男子校の教育アプローチ
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスへようこそ。進行役の水野太一です。
アシスタントの高橋紗友香です。水野先生、今日もよろしくお願いします。
紗友香さん、こちらこそよろしくお願いします。
今日の教育カフェテラスでは、教育に関する身近な話題として、生徒の個性を伸ばす教育法について考えていきたいと思います。
はい、楽しみにしています。
今回のテーマは、東洋経済オンラインに掲載された
男子の競争心を刺激してゲーム感覚で切磋琢磨という記事をもとに、
本郷中学校・高等学校と田園調布学園中等部・高等部のユニークな教育についてご紹介します。
この記事は、2025年4月9日に公開された記事です。
本郷中学校・高等学校は男子校で、田園調布学園中等部・高等部は女子校ですよね。
それぞれの学校で、生徒の特性に合わせた教育を行っているんですね。
そうなんです。本郷中学校・高等学校では、男子の競争心を刺激する本数研という独自の数学検定を行っていて、
田園調布学園中等部・高等部では、科目を横断したユニークな授業を行っているんです。
科目横断授業ですか。具体的にはどのようなことを行うんですか?
例えば、美術×数学の授業では、デザイン定規を使って幾何学的な模様を書き、
その模様の中に隠された数学的な法則を生徒たちが話し合って見つけ出すということを行うそうです。
へえ、面白そうですね。数学が苦手な生徒でも、美術と組み合わせることで興味を持つことができそうですね。
おっしゃる通りです。田園調布学園の細野先生によれば、好きな教科と組み合わせることで、
授業に楽しさを見出しやすくなり、苦手意識を和らげる効果もあるそうです。
なるほど。今後中学校・高等学校の本数研は、どのように生徒の競争心を刺激するんですか?
本数研は、長期休暇期に中学1年生から高校3年生までの全生徒が参加する数学の検定で、
得点に応じて級や段が認定される仕組みになっています。
生徒たちは、小級を目指してゲーム感覚で勉強に取り組むことができるんです。
小級生にすることで、生徒が喜んで取り組んでくれるんですね。
はい。本毛中学校・高等学校の野村先生によれば、点数や偏差値で他人と比べるのではなく、
設定された基準に達すれば合格がもらえる絶対評価にすることで、生徒同士が互いに高め合ってほしいという思いがあるそうです。
順位を競うのではなく、生徒同士が協力して学びを深めるという点が素晴らしいですね。
そうですね。さらに、本数研では、中学3年生以降は全学年分の問題が排出され、
飛び級も可能になっているんです。生徒たちは、自分のレベルに合わせて、より高い級を目指すことができます。
自分の力を試せる場があるというのは、生徒にとって大きなモチベーションになりますね。
はい。そして、本数研の結果は進路指導にも活用されているんです。
各級を取得した学年と進路を紐付けたデータを蓄積することで、生徒の進学目標の指標にしているそうです。
本数研は、生徒の学習意欲を高めるだけでなく、進路選択のサポートにもつながっているんですね。
その通りです。一方、田園町府学園では、競争よりも共同を重視しているそうです。
グループで問題に取り組ませたり、学年全体でチームとして成長することを目指したりすることで、生徒たちが安心して学べる環境を作っています。
女子の場合は、失敗しても大丈夫だと安心できる状況の方が学びが伸びやすいんですね。
そのようです。また、いきなり難しい問題を提示するのではなく、スモールステップを踏んで、段階的に解いていける感覚をつけてもらうことも大切にしているそうです。
それぞれの学校で、生徒の特性に合わせた教育を行っているんですね。
はい。本毛中学校・高等学校と田園町府学園中等部・高等部の事例から、生徒の個性を伸ばす教育のヒントが見えてきますね。
女子校の教育アプローチ
今回の話を聞いて、教育にはいろいろなアプローチがあるんだなと思いました。
そうですね。今回の2つの学校の事例は、男子校・女子校だけでなく、教学校にとっても役立つ知恵が隠されていると思います。
水野先生、ありがとうございました。
それでは皆さん、今回の教育カセテラスはここまでとなります。
また次回もぜひ聞いてくださいね。