始まりました映画の話したすぎるラジオ第217回になります。この番組は大阪で映画トークバーイベント映画の話したすぎるBARを開催している店長メンバーらによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
マリオンです。
大石です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、では早速近況の話入っていこうかと思います。マリオンさんいかがされていました?
そうですね、今週はちょっと2本喋りたい映画があるんですけど、まず1本目がドールハウスなんですけども、これってお二人って見てます?
見てないですね。
見てないですね、まだ。
話とかはいわゆる、なんというかもう完全にホラーなんですけど、
なぜか宣伝がドールミステリーという謎の宣伝文句でやってるっていうので話題っていうか、っていう感じで、
これが本当にめちゃくちゃ丁寧に作られた怖いホラー映画でめちゃくちゃ面白かったです。
いいですね。
話としては、ある夫婦の話なんですけど、
ある出来事によってその夫婦に娘さんがいたんですけど、亡くなってしまって、
それでかなり奥さんのほうがだいぶ落ち込んでしまってっていう、それを長澤雅美が演じてるんですけども、
ある時なんかフリーマーケットみたいなところで人形を買ってくるんですけど、
その人形を我が子のように愛し始めるみたいな。
それが最初はちょっと不気味だなって旦那さんも思ってるんですけど、いわゆるセラピーだよと。
そういうのがあるから大丈夫だよっていうので、旦那さんもそれにしばらく乗っていくことになって、
それがこうしてちゃんと元気になって、また新しい命を授かってっていうことになるんですけど、
でなるとだんだんこの人形のことが忘れ去られていくんですけど、
そうしていったある日ちょっとこの人形がなんか悪いことしでかしてるくない?みたいなことに気づき始めるみたいな話になってて、
すごいもう丁寧に丁寧に嫌なことが起こる前振りを丁寧にやってくれるんですよね。
その作りがもうすごい上手いと思う。
本当に冒頭の夫婦に起きてある出来事、最初のお子さんを亡くした出来事みたいなのが描かれるんですけど、
そこの展開がもう嫌な前振りがすごい振られていくんですよね。
もう絶対これ良くないことが起きるっていうのがもう完全にわかるし、
どうやってそこが起こるのかっていうのもめちゃくちゃ丁寧に前振りをして、
なおかつそこに至るまでの不安感みたいなのもすごく煽ってくるみたいな。
そこがすんごい丁寧で。
でも物語が進んでいくごとにどんどんどんどんその不気味さというか怖い展開がどんどん出てくるみたいな感じになってて、
もうこれは見事、てか上手いって感じでしたね。
しかも結構劇場の雰囲気もすごい良くて、結構お客さんも入ってたんですけど、
なんかすごい声を出して怖がってる人結構いて、
なんかすごいショッキングなシーンがあると、うわーみたいな。
ひぃーみたいな。ちょっと泣きそうな声が聞こえてくるみたいな。
多分若い高校生ぐらいなんでしょうかね。結構若い人が入ってたんですけど、
普通に声を漏らして怖がってるみたいなのがあって、
いやもうまずその雰囲気がすごくいいなと思ったし、
怖がる気持ちもすごいわかるくらい怖いんですよ、本当に映画自体が。
ちゃんと怖い呪いの話になっててっていうので、最後まで怖がらせてくれる。
いや本当にいいホラー映画ですよ、これはっていう。
これは本当におすすめですね。
いいですね。
本当に評判も良くて、生きた差あります?
いやもういいですよ。これもちょっと劇場に人がいっぱいいる中で見たいって欲しいですね。
なるほどな。
はい。で、あともう一本なんですけど、
We Live in Time、この時を生きてっていう映画なんですけど、
アンドリュー・ガーフィールドとフローレンス・ピューが主演で、
夫婦の話で、いわゆる難病ものなんですよね。
フローレンス・ピューの方がガンで、余命がっていう話になるんですけど、
でも結構変わった描き方をしている映画で、まず時系列がシャッフルされてるんですよね。
2人の出会いから最後の時までっていうのをすごいシャッフルしてて、
その中にあった出来事をいろいろ描いていくんですけど、
結局そこで見事なのが、安易な泣かせに頼らない感じが全編にわたってしてるんですよね。
見てたらすごいちゃんとうるうるしちゃうんですけど、
すごい安易な感じで泣かせようとはしてこないというか。
それは何でかっていうと、あくまでその出会いから、その別離という限りある時間の中で、
どう2人が生きたかっていうことだけに着目して描いてるっていうのがすごい効いてる映画になってて。
その難病で悲しいようみたいな瞬間っていうのはあんまないんですよね。
なるほどなるほど。
もちろんその病気になってしまって、じゃあどうするのかっていうところでのいろいろ話し合いだとかいろいろあるんですけど、
あくまでその間に2人がどういう選択をしたりとか、そこに対してどう折り合いをつけていったるのかっていうのをすごく丁寧に描いてて。
それは何かそういう病気になる前からもそれをちゃんと描いてるんですよね。
2人がやっぱパートナーになるっていう中で、結構2人とも結構価値観が全然違うんですよね。
その中でじゃあパートナーになっていくっていう中で、どちらかが何かしら折り合いをつけたりとか、
画を通したりみたいなって瞬間があるんですけど、その辺のことをすごく丁寧に描いてて、
なおかつその中ですごく理性では割り切れない振る舞いも時にはしてしまったりとかっていうところも含めてすごい人間味が溢れるみたいな。
そこにすごい注目して描いてる映画で、そこが見事だなと思いましたね。
よくある話というか、何秒も経っても何本もあるじゃないですか。見たことあると思うんですけど。
けどある意味フレッシュでもあるし、あと2人の存在感も素晴らしいしっていう感じで、結構ちょっとやっぱ最後はちょっと見てるとうるうるちゃんとするような映画になってて、すごくいい映画でしたね。
見たいんですよね。
結構やろうとしてることと技巧がカチッとはまってる感じしますよね。
そうですね。そこはすごい丁寧だなと思いましたし、シャッフルしてるからちょっとわかりにくいのかなって思ったんですけど、でも全然そんなことなくって。
後々、あれがこうだったんだって繋がっていくような感じがあったりとかして。
あの時は、あ、そっちがなんか画を通したりとかしたなーみたいなのか。でもこの時はこっちなんだなーとか、いろいろね、なんか思ったりとかして。
なんかそこのなんかこう、パートナーとしての営みというか、そしてなんか成り立っていくまでの結構過程そのものがすごい丁寧だなって思ったって感じですかね。
うーん、なるほど。
こっちも評判いいですよね。
そうなんですよね。評判ね。結構監督が好きで、好きでというのって一本しか見てないんですけど、あのブルックリンっていう映画を撮ってて。
はいはいはい。
あれが結構好きだったので、なのでちょっと期待していったら、もうとても良かったなーっていう感じでしたね。
うーん、なるほど。
あー、いやー、見たいっすね、これは。
日本ともオススメって感じだったので、はい。
ぜひちょっと見ていただけたらなって思いますね。
はい。
読みたいっていうか、ちょっと楽しみにはやっぱね、当然してるんで、監督のね、新作、浜口監督の。
やっぱちょっと読みたいなとやっぱ思ってますね。
たぶん原作があるけど、これは原案であって、おそらく映画とは全く別物っていうふうにも捉えられるし、ある意味映画の補助線とも捉えられるような気がするので、
その意味で、いわゆる原作を読むとはまた違った切り口で、その味わえるんじゃないかなとは思いますね。
いやー面白いですね。なんか浜口監督、自身の哲学の手段として映画を作ってそうな気配を感じますね、本当に。
うんうんうんうん。本当にそうなんですよね。
いやーその、今日のテーマにもつながるんですけど、その芸術とか芸能がその哲学のためなのか、あるいはその霊的なものにつながるためのものなのかっていうのは、
ちょっと僕考えたいなと思ってて、僕はその哲学の方かなと思ってて、人間より下にあるものがあると思うんですよ。
うんうんうん。
芸術とか芸能でたどり着くものって。
うんうん。
でも、人間より上にたどり着くための芸能が使われたりもするじゃないですか。
うんうん。
今回のテーマとかもろそれなんですけど。
そうですね。
そこのなんか違いは掘り下げたさがあるんで、まあその意味でもやっぱ濱口監督の作品は要注目って感じですね。
うん、そうなんですよね。なんかやっぱり試行実験というのを映像として具現化しているようにも見えるし。
うんうんうんうん。
はたまたそのまさにその偶然性というのはその人間のある意味外側にある存在のことでもあるので。
うんうん。
そこにたどり着こうとしているようにも見えるっていうあたりがやっぱり面白いんだろうなっていう。
うんうん。
ちょっとまだどんな映画になるかもわかんないし、ちょっと原作の方も読んでないんでわかんないんですけど、ある種の難病者の話じゃないですかこれって。
ある種の難病者の話です。
だからなんかもしかしたらそのウィーリブインタイムと一緒に見てみて、ここに差があるとか、ここめっちゃ通じるよねみたいな部分がもしかしたらあるのかなってちょっと思って。
なんかさっきのそのマリオさんのウィーリブインタイムの話聞いて少しこの本を僕も連想して。
あー。
で、特にどういう部分で連想したかっていうとその先の話よりも今の話を描こうとしているあたりがすごいこの本に似てるような気がしたんですよね。
うんうんうん。
その、余命宣告とかあるいは何%であなたは治りませんとかこういう症状が出ますって。
うん。
その中では確率として現代の理論は科学として扱われるんだけど、でも宮野さんはそれをちっちゃな運命論だって言うんですよ。
うん。
そういう言われることによってその人の選択判断が変わっていってしまう。
何々をしたら30%の確率でなくなるかもしれないから、じゃあその30%は取らないよねってなってくって。
それってもう確率じゃなくて運命論じゃないですかっていう。
うんうんうん。
その、余命宣告をする側ではなくされた側の哲学をするというか。
うん。
あー。
いやめっちゃ多分通じてるなあそれ。
うんうん。
ちょっとすごい読みたくなったなあ。
そう、だから多分僕も今すごいお話聞いてて見たいなってなったのはそれもあります。
この話と多分すごい繋がるだろうなって思うし、それはある意味この本を読んでると病っていうものじゃないところ。
例えば自分のキャリアをどう歩んでいくかとかっていう話とかにも全然通用しているというか。
うんうん。
自分のこのキャリアを持っていたら何%の確率でこうなれるってちょっとちっちゃな運命論に巻き込まれてないかとか。
うーん。
何のために今自分は生きてるのか、そもそもそれは未来のためなのかっていうのをすごいなんか考えたくなっちゃうんですよねこの本を読んでると。
うんうん。
いや、多分そこにWe live in timeめっちゃ触れてると僕は思いますね。
うんうんうんうん。
二人の生き様を見てるとそれはすごい思うので、見てほしいですねこれねっていう。
超見たいんですよ実は。
はい、っていうのがまずちょっと映画に関する話、ぜひぜひ急に具合悪くなる。
一時期手に入りにくくなってましたけど、最近は普通に流通してるっぽいので、ぜひぜひお勧めですということと。
あとこれちょっと宣伝なんですけど、これ配信されるタイミングで終わってるからもしかしたらポッドキャストで聞いていただく形になるかもしれないですけど、
ヒカリ・コウタローさんのオリジンインタビューに出させていただくことになりまして。
はい、おめでとうございます。
ありがとうございました。
あの、マリオさんが何度も出てらっしゃる。
はい、ついに大一山もかと。
すごい嬉しくなりました。
友達の友達が繋がったみたいな。
そうですね、いつもそれこそお便りも送ってくださって本当にありがとうございますっていう感じなんですけど、そこで星の源の話をしてきますっていう。
すごい。
なんていうか、意外と今ニューヨークも出たばっかりで、結構世間では星の源、もちろん世間って僕の周りのタイムラインの中、エコーチャンバーでは星の源いいぞっていう祭りが開催されてるんですけど、
意外と話せる場所がなかったんですよ、星の源について。
映画の文脈で語るのもちょっと難しいし。
だからといって、自分のラジオの話せないお笑いの方でやろうとすると、土屋さんが全く聞いたことがないので。
星の源も。
なるほど。
だから、永遠と僕の話にへーって誘拐が生まれてしまうから、それは面白くないってなって。
なるほど。
だから意外と話したいことたくさんあんのに、ずーっと束ってる話題が星の源だったんですよ。
それがようやく話させていただけるということで、ちょっと今、気合を入れて準備をしてるとこです。
それは気合入りますね、それは。
はい。
あれですよね、プレイリストをそれぞれ作りあってっていう話ですよね、たぶん。
そうですね。
僕もスキマスイッチの回の時にやったんですけど、オリジンタルで。
めちゃくちゃたぶん収録長くなると思うんで、頑張ってくださいねっていう。
それダイチャーさんにも言われました。
一曲一曲、もうフル解説しますレベルで喋っていただくことになると思うんで、頑張ってください。
めっちゃ楽しいと思いますけど。
しかもそれ、もう今すごいプレイリストを作るという自意識が爆発してて逆に作れなくて困ってるんですけどね。
いやー、僕もスキマスイッチ作るときめちゃくちゃ自意識がね、もう出ました出ました。
やはりコウトロさんも20曲選ばれるじゃないですか。これはメジャーな曲を外すべきなのかとか。
そう、わかりますね。
だからね、めちゃくちゃもう自分の聴いて欲しい流れで順番までちゃんとこだわるじゃないですか。
こだわりますね。
もう永久に終わらないですよね。本当に。
だから今僕逆に一曲も選べてない状況ですからね。めっちゃ聴いてるのに。
わかりますね。いやー、たぶんすごい楽しい悩みだと思うんですけど。
通勤中はずっとそれをやってます。星野源を延々と聴いてますね。
こちらは宣伝でございました。今週はこんな感じでございます。
まず僕はですね、ラブイン・ザ・ビッグシティを新作としては見てまいりました。
韓国の映画で男性と女性2人の13年間かなの話なんですけど、女性の方はすごい奔放なタイプと言いますか。
気象としてもすごい自由だし、恋愛関係もすごい自由な感じの女性。
男性は同性愛の方で、それをカムアウトしたくないと思ってる2人なんですけど、
その2人が大学で出会って気があって、ルームシェアして一緒に暮らしていくっていう話で、
男の方の彼はもちろん同性愛者であるっていうことをカムアウトできないっていう、