SNSと親の心配
みなさん、こんにちは。教育カフェテラスの水野太一です。本日もリスナーのみなさんと一緒に、教育の今を考えていきたいと思います。
こんにちは、高橋紗友香です。今日もよろしくお願いします。この番組では、国内外の教育ニュースや話題について、分かりやすく楽しくお届けしていきます。
さて、今回はエドサージという教育メディアの2025年5月15日掲載の記事をもとに、アメリカのティーンエイジャーとその親を対象にしたSNSがもたらす影響と意識の違いについて扱います。
アメリカの話題なんですね。SNSって私たちの世代にもすごく身近だから気になります。どんな調査記事なんですか?
今回は、ピューリサーチセンターの調査をもとに、約1400組の親子を対象に、SNSやテクノロジーが10代にどんな影響を与えているか、その意識の違いを分析しているんですよ。
1400組ってすごく大きな調査ですね。まず、どんなことが分かったんですか?
まず興味深いのは、親と10代の心配の度合いにかなりギャップがあることです。親の半数以上が10代のメンタルヘルスをとても心配していると答えたのに対し、10代本人でとても心配と答えたのは3分の1くらいなんです。
親の方が子供より心配してるってちょっと意外かも。でも確かに自分のことより友達の方を心配したりしちゃいますよね。
そうそう。面白いのは、10代はSNSは同世代には悪影響と思っている子が多いのに、自分は大丈夫と感じている子が多かったんです。実際、SNSが有害だと自分に感じていると答えたのは全体の14%だけでした。
それ、めっちゃ分かります。友達はヤバそうだけど、自分は平気って思い出ちですよね。これってSNSに限らずありがちな現象ですか?
まさにそうで、心理学では自分は例外って考えがちな傾向があります。例えるなら、スマホを使いすぎている友達には注意したくなるけど、自分はまだ大丈夫って感覚ですね。
なるほど。ちなみに、SNSが10代の生活にどんな影響を与えているって答えた人が多かったんですか?
一番多かったのは、睡眠不足になるが45%、生産性が下がるが40%、などでした。でも、成績が下がると答えたのは5人に1人、半数は学業に関係ないって答えてます。
学校の先生が聞いたら、コントって思いそうですね。
実際、アメリカでもスマホやスマートウォッチの校内持ち込みや利用制限が話題になってます。SNS通知の誘惑を学校でどう断つか、現場も工夫しているようです。
女子と男子で感じ方に違いはあったんですか?
SNSの影響と意識
はい。女子の方がSNSの良い面も悪い面も強く感じている傾向が出ました。例えば、クリエイティビティを発揮できる場として捉える子は女子が多かったり、いいねやコメント数を気にする割合も女子が10ポイントくらい高かったです。
SNSって、やっぱり見られる意識とか繋がりのプレッシャーが強いんですね。あと、人種による違いもありましたか?
良い質問ですね。黒人の10代はSNSを支えになると感じる割合や、自分が受け入れられていると感じる割合が白人の10代よりも高かったんです。SNSの体験って個人差も大きいんですよね。
確かに、SNSって地域や文化でも使い方や感じ方が違いそう。日本でも似た課題がありそうな気がします。
そうですね。日本でもSNSが子供たちのコミュニケーションや自己表現の場になっています。ただし、使いすぎやストレス、いじめ対策はやはり課題で、今後も議論が必要です。
SNSの繋がりって、私も友達とすぐコミュニケーションできて楽しいし、時々しんどくなることもあります。大人と子供、それぞれの視点で考えるのは大切だと思いました。
まさに、SNSはリスクもメリットも両方ある道具です。教育現場では大人が一方的に規制するだけでなく、子供たち自身がどう使うか、どうコントロールするかを考えられるようサポートすることが重要ですね。
先生が言うように、単なる悪者扱いじゃなくて、うまく付き合う力を育てる教育がもっと増えるといいなと思いました。
今日は、SNSと10代のリアル、その意識の違いについて話してきました。リスナーの皆さんも、ご家庭や学校で考えるきっかけにしていただければ嬉しいです。
最後まで聞いていただき、ありがとうございました。また次回も、教育化セテラスでお会いしましょう。お楽しみに。
