドンソクがメインじゃないから、ちょっと物足りない感じはあるのかなと思いました。
で、この映画自体の感想なんですけど、
悪人伝とかもそうだったんですけど、韓国映画ってえげつない犯罪をエンタメに落とし込むのが上手いなと思って、
暴力シーンのエグさとキャラ立ちの濃いメインキャラたちの掛け合いのギャグのノリとが両立して見れるノリって、
03:07
方があんまり得意じゃないノリかなって気がするんですけど、韓国は普通にそれやっちゃいますよね、本当に。
今回も序盤で囚人の輸送車が武装集団に襲われるシーンの、車でぶつかられたりするシーンの交通事故で人が死ぬ感じのエグさとかやばいなと思って、
起きてることだけ真っ当に見たら笑って楽しめるような話じゃないんですけど、結構ねバランス感覚が成り立ってるんですよね。そこはすごいなぁと思って本当に。
で、全体の表みたいな部分で言うと、まあまあかなって感じでしたね。
マドンソクは本当にやっぱり面白いですよね。もう完全にパブリックイメージを活かして役を演じてるというか、
悪人だけど多少気は優しい部分もあって、かつちょっと奥手というか、今回も詐欺師の女の人が上着を脱いで肌の露出が増えるとちょっと動揺するみたいなそういうごつくて可愛いおじさん感っていうのを売り出し方がものすごい明確ですよね、マドンソクの売り方って。
だからやっぱり楽しんでる方としてもそういうものとして見てられるという、役者個人がスターシステムに乗っかってスターをやってるっていうところ。ジャッキー・チェンとかもそうだと思うんですけど、役名で呼ばないんですよね。マドンソクって呼ぶし、実際与えられている役もマドンソクなんですよね。ジャッキー・チェンがそうであるように。
そのあたりにも居を待ってました感というか、本当にすごい大スターだなっていう感じはありますよね。で、ちょっと後半で僕の中で尻すぼみした感じはあって、前半のえぐい暴力感が後半ちょっと尻すぼみするというか、フィクションの濃度がすごい濃くなっていくんですよね。
特にもうラストで一気に言っちゃうんですけど、本当にえげつない暴力で一般市民とかが被害に遭ってたりだとか、より立場の弱い役者が強い役者に飲み込まれるみたいなのの恐怖感が中盤までかな、本当に強くて。
この暴力シーンの中で一番えぐいなって感じがあったのが、逃亡した囚人のうちの一人が合間殺人みたいなのをやってるやつなのかな。いわゆるサイコパス的なキャラを与えられてるやつで、こいつが本当にえぐい。
人を殺すことにためらいがないし、自分より弱い立場の人間に対する圧力が本当に不愉快な感じを出すのが上手くて、サイコパス的なキャラ付けとしては割とステレオタイプだし、前回魂への牙の時にサイコパス的なステレオタイプが甘いみたいな話をしたんですけど、
この手のジャンルアクションの中ではある程度のステレオタイプ感もまあいいのかなっていうのと、あとまあ暴力描写自体がえぐいからステレオタイプのサイコパス感に負けてないんですよね、あの空気が。ちゃんと、うわ、やべえやつだっていうのがステレオタイプだからこそ出せる味になってるって言ったらいいんですかね。
06:17
こうやって変に奥行きがある脅迫犯罪者っていう描き方すると、そこを飲み込むまでに時間かかっちゃうから、ジャンル的なテンポの良さが生まれないとは思うんですよね。
こいつがその自分が逮捕されるきっかけになった通報者の女性を殺しに行くんですけども、その時の追い詰め方とかはね本当に良くて、ここがね一番暴力の不快感が強くて、博美のシーンだなと思うんですけど、後半諸々の事件の黒幕にいるヤクザ。
で、思いっきりネタバレしますけど、日本のヤクザの山口組が背景にいるっていう外国の映画だからできる直球っぷりですよねこれ。日本の映画でそんな直球なことできないと思うんですけど、その日本の暴力団の山口組が韓国に覚醒剤の工場と販路を作って、韓国の裏社会への進出の足掛かりにしていってるという話で、
で、またここからさらに韓国はもうあくまで第一歩で、最終的には中国というか大陸を狙ってるみたいなでっかいことを言うんですよね、その山口組の敵ボスが。思いっきり作中でも豊臣秀吉っていうワードが出てくるんですけど、朝鮮半島を足掛かりにして中国侵略を目指したっていうのって、まあズバリ豊臣秀吉なわけじゃないですか。
韓国の人ってやっぱりいまだに豊臣秀吉嫌いなんだなって思ってる。嫌いというか、悪の一大旗印というか、悪のアイコンなんですよね。凶悪のアイコンというか、そういう気づきがあったっていうのは少し面白かったですけど、作中でその豊臣秀吉と戦時中の日本軍みたいなのがちょっと悪いやつの例として、カラーの中では上がってくるんですけど、この話の敵はあくまで日本の暴力団なので、日本の中の悪人が悪いことしてますよっていう。
韓国の視点から見て、朝鮮統治時の日本と豊臣秀吉は悪で、暴力団というのと悪のイコールで結んでるって感じですかね。まあ描き方としてはわかるわかるって感じでしたね。で、山口組との戦いが始まってからの大味さがすごくて、敵がね、誰も銃を持ってないんですよね。
銃持ってるの、この主人公チームの大愚卓かな。一人だけ銃を持ってて、敵のラジトに乗り込んで、それで敵もうめちゃめちゃ撃ちまくるんですよ。で、敵はもう棒を持って襲ってくるんですけど、なんか前半でめちゃめちゃ恐ろしい暴力集団を描いてたのに、ちゃんとその囚人輸送車が突っ込んできた時も銃持ってるんですけど、本格的に誰も銃持ってないっていうの。笑っちゃって、本当に。
一人だけ銃持ってるから、もう一方的に相手撃ってちゃうんですね。で、しかも魔導の族いるから、魔導の族はもう拳とかで一方的に相手蹴散らしていくんですけど、何見てるのかなと思って、なんか暴力のリアリティが一気に緩くなったなっていう。
09:16
銃とか普通に使ってくる凶悪組織だから怖えなって思ってたのが、急になんか戦いのリアリティラインがハイ&ローぐらいの感じになるんですよね。なんかそれ、ハイ&ローの中に一人だけ銃持ってるみたいな。よくわかんねーわと思って。
で、もうなんかその、敵いっぱい出てくるけど、魔導の族とか魔導の族の弟分のめっちゃ蹴り強いやつとかがいきなり出てきて、これもしかしたら元のドラマの方にいたのかもしんないんですけど、ちょっとね見てなかったんでわかんないんですけどね。こっちチームは魔導の族とそのめっちゃ蹴り強いやつと銃持ってるので、なんかハイ&ローぐらいのノリの敵を蹴散らしていくっていう。本当何見てるんだろうって。
なんかね、ゲームのファイナルファイトみたいだなと思ったんですよ。ファイナルファイトっていわゆるベルトスクロールって呼ばれる、ずっと操作するキャラクターが横向いてて、前に進みながら、上に進むけどずっと横を向いたまま移動するタイプのアクションゲームって想像つきますかね。
高さを移動するとかじゃなくて、ずっと道を進みながら、いっぱい出てくる敵を格闘でやっつけていくっていうゲームなんですけど、格闘でやっつけるアクションなので、基本的に敵が銃とか持ってないんですよね。で、落ちてる棒とか武器とかを拾って敵と戦ったりするんで、まさにファイナルファイトだなと思って。ファイナルファイトって銃持ってる敵がほとんどいないんですよ。
ラスボスと途中に出てくる警官とかかな。他のやつは大抵棒とかナイフとかなんで、本当に敵が、ハイアンドローかファイナルファイトぐらいのノリ、敵が。で、そこをまたマドンソクがパンチとか投げとかで敵をやっつけていって、敵がどんどん道の上に蹴散らされていくわけなんですけど、ファイナルファイトのハガーっていう操作キャラみたいだなと思って。
知らない方、ハガーで知られてみてほしいんですけど、なんか本当にマドンソクみたいな感じのキャラなんですけど。で、もう多分敵100人ぐらいいるけど、1人でどんどんやっつけていけちゃうっていうのがもう本当にファイナルファイトみたいだなと思って。
ラストスノートの山口組の親分もなんですけど、もうね、もう演技の誇張具合がすごくって、やりたかっただけだろみたいな、冗談みたいな向上を言って攻撃してくるんですけど、しかもなんか今まで山口組の射程クラスのやつらが蹴散らされてるのに、それなりにいい歳したボスが割とマドンソクと殴り合えちゃうっていうのはファイナルファイト感というか、
組織のボスなのに喧嘩強いのって本当にゲームみたいだなと思って。前半の犯罪シーンの恐ろしさと、後半の山口組が出てきてからの展開の大雑把さと温度感の差がすごくって、まあ面白かったんですけどね、本当になんかエンタメとしていいの、まあいいバランスっていったらいいバランスなのかな。
12:14
前半の深刻さがすごい勢いで、ラスト数十分で一気になんかちょっとぬるめのお湯になっていくのがすごいなと思って。まあね、そうしないと解決しないというか、警察内部とかに繋がりを持ってて、普通にやってたらもう勝てないんですよね。だから普通にやったら勝てないから一気にその大味になるっていうのは、この手のアクションものの典型と言えば典型かもしれないんですけど、まあ面白かったっちゃ面白かったかな。
見てて思ったのが、マドンソクの腕って強そうとか痛そうとかって言うより、殴ったら相手が負ける魔力を帯びてみたいな感じに見えてるのかなと思って。これで殴ると勝つっていう概念を武装してるみたいな感じやなと。負ける気がしないんですよね。ああもうマドンソクを見るための映画だったなと思いました。はい、以上THE BAD GUYSでした。
次、ジャンクヘッドですね。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
15:07
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
次、ジャンクヘッドです。
って感じじゃないんですけど
実際にこれをストップモーションで映像にしようなんていうことは
普通に考えたら不可能ですよ
それをやってるのがやっぱね
すごいなと思って
またねクリーチャーもね
極端に複雑で誇張した見た目はしてないんですけど
シンプルにグロテスクなクリーチャーデザインとかもね
良かったんですよね
で設定的な部分で言うと思い出したのが
トータルリコールとかね
文明的な社会に人間の世界の感じと
荒れてるほうの世界に行くって感じが
すごいトータルリコールみたいだなとか思ったりとかして
主人公がイメージの中で
ダンスの先生がやるところとか
すっごいトータルリコールっぽかったですよね
単純な話ではあるんですけど
キャラクターも結構魅力的だったなと思って
名前忘れたんですけど
なんかよくわかんない黒いやつら3つ
3人だけ他のマリガンたちと体型妙に違う
黒いやつら
コミカルな動きする黒いやつら
あいつらの可愛さとかすごい良くて
見てていいなと思ったのが
複雑で雰囲気だけを見せる話にしちゃってないところが好きだなと思って
黒い3人組が薬を投与して本気出すと
めっちゃかっこいい体験になって格闘するみたいなの
あそこなんかいいなと思って
世界観を淡々と見せていくような
ドライな作風なのかなと思ったら
意外と熱血なんですよね
18:00
少年漫画とかコテコテのアクション映画みたいな展開で
敵と戦って死がありつつも前に進んでいくみたいな
意外と熱血だなというか
監督が好きなもの詰め込んだのかなとか思って
ドライなサイバーパンクな世界観も好きだし
そういう変なやつが本気出したらめっちゃかっこいい見た目になって
めっちゃ強いみたいな
そういうちょっとコテコテのアクションノリ
熱血のアクションノリも好きだったりするのかなっていう
合わせ持ってるとこがね
変にちょっとあんまり適切じゃない言葉遣いですけど
高く止まってない感じがいいなとは思って
あとまぁ不思議だなって思って見てたのが
もともとこの人間とマリガンって
マリガンが反乱を起こして
おそらく戦争をした感じですよね
その後そういう歴史がありつつ
本編中では地下に泳いでいった人間って
マリガンたちから神様扱いされてるんですけど
1600年も経ってるからそんなもんか
あんまりね設定とか知らずに
話の概要だけパパッと見てると
そういう時間感みたいなのが
うまくつかめないのを見てたから
反逆されたはずなのに神様扱いされてて
不思議だなとか思いながら見てたんですけどね
そうですね
ジャンクヘッドはね
本当に話の部分では
語ることがあまりないというか
もう見てとしか言いようがないですね
かなりグロテックだし
人形ではあるんですけど
語彙文字だとかもバリッバリにあるんで
版人が楽しめるかどうかっていうのは
ちょっと微妙かもしれないですけど
そういうサイバーパンクか
ポストアポカリプスとかディストピアなノリ
でもう超巨大構造物の中の探検とか
そういうのがいける人はもう
超超超超超おすすめっすね
なんかネタバレ前提の話をしてて
おすすめっていうのもおかしいんですけど
多少そういう文脈のカルチャーに
楽しめるタイプの人なら
絶対進めたいなっていう感じの映画ですね
3本目
ノマドランド
解説
スリービールボードのオスカー女優
フランシス・マクドーマンドが主演を務め
アメリカ西部の路上に暮らす
車上生活者たちの生き様を
大自然の映像美とともに描いたロードムービー
ジェシカ・ブルーダーのフィクション
ノマド
漂流する高齢労働者たちを原作に
ザ・ライダーで高く評価された
シンエイ・クルエ・ジャオ監督がメガホンを撮った
ネバダジューの企業浄化町で暮らす
60代の女性ファンは
リーマンショックによる企業倒産の影響で
長年住み慣れた家を失ってしまう
キャンピングカーに全てを詰め込んだ彼女は
現代のノマド
遊牧民として
過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら
車上生活を送ることに
毎日を懸命に乗り越えながら
行く先々で出会うノマドたちと
心の交流を重ね
誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていく
2020年第77回ベネチア国際映画祭で
最高賞に当たる金字賞
第45回トロント国際映画祭でも
最高賞の観客賞を受賞するなど
高い評価を獲得
21:00
第78回ゴーデングローブ賞でも
作品賞や監督賞を受賞
第93回アカデミー賞で
作品監督主演女優など
6部門でノミネートされる
あんまり詳細知らなかったんですけど
こうしてみると
受賞劇やばいですねこれ
感想としてはね
あんまりでしたね僕としては
映像は綺麗だし
言おうとしてることも
すごい丁寧にいいことを
言おうとしてると思うんですけど
まぁそこまで面白くなかったかなっていうのは
ありました
本当にね
主人公のファンが
季節労働者ってあっちに行って
働き嫌な目に遭って
誰かと出会って話して
でまた次のところの職場に行ってっていうのを
繰り返すんですけど
この展開面白くないっちゃ
面白くないですね
ただまぁこの繰り返しの中に
生きる意味を見出せみたいな
この映画が言おうとしてることって
この撮り方だからこそ
表現できたことだろうなとは思うんですけど
すごい大きな事件も起きないんですよね
嫌なことって言っても
車がパンクしたとか
おさらわれちゃったとか
あとまぁ基本的にずっと
お金がなくて困っているってことが
ずっと続いていく話なので
大事件はないんですよね
生きること自体が過酷である
傷だらけになる行為であると
ただまぁ大事件の中に
何か生きていることの意味が
見出されるみたいな
いいんですけどねこの感じ
いいんだけどな
そうですね
見てて思ったのは
アメリカンニューシネマの映画を
色々思い出したりはしたんですよね
アメリカンニューシネマって
60年代後半から70年代前半ぐらいの
それまでのハルウィットの
エンターテイメント的な対策映画の
路線に反抗して
インディ的なノリで
撮り方であるとか
ストーリーとかっていうものが
これまでの権威的なものに対する
反逆みたいなものを映画自体が
起こしていったっていう
運動であるとか作品全般ですけど
この言い方に合っているのかな
まず思い出したのが
Easy Riderを思い出して
まぁ単純にロードムービーだからってのが
ありますけど
行った席で人に出会って
嫌な目見てみたいなのを繰り返すっていう
でこのファンが大勢の中で
何か典型を受けてる
典型を受けるっていうことではないけど
何か開放感を覚えるみたいなシーンって
Easy RiderでLSD決めて
ぐるんぐるん鳴ってるシーンとか
ちょっと思い出してとかして
まぁ思い出したのが
真夜中のカーボーイとかですかね
あれは田舎から都会に出てきて
まぁ男性で
男の売春ですね
男性として成功しようとしてる男の話で
良かったかな
20年ぐらい前なんでねみたいな
ちょっとフワッとしたウロ覚えですけど
生活に苦労しながら行った
どこか遠くへ行く姿
あれも長距離バスに乗るシーンとかで
人生のものすごい苦い何かを
噛んでいくような表情とか
印象に残ってる映画だったんで
真夜中のカーボーイを思い出したりとか
24:00
あとファンが車の修理でお金に困って
妹のところに
ちょっと一旦寄せてもらうみたいな展開で
妹の夫が経済的に成功してて
おそらくリーマンショップとかでも
儲かった側の人たちなわけですね
その夫が
そこに行って
ちょっと嫌な目を見るみたいな
展開があるんですけど
でまぁそこで
自分はそういう資本主義の上の立場の
人間の中では生きていけないなっていうのを
悟るみたいな展開を見て
Five Easy Piecesっていう映画を思い出して
あれは音楽の光明な家に生まれた
ジャック・ニクロソンが
落ちぶれてろくでなしの生活を送ってるっていう映画で
ちょっとワンシーン
家に帰るみたいなシーンがあったと思うんですけど
確か
そこの空気の悪さみたいなのを思い出してね
でちょっとそこで符合したのが
アメリカン・ニューステーマって
ちょうど1970年前後の
20代ぐらいの
20代というか20歳前後
10代後半とか20代前半とかの若者を
描いた話だったかなと思うんですけど
その世代がそこから50年経って
今が2021年ですけど
この映画
2020年の映画か
アメリカン・ニューステーマで
主人公だったぐらいの世代のわけですよね
このノマドランドで
高齢季節労働者になってる人たちの年代って
ちょっと符合してるなって思ったとこがあって
結局アメリカン・ニューステーマも
ベトナム戦争であるとか
当時のアメリカの社会体制とかに対する不満
から来る反抗みたいなのが
映画の中にあったりはしたわけなんですけど
ただそのノマドランドに出てくるような
高齢季節労働者をしてる人たちって
別に反対性な価値観で
生きてきた人たちではないですよね
どっちかというと比較的善良な労働者として
社会生活を営んできたと
でもその人たちも
ノマドランドの高齢季節労働者を
してる人たちは
アメリカン・ニューステーマで
イージーライダーとか真夜中のカーボーイには
ならなかった側の人たちだと思うんですよ
でも社会の構造であるとか
歴史の流れの中で
結局そういう人たちも
外側に追いやられちゃってる感じには
なってるわけなんですよね
なんかそこがすごい残酷な話だなと思って
結局反抗しても従っても
持たざる者は
どんどん外に追いやられていくっていう
そんな見方をしてたりはしたんですけど
ただその生活自体を強く否定したり
批判してるタイプの映画でも
なかったのかなっていうふうにも見てて
本当にもう資本主義のえげつない構造の中で
労働作種に次ぐ労働作種みたいな
えげつない構造の下にいる人たちの話なんですけど
そこに対する反抗心みたいな
27:02
問題提起みたいなのは
あんまりない描き方だったなぁと思ったんですよね
どっちかというと
いやもうそういうのに
反抗するとかじゃなくって
もうちょっと大きい世界を見ていきたい
みたいなのがあるのかなとはちょっと思ったりはして
結局妹の夫が不動産とかの取引で
大きく儲かったって話をしてる時に
それに対してそれですごい損した人もいると思うから
あんまりいい話とだけは思えない
みたいなことをファンが言い返すみたいなシーンがあって
でこういう資本主義の作詞構造に対する
怒りとか不満みたいなのも持ってるはずなんですけど
ファンも
ただその感情に絡めとられて生きていくよりは
自分が今何も持ってないけれども
ただこの世界と直結して生きていけてるっていうことを
受け入れて感じて生きていこうとしているっていうことは
前向きに描いてる絵だったのかなと思って
なんか捉え方を間違えると
単に弱者の現実逃避の話にも見えかねないかなと思うんですよね
いやもう私はもう落語者だから
お金儲けとかじゃなくて
ずっと日銭を稼いで細々と生きていって
それで何とか生きながらえていくわみたいな
そこまでネガティブな感じでもないんですよね
もろもろあって自分は人混みの中では生きていけないと
ならば何も持ってないかもしれないけれども
持たざるもののまま世界と直結して生きていこうみたいな
その感じは決して現実逃避であるとか
思考停止の物語ではないのかなって思いながら見てはいたんですね
そこがなんかその単に現実逃避とか
思考停止の物語に見えちゃってたら
多分もっと悪印象を持ってこの映画を見てたと思うんですよ僕も
でもそうではなかったんですよね
その前向きさは悪いことではないなと思って
むしろこういう風に生きたいなって思うっちゃ思います
ノマド生活をするって意味じゃなくて
ただ世界がその世界のありのままの状態を
自分が感じて生きられたらなとは思うんですよね
僕もシャラ臭いこと考えて生きていくタイプだから
こうはなれないっていうのは分かってるんですけど
もしそう生きられるのなら
一つの生き方なんだろうなと思うんですよね
そこをなんか強く否定も肯定もしないまま
そのまま描いているって感じって言ったらいいんですかね
新自由主義批判みたいなところに
集中してる話ではないし
単に弱者の話でもないなと思って
特にもう今後どんどん世の中がしなびいていく中で
もしかしたらこういう考え方を持って
生きざるを得なくなるんじゃないかなっていう気もちょっとします
もうギリギリで働いて
ギリギリで生きながらえて
そのギリギリのラインに生きる意味を見出していくと
30:01
自分が勝ったとか自分が負けたとかも
あんまり考えない
そこよりももうちょっとだけ大きい世界を実感しながら
なんとか生きていくみたいな
ちょっと言い方難しいんですけどね
いい映画だったとは思います
面白くはなかったですね
100アップの映画なんですけど
めちゃめちゃ面白く感じましたね本当に
ちょっと思ったのが
自然の中で生きていくっていうので
日本人的な感覚だと
テントとかで生活するみたいなのかなって
ちょっと思ったりはするんですよね
日本でもしそれにしようとしたら
でもアメリカだとキャンピングカーなわけなんですけど
キャンピングカーというか車っすね
車は文明側のものの扱いではないんだなって
なんか思って
あの広大すぎる国土の中で
乗り物なしでどうかできないっていうのは
それは当然ちょっと当然なんですけど
自然と語るための媒介なのかなって思って
車がアメリカ人にとっては
日本的感覚だと
どっちかというと車って文明側の存在だから
あんまりその生き方するなら
手放しちゃうものなのかなと思ったんですけど
まあそもそも季節労働者だから
足ないとどうしようもならないっていうのはあるんですけど
日本よりもっと広大で過酷な自然の中だからこそ
それともある程度対等にやり合うためには
少なくとも最低限に車とかは必要っていう感覚なのかな
例えば銃とかもそうなんですけど
アメリカ的な価値観
アメリカ映画とか見てて
銃と車はテクノロジーの側のものとして
扱われてないんだなっていう風な印象を受ける時がよくあるんですよ
銃と車はどっちかというと
体の延長というか
思想の一部みたいな感じだなって思うんですよね
車と銃が
テクノロジーは外部のものだけど
車と銃は自分の延長みたいな感じだから
そこを手放すことあんま考えないのかなってちょっと思って
あとね僕フランシス・マクドマンド好きなんですよね
役者として
顔の表情とかシワの入り方も好きだし
体型が好きって言ったらいいのかな
なんかちょっと下半身がでっかくて
ドスッドスって感じがなんかいいなって思うんですよね
フランシス・マクドマンドが出た映画
ファーゴとスリービルボードとノマドランドぐらいしか見てないんですけど
ファーゴもスリービルボードも
なんかドスドス歩く感じがいいなって思いながら見てて
軽くないんですよね存在が
そんな感じですね
はい以上
ザ・バッド・ガイズ
ジャンク・ヘッド
ノマドランドについてお話しさせていただきました
ちょっとね一本一本カロリー低めというか
見てて語るの難しいなと思った3本だったんですよ
少し短めの時間で話ししてみた感じですね
はいではお知らせになります
これまでも開催させていただいてました
33:01
大阪の南森町にある日替わりカフェバー週間曲がりで
また映画の話ししたすぎるバーを開催させていただきます
日時が4月24日土曜日の4時16時から8時20時の4時間になります
大阪府のまん延防止等重点措置に従って
営業時間を繰り上げてのとなってます
お話とかするの遅めの時間の方がいいっていうのはあると思うんですね
やっぱり遅い方がこういうトークって盛り上がるものだと思うんですけど
ちょっと逆にあんまりトーク盛り上げすぎると
まずいのかなっていう正直な状況にはなっちゃってるので
しっぽりと映画の話しする感じの場にできたらいいのかなとは思ってます
夕方4時からあんまりテンション爆上げみたいにならないと思うので
もしよかったらお越しいただけたら幸いです
今回はアカデミー賞は発表直前でもあるので
ノマドランドとかミナリとかマンクとかノミネートに上がっているような映画が
何が受賞するのかねみたいな感じのお話もできたらいいのかなと思ってます
ミナリは見てないですね僕は他の店長が見ているので
他の店長がおそらくお話には参加できるかなと思います
てな感じですね
はいではポッドキャストよしの映画酒場第19回
最近見た映画の話を終わらせていただきます
それではまたお会いしましょう
さよなら
34:47

コメント

スクロール