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はい、始まりました。
最近、原稿録の話をよくしてたんですけど、
それでですね、読んだことなかったなと思ってですね、
ソクラテスのベンメーターのプラトンが書いたやつをですね、
これもいわなび文庫で100ページくらいなんで、
サクッと読めるわと思ってですね、借りてきて読みました。
読んだところですね、
うーん、家庭この親父っていうですね、
ちょっと、長州力に対する感想みたいなですね、
そういう感想が出たんで、
ちょっとその話をしたいなというふうに思います。
でですね、
ソクラテスのベンメーターでどういう本かというとですね、
ソクラテスが裁判を受けるときに、
自分のですね、財政に対して弁明をした言葉を
プラトンがですね、書き残しているものなんですけども、
なんで裁判を受けたかというとですね、
ちょっとそのいきさつがあってですね、
当時アテネでソフィストという人たちがですね、
大量に出てきたんですよね。
それはその弁説家でですね、
すごい口が上手でですね、
ディベートとかがすごい強いと。
結構ですね、民衆政治とかでね、
自分の論とかですね、自分の主張というのを
弁説爽やかに話したほうが、
権益とかも手に入るのでですね、
そういう弁説が上手い人とかが
すごい重宝されたんですよね。
それたちはすごい一石ぶってですね、
一回で軍艦が帰るぐらいのお金を
もらえたりとかしたらしいんですよね、
すごい人になると。
というのでですね、
すごい俺は頭いいぞみたいな人がですね、
アテネにいろいろ現れたわけですけど、
でですね、
なんですけどちょっと問題があってですね、
まずただのディベートが上手いやつだった
ということなんですよね。
相手を言いまかすのが上手いだけで、
なんかその自分が正しいと思っていることを
言っているとか、
そういうわけではないんじゃねえかと。
もう一つはですね、
いろいろこう話し合ってですね、
ディベートとかでわーってやりあっているうちにですね、
全体的に相対主義に陥っていったらしいんですよね。
多分それがこう、
逆にその弁論で負けないための
お互いの結論なのかもしれないんですけど、
あの人は言っているけど、
あの人の意見だよね。
で俺はこう思っているよみたいな感じで。
お互い意見あるよねみたいな感じでですね、
相対主義に陥っていったと。
でですね、
あんまり口が上手くてですね、
相対主義というのでですね、
ちょっとこう、
あんまりこう、
なんていうんですかね、
頭は回るけど、
ちゃんとしているのみたいな話になってですね、
この辺がこう、
中国の諸子百家と違うところなんですけど、
でですね、
その時にソクラテスがですね、
いや、
その相対主義とかじゃなくて、
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なんか真理はあるだろうみたいな感じでですね、
真理を追求するようなことを始めたわけですよね。
でですね、
その中でですね、
さらにこう、
友達がなんかギリシャの神殿に行って、
この世で一番賢い奴誰ですかって言ったら、
なんかアポロンから、
それはソクラテスですみたいな
こう、
信託を受けたっていうので、
ソクラテスはアテヌ、
ギリシャの神を信じてたんで、
え、
マジってなって、
え、
俺はそんな賢いはずないんだけど、
って言って、
まあその、
ソフィストたちに話をしに行くと。
で、
しに行くんだけど、
しに行って、
俺より賢い奴おるんちゃうかと思ってですね、
ソフィストとかに話ししに行くんだけど、
ソフィストの、
まあ、
あの、
弁説を聞いた後に、
え、
でもこれってどうなの?
これってどうなの?
って言ってですね、
えっと、
突っ込んで行ったらですね、
どっかでもう詰まって、
何も言えなくなると。
で、
なるほどと、
あの、
このソフィストの人たちはもうその、
え、
自分でね、
あの、
物を知ってるつもりだけど、
俺は知らない、
あの、
知ってるつもりで話してくるのに何も知らないと。
ソクラテスの方は、
俺はもう自分が知らない、
物を知らないことを知ってると。
その分、
え、
知ってるつもりだけど知らない奴より頭いいのか?
って言ってですね、
まあ、
自分なりにまあ納得するんですよね。
まあ、
無知の知っていうのを発見するわけですけど、
で、
ですね、
そういう活動をしてたらですね、
まあ、
そのソクラテスの元に、
こう、
若者たちがいっぱいいるんですけど、
で、
それが、
ほう、
無知の知でね、
あの、
か、
と。
で、
かつですね、
その一つの真理をこう、
いっぱいこう、
若者がついてって、
若者たちがその、
ソクラテスを真似して、
ソフィストのところに押しかけて、
論破をしまくるっていうですね、
大論破ブームが訪れるんですよね。
で、
ですね、
えっと、
それで、
まあ、
ものすごいですね、
まあ、
そのソフィストたちがそれでお金をもらってたわけなんで、
まあ、
めちゃくちゃ恥をかかされてですね、
まあ、
ソクラテスに恨みを募らせて、
で、
まあ、
かつですね、
ソクラテスのその弟子がですね、
なんかあの、
あれと、
スパルタと戦争した時に、
まあ、
スパルタとの戦争に当ては負けるんですけど、
その時の、
えっと、
指揮官、
なんか向こうに寝返った指揮官とかがですね、
ソクラテスの弟子だったとかということもあって、
あの、
まあ、
恨みを買ってるのとですね、
弟子がやらかしちゃったということがあってですね、
まあ、
それでこう、
裁判に、
この若者、
青年を惑わせた罪みたいなんで、
訴えられてこう、
死刑を休憩されると、
っていうのに対して、
まあ、
そのソクラテスがですね、
いやいやいや、
俺悪くないぞ、
っていうことをですね、
まあ、
述べたその弁明を、
まあ、
プラトンが書き残したものなんですよね。
その弁明がですね、
まあ、
ざっくりと、
この罪がいかに言われがないものか、
みたいなことをずっと言ってるんですよね。
まあ、
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それはそうだろうな、
みたいな感じなわけですけど、
その過程でですね、
あの、
告発をした、
なんだっけ、
メムノンみたいなやつがいたんですけど、
そいつをですね、
その裁判所にこう、
おい、
おい、
って言って呼び寄せるんですよね。
で、
えっと、
お前、
青年云々とか言ってるけど、
あの、
そんなことないだろう、
だってこうじゃん、
こうじゃん、
とか言ってですね、
公衆の面前でですね、
めちゃくちゃこう、
あのその、
同じように詰めるんですよね。
で、
その、
ちょっとあたふたしてですね、
なんかこう、
いや、
いや俺はこう思う、
いや俺は青年のためを思って、
こうやってお前告発したんだ、
みたいなこと言ってるんですけど、
さっきと言ったこと矛盾してるよね、
みたいな感じでですね、
その告発者もことごとく論破しておくんですよね。
でですね、
まあ、
そもそもですね、
もうソクラテス、
腹立つわ、
と思ってる奴らがですね、
こう裁判を起こしてですね、
見守ってるわけでですね、
そこにこう、
その告発者をですね、
呼び寄せて、
さらなるこう、
あの、
メンツ潰しというか、
あの、
ね、
論破をしまくって、
もう公衆の面前で恥ずかしめ倒してるので、
まあ、
これ明らかにこれ逆効果でしょ、
と思うわけですよね。
その、
裁判としては不利になるでしょ、
みたいな感じなんですけど、
まあですね、
これを見ててですね、
わ、
なんて面倒くさい人なんだろう、
面倒くさいおじさんなんだろうと思ってですね、
困ったなと思ったんですけど、
で、
まあ、
こういう人はですね、
まあ、
うちの会社にもいるんですよね、
もうすごい、
もう正しさをですね、
すごい疑わなくてですね、
ものすごく人をですね、
づけづけと追いやってくっていう人がいて、
いや困ったもんだなと思うんですけど、
で、
あの、
他社にもですね、
ちょっとまあある会社の人と話してたらですね、
そしたらまあ、
あの、
その人はまあその会社の中で新しい事業を立ち上げて、
まあそれですごい逆風が強い人だったんですよね、
ただすごいこう、
野生の感みたいなのがあってですね、
まあすごいイノベーター気質の人ですね、
まあ僕は個人的にはすごい面白いと思ってるんですけど、
あの、
まあなかなかこう敵が多そうな人だったんですよね、
で、
その人のですね、
話を聞いてたらですね、
あの、
いやあ、
もうほんと困るよと、
もう会社でどんどんどんどん自分の前にね、
あのもう訳わかんないこと言って立ちはだかる奴がいて、
そいつはね、
倒しても倒してもね、
ゾンビみたいに立ち上がってくるんだよ、
つって言って、
もう俺はヘトヘトだよとか言ってて、
で俺は、
いや倒してるからダメなんじゃないですかって、
話してたんですけど、
まあそんな感じですね、
こうなんていうか、
正しい側に立っている、
俺は正しいんだって言ってですね、
こう、
もう周りのメンツをですね、
気にせず潰していくと、
ということでですね、
まあそれで本人もですね、
すごい窮地に追いやるって言うんで、
まあまさにソクラテス状態だったんですけど、
まあそういうことをやってるわけですよね、
で、
ソクラテスはですね、
すごい弁明するんですけど、
自分はもう、
まあね、
神に誓って間違いなく、
その側は正しいんだと、
この罪状がいかにおかしいかってことは、
まあとうとうと説明していてですね、
まあそれはリガトウって言うんですけど、
正しいことを言ってるんですよね、
なんですけど、
まあやっぱりですね、
そうやってこう、
人のメンツを潰しまくってるので、
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まあ死刑判決になっちゃうんですよね、
で、死刑判決がいざ下りたらですね、
まあ思ったより僅差だったな、
いやーなんか俺もっと大したら負けると思ったわ、
つって、
で、あとこれでお前ら、
あのー歴史にね、
名前をその、
お名をね、
残すから、
まあ本当に、
あのーね、
俺とかもお爺だから、
おっときゃ死んだのに、
まあ本当損だと思うよ、
つって、
あとね、
俺ね、
あのー、
そのお前らソフィスのところにね、
うちの弟子がこう、
行こうとするのをむしろ止めてたんだよね、
つって、
なんで、
なんだけど、
まあこうやってもう、
俺死刑になっちゃうってことはもう、
俺抑えきかないから、
まあ若い奴がめっちゃお前ならんと、
論破しに行くからと、
うん、
まあ本当に、
あのー、
そういうことです、
みたいな感じですね、
最後までこう、
そんな感じですね、
で、
あのー、
まあ、
死刑判決が下りましたっていうのがですね、
もう、
まあ、
えっとお前がたるしのはわかったからと、
言いたくなるというか、
なんかまあ、
すいませんって言っとけ、
ええがな、
その場収まればと思うわけですけど、
まあね、
死ぬのが、
もうほぼ死刑確定してるだろ、
これっていうのがあって、
まあ、
じゃあ言うだけ言ったらええ、
みたいな感じもあったのかな、
とも思うんですけど、
まあただですね、
こういうですね、
もう、
自分が正しいと思う、
真理ってのは絶対あるんだ、
っていうことをですね、
譲らないと、
で、
それはその自分の命がかかっても譲らないし、
なんか変な不安なアイドルみたいなことは、
しないぞ、
っていう、
そういう姿勢がですね、
プラトンがね、
まあやっぱ美しい、
と思ったから、
書き残されたわけで、
それをですね、
やっぱり、
素晴らしい、
って多くの人が思ったから、
まあ今に残ってると思うんですよね。
ということでですね、
もうこれ絶対10分で話終わるわと思ったら、
今は10分経っちゃったんで、
ちょっと続きはまた明日話します。
では、失礼します。