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はい、始まりました。映画の話したすぎるラジオリニューアル第73回になります。
この番組は、大阪の南森町にある日刈店長によるイベント型カフェバー、
週間曲がりにて映画トークバーイベント、映画の話したすぎるBARを月1ペースで開催している店長メンバーによる映画トーク番組です。
私、映画の話したすぎるBAR店長の山口です。
関西の映画シーンを伝えるサイト、キネボーゾーンへしています。代表の原口です。
マリオンです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
前田さん、本日お仕事忙しいため、不参加となります。
あとすみません、山口ちょっと喉の調子が悪めなので、声あるかもしれないです。
このオープニング、いつも近況の話してるんですけど、我々的にちょっと触れときたい大きいトピックがあって、
大阪のテアトル梅田が9月に閉館っていうことになったんですよね。
はい。
関西の映画ファン的には結構大きなニュースで、関西の主要ミニシアターの一つなわけですよ。
そうですね。
ここがなくなると、結構色々かゆいところに手が届かなくなるというか、
このLINEの作品どこでやるのみたいなのがね、結構紛失してくる問題としてあるなっていうのがあって、
おのおの思うとこがあるかなっていうところで、ちょっと話ししとこうかなと思って取り上げてるんですけど、
たぶん原口さんが一番ダメージ大きい感じですよね。
はい。言ったら僕の中では関西のミニシアターで一番格が高いというか、
僕も最初行き始めるときは格が高くて恐らく思ってたんですけど、
それでもね、19歳の頃に始めて行って以降なのでも、20年の付き合いにはなるので、
それは思い入れある作品はあるし、映画ライトを始めてからも取材等々で本当にお世話になっている映画館なのですね。
で、今回の収録ビデオの前日に支配人から関西の映画関係者という一斉メールが届きまして、
最初懸命見たときは閉館、え?みたいな一時的な閉館じゃなくて、完全なんていうショックでうちにひしがれてたっていうのが正直なところです。
関西のミニシアターといえばって感じじゃないですか、テアトル梅田は。
ここがなくなるって結構希望がないというか、辛いもんありますよね、本当に。
そうですね。
関西とミニシアターの中では格が上だと思ってて、
たぶん小さいミニシアターを経てテアトル行って、次はシネコンでのビッグバジェットみたいな感じになるかなと思うんで、
今日ツイッター見ててもテアトル梅田に関するツイートがいっぱい流れてくるわけですけど、
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テアトル梅田のロングランキングみたいなのの中でトレインスポッティングとか入ってくるわけですよ。
トレインスポッティングといえばミニシアターブームの中の代表中の代表作じゃないですか。
90年代のね。
それが挙げられてるっていうことはまさに90年代ミニシアターの象徴みたいな場のわけですよね、関西においては。
これはアイコンがなくなると言ってもいいんじゃないかなっていうぐらい大きいなっていうのがあって。
あそこの動員ランキングが1位アメリーにトレインスポッティング3位この世界を片隅にとかに確か。
なるほど、そうか。
過去年代ごとに大きいスクリーンがあるわけですよ、やっぱり。
マリオンさんなんかエピソードはあります?
僕はどっちかというと神戸のあたりで映画を見ることが多かったんで。
そうですね、確かに。
あんまり梅田の界隈で見ることっていうのが実はあんまりないんですけど、
けどやっぱり神戸のいつも見る映画館でもやってない作品をやっぱりテアトルでやってるというのがあって、
やっぱりそこに見に行かなきゃってなることは結構あって。
僕はだからこの中で一番あんまりテアトルに行ってないとは思いますけど、
ただテアトルって場所がなくなるのはすごく困るなっていう感じですね。
ここでしかやってない作品いっぱいあるし、神戸よりもちょっと先にやってくれるので、
そういうのが今後見に行きづらくなったりとか、
今後映画の端っことかを考えていく上で見逃してしまう作品っていうのが増えちゃうんじゃないかなっていう気がします。
そうしちゃってて何とも言えないというか、結構大きい映画館をなくしてしまうんだなっていうふうにちょっと思ってしまいますね。
個人的にあとテアトルで見た映画で印象に残ってるのは、
ウルフウォーカーとか僕テアトル梅田で見たんですけど、作品自体もめちゃくちゃ好きだったのもあるし、
この映画館で見ないとApple TV Plusオリジナル作品なのでなかなか見る機会ないので、
ここで見とかないという思いですぐに先に来て見に行ってめちゃくちゃ作品も良かったし、
またちょっと映画館が地下に潜っていくタイプの映画館じゃないですか。
ああいう場所って結構ちょっとワクワクするというか、
ああいう劇場の雰囲気も含めて結構好きだったので、
いやーまさかなくなると思ってなかったものがなくなってしまうっていうのは本当に辛いところですよね。
場所的にはね、梅田の茶屋町のエリアですけど、
あの若者の町の茶屋町の中にいきなりああいうミニシアターがあるって、
ちょっと路線違うなっていう風に今だと見えるんですけど、
むしろ90年代ってミニシアターって若者カルチャーど真ん中やったわけじゃないですか。
おしゃれなものっていうよねやっぱりね。
かつてはもうその中心であったかのようなものなわけで、
今どこか異物的に存在してるっていうのがある意味象徴的なようにも感じられたりはするかなとかね思ったりはするんですけど。
06:11
僕がテアトル梅田初めて行ったのは、細田守版時をかける少女だったと思います確か。
ほうほうほう。
行ったな俺も。
まだガップリオッツで映画見始める前の頃だったんですよね。
まだ時をかける少女も全然話題になってなかった頃です。
細田守監督的にもワンピースの映画でちょっとしくじりであんまり勢いなかった頃で、
突発的に小規模映画だったみたいな感じだったと思うんですけど、
すごい勢いで口コミ広がっていって話題になっていったんですよね。
見に行って感動ですよね。
劇場が暗くなって非常口のライトが灯ってるのが作中でのタイムリープシーンの演出とちょっと被って、
場所と作品がシンクルして本当に作品の中に取り込まれるような感覚を覚えたのを記憶してるんですよね。
本当に思い出の映画館で。
ホドロフスキーのエルトポ見に行ったなとかね。
たまに背伸びしてミニシアター系映画見に行こうっていう時に行ってたなっていうのが記憶に残ってますね。
でも本当に大阪の映画館でそういうシネコンでやるような大規模映画があって、
その1段階下ぐらいにシネリーブルーメダとシネマート震災橋があって、
そのさらに1段階深いところのザミニシアターみたいな立ち位置だったと思うんですけど、
その次ってもう第7芸術劇場とかシネヌーボーとかにやってくると思うんですけど、
そこまで行くと結構ディープじゃないですか。
そうですね。ちょうど中間地点がなくなるんですよね。
西九条とか十三って結構下の地だから、ちょっとえいやって感じじゃないとなかなか行かない場所なんですけど、
テアトルって半科街ど真ん中だからシュッと行ける感じで、
あのシュッと行ける位置にあのミニシアターがあるっていうのが本当にアーバンな感覚だったなと思うんですけど、
シネリーブルとかでやる映画の1個先の段階が第7芸術劇場になるとかって結構意識一気に上がるなみたいな感じあると思うんですよね。
確かに。
あのラインでやってた映画、次どこでやるのっていうのがね、心配で心配でしょうがないんですよ。
リーボルメダなんのかな?結局テアトルの場所は何に使われるのかなと思うけどね。他のとこが入るとか。
例えば木のフィルムが入るとこあるかなとか一緒に思ったりもしたけども。
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いやーちょっとね、これは大事件ですよ本当に。
本当にもっと言っとけばよかったな自分って思っちゃいますもんやっぱり。悔やんでもしょうがないけど。
あと2ヶ月ちょい行こうぜ残りを。
ちょっとね、せっかくじゃないですけど別にね、ちゃんとお別れというか。
だからウォンカーワイ4K特集とかあるからね。
ウォンカーワイとかね見たことないのでちょっと気になってたんですけど。
この前ネットの記事でルッスと兄弟のインタビュー記事があって、あの人たち今配信の方に行ってるじゃないですか。
そうですね。
今リブルでやってるグレーマンとかねやってますよね。ネットフリックスの。
で結構ねあの人たち映画配信に前向きな感じなんですよね。
で映画は映画館で見なければならないみたいな考えをエリート主義って言ってて結構きつい言い方だなと思ったんですよ。
なかなかちょっとちょっとなんかこう言葉尻だけを捉えられていろいろ言われそうな言い方をしてたんですね。
で結構印象的というかあなんかついに来たなっていうふうに僕は思ってこれまでも映像媒体の主戦場が映画館から配信に移っていくみたいなのは潮流としてあったと思うんですけど
MCUのインフィニティ王とエンドゲームっていう現在の映画館カルチャーのもう頂点を作ったルッス兄弟がそれを言ったっていうのは僕割と本当に終わりの始まりなんじゃないかなってちょっと思って
この人たちがこれを言っても割ともう境目はぞって思ったんですよね。
まあルッス兄弟ってスティーブン・ソダーバーグの元で働いてたことがある人たちなのでスティーブン・ソダーバーグって本当劇場にこだわらない人の代表格だと思うのでやっぱその地はなんかすごく引き付いているんじゃないかなとは思うんですよね。
今もスティーブン・ソダーバーグの映画も全然劇場でかかんないしもうそれでも全然いいやって自分の思い通りできるだったらいいやっていうぐらいの感じだと思ってるので。
まあその系譜もちょっとあるんだろうなと思いますけどまあでもやっぱりMCUの屋台骨ぐらいだった人たちがやっぱそれを言っちゃうっていうのは結構これからのまた映画のあり方ってどうなるんだろうっていうのはすごく考えますよね。
今さっき言ったグレーマン見たけどあれ配信じゃなくて劇場で見ないと思わないやろって作品やってるけどね。
あれ自体は劇場用に作ってるみたいですよ。
ああそうなのネットで発信だけども。
ただこだわってるわけじゃないっていうことですよね。
多分そうだと思いますね。
確かにルッソ兄弟ってそのグレーマンの前の作品もApple TVプラスなんですよね。
12:01
チェリーっていうだから本当に劇場にこだわってないっていうのは伝わってますよね。
これからの時代本当にいろんな意味でリソースが限られてくると思うんですね。
作ってる側の予算的な問題もそうだしその媒体どうやって顧客に届けるかっていう媒体が維持できるかみたいなのもすごい問題になってくるし
あと消費者の時間的リソースとあと経済的なリソースもかなり限られてくると思うんですよ。
時間もないしお金もないって中で映画館がエリート趣味って言われると結構きついなと思ったんですけど
その中でこのテアトル梅田閉館のニュースですよ。結構くらったというか、そういうことになってしまったのかっていう感じになって
ちょっといろいろ考えちゃいました本当に。せめてギリギリまで映画館に付き合いたいなと思ってますけど
とりあえずテアトル梅田行きたいなっていう感じはありますね。
行きましょう。
行きましょうか。
今ちょっとこれって思いつかないんですけど当たりつけてるのあります?
なんやろ、特に今なんか。
オンカーワイですか?
これからやるやつなんですかね。
大きいとこはそこかな。
でもね、あとサイダー企画なんかやるらしいんでね。レアものがあるんかどうか。
リバイバルが熱いのも特徴ですからね、テアトルは。
そうですね。
とりあえず9月30日まで突き添えるだけ突き添いたいなっていう。
なんか最終日は気持ちいってるような気がする。
わかりゆうためには。
この手の最終日はすごい作品あったりしますからね。
俺とか立成シネマの最終日は行ったかな。
どこですか?
立成シネマ。
わかんないですよね。
ディマチザの名前の場所。
ごめんなさい、僕知らんかったです。
僕もわかんないです。
立成小学校、元小学校を特設シアターにしてて、最終日の一番最後がストップメイキングセンスやってる。
僕、今東宝シネマのアネックスになってるとこあるじゃないですか。
前の名前忘れちゃいましたけど。
OS劇場とかやったんじゃないかな。
上にシャンデリアついてるとこあるじゃないですか。
あそこが閉まるぐらいの時にエデンの東見に行ったりしてましたね。
あったあったあった。
あと京都の市場あたりの映画館が複数まとめてガガガガって閉まるときがあって、
結構ね、ソロってね、ちょうど僕が大学4年で卒業する年だったんですけど、
すごくて、チャプリンのライムライトとか死人の侍とか結構まとまっていかつい映画いっぱいやってて、
その時は海底軍艦を見に行きましたね。
めっちゃよかったですけどね、海底軍艦。
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5.5のやつでしたっけ。
そうですそうです。
海底軍艦って。
あれいい映画ですよ、ほんとに。
山城から市城の河原町って結構劇場たくさんあったからね、昔は。
ありましたね、ほんとに。
あの辺は結局全部ムーピックス京都にまとまった感じやから。
そうですね。
我々、ガチで映画館文化の黄昏を目撃してるかもしれないですよ、ほんとに。
そうですね。ちょっと切なくなっちゃうわ。
ちょっと暗くなっちゃいましたけど、切り替えてとりあえず現在進行形を楽しめていけたらなと思うんですけど、
じゃあ、おのおの近況をちょっとしゃべっておきましょうか。
原口さんの近況はいかがですか。
今週はちょっとオンライン視察で、それこそこの週6日の今週末からテアトルメダで公開するアウシュビッツのチャンピオンっていうのをオンラインで見ていただきました。
アウシュビッツ収容所ができた頃に入ったユダヤ人の中にボクシングのチャンピオンがいて、
その人がどうやってそこで生き残っていくかみたいな話。
お前ボクシングできるならうちらお前でボクシングしろよ。
ちょっと後退を受けてそこからどうなっていくかって話。
他のユダヤ人とかも助けながらどうなっていくかって話。
っていう実話を基にした作品があります。
結構良かったですね。
あとちょっとたまには映画以外の話題であれなんですけれども、
今住んでいるところから歩いて生きるところに美術館がありまして、
そこでですね先週金曜日から吉竹鑫介展かもしれないっていうのをやってて。
山口君だったら知ってるか。今超人気の絵本作家吉竹鑫介さん。
作品聞いたらわかるかもしれないですけど、パッとはわかんないですね。
わかんないですボク。絵とかを見たらわかるのかな。
これ結構人気で、最初東京の捨て替え美術館であって、
週末とか予約でいっぱいで全然入れなくて。
今回行ったところでも1時間半前から並ばないと2時間待ちになっちゃうっていうすごい人入りで。
造形とかやってた方が絵本作家にデビューしたんだけど、
古典の中身も結構映画好きが見ても面白いというか、
美術展の紹介がメタ構造的に紹介をしたり、
作っている作品とかは結構ディストピアな雰囲気がかなりありまくりで。
もしもこうだったら的なやつでちょっとドッとするよねみたいな。
子供向けの絵本なんだけど大人が見ても考えさせる作品とかがあるので、
結構お絵かずきにもおすすめなので受ければと思ってここで紹介しました。
今ちょっと検索してみましたけど、詳しくはないけど存在は見たことありますね。
僕は初めて見ましたこの絵本。これが人気なんですね知らなかったら。
今は結構もう夏休み中ずっとやるんでよう予約な感じなんで、
もしお時間あれば行ってたっぷりともう楽しめるコテになってますんで。
18:04
なるほど。
よければぜひということで。
ちなみにこれのズロックは映画パンフとごく作っている大島入屋さんです。
大島入屋さんなんだ。
それ買うだけでももう十分価値ある。
手数多いっすね。
一応グッズ買うだけでも入れたりはするので、
でもグッズ買うんでもう1時間待ちとか起きたりするらしいので。
なるほど。
計画的に予約して行ってもらえたらと思います。
マリオンさんいかがされてました?
そうですね。結構1日公開の映画とかようやく溜まってたやつを見に行ったりとか結構してたんですけど、
特にリコリスピザとエルビスは良かったですね。
他にもいっぱい作品見て良かったのもたくさんありましたけど、
特にこの2本とかはやっぱすごいなってちょっと思いましたね。
じゃあリコリスピザからちょっと話ししようかなって思うんですけど、
何て言うんですかね、話は本当に単純というか、
70年代のカリフォルニアで若い男女が、年の差なんですけど、
年の差の若い男女がくっついて離れておくっていう、
年の差の若い男女がくっついては離れてを繰り返すだけなんですけど、
なんかすごく普遍的で懐かしい話に思えてくるというか、
あとなんかその時代の雰囲気のせいなのかわからないんですけど、
なんかすごくこのいい加減な世界観というか、
そのいい加減な感じっていうのがすごく今の世話しない世の中にとってすごくなんか
身に染みるような感じの映画になってるんじゃないかなっていう風にちょっと思って。
主人公たちを取り巻く大人たちが出てくるんですけど、
なんかまあみんな一言で言っちゃうとバカだったりとか変な人だったりとかが多いんですけど、
この人たち一体何考えてんだろうっていうか、
こんなんでも生きていけるのかみたいな人とかもいたりするんですけど、
なんかそういうなんかこのいい加減なところを許容しろって言ってるわけじゃないんですけど、
けどなんかそういういい加減さがあった方がまあゆとりはあるよねっていう、
生きていく上でっていう。
なんかそういうのがすごく懐かしさを覚えたりもするし、
なんかそこにちょっとしんみりしちゃうというか、
今なんかすごく余裕ないことばっかりだなって思っちゃうので、
なんかそこがすごく個人的には結構刺さってしまうというか。
もちろん主人公二人の恋もすごくドラマチックで、
この二人だったらもうどこまでも行ってほしいなって、
もしかしたら別れちゃうかもしれないけどっていう、
すごくやっぱドラマチックに切り取られてて、
すごくやっぱなんかポール・トーマス・アンダーソンらしい、
よくできた青春映画だなっていうふうに思いながら見てました。
で、エルビスの方は2時間半あるんですけど、
終始飛ばしまくっててすごい勢いだったっていうか、
なんかオープニングからものすごいワーナーのロゴもすごく飾り立ててて、
ギラギラしてるんですよ。
それがエンドロールまで続くみたいな感じなんですけど、
で、しかもモンタージュとかでもうバンバンエルビスの人生を淡々と進めてくれて、
21:00
というかもう内容が濃いのでモンタージュでバンバン切っていくって感じなんし、
で、音楽も全然その時代感とか関係ないアレンジとか、
今のアーティストの曲とかバンバン流れるっていうぐらいの、
結構思い切ったことをやってて、
なんかすごいヒップホップみたいな感覚というか、
DJ感覚みたいなのに近いような感じでやっぱ撮られてる映画で、
バズラーマンなんでそっかって感じはするんですけど、
まあでもここまで思ってしても2時間半かかるってぐらい、
やっぱルビス・プレスリーの人生って濃いんだなっていうふうにちょっと思って、
もちろんそのオースティン・バトラーのパフォーマンスもものすごく良かったし、
ルビスってこんななんか、名前とか曲とか聞いたことはあるけど、
こんなにもなんかいろんなことが彼の身に降りかかったりとか、
特にこんなことがあってっていうのがたくさん描かれてて、
ルビス・プレスリーってどんな人だろうっていうふうなのをちょっと知る、
いいきっかけになったなっていうふうに思いました。
リコロリス・ピザ、本当は今週見たいなと思ってたんですけど、
僕はXとブラックホーンを見たんですね。
どっちも、僕も見ました、その2本。
くしくも全部70年代なんですよね。
はいはい、そうですね、確かに。
いや、ちょっとそこでパッケージしたいなと思って見たかったんですけど、
そうですね。
特にね、Xはちょっとリコロリス・ピザの暗黒面的な見方できそうやなって、
思って。
あー、どうなんかな、まあでも。
まあね、真面目なあの子の視点でいくとそうなのかな。
うーん。
僕、リコロリス・ピザまだ見てないからなんとも想像でいましたけど、今。
ポール・トーマス・アンダーソンの絵があって、
やっぱり変な人が出てなんぼなとこがあるなって個人的に思っていて、
それこそインヒアレント・バイスっていうのがあったと思うんですけど、
あれもまあ70年代で同じカルフォルニア舞台なんで、
あれとか本当ヒッピーとか、
もうみんなこの人たち葉っぱ吸ってなんかちょっとラリってんなみたいな人しか出てこないので、
そういう感じの映画ではあったなと思いますね。
そのなんかもう何でもいいよみたいなぐらいのこの緩さがなんか心地いいというか、
ちょっとある種の人生哲学とかっぽいとこもあるのかなっていう風にはちょっと思ったりしますね。
あんまりポール・トーマス・アンダーソン詳しくないですけど、
結構引き出し多いんですね。
あー多いというか。
結構政治的な作品もあるし。
文学的な映画を撮ってるかと思ったらこういうちょっと抜けのいい青春映画も撮れるし、
でしかも結構やっぱりその元ネタというかリファレンスというかそういうのがたくさんやっぱ詰まってるわけですよ。
もうパンフレットを見たらこれが何の元ネタでみたいなのか結構解説細かく書いてあったんですけど、
知らないわそんなのっていう。
もう地名とかもいっぱい出るし。
まあもう試されますな。
試されますな。
舞台が多分彼の地元なんですよね。
多分ずっと映画でも何回も繰り返し撮ってたりするんでしょうけど、
もうなのでなんかもう勝手知ったる地元で映画撮ってますって感じなので、
24:00
まあそれはもうそういう映画ですよねっていう感じはします。
引き出しがたっぷりとあるとは。
さすがだなって思いました本当に。
なるほど。そんな感じですかね。
はい。
じゃあ僕はですね、さっきも言ったんですけど、ブラックホームとXを見たんですね。
で、まず僕ホラー映画を作ってる人に言いたいことがあって、
面白そうなホラー映画作ってほしくないんですよ。見たくなるから。
どういうことですか。
ああ。
基本的にホラー映画死ぬほど見たくないんですよ。
本当に。
見たくないと。
もうホラー映画ファンしか喜ばないような下手者ホラーしかこの世にないんだったら、
僕は安心してホラー映画を見なくて済むのに、
面白そうなホラー作られると見たくないのに見ちゃうわけですよ。
で、今回ね。
特別ですよ。
今回この日本を見る羽目になったわけですよ。
怖いの本当に嫌なのに。
はい。
怖かった怖かった。怖かったですよ。
劇場入る前にもうここから2時間嫌な思い死に行くのかって感じでね、
劇場入るわけですよもう。
やめてくれって思ってたんですけど、
日本とも良かったんですよね。
結論として。
で、ブラックホーンは思ってたほど怖くなかったです。
で、本当にホラーというよりはジョブナイルという方が正しいなっていう感じがあって。
そうですね。
本当にエグいものは映さないんですよね。
そこがちょっと説明不足になってるような気もするっちゃするんですけど、
まあジョブナイルとしてだけ見たら足りてるのかなっていう感じがありました。
で、まあやっぱスティーブンキングっぽさはありますよね。
もういかにもな感じで。
ちょっとね、超能力持った妹とか、
いじめられてる男の子とか、
家庭環境に問題があってとか、
めっちゃ見たことあるやつやなっていうのがあって。
で、前半の特にその誘拐された側の描写の上手さに対して、
ちょっと後半、少し大味になったかなって印象はあったんですよね。
ただ少年の話になっていくので、
ちょっとそこは後半、僕の中ではボルテージちょっと下がったんですけど、
ただあのね、イーサンフォークのね、体型が怖いなって僕は思って。
途中でね、グラバーっていう、誘拐者っていうねやつの上半身裸の画面が出てくるんですけど、
筋肉がちゃんとついた上に、結構脂肪がでっぷりついてる感じの体型なんですよね。
で、あれがね、怖いんですよ。
食事制限とかせずに、体鍛えただけの体なんですよ。
で、人に見せるつもりがあるとか、健康になるとかっていうのが目的じゃないわけですよ。
何かって言ったら、あれは人を支配するための筋肉なわけですよね。
もっと言うなら、人をギャグするための筋肉なんですよ。
生々しいんですよ、なんか。
あれが怖いなって思って。
なんかね、めっちゃ体が締まったムッキムキのやつが殺人犯ですとかって、
27:04
ちょっとファンタジー入ると思うんですけど、そうじゃないんですよね、やっぱ。
食うもん食って、特に健康とか気使ってないけど、
腕力だけは欲しいから体鍛えてるおっさんって多分いるんですよ。
その感じが出てて、むっちゃ怖いなと思って。
で、マスク周りの描写の説明不足もなんかもったいないなとかあるんですけど、
脚本上もちょっといろいろあったんじゃないかなっていうところが、
なくなってるような気がせんでもないんですよね。
そうですね。ちょっとイーサンホーク周りの描写っていうのが結構強くて、
させられるところはあるけどっていう感じでしたもんね。
ちょっとそこ知りたくはなりますけど。
まあでも、あの少年の話一方に絞ってるっていう意味では、
筋はちゃんと通ってるかなって感じでしたかね、僕的にはね。
で、あとXなんですけど、むちゃくちゃ良かったですこれ、本当に。
むっちゃ良かった。
もう、ザ・悪魔の生贄みたいな感じだったと思うんですけど、
このXの中に入ってから、
階段の下から玄関を覗いてる絵とか、
やっぱあの絵ってめっちゃ美しいですよね。
ニューヨーク近代美術館に、あの映像が収蔵されてたりするわけじゃないですか。
悪魔の生贄は、あの画面の美しさで。
いやー、いいなと思って。
モーマンにな。
あと、殺人者側も殺される側も、あんまり雑誌の中に入ってから、
殺されるために造形された人物像だったり、
殺すために造形された殺人者像だったりしない感じ。
別にこの人、殺されるほどじゃないですよねとか、
こいつ単に人殺すためにデザインされてますよねみたいな感じじゃなくて、
なんか各々人生があって、その上で殺します、殺されます、
その上で、殺される人を殺したり、殺される人を殺したり、
殺されますよねみたいな感じじゃなくて、
なんか各々人生があって、その上で殺します、殺されます、みたいな。
微妙に背景がある感じがね、すっごい好きで。
やっぱあの、今回殺される若者たちも、
70年代のポルノムービーで成り上がってやろう、みたいな思いがあって、
別にそこに、なんか強い嫌悪感ってなかったりはするんですよね。
彼らも、あくまで当時の若者でしかないというか、
雑に死んでいい存在じゃないですよ、みたいな。
でも殺されるっていうのが、やっぱね、
ジャンルとしてのスラッシャーが出来上がる前の、
それこそ悪魔の生贄ぐらいの永遠の感じがあるなぁと思って。
今回殺人した側に回ってる老夫婦がね、またいいですよね。
彼らの持ってる正義に対する抑圧された意識というか、
いろいろねじくれ曲がってて、
年を取り切ってても処理できなくなってる怨念みたいなのが、
たまに溜まってるみたいな。
その上で、テレビにはずっとキリスト教原理主義を歌ってる牧師の映像が流れてるわけですよね。
30:00
なんかもうめっちゃいいなぁと思って。
この世界の癒さがずっとにじみ出てるわけですよ。
単に人殺しファンタジー、楽しく人が死に回すとかじゃなくて、
実際にあるこの世界の一番嫌な部分を切り取ったら、
こういう話もしかしたらあるかもみたいなのを見せられたんじゃないかなっていう感じがして、
その生々しさがすっごい良かったですね、本当に。
その若者と老人の対立構造っていうのも、
なんかあるよね、こういう感じっていうのは。
結構想像できちゃいますもんね。
お互いちょっとやっぱり断絶があって、
それがもうこじれにこじれてしまったがゆえにも、
ここまで行くしかないねっていう、
そういう感じはちょっとめちゃくちゃ、
なんか今時っぽいというか、
今時っぽいわけではないかもしれないけど、
すごくなんか批評性というかテーマ性も込められてて、
すごく見ごたえがありましたね。
あと個人的に好感度高いのが、
びっくりがないことなんですよね。
え、僕めっちゃびっくりしたけどな、いっぱい。
でも、何個かびっくりしたけど、
びっくりに頼ってないなとは思って。
あー。
びっくりがメインじゃないのがすごい良かったなっていうのが、
ありましたね。
いや本当にね、Xはむちゃくちゃ良かったです。
あとね、僕ね、エンドロールでね、
もう終電やばいから、
エンドロールで帰ろうと思って帰りかけたんですよ。
これが危なかった本当に。
エンドロール後は絶対見ないといけないやつでした。
本当に危なかった。
そうでしたね、はい。
なんかね、ちょっとその結構複雑味のあるホラーとして、
いい感じに仕上げてたわけだけど、
あくまでジャンルホラーですって感じで、
終わってくれるわけじゃなくて、
ジャンルホラーですって感じで、
終わってくれるわけですよ。
そう、あの終わり方いいですよね、
あの決め台詞ね。
最高と思いましたけど。
いやもう、もともとそうやったんかーいみたいなのがね、
むっちゃ良かったです本当に。
あれいいですよね。
はい、もうXはね、結構今年上位です本当に。
はい、てな感じで、
テアトル梅田の話を含めて結構長くなっちゃいましたけど、
はい。
じゃあ今日のテーマトーク入っていこうかなと思います。