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2025-09-09 1:05:16

第228回(2)『8番出口』圧倒的プロダクションデザインが全てを解決する!

『8番出口』の話をしました。

単独の映画としての物足りなさの反面の、ハイクオリティなプロダクションデザインによるゲーム原作映画としての完成度の高さ、川村元気監督に対する愛憎入り混じった複雑な感情などについて話しています。

※山口の音声に一部音質が悪い箇所があります。

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サマリー

映画『8番出口』は、同名の人気インディーゲームを基にした実写化作品であり、無限の地下通路を彷徨う主人公の内面的な成長を描いています。監督の河村元輝は、彼の技術が光るメタファーにあふれる作品として評価されています。『8番出口』は独自の精神世界を表現しており、原作ゲームの一人称視点を見事に再現しています。圧倒的なプロダクションデザインによって、視聴者は恐怖と不安感を経験し、ストーリーとオリジナリティを両立させている点が高く評価されています。 第228回のエピソードでは、『8番出口』のプロダクションデザインの重要性が強調されており、異変や間違い探しの要素が映画体験に与える影響が議論されています。また、多くの視聴者が実況を通じてゲームを知っていることが明らかになり、プレイヤーと観客の視点が交差する様子が描かれています。 このエピソードでは、映画『8番出口』のプロダクションデザインの重要性と、ゲーム原作がもたらす課題について考察されています。特に、映画が抱えるテーマ性やキャラクター描写の甘さが、観る者に与える印象に影響することが強調されています。また、圧倒的なプロダクションデザインとその効果についても詳しく語られており、映画のテーマや構造、音楽の使い方や演出に関する考察を交えつつ、視覚的表現の重要性が強調されています。

映画の概要とキャスト
今日のテーマトークは、『8番出口』です。 はい、ではマリオンさん、解説お願いします。
はい、映画ドットコムより解説を読ませていただきます。2023年にインディーゲームクリエイターの コタケクリエイトが個人制作でリリースし、世界的ブームを巻き起こしたゲーム
8番出口を二宮和成主演で実写映画家 蛍光灯が光る無機質な白い地下通路を一人の男が静かに歩いていく
いつまでたっても出口にたどり着くことができず、何度もすれ違う スーツ姿の男に違和感を覚え、自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気づく
そして男は壁に掲示された奇妙なご案内を見つける 異変を見逃さないこと、異変を見つけたらすぐに引き返すこと
異変が見つからなかったら引き返さないこと、8番出口から外に出ること 男は突如として迷い込んだ無限回廊から抜け出すべく
8番出口を求めて異変を探すが、主人公の迷う男を二宮 スーツ姿の歩く男をドラマビバンのコーチヤマトが演じ
川木 伊藤の小松菜奈 遠いところの花瀬琴音 子役の浅沼なるが共演
監督脚本は怪物、君の名は…など数々のヒット作のプロデューサーとして知られ、2022年の初監督作100話で
第70回サン・セバスチャン国際映画祭の最優秀監督賞を受賞した河村元輝
2025年第78回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門出品
はい
映画の内容と感想
はいそれではここから内容に触れる話入っていきますのでネタバレ気にされる方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います
では沢井の感想マリオンさんいかがでした?
そうですねまずゲームはやったことないです
なんとなくしか知らないですので
でもまあなんとなくそのループし続ける通路から異変を見つけてそこから脱出しますみたいなコッシュはなんとなく知ってたので
その設定を使ってどういう映画作るのかなって言った時に予告編の段階から結構
うわーめちゃくちゃメタファー盛り盛りみたいな感じの映画なのかなっていうふうに思ってたんですけど
まあほんとそういう感じの映画でものすごいパッケージングが良いメタファーまみれのソニックな映画っていう感じでした
それすごい面白かったですね
ルックもやっぱりすごく見ていて安っぽさなんてもう全然感じないですし
河村元気の初監督100巻を見た時に思ったんですけど結構いろいろ技巧を凝らしたい側の人っていう感覚がすごいあったし
プロデューサーとしてこの座組のこのパッケージングしたら売れるみたいなの
多分すごい敏感な人だと思うので売れるというか面白いだろうみたいなのがすごいよくわかってる人だと思うんで
ほんとそういう意味で河村元気の本領発揮みたいな感じのする映画作品だったなっていうふうに思いました
やっぱりそのループものだからこそできるある種の内省的な話っていう意味でもやっぱ見てて面白いなと思いましたね
ちょっと危ういなみたいな感じのことを感じなくもなかったんですけど
見てる分にはすごいよくできてるなって思って
うまくできてるからちょっと鼻につく的な感じのところはちょっとありますけど
いやでも出来は良かったなみたいな面白かったなっていう感じでした
はい大井さんいかがでしたでしょうか
僕はゲーム原作をやっていて
実際うちのラジオの方でも話しの合わないの方でもちょっとだけ話したこともあるんですけど
まずゲームの方がすごいなと思ってて
その日常的な風景に具体的な恐怖があんまり起こるゲームではないので
風景のことを疑うというか日常を疑わせるゲームだなと思ってて
そういう意味で原作はアイデアとしてめちゃくちゃ好きなんですけど
ただ原作やってる分かる通りストーリーなんか全くないゲームなんですよ
ただただ主観で間違い探しを空間的にやっていくっていうゲームなので
でどうこれを映画化するんだろうなって大井さんがおっしゃった通り思ってたんですけど
うーんなんか僕はそんなに乗れてない感じがちょっとあって
確かにゲームを正しく実写化した感じ
ゲームにある要素みたいなものを映画というコンテンツに落とし込んだところまでは成功してるなと思ったし
そこにどうストーリーをつければ面白くなるかっていうところのアイデアも
まあ確かに面白いかなと思ったんですけど
やっぱりストーリーの先で描こうとしてることの危うさだったりとか
あるいは結局ゲームから追加した要素みたいなところもいくつかあるんですけど
なんかその辺もそんなに目当たらしさがないというか
ちょっととってつけた感じがあるなっていう気が自分はしてしまって
ルックとか確かにめちゃくちゃ良かったのもあるんですけど
ゲームからの進歩みたいなものはそこまで感じなかった気がするっていうところで
まあなんかうーんなんていうんですかね
この企画を形にしてやったぜっていう河村元気のドヤ顔の方が僕はちょっと見えてしまって
ちょっと意地悪かもしれないですけど
あんまりちょっと楽しめなかったという
はいそんな感じです
視聴者の反応
はい僕はですねまずゲームはやってないので
今日はもうおじさんにおんぼり抱っこです
内容に関してはまずあの僕が好きなタイプの映画ではないです
まず大前提として
ただ僕が知ってる限りでこの八幡出口っていうゲームに対して
映画としてやれることはかなり高いレベルでやれてたんじゃないかなと思うんですね
なんかまあ原作ゲームを知っててもあるいは原作を知らなくても
ちょっと変わったもの見たなって言って
割と満足して映画館を出れるタイプの映画にはなってた気はしてます
ただここから先はもう僕が満足できなかった部分が何かっていう
こういう八幡出口を見たかったなっていう部分の話になるんですけど
このゲームからおそらくプラスされたであるであるストーリーの部分って
これって八幡出口でやらなければならない話なのかなっていうのは
あんまりピンときてないんですよ
ただそれは言い出したらキリがないんですよね
やってることはそして父になるなんだと思うんですよ
このシチュエーションを生かして責任を背負い切れてなかった男が
父になるっていうことに目覚めるって話なんですけど
ただこれを一般的なタイムループものの中でやったら成立するんですけど
これは一般的なタイムループではないんですよね
めちゃめちゃ限定的シチュエーションのタイムループだから
その父になるっていうルートとして
八幡出口っていう場所はあまりに特殊すぎるなっていうのが
このなんていうかあんまり化学反応を起こしてない
日本のレールのまま走り続けているなっていう感じがあって
それをなんか一本の話にまとまってるっぽく見せてるところも
手腕として捉えてます僕は
そこはなんかぽくなったなっていう
ぽくなるはずないのになったなっていうのは
結構これは上手にやってるなとは本当に思ってますっていう感じですね
ではお便り紹介させていただきます
まず大石さんお願いします
はい サケルチーズさんです
こんにちは いつも楽しく拝聴しております
今回が2回目のお便りです
前回近畿地方のある場所についてにお便りをお送りいたしました
皆さんのお話すごく楽しく聞かせていただきました
特にホラー映画にリアルさを求めるのか
フィクションを求めるのかというお話が
自分にはない視点だったので
とても興味深く聞かせていただきました
さてテーマ作品の八幡出口ですが
熱はあまり高くないですが楽しめました
ゲームは未プレイです
お話について単調なりがちなループものですが
途中の他の登場人物に視点を移すことで
退屈しないような工夫がされていたと感じました
あのシーンがここに繋がるのかという面白さもありました
あのループ空間を迷う男の心象を繋げた面白いです
そしてそういうストーリーテリングなので
映画のゴールとなる脱出が
迷う男の成長にも分かりやすく直結しているのも
見やすい作りだなというふうに感じました
自分はループによって
主人公が成長する映画が好きなのかもしれません
作風は全然違いますが
ハッピーデスデイやパームスプリングスを
ちょっと連想しました
あのループ空間の無機質なビジュアルが
程よく気持ち悪く途中のホラー描写も相まって
もし自分がこのループに巻き込まれたら
頭がおかしくなる自信があると見ながら思っていました
そう考えるとあの子供の異変察知能力とガッツは
すごいなと思いました
今作のタイトルクレジットがめちゃくちゃ良かったです
真っ黄色の画面にあの曲に合わせて
段々とタイトルが完成していく流れに
めちゃくちゃワクワクしました
皆様が本作をどのようにお話しされるのか
楽しみにしております
9月も変わらず暑い日が続いておりますので
くれくれもお体にお気を付けください
とのことです
はい ありがとうございます
ありがとうございます
近畿地方に続いて
まあホラーというかスリラーというか
その方向性でお便り続けていただいたっていうことなんですけれども
そうですね
さっきのチーズさんもおっしゃられてるんですけど
ループモノの中で主人公の成長を描いてるっていうのは
この原作をそこに落とし込んだのは
僕は上手いなとは思うんですよね
ループモノってそういう描き方になることが多い
っていうのがあるとは思うんですよ
繰り返す中で本当にやりたかったことを見つけるみたいなのは
ループモノのよくある感じだとは思うので
まあそれで言うと僕が見ながら思い出してたのは
恋はデジャブっていうタイムループモノの超名作ですけど
あれも自分が本当にやりたかったことを見つけるまで
いろんなものを試行錯誤し続けるっていう部分
それ自身が主人公の成長にも繋がってるっていう部分なんですけど
その部分が僕明確に本作の弱点になってしまっているとも思っていて
はいはいはいはい
でなぜそれが弱点かっていうと
恋はデジャブは現実世界のループでいろんな人生を試してるから
その試行錯誤に意味があるんですけど
8番出口でやってることは
あくまであの地下通路から出るっていう試行錯誤でしかないから
そこは現実世界の成長とはそんなに関係がないっていうのがあるなとは思って
もちろんそれを通じて
その男の子との関係を通じて
自分自身の父親になるっていう恐怖感と向き合って
それで父になるという自覚に目覚めていくみたいなことは描けるんですけど
だとしてもやっぱねそんなに紐づいてないと思うんですよ
まあその何だろうピンチを切り抜けること自体が成長につながるっていうのはそうなんですけど
あの8番出口自体のその精神世界観っていうのが何でしょうね
そのあまりに精神世界すぎって言ったらいいのかな
ちょっとうまく言語化しきれてないんですけど
で途中海辺の心象風景みたいなところで
おそらく彼女であろう小松奈々が演じている女性に対して
何が正解かよくわかんなくなるみたいなことを言ってて
そこでこういろんなものを迷ってわかんなくても
生きていくみたいなテーマに収束してるっぽくなってるんですけど
8番出口は何が正解かわからないけど頑張るとかじゃなくて
明確に正解があるルールなんですよ8番出口は
だからそこは別に重なってるようで重なってないと思うんですよ
そこはねだからまぁそこはあの意向で繋がらないというか
これを言い出すと全部の映画にピクサーを求めるみたいなことになっちゃうんで
ちょっとそれは違うとは思うんですけど
別にうまくはないよなとは思うんです
精神世界の描写
そうですね山口さんが精神世界的だっていう話を出してくれたと思うんですけど
僕結構その今回好きだなって思ったら完全にこれ精神世界だけでやってるなみたいな感じが好きだったんですけど
なんかもうだからなんて言うんでしょうね
新世紀エヴァンゲリオンの本当最終話ぐらいの話ずっとやってるみたいな
しかもそれがなんかすごくエヴァンゲリオンの場合はだいぶわかりにくいみたいなことになるんですけど
今作は結構それがわかりやすい
もうコテコテにこれこれのメタファーですよみたいなのをしっかりやってるみたいな
ところ含めてちゃんとわかりやすくこちらを精神世界に惑わせてくれるみたいな感覚があって
僕逆に結構そこはガンガン乗ってみれたんですよ
なるほどな
そうですねそこは良かったですけど
それによって逆に本作がゲームからツイストを加えたであろう
おじさん視点が逆にノイズになるっていう
そこもあるんですよね
確かにそうですね
確かに主人公の一人称シーンだけで別に良いっちゃ良いなっていう感じはありましたね確かに
どうしてもゲームやってた側なので8番出口というものはある種の怪異として楽しむものだなって思っちゃってるんですよ僕は結構
もちろん精神世界として描くっていうのは映画的なその映画というメディアにすり替える形にすり替える時に必要っていうのは非常によくわかるってわかるんですけど
そのおじさんのくだりってやっぱりその怪異的というか怪談的な要素だったりするじゃないですか
でそこと結局やっぱり噛み合ってないというかどっちなんだろうっていうのがわかりづらいなってずっと思いながら見てて
これはまあある種の都市伝説でいわゆるバックルームとかそういういわゆる令和的なネット的なホラーミームみたいなものとして
描こうとしているのかそれとも主人公のセイコータンとして描こうとしているのかどっちなんだろうっていうのがちょっとやっぱ中途半端だったんじゃないかなって僕はちょっと思っちゃってて
主人公の精神世界の話として描き切るんだったら主人公の視点のみで描き切るっていうのをやるとそういう話っていうのはわかりやすくなるんですけど
そうすると本作がおじさん視点に切り替わるっていうツイストの面白みはなくなってしまうんですよね
確かに
で一方で純粋な回だから個人の内面とは関係のない完全な外部の世界として描くんだとしたら
あまりに主人公の内面に特化しすぎている作りになっていることの説明がつかなくなってしまうっていうのがあったりとか
だから個々人がそれぞれのトラウマを見てしまう世界みたいなものなんだとしたら別にそこはそこまでは説明しきってはないとは思うので
確かにそうですね
まあなんというか説明不足とも言えるし洋服とも言えるとこではあるので
まあ突っ込み出すとちょっとキリはないとも思ってます
なんかそうですね確かにおっしゃってる通り確かに歩く男の視点に変わったことでこの精神世界って精神世界というか
この特殊なシチュエーションは何だろうみたいなのは確かに疑問が湧くっていうのは確かにその通りだなって思いましたね
確かに僕が言ってた精神世界的なものに特化するんだったら歩く男の視点いらないし
なんかそれかあれですよねもう男の精神世界に特化するんじゃなくてあの劇中に出てくるその特殊な状況下に出てくる人って4人出てきますけど
なんか4人が4人それぞれ結構繋がってるみたいな感じの話の方がまあ筋通るようなっていう感じしますよね
でその人に対して誰かそれぞれに対するトラウマとか乗り越えなきゃいけない問題設定をあの空間が化してくるみたいな
まあ群蔵劇的なものにしてきたからまあもっと上手いなって多分思ってたかもしれないですねそれ
もっとオムニバスに割り切って2のパートを最後のパートに持っていくとか だとそこがもうちょっと見やすかったかなって気もしましたね今
だからいろんな巻き込まれた人の話をオムニバスであって最後に2のパートみたいな だったらこの世界って純粋な回位なんだなっていうその
回位が上でその回位の中に現れた自分のトラウマにというか自分の不安と退治すること で成長したんだなぁみたいなのがまあ整理されるとは思うんですけど
まあなんかそこまで整理しきるのがいいことかどうかというのもちょっと微妙かなって 気もするんですよね
視覚的な美しさ
そうなんすよねなんかまあ多分それに近いのが日本版のキューブだと思ってるんですけど
はいはいはい あれもまさにキューブっていうその特殊空間をまあかなり主人公の内面に寄せた形で
してましたのそういえば反映するっていうところがあってまぁ結構僕はそこ 回位じゃないんだってところが割と冷めたポイントだったりしたんですけど
確かにそうですね日本版のキューブあれはひどかったなぁという思い出しかないんです けど
でも確かにあれも言われてみればそうですねじゃあなんで僕8番出口良かったのかなって 言ったらもう完全にもうデザインの勝利だと思ってるんですけど
なるほどねいかに8番出口という映画そのものが洗練されているかみたいな これに関して言うんだったら明らかにキューブは負けてるじゃないですか日本版
負けてますね 本作のルックの良さは褒めるべきなんですよこれは絶対に
むちゃくちゃいいと思いますあの広告のデザインから 劇中のやっぱりあの地下通路が割とワンカットに見えるように撮られてる
あーそうそうそうそうあれはむちゃくちゃいいですよね うんそうどういうセットで撮影したんだろうっていうところすごい考えちゃいますし
その後結構サウンドデザインもいいなと思ってて あーめちゃくちゃ良かったですね
その次のループに入る時にこうちょっと不気味な音が流れるんですがあれって 地下鉄で流れてるあのピンポーンって音をおそらく低速にして
流してるじゃないですか なんかそういうサウンドデザインとか細かいところがめちゃくちゃ凝ってるなっていうのを見ててすごい思って
しかも音楽がね中田ヤスタカですけどいわゆる中田ヤスタカといえばこれみたいな 感じの音楽じゃないじゃないですか
もう完全にその映画に即した感じの不気味さとかノイジーな感じとかも出したりとか
あと少しちょっと内面に迫ったようなものであればもう少しちょっと音楽の流れも変えてとかっていうあたりの設計
サウンド設計みたいなのとかは本当すごいですよね
あえてあのおじさんの存在をストーリーラインにちゃんと絡ませて解釈するんだったら 子供に対してちゃんと向き合えずに成長できなかった主人公の威風にも見えんことはない
んですよね感情的に対応してしまって結局 自分勝手な行動を取った果てに会員に飲み込まれるっていう
まあ比較対象としてそういうふうに見えんことはないかなっていうのは思いました見てて なるほど
対比の関係ではあるといえばあるのか まあそうですねそれはそうなんですよねだから
片方を良くしようとしたら片方がちょっと甘わんくなるみたいな感じのものではあるんだ けど
けど見てる感はやっぱその圧倒的なデザインみたいな設計みたいなところで何か見てる分には 多い
なんか良かったじゃんみたいな感覚にそこまでの感情とか満足感みたいまでは絶対達することが できる
感じの映画ではあったのかなっていう思いますね 結構本作その子供に対して大人として荒れてない男性っていうものは割と重要な
モチーフではあるとは思うんですよね うーん
ストーリーの解釈
そうですね まあちょっとそこらへんのテーマの扱い方ちょっとさあギリギリ
ブーブー言っ えっと
なーっとーみたいな感じがちょっと違和感があるっていうのはまあまあちょっと見ながらそれは ちょっと思ってはいたんですけどそこ多分掘り下げ始めるとなんか僕は割とダメなんじゃ
ねーかなと思っちゃうんですよね そうねいやダメかもしれんだみたいな
あれこれいいんだっけなぁみたいなちょっとやっぱり引っ掛かりだから見てはいたんですけど 後でいきますかそうですね
じゃあ次の歌いでいきましょうかではマリオさんお願いします はい梅子さんからですいつも楽しく配置をしております
8番出口はもともと知っているゲームでしたがストーリー性を持たないゲームがどう 映画されるのかが気になり見に行きました
まず最初の場面は後の後の迷う男の一人称視点から始まることに原作へのリスペクト を感じました
そしてループが始まると出演者の演技力の高さも相まって 想像以上に恐怖と不安感を覚えました
好みの映画ではなかったものの原作の再現性とオリジナル性がうまく共存しており 良作だったかと思います
ただこれは完全に私の理解力への問題もあると思いますが 鑑賞後に考察や口コミを見てやっと理解できた部分がいくつかありました
皆様がどうご覧になったのか楽しみにしております はいありがとうございますありがとうございます
すいませんなんかお便りの感じ あの避けるチーズさんも梅子さんもんですけど
良かったけどなんか別にみたいな感じって 僕らもそうですけど何なんですかねこの感じで
すごいよくできてるなーって思ったけどなんかまあみたいな刺さってはないなー みたいな感じのテンションでこれ何なんでしょうねっていう
ウェルミッドではあるのは間違いないですけどね っていう何とも言えん奥歯に物が挟まったような感じの感想になってしまうのはなぜなのかみたいなので
僕らもですけどそれはね いや始まり方はやっぱりうまいと思うんですよね
そのゲームとしての一人称から始まってそれがまあ3人称視点になるっていうまさにその ゲーム原作のものが映画になるっていうのをシームレスに実現しててうまいなぁとは思ったんです
よね あそこは
あとまあさっきも話しましたけどやっぱり本作のビジュアル全般の良さ ルックの良さは全体的に素晴らしいと思ってるんですけどやっぱりねあの
おじさんいいですよ すごいいい
ちょっとすごいそのもうなんかね あれ原作のゲームもなんかあんな感じの人が歩いてるってことですよね確かめっちゃ似てますよね
似てるのか 雰囲気はまさにそうだなっていう
たぶんあのゲームエンジンに入ってたデフォルトのおじさんなんだろうなっておじさんなんですけど
そこはインディーゲームらしいですよね そうそうそうそう
ゲームの時点でルックがまずめちゃくちゃ良かったのが1個話題になったきっかけだとは思ってたので
たぶんアンリアルエンジンの一番新しいやつ フリーで使えるゲームエンジンの一番いいやつですけど
それをバチバチに使っていかにリアリズムで見えるかっていうのを結構極めた感じのゲームだったんですよね
その照明の光の反射の感じとかああいうところがとにかくリアルで故に怖いっていう
やっぱりあの東京の人が知っている景色をとことん突き詰めたっていうのが原作ゲームは素晴らしかったんだと思うんですよね
あのポスターとかめっちゃ東京っぽいなと思って ポスターの内容
美容のポスターとその隣に高収入バイトと あとエッシャー店とか美術店とかめっちゃありそうみたいな
僕が想像している通りの東京の地下鉄に貼ってあるポスターですあれは
しかもそこで飾ってるポスター エッシャー店のポスターってもう露骨じゃないですか
いやそうなんですよね これ原作もまさかエッシャー店とか
いや原作はエッシャー店じゃなかったはずです
ないですよね これはもう狙って…もうなんかねこういうなんていうんですかね
こういう意味ですよねみたいな狙ってる感がね バキバキ感じるみたいなのがね僕はねいいと思いました
あーなるほどね 僕はそれを可愛げと取りますっていう
ちなみに途中でニノがやってたポスターよし、おじさんよし、ドアよしは本当にやりますゲーム中
すべてのプレイヤーがだいたい最後あらってくんで
ゲームと映画の融合
そうなんですね僕なんか現場猫みたいなこと言ってるなって思ってましたけど
8番出口やるプレイヤーは全員最後ああなるんで
現場猫? 現場猫になります
よし何を見てよしって言ったんですかみたいな感じで出発するんですよね
あともう一個ゲームあるあるがあって異変のないところに異変だって思い始めるのはマジでゲームあるある
間違い探しの要領ですもんね要はね そうなんす
でだんだんもうゲスタルト崩壊ってこの場合はいいんですかね 落ちてくるんですよその空間自体の
もうずっと見続けててもうなんか全部がおかしく見えるというか
本当にサイゼリアの間違い探しの最後の1個みたいな感じですね
見つからないみたいなやつですよね そうそうそう
いやーあのねそれに1個言いたいことがあるんですよ
自分である間違い探しは楽しいですけど
人が間違い探しやってるのを見てもそんなに楽しくないと思うんですよ
あーえっとね僕実はそこはそんなに思ってなくて
あそうなんすか 僕もそうですね
っていうのは僕は結構それをゲーム実況と思って見てるところがあるんだろうなと思って
あー僕もそれです 僕もそれです
なるほどね 人がねもうねめちゃくちゃゲームで悩んでる姿を見てね楽しいですよね
でしかもこっちがクリアしててあそこそこ悩むよねっていう
共感で楽しめるっていうのはちょっとあるんですよ
それわかりますねめちゃくちゃ
いやーゲーム実況じゃなくて映画っていうのがどうしようって僕は
あとまあ結構わかりやすいのかな
でもちゃんと僕たちも観客として外からですけど
あの風景をずっと見続けてここじゃんみたいな気づくわけですよね
一応その自分一人称としてこの空間を見ているわけじゃないけど
間違い探しとしての映画の良さみたいなとかは
結構普通に楽しんでいるとこは見れてたりとかありますかね
あーなるほどなーそうかそうか
いやー僕そのタイムループものとして見たとこがあって
タイムループものってこの試行錯誤の選択肢の幅がすごいわけじゃないですか
要は何でもできるけど
本作ってやっぱりこの見つけようとするしかアクションがないから
そのアクションの乏しさみたいなのは
ちょっとだれるなと思いながら見てたんですよね
指差し確認よしよしっていうのを
結構長い間見てるじゃないですか
これ面白いのかーみたいにはちょっとなってて
それをねしかも8ステージ続くわけですからね
そうですねあとちょっとこれはもう
映画の展開上試行錯誤はないんでしょうけど
あまりにもなんか異変が連発するじゃないですか後半って
もはやなんかこれゲームじゃないんで映画なんでいいんですけど
ゲームだったら非常に面白くないだろうなって思いましたけどね
そこがたまに全然変わってないから普通に進める時もあるし
異変だったって戻るみたいなその駆け引きってあるじゃないですか
そういった意味ではこいつずっとグー出してるなみたいな
なんかここ最近ずっと出てるクイズの答え全部一番だったなみたいなぐらい面白くないなと思いました
逆に異変なしは異変なしでね多分映画的にはつまらないでしょうし
なんかそこでたまには普通だったみたいな挟まないと多分面白くないよなみたいな
途中ちょっともう途中とかも最後の方も立て続けにもう一周通るたびに絶対なんかあるみたいな感じだったので
ちょっとそこはもうちょっとなんか1回ぐらい休憩じゃないですけど
フェイントみたいなの挟んでもよかった気がしました
そうかいやちょっとなんかわかってきた気がするんですけど
僕が見た回もやっぱ若い人すごいいたんですよ
だから多分皆さん八番出口の元のゲームを知っているんだと思うんですけど
自分がやったというより実況を見たが多いんでしょうね八番出口
ああ圧倒的にそうだと思います
そうなんですよ本当にこのゲーム多分プレイしてる人よりも実況で見た人の方が圧倒的に多いはずで
スチームで配信されてるっていう関係上
特に一番最初の頃ですね今はもうほとんど他のコンソールでも出てますけど
当初はやっぱりインディーゲームなんでスチームで配信されてて
そうなるとゲーミングPC持ってる人が基本的にはプレイできないわけですよ
ただyoutubeには5万とこれをプレイした実況者たちの動画があって
今ある意味この八番出口がきっかけになって間違い探しゲームっていうのが
ある種の今一大ジャンルになっているのでインディーゲーム界では
そういう意味でも多分この手のゲームあるいはその一番最初にあった八番出口っていうものを
ゲーム実況として見たことがあるっていう人の多さは結構特に30代20代だったら多いんじゃないかなと思いますね
プレイした人の人口よりも多いんじゃないかなと思いますね
だからその体験自体に慣れがあるんですね
八番出口は人が間違い探しをしているのを見るものっていう感覚が違和感なくなじんでるんですねきっと
だからちょっとそれこそ河村元輝監督もそういうニノがそれをプレイしてるって前提で作ってる感じも
ちょっとなきにしもあらずだなと思ったんですよ
だからニノなのか
視聴者の体験
そうそうそうそうそう
そしてだからヒカキンが髪を出演してるのか
そうですよね多分ね
チラッと出てましたよね
明らかにその層に差しに来てるっていう
はいはいはい
なるほどじゃあ僕お客じゃないですわ
お客じゃないです
わーわーわー
なるほど
そう考えるとさっきのその親になるかならないかってもしかしたらその世代的に当事者性を持ちやすいテーマなのかなっていうのもちょっと思ったりはしますよね
そうですねその大人になれない大人たちみたいな男性のですよね
僕みたいにyoutubeで動画ばっか見てるような人みたいな
向けてみたいな感じですかみたいな
なるほどな
分かってきました本作の見方がちょっと分かってきた気がします
なるほど
はいじゃあ我々からトピック出していこうかと思うんですけれども
あのさっきおじさんの話したんでちょっとだけおじさんの話もうちょっとしたいんですけど
あのピチピチのYシャツがむっちゃイヤ字出してる
あーなるほど
さすがですねそこの視点にいくのやっぱ山口さんなんだよな
絶対Yシャツとかシャツの話するんだよなっていう
僕もYシャツの登場人物が出てきたらそのYシャツの下にあるお腹周りがどれぐらいの肉付きかなとかそういうのを想像しながら見てるんですよ
どういう視点なんだって思いますけど面白いですよね
すさまじい解像度なんだよな
でその体型からその人がどういう生活をしてるかとか
食生活とか仕事とか運動してるかどうかとか運動してたかどうかとかっていうのを想像して
そこにその体型の中にあるキャラクター性を読み解くの大好きなんですけど
やっぱあのおじさんの体型のもうおじさんのイデアみたいなものが僕大好きなんですよね
でもなんか今回のおじさん思ったよりもうこうスラッとしてる感じのおじさんでしたよね
そう手足長いんですよ
でもね手足長いんですけどウエスト周りだけちょっとねお腹のお肉がシャツを押し出してる感じがあるシフトになってるんですよね
あーそうだったっけ
そうだったっけ?本当ですよねなんか
あのおじさんやっぱちょっと存在が得意点すぎてやっぱねちょっとお腹周りめいかないんですよね正直ね
それもしかしたら僕自分がお腹周り気にしてるからかもね
いや逆に僕は気にしなきゃいけないのか
まあそのなんとか少なくとも例えば腹筋してるかどうかみたいなのはやっぱシルエットには出るわけですよね
なんかその中に人を読み解きたいなっていう欲望が僕の中にはあるんですよね
なるほど
なんかちょっとだけおじさん話を続けるとなんか頭の剥げ方とかも含めてなんだろうなーって感じなんじゃないかなって思ったんですよね
なんかね
なんかちょっとね
やっぱりね
やっぱりね
なんかちょっとね
なんかちょっとだけおじさん話続けるとなんか 頭の剥げ方とかも含めて
なんだろうなぁ なんとなくですけど大企業で勤めてる感じの人じゃないなぁって思って
むしろ わかりますよ
くたびれ感ですよね
そうなんかこのピチッと感とある種のちょうど良いくたびれ感と あとはいい人であろうとするあの振る舞い方を含めて
なんかなんだろうな小さい会社でバリバリに働いてきたタイプの人なんじゃないかな っていうのがすごい
いやわかるわかる わかりますあのねあの大企業を勤めてる人って多分
Yシャツだけでは行動しないと思う Yシャツだけで行動するのは多分身軽さを優先できるタイプの中小企業とかでその自分自身のフットワークで
勝負しているタイプの人なんじゃないかなって気がして
いやそうなんです いやー大石さん その味わい方ですよ
なるほどな
すごい なんだこっち側じゃないですか
でもなすごいなんかすごい背景 まあ今回そのストーリーが出てくるんで なんか一瞬だけしかまあしかもあの空間でしか見えないけど
ちょっとこの人の背景見えるなと思って その自分の子供をガキって言う感じとか
そう感情的な時にガキに会いに行くんだよって言ってるところが見て あーこの人たぶん仲良くならそうと思って
ねやっぱりあんまり関係うまくいってない感じなのかなって 自分の息子の子供との関係
あるいは元妻との関係とかもそうかもしれないですよね
なんか相縁になってるとか離婚してねみたいな ってことはなんかちょっと想像できますよね
明らかにそこでは人生停滞してそうだなって感じはするっちゃするんですよね
だからあの人もあの人でその二のも二のでそのある種の人生の停滞感 最初の方で少しこうありそうな雰囲気みたいなものはありますけど
あのおじさんにも八番出口に閉じ込められるだけの理由がありそうな感じはするっていう
だとすると女子高生が閉じ込められる理由はなくなるんですよね そうなんすそうなんす
そうですねなんかあれを完全になんかちょっと用意された何かみたいな感じはありますよね
だから入れ子じゃないけど本当にあの女子高生に対しても何かその八番出口のループに入る何か
停滞じゃないけど悲観みたいな的な何かみたいなのが 言いがけだすって言うとまあより良かったかもしれませんもっと面白い方向性が見えたかもしれません
まあそれで男の子もある意味謎っちゃ謎なんですけどねっていう 舞台装置化してる感じもなきにしもらったという
まあもうあるまあ過去と未来も何か超越する空間なんでしょうけど あれだけは確かにちょっとゲームのシステム感というか
超音好きキャラ感はあります 後ろついてくるキャラっぽいですよね
キャラクターの背景
あそうそうなんですよ まああのやっぱりあの地下通路自体は純粋な回
だとは思うんですよねそのだからまあ女子高生もあそこに入ってしまう女子高生が 巻き込まれた側なのか会議が女の子もよくわかんないですけど
まあでもそっか確かにそうですよね リノのやつで
小松奈々がの巨像を出したりとしてたんで まあそういう巨像として出していただけなのかもしれないです
おじさんにとってなんかそのトラウマがなんかあるかもしれなかったです いやーでもあそこで起こった異変ってあまりにニノ特化すぎるんですよね
彼女が出てくるってそれを異変としてわかるのってニノしかいないから あの子供がちゃんとプレイヤーとしてあそこにいるんだとしたら
あれを会議とは思わないわけですよ ニノだから気づける会議だからちょっとあまりにルール設定がご都合すぎじゃないですかねみたいな
8番出口に僕は文句言いたくなりましたよ そんな曖昧もことしたルール設定はやめてほしいなっていう
脱出ゲームはルール設定シビアにしてくれないとって思いましたけど僕は そうですねあれ気づくの相当タフだろうなぁと思いますよね
結構本当は本当にその会議としてのものと精神世界的なものとして本当は別なんですけど 結構まあごちゃごちゃにしててっていうのはまあこれまでずっと言ってきましたけど
まあ案外でも結構僕はあんまそこ あんまここの話で出てくるまであんまそこの違和感に気づいてなく違和感に気づいてないというか
自分でいいように読み替えてこの映画のことを見てたなっていう感じですよ 感覚として
作ってる側もそのリンクの弱さはわかってるとは思うんですよ 完全にはひも付いてないなってわかってるからこそ
ふわっとしてるし別にそれってこれが会議だから いいんですよそこ
コールじゃなくてもそうそうそもそもねっていう そもそもなんかそういうロジック動向じゃないんで会議って言われたら
まあそっかみたいなまああるんですけどまぁでも映画としてはロジック通ってないとなって 話になっちゃうから
そこもありますけどまあそうですねやっぱり僕はその 8番出口っていう原作ゲームの体験そのプレイ体験とかあるいはその実況を見るっていう
体験に紐づいてない映画として っていう評価の仕方をしてるんでどうしてもそうなっちゃうんですよね別にそこを
突っ込まなくていいじゃんっていう 銃箱の隅を今僕は続いていると思うんですけど
それはもうしょうがないというかだって8番出口の元知らない人間が見たらこう思っ ちゃうんですけどって言う
ねあるんで
父親になることのテーマ
そうですよねあくまでもなんかそこも含めての文脈になっている感じの映画では あるなぁと思いますよね
そうですね あとはあれですかねそして父になるというテーマ性ですかね
いやー ちょっと正直どうなんすかねっていう感じはあったんですけど
確かにその父親になりますということに対するその 葛藤というか不安みたいなのはあると思うんですけど
でもそれをやるなって言ってるわけじゃないんですけど けどそのことをこの設定であるとただの一人相撲だし
気状の空論感がすごいしみたいな風になるけどそれはいいんだっけみたいな っていうことは思ったんですけど
それでちょっとだけ思ったのは父親になることへの恐怖心を赤ちゃんというその モチーフで描いてみせてるじゃないですか
はいそれもいいんだっけなぁみたいなことを思っちゃって その無邪気にこれ怖いものとして扱っていいんだっけっていう
そうなんですねなんかねそこも そして父になるはまあこれもあの実感のこもった話としてやるからあれは良かったと思うんですけど
でしかもあの映画ですら女性からの批判がしっかりあって 後に小枝監督がそれを弁解してるっていう構図があるわけですよね
そうですね
だからもちろんあの映画は悪いわけじゃないけどあれだけで父親になることを描けたとは結局言えなかったよねっていうのを監督が公言してると
まああの監督もなぜか協力に入ってるんですけど小枝さん
入ってましたね入ってましたね
確かに本当僕もちょっとそのそして父になるみたいな映画だなって思ったんですけど
やっぱりちょっとあくまで本当に僕この八番出口の 精神世界で巡る内省の話として捉えている分余計にわかるけどめっちゃ
なんか他者性書いた話だなぁみたいな あの
小松七川の視点がないと困るんだがみたいなというか っていうのをギリ
あーみたいなちょっと 出てくるけどその感じで出すの良かったでしたっけ
みたいなのはちょっと引っかかるんだよねっていうのはありましたね
まあ僕あの父親を描くっていう話の中で家族計画を持ってない奴が否認してないの 許せない人間なんで
そうだったそうでした冒頭の時点でもう好感度ダダ下がりだったんですよ 否認してないんやもう無理って言ってましたその時点で多いどうなんだか
まあむしろその好感度を持ってないキャラクターとして非常に見やすかったです あのむしろ好感を持てないキャラクターの話としてそもそもそういう風に見たん
でむしろしっくりきました なるほど
あとその 父になるっていうことの他者性を書いているって部分なんですけど僕あの思い出していた作品が
デビッドリンチのイリーザーヘッドをちょっと思い出してて
あれも実は僕イリーザーヘッド見てないんですけど セヒオとしてよく言われるのは子供を持つ恐怖を描いた映画っていうのがよく言われてはいて
なんかイリーザーヘッドに近いことをしようとしてるのかなってちょっと思って だからまあなんか子供を持つっていうことの捉え方がなんかこう
過剰にグロテスクだと思うんですよね あの赤ん坊の声に対してロック開けた後何があったんとかそんな怯えながら見るもの
みたいなのも思ったし あと暗闇になってからの人間のパーツが入ったマウスとか
なんか肉体が創造されることに対する嫌悪感めちゃくちゃ強いよみたいなのを持って この悪夢感ちょっとデビッドリンチ意識してるのかなというかまあイリーザーヘッドっぽいの
かなって思いながら見てはいたんですけど
そうっすよね だから結局それをもってしてもあの子供と一緒に旅をすることでちょっとジョシュパークっぽくも
なりますけど その思い出した中としての意識が芽生えるみたいな
ことをやりたいんだろうなーっていうのはわかるっちゃわかるんですよ わかるけどそこまでの積み重ねもそんなにあるようには見えなかったしっていうところ
またちょっと思うとこではあって その恐怖心に対する挽回ができきってないよねともちょっと思って
これをこの始まり口を出ることで彼が強いなれるっていう決意を固められるほどの 体験だったっけこれってちょっと思っちゃったりもするっていう
だから僕なんかこのテーマ設定として別になんかその父親になることとか に対する不安とかじゃなくってなんかもうちょっと
なんて言うんですかね外の世界に目を向けようぐらいの テーマぐらいでやってよかったんじゃないかなって思ったんですよね
もう最初とか特にあのスマホを見るところから始まるじゃないですか そんぐらい人の世界って狭くなってるとか外の世界を見てるようで見えてないですみたいな
やっぱりその途中あの満員電車の中で 泣いてる赤ちゃんを愛してる母親に対してどなりつけるサラリーマンみたいなのを見て
まあそれに耳をノイズするみたいな イヤホンから聞こえないようにするみたいなとこが始まってるので
なんかそういったところぐらいで留めとくぐらいで作ってたら まだ飲み込めたと思うんですけど
なんかそこに父親になるみたいなことへの不安みたいなのが入ったことによって いいのかこれみたいな
でやっぱなっちゃったっていうのは あったかなって思いましたよね
映画とゲームの違い
そうですねあの ニノガのキャラクターの解像度を上げ切ってないとこがあるかなって気はしてて
まあそれをあえて広く見られるように作ってるから その解像度のわざとの荒さなのかなって気もするんですけど
例えばそれで社会とか世界にもう目を向けるつもりが全くない閉じた人物として描くんだったら
それやったら例えばですけど 彼女いない方がそういうのって描きやすそうだなぁとかってなると思うんですよ
でもそうじゃなくて彼女はいて でもう否認もしてねえ最低な野郎なわけじゃないですか
なんかそういうその 家族とか将来に対する認識の甘さみたいなものとして描くんだとしたら
ちょっとまた違う描き方にもなると思うんですけど そういうところを描けてないというよりわざとふわっとしてるとは思うんですよね
だってゲームの主人公キャラクターなわけだから まあ自我なんて弱くていいぐらいというか
制度なんて甘い方が入りやすいと思うんで あーなんか俺結婚するの怖ぇなぁとか子供持つの怖ぇなぁとか
あるいは社会って怖ぇなぁ仕事続けるの面倒くさいなぁとか そういう感情を全部預け入れるぐらいのふわっとした器になってるかなって思うんで
まあそこのストーリーは当然甘いかなって気はして
なんかそこが多分そのゲームと映画の違いなんだろうなっていうのを感じてしまって
ゲームはまさにその名もなき 喋らないぐらいの主人公の方が僕らは共感できるというか
自分を物語の主人公にできるけど やっぱり映画って個性のある一人間に思いを寄せるものだなって僕は思っちゃうんですよ
だから無個性な人に自分を重ねられるかっていうと やっぱそれは映画では違うなって思って
その人は強烈な個性があればあるほど そこの中に自分と近しいものを見つけていくっていうふうな営みになっていくんじゃないかなっていう
だから非常にゲーム的な映画だってのは間違いないし ゲーム原作をすごくリスペクトしつつそれを映画に落とし込むってことには完全に成功してるんですけど
じゃあ映画としてどうなんだっていう ゲーム原作ってことを抜いた時に映画としてどうなんだってことを評価に考えると
ちょっとやっぱり物足りないよねっていうところが勝つんじゃないかなって思います
それはもうどうしようもなく生じる部分だと思うんですね
8番出口の主人公がものすごい自我がはっきりした強力なパーソナリティを持っている人間だと なんかちゃうって絶対なると思うんですよね
てかそれこそブラムハウスがもし8番出口やったらそうなってたらいいんじゃないかなって気がするんですけど
アメリカでやるとしたらですけどね
まあそうですね
あとそれで言うと同じくソリッドなシチュエーションのゲームを原作にした映画で
ファイブナイツアッドフレディーズをすごい思い出してたんですけど
やっぱりあれは本作よりもより足りてないと思ってて
だってもうゲーム原作であるその元のゲームの魅力もなくなっちゃってる映画だったと思うんですよ僕あれは
間違いなく
だからあのお店で5日間夜景をするっていうことがあのゲームの面白みなわけじゃないですか
通ってたでしょ
それもうなんかちゃうやんみたいになってて
もう共通しているものがあのキャラクターしかいないみたいになってたから
それに比べたら8番出口は遥かにゲーム原作
原作ゲームに対して誠実な作りではあったし
そこの魅力を生かしたまま映画にしようとめちゃめちゃ努力していると思うので
その意味ではめっちゃ偉い映画だと思うんですよね8番出口
そうですねだからやっぱりこれ確かあれですよね
アメリカでもネオンが配給するっていうんで結構話題になってましたけど
やっぱそれぐらいきちんとシチュエーション?
ゲームの良さっていうかシチュエーションの良さをめちゃくちゃ活かして
映画としてきちんとやれるとこまでやれてるから
もちろんルックというかデザインパッケージも素晴らしいから
だから結構全然なんか
多分アメリカの人が見ても全然話に頼るみたいな映画に全然なるだろうなってすごい思いましたし
その冒頭の長回し感のあるところとか
僕意外と結構時間の使い方としてすごい良いなって思ったのが
主人公ニノが絶望してうわーって言って床にバタンって倒れるじゃないですか
あのシーン結構バタンって倒れたから結構長くなかったですか
なんかあの時間の使い方結構面白いなって僕は思ったんですけど
しかもこの作たぶん90分台じゃないですか
だいたいこういう映画ホラーでも2時間増しにしがちじゃないですか日本の映画って
そうですね
そこで90分っていういや分かってる尺感でしかもそういうちょっとちょっとギョッとするようなぐらい長い尺みたいなのが
ポツンといきなり突然現れるみたいな使い方とかって
プロダクションデザインの重要性
いやなんかなかなかやれることじゃないんだよなって僕はすごい思いましたね
だから本当にそこの作り方というかなんかテクニックっていうか手腕はめちゃくちゃすごいなって思いましたね
結構いろいろ物足りないなっていう部分言ってきたんですけど
それらを授与できるぐらいには全体の作りはむちゃくちゃいいと思ってはいるんですよね
あれなんかちょっと物足りない気するなみたいなとか結構あるんですけど
全体としてやっぱルックの良さとか全体的なパッケージの仕上がり具合とかで
お!ってグッとしたものをちゃんと受け取ってる感じはしてはいるんですよね
そうですね
こうやって喋るとねどうしてもあら探しちゃうんですけど
本当にいやいいなーっていうかもうあの音楽でねあのねボレロ使ってるのとかあの確かにね
ループ感ありますもんねあの曲ねみたいなね
まあモチーフのループですからねあの曲は完全に
ループですもんねっていうのを使い方だったりとかね
ベタっちゃベタなんでしょうけどいいじゃないですかみたいなちゃんと使えてるしみたいな
とか思ったりしますしね
いやあのめっちゃループしてる感あるけど終わる時のうわっめっちゃ終わるっていう感じすごいですねボレロって
そうなんすよねそうわかる
終わるーって
そうまああのもう有名な曲なんでねあれですけども
だんだんとクレッシェンドというかねもう勢い上がっていってすごい勢いで終わるっていう
ループしてるけど何か変わっていっていくっていうのはまあだから映画のテーマというか構造としてもすごい合ってるんですよね
いやそのループに負けないテーマな気がしてきました
やっぱりあのおじさんとか電車の中で赤ん坊に怒ってた男性とかってやっぱり日常のループに負けた人だなって感じがするんですよね
それに耐えられなかった人
でそこでこうまあ折れないというか
もう一回やろってやっぱあのニノがぶっ倒れた後ちょっとしばらくしてから起こるところの
いやでもやっぱやるしかねえなっていう感じは結構大事な部分
マリオさんがおっしゃってたまあもう大事な部分かなって気はしてきて今
だからまあ本当にあの無関心でいたら多分そこループにはまっちゃうんですよねっていう話だと思うんで
だからしっかりまあなんていうか間違いを見つける外に目を向けましたみたいな話になってたから
だからこそなんか世界に目を向けるぐらいのテーマで良かったんだけどなってちょっと思ったんですけど
最後の終わり方とかも含めて
そうか確かに最後はね日常の異変に気づくみたいな終わり方ですもんね
これってなんかみんななんか見ないフリするけどどうなんみたいなところに対して
ちょっとそこに行くかもみたいなところでブスって終わるっていうところが
もう終わり方してかっこいいというか
確かにね
そうあの終わり方いいですよね
うんいや僕あの終わり方大好きで
あれで注意しに行くとこまで描いたらかっこ悪いと思うんですよねそれは
映画として
結構間を持たせてまあボレロもめっちゃ盛り上がって
ラスト盛り上がってるとこじゃないですか
えっまさかいかんのみたいなのを
それを溜めて溜めてふっとそっちを向いたところで映画が終わるって
いやいいじゃないかと思ってあそこ僕も大好きであの終わり方
いいですよね
いやそうだからねほんとね抑えてるとこほんとしっかり抑えててね
もう好きがないのよねっていう
うんうんうん
映画のテーマの考察
ここのことで何本でも喋れるんですけどねっていう
ラスト良かったんですよ
確かにめちゃくちゃ切れ味ありましたねあのラスト
あそこの切れ味が良かったことで結構この映画全体の評価持ち上がってるんですよね
うんわかるわかりますね
結構満足度高く終われるなっていう感じありますし
そこからのエンドロールまで含めてしっかりもう整えられてますから
クリッチーの出方までオシャレってね
うん
いやぁ
うん
確かに
だからもしマリオンさんがおっしゃってるような形でやるなら
子供運動とかの話じゃなくて
例えばいろんな異変の中で見ないことにしてきたことが異変として出てくるとこだったら
もしかしたら面白かったかもしれないってことですかね
そうですね
うん
なんかそれくらいのテーマセットで良かったのではって
思ったなっていう感じですかね
確かに
まあでもどうなんだろう
映画系
うーん
でも確かに描けそうではある感じですもんね
うん
まあそれが上手くいくかどうかは別としてですけど
うん
まあもっと普遍的になるじゃないですか
うんうんうんうんうん
今回の今のそのそして知事になるというテーマ設定よりももっと普遍的にもなるし
あとまあその主人公として置いてる役者がやっぱ二野っていうのって
結構二野和成という存在って結構いろんな人になんかこうなんていうのもちろんかっこいい人ですけど
なんかすごい普通感がある人
いやそう本作見て二野和成こんなにおじさんだったっけってすごい思ったというか
そうそうそうそうそうそう
本作におけるもう一人のおじさんですから二野和成
そうけどなんかそこがめちゃくちゃ花々しさもないし
うん
やっぱ普通感があるなっていうので結構代入しやすい存在になってるなって思って
メイクも結構老けメイクだったんじゃないかなっていう気はして
もっと若々しいメイクできると思うんですよね
うんうんうんうん
なんかちょっとびっくりして僕もあれってこんなに老けてたっけってちょっと思って
まあそういうふうにしてる気はしますねそこは
特に目の下のこうたるみの感じとか
あとちょっとこうおでこのシワの感じとかが
いつもテレビでバラエティ番組見てる二野とは確実に違う演出になってるなーっていうのは見てて思いましたし
確かにそこはすごいいい仕事だなっていうのは見てて思ったりはしましたね
話で追うとちょっと気になるとこは多いんですけど
画面で追うと結構満足度高い映画だったかなって気はするんですよね
うんうんうんうんうん
そうですね
だからある種まあ確か本作小説版もあると思う
基本的には多分映画のストーリーをなぞる形で
そこを文章で補完するっていうような形だと思うんですけど
なんかまあ映画ってまずはそこまで設定が盛り込まれているにも関わらず
映画は映画でしかできないことを多分やろうとしてるっていう意味では
その映像表現でできることが何かってことをすごい考えられながら作ってる作品ではあるなと思うんで
やっぱそこのなんか何て言うんですかね
ある種河村玄貴というプロデューサー兼職人監督的な
なんていうか教授みたいなものも少し感じつつっていう気はしましたね
いやーしっかり映画も作れるんだよなー悔しいなーなんか
ああそう僕なんかもうちょっとあの大石さんって結構河村玄貴に対するあのナミナミなるの思いあるじゃないですか
そこ押してくるのかなって思ったらそう全然あふれないなって思ったんですけど
うーんなんかもうこれやると映画からちょっと話外れすぎちゃうんで
ああそうですか
すごい愛憎を持ってますよね河村玄貴に対して
エピソードのまとめとお知らせ
勝手に勝手に愛憎を持ってるんですよ
そうなんかねその話ね大石さんとした時めちゃくちゃ面白かった
今回も出るかと思ってそのパンチライン出るかって思ったんですけど出なかったんで
いやあのただ単純に悔しいっす
悔しいっす悔しいっすって
そう悔しいんす
なんだよいい映画も作るんじゃねえかよと思って
悔しいんすよ
でもまあちょっとその複雑な感じはあの僕もまあわかるというか
あのやっぱプロデューサーとしてというかまあもちろん作り手としてやっぱすごい作品作れる人だし
プロデューサーとしてもやっぱりね
新海誠をメジャーシーンに引っ張り出してきた男ですからっていうのがある一方
4月になれば彼女はの映画はひどかったぞみたいな
あれ原作ですけどただの
とかいろいろみたいな時もあうんで
複雑な思いをある人ではありますよね
そうなんですよなんかそのクリエイティブな人をこう
あるいはその神秘感みたいなものは本当にこの人すごいんだろうなって思ってて
それをまあある種東宝というビッグバジェット
日本におけるビッグバジェットのバッてこう割り当てるっていう才能は今多分間違いなく一番ある人
だろうなと思うんですよね
ただその本人が本人としてクリエイティブもできてしまうところがなんか悔しくて
それこそ僕は文振りでやろうとしたのは半分河村元気みたいなことだったりしたんで
若干の同族嫌悪もあると思うんですよ
なんかねいやいますよねなんかね
本当に多分同じ映画好きとして多分話したら面白い奴なんだろうなとか
思う人が撮る映画が好きじゃないみたいな
そう
とかあるから
だからねこれはね僕は多分正当な評価をしてないと思います
この映画に対して
なるほどな
はいではまあそんな感じで
8番手口の話は終わっておこうかなと思います
ではお知らせになります
映画の話したすぎる場次回開催日は10月11日土曜日になります
これまでは毎月最終土曜日の開催が基本でしたが
今後は開催タイミングが流動的になりますのでご注意ください
場所は大阪南門町週間回り19時オープン23時クローズです
またこの番組ではお二人を募集しております
番組全体トークテーマ作品へ向けてご自由にお送りくださいませ
バーの最新情報次回テーマはxおよびインスタグラムにて送っております
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ
それでは映画の話したすぎるラジオ第228回
8番出口の回を終わりたいと思います
それではまたお会いしましょうさよなら
さよなら
01:05:16

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