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2021-10-06 12:49

今日の10分de1テーマ「人間なんて所詮こんなもんだよな系小説の傑作『阿Q正伝』」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

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はい、というお伺いが始まりました。本日はですね、この間のフォックスキャッチャーの話をしてた時に
俺、ほんとこういう話好きだなというふうに思いましてですね、このフォックスキャッチャーの
フォックスキャッチャー系作品ってあるなと思ってまして
フォックスキャッチャー以外だとですね、いろいろあるんですけど
良さって何なんだろうなぁと思うんですけど
僕のざっくりとしたまとめ方で言うと
自体を何も飲み込めないまま、右往左往して滅んでいく人間の話なんですよね。
それがすごいですね。なんか見ていると
なんかですね、こう、ちょっとですね、物悲しかくてですね、ちょっと笑えてですね、
でですね、なんかちょっとほっとしてですね、それでこう、自分のことを書かれているような気がしてですね、なんかこうもう
これは俺の話だと思ってしまうんですけど
でですね、そういうこう、自体を何も飲み込めないまま、右往左往して滅んでいく人間ジャンルについてちょっと話したいなと思うんですけども
いくつかこういう系統の作品あると思うんですけど、一番最初に浮かぶのはですね
露陣、中国の露陣の阿求聖伝っていう小説ですね
でですね、これは何で読もうかと思ったかというと
あれですね、あの日本に帰化した、えーと、在、えー、あれ、あの、なんだっけ、なんていうんだっけ
あの中国の、あれですね、満州国にいて帰れなくなって、その子供を置いてってですね、満州国の子供が大人になって、中国で育って大人になって、その子供がですね、でも国籍でできない日本だって言って
80年代かな、90年代くらいに帰化政策が始まってですね、日本に連れて来られた人たちいますよね
えーと、あの中国残留工事か、あの人たちのですね、そのがま、それで来たんですけど、90年代くらいかな、初にそれで来たんですけど
でまぁ東京のですね、まぁそこの中高生とかがですね、ある高校とかに通うんですけど、まぁすごいいじめられたりとかしてですね、でまぁ本当ひどいなと思うんですけど、いじめられたりとかして、でそれでですね、まぁ一緒に来たその中国人のグループっていうので、もうみんなですね、当たり前ですよね、そんなめちゃくちゃいじめたりしたらね
あの、都党を組んで全員ですね、ヤンキーとかギャング団みたいになってですね、でそのトップだ、トップというかその一員だった人がですね、まぁもうめちゃくちゃの荒れ行く放題でですね、レインボーブリッジから人を投げ落としたりとかですね、あの清流島で人の上で切断したりとかですね、まぁめちゃくちゃやってた人がいて、でその人がなんかあの、最終的には強盗かな、かなんかで、えーと捕まるんですけど、で捕まってですね、裁判の時に
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えー、裁判官にですね、君はその、あの路人の阿求聖殿が好きらしいねって言われて、はいっつって、あの僕も読んだんだけどすごい、あのなんか悲しい話だったよ、どうか君はこういう、なんかところから抜け出してほしいなみたいなことをなんか裁判官に言われたらしくて、それがなんか初めて日本人に言われた優しい言葉だったみたいな感じでですね、なんかこうキシャーンってなったらしくて
でそれ以来ですね、まぁ結構ずーっと刑務所の中で本読んで、で刑務所の中でやっぱ本読んでいくうちにやっぱ結構ですね、なんかこう、まぁ元々なんかどうも頭がすごい良かった人みたいで、なんかこう、なんていうんですかね、まぁそういういろんなことを学ぶようになってですね、自分の行為とかもいろいろ振り返って、で今はその刑務所にですね、その本をあの、その囚人の人に届けるっていうボランティアをしているっていう人がいるんですよね
でその人のドキュメンタリーを見てですね、へぇーと思って、でアキュー星で読んでみようと思ったんですよね、でアキュー星で読んだらですね、ほんとにその僕が好きなジャンルの小説でですね、その、あのアキューって呼ばれてるですね、まぁ誰もですね、ほん、なんかその書いてる人がその人の苗字をうろ覚えて、なんかチョンだったかな、チュンだったかなみたいな感じですね、まぁとりあえずあの頭文字のキューと呼ぶことにしようみたいな感じですね
で、まぁアホのキューでアキューなんですけど、でですねそのアキューがですねその、ほんとどうしようもない奴なんですよね、そのなんかあの村でですね、なんかだらだらそこそこ日雇いの仕事とかしてるんですけど、でですねこう村人のことを心の中でバカにしてるんですけど、村人は村人でそのアキューのことをめちゃくちゃバカにしてるみたいな感じでですね
で、あの、でですね、なんかそれでこうすごいバカにしてる奴がですね、こう、あのおいつっておめぇ、あのこれやれよとか言って、なんか変なこと押し付けられてですね、で心の中でですね、今に見てろお前らなんてどうせこうなんだからなっていう風にですね、思うんですけど、このキューにはですね、その一つ良くない癖があってですね、その思ったことが自分でも知らない間口に出てるっていう癖があってですね
思いっきしそれを目の前で言っちゃって、そしたらあ?って言って、パシパシ開いて打ちされながらですね、お前何言ってんだみたいな、もう一回言ってみろよ、ほら、みたいな感じですね、ボコられるみたいなが本当にそういう感じなんですけど、であのバカどもめみたいなことを言ってですね、というやつなんですけど、それがですね、なんかこう、あの新末期の話なんで、あの革命軍がわーってですね、来て、あのこれから中国の体制ひっくり返るんじゃないのっていう時にですね、
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そのキューはその革命軍側に最初、たまたまなんか、なんかちょっとしたことがきっかけですね、入ることになって、この村人がですね、あ、なんか、あの、なんかあのキューさんって革命軍側らしいですよねって言って、どうなんすか革命軍はみたいなことを言ってですね、ちょっとヘリクダったりとかしてね、でそいつもこう、へへんとかなってるんですけど、しばらくしたらその革命軍側が今度は劣勢になってですね、追い返されていってですね、したらこう、今度はですね、その
反革命軍側ですね、にですね、捕まってですね、で、あの、えっと、しまったなーとかって思ってたらですね、そしたら、あの、その反革命軍側はなんかこう、いやー革命なんか起こってね、あれだなーっつって、ちょっと見せしめ必要だなーっつって、なんか誰かちょっと適当なやつ見せしめしないとなーっつって、なんか昨日あそこに盗みあったっつって言ってたけど、あれの罪でちょっと誰か引っ取られるかーっつってですね、でそれをやったのはキューじゃなくて、
キューじゃなかったんですよね、でキューはですね、えーそんなに盗みしてたのか、くそー俺に声もかけずにーっつってですね、キューはキューじゃなくて革命軍にも相手にされてなかったんですよね、でその反革命軍側に捕まってですね、で、えっと、お前、お前これやったのかみたいな感じですね、なんか長書みたいなの見せられるんですけど、キューは文字が読めなかったんですよね、で文字が読めなくてですね、こう耳ずを張ったような、こう、ね、字にしか見えなくてですね、で、
あの、読めないっていうのは恥ずかしいから、あの、そうそう俺がやったって言ったら、あ、そうかーっつって、よしっつって、じゃあお前ここに、ここにあのサインしろって言われるんですよね、でサインもできないと、文字が書けないですよね、でサインもできなくて、で、うわっつって恥ずかしいっつって言ってですね、で、こう、あの、なんとかな、なんとなかな文字書けないと結局告白するのか、もしくはなんか文字を書けないってことを言い出せずにいたですね、
なんか、あーもういいよお前、母音でいいよ母音でっつってですね、母音をこうそこに押すんですよね、でそれはですね、私がやりましたっていう、まあその聴書へのサインでですね、そのことで死刑になるんですよね、でですね、そんなことも知らずにですね、ふーっつって俺なんか文字読めないのも書けないのもバレなかったかなーとかって思ってたらですね、なんかこうシチューを引きずり回されてるんですよね、あの馬車に乗せられて、で、あれ?
このコースを回ってるってことは、なんか俺これ見たことあんな、これ処刑される人か、なんかシチュー引き回しにされるやつじゃない?とかと思ってですね、で、みんなもなんかすげー見物に来てるし、とかってなってですね、で、あの、あれこれ俺、これ殺されるパターン?みたいになってですね、なるんですけど、その時に一番最初に浮かぶのが、あ、そうそうそう、こういう死刑される時って、かっこいい時勢の句を読まなきゃいけないんだ、なんか、あの、
漢詩のやつ、みたいな、あの四言絶句みたいなやつね、漢詩をなんか読まなきゃいけないんだ、と思って、えっとえっとーっつって、えっとなんか一回この漢詩とか読まなきゃいけない時になんか考えたやつあるんだけど、覚えてないなーとかっつって、なんか、あ、こんな出だしだったかなーみたいなこと言ったところぐらいですね、二ノ句が告げなくてですね、で、あーなんか言い切れなかったーとかって思ってるうちにですね、はい、じゃあお前もう、あの、
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えー、目隠ししてくれって言って、目隠しされてですね、で、えっと、え、ちょっと待って、ちょっと待って、え、これ、え、俺本当に死ぬの?死ぬの?っつって、パーンって打たれて、で、死んでですね、で、集まってた見物人が、あーなんかいい時勢の句でも読むかと思ったら、何もしなかったなーっつって帰ろ帰ろっつって帰ってて終わるっていう話なんですよね、このですね、もう、
哀れですよねー、その、何も分かってないんですよねー、どういう事情かも分かってなくてですね、で、風がですね、こう、ね、革命軍側に吹いてたらですね、あ、なんか、うわうわ、ちょっと俺すごい、俺すごい人間かなーと思ってですね、逆側に吹いたらですね、そしたら、え、な、俺違う、やばい奴らなの?ってなってですね、で、いじ、なんかね、見え張ってですね、文字読めないのを隠したりですね、文字書けないのを隠したりしてるうちにですね、
知らない間に死刑、聴書にですね、なんかこう、まあ聴書にこう、サインして死刑ってことになってですね、で、死刑なんだって分かってもですね、なんか、無実だとかですね、なんか、なんかこう、何かを働きかけようとしても、そういうことに知恵が回らずですね、かっこいい時勢の句読まなきゃ、と思うんですよね、でもそれを読み切れずにですね、最後の最後に、ちょっと待てこれ本当に死ぬの?え、本当に死ぬの?と思いながらですね、死んでいくっていう話なんですよね。
本当哀れですよね、その話、ちょっと笑えますしね、それで、なんかこう、なんていうんですかね、なんか本当にこう、不思議と、まるで、これ、なんか自分のことを書かれてるように思うんですよね、やっぱりこう、なんていうか、全然分かんないじゃないですか、世の中のこととか、まあ本当にこう、右往左往してるだけだなって思うんですよね、なんかこう、なんか、たま、たまなんか風向きが良かったですね、良くてですね、なんか、
なんか、あぶりが良くてですね、それっぽいこと言って、俺はね、俺の力でこんな風に、みたいなこと言ってる人もいればですね、まあ逆の人もいたりとかしてですね、でもまあ、なんていうか、たまたまなんですよね、だし、その人が全体像を捉えてるかっつったらですね、もちろんそんなことはなくて、何が起こるか分かんないわけですよね、で、中でですね、何が起こるか分かんないまま、なんか、イジとかミエとか貼ってたらですね、あの、理由もわからず死んでいくって話なんですよね、
でですね、まあ本当にこの小説はもう結構読んだ時、もう鈍器を、で、後頭部殴られたような衝撃を受けてですね、はあ、これは、なんか本当に自分のことが書かれているような気持ちになるなあ、なんて思ってですね、えーと、すごい好きな小説になりました、なんか、ね、それがその、ね、ドラゴンの、その、ね、人の腕、セリュー通り切断してたような人がですね、好きな小説で、かつですね、裁判官がそれを読んでですね、
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あの、まあ、なんか悲しい小説でした、みたいなことをですね、その判決の時に言ってですね、それでその、ね、ドラゴンの人がちょっとこう変わったみたいな話もですね、まあなんかいい話だなって思うんですよね、ということでですね、なんかこう、なんでしょうね、まあ本当、人間なんてせいぜいこんなもんだなっていうものというかですね、そういう話の一つとして、まあ旧正伝、すごい好きですという話でした、ということで以上です。
ありがとうございました。失礼します。
12:49

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