女子の成績低下
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
こんにちは。アシスタントの高橋紗友香です。今日も教育の気になる話題を一緒に掘り下げていきますね。
さて今回は、アメリカの教育ニュースサイトエドサージに、2025年10月28日に掲載された記事を元にお話しします。
テーマは、女子が理科と数学で男子を下回る成績を示しているという話題です。
これ、理系分野って最近はジェンダーギャップが縮まってきたと思っていました。どうしてまた差が開いちゃったんでしょうか?
そこが今回の注目点です。アメリカの全国学力評価、NAPの最新結果では、特に理科で女子の成績が男子よりも下がってしまったんです。
以前は女子の成績が少しずつ上がっていたのですが、今回は逆に大きく落ち込みました。
なるほど。男子の成績が上がったわけじゃなくて、女子の方が下がったんですね。何が原因なんですか?
専門家によると、コロナ禍の影響が大きいと言われています。
オンライン学習の期間中に、理科や数学での実践的な学びの機会が減り、特に女子の興味関心が育ちにくくなったと指摘されています。
確かに、理科って実験とか観察とか、実際に触れて学ぶことで楽しいって感じますもんね。
実体験が減るのは大きいかも。
そうですね。記事では、科学教師のアリシア・コーナリーさんが、女子の理系への関心は早期の体験係だと語っています。
彼女が勤めるミッシッピ州の学区では、小学校低学年から実験や観察の機会を増やしてきたそうです。
早い段階で理科や数学に親しむって大切なんですね。でも、それを支える教材とかプログラムってお金がかかりますよね。
まさにその通りです。
連邦政府のコロナ対応の財政支援が終わってしまって、理科教材やSTEMプログラムへの投資が続けられない学校が増えています。
学区によっては、教材をシェアしたり、無料の学習素材を探して何とか運営している状況だそうです。
それは大変。お金が原因で子供たちのチャンスが減るのは、なんだかもったいないですね。
しかも、記事では教員不足も深刻だと書かれていました。
アメリカでは47州で数学や理科の教員が不足していて、特に貧困地域では授業そのものが成り立たないこともあるそうです。
日本でも理科や数学の先生の成り手が足りないって話題になりますけど、アメリカも同じ問題を抱えているんですね。
そうですね。興味深いのは、この精査の傾向は世界的にも見られることです。
支援の重要性
カナダやフランス、イタリアなどでも、女子の理数系の成績が男子を下回る傾向が確認されています。
世界的な問題なんですね。でも、地域によっては逆の結果もあるって聞いたことがあります。記事にもそんな話が出ていましたか?
とてもいい質問ですね。記事では、アメリカでも州によっては女子の方が成績が良い場合もあると紹介されていました。
つまり、単に女子が苦手というより、環境や支援の違いが大きく影響しているようです。
なるほど。環境によって変わるというのは希望もありますね。どんな支援が効果的なんでしょうか?
例えば、ブラックガールズラブマスという地域プログラムが紹介されています。
これは、女の子が数学を好きになる体験を通して自信を育てる活動なんですが、地域ごとに運営されていて、学校外でのプログラムを使っています。
地域ごとに運営されていて、学校外での支援として成果を上げているそうです。
そういう活動って素敵ですね。学校の外でも学びの場があると、理数系にポジティブな気持ちを持てそうです。
ええ。学校だけでなく、地域や家庭、そして企業も一緒に取り組むことが大切ですね。
科学や数学を特別な人の科目と思わせない仕掛けが必要なんです。
日本でも理系女子っていう言葉がありますけど、あれも本当は特別なことじゃなくて、誰でもなれるって意識を広げたいですよね。
その通りです。教育現場で男女の違いを意識しすぎるよりも、誰もが興味を持てる環境をどう整えるか、それが次の課題だと思います。
今日のお話を聞いて、理系の興味って環境で作られるものなんだと感じました。
女子が苦手だからじゃなくて、知恵の仕方を見直すことが大事なんですね。
ええ。教育の力でどんな子供にも理系への扉が開かれるようにすることが私たちの使命かもしれませんね。
本当にそうですね。理科や数学の楽しさを伝えられる先生になりたいです。
ぜひその思いを実習でも活かしてくださいね。
さて、今回はアメリカの教育現場から、女子の理数系教育の現状をお伝えしました。
今日も最後まで聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
次回も教育のカセテラスでお会いしましょう。